説明

情報処理装置、コンテンツ表示方法およびコンピュータプログラム

【課題】HTMLコンテンツのように所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツと、当該コンテンツに対する操作により実行される機能とをシームレスに連携することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】基本ソフトウェア上で動作し、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを表示するコンテンツ表示部と、コンテンツ表示部に表示されているコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御部と、を備え、操作制御部は他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマがコンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理をコンテンツ表示部に実行させ、コンテンツを授受するプロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、コンテンツ表示方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Webサーバにおいて、HTML(HyperText Markup Language)を用いて作成されたコンテンツ(以下「HTMLコンテンツ」とも称する)をパーソナルコンピュータや携帯電話で表示するには、HTMLを解釈することができるアプリケーションソフトウェア、例えばWebブラウザを用いる必要がある。
【0003】
近年はこのHTMLコンテンツも多機能化が進み、このHTMLコンテンツで表示できる内容も、文章に限られず、音楽、静止画像、動画像等多岐に渡ってきている。例えば、ユーザ操作によりHTMLコンテンツに含まれる動画像の再生が、パーソナルコンピュータや携帯電話で実行されるWebブラウザ上で実行可能となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のHTMLコンテンツはページ単位での利用が主であり、HTMLコンテンツが多機能化しても単一ページ内で構築されていた。単一ページ内でHTMLコンテンツが構築されると、ページを跨いだデータのやり取りが困難であり、特にページを跨いだユーザインタフェースの構築が非常に困難であるという問題があった。
【0005】
単一ページに様々な機能を実現するには煩雑なHTMLコンテンツの構築処理が必要であり、またHTMLコンテンツをブラウザに表示させるためのスクリプトは、全て同一の実行環境で実行されるため、セキュリティ面での問題も生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、HTMLコンテンツのように所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツと、当該コンテンツに対する操作により実行される機能とをシームレスに連携することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、コンテンツ表示方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基本ソフトウェア上で動作し、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示部と、前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在し、前記コンテンツ表示部に表示されているコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御部と、を備え、前記操作制御部は、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受する前記プロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、情報処理装置が提供される。
【0008】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトの再生処理であれば、前記操作制御部は当該オブジェクトの再生を前記コンテンツ表示部または前記基本ソフトウェアに指示するようにしてもよい。
【0009】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトのサーバ装置から自装置への転送処理であれば、前記操作制御部は前記コンテンツ表示部を介して当該オブジェクトの転送を前記サーバ装置へ要求するようにしてもよい。
【0010】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトの他の装置への転送処理であれば、前記操作制御部は当該オブジェクトの該他の装置への転送を前記基本ソフトウェアに指示するようにしてもよい。
【0011】
前記独自のスキーマに対応する処理がコンテンツの表示更新処理であれば、前記操作制御部は前記コンテンツ表示部を介して前記サーバ装置へコンテンツの表示更新処理を要求するようにしてもよい。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、基本ソフトウェア上で動作するコンテンツ表示部を用いて、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示ステップと、前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在する操作制御部を用いて、前記コンテンツ表示ステップで表示されたコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御ステップと、を備え、前記操作制御ステップは、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、コンテンツ表示方法が提供される。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、基本ソフトウェア上で動作するコンテンツ表示部を用いて、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示ステップと、前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在する操作制御部を用いて、前記コンテンツ表示ステップで表示されたコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御ステップと、を実行させ、前記操作制御ステップは、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、コンピュータプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、HTMLコンテンツのように所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツと、当該コンテンツに対する操作により実行される機能とをシームレスに連携することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、コンテンツ表示方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含んだコンテンツ提供システムの構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の機能構成を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で実行されるプログラムのレイヤ構造を示す説明図である。
【図4】出力装置109に表示されるHTMLコンテンツの表示例を示す説明図である。
【図5】図4に示したHTMLコンテンツの表示例において、ユーザがサムネイル画像141cを選択した場合の出力装置109の表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。
【図7】制御アプリケーション134によるプロトコルスキーマの判断構造を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかるコンテンツ提供システム1で既定される独自のプロトコルスキーマの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
<1.本発明の一実施形態>
[1−1.コンテンツ提供システムの構成例]
[1−2.情報処理装置の構成例]
[1−3.レイヤ構造]
[1−4.HTMLコンテンツの表示例]
[1−5.情報処理装置の動作例]
<2.まとめ>
【0018】
<1.本発明の一実施形態>
[1−1.コンテンツ提供システムの構成例]
まず、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含んだコンテンツ提供システムの構成例について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含んだコンテンツ提供システムの構成例を示す説明図である。以下、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含んだコンテンツ提供システムの構成例について説明する。
【0019】
図1に示したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム1は、コンテンツサーバ10と、情報処理装置100と、を含んで構成される。
【0020】
コンテンツサーバ10は、本発明の所定のマークアップ言語の一例であるHTMLによるコンテンツであるHTMLコンテンツを生成し、生成したHTMLコンテンツを情報処理装置100に提供するサーバである。コンテンツサーバ10は、情報処理装置100からの要求に応じて、ネットワーク20を介して適切なHTMLコンテンツを生成し、情報処理装置100へ送信する。
【0021】
情報処理装置100は、コンテンツサーバ10から提供されるHTMLコンテンツを表示する装置である。情報処理装置100は、コンテンツサーバ10から提供されるHTMLコンテンツを表示し、ユーザからの入力操作を受け付けることで様々な機能を実行することができる。
【0022】
例えば、情報処理装置100は、コンテンツサーバ10から提供されるHTMLコンテンツで表示されている動画コンテンツのサムネイル画像がユーザにより選択されると、その動画コンテンツを再生することができる。また情報処理装置100は、テレビ200と予めリンクさせておくことで、その選択された動画コンテンツを、テレビ200に再生させるように制御することもできる。なお、情報処理装置100とテレビ200とのリンク処理については詳細な説明は省略する。
【0023】
以上、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含んだコンテンツ提供システムの構成例について説明した。次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の構成例について説明する。
【0024】
[1−2.情報処理装置の構成例]
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の機能構成を示す説明図である。以下、図2を用いて本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。
【0025】
情報処理装置100は例えばパーソナルコンピュータであってもよく、その場合は、図2に示すように、情報処理装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、バス104、106と、ブリッジ105と、インターフェイス107と、入力装置108と、出力装置109と、HDDその他のストレージ装置110と、ドライブ111と、USBその他の接続ポート112と、通信装置113と、等を有する。これらの各構成は、ブリッジ105により接続されたバス104及びバス106や、インターフェイス107等を介して相互に情報を伝達可能に接続されている。
【0026】
プログラムは、例えば、記録装置の一例である、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージ装置110、ROM102、RAM103等に記録しておくことがきる。
【0027】
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体(図示せず)に、一時的又は永続的に記録しておくこともできる。このようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。これらのリムーバブル記憶媒体に記録されたプログラムは、ドライブ111により読み出されて、インターフェイス107やバス104、106等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
【0028】
更に、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LAN(Local Area Network)・インターネット等のネットワーク(図示せず)を介して転送され、通信装置113がこのプログラムを受信する。また、このプログラムは、USB(Universal Serial Bus)等の接続ポート112に接続された他の記録装置や通信装置等から転送されてもよい。そして、通信装置113又は接続ポート112が受信したプログラムは、インターフェイス107やバス104、106等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
【0029】
そして、CPU101が、上記の記録装置に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記の一連の処理が、実現される。この際、CPU101は、例えば、上記の記録装置からプログラムを、直接読み出して実行してもよく、RAM103に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU101は、例えば、プログラムを通信装置113やドライブ111を介して受信する場合、受信したプログラムを記録装置に記録せずに直接実行してもよい。
【0030】
更に、CPU101は、必要に応じて、例えばマウス・キーボード・マイク(図示せず)等の入力装置108や、接続ポート112に接続された他の入力装置から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
【0031】
そして、CPU101は、上記の一連の処理を実行した結果を、例えばモニタなどの表示装置・スピーカやヘッドホンなどの音声出力装置等の出力装置109から出力してもよい。更にCPU101は、必要に応じてこの処理結果を通信装置113や接続ポート112から送信してもよく、上記の記録装置やリムーバブル記憶媒体に記録させてもよい。
【0032】
情報処理装置100は、コンテンツサーバ10から提供されるHTMLコンテンツを出力装置109に表示することができる。従って、情報処理装置100には、HTMLを解釈することができるプログラム(例えばWebブラウザ。以下の説明ではかかるプログラムのことを単にWebブラウザとして説明する)が上述のストレージ装置110、ROM102、RAM103等に保存されている。
【0033】
なお、入力装置108には、モニタなどの表示装置を指等で触ることで入力指示が可能なタッチパネルが含まれていても良い。入力装置108にタッチパネルが備わっていることにより、情報処理装置100のユーザは、表示装置を指等で直接触ることで出力装置109に表示されたHTMLコンテンツに対する操作が可能となる。
【0034】
情報処理装置100のユーザはコンテンツサーバ10から提供されるHTMLコンテンツを出力装置109に表示するために、Webブラウザを情報処理装置100に実行させる。情報処理装置100でWebブラウザが実行されると、そのWebブラウザはコンテンツサーバ10から取得したHTMLコンテンツを出力装置109に表示することができる。
【0035】
以上、図2を用いて本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成について説明した。なお、本実施形態では、情報処理装置100はパーソナルコンピュータであり、情報処理装置100の内部にストレージ装置110やドライブ111が備えられている構成を図示したが、本発明においては係る例に限定されるものではない。例えば、情報処理装置100が携帯電話のような小型の持ち運び可能な機器であれば、ストレージ装置110やドライブ111が備えられていない形態も考えられるが、そのような機器であっても本発明を同様に適用可能である。
【0036】
[1−3.レイヤ構造]
次に、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で実行されるプログラムのレイヤ構造について説明する。図3は、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で実行されるプログラムのレイヤ構造を示す説明図である。
【0037】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100では、ハードウェアインタフェースを各種アプリケーションソフトウェアに提供するためのソフトウェアであり、本発明の基本ソフトウェアの一例であるオペレーティングシステム132が実行される。情報処理装置100では、そのオペレーティングシステム132の上位のレイヤで、制御アプリケーション134が実行される。そして情報処理装置100では、制御アプリケーション134の上位のレイヤで、HTMLコンテンツを出力装置109に表示するためのWebブラウザ136が実行される。
【0038】
通常は、Webブラウザ136も制御アプリケーション134と同一のレイヤで、すなわちオペレーティングシステム132との間で情報の授受が行われる。すなわち、Webブラウザ136がHTMLコンテンツを出力装置109に表示している状態で、ユーザが入力装置108を用いてWebブラウザ136に対する操作を行うと、オペレーティングシステム132からWebブラウザ136へユーザの入力情報が送られる。Webブラウザ136はユーザの入力情報を応じた処理、例えば別のページへの遷移、選択されたコンテンツの再生等を実行する。
【0039】
HTMLコンテンツは、テキストベースでの柔軟なコンテンツレイアウト、デザイン、スクリプトによる機能を提供することが可能で、サーバサイドでの動的生成(ユーザ毎への構成)に適している。
【0040】
しかし、上述したように、従来のHTMLコンテンツはページ単位での利用が主であり、HTMLコンテンツが多機能化しても単一ページ内で構築されていた。従って単一ページ内でHTMLコンテンツが構築されると、ページを跨いだデータのやり取りが困難であり、特にページを跨いだユーザインタフェースの構築が非常に困難であるという問題を抱えていた。
【0041】
Webブラウザ136でのHTMLコンテンツの表示に変えて、専用のアプリケーションによってコンテンツを表示する方法もある。この方法を用いれば、コンテンツ表示を高速化したり、ユーザインタフェースの統合や他の機器との機能連携を容易にしたりすることができるという効果がある。しかしその一方で、仕様変更やデザイン変更が生じると、その都度新たにアプリケーションを開発する必要がある。また、HTMLコンテンツのフレームワークが固定化されるため、Webブラウザ136でのHTMLコンテンツの表示に比べて表現力に限界がある。
【0042】
そこで本実施形態では、図3に示したように、オペレーティングシステム132とWebブラウザ136との間に、制御アプリケーション134が実行されるレイヤを挟み、情報処理装置100でHTMLコンテンツを表示する際には、オペレーティングシステム132から制御アプリケーション134を実行し、さらに制御アプリケーション134からWebブラウザ136を実行するようにする。
【0043】
そして制御アプリケーション134は、ユーザがWebブラウザ136に表示されたHTMLコンテンツ上のハイパーリンクを選択すると、そのハイパーリンクのプロトコルのスキーマ(以下「プロトコルスキーマ」とも称する)に応じた適切な処理を実行する。
【0044】
このように制御アプリケーション134が実行されるレイヤを挟むことで、情報処理装置100は、HTMLによるコンテンツ作成と専用アプリケーションによるコンテンツ作成の両方の長所を融合したコンテンツを表示することができる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で実行されるプログラムのレイヤ構造について説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で表示されるHTMLコンテンツの表示例を説明する。
【0046】
[1−4.HTMLコンテンツの表示例]
図4は、出力装置109に表示されるHTMLコンテンツの表示例を示す説明図である。以下、図4を用いて出力装置109に表示されるHTMLコンテンツの表示例について説明する。
【0047】
図4に示した画面は、Webブラウザ136によってHTMLコンテンツが出力装置109に表示されている状態を示したものである。このHTMLコンテンツは、サムネイル画像141a、141b、141cと、テキストリンク142a、142bと、が含まれている。これらは全てハイパーリンクによってリンク先が指定されている。
【0048】
本実施形態では、ユーザがサムネイル画像141a、141b、141cや、テキストリンク142a、142bを選択すると、制御アプリケーション134が選択されたハイパーリンクのプロトコルスキーマを解釈する。そして制御アプリケーション134は、プロトコルスキーマの違いによって、内部処理を実行したり、Webブラウザ136やオペレーティングシステム132に処理を渡したりする。
【0049】
なお、図4には制御アプリケーション134が実行されている状態が明示的に図示されていないが、制御アプリケーション134はバックグラウンドで実行されており、Webブラウザ136に対するユーザ操作がなされると必要に応じて制御アプリケーション134が画面に表示される。
【0050】
HTMLコンテンツには、コンテンツサーバ10において様々なプロトコルスキーマが埋め込まれる。プロトコルスキーマには、例えば、他のページに遷移するためのもの、指定されたコンテンツを再生するためのもの、指定されたコンテンツを他の機器に転送するためのもの、指定されたコンテンツを他の機器に直接送信するためのもの、別コンテンツの一覧を読み込むためのもの等がある。
【0051】
このプロトコルスキーマには、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)によりコンテンツを伝送する「http://〜」や「https://〜」のようにコンテンツ送受信のために定められているものがあるが、本実施形態では、このような既定のプロトコルスキーマの他に、制御アプリケーション134が解釈可能な独自のプロトコルスキーマによるハイパーリンクをHTMLコンテンツに埋め込んで、コンテンツサーバ10から情報処理装置100に提供する。
【0052】
情報処理装置100の具体的な動作例について説明する。図5は、図4に示したHTMLコンテンツの表示例において、ユーザがサムネイル画像141cを選択している場合の出力装置109の表示例を示す説明図である。
【0053】
なお、ユーザがサムネイル画像141cを選択するには入力装置108を用いるが、入力装置108にタッチパネルが含まれていれば、ユーザは出力装置109を指等で直接触ることでサムネイル画像141cを選択することができる。
【0054】
ユーザがサムネイル画像141cを選択すると、制御アプリケーション134がサムネイル画像141cのハイパーリンクのプロトコルスキーマを解釈する。制御アプリケーション134は、このプロトコルスキーマの違いにより、自身で処理を継続するか、Webブラウザ136またはオペレーティングシステム132に処理を渡すかを判断する。
【0055】
例えば、サムネイル画像141cで指定されているハイパーリンクのプロトコルスキーマが、指定されたコンテンツを他の機器に転送するためのものであれば、ユーザがサムネイル画像141cを選択している状態にあれば、制御アプリケーション134はそのサムネイル画像141cをアイコンとして出力装置109に表示する。その際、制御アプリケーション134またはオペレーティングシステム132は、図5に示したように、Webブラウザ136の表示が薄くなるように表示を制御しても良い。このようにWebブラウザ136の表示が制御されることで、サムネイル画像141cがWebブラウザ136から浮き上がって見えるような視覚効果をユーザに与えることができる。
【0056】
情報処理装置100のユーザによってサムネイル画像141cが選択されている状態では、図5のように制御アプリケーション134が出力装置109に表示される。本実施形態にかかる制御アプリケーション134は、情報処理装置100のユーザによる、サムネイル画像141cの画面上でのドラッグ操作が可能である。
【0057】
そして制御アプリケーション134は、情報処理装置100のユーザによってサムネイル画像141cが選択されている状態では、図5に示したように機能連携領域151を出力装置109に表示している。機能連携領域151には、ユーザがHTMLコンテンツで選択したコンテンツに対して実行可能な処理がアイコン形式で表示される。図5に示した例では、機能実行アイコン152a〜152dが機能連携領域151に表示されている。制御アプリケーション134は、この機能連携領域151に、指定されたコンテンツのプロトコルスキーマに応じて異なる機能実行アイコンを表示してもよい。
【0058】
例えば、機能実行アイコン152dが、予め情報処理装置100とリンクさせたテレビ200へのコンテンツの転送を実行するためのアイコンであるとする。この場合に、情報処理装置100のユーザが選択し、アイコンとして表示されているサムネイル画像141cが画面上をドラッグされ、機能実行アイコン152dにドロップされると、制御アプリケーション134は、サムネイル画像141cに対応するコンテンツをテレビ200に転送する処理を実行する。そして、情報処理装置100からコンテンツの転送を受けたテレビ200は、そのコンテンツの再生処理を実行する。
【0059】
なお、情報処理装置100のユーザが、アイコンとして表示されているサムネイル画像141cを何も無いところでドロップすると、制御アプリケーション134はそのドロップに応じて自身の出力装置109への表示を解除する。制御アプリケーション134の表示が解除されると、出力装置109の表示状態は、図4に示したWebブラウザ136によるHTMLコンテンツの表示に戻る。
【0060】
このようにWebブラウザ136と制御アプリケーション134とを連携させることで、HTMLによるコンテンツ作成と専用アプリケーションによるコンテンツ作成の両方の長所を融合したコンテンツを出力装置109に表示することができる。
【0061】
以上、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100で表示されるHTMLコンテンツの表示例を説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100の動作について説明する。
【0062】
[1−5.情報処理装置の動作例]
図6は、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。以下、図6を用いて本発明の一実施形態にかかる情報処理装置100の動作について説明する。
【0063】
情報処理装置100のユーザによって制御アプリケーション134が起動されると、制御アプリケーション134はまずユーザインタフェース(UI)画面を構成して、出力装置109へ表示する(ステップS101)。なお、制御アプリケーション134のユーザインタフェース画面は、上述したようにWebブラウザ136がHTMLコンテンツを表示している状態では、出力装置109へ表示しないようにしてもよい。
【0064】
制御アプリケーション134のユーザインタフェース画面が出力装置109へ表示されると、制御アプリケーション134はWebブラウザ136に対して、コンテンツサーバ10からHTMLコンテンツを取得させる(ステップS102)。
【0065】
コンテンツサーバ10は、HTMLコンテンツを動的に生成して情報処理装置100に送る。HTMLコンテンツを生成する際には、コンテンツサーバ10は、例えばユーザの嗜好情報やフレンド情報、情報処理装置100の機器情報等を参照して、情報処理装置100を使用するユーザに応じて適したコンテンツを生成しても良い。
【0066】
Webブラウザ136によってコンテンツサーバ10から取得したHTMLコンテンツが出力装置109へ表示されると、制御アプリケーション134は、HTMLコンテンツに埋め込まれたハイパーリンクを情報処理装置100のユーザが選択するまで待機する(ステップS103)。
【0067】
情報処理装置100のユーザがHTMLコンテンツに埋め込まれたハイパーリンクを選択したことを制御アプリケーション134が検知すると、制御アプリケーション134は、情報処理装置100のユーザが選択したハイパーリンクのプロトコルスキーマが、制御アプリケーション134の動作のために定められた独自のものかどうかを判断する(ステップS104)。
【0068】
図7は、制御アプリケーション134によるプロトコルスキーマの判断構造を示す説明図である。図7を用いて制御アプリケーション134によるプロトコルスキーマの判断構造について説明すると、情報処理装置100のユーザがHTMLコンテンツに含まれるハイパーリンクを選択すると、制御アプリケーション134が、オペレーティングシステム132に処理が渡される前に一度フックする。制御アプリケーション134は、ハイパーリンクのプロトコルスキーマが、フレームワーク(またはオペレーティングシステム)を介した外部のアプリケーションや機能で処理すべきプロトコルスキーマであるかどうかを判断する。
【0069】
ハイパーリンクのプロトコルスキーマが、制御アプリケーション134の動作のために定められた独自のものかどうかを判断するには、例えば制御アプリケーション134に予め設定していてもよく、独自のプロトコルスキーマの拡張・変更の容易性を高めるために、プロトコルスキーマの情報が記述された設定ファイル等から読み込む形式にしてもよい。
【0070】
このように、プロトコルスキーマを制御アプリケーション134の動作制御に用いることで、HTMLのハイパーリンクのみで、オペレーティングシステム132、制御アプリケーション134、Webブラウザ136の三者の連携が可能となる。
【0071】
図8は、本発明の一実施形態にかかるコンテンツ提供システム1で既定される独自のプロトコルスキーマの一例を示す説明図である。
【0072】
例えば、コンテンツを他の装置に転送するためのプロトコルスキーマとして「trns://」いうスキーマ表記を用いてもよい。付加データとして、コンテンツのURI(Uniform Resource Identifier)、コンテンツの再生開始位置、ドラッグアンドドロップ(D&D)用のアイコンのURIの情報等が指定されていてもよい。この「trns://」いうスキーマ表記がされたハイパーリンクを情報処理装置100のユーザが選択すると、制御アプリケーション134はドラッグアンドドロップ(D&D)用のアイコンを取得する他、必要に応じてプルダウンメニューを表示したりしてもよい。
【0073】
また例えば、コンテンツを再生するためのプロトコルスキーマとして「play://」いうスキーマ表記を用いてもよい。付加データとして、コンテンツのURI(Uniform Resource Identifier)、コンテンツの再生開始位置、ドラッグアンドドロップ(D&D)用のアイコンのURIの情報等が指定されていてもよい。この「play://」いうスキーマ表記がされたハイパーリンクを情報処理装置100のユーザが選択すると、制御アプリケーション134は指定されたコンテンツを再生する他、例えばリンクが長押しされていた様な場合には再生とは異なる処理、例えばそのコンテンツを他の装置に転送する処理を実行してもよい。
【0074】
また例えば、コンテンツを他の機器に直接送信するためのプロトコルスキーマとして「send://」いうスキーマ表記を用いてもよい。付加データとして、対象機器のアドレスや送信のためのコマンド等が指定されていてもよい。この「send://」いうスキーマ表記がされたハイパーリンクを情報処理装置100のユーザが選択すると、制御アプリケーション134は指定されたコンテンツを他の装置に送信する他、送信時、当該他の装置からの応答時のユーザインタフェースを出力装置109に表示してもよい。
【0075】
また例えば、別コンテンツの一覧を読み込むためのプロトコルスキーマとして「open://」いうスキーマ表記を用いてもよい。付加データとして、コンテンツ一覧を規定するコンテンツ一覧IDの他、HTMLコンテンツのデザインが変更される場合には、HTMLコンテンツのデザインが定義されたレイアウトXMLを規定するレイアウトXMLIDが指定されていてもよい。この「open://」いうスキーマ表記がされたハイパーリンクを情報処理装置100のユーザが選択すると、制御アプリケーション134は指定されたコンテンツ一覧を表示する他、例えばHTMLコンテンツのデザインが変更される場合にはレイアウトXMLIDで指定されたレイアウトXMLの再読み込みを実行してもよい。
【0076】
なお、レイアウトXMLには、例えば、HTMLコンテンツの背景画像、HTMLコンテンツのサイズ及び初期位置、ドラッグ対象となるアイコンの画像、配置、ドロップ時に転送する転送先のアドレス情報等が記述されていてもよい。そして、このレイアウトXMLについても、HTMLデータと同様にコンテンツサーバ10で動的に生成しても良い。レイアウトXMLは、コンテンツサーバ10において、ユーザの趣味嗜好、情報処理装置100の設置状況等から生成されるようにしてもよい。
【0077】
なお、上記説明では、独自のプロトコルスキーマは処理に応じて異なるスキーマ表記を用いるようにしているが、本発明は係る例に限定されない。例えば、独自のプロトコルスキーマのスキーマ表記は1つに統一し、付加データの違いによりオペレーションを指定する形式をとってもよい。
【0078】
上記ステップS104の判断の結果、情報処理装置100のユーザが選択したハイパーリンクのプロトコルスキーマが、HTTP等の既定のもので無く、コンテンツ提供システム1で独自に定められたものである場合には、制御アプリケーション134は、対応する処理、状態遷移、コンテンツの0との連携等、当該独自のプロトコルスキーマで定められた処理を実行する(ステップS105)。具体的には、制御アプリケーション134はプロトコルスキーマに応じて上述した処理を実行する。
【0079】
一方、上記ステップS104の判断の結果、情報処理装置100のユーザが選択したハイパーリンクのプロトコルスキーマが、HTTP等の既定のものである場合には、次に、制御アプリケーション134は、ハイパーリンクのプロトコルスキーマがWebブラウザ136で処理可能なプロトコルスキーマであるかどうかを判断する(ステップS106)。
【0080】
上記ステップS106の判断の結果、ハイパーリンクのプロトコルスキーマがWebブラウザ136で処理可能なプロトコルスキーマであれば、制御アプリケーション134はWebブラウザ136にそのまま処理を渡す(ステップS107)。一方、ハイパーリンクのプロトコルスキーマがWebブラウザ136で処理可能なプロトコルスキーマで無ければ、制御アプリケーション134はオペレーティングシステム132にそのまま処理を渡す(ステップS108)。
【0081】
このように、HTMLコンテンツでハイパーリンクが選択された際に、選択されたハイパーリンクがコンテンツ提供システム1で独自に規定されたプロトコルスキーマによるものかどうかを制御アプリケーション134で判断することで、Webブラウザ136と制御アプリケーション134と、オペレーティングシステム132を介さずに、シームレスに連携させることが可能となる。
【0082】
一般的なHTMLコンテンツでは、ハイパーリンクはWebブラウザで判断され、Webブラウザはページ遷移を行ったり、例えば「mailto:」等で指定されるような外部機能(例えばメーラーの実行)の呼び出しを行ったりする。
【0083】
これに対して本発明の一実施形態では、制御アプリケーション134のレイヤで一旦フックを掛けることにより、情報処理装置100のユーザによって指定されたプロトコルスキーマが、コンテンツ提供システム1で独自に定められたものであるかどうかを確認することで、制御アプリケーション134の機能単位へのリンクを実現することが可能になり、コンテンツ提供サーバ10が生成するHTMLコンテンツに含まれるハイパーリンクを介した機能制御が可能となる。
【0084】
以上、図6を用いて本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の動作について説明した。
【0085】
<2.まとめ>
以上説明したように本発明の一実施形態によれば、独自のプロトコルスキーマによるハイパーリンクが含まれたHTMLコンテンツを、コンテンツサーバ10で生成して情報処理装置100に送信する。HTMLコンテンツを表示する情報処理装置100では、情報処理装置100のユーザによるハイパーリンクの選択を制御アプリケーション134がフックする。
【0086】
そして、制御アプリケーション134は選択されたハイパーリンクのプロトコルスキーマが、規定のスキーマであるか、またはコンテンツ提供システム1で独自に規定されたスキーマであるかどうかを判断する。制御アプリケーション134は、ハイパーリンクのプロトコルスキーマに応じて、Webブラウザ136で処理すべき内容か、自身で処理すべき内容か、オペレーティングシステム132で処理すべき内容かを決定し、必要に応じてWebブラウザ136やオペレーティングシステム132に処理を渡す。
【0087】
これにより、Webブラウザ136と制御アプリケーション134のシームレスな連携が可能になる。またこのようにHTMLコンテンツを構築することで、コンテンツサーバ10ではコンテンツのレイアウトやスクリプト機能の生成のみではなく、動的にアプリケーションの機能構成を行うことが出来るようになる。さらに、HTMLコンテンツの製作者は、HTMLコンテンツのレイヤではユーザ価値の大きいコンテンツの内容、コンテンツの見せ方、コンテンツの提供に注力することができ、HTMLによるコンテンツとアプリケーションによるコンテンツの双方の利点を兼ね備えたコンテンツの提供が可能になる。
【0088】
また本発明の一実施形態によれば、コンテンツの見せ方だけでなく、アプリケーションの機能の構成についても、コンテンツサーバ10で処理し、管理することが可能になる。従って、コンテンツに関連した機能の適応的な提供や、コンテンツサーバ10が有する機能に基づいた機能支援やコンテンツの推薦といった効果的なサービスの提供が可能になる。
【0089】
また、このようにコンテンツサーバ10でHTMLコンテンツを構築することで、HTMLコンテンツへのスクリプトによる機能記述は必要なくなり、シンプルなリンク記述による機能連携が可能になる。さらに、コンテンツサーバ10と情報処理装置100とが対で動作することで、セキュリティ面の問題も解消できる。
【0090】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0091】
例えば、上記実施形態では、本発明の基本ソフトウェアの一例としてオペレーティングシステム132を挙げて説明したが、本発明は係る例に限定されない。例えば、オペレーティングシステムの下で実行されるソフトウェアフレームワークの枠組みの中で、上述の制御アプリケーションやWebブラウザが実行される場合にも、同様に本発明を適用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、情報処理装置、コンテンツ表示方法およびコンピュータプログラムに適用可能であり、特にHTMLのように所定のマークアップ言語で作成されるコンテンツを表示する情報処理装置、係るコンテンツについてのコンテンツ表示方法およびコンピュータプログラムに適用可能である。
【符号の説明】
【0093】
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104、106 バス
105 ブリッジ
107 インターフェイス
108 入力装置
109 出力装置
110 ストレージ装置
111 ドライブ
112 接続ポート
113 通信装置
132 オペレーティングシステム
134 制御アプリケーション
136 Webブラウザ
141a、141b、141c サムネイル画像
142a、142b テキストリンク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本ソフトウェア上で動作し、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示部と、
前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在し、前記コンテンツ表示部に表示されているコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御部と、
を備え、
前記操作制御部は、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受する前記プロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトの再生処理であれば、前記操作制御部は当該オブジェクトの再生を前記コンテンツ表示部または前記基本ソフトウェアに指示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトのサーバ装置から自装置への転送処理であれば、前記操作制御部は前記コンテンツ表示部を介して当該オブジェクトの転送を前記サーバ装置へ要求する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記独自のスキーマに対応する処理がリンクにより指定された他のオブジェクトの他の装置への転送処理であれば、前記操作制御部は当該オブジェクトの該他の装置への転送を前記基本ソフトウェアに指示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記独自のスキーマに対応する処理がコンテンツの表示更新処理であれば、前記操作制御部は前記コンテンツ表示部を介して前記サーバ装置へコンテンツの表示更新処理を要求する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
基本ソフトウェア上で動作するコンテンツ表示部を用いて、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示ステップと、
前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在する操作制御部を用いて、前記コンテンツ表示ステップで表示されたコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御ステップと、
を備え、
前記操作制御ステップは、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、コンテンツ表示方法。
【請求項7】
コンピュータに、
基本ソフトウェア上で動作するコンテンツ表示部を用いて、他のオブジェクトへのリンクが含まれる所定のマークアップ言語により記述されたコンテンツを前記コンテンツの授受のためのプロトコルによりサーバ装置から取得して表示するコンテンツ表示ステップと、
前記コンテンツ表示部と前記基本ソフトウェアの間に介在する操作制御部を用いて、前記コンテンツ表示ステップで表示されたコンテンツに対する入力操作を検知する操作制御ステップと、
を実行させ、
前記操作制御ステップは、前記コンテンツに対する前記入力操作の対象となる前記他のオブジェクトへのリンクにおけるスキーマの種類を判断し、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されているスキーマであれば当該スキーマに基づいた処理を前記コンテンツ表示部に実行させ、当該スキーマが前記コンテンツを授受するプロトコルで既定されていない独自のスキーマであれば当該独自のスキーマに対応する処理を実行する、コンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−248497(P2011−248497A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119045(P2010−119045)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】