説明

情報処理装置、その制御方法、及びプログラム

【課題】あらかじめ複数件登録された下書きデータを伝票入力フォームの初期値として順次画面に表示させること。
【解決手段】会計システム100の情報処理装置101で入力すべき伝票の初期値の入力を受け付けて、複数件の初期値を下書きデータとしてユーザごとに登録する。伝票入力時には、入金伝票登録画面を表示し、あらかじめ登録した下書きデータを取得し、1件ずつ初期値として画面に表示させ、伝票の入力を受け付ける。また、他のユーザが登録した下書きデータを利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置における会計アプリケーションの処理に関し、特に入力データをあらかじめ複数件登録した下書きデータに基づいて、入力フォームの初期値を変更する情報処理装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業の会計業務を補助する基幹業務アプリケーションとして、会計業務に特化した会計アプリケーションが存在する。会計アプリケーションでは、企業の予算管理や財務諸表の出力、債権債務管理等を行うことができる。
【0003】
企業の経理担当者は、このような会計アプリケーションに対して、日々発生する支払伝票や入金伝票の内容を入力し、会計アプリケーションのデータベースに蓄積させる。こうすることで、企業の入出金を管理し、必要に応じて財務諸表の出力を行っている。
【0004】
このような取引に関するデータの入力について、特許文献1では、ユーザが入力する取引データの種類に応じて、表示する入力画面を変更するなど、処理を異ならせる仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−276934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、大半の会計アプリケーションではこのような伝票を1画面で1伝票ごとに入力していく仕組みとなっている。つまり、1画面で複数の伝票を一括登録することはできない。これは伝票の入力項目が多いので、1画面に複数伝票分の項目を入力するための入力フォームを配置することができないからである。
【0007】
そのため会計アプリケーションのユーザは、複数の伝票に共通する入力内容であったとしても、1件ごとに入力しなおしているので、非常に手間である。
【0008】
そこで、入力フォームに表示する初期値を登録しておき、伝票入力時に表示する仕組みが考えられる。しかし、これでは必ず初期値として登録されたデータを使用する必要があり、初期値として登録されたデータ以外を入力したい場合には、その初期値を削除して、入力しなおす必要がある。
【0009】
また、過去に登録した伝票の呼び出しが可能な仕組みが存在するが、伝票1件ごとに呼び出す必要があり、手間である。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、初期値として表示すべき複数件の下書きデータをあらかじめ登録しておき、伝票入力の際に表示する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、会計処理を行うための会計伝票を管理する情報処理装置であって、前記会計伝票を入力する際に初期値として表示する複数の下書きデータを、入力する会計伝票ごとに記憶する記憶手段と、前記下書きデータを作成すべく、前記会計伝票ごとの下書きデータを一覧表示して、ユーザからの入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段で入力された下書きデータを前記記憶手段に登録する下書きデータ登録手段と、前記会計伝票の入力をユーザから受け付ける場合に、前記記憶手段に記憶された下書きデータを1件取得し、会計伝票の初期値として表示する表示手段と、前記表示手段で表示された初期値に基づいてユーザから入力された会計伝票が登録されたか否かを判定する登録判定手段と、前記登録判定手段で会計伝票が登録されたと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された未処理の下書きデータを1件取得する取得手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、あらかじめ複数件登録された下書きデータを伝票入力フォームの初期値として順次画面に表示させることができるので、伝票を入力する作業時間が短縮できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における会計システム100の一例を示す構成図である。
【図2】図1に示す情報処理装置101及びサーバ102のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【図3】図1に示す情報処理装置101及びサーバ102のモジュール構成の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態における一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における入金伝票下書処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における入金伝票下書き初期処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における入金伝票下書き既存一覧処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における入金伝票下書きヘッダ選択処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における入金伝票下書明細選択処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における入金伝票下書き明細入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態における入金伝票下書き明細入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態における動作設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】情報処理装置101に記憶された下書き入金伝票ヘッダ選択項目DBのデータ構成の一例を示す構成図である。
【図14】情報処理装置101に記憶された下書き入金伝票明細選択項目DBのデータ構成の一例を示す構成図である。
【図15】情報処理装置101に記憶された下書き入金伝票ヘッダDBのデータ構成の一例を示す構成図である。
【図16】本実施例におけるログイン画面の一例を示す構成図である。
【図17】本実施例における入金伝票入力画面の一例を示す構成図である。
【図18】本実施例における入金伝票下書きメニュー画面の一例を示す構成図である。
【図19】本実施例における入金伝票下書き既存一覧画面の一例を示す構成図である。
【図20】本実施例における入金伝票下書きヘッダ選択画面の一例を示す構成図である。
【図21】本実施例における入金伝票下書き明細選択画面の一例を示す構成図である。
【図22】本実施例における入金伝票下書き入力画面の一例を示す構成図である。
【図23】本実施例における入金伝票下書きデータ保存画面の一例を示す構成図である。
【図24】本実施例における入金伝票コメント入力画面の一例を示す構成図である。
【図25】本実施例における動作設定画面の一例を示す構成図である。
【図26】本実施例における入金入力下書き読み込み画面の一例を示す構成図である。
【図27】本実施例におけるメニュー画面の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0015】
図1は、本発明の会計システム100(情報処理システム)のシステム構成の一例を示す図である。本発明の会計システム100は、情報処理装置101、サーバ102が設置されており、それら装置はLAN(Local Area Network)等のネットワーク103を介して相互にデータ通信可能に接続されている。図1のネットワーク103上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0016】
情報処理装置101は、サーバ102に記憶された各種データを受信して、会計アプリケーションを実行する装置である。会計アプリケーションは後述する図2のROM202または外部メモリ211に記憶されており、ユーザからの指示に応じて、CPU201がRAM203に読み出して各種動作を行う。特に会計アプリケーションでは、入出金の管理をはじめとする会計伝票を通じた会計処理を行う。
【0017】
サーバ102は、情報処理装置101の会計アプリケーションで作成された各種データを記憶管理する装置である。
【0018】
尚、情報処理装置101が、サーバ102の構成を含んでもよいし、サーバ102が情報処理装置101の構成を含んでもよい。
【0019】
図2は、本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0020】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0021】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0022】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0023】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0024】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0025】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0027】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明の情報処理装置101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0029】
次に、情報処理装置101及びサーバ102のモジュール構成を示す機能構成図について、図3を用いて説明する。尚、図3の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
情報処理装置101は、記憶モジュール301、画面表示モジュール302、下書きデータ登録モジュール303、入力受付モジュール304、伝票登録判定モジュール305、及び下書きデータ取得モジュール306を備える。
【0031】
記憶モジュール301は、各種データやテーブルを記憶するためのモジュールである(記憶手段)。本実施例では特に下書きデータの記憶や会計伝票の記憶を行う。画面表示モジュール302は、記憶モジュール301で記憶された各種データやテーブルを取得して、CRT210に表示するためのモジュールである。下書きデータ登録モジュール303は、ユーザから入力された後述する下書きデータを記憶モジュール301で登録するためのモジュールである。入力受付モジュール304は、各種データやテーブルに格納する情報の入力をユーザから受け付けるためのモジュールである。伝票登録判定モジュール305は、ユーザから入力された会計伝票が記憶モジュール301で記憶されたか否かを判定するためのモジュールである。下書きデータ取得モジュール306は、ユーザが下書きデータ登録モジュール303で登録した下書きデータを取得して、画面表示モジュール302で表示させるためのモジュールである。
【0032】
サーバ102は、記憶モジュール307を備える。記憶モジュール307は、各種データやテーブルを記憶するためのモジュールである(記憶手段)。本実施例では特に下書きデータの記憶や会計伝票の記憶を行う。
【0033】
次に、図4を参照して、本実施形態の会計システムにおける一連の処理について説明する。図4では、ログイン画面(図16参照)から順に説明する。
【0034】
ステップS401では、情報処理装置101が、ログイン画面(図16)にてユーザ操作により入力された会社コード、ユーザID、パスワード、処理日付を取得して、サーバ102に送信する。ユーザ認証先にはデータベース認証用テーブルが存在する。尚、取得したユーザ名、パスワード、ユーザIDはメモリーに記憶させておき、後述のステップS2713の処理で利用される。
【0035】
ステップS402では、サーバ102が情報処理装置101からのログイン情報を受信する。ステップS403では、ステップS402で情報処理装置101から受信した情報を元にユーザ認証を実施する。
【0036】
ステップS404では、ステップS403で受信したユーザ情報が正常に認証された場合、会計システム100のメニュー画面(図27)を作成する。
【0037】
ステップS431では、ステップS404で作成したメニュー画面を情報処理装置101に送信する。
【0038】
ステップS405では、情報処理装置101は、ステップS431でサーバが送信したメニュー画面を表示する。
【0039】
ステップS406は、ステップS405で受信したメニュー画面のうち入金伝票入力メニュー3301が選択されると、ステップS407は、サーバ102は、ステップS46で選択された入金伝票入力画面(図17)の取得要求を受信する。
【0040】
ステップS408では、サーバ102は、ステップS407で受信した入金伝票入力画面を作成し、ステップS409は、ステップS408で作成した入金伝票入力画面を情報処理装置101に送信する。
【0041】
ステップS410では、情報処理装置101は、ステップS409で送信された入金伝票入力画面を表示する。
【0042】
ステップS411では、入金伝票入力画面(図17)の下書きボタン1701が押下された場合、ステップS412の入金伝票下書き処理に遷移する。ステップS412では図18の入金伝票下書きメニュー画面を起動する。
【0043】
ステップS413は、ステップS428までのループ処理で、入金伝票入力画面(図17)の閉じるボタン1702を押下されるまで、入金伝票登録を繰り返す。
【0044】
ステップS414は、ステップS412で表示された入金伝票下書き既存一覧画面(図19参照)の読込ボタン1902を押下された場合に、ステップS415へ処理を移す。そうでない場合には、ステップS420に処理を進める。
【0045】
ステップS415は、情報処理装置101は、ステップS414で読込ボタン1902を押下されたと判断した場合で、入金伝票の下書きデータをサーバに要求する。
【0046】
ステップS416では、サーバ102は、ステップS415で要求された入金伝票の下書きデータの送信要求を受信する。
【0047】
ステップS417は、ステップS416で要求された情報を元にデータベースより入金伝票の下書きデータを検索する。ステップS418は、ステップS417で検索した入金伝票の下書きデータを情報処理装置101に送信する。
【0048】
ステップS419は、ステップS418でサーバより送信された入金伝票の下書きデータを1レコード読み込み、読み込んだレコードを入金伝票入力画面(図17)に初期値として各項目に表示する。ここで下書きデータは、複数レコードから成るものであり、1レコードずつ読み込むことで、1件ずつ伝票の登録作業を行う。表示する画面は図26のような画面となる。
【0049】
ステップS420では、情報処理装置101は、ステップS419で表示された項目の値の編集を受け付ける。ステップS421は、ステップS420の入金伝票入力画面(図17)で、伝票確定ボタン1703が押下されたか否かを判定する。押下された場合には、ステップS422に処理を進め、そうでない場合にはステップS420に戻る。
【0050】
ステップS422では、ステップS421の入力内容にエラーが無い場合、サーバ102に入力された入金伝票の登録要求を行う。
【0051】
ステップS423では、サーバ102は、ステップS422の入金伝票データを情報処理装置101から受信する。
【0052】
ステップS424では、サーバ102は、ステップS423で受信した入金伝票データをデータベースに登録する。ステップS425では、ステップS424のデータベース登録の処理ステータスを情報処理装置101に送信する。処理ステータスは、正常にデータベースに登録できたか否かを示す情報である。
【0053】
ステップS426では、情報処理装置101は、ステップS425のサーバ102からのデータベースの処理ステータスを受信する。ステップS427では、ステップS426でサーバ102から受信した処理ステータスがエラーか否かを判断する。エラーの場合は、ステップS420に処理を戻す。エラーが無い場合は、ステップS428に処理を進め、ループ処理の先頭であるステップS413に遷移する。ループ処理は、閉じるボタン1702が押下されるまで繰り返す。
【0054】
ステップS429は、情報処理装置101は、ステップS413からステップS428までのループ処理で、入金伝票入力画面(図17)の閉じるボタン2702が押下された場合に、入金伝票入力画面を終了する。
【0055】
ステップS430は、情報処理装置101は、ステップS429で入金伝票入力画面(図17)が終了したのでメニュー画面(図27)が表示される。
【0056】
次に、入力データの簡易下書き機能の起動時から終了までの入金伝票下書き処理について図5を用いて説明する。
【0057】
ステップS501では、情報処理装置101は、入力伝票下書きメニュー画面の送信をサーバ102に要求する。
【0058】
ステップS502では、サーバ102は、ステップS501の情報処理装置101からの画面要求を受信する。ステップS503では、ステップS502の入金伝票下書きメニュー画面の送信要求に従い、入金伝票下書きメニュー画面(図18)を作成する。
【0059】
ステップS504では、サーバ102は、ステップS503で作成した入金伝票下書きメニュー画面を情報処理装置101に送信する。
【0060】
ステップS505では、情報処理装置101は、ステップS504でサーバから送信された入金伝票下書きメニュー画面を表示する。
【0061】
ステップS506では、ステップS505で表示された入金伝票下書きメニュー画面に入力される操作に基づいて行われる入金伝票下書き初期処理を実行する。入金伝票下書き初期処理の詳細は後述する図6に示す。入金伝票下書き初期処理が終了したら、入金伝票下書き処理を終了する。
【0062】
次に、入金伝票下書き初期処理について図6を用いて説明する。
【0063】
ステップS601では、情報処理装置101は、入金伝票下書きメニュー画面(図18)を表示する。ステップS602では、ステップS601の入金伝票下書きメニュー画面の既存下書き一覧表示ボタン1802が押下された場合、ステップS610に遷移する。押下されていない場合は、ステップS603の判断に遷移する。
【0064】
ステップS602で、既存下書き一覧表示ボタン1802を押下された場合には、ステップS610で、入金伝票下書き既存一覧処理を実行する。入金伝票下書き既存一覧処理の詳細は後述する図7に示す。
【0065】
ステップS611では、ステップS610で選択ボタンが押下されたか否かを判定し、押下されていれば、ステップS604に処理を進め、そうでない場合にはステップS612に処理を進める。
【0066】
一方、ステップS602で既存下書き一覧表示ボタン1802が押下されなかった場合には、ステップS603で、情報処理装置101は、新規作成ボタン1801が押下された場合は、ステップS604の入金伝票下書きヘッダ選択処理を実行する。入金伝票下書きヘッダ選択処理の詳細は、後述する図8に示す。それ以外の場合には、ステップS601に処理を戻す。
【0067】
ステップS605では、情報処理装置101は、入金伝票下書きヘッダ選択画面(図20)の明細ボタン2006が押下されたか否かを判定する。押下された場合には、ステップS606に処理を進め、それ以外の場合は、ステップS607に処理を進める。
【0068】
ステップS606では、入金伝票下書き明細選択処理を実行する。入金伝票下書き明細選択処理の詳細は、後述する図9に示す。
【0069】
ステップS607では、入金伝票下書き明細選択画面(図21)の入力ボタン2108が押下されたか否かを判定する。押下された場合には、ステップS608に処理を進め、そうでない場合には、ステップS509に処理を進める。
【0070】
ステップS608では、入金伝票下書き入力処理を実行する。入金伝票下書き入力処理の詳細は、後述する図10に示す。
【0071】
ステップS609では、情報処理装置101は、入金伝票下書き既存一覧画面(図19)を表示する。
【0072】
ステップS612では、情報処理装置101は、入金伝票下書き既存一覧画面の読込ボタン1902が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合には、ステップS613に処理を進め、そうでない場合には、ステップS615に処理を進める。
【0073】
ステップS613では、情報処理装置101は、既存の下書きデータを読み込んで編集すべく、入金伝票下書き初期処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0074】
ステップS615では、戻るボタン1903が押下されたか否かを判定し、押下された場合には、入金伝票下書き初期処理を終了し、そうでない場合には、ステップS609に処理を戻す。
【0075】
次に、入金伝票下書き既存一覧処理の詳細について、図7を用いて説明する。
【0076】
ステップS701では、情報処理装置101は、サーバ102に対して入金伝票下書き既存一覧画面(図19)の送信を要求する。
【0077】
ステップS702では、サーバ102は、ステップS701で情報処理装置101からの入金伝票下書き既存一覧画面の送信要求を受信し、ステップS703では、ステップS702で受信した入金伝票下書き既存一覧画面の送信要求を基に、入金伝票下書き既存一覧画面を作成する。作成にあたって、サーバ102に記憶された下書き入金伝票ヘッダDB(図15)を用いる。これは、あらかじめ複数のユーザによって作成された下書きデータの一覧である。後述する処理によってユーザから下書きデータが登録され、図13のようなデータベースが作成される。下書き入金伝票ヘッダDBは、コメント、明細件数、登録日時、更新日時、入力ユーザID等から構成される。これらに基づいて入金伝票下書き既存一覧画面を作成すると、図19に示すような画面となる。
【0078】
ステップS704では、サーバ102は、ステップS703で作成した入金伝票下書き既存一覧画面を情報処理装置101に送信する。
【0079】
ステップS705では、情報処理装置101は、ステップS704でサーバ102から送信された入金伝票下書き既存一覧画面を情報処理装置101に表示する。
【0080】
ステップS706では、情報処理装置101は、ステップS705で表示された入金伝票下書き既存一覧画面で選択ボタン1901、読込ボタン1902または、戻るボタン1903のいずれかが押下されたか否かを判断する。押下された場合は、入金伝票下書き既存一覧処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。そうでない場合には、入力されるまで待機する。
【0081】
次に、入金伝票下書きヘッダ選択処理について、図8を用いて説明する。
【0082】
ステップS801では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票下書きヘッダ選択画面の送信を要求する。
【0083】
ステップS802では、サーバ102は、ステップS801で情報処理装置101からの入金伝票下書きヘッダ選択画面要求を受信する。
【0084】
ステップS803では、入金伝票下書き既存一覧画面(図19)で選択された情報より下書き入金伝票ヘッダ選択項目DB(図13)を検索して該当する情報を取得する。下書き入金伝票ヘッダ選択項目DB(図13)は、入金伝票登録画面(図17)で表示すべきヘッダ項目を定めるものである。例えば、伝票グループ、伝票番号、伝票日付、集金先コード、伝票適用、回収部門コード、前受仮受区分、通貨コードといった項目がある。これらの項目に格納された番号順でヘッダを構成する。
【0085】
ステップS804では、ステップS803で取得した下書き入金伝票ヘッダ選択項目DBを元に入金伝票下書きヘッダ選択画面(図20)を作成する。
【0086】
ステップS805では、サーバ102は、ステップS804で作成した入金伝票下書きヘッダ選択画面を情報処理装置101に送信する。
【0087】
ステップS806では、情報処理装置101は、ステップS805でサーバ102から送信された入金伝票下書きヘッダ選択画面を情報処理装置101に表示すし、ステップS807では、ステップS806で表示された入金伝票下書きヘッダ選択画面の編集を受け付ける。
【0088】
ステップS808では、ステップS807の入金伝票下書きヘッダ選択画面で確定ボタン2005または、明細ボタン2006が押下されたか否かを判断する。押下された場合は、ステップS810に遷移する。そうでない場合には、ステップS809へ遷移する。
【0089】
ステップS809では、情報処理装置101は、入金伝票下書きヘッダ選択画面でキャンセルボタン2007または、戻るボタン2008が押下された場合、入金伝票下書きヘッダ選択処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0090】
ステップS810では、情報処理装置101は、ステップS807で確定ボタンまたは、明細ボタンが押下された場合、サーバ102に下書き入金伝票ヘッダ選択項目DBの登録を要求する。
【0091】
ステップS811では、サーバ102は、ステップS810で情報処理装置101から入金伝票下書きヘッダ選択DBの登録要求を受信し、ステップS812では、ステップS811で受信した入金伝票下書きヘッダ選択DBを登録する。
【0092】
ステップS813では、ステップS812で登録したDBのステータスを情報処理装置101に送信する。ここでいうステータスは、登録が成功したか否かを示す情報である。
【0093】
ステップS814では、ステップS813のDBのステータスを画面に表示し、入金伝票下書きヘッダ選択処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0094】
次に、入金伝票下書き明細選択処理について、図9を用いて説明する。
【0095】
ステップS901では、サーバ102に入金伝票下書き明細選択画面(図21)の送信を要求する。
【0096】
ステップS902では、サーバ102は、ステップS901で情報処理装置101からの入金伝票下書き明細選択画面要求を受信し、ステップS903では、入金伝票下書き既存一覧画面(図19)で選択された情報より下書き入金伝票明細選択項目DB(図14)を検索して該当する情報を取得する。下書き入金伝票明細選択項目DB(図14)は、入金伝票登録画面(図17)の明細入力を行う部分の表示を制御するためのデータベースである。入金伝票明細選択項目DBは、伝票グループ、伝票日付、部門コード、科目コード、補助科目コード、プロジェクトコードなどから構成される。これらに格納された値に基づいて、明細部分の入力フォームを作成する。
【0097】
ステップS904では、サーバ102は、ステップS903で取得した下書き入金伝票明細選択DBを元に入金伝票下書き明細選択画面(図21)を作成し、ステップS905では、ステップS904で作成した入金伝票下書き明細選択画面を情報処理装置101に送信する。
【0098】
ステップS906では、情報処理装置101は、ステップS905でサーバ102から送信された入金伝票下書き明細選択画面を情報処理装置101に表示する。
【0099】
ステップS907では、ステップS906で表示された入金伝票下書き明細選択画面の編集を受け付ける。
【0100】
ステップS908では、ステップS907の入金伝票下書き明細選択画面で確定ボタン2107または、入力ボタン2108が押下されたか判断する。押下された場合は、ステップS910に遷移する。それ以外は、ステップS909へ遷移する。
【0101】
ステップS909では、情報処理装置101は、入金伝票下書き明細選択画面でキャンセルボタン2109または、戻るボタン2110が押下された場合の判断で押下された場合は、入金伝票下書き明細選択処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0102】
ステップS910では、情報処理装置101は、ステップS908で確定ボタン2107または、入力ボタン2108が押下された場合には、サーバ102に下書き入金伝票明細選択DBの登録を要求する。
【0103】
ステップS911では、サーバ102は、ステップS910で情報処理装置101から入金伝票下書き明細選択DBの登録要求を受信し、ステップS912では、ステップS911で受信した入金伝票下書き明細選択DBを登録する。
【0104】
ステップS913では、ステップS912で登録したDBのステータスを情報処理装置101に送信する。
【0105】
ステップS914では、情報処理装置101は、ステップS913のDBのステータスを画面に表示する。
【0106】
次に、入金伝票下書き明細入力処理について、図10及び図11を用いて説明する。
【0107】
ステップS1001では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票下書き入力画面(図22参照)の送信を要求する。
【0108】
ステップS1043では、サーバ102は、ステップS1001で要求された入金伝票下書き入力画面の要求を受信し、ステップS1044では、ステップS1043で受信した入金伝票下書き入力画面を作成する。
【0109】
ステップS1045では、ステップS1044で作成した入金伝票下書き入力画面を情報処理装置101に送信する。
【0110】
ステップS1004では、情報処理装置101は、ステップS1045でサーバ102から受信した入金伝票下書き入力処理画面(図22)を表示する(入力受付手段)。入金伝票下書き入力処理画面は、各伝票を一覧表示する。
【0111】
ステップS1005では、情報処理装置101は、入金伝票下書き入力画面(図22)の保存ボタン2205が押下されるまで、ステップS1022までの処理を繰り返す。
【0112】
ステップS1006では、入金伝票下書き入力画面のグリッドが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合には、ステップS1007に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1015に処理を進める。表示されている入金伝票下書き入力画面でマスタ参照画面2207を起動できる。マスタ参照画面2207では、科目一覧(科目コード、科目名称)の参照画面を表示している。入金伝票下書き明細入力画面のグリッド2206の範囲を左クリックすると参照画面を起動する。マスタ参照画面2207の参照画面より該当する科目を検索してOKボタン2210を押下すると該当科目コード、科目名称がクリックされたグリッド2206の位置に反映される。また、キャンセルボタン2209を押下すると、グリッド2206には反映されない。
【0113】
マスタ参照画面2207は一例で、科目一覧を表示しているが、入金伝票下書き明細入力画面のグリッド2208の範囲では部門一覧(部門コード、部門名称)の参照画面を表示させる。また、金額欄には参照画面が存在しない。参照画面が存在する項目と参照画面が存在しない項目は入金伝票下書き明細入力画面の項目の背景色を変えてユーザに容易に判断できるようにする。例として、参照画面がある場合は、背景色を橙色、参照画面が無い場合は、背景色を水色にする。
【0114】
ステップS1007では、情報処理装置101は、ステップS1006で選択された項目の一覧表示をサーバ102に要求する。
【0115】
ステップS1008では、サーバ102がステップS1007で要求されたマスタ一覧表示要求を受信する。ステップS1009では、ステップS1008で受信したマスタ一覧の画面を作成し、ステップS1010では、ステップS1009で作成したマスタ一覧を情報処理装置101に送信する。
【0116】
ステップS1011では、情報処理装置101は、ステップS1010でサーバ102から送信したマスタ一覧画面を表示する。
【0117】
ステップS1012では、ステップS1011で表示したマスタ参照画面2207のマスタ一覧でOKボタン2210が押下されたか否かを判断する。OKボタンが押下された場合は、ステップS1013に遷移する。OKボタン以外のボタンを押下した場合は、ステップS1014に遷移する。
【0118】
ステップS1013では、ステップS1011で表示したマスタ参照画面2207でOKボタン2210が押下された場合のみ実施する。グリッド2206やグリッド2208で選択された位置にマスタ参照画面2207で選択した値を反映する。
【0119】
ステップS1014では、情報処理装置101は、マスタ参照画面2207を閉じる。
【0120】
ステップS1015では、情報処理装置101は、行追加ボタン2201が押下されたか否かを判断する。押下されたと判定された場合には、ステップS1016に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1017に処理を進める。
【0121】
ステップS1016では、情報処理装置101は、ステップS1015で行追加ボタン2101が押下された場合に、ユーザから選択された位置に行を一行追加する。
【0122】
ステップS1017では、情報処理装置101は、行削除ボタン2202が押下されたか否かを判断する。押下されたと判定された場合には、ステップS1018に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1019に処理を進める。
【0123】
ステップS1018では、情報処理装置101は、ステップS1017で行削除ボタン2202が押下された場合に、ユーザから選択された位置の行を一行削除する。
【0124】
ステップS1019では、情報処理装置101は、設定ボタン2204が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合には、ステップS1020に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1021に処理を進める。
【0125】
ステップS1020では、情報処理装置101は、ステップS1019で設定ボタン2204が押下された場合に、動作設定処理を実行する。動作設定処理の詳細は、後述する図12に示す。
【0126】
ステップS1021では、情報処理装置101は、保存ボタン2205かキャンセルボタン2212が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合には、ステップS1023に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1005に処理を戻す。保存ボタン2205とキャンセルボタン2212が押下されない場合は、ステップS1005乃至ステップS1022を繰り返す。
【0127】
ステップS1023では、情報処理装置101は、ステップS1021で保存ボタン2205が押下されたか否かを判定する。保存ボタン2205が押下されたと判定した場合には、図11のステップS2701に処理を進め、キャンセルボタンが押下されたと判定された場合は、入金伝票下書き明細入力処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0128】
説明を図11に移す。ステップS1023の判定後、保存ボタン2205が押下されたと判定された場合に、ステップS2701では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票下書きデータ保存画面(図23参照)の送信を要求する。
【0129】
ステップS2702では、サーバ102は、情報処理装置101からの入金伝票下書きデータ保存画面の送信要求を受信し、ステップS2703では、ステップS2702で受信した入金伝票下書きデータ保存画面を作成する。
【0130】
ステップS2704では、ステップS2703で作成した入金伝票下書きデータ保存画面を情報処理装置101に送信する。
【0131】
ステップS2705では、情報処理装置101は、ステップS2704でサーバ102から送信された入金伝票下書きデータ保存画面(図23)を表示する。
【0132】
ステップS2706では、情報処理装置101は、ステップS2705の入金伝票下書きデータ保存画面の上書き保存ボタン2302が押下されたか否かを判断する。上書き保存ボタンが押下されたと判定された場合は、ステップS2713に遷移する。そうでない場合には、ステップS2707に処理を進める。
【0133】
ステップS2713では、情報処理装置101は、ステップS401でメモリーに記憶したユーザIDと、入金伝票下書き既存一覧画面(図19)で選択したユーザID1904と同一のユーザIDか否かを判断する。同一ユーザIDの場合は、ステップS2708に遷移する。同一ユーザIDでない場合は、その旨のエラーメッセージをステップS2714で取得して画面表示する。
【0134】
また、入金伝票下書きメニュー画面(図18)の既存下書き一覧表示ボタン1802以外が押下された場合は、入金伝票下書きデータ保存画面の上書き保存ボタン2302は非表示のため、上書き保存ボタン2302は押下できないようになっている。
【0135】
ステップS2707では、情報処理装置101は、新規保存ボタン2301が押下されたか否かを判断する。押下されたと判定した場合には、ステップS2708に処理を進め、そうでない場合には、入金伝票下書き明細入力処理を終了し、呼び出し元に処理を戻す。
【0136】
ステップS2708では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票コメント入力画面の送信を要求する。
【0137】
ステップS2709では、サーバ102は、ステップS2708で情報処理装置101からの入金伝票コメント入力画面の送信要求を受信する。ステップS2710では、S2709で受信した要求に基づく、入金伝票コメント入力画面(図24参照)を作成し、ステップS2711では、ステップS2710で作成した入金伝票コメント入力画面を情報処理装置101に送信する。
【0138】
ステップS2712では、情報処理装置101は、ステップS2711でサーバ102より送信された入金伝票コメント入力画面(図24)を表示する。
【0139】
ステップS2715では、情報処理装置101は、入金伝票下書きデータ保存画面の新規保存ボタン2301が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合には、ステップS2706に処理を進め、そうでない場合には、ステップS2723に処理を進める。
【0140】
ステップS2716では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票新規保存要求を送信する。
【0141】
ステップS2717では、サーバ102は、情報処理装置101からの入金伝票新規保存要求を受信し、ステップS2718では、ステップS2717で受信した入金伝票新規保存要求に基づいて、入金伝票下書きデータをデータベースに新規登録する。
【0142】
ステップS2719では、ステップS2718で登録したデータベースのステータスを情報処理装置101に送信する。
【0143】
ステップS2720では、情報処理装置101は、ステップS2719でサーバ102から送信されたデータベースのステータスを表示する。正常終了した場合は、その旨のメッセージを表示して、ステップS2723へ遷移する。エラーの場合には、ステップS2721で判定した結果、ステップS2722に処理を進め、ステップS2722においてその旨のメッセージを表示し、ステップS2712に戻る。
【0144】
ステップS2723では、情報処理装置101は、ステップS2706で上書き保存ボタン2302が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合には、ステップS2724に処理を進め、そうでない場合には、ステップS2730に処理を進める。
【0145】
ステップS2724では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票上書き保存要求を送信する。
【0146】
ステップS2725では、サーバ102は、情報処理装置101からの入金伝票上書き保存要求を受信し、ステップS2726では、ステップS2725で受信した入金伝票上書き保存要求に基づいて、入金伝票下書きデータをデータベースに上書き登録する。ステップS2727では、ステップS2726で上書き登録したデータベースのステータスを情報処理装置101に送信する。
【0147】
ステップS2728では、情報処理装置101は、ステップS2727でサーバ102から送信されたデータベースのステータスを表示する。正常終了した場合は、その旨のメッセージを表示して、ステップS2730へ遷移する。エラーの場合は、ステップS2729で判定された結果、ステップS2722に処理を進め、その旨のエラーメッセージを表示し、ステップS2712に戻る。
【0148】
ステップS2730では、情報処理装置101は、サーバ102に入金伝票下書きメニュー画面要求を送信する。
【0149】
ステップS2731では、サーバ102は、ステップS2730で情報処理装置101から入金伝票下書きメニュー画面要求を受信し、ステップS2732では、ステップS2731で受信した入金伝票下書きメニュー画面を作成する。ステップS2733では、ステップS2732で作成した入金伝票下書きメニュー画面を情報処理装置101に送信する。
【0150】
ステップS2734では、情報処理装置101は、ステップS2733でサーバ102から送信された入金伝票下書きメニュー画面(図18)を表示し、入金伝票下書き明細入力処理を終了する。
【0151】
次に、動作設定処理について、図12を用いて説明する。
【0152】
ステップS1101では、情報処理装置101は、サーバ102に動作設定画面(図25参照)の送信を要求する。
【0153】
ステップS1102では、サーバ102は、情報処理装置101からの動作設定画面の送信要求を受信し、ステップS1103では、ステップS1102で受信した動作設定画面を作成する。ステップS1104では、ステップS1103で作成した動作設定画面を情報処理装置101に送信する。
【0154】
ステップS1105では、情報処理装置101は、ステップS1104でサーバ102から送信された動作設定画面を表示する。
【0155】
ステップS1106では、情報処理装置101は、動作設定画面の保存ボタン2506、または、キャンセルボタン2508が押下されるまでステップS1106乃至ステップS1115を繰り返す。
【0156】
ステップS1107では、情報処理装置101は、動作設定画面の初期化ボタン2505が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定した場合には、ステップS1108に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1109に処理を進める。
【0157】
ステップS1108では、情報処理装置101は、初期化ボタン2505が押下された場合に、動作設定画面のリターンキーを押下時のラジオボタン2501を「下に移動」にし、値を設定しない場合のラジオボタン2502を「空白のまま」にし、ダブルクリックのラジオボタン2503を「一覧を起動」にし、コピー&ペイストのラジオボタン2504を「有効」にそれぞれ選択された状態に変更する。つまり、初期化する。
【0158】
ステップS1109では、情報処理装置101は、動作設定画面のキャンセルボタン2508が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定した場合には、ステップS1101に処理を戻し、前回保存ボタンが押下された情報をサーバ102より取得して表示する。そうでない場合には、ステップS1110に処理を進める。
【0159】
ステップS1110では、情報処理装置101は、動作設定画面の戻るボタン2507が押下されたか否か判断する。押下されたと判定した場合には、ステップS1116に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1111に処理を進める。
【0160】
ステップS1111では、情報処理装置101は、動作設定画面の保存ボタン2506が押下されたか否か判断する。押下されたと判定された場合には、ステップS1117に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1115に処理を進め、ステップS1106に処理を戻す。
【0161】
ステップS1117では、情報処理装置101は、動作設定画面の保存要求をサーバ102に送信する。
【0162】
ステップS1112では、サーバ102は、ステップS1117の情報処理装置101からの動作設定画面の保存要求を受信し、ステップS1113では、ステップS1112の動作設定画面情報から状態をユーザID別にデータベースに登録する。ステップS1114では、ステップS1113のデータベースのステータスを情報処理装置101に送信し、ステップS1118では、情報処理装置101は、ステップS1114のデータベースにステータスを表示する。
【0163】
ステップS1116では、情報処理装置101は、設定が終了したので、動作設定画面を閉じて、動作設定処理を終了して呼び出し元に処理を戻す。
【0164】
以上説明したように、本実施形態によれば、あらかじめ複数件登録された下書きデータを伝票入力フォームの初期値として順次画面に表示させることができるので、伝票を入力する作業時間が短縮できる効果を奏する。
【0165】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0166】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0167】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0168】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0169】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0170】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0171】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0172】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0173】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0174】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0175】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0176】
100 会計システム
101 情報処理装置
102 サーバ
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/F(インターフェース)コントローラ
209 入力装置
210 ディスプレイ装置
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計処理を行うための会計伝票を管理する情報処理装置であって、
前記会計伝票を入力する際に初期値として表示する複数の下書きデータを、入力する会計伝票ごとに記憶する記憶手段と、
前記下書きデータを作成すべく、前記会計伝票ごとの下書きデータを一覧表示して、ユーザからの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で入力された下書きデータを前記記憶手段に登録する下書きデータ登録手段と、
前記会計伝票の入力をユーザから受け付ける場合に、前記記憶手段に記憶された下書きデータを1件取得し、会計伝票の初期値として表示する表示手段と、
前記表示手段で表示された初期値に基づいてユーザから入力された会計伝票が登録されたか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段で会計伝票が登録されたと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された未処理の下書きデータを1件取得する取得手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記下書きデータを登録したユーザを下書きデータごとに更に記憶し、
前記入力受付手段は、前記記憶手段に記憶された他のユーザの下書きデータを取得し、当該下書きデータを一覧表示してユーザからの入力を受け付け、
前記下書きデータ登録手段は、前記入力受付手段で入力された下書きデータが他のユーザの下書きデータか否かを判定し、他のユーザの下書きデータであると判定された場合には、前記入力受付手段で入力された下書きデータを新規に前記記憶手段に登録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記下書きデータ登録手段は、前記入力受付手段で入力された下書きデータが他のユーザの下書きデータか否かを判定し、他のユーザの下書きデータであると判定された場合には、前記入力受付手段で入力された下書きデータの上書き登録を行わないことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力受付手段は、前記下書きデータの入力が必要な項目の選択を受け付け、当該項目に対してユーザからの入力を受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記下書きデータ登録手段は、前記入力受付手段で入力された下書きデータを、当該下書きデータの作成日時、当該下書きデータの更新日時、当該下書きデータの登録件数と共に前記記憶手段に登録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
会計処理を行うための会計伝票を入力する際に初期値として表示する複数の下書きデータを、入力する会計伝票ごとに記憶する記憶手段を備え、前記会計伝票を管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置の入力受付手段が、前記下書きデータを作成すべく、前記会計伝票ごとの下書きデータを一覧表示して、ユーザからの入力を受け付ける入力受付ステップと、
前記情報処理装置の下書きデータ登録手段が、前記入力受付ステップで入力された下書きデータを前記記憶手段に登録する下書きデータ登録ステップと、
前記情報処理装置の表示手段が、前記会計伝票の入力をユーザから受け付ける場合に、前記記憶手段に記憶された下書きデータを1件取得し、会計伝票の初期値として表示する表示ステップと、
前記情報処理装置の登録判定手段が、前記表示ステップで表示された初期値に基づいてユーザから入力された会計伝票が登録されたか否かを判定する登録判定ステップと、
前記情報処理装置の取得手段が、前記登録判定ステップで会計伝票が登録されたと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された未処理の下書きデータを1件取得する取得ステップと
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
会計処理を行うための会計伝票を入力する際に初期値として表示する複数の下書きデータを、入力する会計伝票ごとに記憶する記憶手段を備え、前記会計伝票を管理する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記下書きデータを作成すべく、前記会計伝票ごとの下書きデータを一覧表示して、ユーザからの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で入力された下書きデータを前記記憶手段に登録する下書きデータ登録手段と、
前記会計伝票の入力をユーザから受け付ける場合に、前記記憶手段に記憶された下書きデータを1件取得し、会計伝票の初期値として表示する表示手段と、
前記表示手段で表示された初期値に基づいてユーザから入力された会計伝票が登録されたか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段で会計伝票が登録されたと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された未処理の下書きデータを1件取得する取得手段
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2013−105264(P2013−105264A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247867(P2011−247867)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(396024082)スーパーストリーム株式会社 (5)