情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム
【課題】 利用者の手間を掛けずに、必要なデータ項目のみを表示させる仕組みを提供すること
【解決手段】 位置情報とデータ項目を対応付けて記憶する情報処理装置であって、携帯端末から携帯端末の位置情報を取得し、当該位置情報により特定されるデータ項目にかかるデータを携帯端末に送信する。また、携帯端末の向きを示す情報を取得し、向きによって送信するデータのデータ項目を切り替える。さらに、携帯端末の向きが変更された場合には、再度変更されたタイミングで携帯端末の向きを示す情報と携帯端末の位置情報とを取得し、当該向きと位置情報に対応するデータ項目にかかるデータを携帯端末に対して送信する。
【解決手段】 位置情報とデータ項目を対応付けて記憶する情報処理装置であって、携帯端末から携帯端末の位置情報を取得し、当該位置情報により特定されるデータ項目にかかるデータを携帯端末に送信する。また、携帯端末の向きを示す情報を取得し、向きによって送信するデータのデータ項目を切り替える。さらに、携帯端末の向きが変更された場合には、再度変更されたタイミングで携帯端末の向きを示す情報と携帯端末の位置情報とを取得し、当該向きと位置情報に対応するデータ項目にかかるデータを携帯端末に対して送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EDIシステムにおけるデータを携帯端末で閲覧する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年EDIの世界では、全銀やJCAといった、いわゆるレガシーEDIから、WebEDIと呼ばれる次世代のEDIが普及してきている。
【0003】
レガシーEDIでは、モデム等を使って企業間で専用の回線を結んでいた。しかし、次世代EDIでは、インターネットという公共の回線を使用することにより、回線速度が向上し、かつ通信コストを抑えることが可能となった。そのため、より付加価値のあるデータを大量に送信することが可能となっている。
【0004】
また、WebEDIにおいて送受信されるデータについては、1件のデータであっても非常に多くの項目を持っていることがある。1件のデータによって発注から支払いまでといった複数の状態を扱うため、状態毎に「工場で出荷情報の確認」や、「本社で受領情報の確認」など、利用する場所で必要な項目が異なるためである。
【0005】
そこで、WebEDIでは、利用する場所によって「発注紹介」や「検収照会」など複数のボタン(業務ボタン)を用意し、業務ボタン毎にそれぞれ表示する項目が決まっているのが通常である。
【0006】
例をあげると、項目には、「発注番号」、「発注日」、「納品日」、「商品コード」、「商品名」、「サイズ」、「単価」、「数量」、「支払方法」、「支払年月」、「備考」等が考えられる。
【0007】
この場合、工場で出荷情報を確認する際に、発注紹介を行った場合は、「サイズ」、「カラー」の項目にかかるデータは表示されるが、「単価」、「支払方法」、「支払年月」といった情報は表示されない。他方、本社で受領情報を確認する際に検収照会を行った場合は、「単価」、「支払方法」、「支払年月」が表示されるが、「サイズ」、「カラー」は表示されないといった具合である。
【0008】
特許文献1には、このような場所を判断基準とした制御技術のひとつとして、スケジュール管理をする携帯情報端末において、通知すべきスケジュールが発生すると、当該携帯情報端末の位置情報を取得し、取得した位置情報に応じてユーザに対する通知方法を異ならせる仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−70391号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の通り、WebEDIにおいてはデータ項目が非常に多く、業務内容や場所によって必要なデータ項目が異なる。また、業務内容の選択をすることで、当該業務に必要な項目のデータのみ表示する仕組みもあるが、利用者にとっては煩雑である。
【0011】
そこで、本発明は、利用者の手間を掛けずに、必要なデータ項目を表示させる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、携帯端末と通信可能に接続された情報処理装置であって、複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、携帯端末と情報処理装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記携帯端末は、携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信する位置情報送信手段と、前記情報処理装置により送信されたデータを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段により受信されたデータを画面上に表示する表示手段と、を備え、前記情報処理装置は、複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の位置情報取得手段が、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得工程と、前記情報処理装置の検索手段が、前記位置情報取得工程により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記記憶された情報から検索する検索工程と、前記情報処理装置のデータ送信手段が、前記検索工程により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置を、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用者の手間を掛けずに、必要なデータ項目を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の情報処理システムの構成の一例を示す図である
【図2】図1のサーバ装置101とクライアント端末102として適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である
【図3】サーバ装置101とクライアント端末102が行う処理の全体像について説明する図である
【図4】本発明の実施形態におけるサーバ装置101が実行する処理を示すフローチャートである
【図5】本発明の実施形態におけるクライアント端末102が実行する処理を示すフローチャートである
【図6】クライアント端末102の画面上にデータが表示されている際に、サーバ装置101およびクライアント端末102において実行される処理を示すフローチャートである
【図7】発注データ一覧の一例を示すテーブルである
【図8】ユーザ名と取引先名を対応付けた利用者データの一例を示すテーブルである
【図9】位置情報データテーブルの一例を示す図である
【図10】縦向きのクライアント端末に表示される画面の一例を示す図である
【図11】横向きのクライアント端末に表示される画面の一例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムは、サーバ装置101およびクライアント端末102が広域ネットワーク103を介して通信可能に接続された構成となっている。なお、本実施例においては、クライアント端末102は持ち運びが可能な携帯端末である。
【0021】
以下、本発明の情報処理システムを構成する各装置について説明する。
【0022】
以下、図2を用いて、図1に示したサーバ装置101およびクライアント端末102に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例について説明する。
【0023】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0026】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0027】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0030】
次に、図3を用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101とクライアント端末102が行う処理の全体像について説明する。
【0031】
ステップS301では、クライアント端末102は、WebEDIシステムにアクセスをする。
【0032】
ステップS302では、サーバ装置101は、クライアント端末102からのアクセスに応じて、認証画面(不図示)をクライアント端末に表示すべく送信する。
【0033】
ステップS303では、クライアント端末102は、ステップS302でサーバ装置により送信された認証画面に対して、ユーザ名・パスワードの入力を受け付け、入力を受け付けたユーザ名・パスワードをサーバ装置101へ送信する。
【0034】
ステップS304では、サーバ装置101は、ステップS303でクライアント端末102から送信されたユーザ名・パスワードによって認証処理を行う。すなわち、ステップS303でクライアント端末102から送信されたユーザ名・パスワードによるWebEDIシステムの利用を許可するか否かの判断をする。
【0035】
ステップS305では、サーバ装置101は、認証に成功した旨(WebEDIシステムの利用を許可する旨)をクライアント端末102に対して通知する。なお、ステップS304の認証処理の結果、認証に失敗した場合(利用を許可できないと判断された場合)は、ステップS305以降の処理は行われない。
【0036】
ステップS306では、クライアント端末102は、端末の状態(縦向きか横向きか)および、端末の位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0037】
ステップS307では、サーバ装置101は、ステップS306でクライアント端末102から送信された位置情報について、位置情報に対応するデータを位置情報データテーブルから検索する。
【0038】
ステップS308では、サーバ装置101は、クライアント端末と位置情報に結びつくデータをクライアント端末に送信する。
【0039】
ステップS309では、クライアント端末102は、クライアント端末の状態(縦向きか横向きか)が変更されたことを検知する。
【0040】
ステップS310では、クライアント端末102は、ステップS309で状態変更を検知した場合、端末の状態および位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0041】
ステップS311では、サーバ装置101は、ステップS310でクライアント端末102から送信された位置情報について、位置情報に対応するデータを位置情報データテーブルから検索する。
【0042】
ステップS312では、サーバ装置101は、クライアント端末と位置情報に結びつくデータをクライアント端末に送信する。
【0043】
すなわち、クライアント端末102が自身の状態が変更されたことを検知すると、再度WebEDIシステムに情報を取得する処理が実行されることとなる。
【0044】
以上が本発明におけるサーバ装置101とクライアント端末102の処理の全体像である。
【0045】
次に、図4を用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101が実行する処理について説明する。
【0046】
なお、図4のフローチャートで示す処理については、サーバ装置101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0047】
ステップS401では、サーバ装置101のCPU201は、クライアント端末102から送信される「ユーザ名」、「パスワード」、「位置情報」を受信する。
【0048】
ステップS402では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS401で受信したユーザ名、パスワードが登録されているユーザ名、パスワードと一致するか否かを判断する。すなわち、ステップS401で受信したユーザについて認証処理を行う。
【0049】
認証処理に成功した場合(ステップS402:YES)は、処理をステップS404に移行する。
【0050】
認証処理に失敗した場合(ステップS402:NO)は、処理をステップS403に移行する。
【0051】
ステップS403では、サーバ装置101のCPU201は、データ取得に失敗した旨をクライアント端末102に送信し、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0052】
ステップS404では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS401で受信したユーザ名、パスワードに対応する取引先名を取得する。なお、ユーザ名、パスワードと取引先名が対応付けられて登録されたテーブルを図8に示す。
【0053】
ステップS405では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS404で取得した取引先名とステップS401で受信した位置情報とから、図9に示す位置情報データテーブルを検索し、当該取引先名と当該位置情報とが一致するデータを特定する。
【0054】
例えば、「userA」が「経度:X1、緯度Y1」からアクセスした場合には、位置情報データテーブル(図9)における「ID:1」のデータが一致するデータであると特定される。
【0055】
また、例えば「userB」が「経度:X4、緯度Y2」からアクセスした場合には、位置情報データテーブルには当該位置情報に一致するデータが登録されていないため、一致するデータが存在しないと判断される。
【0056】
一致するデータが存在した場合(ステップS405:YES)は、処理をステップS406に移行する。
【0057】
一致するデータが存在しない場合(ステップS405:NO)は、処理をステップS410に移行する。
【0058】
ステップS406では、サーバ装置101のCPU201は、一致したデータの「標準表示項目」および「拡張表示項目」を取得する。
【0059】
ステップS407では、サーバ装置101のCPU201は、クライント端末の状態(縦向きか横向きか)をクライアント端末102から取得し、判断する。
【0060】
クライアント端末の状態が縦向きであると判断された場合(ステップS407:YES)は、処理をステップS408に移行する。
【0061】
クライアント端末の状態が横向きであると判断された場合(ステップS407:NO)は、処理をステップS409に移行する。
【0062】
ステップS408では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS406で取得したデータの「標準表示項目」にかかる発注データをクライアント端末102に対して送信する。
【0063】
ステップS409では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS406で取得したデータの「標準表示項目」および「拡張表示項目」の項目にかかる発注データをクライアント端末102に対して送信する。
【0064】
ステップS410では、サーバ装置101のCPU201は、図9に示す位置情報データテーブルから、ステップS404で取得した取引先名が一致し、位置情報が空欄であるデータの「標準表示項目」を取得する。
【0065】
ステップS411では、サーバ装置101のCPU201は、発注データからステップS410で取得した項目に係るデータをクライアント端末102に対して送信する。
【0066】
図9に示すように、本実施例においては、位置情報が空欄のデータについては、表示される項目数を少なく設定してある。このような設定をすることにより、予め設定された場所以外からのアクセスの場合には、表示されるデータを最小限にすることが可能になる。これにより、情報漏洩などの危険性を低減することが可能になる。
【0067】
また、クライアント端末の状態が縦向きであるか横向きであるかによって表示される項目数を変えている。これは、クライアント端末が横向きの場合には画面の幅が広いことが考えら、より多くの項目を表示可能であるから、一度に多くの項目を表示してユーザの利便性を高めるためである。他方、これに対してクライアント端末が縦向きの場合には、画面の幅が狭いことが考えられるため、あまり多くの項目を表示するように構成すると、スクロールする必要が生じてしまうといったユーザにとっての不便を防ぐためである。
【0068】
次に図5に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態においてクライアント端末102が実行する処理について説明する。
【0069】
なお、図5のフローチャートで示す処理については、クライアント端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0070】
ステップS501では、クライアント端末102のCPU201は、WebEDIシステムにアクセスする。
【0071】
ステップS502では、クライアント端末102のCPU201は、ユーザからユーザ名およびパスワードの入力を受け付け、受け付けたユーザ名およびパスワードをサーバ装置101に対して送信する。
【0072】
ステップS503では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から認証結果を受け取り、認証に成功したか否かを判断する。
【0073】
認証に成功したと判断された場合(ステップS503:OK)は、処理をステップS504に移行する。
【0074】
認証に失敗したと判断された場合(ステップS503:NG)は、本フローチャートに示す処理を終了する。なお、この際、認証に失敗した旨の通知を表示するように制御しても良い。
【0075】
ステップS504では、クライアント端末102のCPU201は、クライアント端末102の状態(縦向きか横向きか)を示す情報および、クライアント端末102の所在を示す情報(GPS情報等)をサーバ装置101に対して送信する。
【0076】
ステップS505では、クライアント端末102のCPU201は、クライアント端末の状態が縦向きか横向きかを判断する。
【0077】
縦向きであると判断された場合(ステップS505:縦)は、処理をステップS506に移行する。
【0078】
横向きであると判断された場合(ステップS505:横)は、処理をステップS507に移行する。
【0079】
ステップ506では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から受信したデータを画面上に表示する。この場合、サーバ装置101から送信されるデータは「標準表示項目」にかかるデータのみであるため、画面上にも標準表示項目にかかるデータが表示される。
【0080】
ステップS507では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から受信したデータを画面上に表示する。この場合、サーバ装置101から送信されるデータは「標準表示項目」および「拡張表示項目」にかかるデータである。そのため、画面上には標準表示項目にかかるデータおよび、拡張表示項目にかかるデータが表示される。
【0081】
図10は、クライアント端末が縦向きの場合に表示される画面の一例を示す図である。図10に示すように、縦向きの場合には画面の幅が狭いため、データ項目を限定して表示している。
【0082】
図11は、クライアント端末が横向きの場合に表示される画面の一例を示す図である。図11に示すように、横向きの場合には画面の幅が広いため、多くのデータ項目数を表示するように構成し、ユーザの利便性を高めている。
【0083】
次に図6に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101およびクライアント端末102が実行する処理について説明する。
【0084】
なお、図6のフローチャートで示す処理については、サーバ装置101およびクライアント端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0085】
また、図6のフローチャートで示す処理については、クライアント端末101の画面上にデータが表示されている際に実行される処理である。
【0086】
ステップS601では、クライアント端末102のCPU201は、端末の状態が変更されたか否かを判断する。
【0087】
端末状態の変更を検知した場合(ステップS601:YES)は、処理をステップS602に移行する。
【0088】
端末状態の変更を検知しない場合(ステップS602:NO)は、本フローチャートに示す処理を終了する。なお、終了後は再度ステップS601の処理を実行する。すなわち、クライアント端末102は、データが表示されている状態においては常に端末の状態の変化を待機している状態となっている。
【0089】
ステップS602では、クライアント端末102のCPU201は、変化後の端末状態および変化時の位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0090】
ステップS603では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS602でクライアント端末102から送信された端末状態、位置情報を受信する。
【0091】
ステップS604では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS603で受信した端末の位置情報から、該当するデータがあるか否かを位置情報データテーブルから検索し判断する。
【0092】
該当するデータがないと判断された場合(ステップS604:なし)は、処理をステップS605に移行する。
【0093】
該当するデータがあると判断された場合(ステップS604:あり)は、処理をステップS606に移行する。
【0094】
ステップS605では、サーバ装置101のCPU201は、図9に示す位置情報データテーブルから、ステップS404で取得した取引先名が一致し、位置情報が空欄であるデータの「標準表示項目」にかかるデータを取得する。
【0095】
ステップS606では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS603で受信した端末の状態(縦向きか横向きか)を判断する。
【0096】
横向きであると判断された場合(ステップS606:横)は、処理をステップS607に移行する。
【0097】
縦向きであると判断された場合(ステップS606:縦)は、処理をステップS608に移行する。
【0098】
ステップS607では、サーバ装置101のCPU201は、標準表示項目および拡張表示項目にかかるデータを取得する。
【0099】
ステップS608では、サーバ装置101のCPU201は、標準表示項目にかかるデータを取得する。
【0100】
ステップS609では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS605、ステップS607、ステップS608で取得したデータをクライアント端末102に対して送信する。
【0101】
ステップS610では、クライアント端末102のCPU201は、ステップS609でサーバ装置101から送信されたデータを取得する。
【0102】
ステップS611では、クライアント端末102のCPU201は、ステップS610で取得したデータを画面上に表示する。そして、本フローチャートで示す処理を終了する。
【0103】
以上のように、端末の状態が変更されたことをきっかけにして、再度クライアント端末の位置情報をサーバ装置101に送信して、あらためて位置情報に対応したデータを取得することで、クライアント端末の場所に応じた適切なデータを表示することが可能となる。
【0104】
例えば、A社のユーザが「経度:X1 緯度Y1」でデータを取得した場合、「発注番号」、「発注日」、「商品CD」、「数量」、「単価」、「支払方法」、「支払年月」、「商品名」に関するデータを取得できる。そして、当該データを取得した状態でクライアント端末を「経度:X4、緯度:Y5」に移動させた場合は、本来は「経度:X4、緯度:Y5」に示す地点は設定された場所以外であるため「発注番号」「発注日」のみしか閲覧できないにもかかわらず、上記全ての項目のデータを閲覧することが可能となってしまう。このような場合においては情報漏洩などの危険性が生じてしまう。
【0105】
そこで、クライアント端末の状態が変更されたことをきっかけに、その時の位置情報に対応したデータを再度取得するように構成することで、情報漏洩等の危険性を低減することが可能となる。
【0106】
また、クライアント端末の状態が変更される度にデータを再取得することで、クライアント端末の向きに適したデータを表示することが可能となる。
【0107】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0108】
また、本発明におけるプログラムは、図3〜図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図3〜図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0109】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0110】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0111】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0112】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0115】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0116】
101 サーバ装置
102 クライアント端末
103 広域ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、EDIシステムにおけるデータを携帯端末で閲覧する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年EDIの世界では、全銀やJCAといった、いわゆるレガシーEDIから、WebEDIと呼ばれる次世代のEDIが普及してきている。
【0003】
レガシーEDIでは、モデム等を使って企業間で専用の回線を結んでいた。しかし、次世代EDIでは、インターネットという公共の回線を使用することにより、回線速度が向上し、かつ通信コストを抑えることが可能となった。そのため、より付加価値のあるデータを大量に送信することが可能となっている。
【0004】
また、WebEDIにおいて送受信されるデータについては、1件のデータであっても非常に多くの項目を持っていることがある。1件のデータによって発注から支払いまでといった複数の状態を扱うため、状態毎に「工場で出荷情報の確認」や、「本社で受領情報の確認」など、利用する場所で必要な項目が異なるためである。
【0005】
そこで、WebEDIでは、利用する場所によって「発注紹介」や「検収照会」など複数のボタン(業務ボタン)を用意し、業務ボタン毎にそれぞれ表示する項目が決まっているのが通常である。
【0006】
例をあげると、項目には、「発注番号」、「発注日」、「納品日」、「商品コード」、「商品名」、「サイズ」、「単価」、「数量」、「支払方法」、「支払年月」、「備考」等が考えられる。
【0007】
この場合、工場で出荷情報を確認する際に、発注紹介を行った場合は、「サイズ」、「カラー」の項目にかかるデータは表示されるが、「単価」、「支払方法」、「支払年月」といった情報は表示されない。他方、本社で受領情報を確認する際に検収照会を行った場合は、「単価」、「支払方法」、「支払年月」が表示されるが、「サイズ」、「カラー」は表示されないといった具合である。
【0008】
特許文献1には、このような場所を判断基準とした制御技術のひとつとして、スケジュール管理をする携帯情報端末において、通知すべきスケジュールが発生すると、当該携帯情報端末の位置情報を取得し、取得した位置情報に応じてユーザに対する通知方法を異ならせる仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−70391号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の通り、WebEDIにおいてはデータ項目が非常に多く、業務内容や場所によって必要なデータ項目が異なる。また、業務内容の選択をすることで、当該業務に必要な項目のデータのみ表示する仕組みもあるが、利用者にとっては煩雑である。
【0011】
そこで、本発明は、利用者の手間を掛けずに、必要なデータ項目を表示させる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、携帯端末と通信可能に接続された情報処理装置であって、複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、携帯端末と情報処理装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記携帯端末は、携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信する位置情報送信手段と、前記情報処理装置により送信されたデータを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段により受信されたデータを画面上に表示する表示手段と、を備え、前記情報処理装置は、複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の位置情報取得手段が、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得工程と、前記情報処理装置の検索手段が、前記位置情報取得工程により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記記憶された情報から検索する検索工程と、前記情報処理装置のデータ送信手段が、前記検索工程により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置を、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用者の手間を掛けずに、必要なデータ項目を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の情報処理システムの構成の一例を示す図である
【図2】図1のサーバ装置101とクライアント端末102として適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である
【図3】サーバ装置101とクライアント端末102が行う処理の全体像について説明する図である
【図4】本発明の実施形態におけるサーバ装置101が実行する処理を示すフローチャートである
【図5】本発明の実施形態におけるクライアント端末102が実行する処理を示すフローチャートである
【図6】クライアント端末102の画面上にデータが表示されている際に、サーバ装置101およびクライアント端末102において実行される処理を示すフローチャートである
【図7】発注データ一覧の一例を示すテーブルである
【図8】ユーザ名と取引先名を対応付けた利用者データの一例を示すテーブルである
【図9】位置情報データテーブルの一例を示す図である
【図10】縦向きのクライアント端末に表示される画面の一例を示す図である
【図11】横向きのクライアント端末に表示される画面の一例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムは、サーバ装置101およびクライアント端末102が広域ネットワーク103を介して通信可能に接続された構成となっている。なお、本実施例においては、クライアント端末102は持ち運びが可能な携帯端末である。
【0021】
以下、本発明の情報処理システムを構成する各装置について説明する。
【0022】
以下、図2を用いて、図1に示したサーバ装置101およびクライアント端末102に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例について説明する。
【0023】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0026】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0027】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0030】
次に、図3を用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101とクライアント端末102が行う処理の全体像について説明する。
【0031】
ステップS301では、クライアント端末102は、WebEDIシステムにアクセスをする。
【0032】
ステップS302では、サーバ装置101は、クライアント端末102からのアクセスに応じて、認証画面(不図示)をクライアント端末に表示すべく送信する。
【0033】
ステップS303では、クライアント端末102は、ステップS302でサーバ装置により送信された認証画面に対して、ユーザ名・パスワードの入力を受け付け、入力を受け付けたユーザ名・パスワードをサーバ装置101へ送信する。
【0034】
ステップS304では、サーバ装置101は、ステップS303でクライアント端末102から送信されたユーザ名・パスワードによって認証処理を行う。すなわち、ステップS303でクライアント端末102から送信されたユーザ名・パスワードによるWebEDIシステムの利用を許可するか否かの判断をする。
【0035】
ステップS305では、サーバ装置101は、認証に成功した旨(WebEDIシステムの利用を許可する旨)をクライアント端末102に対して通知する。なお、ステップS304の認証処理の結果、認証に失敗した場合(利用を許可できないと判断された場合)は、ステップS305以降の処理は行われない。
【0036】
ステップS306では、クライアント端末102は、端末の状態(縦向きか横向きか)および、端末の位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0037】
ステップS307では、サーバ装置101は、ステップS306でクライアント端末102から送信された位置情報について、位置情報に対応するデータを位置情報データテーブルから検索する。
【0038】
ステップS308では、サーバ装置101は、クライアント端末と位置情報に結びつくデータをクライアント端末に送信する。
【0039】
ステップS309では、クライアント端末102は、クライアント端末の状態(縦向きか横向きか)が変更されたことを検知する。
【0040】
ステップS310では、クライアント端末102は、ステップS309で状態変更を検知した場合、端末の状態および位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0041】
ステップS311では、サーバ装置101は、ステップS310でクライアント端末102から送信された位置情報について、位置情報に対応するデータを位置情報データテーブルから検索する。
【0042】
ステップS312では、サーバ装置101は、クライアント端末と位置情報に結びつくデータをクライアント端末に送信する。
【0043】
すなわち、クライアント端末102が自身の状態が変更されたことを検知すると、再度WebEDIシステムに情報を取得する処理が実行されることとなる。
【0044】
以上が本発明におけるサーバ装置101とクライアント端末102の処理の全体像である。
【0045】
次に、図4を用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101が実行する処理について説明する。
【0046】
なお、図4のフローチャートで示す処理については、サーバ装置101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0047】
ステップS401では、サーバ装置101のCPU201は、クライアント端末102から送信される「ユーザ名」、「パスワード」、「位置情報」を受信する。
【0048】
ステップS402では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS401で受信したユーザ名、パスワードが登録されているユーザ名、パスワードと一致するか否かを判断する。すなわち、ステップS401で受信したユーザについて認証処理を行う。
【0049】
認証処理に成功した場合(ステップS402:YES)は、処理をステップS404に移行する。
【0050】
認証処理に失敗した場合(ステップS402:NO)は、処理をステップS403に移行する。
【0051】
ステップS403では、サーバ装置101のCPU201は、データ取得に失敗した旨をクライアント端末102に送信し、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0052】
ステップS404では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS401で受信したユーザ名、パスワードに対応する取引先名を取得する。なお、ユーザ名、パスワードと取引先名が対応付けられて登録されたテーブルを図8に示す。
【0053】
ステップS405では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS404で取得した取引先名とステップS401で受信した位置情報とから、図9に示す位置情報データテーブルを検索し、当該取引先名と当該位置情報とが一致するデータを特定する。
【0054】
例えば、「userA」が「経度:X1、緯度Y1」からアクセスした場合には、位置情報データテーブル(図9)における「ID:1」のデータが一致するデータであると特定される。
【0055】
また、例えば「userB」が「経度:X4、緯度Y2」からアクセスした場合には、位置情報データテーブルには当該位置情報に一致するデータが登録されていないため、一致するデータが存在しないと判断される。
【0056】
一致するデータが存在した場合(ステップS405:YES)は、処理をステップS406に移行する。
【0057】
一致するデータが存在しない場合(ステップS405:NO)は、処理をステップS410に移行する。
【0058】
ステップS406では、サーバ装置101のCPU201は、一致したデータの「標準表示項目」および「拡張表示項目」を取得する。
【0059】
ステップS407では、サーバ装置101のCPU201は、クライント端末の状態(縦向きか横向きか)をクライアント端末102から取得し、判断する。
【0060】
クライアント端末の状態が縦向きであると判断された場合(ステップS407:YES)は、処理をステップS408に移行する。
【0061】
クライアント端末の状態が横向きであると判断された場合(ステップS407:NO)は、処理をステップS409に移行する。
【0062】
ステップS408では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS406で取得したデータの「標準表示項目」にかかる発注データをクライアント端末102に対して送信する。
【0063】
ステップS409では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS406で取得したデータの「標準表示項目」および「拡張表示項目」の項目にかかる発注データをクライアント端末102に対して送信する。
【0064】
ステップS410では、サーバ装置101のCPU201は、図9に示す位置情報データテーブルから、ステップS404で取得した取引先名が一致し、位置情報が空欄であるデータの「標準表示項目」を取得する。
【0065】
ステップS411では、サーバ装置101のCPU201は、発注データからステップS410で取得した項目に係るデータをクライアント端末102に対して送信する。
【0066】
図9に示すように、本実施例においては、位置情報が空欄のデータについては、表示される項目数を少なく設定してある。このような設定をすることにより、予め設定された場所以外からのアクセスの場合には、表示されるデータを最小限にすることが可能になる。これにより、情報漏洩などの危険性を低減することが可能になる。
【0067】
また、クライアント端末の状態が縦向きであるか横向きであるかによって表示される項目数を変えている。これは、クライアント端末が横向きの場合には画面の幅が広いことが考えら、より多くの項目を表示可能であるから、一度に多くの項目を表示してユーザの利便性を高めるためである。他方、これに対してクライアント端末が縦向きの場合には、画面の幅が狭いことが考えられるため、あまり多くの項目を表示するように構成すると、スクロールする必要が生じてしまうといったユーザにとっての不便を防ぐためである。
【0068】
次に図5に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態においてクライアント端末102が実行する処理について説明する。
【0069】
なお、図5のフローチャートで示す処理については、クライアント端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0070】
ステップS501では、クライアント端末102のCPU201は、WebEDIシステムにアクセスする。
【0071】
ステップS502では、クライアント端末102のCPU201は、ユーザからユーザ名およびパスワードの入力を受け付け、受け付けたユーザ名およびパスワードをサーバ装置101に対して送信する。
【0072】
ステップS503では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から認証結果を受け取り、認証に成功したか否かを判断する。
【0073】
認証に成功したと判断された場合(ステップS503:OK)は、処理をステップS504に移行する。
【0074】
認証に失敗したと判断された場合(ステップS503:NG)は、本フローチャートに示す処理を終了する。なお、この際、認証に失敗した旨の通知を表示するように制御しても良い。
【0075】
ステップS504では、クライアント端末102のCPU201は、クライアント端末102の状態(縦向きか横向きか)を示す情報および、クライアント端末102の所在を示す情報(GPS情報等)をサーバ装置101に対して送信する。
【0076】
ステップS505では、クライアント端末102のCPU201は、クライアント端末の状態が縦向きか横向きかを判断する。
【0077】
縦向きであると判断された場合(ステップS505:縦)は、処理をステップS506に移行する。
【0078】
横向きであると判断された場合(ステップS505:横)は、処理をステップS507に移行する。
【0079】
ステップ506では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から受信したデータを画面上に表示する。この場合、サーバ装置101から送信されるデータは「標準表示項目」にかかるデータのみであるため、画面上にも標準表示項目にかかるデータが表示される。
【0080】
ステップS507では、クライアント端末102のCPU201は、サーバ装置101から受信したデータを画面上に表示する。この場合、サーバ装置101から送信されるデータは「標準表示項目」および「拡張表示項目」にかかるデータである。そのため、画面上には標準表示項目にかかるデータおよび、拡張表示項目にかかるデータが表示される。
【0081】
図10は、クライアント端末が縦向きの場合に表示される画面の一例を示す図である。図10に示すように、縦向きの場合には画面の幅が狭いため、データ項目を限定して表示している。
【0082】
図11は、クライアント端末が横向きの場合に表示される画面の一例を示す図である。図11に示すように、横向きの場合には画面の幅が広いため、多くのデータ項目数を表示するように構成し、ユーザの利便性を高めている。
【0083】
次に図6に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態においてサーバ装置101およびクライアント端末102が実行する処理について説明する。
【0084】
なお、図6のフローチャートで示す処理については、サーバ装置101およびクライアント端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0085】
また、図6のフローチャートで示す処理については、クライアント端末101の画面上にデータが表示されている際に実行される処理である。
【0086】
ステップS601では、クライアント端末102のCPU201は、端末の状態が変更されたか否かを判断する。
【0087】
端末状態の変更を検知した場合(ステップS601:YES)は、処理をステップS602に移行する。
【0088】
端末状態の変更を検知しない場合(ステップS602:NO)は、本フローチャートに示す処理を終了する。なお、終了後は再度ステップS601の処理を実行する。すなわち、クライアント端末102は、データが表示されている状態においては常に端末の状態の変化を待機している状態となっている。
【0089】
ステップS602では、クライアント端末102のCPU201は、変化後の端末状態および変化時の位置情報をサーバ装置101に送信する。
【0090】
ステップS603では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS602でクライアント端末102から送信された端末状態、位置情報を受信する。
【0091】
ステップS604では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS603で受信した端末の位置情報から、該当するデータがあるか否かを位置情報データテーブルから検索し判断する。
【0092】
該当するデータがないと判断された場合(ステップS604:なし)は、処理をステップS605に移行する。
【0093】
該当するデータがあると判断された場合(ステップS604:あり)は、処理をステップS606に移行する。
【0094】
ステップS605では、サーバ装置101のCPU201は、図9に示す位置情報データテーブルから、ステップS404で取得した取引先名が一致し、位置情報が空欄であるデータの「標準表示項目」にかかるデータを取得する。
【0095】
ステップS606では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS603で受信した端末の状態(縦向きか横向きか)を判断する。
【0096】
横向きであると判断された場合(ステップS606:横)は、処理をステップS607に移行する。
【0097】
縦向きであると判断された場合(ステップS606:縦)は、処理をステップS608に移行する。
【0098】
ステップS607では、サーバ装置101のCPU201は、標準表示項目および拡張表示項目にかかるデータを取得する。
【0099】
ステップS608では、サーバ装置101のCPU201は、標準表示項目にかかるデータを取得する。
【0100】
ステップS609では、サーバ装置101のCPU201は、ステップS605、ステップS607、ステップS608で取得したデータをクライアント端末102に対して送信する。
【0101】
ステップS610では、クライアント端末102のCPU201は、ステップS609でサーバ装置101から送信されたデータを取得する。
【0102】
ステップS611では、クライアント端末102のCPU201は、ステップS610で取得したデータを画面上に表示する。そして、本フローチャートで示す処理を終了する。
【0103】
以上のように、端末の状態が変更されたことをきっかけにして、再度クライアント端末の位置情報をサーバ装置101に送信して、あらためて位置情報に対応したデータを取得することで、クライアント端末の場所に応じた適切なデータを表示することが可能となる。
【0104】
例えば、A社のユーザが「経度:X1 緯度Y1」でデータを取得した場合、「発注番号」、「発注日」、「商品CD」、「数量」、「単価」、「支払方法」、「支払年月」、「商品名」に関するデータを取得できる。そして、当該データを取得した状態でクライアント端末を「経度:X4、緯度:Y5」に移動させた場合は、本来は「経度:X4、緯度:Y5」に示す地点は設定された場所以外であるため「発注番号」「発注日」のみしか閲覧できないにもかかわらず、上記全ての項目のデータを閲覧することが可能となってしまう。このような場合においては情報漏洩などの危険性が生じてしまう。
【0105】
そこで、クライアント端末の状態が変更されたことをきっかけに、その時の位置情報に対応したデータを再度取得するように構成することで、情報漏洩等の危険性を低減することが可能となる。
【0106】
また、クライアント端末の状態が変更される度にデータを再取得することで、クライアント端末の向きに適したデータを表示することが可能となる。
【0107】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0108】
また、本発明におけるプログラムは、図3〜図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図3〜図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0109】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0110】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0111】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0112】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0115】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0116】
101 サーバ装置
102 クライアント端末
103 広域ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と通信可能に接続された情報処理装置であって、
複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、
位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、
前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記携帯端末から当該携帯端末の向きにかかる情報を取得する端末状態取得手段をさらに備え、
前記データ送信手段は、さらに、前記端末状態取得手段により取得された携帯端末の向きにかかる情報によって異なる項目を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
携帯端末と情報処理装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信する位置情報送信手段と、
前記情報処理装置により送信されたデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段により受信されたデータを画面上に表示する表示手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、
位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、
前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、さらに、
携帯端末の向きを示す情報を前記情報処理装置に送信する端末状態送信手段を備え、
前記情報処理装置は、さらに、
前記携帯端末から当該携帯端末の向きにかかる情報を取得する端末状態取得手段をさらに備え、
前記データ送信手段は、さらに、前記端末状態取得手段により取得された携帯端末の向きにかかる情報によって異なる項目を前記携帯端末に対して送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、さらに、
携帯端末の向きが変更されたか否かを検知する検知手段を備え、
前記端末状態送信手段は、さらに、前記検知手段で向きの変更が検知された場合に、当該変更後の向きを示す情報を送信することを特徴とし、
前記位置情報送信手段は、さらに、前記検知手段で向きの変更が検知された場合に、変更時の携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の位置情報取得手段が、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
前記情報処理装置の検索手段が、前記位置情報取得工程により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記記憶された情報から検索する検索工程と、
前記情報処理装置のデータ送信手段が、前記検索工程により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
携帯端末と通信可能に接続された情報処理装置であって、
複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、
位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、
前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記携帯端末から当該携帯端末の向きにかかる情報を取得する端末状態取得手段をさらに備え、
前記データ送信手段は、さらに、前記端末状態取得手段により取得された携帯端末の向きにかかる情報によって異なる項目を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
携帯端末と情報処理装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信する位置情報送信手段と、
前記情報処理装置により送信されたデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段により受信されたデータを画面上に表示する表示手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
複数の項目から構成されるデータを記憶するデータ記憶手段と、
位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する位置情報データ記憶手段と、
前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、さらに、
携帯端末の向きを示す情報を前記情報処理装置に送信する端末状態送信手段を備え、
前記情報処理装置は、さらに、
前記携帯端末から当該携帯端末の向きにかかる情報を取得する端末状態取得手段をさらに備え、
前記データ送信手段は、さらに、前記端末状態取得手段により取得された携帯端末の向きにかかる情報によって異なる項目を前記携帯端末に対して送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、さらに、
携帯端末の向きが変更されたか否かを検知する検知手段を備え、
前記端末状態送信手段は、さらに、前記検知手段で向きの変更が検知された場合に、当該変更後の向きを示す情報を送信することを特徴とし、
前記位置情報送信手段は、さらに、前記検知手段で向きの変更が検知された場合に、変更時の携帯端末の位置を示す情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の位置情報取得手段が、前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
前記情報処理装置の検索手段が、前記位置情報取得工程により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記記憶された情報から検索する検索工程と、
前記情報処理装置のデータ送信手段が、前記検索工程により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
携帯端末と通信可能に接続され、複数の項目から構成されるデータおよび位置情報と前記データの項目とを対応付けて記憶する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記携帯端末から当該携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に対応するデータ項目を、前記位置情報データ記憶手段に記憶された情報から検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータ項目にかかるデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−61776(P2013−61776A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199563(P2011−199563)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
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