説明

情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体

【課題】 モジュールの調整を行う場合、その調整の都度、各処理において計測した結果画像を確認することができず、開発者が負荷の大きい作業を行わなければならないといった問題がある。
【解決手段】 ユーザからの操作でモジュールが選択されることにより、当該モジュールに紐づいた処理結果テーブル418のレコードを取得し、取得したレコードに格納された識別箇所1203と識別結果1204を処理画像と共に表示することができるので、画像処理を行うためのプログラム作成の支援を実現し得ることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の処理を行う情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関し、各画像処理結果を、各画像処理の内容を識別する画像と共に表示する情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、チップマウンターにおける基板や部品の位置決めや、出来上がった製品の検査などを目的として、カメラで撮影した検査対象の画像データを、一定のロジック(処理フロー)で画像処理する画像処理装置が広く用いられている。
【0003】
このような用途の画像処理装置としては、例えば、予め決められた画像処理のロジックを搭載した汎用タイプの画像処理装置や、ユーザのニーズに合致するロジックをユーザ自身が構築することが可能な専用タイプの画像処理装置がある。
【0004】
ここで、汎用タイプの画像処理装置は、画像処理のロジックを新規に構築する必要がないため、実際の製造工程等への導入に際してユーザの労力はかからないが、ユーザのニーズを完全に満たすロジックであることは少ない。一方、専用タイプの画像処理装置は、ユーザのニーズを完全に満たす画像処理のロジックを構築することが可能であるが、そのために画像処理のロジックを都度開発する必要があるため、多大な開発労力と開発期間、更には多大なコストがかかるものであった。
【0005】
そこで、従来、例えば下記の特許文献1に示すようなロジックの開発を効率化する技術が提案されている。具体的に、特許文献1では、ロジックを開発するコンピュータに予め複数の画像処理に係るモジュールを登録しておき、開発者が使用者のニーズに合致するモジュールを選択し、選択したモジュールに必要なパラメータを設定して、ソースコード化した上でオブジェクトコードを作成することにより、ロジックの開発を効率化するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−296112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このようなモジュールのパラメータの再設定を行う場合、上述した特許文献1の技術では、処理手順が決定され、その処理手順に基づき実行された結果、一連の各処理の結果を確認することができないといった問題がある。
【0008】
本発明は、処理実行後、処理手順が決定されたモジュールに対応した処理結果テーブルを作成し、ユーザからの操作によって各モジュールを選択することにより、処理結果テーブルから各処理でなされた結果画像と、識別内容とを合わせて表示させる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理装置は、コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置であって、前記アプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶手段と、前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶手段と、前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶手段と、前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶手段から取得する処理アイテム特定情報取得手段と、前記処理アイテム特定情報取得手段で取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得手段と、前記識別結果情報取得手段で取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶手段で記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の情報処理方法は、コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶装置を備え、前記アプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置により行われる情報処理方法であって、前記アプリケーションプログラムを実行する実行ステップと、前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶ステップと、前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶ステップと、前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付ステップと、前記指定受付ステップで指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶装置から取得する処理アイテム特定情報取得ステップと、前記処理アイテム特定情報取得ステップで取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶ステップで記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶ステップで記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得ステップと、前記識別結果情報取得ステップで取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶ステップで記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示ステップとを備えることを特徴とする
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶装置を備え、前記アプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶手段と、前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶手段と、前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶装置から取得する処理アイテム特定情報取得手段と、前記処理アイテム特定情報取得手段で取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得手段と、前記識別結果情報取得手段で取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶手段で記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
本発明のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、請求項6に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像処理を行うためのプログラム作成の支援を実現し得る情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示す情報処理装置110の内部のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【図3】図2に示す画像入力コントローラ115fのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【図4】図1に示す情報処理装置110の機能構成の一例を示す模式図である。
【図5】図4に示すモジュール・ソースコードマスタテーブル411の一例を示す模式図である。
【図6】図4に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル412の一例を示す模式図である。
【図7】図1に示す情報処理装置110による制御方法の処理手順の一例を示す模式図である。
【図8】画像処理フロー構築画面の一例を示す模式図である。
【図9】図7のステップS117におけるモジュールの「実行処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】反復処理中の経過画像を表示するウィンドウの一例を示す。
【図11】ユーザからの操作により選択されたモジュールの処理結果の一例を示す模式図である。
【図12】図4に示す処理結果テーブル418の一例を示す模式図である。
【図13】図9のステップS202におけるモジュールの「処理実行」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理システム100の概略構成の一例を示す模式図である。図1に示す通り、画像処理システム100は、情報処理装置110と、入力装置120と、ディスプレイ装置130と、カメラ140と、照明装置コントローラ150と、照明装置160と、外部機器コントローラ170と、検査対象181が載置されたステージ180を有して構成されている。
【0016】
情報処理装置110は、画像処理システム100における動作を統括的に制御する装置である。ここで、本実施形態においては、情報処理装置110は、実際の製造工程に導入される画像処理装置で動作する画像処理アプリケーションプログラムの開発を支援する装置として適用した例を説明するが、本発明においてはこれに限定されるわけではなく、たとえば、実際の製造工程に導入されている画像処理装置として適用する形態も本発明に含まれる。
【0017】
情報処理装置110は、所定のケーブル等を介して、検査対象181の撮像(撮影)を行うカメラ140と通信可能に構成されている。また、情報処理装置110は、所定のケーブル等を介して、照明装置160の制御を行う照明装置コントローラ150と通信可能に構成されている。また、情報処理装置110は、所定のケーブル等を介して、ステージ180を制御するプログラマブルコントローラ(PCL)などの外部機器コントローラ170と、あらかじめ設定した通信が可能に構成されている。さらに、情報処理装置110は、所定のケーブル等を介して、それぞれ、入力装置120およびディスプレイ装置130と通信可能に構成されている。すなわち、情報処理装置110は、所定のケーブル等を介して接続された、入力装置120、ディスプレイ装置130、カメラ140、照明装置コントローラ150および外部機器コントローラ170を制御することによって、画像処理システム100における動作を統括的に制御する。
【0018】
入力装置120は、例えばユーザが情報処理装置110に対して各種の指示の入力を行う際にユーザによって操作されるものであり、ユーザからの入力指示操作に従って、当該入力指示を情報処理装置110に対して入力するものである。この入力装置120は、例えば、キーボード(KB)やポインティングデバイス等で構成されている。
【0019】
ディスプレイ装置130は、情報処理装置110の制御に従って、各種の画像や各種の情報などを表示画面に表示する。
【0020】
カメラ140は、情報処理装置110の制御に従って、ステージ180上に載置された検査対象181の撮影(撮像)を行い、撮影により得られた画像データを所定のケーブル等を介して情報処理装置110に送信する。
【0021】
照明装置コントローラ150は、情報処理装置110の制御に従って、照明装置160の照明を制御する。照明装置160は、照明装置コントローラ150の制御に基づき、検査対象181における検査内容に応じて、当該検査対象181に対する照明の点灯/非点灯の切り替えや明るさの調整等を行う。
【0022】
外部機器コントローラ170は、情報処理装置110の制御に従って、ステージ180を制御する。ステージ180は、外部機器コントローラ170の制御に基づき、載置された検査対象181を目的の位置に移動させたり、検査対象181の搬入や搬出をしたりする。以上が画像処理システムの構成の一例の説明である。
【0023】
次に、情報処理装置110のハードウェア構成について説明する。図2は、図1に示す情報処理装置110のハードウェア構成の一例を示す模式図である。図2には、情報処理装置110の内部構成に加えて、当該情報処理装置110と接続される各種装置についても記載している。
【0024】
情報処理装置110は、図2に示すように、CPU111と、RAM112と、ROM113と、システムバス114と、各種のコントローラ115(115a〜115g)と、外部メモリ116と、を備えている。各種のコントローラ115として、入力コントローラ115a、ビデオコントローラ115b、メモリコントローラ115c、通信I/Fコントローラ115d、115e、及び115g、画像入力コントローラ115fが構成されている。CPU111は、ROM113或いは外部メモリ116に記憶されたプログラム等に基づいてシステムバス114に接続された各デバイスを制御して、情報処理装置110における動作を統括的に制御する。RAM112は、CPU111の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU111は、処理の実行に際して、必要なプログラム等をRAM112にロードして、プログラムを実行することにより、情報処理装置110における各種の動作を実現する。ROM113には、CPU111の制御プログラムであるBIOS(Basic Input
/ Output System)等が記憶されている。
【0025】
システムバス114は、CPU111、RAM112、ROM113、入力コントローラ115a、ビデオコントローラ115b、メモリコントローラ115c、通信I/Fコントローラ115d及び115e、115g、画像入力コントローラ115fを、相互に通信可能に接続する。
【0026】
入力コントローラ115aは、キーボード(KB)やポインティングデバイスなどからなる入力装置120からの入力を制御する。ビデオコントローラ115bは、表示装置であるディスプレイ装置130への表示を制御する。メモリコントローラ115cは、外部メモリ116へのアクセスを制御する。ここで、外部メモリ116は、例えばハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等で構成され、ブートプログラムや、各種のアプリケーションプログラム、編集ファイル、各種のデータや各種の情報等を記憶する。また、外部メモリ116は、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)や、CPU111に後述する各種の処理を実行させるためのプログラム、当該プログラムの制御に従った処理を行う際に使用する各種のテーブルや各種の検査結果情報等も記憶する。
【0027】
通信I/Fコントローラ115dは、外部機器コントローラ170との通信を制御する。また、通信I/Fコントローラ115eは、照明装置コントローラ150との通信を制御する。画像入力コントローラ115fは、カメラ140と通信を行って、カメラ140から画像データの受信が可能に構成されている。ここで、画像入力コントローラ115fは、コントローラ上で演算処理が可能なハードウェアを搭載しているものであってもよい。なお、本実施形態では、カメラ140からの画像データの入力を前提に説明を行うが、画像ファイルを読み込んで入力する形態であってもよい。さらに、通信I/Fコントローラ115gは、ローカルエリアネットワーク(LAN)190等のネットワークに接続され、当該ネットワークに接続されている各種装置との通信を制御する。
【0028】
次に、図3を用いて、画像入力コントローラ115fのハードウェア構成について説明する。図3に示す通り、画像入力コントローラ115fは、CPU(演算チップ)301、メモリコントローラ302、入力コントローラ303、オンボードメモリ304を備えている。
【0029】
CPU(演算チップ)301は、後述する各種の画像処理を実行する。メモリコントローラ302はCPU(演算チップ)301の制御に従って、オンボードメモリ304への各種データの入出力を制御する。入力コントローラ303はカメラ140からの画像データの入力を制御する。オンボードメモリ304はCPU(演算チップ)301の主記憶として機能する。以上が、画像入力コントローラ115fのハードウェア構成の説明である。
【0030】
次に、情報処理装置110の機能構成の一例について説明する。図4は、図1に示す情報処理装置110の機能構成の一例を示す模式図である。
【0031】
情報処理装置110には、図4に示すように、テーブル記憶部410、フロー作成部420、ソースコード変換部430、コンパイル部440、(検証)実行部450、データ保存部460、及び、データ入力・出力部470の各機能構成が構成される。また、テーブル記憶部410には、モジュール・ソースコードマスタテーブル411、処理フロー・入出力パラメータテーブル412、ソースコードテーブル413、オブジェクトコードテーブル414、及びプロジェクトファイルテーブル415が記憶されている。また、条件式テーブル416、ノード処理フラグテーブル417、及び処理結果テーブル418も記憶されている。
【0032】
ここで、本実施形態においては、図4のテーブル記憶部410が、例えば図2に示す外部メモリ116に構成される(一旦、RAM112に構成された後に外部メモリ116に構成される場合も含む)。また、図4のフロー作成部420、ソースコード変換部430、コンパイル部440、(検証)実行部450、データ保存部460及びデータ入力・出力部470が、例えば図2に示すCPU111と、ROM113或いは外部メモリ116に記憶されているプログラムと、から構成される。
【0033】
図5を参照して、図4のテーブル記憶部410に記憶されるモジュール・ソースコードマスタテーブル411について説明する。図5はモジュール・ソースコードマスタテーブル411の構成の一例を示す模式図である。
【0034】
図5に示すように、モジュール・ソースコードマスタテーブル411には、インデックス(Index)501ごとに、画像処理に係る処理アイテム502と、各処理アイテムに対応するソースコード503、またその処理アイテムを実現するためのモジュールに対する初期値504と処理主体505が関連付けられている。このソースコードは、ソースコード変換部430で処理対象のモジュールをソースコードに変換する際に用いられるものである。
【0035】
次に、図6を参照して、図4のテーブル記憶部410に記憶される処理フロー・入出力パラメータテーブル412について説明する。図6は、図4に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル412の構成の一例を示す模式図である。図6に示すように、処理フロー・入出力パラメータテーブル412は、インデックス(Index)601ごとに、画像処理に係るモジュール603と、各モジュール603の順序602と、各モジュール603のフロー登録名604と、各モジュール603における入力パラメータ605及び出力パラメータ606が関連付けられている。入力パラメータ605は、各モジュールで使用する各種のデータが格納される画像バッファや記憶領域等を示す。出力パラメータ606は、各モジュールが実行された際の結果画像バッファや各種の処理に用いた閾値等を記憶する記憶領域を示す。次ステップ607は、次に処理されるべきステップのインデックス(Index)601を示す。なお、この次ステップ607は、複数のインデックス(Index)を持つこともある。また、分岐参照608は、モジュール603に「反復処理」モジュール、「条件分岐処理」モジュールを設定した際に、各条件(ノード)が次にどのステップを処理するかを指定する条件式テーブルを示す。さらに、処理主体609は、各モジュールにおいて処理をCPU111と、画像入力コントローラ115fのCPU(演算チップ)301のどちらで行うかを示す項目である。
【0036】
なお、図6に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル412におけるインデックス(Index)601と、図4に示すモジュール・ソースコードマスタテーブル411におけるインデックス(Index)とは特に対応させていないが、相互に対応させて各テーブルを作成する形態であってもよい。なお、処理フロー・入出力パラメータテーブルT600において、インデックス(Index)601の2および3は反復処理、処理フロー・入出力パラメータテーブルT601のインデックス(Index)601の2から4は条件分岐処理の一例である。
【0037】
ソースコードテーブル413は、処理フロー・入出力パラメータテーブル412に記憶されているモジュール603について、ソースコード変換部430でモジュール・ソースコードマスタテーブル411を用いてソースコードに変換し登録している、全てのモジュール或いは一部のモジュールにおけるソースコードを記憶する。
【0038】
オブジェクトコードテーブル414は、ソースコードテーブル413に記憶されているソースコードをコンパイル部440で変換した、実行可能なモジュールであるオブジェクトコードを記憶する。プロジェクトファイルテーブル415は、画像処理に係る初期設定パラメータや、処理フローシーケンス、ソースコード、入出力パラメータ等を記憶する。また条件式テーブル416は、「条件分岐処理」モジュールが設定された際の、条件式等を記憶し、ノード処理フラグテーブル417は、「並列分岐処理」モジュールが設定された際の、呼び出し側のノード名等を記憶する。
【0039】
図12を参照して、図4のテーブル記憶部410に記憶される処理結果テーブル418について説明する。図12は処理結果テーブル418の構成の一例を示す模式図である。
【0040】
図12に示すように、処理結果テーブル418には、処理フロー・入出力パラメータテーブル412におけるインデックス(Index)601と紐づいたインデックス(Index)1201、処理結果ごとに割り振られる識別ID1202、処理対象の識別箇所を座標で示す識別箇所1203、識別箇所1203の処理結果を示す識別結果1204、処理対象である画像名を示す処理画像名1205が関連付けられている。尚、識別箇所1203は、処理画像の左上頂点を(0,0)とする座標から構成され、識別箇所の左上の座標と、識別箇所の右下の座標を組み合わせて格納される。識別箇所は矩形であるので、識別箇所を特定できるのであれば、これに限らない。
【0041】
続いて、図4のフロー作成部420、ソースコード変換部430、コンパイル部440、実行部450、データ保存部460、及び、データ入力・出力部470について説明する。
【0042】
フロー作成部420は、モジュール・ソースコードマスタテーブル411に含まれているモジュールの処理シーケンスを管理する処理フロー・入出力パラメータテーブル412の作成等と、処理フロー描画領域(後述する図8の802)へのモジュールの描画を行う機能を有する。
【0043】
ソースコード変換部430は、フロー作成部420により作成された処理フロー・入出力パラメータテーブル412に記憶されている各モジュールの処理データをモジュール・ソースコードマスタテーブル411と照合して、各モジュールをソースコードに変換し、ソースコードテーブル413に記憶する機能を有する。
【0044】
なお、図5及び図6に示すテーブルのモジュールには、画像に対する処理だけでなく、画像を取得するための事前処理や、処理結果を出力するための事後処理を含む外部機器に対する処理などを含めても勿論構わない。例えば、カメラ140の撮像条件を設定する制御指令や、照明装置160を制御するための照明装置コントローラ150への制御指令、或いは、ステージの移動などを制御するための外部機器コントローラ170への制御指令、LAN上に接続されたPCにデータを送信する等の制御指令を行うものであってもよい。
【0045】
コンパイル部440は、ソースコードテーブル413に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル414に記憶する機能を有する。
【0046】
なお、コンパイル部440が行うコンパイルには、デバッグ・コンパイルとリリース・コンパイルの2つのタイプがある。ここで、本実施形態においては、処理フロー作成中には、ソースコードレベルでのステップ実行を可能とするデバッグ・コンパイルを行い、データ保存時には、オンラインで利用可能なファイルを生成するリリース・コンパイルを行う。この際、デバッグ・コンパイル及びリリース・コンパイルの両者は、同じ変換手法で生成されたソースコードを参照するものとする。
【0047】
(検証)実行部450は、コンパイル部440により作成されたオブジェクトコードテーブル414に記憶されているオブジェクトコードを実行し、結果画像表示領域(後述する図8の803)と処理フロー・入出力パラメータテーブル412を更新する機能を有する。
【0048】
データ保存部460は、例えば、RAM112にあるソースコードテーブル413、オブジェクトコードテーブル414及びプロジェクトファイルテーブル415を外部メモリ116に出力して、データの保存処理を行う。
【0049】
データ入力・出力部470は、各モジュールで使用する入出力パラメータを管理する機能を有する。
【0050】
次に、図7を参照して本実施形態における全体的な処理について説明する。図7は、情報処理装置110のCPU111によって行われる、「プロジェクト構築処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU111に実行させるためのプログラムは外部メモリ116に記憶されており、本処理の実行要求を入力装置120より受け付けた場合に、CPU111は、当該プログラムをRAM112にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0051】
まず、ステップS101において、情報処理装置110のCPU111は、例えば、入力装置120からの入力指示に基づいて、図8に示す画像処理システムの開発を行うための画像処理プロジェクト開発画面800をディスプレイ装置130に表示する処理を行う。
【0052】
図8は、画像処理プロジェクト開発画面800の一例を示す模式図である。図8に示す画像処理プロジェクト開発画面800には、利用可能な処理ユニット(即ち、画像処理に係る各モジュール)を表示するツールボックス801と、画像処理の実行順序(即ち、各モジュールの実行順序)をフローチャートで描画する処理フロー描画領域802と、各画像処理(即ち、各モジュールの処理)で実行した結果画像を表示する結果画像表示領域803と、ツールバー807と、処理実行結果を表示する処理結果表示領域808と、処理された画像が複数枚あった場合に画像の選択を行う画像選択領域809と、画像選択領域809に備えられた前へボタン810と、次へボタン811や、画像処理プログラムの開発を終了する際に操作される不図示の閉じるボタン等も設けられている。また、図8に示す画像処理プロジェクト開発画面800には、例えば、新規モジュールの登録時もしくはパラメータの編集時等に、処理フロー描画領域802のフローチャートの各ステップ(即ち、各モジュール)で利用するパラメータを設定するパラメータ編集画面804と、そのパラメータの設定で実行された結果画像を表示する結果画像表示領域803が表示される。図8の、プロジェクト構築画面の例では、分岐処理によるフローを制御するモジュールも含んでいる。ここで、結果画像表示領域803は、処理フロー描画領域802の各モジュールの結果画像を表示する領域である。これは、プレビュー画像や縮小画像であってもよい。条件分岐処理の場合には、条件を満たしたノード(枝)の画像を表示し、条件を満たさないノードについては処理が行われないのでブラックアウトした画像を表示する。本発明では、結果画像表示領域803にブラックアウトした画像を表示するが、一つ前のモジュールで処理された結果画像を表示してもよい。このとき、すべての処理フローの結果が結果画像表示領域803に収まらない場合は、水平・垂直方向のスクロールバーを用いて表示領域を変更することとしてもよい。
【0053】
また、処理結果表示領域808は、処理フロー描画領域802の各モジュールのうちの1つをユーザからの操作により選択された場合、当該モジュールの結果画像を表示する領域である。ユーザからの操作により選択されたモジュールが、条件分岐処理の場合には、処理結果表示領域808にブラックアウトした画像を表示する。本発明では、処理結果表示領域808にブラックアウトした画像を表示するが、一つ前のモジュールで処理された結果画像を表示してもよい。以上が、画像処理プロジェクト開発画面の構成の一例の説明である。
【0054】
図7の説明に戻る。ステップS101の処理が終了すると、CPU111は処理をステップS102に進める。ステップS102では、情報処理装置110のCPU111は、入力装置120からの入力指示に基づいて、ステップS101で表示された画像処理プロジェクト開発画面800を用いて新規に画像処理プログラムを開発するか否かを判断する。
【0055】
ステップS102の判断の結果、新規に画像処理プログラムを開発しない場合、即ち既に作成している画像処理フローの編集を行う場合には(ステップS102/NO)、ステップS103に進む。
【0056】
ステップS103に進むと、情報処理装置110のCPU111は、外部メモリ116に保存されているプロジェクトファイルテーブル415を読み出して、これをRAM112に記憶する。また、事前設定により
【0057】
ステップS103の処理が終了後、或いは、ステップS102で新規に画像処理プログラムを開発すると判断された場合には(ステップS102/YES)、CPU111は処理をステップS104に進める。
【0058】
ステップS104では、情報処理装置110のCPU111は、入力装置120からの入力指示(具体的には、ステップS101で表示された画像処理プロジェクト開発画面800に対する入力指示)があったか否かを判断する。
【0059】
ステップS104の判断の結果、入力装置120からの入力指示を受け付けていないと判断した場合には(ステップS104/NO)、入力装置120からの入力指示があるまで、ステップS104で待機する。一方、ステップS104の判断の結果、入力装置120からの入力指示を受け付けた(入力あり)と判断した場合には(ステップS104/YES)、処理をステップS105に進める。
【0060】
ステップS105に進むと、情報処理装置110のCPU111は、入力装置120から受け付けた入力指示に基づいて、選択された処理内容の判定処理を行う。このステップS105で判定される処理内容としては、本例では、「新規追加処理」、「変更処理」、「移動処理」、「挿入処理」、「削除処理」である。なお、ここで挙げた処理内容は一例を示したものであり、その他の処理内容をステップS105で判定することも勿論可能である。
【0061】
続いて、ステップS106において、情報処理装置110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容を実行する。例えば、「挿入処理」であれば指定されたモジュール間に、新規モジュールを挿入する。また、「削除処理」であれば、指定されたモジュールを削除する。なお、ここで挙げた処理内容は一例を示したものである。
【0062】
例えば、処理フロー描画領域802にモジュールが何もない状態でツールボックス801からユーザの操作により選択された「二値化」モジュールが処理フロー描画領域802にドラッグ&ドロップされた場合、「新規追加処理」とみなし、「二値化」の設定内容を設定できる設定プロパティ(不図示)を表示し、入力パラメータ605と出力パラメータ606の入力を受け付ける。ユーザからの操作により入力された設定内容と、当該モジュールに対応するモジュール・ソースコードマスタテーブル411の該当レコードと、追加されたモジュールの位置順序に基づいて、処理フロー・入出力パラメータテーブル412に新規レコードを追加する。また、処理フロー描画領域802に配置された各モジュールと処理フロー・入出力パラメータテーブル412に格納された各レコードはそれぞれ対応づいて記憶されている。
【0063】
ステップS116では、情報処理装置110のCPU111は、ユーザからの操作によって実行処理ボタンが押下されたか否かを判断する。実行処理ボタンが押下されたと判断した場合には(ステップS116/YES)、CPU111は、処理をステップS117に進める。
【0064】
ステップS117では、情報処理装置110のCPU111は、処理フロー描画領域802に設定された「実行処理」を行う。ステップS117の実行処理の詳細については、図9を用いて後述する。そして、ステップS117の処理が終了すると、ステップS104に戻り、入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0065】
一方、ステップS116の判断処理で、実行処理ボタンが押下されたと判断できない場合には(ステップS116/NO)、CPU111は、処理をステップS118に進める。
【0066】
ステップS118では、情報処理装置110のCPU111は、ユーザからの操作によって保存ボタンが押下されたか否かを判断する。保存ボタンが押下されたと判断した場合には(ステップS118/YES)、CPU111は、処理をステップS119に進める。
【0067】
ステップS119では、情報処理装置110のCPU111は、画像処理プロジェクト開発画面800で設定された「保存処理」を行う。そして、ステップS119の処理が終了すると、画像処理プロジェクト開発画面800を終了する。
【0068】
一方、ステップS118の判断処理で、保存ボタンが押下されたと判断できない場合には(ステップS118/NO)、ステップS104に戻り、入力装置120から入力指示があるまで待機する。
【0069】
次に、図9を参照して、図7のステップS117の実行処理の詳細な手順について説明する。図9は、図7のステップS117における「実行処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU111に実行させるためのプログラムは外部メモリ116に記憶されており、本処理の実行要求を入力装置120より受け付けた場合に、CPU111は、当該プログラムをRAM112にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0070】
まず、ステップS201において、CPU111(例えばコンパイル部440)は、各処理の最終ステップのソースコード変換処理により、ソースコードテーブル413に記憶されたオブジェクトコードに対して、デバッグ・コンパイルを行い、オブジェクトコードテーブル414に記憶する。
【0071】
ステップS202では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS201においてデバッグ・コンパイルされたオブジェクトコードを実行する処理実行を行う。ステップS202の処理実行の詳細については、図13を用いて後述する。その後、ステップS203に処理を進め、ステップS202で実行した各モジュールの結果を、結果画像表示領域803に、描画する。このとき、処理フローに反復処理が含まれている場合には、反復処理モジュールをダブルクリック、もしくはメニューから結果表示を選択されることで、図10に一例を示す通り、各回数における経過画像ウィンドウを表示する。
【0072】
ステップS204では、情報処理装置110のCPU111は、処理フロー描画領域802に配置されたモジュールのうちの1つがユーザからの操作によって選択されたか否かを判断する。選択されたと判断した場合には(ステップS204/YES)、CPU111は、処理をステップS205に進める。
【0073】
一方、ステップS204の判断処理で、選択されたと判断できない場合には(ステップS204/NO)、ステップS204に戻り、入力装置120から入力指示があるまで待機する。
【0074】
ステップS205では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS202において処理された処理画像のうち、最初に処理がなされた処理画像を外部メモリ116から取得する。処理の順番に関しては、処理順に連番で割り振られたファイル名等から判断する。処理画像は後述するステップS304において外部メモリ116に記憶されているものとする。尚、本実施例では便宜的に最初に処理がなされた処理画像を外部メモリ116から取得するが、どの処理画像から取得してもよい。
【0075】
ステップS206では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS204においてユーザからの操作によって選択されたモジュールを特定し、選択されたモジュールに該当するレコードを処理フロー・入出力パラメータテーブル412から検索し、特定する。
【0076】
ステップS207では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS205において取得された処理画像のファイル名と一致する処理画像名1205と、ステップS206において特定されたレコードのインデックス(Index)601と一致するインデックス(Index)1201に基づいて、該当するすべてのレコードを処理結果テーブル418から検索し、特定する。尚、ステップS206において選択されたモジュールがすべての処理結果を表示する処理を行うモジュールであった場合には、ステップS205において取得された処理画像のファイル名と一致するすべての処理画像名1205を検索し、特定する。これにより、すべての処理結果を処理結果テーブル418から取得することができる。
【0077】
ステップS208では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS207において特定されたレコードをすべて取得し、RAM112に記憶する。
【0078】
ステップS209では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS208においてRAM112に記憶されたレコードの識別箇所1203を用いて、ステップS205又は後述するステップS215又は後述するステップS217において取得された処理画像上に処理された箇所を表示する。例えば、図11に示す処理結果画面1100では、マッチング箇所1102の部分は、ステップS209において処理された箇所を識別可能に表示したものである。
【0079】
図11は、処理結果画面1100の一例を示す模式図である。図11に示す処理結果画面1100には、文字認識をした結果を示す文字認識箇所1101と、既定の画像と比較した結果を示すマッチング箇所1102から構成される。以上が、処理結果画面1100の構成の一例の説明である。
【0080】
ステップS210では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS208においてRAM112に記憶されたレコードのインデックス(Index)1201と一致するインデックス(Index)601を処理フロー・入出力パラメータテーブル412から検索し、特定されたレコードのモジュール603に文字認識処理を含むか否かを判断する。文字認識処理を含むと判断した場合には(ステップS210/YES)、CPU111は、処理をステップS211に進める。
【0081】
ステップS211では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS208においてRAM112に記憶されたレコードの識別結果1204を用いて、ステップS209において処理された箇所に、識別結果1204を表示させる。但し、識別結果1204に「NULL」が格納されていた場合は何も表示しない。
【0082】
例えば、図11に示す処理結果画面1100では、文字認識箇所1101の部分は、ステップS209及びステップS211において処理された箇所を表示したものである。ステップS209では文字ごとに処理された箇所を表示し、ステップS211ではステップS209において表示された箇所に、処理結果テーブル418の識別結果1204をそれぞれ表示する。これにより、処理フロー描画領域802においてユーザにより選択されたモジュールの処理結果を識別可能に表示し、更に識別結果の内容を補足表示することができる。
【0083】
一方、ステップS210の判断処理で、文字認識処理を含むと判断できない場合には(ステップS210/NO)、CPU111は、処理をステップS212に進める。
【0084】
ステップS212では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS209乃至ステップS211における処理結果をビデオコントローラ115bからディスプレイ装置130上の処理結果表示領域808に表示をする。
【0085】
ステップS213では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS202において処理された画像が複数枚存在するか否かを判断する。判断方法は、処理結果テーブル418に格納された処理画像名1205を検索し、異なるファイル名が存在していた場合には、複数枚存在すると判断する。尚、判断方法はこれに限らない。複数枚存在すると判断した場合には(ステップS213/YES)、CPU111は、処理をステップS214に進める。
【0086】
ステップS214では、情報処理装置110のCPU111は、画像選択領域809に備えられた次へボタン811が押下されたか否かを判断する。次へボタン811が押下されたと判断した場合には(ステップS214/YES)、CPU111は、処理をステップS215に進める。但し、現在表示された画像の次に処理された画像が存在しない場合は、押下できないものとし、押下されたと判断できないものとする。
【0087】
ステップS215では、情報処理装置110のCPU111は、処理結果表示領域808に現在表示された画像の次に処理された画像を取得する。画像の処理順は、ファイル名に対して処理順に連番が割り振られていれば、処理画像名1205から判断してもよい。画像処理順の判断方法はこれに限らない。画像の取得後、ステップS206へ処理を戻す。これにより、次の画像に対して行われた処理結果を表示させることができる。
【0088】
一方、ステップS214の判断処理で、次へボタン811が押下されたと判断できない場合には(ステップS214/NO)、CPU111は、処理をステップS216に進める。
【0089】
ステップS216では、情報処理装置110のCPU111は、画像選択領域809に備えられた前へボタン810が押下されたか否かを判断する。前へボタン810が押下されたと判断した場合には(ステップS216/YES)、CPU111は、処理をステップS216に進める。但し、現在表示された画像の前に処理された画像が存在しない場合は、押下できないものとし、押下されたと判断できないものとする。
【0090】
ステップS217では、情報処理装置110のCPU111は、処理結果表示領域808に現在表示された画像の前に処理された画像を取得する。画像の処理順は、ファイル名に対して処理順に連番が割り振られていれば、処理画像名1205から判断してもよい。画像処理順の判断方法はこれに限らない。画像の取得後、ステップS206へ処理を戻す。これにより、前の画像に対して行われた処理結果を表示させることができる。
【0091】
一方、ステップS216の判断処理で、前へボタン810が押下されたと判断できない場合には(ステップS216/NO)、ステップS104に戻り、入力装置120から入力指示があるまで待機する。以上が実行処理の詳細な説明である。
【0092】
次に、図13を参照して、図9のステップS202の実行処理の詳細な手順について説明する。図13は、図9のステップS202における「実行処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU111に実行させるためのプログラムは外部メモリ116に記憶されており、本処理の実行要求を入力装置120より受け付けた場合に、CPU111は、当該プログラムをRAM112にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0093】
まず、ステップS301において、情報処理装置110のCPU111は、カメラ140から入力された画像を画像入力コントローラ115fからすべて取り込み、外部メモリ116に記憶する。尚、既に外部メモリ116に記憶され、用意された画像を用いてもよい。この場合、ステップS301は不要である。
【0094】
ステップS302では、情報処理装置110のCPU111は、処理フロー描画領域802に配置されたモジュールのうちの1つがユーザからの操作によって選択されたか否かを判断する。選択されたと判断した場合には(ステップS302/YES)、CPU111は、処理をステップS303に進める。
【0095】
一方、ステップS302の判断処理で、選択されたと判断できない場合には(ステップS302/NO)、処理をステップS315に進める。
【0096】
ステップS303では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS201においてオブジェクトコードテーブル414に記憶されたオブジェクトコードを実行し、ステップS301において外部メモリ116に記憶された画像に対してソースコードに記述された処理を行う。処理を行う画像の順番は特に問わない。但し、処理順が識別できるように、ファイル名に対して処理順に連番を割り振る等の処理を行う必要がある。処理順の識別方法はこれに限らない。
【0097】
ステップS304では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS303において実行された結果を処理結果テーブル418に記憶する。インデックス(Index)1201には、処理を行ったモジュールのインデックス(Index)601を格納し、識別ID1202には、モジュールごとに各処理を識別する番号を割振り、識別箇所1203には、ステップS301において外部メモリ116に記憶された画像に対する処理の結果、識別した箇所を座標形式等で格納し、識別結果1204には、識別箇所1203の識別結果を格納し、処理画像名1205には、ステップS301において外部メモリ116に記憶された画像の画像名を格納する。
【0098】
ステップS305では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS301において外部メモリ116に記憶された処理済みの画像を処理済み画像として識別可能に記憶する。識別する方法は、ファイル名を変更することで識別可能にしてもよいし、処理済み画像用のフォルダに振り分けてもよい。識別する方法はこれに限らない。
【0099】
ステップS306では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS302においてユーザからの操作によって選択されたモジュールを特定し、選択されたモジュールに該当するレコードを処理フロー・入出力パラメータテーブル412から検索し、特定する。
【0100】
ステップS307では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS305において記憶された処理画像のファイル名と一致する処理画像名1205と、ステップS306において特定されたレコードのインデックス(Index)601と一致するインデックス(Index)1201に基づいて、該当するすべてのレコードを処理結果テーブル418から検索し、特定する。尚、ステップS302において選択されたモジュールがすべての処理結果を表示する処理を行うモジュールであった場合には、ステップS305において記憶された処理画像名と一致するすべての処理画像名1205を検索し、特定する。これにより、すべての処理結果を処理結果テーブル418から取得することができる。
【0101】
ステップS308では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS307において特定されたレコードをすべて取得し、RAM112に記憶する。
【0102】
ステップS309では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS308においてRAM112に記憶されたレコードの識別箇所1203を用いて、ステップS305において記憶された処理画像上に処理された箇所を表示する。例えば、図11に示す処理結果画面1100のマッチング箇所1102のように識別可能に表示される。表示方法は、ステップS209と同様である。
【0103】
ステップS310では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS308においてRAM112に記憶されたレコードのインデックス(Index)1201と一致するインデックス(Index)601を処理フロー・入出力パラメータテーブル412から検索し、特定されたレコードのモジュール603に文字認識処理を含むか否かを判断する。文字認識処理を含むと判断した場合には(ステップS310/YES)、CPU111は、処理をステップS311に進める。
【0104】
ステップS311では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS308においてRAM112に記憶されたレコードの識別結果1204を用いて、ステップS309において処理された箇所に、識別結果1204を表示させる。但し、識別結果1204に「NULL」が格納されていた場合は何も表示しない。例えば、図11に示す処理結果画面1100の文字認識箇所1101のように表示される。表示方法は、ステップS211と同様である。
【0105】
一方、ステップS310の判断処理で、文字認識処理を含むと判断できない場合には(ステップS310/NO)、CPU111は、処理をステップS312に進める。
【0106】
ステップS312では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS309乃至ステップS311における処理結果をビデオコントローラ115bからディスプレイ装置130上の処理結果表示領域808に表示をする。尚、本実施例ではステップS303における処理がすべてなされた後に処理結果を表示するが、ステップS302においてユーザからの操作により選択されたモジュールがステップS303において動作した直後に処理結果を処理結果表示領域808に表示するようにしてもよい。この場合、当該モジュールの処理の終了と同時に、ステップS304乃至ステップS312を実行することで処理結果を表示してもよいし、他の方法でもよい。
【0107】
ステップS313では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS301において外部メモリ116に記憶された画像のうち、未処理の画像が存在するか否かを判断する。ステップS305において、処理済み画像と未処理の画像を識別可能に記憶されているので、これに基づき判断する。未処理の画像が存在すると判断した場合には(ステップS313/YES)、CPU111は、処理をステップS303に戻す。これにより、未処理の画像がなくなるまで、画像処理を繰り返すことができる。また、処理フロー描画領域802においてユーザにより選択されたモジュールの処理結果を画像処理ごとに識別可能に表示し、更に識別結果1204の内容を補足表示することによって、画像処理と同期して処理結果を表示することができる。
【0108】
一方、ステップS313の判断処理で、未処理の画像が存在すると判断できない場合には(ステップS313/NO)、処理をステップS202に戻す。
【0109】
ステップS315乃至ステップS317は、ステップS303乃至ステップS305と同様であるので説明を省略する。
【0110】
ステップS318では、情報処理装置110のCPU111は、ステップS315において外部メモリ116に記憶された画像のうち、未処理の画像が存在するか否かを判断する。ステップS317において、処理済み画像と未処理の画像を識別可能に記憶されているので、これに基づき判断する。未処理の画像が存在すると判断した場合には(ステップS318/YES)、CPU111は、処理をステップS315に戻す。これにより、未処理の画像がなくなるまで、画像処理を繰り返すことができる。
【0111】
一方、ステップS318の判断処理で、未処理の画像が存在すると判断できない場合には(ステップS318/NO)、処理をステップS202に戻す。以上が実行処理の詳細な説明である。
【0112】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザからの操作でモジュールが選択されることにより、各画像処理結果を、各画像処理の内容を識別する画像と共に表示することができるので、画像処理を行うためのプログラム作成の支援を実現し得ることが可能となる。
【0113】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0114】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0115】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0116】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0117】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0118】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0119】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0122】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0123】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0124】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0125】
100 画像処理システム
110 情報処理装置
120 入力装置
130 ディスプレイ装置
140 カメラ
150 照明装置コントローラ
160 照明装置
170 外部機器コントローラ
180 ステージ
181 検査対象
190 LAN(Local Area Network)
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 システムバス
115a 入力コントローラ
115b ビデオコントローラ
115c メモリコントローラ
115d、115e、115g 通信I/Fコントローラ
115f 画像入力コントローラ
116 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置であって、
前記アプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶手段と、
前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶手段と、
前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶手段と、
前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段で指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶手段から取得する処理アイテム特定情報取得手段と、
前記処理アイテム特定情報取得手段で取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得手段と、
前記識別結果情報取得手段で取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶手段で記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記実行手段は、前記アプリケーションプログラムの実行中に、前記識別結果情報取得手段で取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶手段で記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記指定受付手段で指定を受け付けた処理アイテムが文字認識処理であるか否かを判断する文字認識判断手段を更に備え、
前記表示手段は、前記文字認識判断手段で文字認識処理であると判断された場合に、前記識別内容を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理画像記憶手段は、複数枚の画像が処理された場合に処理された画像すべてを記憶することを更に備え、
前記表示手段は、表示されている処理画像とは他の処理画像と、当該他の処理画像に対応づけられた識別箇所と識別内容を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶装置を備え、前記アプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置により行われる情報処理方法であって、
前記アプリケーションプログラムを実行する実行ステップと、
前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶ステップと、
前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶ステップと、
前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付ステップと、
前記指定受付ステップで指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶装置から取得する処理アイテム特定情報取得ステップと、
前記処理アイテム特定情報取得ステップで取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶ステップで記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶ステップで記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得ステップと、
前記識別結果情報取得ステップで取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶ステップで記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに画像処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを構成する1つ又は複数の処理アイテムと、前記処理アイテムを特定する処理アイテム特定情報とを対応づけて記憶する処理アイテム特定情報記憶装置を備え、前記アプリケーションプログラムを実行し、処理の結果画像を表示する情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
前記実行手段によって処理された処理画像を記憶する処理画像記憶手段と、
前記処理アイテム特定情報と、前記アプリケーションプログラムの実行結果を示す、前記処理アイテムの識別箇所と識別内容を少なくとも含む識別結果情報と、前記処理画像に対応づけられた処理画像特定情報とを対応づけて記憶する処理結果情報記憶手段と、
前記処理アイテムのうち、前記アプリケーションプログラムの処理途中結果を表示する処理アイテムの指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段で指定を受け付けた処理アイテムに対応する前記処理アイテム特定情報を前記処理アイテム特定情報記憶装置から取得する処理アイテム特定情報取得手段と、
前記処理アイテム特定情報取得手段で取得された処理アイテム特定情報と、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記処理画像特定情報から、前記処理結果情報記憶手段で記憶された前記識別結果情報を取得する識別結果情報取得手段と、
前記識別結果情報取得手段で取得された識別結果情報から、前記処理画像記憶手段で記憶された処理画像上に識別箇所と識別内容を表示する表示手段
として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−186650(P2011−186650A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49605(P2010−49605)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】