説明

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】ネットワーク上に発信された情報の中から、ユーザの状況に応じた有意義なものを抽出する。
【解決手段】本開示の一側面である情報処理装置は、閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知手段とを備えることを特徴とする。本開示は、コンテクスチュアル ソーシャル メディアサービスのサーバに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、インターネトに代表されるネットワーク上に発信されたうち、閲覧者にとって有意義なものを抽出できるようにした情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介した情報発信の方法としてwebページ、ブログなどがあり、昨今においては、情報の公開対象を情報発信者が承認した人だけに限定できるSNS(Social network service)が人気を集めている。
【0003】
また、情報発信者が見聞きしたこと、思っていること、感じたこと、今の状況などを短文で随時、リアルタイムに発信することができるツイッタ(Twitter)と称するサービスが注目されている(非特許文献1参照)。
【0004】
ツイッタにおいては、その利用登録者(以下、ユーザと称する)が呟きたいことを、ツイート(tweet)と称される短文でインターネットを介して公開することができる。また、ツイッタにおいては、あるユーザaの発信したツイートを見た他のユーザbが、そのツイートを支持したり、賛同したりする場合、そのツイートをユーザbが再発信(リツイート)することができる。
【0005】
また、ツイッタにおいては、ユーザが支持する他のユーザ(例えば、知人、友人、芸能人、政治家等)をフォロー(follow)登録する(他のユーザのフォロワ(follower)になる)ことにより、フォロー登録した他のユーザが発信したツイートを抽出して閲覧することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】ツイッター パーフェクト ガイド,インフォレスト,2009/11/7
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、ツイッタにおいては、他のユーザをフォロー登録することにより、自身が閲覧するツイートを制限することができる。しかしながら、フォロー登録によって閲覧するツイートを制限したとしても、制限後の全てのツイートの内容がユーザにとって常に有意義である(役立ったり、価値があったり、興味があったりする)わけではない。例えば、遊びの計画を立てているときに他のユーザが発信した行楽地に関するツイートを見れば有意義といえるが、仕事をしているときに他のユーザが発信した遊びに関するツイートを見ても有意義であるとは言い難い。
【0008】
よって、ツイッタのようにユーザが短文を発信できるサービスにおいて、フォロー登録に加え、ユーザの状況に応じた有意義なツイートのみを抽出できる仕組みが必要である。
【0009】
なお、ツイッタにおいても、検索語によりツイートを検索したり、ツイートに付与されているハッシュタグを利用してツイートを絞込んだりすることは可能であるが、いずれについても、ユーザの状況に応じた有意義なツイートを抽出することには適していない。
【0010】
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、他のユーザが発信した情報のうち、ユーザの状況に応じて有意義なものを抽出できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一側面である情報処理装置は、ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継する情報処理装置において、発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録手段と、他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出手段と、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
前記フィードバック情報は、前記発信者または前記伝達者としてのユーザが用いる端末装置において、発信または伝達するメッセージに付与する前記コンテクストの選択肢に利用されるようにすることができる。
【0013】
前記コンテクストは、状況名および状況値から成るようにすることができる。
【0014】
前記閲覧者としてのユーザがメッセージを絞り込むためのコンテクストは、前記端末装置にて実行される連携プログラムにより設定されるようにすることができる。
【0015】
本開示の一側面である情報処理方法は、ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継する情報処理装置の情報処理方法において、前記情報処理装置による、発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録ステップと、他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出ステップと、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本開示の一側面であるプログラムは、ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継するコンピュータを、発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録手段と、他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出手段と、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【0017】
本開示の一側面においては、発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信されたメッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザがメッセージデータベースに登録されるとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録され、他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージが抽出されて前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給され、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストがフィードバック情報として通知される。
【発明の効果】
【0018】
本開示の一側面によれば、ネットワーク上に発信された情報のうち、ユーザの状況に応じて有意義なものを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本開示を適用したコンテクスチャル ソーシャル メディア サービス システム(Contextual Social Media Service System)の構成例を示すブロック図である。
【図2】コンテクスチャル ソーシャル メディア サービスの概要を説明するための図である。
【図3】サービスサーバが有する機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
【図4】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図5】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図6】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図7】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図8】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図9】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図10】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図11】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図12】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図13】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図14】端末装置における画面の表示例を示す図である。
【図15】メッセージ発信時の処理を説明するフローチャートである。
【図16】メッセージ閲覧時の処理を説明するフローチャートである。
【図17】メッセージ伝達時の処理を説明するフローチャートである。
【図18】コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本開示を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。
【0021】
[コンテクスチャル ソーシャル メディア サービス システムの構成例]
図1は、本開示の実施の形態であるコンテクスチャル ソーシャル メディア サービス システム(以下、CSMサービスシステムと略称する)の構成例を示している。
【0022】
CSMサービスシステム10は、端末装置20−1乃至20−Nと、端末装置20−1乃至20−Nがインターネットに代表されるネットワーク11を介して接続するサービスサーバ30とにより構成される。
【0023】
端末装置20−1乃至20−Nは、CSMサービスシステム10を利用するユーザが操作するものであり、ネットワーク11を介してサービスサーバ30にアクセスすることができる電子機器であれば任意の電子機器を用いることができる。具体的には、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機、テレビジョン受像機、ビデオレコーダなどを端末装置20として用いることができる。以下、端末装置20−1乃至20−Nを個々に区別する必要がない場合、単に端末装置20と称する。
【0024】
サービスサーバ30は、ネットワーク11を介してアクセスしてきた各端末装置20に対し、CSMサービスを提供する。
【0025】
図2は、CSMサービスの概要を説明するための図である。
【0026】
CSMサービスに対して利用登録済みの全てのユーザは、それぞれが端末装置20を用いてサービスサーバ30にアクセスすることにより、その時々に応じて以下に説明する発信者、閲覧者、または伝達者としての動作を行うことができる。
【0027】
発信者は、見聞きしたこと、感じたことなどを即時に短文(以下、メッセージと称する)として発信する(ネットワーク11を介して公開する)ことができる。また、発信者は、当該メッセージに対してコンテクストを付与することができる。勿論、コンテクストを付与しなくてもよい。
【0028】
メッセージに付与するコンテクストとは、メッセージが閲覧者によって閲覧される際の絞込みなどに利用されるものであり、当該メッセージがどのような状況にある閲覧者にとって有意義であるのかを発信者が想定して付与するものである。コンテクストは、状況名と状況値により構成される。コンテクストの具体例については後述する。
【0029】
閲覧者は、閲覧したメッセージに同意したり、共感したり、役立つ情報として他のユーザにも広めたいと思った場合、伝達者となって、当該メッセージを再発信(以下、伝達と称する)することができる。伝達者は、伝達する当該メッセージに対して新たにコンテクストを付与することができる。
【0030】
すなわち、メッセージに対しては、発信者と伝達者がコンテクストを付与することができる。
【0031】
また、閲覧者は、閲覧するメッセージの発信者を予め登録する(他のユーザをフォロー登録する)ことができ、これにより、閲覧するメッセージを絞り込むことができる。また、閲覧者は、自己の状況をコンテクストとして設定することによって閲覧するメッセージをさらに絞り込むことができる。ここで、閲覧者により、選択されたコンテクストは、フィードバック情報として対応する送信者または伝達者に通知される。
【0032】
このフィードバック情報により、メッセージにコンテクストを付与した送信者または伝達者は、閲覧者側でどのようなコンテクストが付与されているメッセージが閲覧されているのかを知ることができる。
【0033】
換言すれば、どのようなコンテクストが付与されているメッセージが閲覧者にとって有意義であるのか、人気が有るのか(より多く閲覧されるのか)などを把握することができる。したがって、フィードバック情報は、発信者または伝達者としてのユーザがメッセージにコンテクストを付与する際の動機付けとなり得るので、ユーザによるメッセージの発信、伝達、コンテクスト付与の頻度の増加が期待できる。
【0034】
例えば、図2では、ユーザaが発信したメッセージa(コンテクストa付与)をユーザbが閲覧し、ユーザbにより伝達されたメッセージa(コンテクストa、コンテクストb付与)をユーザcが閲覧した場合を示している。この場合、ユーザaは発信者であり、ユーザbは閲覧者から伝達者になり、ユーザcは閲覧者である。当然ながら、ユーザcはこの後に伝達者になることができる。
【0035】
[サービスサーバ30の構成例]
図3は、サービスサーバ30が有する機能ブロックの構成例を示している。サービスサーバ30は、通信部31、メッセージ登録部32、メッセージデータベース(DB)33、ユーザ情報管理部34、およびメッセージ抽出部35を有する。
【0036】
通信部31は、ネットワーク11を介してアクセスしてくる端末装置20と各種のデータ(ユーザ情報、メッセージなど)を通信する。また、通信部31は、アクセスしてきてログインした端末装置20のユーザに対するフィードバック情報をユーザ情報管理部34から読み出してその端末装置20に送信する。
【0037】
メッセージ登録部32は、発信者となるユーザの端末装置20からネットワーク11を介して送信されるメッセージを通信部31から取得し、取得したメッセージに発信者を対応付けてメッセージデータベース33に登録する。このとき、メッセージにコンテクストが付与されているならば、取得したメッセージにコンテクストも対応付けてメッセージデータベース33に登録する。
【0038】
また、メッセージ登録部32は、伝達者となるユーザの端末装置20からネットワーク11を介して送信される、伝達されるメッセージに付与されたコンテクストを通信部31から取得し、メッセージデータベース33に既に登録済みの当該メッセージにさらに対応付けて、取得したコンテクストと伝達者を登録する。
【0039】
したがって、メッセージデータベース33には、各メッセージに対応付けて、発信者、伝達者、コンテクストが登録されることになる。
【0040】
ユーザ情報管理部34には、CSMサービスに利用登録した各ユーザに関する様々な情報(以下、ユーザ情報と称する)が管理されている。ユーザ情報管理部34に管理されているユーザ情報には、例えば、ログイン時に使用するユーザ名とパスワード、ユーザに対応するアイコンの画像データ、自分がフォローしているユーザ(フォロー登録している他のユーザ)、自分をフォローしているユーザ(自分をフォロー登録している他のユーザ。自分のフォロワ)、ユーザに対するフィードバック情報(ユーザが発信または伝達したメッセージを他のユーザが閲覧した時に設定したコンテクスト)などが含まれる。
【0041】
なお、ユーザ情報は各端末装置20においても管理されており、そのユーザ情報には、上記に加えて、入力連携するプログラム、およびメッセージ内容と連携するプログラムが含まれている(図13を参照して後述する)。
【0042】
メッセージ抽出部35は、閲覧者となるユーザの端末装置20からネットワーク11を介して送信されるメッセージ閲覧要求に応じ、メッセージデータベース33に登録されているメッセージを抽出して通信部31に出力する。具体的には、ユーザ情報管理部34に管理されている、閲覧者となるユーザのユーザ情報に含まれる、自分がフォローしているユーザに基づき、自分がフォローしているユーザが発信者または伝達者であるメッセージを絞り込む。
【0043】
[端末装置20の画面の表示例]
次に、CSMサービスを利用する端末装置20の画面表示について説明する。
【0044】
CSMサービスの利用を開始しようとするユーザからの所定の操作に対応し、端末装置20がネットワーク11を介してサービスサーバ30にアクセスすると、そのディスプレイには、ユーザ名とパスワードの入力を求めるログオン画面(不図示)が表示される。このログオン画面に対してユーザがユーザ名とパスワードを入力すると、それらとともにメッセージ閲覧要求がネットワーク11を介してサービスサーバ30に通知される。サービスサーバ30では、ユーザ情報管理部34により、通知されたユーザ名とパスワードに基づいて、アクセスしてきた端末装置20のユーザの認証が行われ、登録済みのユーザと認められた場合、端末装置20のディスプレイにCSMサービスの画面が表示される。
【0045】
図7は、ユーザが閲覧者として他のユーザが発信したメッセージを閲覧するときの端末装置20のディスプレイに表示される閲覧画面50の表示例である。
【0046】
この閲覧画面50の上部には、「読む」タブ51、「書く」タブ52、「ユーザ情報」タブ53、ユーザ名表示部54、および「ログオフ」ボタン55が設けられている。さらに、これらの直下には、コンテクスト設定部56が設けられている。コンテクスト設定部56の下方は、メッセージ表示部57とされている。
【0047】
「読む」タブ51は、それが選択されることにより、画面表示が閲覧画面50に変更される。なお、図7は、既に「読む」タブ51が選択された状態である。
【0048】
「書く」タブ52は、それが選択されることにより、画面表示が発信者用のメッセージ入力画面90(図12)に変更される。「ユーザ情報」タブ53は、それが選択されることにより、画面表示がユーザ情報表示画面100(図13)に変更される。
【0049】
ユーザ名表示部54には、端末装置20を操作するユーザのCSMサービスにおけるユーザ名が表示される。「ログオフ」ボタン55は、それが操作されることにより、ログオフされる(CSMサービスに対するユーザとして利用が終了される)。
【0050】
コンテクスト設定部56は、状況名設定部56aおよび状況値設定部56bからなり、これらを用いて、ユーザ(いまの場合、閲覧者)の状況を示すコンテクスを設定することができる。コンテクスト設定部56によりユーザの状況を表すコンテクストを設定することにより、メッセージ表示部57に表示させるメッセージを絞り込むことができる。
【0051】
メッセージ表示部57には、フォローしている他のユーザが発信したメッセージが表示され、各メッセージ表示部57は新しいものから時系列順にスクロールされる。各メッセージ表示部57には「伝達」ボタン58が設けられている。「伝達」ボタン58は、それが操作されることにより当該メッセージを伝達するためのポップアップ画面81(図11)が表示される。
【0052】
メッセージ表示部57の左側には、当該メッセージを発信または伝達したユーザを表すアイコン59が表示される。例えば、メッセージ表示部57−1にはアイコン59が1つ表示されているので、当該メッセージは発信者が発信したものを閲覧していることになる。また例えば、メッセージ表示部57−2にはアイコン59が3つ表示されているので、当該メッセージは発信者が発信し、二人の伝達者を介したものを閲覧していることになる。
【0053】
図5は、コンテクスト設定部56の状況名設定部56aに対して、ユーザの状況に対応する状況名を設定する状態を示している。状況名設定部56aには、ユーザが任意の文字列を状況名として設定することができる。また、状況名設定部56aには選択肢が表示されるので、ユーザはこの選択肢を選択することにより状況名を設定することもできる。表示される選択肢は、サービスサーバ30から取得しているメッセージに付与されているコンテクスト、および、ユーザのフォロワからのフィードバック情報(フォロワが閲覧時に設定したコンテクスト)に基づくものである。なお、当該選択肢の中には、指定しない(状況名を設定しない)が含まれており、これを選択することにより状況名を選択しないこともできる。
【0054】
図6は、コンテクスト設定部56の状況値設定部56bに対して、ユーザの、状況名設定部56aに設定された状況名に対応する状況値を設定する状態を示している。状況値設定部56bには、ユーザが任意の文字列を状況値として設定することができる。また、状況値設定部56bには選択肢が表示されるので、ユーザはこの選択肢を選択することにより状況値を設定することもできる。なお、選択肢に付して括弧で示される数は、対応するメッセージの数を示している。表示される選択肢は、サービスサーバ30から取得しているメッセージに付与されているコンテクスト、および、ユーザのフォロワからのフィードバック情報(フォロワが閲覧時に設定したコンテクスト)に基づくものである。フォロワからのフィードバック情報に基づく選択肢を選択することにより、メッセージの下流(閲覧者)の興味などが先んじて、その上流(発信者または伝達者)側に逆方向に伝わり、上流の発信または伝達を促す効果が期待できる。
【0055】
コンテクスト設定部56を用いたコンテクストの設定が行われると、図7に示されるように、状況値設定部56bの右横に、設定したコンテクストを削除するための「削除」ボタン56cが出現し、コンテクスト設定部56(図7においてはコンテクスト設定部56−1)の直下には、さらに、ユーザの状況を示すコンテクスを追加設定するためのコンテクスト設定部56−2が出現する。
【0056】
また、コンテクスト設定部56を用いたコンテクストの設定が行われると、図7に示されるように、閲覧画面50が分割ライン61により上下に2分割される。分割された上段には、コンテクスト設定部56(図7においてはコンテクスト設定部56−1)に設定されたコンテクストにより絞り込まれたメッセージが時系列順にスクロール表示され、下段には絞り込まれる前のメッセージが時系列順にスクロール表示される。
【0057】
さらに、コンテクスト設定部56−1の左端に色付けなどのマーキング(同図においては網目模様)が表示され、それに対応するコンテクストを付与したユーザに対応するアイコン59に対しても同様のマーキングが行われる。これにより、メッセージに付与されているコンテクストがどのユーザによって付与されたものであるのかを閲覧者が把握できる。
【0058】
ところで、コンテクスト設定部56の状況値設定部56bに対する状況値の設定は、メッセージ内の文字列を引用して入力することができる。図8は、その例を示している。
【0059】
同図に示されるように、メッセージ中の文字列「山中スキー場」を選択し、所定の操作によりサブメニュー71を表示させ、「状況値に設定」を選択することにより、選択した文字列を状況値に設定することができる。このように先に状況値を設定した場合、状況名の選択肢は、設定された状況値に対応するものが表示される。図9は、その例を示している。この場合、状況名設定部56aには、状況値として「山中スキー場」をもつ状況名が選択肢として表示される。
【0060】
コンテクスト設定部56−2に対してもコンテクストの設定が行われると、図10に示されるように、閲覧画面50が分割ライン61−1,61−2により上下に3分割される。分割された上段には、コンテクスト設定部56−1と56−2の両方に設定されたコンテクスト、すなわち、AND条件により絞り込まれたメッセージが時系列順にスクロール表示され、中段には、コンテクスト設定部56−1または56−2の一方に設定されたコンテクスト、すなわち、OR条件により絞り込まれたメッセージが時系列順にスクロール表示され、下段には絞り込まれる前のメッセージが時系列順にスクロール表示される。
【0061】
同図においても、コンテクスト設定部56−1,56−2の左端に色付けなどのマーキングが表示され、それに対応するコンテクストを付与したユーザに対応するアイコン59に対しても同様のマーキングが行われる。これにより、各メッセージがどのコンテクストに対応しているのか、メッセージに付与さえているコンテクストがどのユーザによって付与されたものであるのかなどを閲覧者が把握できる。
【0062】
図11は、メッセージ表示部57の「伝達」ボタン58が操作されることにより、それまで表示されていた閲覧画面50に重畳して表示される、伝達するメッセージにコンテクストを付与するためのポップアップ画面81の表示例を示している。
【0063】
ポップアップ画面81には、伝送されるメッセージの他、当該メッセージに既に付与されているコンテクストが表示される。ポップアップ画面81において、伝送者となるユーザは、既に付与されているコンテクストを削除したり、変更したり、新たにコンテクストを追加付与したりすることができる。なお、ここで設定するコンテクストの選択肢としては、当該ユーザによる設定頻度の高い状況名や状況値が表示される。また、後述するメッセージ入力画面90(図12)と同様に、フォロワからのフィードバック情報を画面上で選択し、コンテクストとして設定できるようにしてもよい。
【0064】
なお、同図Aは、当該メッセージに現在付与されているコンテクストが表示された状態を示しており、同図Bは、そのコンテクストが変更された状態を示している。
【0065】
図12は、ユーザが発信者としてメッセージを入力する際に画面上部の「書く」タブ52を選択することにより表示されるメッセージ入力画面の表示例を示している。
【0066】
このメッセージ入力画面90には、入力部91が設けられており、その下方にはフィードバック情報95が表示される。
【0067】
入力部91には、コンテクスト表示部92、コンテクスト設定部93−1,93−2、および、メッセージを入力するためのメッセージ入力部94が設けられている。
【0068】
コンテクスト表示部92には、当該ユーザが閲覧者として閲覧するメッセージを絞り込むために設定されているコンテクストが表示される。コンテクスト表示部92の左端のチェックボックスをユーザが選択することにより、そこに設定されていたコンテクストが有効とされる。なお、コンテクスト表示部92に設定されているコンテクストはユーザが変更可能である。コンテクスト設定部93−1,93−2は、ユーザが発信者として発信するメッセージに対してコンテクストを付与する場合に用いられる。コンテクスト設定部93−1,93−2の左端のチェックボックスをユーザが選択することにより、そこに設定されたコンテクストが有効とされる。
【0069】
なお、コンテクスト設定部93−1,93−2の状況名設定部93aおよび状況値設定部93bには、ユーザが任意の文字列を設定することができる他、当該ユーザがこれまでに設定したコンテクストとフォロワからのフィードバック情報に基づく状況名や状況値が選択肢として表示されるので、それを選択して設定することもできる。また、下方に表示されているフィードバック情報95やユーザの設定頻度が高いコンテクストを画面上で選択することにより、コンテクスト表示部92、およびコンテクスト設定部93−1,93−2の状況名および状況値を設定することができる。
【0070】
図13は、ユーザが自身のユーザ情報を確認する際に画面上部の「ユーザ情報」タブ53を選択することにより表示されるユーザ情報表示画面の表示例を示している。
【0071】
このユーザ情報表示画面100には、自分がフォローしているユーザ(閲覧するメッセージの発信者を制限するためのもの)、および自分をフォローしているユーザ(自身のフォロワ)が表示される。当該ユーザ情報表示画面100において、フォロー登録している他のユーザを追加したり、削除したりすることができる。
【0072】
また、ユーザ情報表示画面100においては、入力連携するプログラムを設定することができる。
【0073】
例えば、「検索入力」が設定された場合、端末装置20において検索エンジンに対して検索語として文字列が入力されると、その文字列に予め対応付けられているコンテクストが、当該ユーザが閲覧者として閲覧するメッセージを絞り込むために設定されているコンテクストとして設定される。
【0074】
例えば、「GPS情報」が設定された場合、端末装置20に備わるGPS(global positioning system)受信機能により現在地の位置情報が取得されると、その位置情報に予め対応付けられている地名が、当該ユーザが閲覧者として閲覧するメッセージを絞り込むために設定されているコンテクストとして設定される。
【0075】
例えば、「スケジュール情報」が設定された場合、端末装置20や所定のサーバにて管理されるユーザの予定表などが参照され、そこに記載されている所定の時間経過後(例えば、翌日)の予定に予め対応付けられているコンテクストが、当該ユーザが閲覧者として閲覧するメッセージを絞り込むために設定されているコンテクストとして設定される。
【0076】
例えば、「視聴情報」が設定された場合、端末装置20がテレビジョン受像機などからユーザが視聴している番組情報を取得し、その番組情報に予め対応付けられているコンテクストが、当該ユーザが閲覧者として閲覧するメッセージを絞り込むために設定されているコンテクストとして設定される。
【0077】
また、ユーザ情報表示画面100においては、メッセージ内容と連携するプログラムを任意の数だけ設定することができる。
【0078】
例えば、「音楽プレーヤ」が設定された場合、図14に示されるように、閲覧画面50に「音楽プレーヤ連携」ボタン101が追加表示される。この「音楽プレーヤ連携」ボタン101が選択されると、メッセージ内に記載されている、オーディオデータなどにリンクされているURLが音楽プレーヤに通知される。これにより、音楽プレーヤが当該URLからオーディオデータなどを取得して再生することができる。
【0079】
[動作説明]
次に、CSMサービスシステム10の動作について説明する。
【0080】
図15は、CSMサービスにおけるメッセージ発信時の処理を説明するフローチャートである。
【0081】
なお、前提として、端末装置20はサービスサーバ30にログイン済みであり、端末装置20のディスプレイには、上述した閲覧画面50、メッセージ入力画面90、またはユーザ情報表示画面100のいずれかが表示されているものとする。
【0082】
ステップS1において、発信者としてのユーザが画面上部の「書く」タブ52を選択すると、画面表示がメッセージ入力画面90に変更される。なお、既にメッセージ入力画面90が表示されている場合、ステップS1の処理を省略することができる。
【0083】
ステップS2において、ユーザはメッセージ入力画面90のメッセージ入力部94に、発信するメッセージを入力する。ステップS3においてユーザはメッセージ入力画面90のコンテクスト設定部93を用いて、発信するメッセージに対して付与するコンテクストを設定する。このとき、ユーザは自分のフォロワからのフィードバック情報95を参照してコンテクストを設定することができる。
【0084】
コンテクストが付与されたメッセージは、ネットワーク11を介してサービスサーバ30に送信され、そのメッセージデータベース33に登録される。そして、当該ユーザをフォローしている他のユーザの端末装置20にリアルタイムに発信される。以上で、メッセージ発信時の処理説明を終了する。
【0085】
次に、図16は、CSMサービスにおけるメッセージ閲覧時の処理を説明するフローチャートである。
【0086】
なお、前提は上述したメッセージ発信時の処理と同様である。ステップS11において、閲覧者としてのユーザが画面上部の「読む」タブ51を選択すると、端末装置20からのメッセージ閲覧要求がネットワーク11を介してサービスサーバ30に送信される。
【0087】
ステップS12において、サービスサーバ30のメッセージ抽出部35は、メッセージ閲覧要求に応じて、メッセージデータベース33に登録されているメッセージから、ユーザ情報管理部34に管理されている、閲覧者となるユーザのユーザ情報に含まれる、自分がフォローしているユーザに基づき、自分がフォローしているユーザが発信者または伝達者であるメッセージを絞り込む。絞り込まれたメッセージは、通信部31、ネットワーク11を介して、閲覧者としてのユーザの端末装置20に送信される。これにより、端末装置20の画面表示が閲覧画面50に変更され、フォロー登録している他のユーザが発信または伝達したメッセージが時系列順にスクロール表示される。なお、既に閲覧画面50が表示されている場合、ステップS11およびステップS12の処理を省略することができる。
【0088】
ステップS13において、ユーザが閲覧画面50のコンテクスト設定部56に対して、閲覧者の状況を示すコンテクストを設定すると、ステップS14として、閲覧画面が分割ライン61により上下に分割され、その上側には、コンテクスト設定部56に設定されたコンテクストにより絞り込まれたメッセージが時系列順にスクロール表示され、その下側には絞り込まれる前のメッセージが時系列順にスクロール表示される。
【0089】
ステップS15において、コンテクスト設定部56に設定されたコンテクストが、フィードバック情報としてネットワーク11を介してサービスサーバ30に送信される。このフィードバック情報は、サービスサーバ30のユーザ情報管理部34に保持される。そして、そのユーザ(いまの場合の閲覧者)がフォローしている他のユーザ(いまの場合の発信者または伝達者)の端末装置20がサービスサーバ30にアクセスしてCSMサービスを利用したときに、発信者または伝達者の端末装置20に通知される(フィードバックされる)。このように、発信者または伝達者に対してフィードバック情報が通知されることにより、発信者または伝達者に対してコンテクスト付与に対する意欲を増加させることが期待できる。以上で、メッセージ閲覧時の処理説明を終了する。
【0090】
次に、図17は、CSMサービスにおけるメッセージ伝達時の処理を説明するフローチャートである。
【0091】
上述したメッセージ閲覧時の処理により表示された閲覧画面50を見るユーザ(閲覧者)が伝達したいと思うメッセージを見つけた場合、ステップS21として、そのメッセージが表示されている「伝達」ボタン58を操作する。これにより閲覧画面50に重畳してポップアップ画面81(図11)が表示される。
【0092】
ステップS22において、閲覧者から伝達者となったユーザがポップアップ画面81に対して伝達するメッセージに対するコンテクストを設定する。具体的には、既に付与されているコンテクストを削除したり、変更したり、新たにコンテクストを追加付与したりする。このようにしてコンテクストが設定されたメッセージは、伝達者となったユーザのフォロワである他のユーザに閲覧されることになる。以上で、メッセージ伝達時の処理説明を終了する。
【0093】
以上に説明したCSMサービスシステム10によれば、ユーザが発信したり、伝達したりするメッセージに対して、閲覧者の状況を表すコンテクストに基づくソーシャルフィルタリングを行ってから各ユーザに閲覧させることができる。したがって、現状の閲覧者にとって有意義なメッセージのみを閲覧させることが可能となる。
【0094】
なお、発信者や伝達者がメッセージにコンテクストを付与するに際しては、自分のフォロワからのフィードバック情報を参照することができるので、適切なコンテクストを設定することができる。また、自分のフォロワからのフィードバック情報は、発信者や伝達者に対してコンテクストを積極的に付与する動機付けとなり、コンテクストを付与する頻度の増加が期待できる。
【0095】
ところで、上述したサービスサーバ30の一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0096】
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0097】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
【0098】
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、およびドライブ210が接続されている。
【0099】
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
【0100】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205およびバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0101】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
【0102】
本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0103】
10 コンテクスチャル ソーシャル メディア サービス システム, 20 端末装置, 30 サービスサーバ, 31 通信部, 32 メッセージ登録部, 33 メッセージデータベース, 34 ユーザ情報管理部, 35 メッセージ抽出部, 200 コンピュータ, 201 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継する情報処理装置において、
発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録手段と、
他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出手段と、
前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記フィードバック情報は、前記発信者または前記伝達者としてのユーザが用いる端末装置において、発信または伝達するメッセージに付与する前記コンテクストの選択肢に利用される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテクストは、状況名および状況値から成る
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記閲覧者としてのユーザがメッセージを絞り込むためのコンテクストは、前記端末装置にて実行される連携プログラムにより設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継する情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置による、
発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録ステップと、
他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出ステップと、
前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ネットワークを介して接続された異なる複数の端末装置の間でのメッセージを中継するコンピュータを、
発信者としてのユーザが用いる端末装置から発信された前記メッセージに対応付けて、前記発信者としてのユーザと前記メッセージを伝達した伝達者としてのユーザをメッセージデータベースに登録するとともに、前記発信者または前記伝達者の少なくとも一方によって前記メッセージに付与されたコンテクストも前記メッセージデータベースに登録する登録手段と、
他のユーザから発信されたメッセージを閲覧する閲覧者としてのユーザが用いる端末装置からの要求に応じて、前記メッセージデータベースに登録されているメッセージのうち、前記閲覧者としてのユーザがフォローしている他のユーザに対応付けられているメッセージを抽出して前記閲覧者としてのユーザが用いる前記端末装置に供給する抽出手段と、
前記閲覧者としてのユーザがフォローしている、前記発信者または前記伝達者としての他のユーザが用いる端末装置に、前記閲覧者としてのユーザが設定したコンテクストをフィードバック情報として通知する通知手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−109473(P2013−109473A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252615(P2011−252615)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(511281545)
【Fターム(参考)】