情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
【課題】 Webページのリンク先の場所を示すリンク先情報を自動生成して画像化し、その画像化したリンク先情報からリンク先に簡単にアクセスすることができるようにする。
【解決手段】 Webページのインデックス201の内容を記述しているxHTML形式の記述データ901から、インデックス201の詳細情報が存在しているアドレスを解析し、そのアドレスを示す情報を含む2次元バーコード202を、Webページのインデックス201と共に印刷する。これにより、印刷された2次元バーコード202を読み取るだけでインデックス201の詳細情報が存在しているアドレスにアクセスすることが可能になる。よって、ユーザーは、インデックス201の詳細な情報を再度確認するために、複雑なオペレーションや、設定を行う必要がなくなる。
【解決手段】 Webページのインデックス201の内容を記述しているxHTML形式の記述データ901から、インデックス201の詳細情報が存在しているアドレスを解析し、そのアドレスを示す情報を含む2次元バーコード202を、Webページのインデックス201と共に印刷する。これにより、印刷された2次元バーコード202を読み取るだけでインデックス201の詳細情報が存在しているアドレスにアクセスすることが可能になる。よって、ユーザーは、インデックス201の詳細な情報を再度確認するために、複雑なオペレーションや、設定を行う必要がなくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、Webページのリンク先にアクセスするために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話を筆頭にした携帯端末に、Webの閲覧ができるような閲覧ソフトを組み込むことで、携帯端末に設けられている小さな画面でもWebを見ることができるようになってきている。
しかしながら、これらの携帯端末は、PC(Personal Computer)等とは異なり、入力機能が簡略化されている。したがって、携帯端末では、キーワードからWebを検索することができても、Webアドレスの入力を行うような作業や、過去に印刷したURL(Uniform Resource Locator)の一覧からそのWebをもう一度確認するというような作業を行うのは容易ではない。
【0003】
また、前述したように、携帯端末に設けられている画面は概して大きいものではなく、閲覧したい内容(例えば文章)の全体を一目で把握することができない。
以上のことから、閲覧したい内容を的確且つ簡単に理解するためには、その内容を印刷する必要がある。
しかしながら、携帯端末、特に携帯電話では、その記憶容量に制限があるので、一度印刷したWebのURLアドレスや、印刷したデータが保存されていた場所等を全て保存することができない。
【0004】
また、近年は、関連する記述の検索を容易にしたり、語句の説明・補足等を行ったりするために、文章中にURLアドレスを組み込む事が行われている。しかしながら、携帯電話等でそのURLアドレスを個々に指定してアクセスすることは、非常に難しい。
【0005】
このような問題に対し、特許文献1には、バーコードを、印刷物から読み取って、アクセス先情報を得る技術が開示されている。具体的に説明すると、かかる技術におけるバーコードは、WWWサーバのURLアドレスと、WWWサーバに格納されている識別符号変換テーブルのディレクトリを示すディレクトリ情報と、アクセス先を識別する識別符号のみがコード化されている。
【0006】
このようなバーコードをバーコードリーダで読み取り、そのバーコードに含まれているWWWサーバのURLアドレスと、ディレクトリ情報とに基づいて、クライアントコンピュータがWWWサーバの識別符号変換テーブルを受け取る。クライアントコンピュータは、バーコードに含まれている識別符号に対応付けられて識別符号変換テーブルに登録されているアクセス先情報を得る。このようにすれば、複雑な操作を行わずに、バーコード情報に基づいて、URLアドレスにアクセスすることが可能になる。
【0007】
【特許文献1】特開2000−215207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1には、バーコードを読み取ってURLアドレスにアクセスすることについては開示されているが、バーコードを生成することについては開示されていない。また、特許文献1では、識別符号変換テーブルを受け取ってアクセス先情報を得るようにしているので、識別符号変換テーブルを作成及び更新する必要がある。このため、大規模なシステムが必要になる。さらに、識別符号変換テーブルを受け取った場合には、その識別符号変換テーブルを格納する必要がある。このため、大きな記憶容量が端末装置に必要になる。
【0009】
以上のように、従来の技術では、Webページのリンク先の場所を示すリンク先情報を自動生成して画像化し、その画像化したリンク先情報からリンク先に簡単にアクセスすることができないという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、Webページのリンク先の場所を示すリンク先情報を自動生成して画像化し、その画像化したリンク先情報からリンク先に簡単にアクセスすることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出し手段と、前記記述言語読み出し手段により読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出手段と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする。
本発明の画像形成システムは、前記画像形成装置と、前記Webページを表示する表示手段を有する端末装置とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理方法は、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明のコンピュータプログラムは、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記コンピュータプログラムを記憶したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebPD−自の記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出し、抽出したリンク先情報に基づく画像を形成するようにしたので、リンク先情報に基づく画像を読み取るだけで文章のリンク先にアクセスすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における情報処理装置としての画像形成装置の一例であるプリンタを備えた印刷システムの概略構成の一例を示した図である。
図1において、印刷システムは、プリンタ100と、パーソナルコンピュータ(PC)120と、携帯端末の一例である携帯電話140とを有している。本実施形態の印刷システムでは、印刷のルートとして、パーソナルコンピュータ120から印刷を行う場合と、携帯電話140から印刷を行う場合とがある。
【0015】
一般に、パーソナルコンピュータ120は、ハードウエア、ソフトウェア共に資源が豊富であることから、汎用の制御プログラムが搭載されており、いかなるアプリケーションからの印刷であっても、同様の印刷が可能になるような仕組みになっている。したがって、パーソナルコンピュータ120から印刷を行う場合、プリンタ100には、イメージデータに加工された印刷データが送られてくることが多い。
【0016】
しかしながら、近年は、パーソナルコンピュータ120を返さずに印刷を行うことが多くなってきており、複雑な処理を端末側で行わないで、プリンタ100側で解析を行う形の印刷システムの構築が広がってきている。
【0017】
例えば、携帯電話140を代表とする携帯端末等からの印刷では、十分なハードウエア、ソフトウェアの資源が携帯端末側にないことから、携帯端末140側で印刷データを加工することは少なく、印刷データの解析そのものは、プリンタ100側で行うようになっている。このような印刷データにおける代表的な記述方式は、xHTMLプリント等を代表とする構造体を記述した言語である。
本実施形態の印刷システムでは、このようにプリンタ100側で印刷データの解析を行い、印刷を行うことが可能になっている。
【0018】
図2は、後述するようにして印刷物に印刷された2次元バーコードを、携帯電話140で読み取る様子の一例を示した図である。
携帯電話140を代表とする携帯端末には、紙面に印刷された2次元バーコード202を読み取って、認識できる機能を標準で備えたものが多い。前述したように、従来の技術では、Web等の印刷を行うとインデックス201に示される内容しか印刷されなかった。
【0019】
したがって、インデックス201の内容が多種にわたる情報であった場合、インデックス201にリンクされている情報を、印刷の後に入手することは困難であった。一方、パーソナルコンピュータ120を使えば、そのインデックス201にリンクされている情報をすべて印刷することができる。しかしながら、このような場合でも、多量の印刷が必要になり、必要な情報を選び出すのための作業が煩雑になる等の問題があった。
【0020】
そこで、本実施形態においては、図2に示すように、インデックス201等のように、その先にリンクがあるものに対しては、その先の情報が提示してあるアドレスに基づいて2次元バーコード202を生成し、自動的に印刷データとして付加するようにしている。これにより、2次元バーコード等を読み取り可能な情報端末、例えば、パーソナルコンピュータ120や携帯電話140で、インデックス201にリンクされている情報を簡単に取得することができる。
【0021】
図3は、本実施形態のプリンタの構成の一例を示すブロック図である。
図3において、101はCPUであり、画像形成装置100を統括制御するためのものである。102はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
【0022】
103はROM(Read Only Memory)であり、外部と通信を行うための通信制御プログラム103a、印刷データを生成するための印刷データ解析制御プログラム103b、及び2次元バーコードを生成するための2次元バーコード生成プログラム103c等が格納されている。
【0023】
104はRAMであり、CPU101がROM103に格納されているプログラム103a〜103cを実行する際に種々のデータを記憶するために用いられる。また、RAM104は、CPU101がROM103に格納されているプログラム103a〜103cを実行する際のワークエリアとしても機能する。
【0024】
具体的に本実施形態のRAM104は、画像形成装置100に入力された印刷用のデータを記憶するための印刷データ記憶部104a、印刷データ解析制御プログラム103bで生成された印刷データの内容を解析し、実際に印刷するためのデータを生成する際に使用される印刷データ記憶部104b、及び2次元バーコード生成プログラム103cで生成された2次元バーコード202を、印刷されるまで記憶するための2次元バーコード記憶部104a等を有している。
【0025】
105はバス、I/Oである。106は有線I/F(Interface)であり、パーソナルコンピュータ120等との通信を有線で行うためのインターフェースである。有線I/F106の具体例としては、USB(Universal Serial Bus)等がある。107は無線I/Fであり、携帯電話140等との通信を無線で行うためのインターフェースである。無線I/F部107の具体例としては、BlueTooth(R)等がある。
【0026】
108はメモリカードI/Fであり、メモリカードスロット109に挿入されたメモリカード150との通信を行う。メモリカードI/F108は、メモリカードスロット109の制御信号をCPU101やASIC102で直接制御する構成としても、メモリカードスロット109にメモリカードコントローラを搭載し、メモリカードスロット109の制御信号をUSB経由で制御する構成としてもよい。
【0027】
110は操作部であり、ユーザーが、各種の印刷設定を行うための操作スイッチが装備されている。111は表示部であり、印刷設定等を表示するためのものである。表示部111の具体例としては、液晶ディスプレイがある。112はプリンタエンジンである。
【0028】
図4は、パーソナルコンピュータ120の構成の一例を示したブロック図である。
図4において、パーソナルコンピュータ120は、CPU121と、ROM122と、RAM123と、キーボード(KB)124のキーボードコントローラ(KBC)125と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)126のCRTコントローラ(CRTC)127と、ハードディスク(HD)128及びフレキシブルディスク(FD)129のディスクコントローラ(DKC)130と、ネットワーク131との接続のためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)132とが、システムバス113を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
【0029】
CPU121は、ROM122或いはHD128に記憶されたソフトウェア、或いはFD129より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス123に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU121は、所定の処理シーケンスに従った処理プログラムを、ROM122、或いはHD128、或いはFD129から読み出して実行することで、後述する動作を実現するための制御を行う。
【0030】
RAM123は、CPU121の主メモリ或いはワークエリア等として機能する。
KBC125は、KB124や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
【0031】
CRTC127は、CRT126の表示を制御する。
DKC130は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び本実施の形態における所定の処理プログラム等を記憶するHD128及びFD129とのアクセスを制御する。
NIC132は、ネットワーク131上の装置或いはシステムと双方向にデータをやりとりする。
【0032】
図5は、携帯電話140に内蔵されるバーコードリーダの構成の一例を示した図である。
501は、撮像距離が20cm程度の光学系であり、被写体の撮影を行うことが可能となっている。502は、低消費電力の正方格子原色カラーフィルタを有するカラーエリアセンサであり、光学系501から入射した入射光を電気的信号からなる画像に変換する。
【0033】
503は、カラーエリアセンサ502から出力されるアナログ電気信号をデジタル信号に変換するADC(ADコンバータ)である。504は、ADコンバータ503から出力される画像信号を一般画像処理部505、あるいはバーコード認識部507に引き渡す切り替えスイッチ504である。
【0034】
本実施形態では、携帯電話140に設けられているスイッチをユーザーが操作することで、切り替えスイッチ504が切り替わる。このような操作により、ADコンバーター503から出力される画像信号は、一般画像処理部505又はバーコード認識部507に供給される。
【0035】
505は、公知の画像処理ルーチンを行う一般画像処理部であり、公知のAWC(Automatic White Balance Control)やAGC(Automatic Gain Control)等を含む。506は液晶表示装置等の画像出力装置であり、前記画像を表示する。507は、前記画像中に含まれる2次元バーコードを認識するためのルーチンを行うバーコード識別部である。508は、識別した2次元バーコードの情報を出力するバーコード出力部である。
なお、パーソナルコンピュータ120に接続されるバーコードリーダは、例えば、図5から、切り替えスイッチ504、一般画像処理部505、及び画像出力装置506を除いた構成を有する。
【0036】
次に、インデックス201にリンクされている情報の格納先を示すアドレスを読み出して、2次元バーコード202を生成するまでの動作の一例を説明する。
ここでは、図6に示すようなWebページ600を参照し、このWebページ600のインデックス201を印刷する場合を例に挙げて説明する。
【0037】
図6に示すWebページ600は、ニュース情報を列挙しているものであり、ニュースの一覧を表示している。図7は、図6に示すWebページ600のインデックス201の部分を拡大して示した図である。
図7に示す部分には、インデックス201が表示されているだけで、ニュース情報の詳細が表示されていない。よって、このままでは詳細な内容を見ることはできない。Webページ600のインデックス201における実際のニュースの詳細を閲覧するためには、そのインデックス201にリンクされたWebページを参照するしかない。図8は、図7に示したインデックス201aにリンクされたWebページ800の一例を示した図である。
【0038】
しかしながら、例えば図6に示したWebページ600を閲覧したあと、後日また同一のWebページ600を見て確認したい場合、もしくは、Webページ600の他の項目を確認したい場合、例えWebページ600を印刷した印刷物を取っておいたとしても、その確認したいページを閲覧するまでには、結構な手間がかかることとなる。
例えば、図8に示したWebページ800を表示させるためには、このWebページ800のアドレス801を入力しなければならない。このようにしなければならないのは、Webページはそれぞれ参照すべきアドレスが異なるため、そのアドレスを正確に入力しない限り、そのWebページに到達することはできないというシステムの仕組みがあるからである。
【0039】
パーソナルコンピュータ102においては、汎用の閲覧ソフトを使い必要なホームページのアドレスを登録することができる。登録数が少ないうちは、迅速に且つ的確に所望するアドレスを検索することが可能であるが、登録数が増えるに従い煩雑になり、結果的にアドレスを管理することができなくなることが多い。携帯電話103等の携帯端末においては、なおさらである。
【0040】
このような問題に鑑み、本実施形態では、前述したように、インデックス201にリンクされたWebページのアドレスに関する情報を含んだ2次元バーコード202を印刷するようにしている。これにより、インデックス201にリンクされたWebページ800に何度でも容易にアクセスすることができる。
【0041】
図7に示したインデックス201の内容は、汎用的な記述言語であるxHTMLの構造体で記述されている。図9は、インデックス201の実際の記述内容の一例を示した図である。
図9に示す記述データ900から分かるように、例えば、図7のインデックス(携帯料金値下げへ)201aの詳細な記述先は、図9に示す記述901a、901bで記述されているように、「http://news.co.jp/***/*****/***.html」である。また、同様に、インデックス201b〜201fの詳細な記述先は、それぞれ記述902a〜906aであることが分かる。
【0042】
このようにして解析した内容をベースに、記述901a〜906aにあわせた2次元バーコード202を生成する。
このとき、それぞれの2次元バーコード202がどのインデックス201a〜201fに対する詳細な情報を提供するものかを明確にするために、図10に示すように、各インデックス201a〜201fにシリアル番号を自動的に埋めて印刷する。具体的には、例えば図9に示した記述901b〜906bの文章の後ろにシリアル番号(Code-001〜Code-006)を自動的に付加して印刷を行う。
【0043】
次に、図11のフローチャートを参照しながら、2次元バーコード202を生成する際のプリンタ100の動作の一例を説明する。この動作は、前述した印刷データ解析制御プログラム103bや、2次元バーコード生成プログラム103c等を実行することにより実現される。
【0044】
例えば、図6に示したWebページ600のインデックス201を印刷する場合、プリンタ100に送られてくる印刷データは、図9に示した記述データ900のように、印刷情報が定義された構造体である。そこで、CPU101は、無線I/F107を介して入力された記述データ(文章ソース)900を読み込む(ステップS111)。
【0045】
次に、印刷データが終了したか否かを判定する(ステップS112)。この判定の結果、印刷データが終了した場合には、処理を終了する(ステップS115)。
一方、印刷データが終了していなければ、記述データ900を解析する(ステップS113)。
次に、記述データ900に、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがあるか否か(リンクタグがあるか否か)を判定する。この判定の結果、記述データ900に、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがない場合には、ステップS111に戻り、記述データ(文章ソース)900を再度読み込む。
【0046】
一方、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがある場合には、そのリンクされたアドレスを2次元バーコード202に置き換える(ステップS116)。そして、その2次元バーコード202を、2次元バーコード記憶部104cに記憶する(ステップS117)。
【0047】
本実施形態では、2次元バーコード202がどのインデックス201a〜201fに対する詳細な情報を提供するものかを明確にするために、2次元バーコード202の下に、その2次元バーコード202を識別するためのシリアル番号を印刷する。このため、そのシリアル番号を印刷するためのデータも、2次元バーコード記憶部104cに併せて記憶する(ステップS117)。
【0048】
図12は、以上のような処理を用いて、2次元バーコード202を印刷した結果の一例を示した図である。
図12に示すように、印刷結果1200の左側には、図10に示したインデックス201が、2次元バーコード202の数に応じた縮小率で印刷される。2次元バーコード202に対応するシリアル番号(Code-001〜Code-006)1201a〜1201gが、各インデックス201a〜201e中に追加され印刷される。印刷結果1200の右側には、2次元バーコード202が印刷される。2次元バーコード202の下にも、その2次元バーコード202に対応するシリアル番号1201a〜1201gが印刷される。
【0049】
以上のように本実施形態では、Webページのインデックス201の内容を記述しているxHTML形式の記述データ901から、インデックス201の詳細情報が存在しているアドレスを解析し、そのアドレスを示す情報を含む2次元バーコード202を、Webページのインデックス201と共に印刷するようにしたので、印刷された2次元バーコード202を読み取るだけでインデックス201の詳細情報が存在しているアドレスにアクセスすることが可能になる。これにより、ユーザーは、インデックス201の詳細な情報を再度確認するために、複雑なオペレーションや、設定を行う必要がなくなり、印刷されたインデックス201の内容を確認しながら、そのインデックス201の詳細な情報を再度確認することが容易に且つ迅速に行える。
【0050】
このように、本実施形態では、インデックス201にリンクされている詳細情報が存在しているアドレスに、2次元バーコード202を読み取るだけでアクセスすることが可能になるので、アドレスを個々に指定する必要がなくなる。これにより、携帯電話140のように操作ボタンが少ない端末であっても、インデックス201にリンクされている詳細な情報を再度確認することが容易に行える。
【0051】
なお、本実施形態では、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスを2次元バーコード202に含め、その2次元バーコード202を印刷するようにしたが、必ずしも2次元バーコード202を印刷する必要はない。すなわち、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスを、読み取り装置(本実施形態ではバーコードリーダがこの読み取り装置に相当)を用いて、印刷物から読み取ることができれば、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスをどのような情報に含めてもよい。例えば、2次元バーコード202の代わりに、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスそのものを印刷したり、1次元バーコードを印刷したりしてもよい。
【0052】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、図12に示したように、2次元バーコード202の数に応じて、インデックス201を含むWebページ全体を縮小して印刷を行うようにした。このようにした場合、2次元バーコード202の数が多くなると、Webページの印刷が小さくなってしまい、Webページに記載されている文章そのものが読めなくなってしまう場合がある。
【0053】
そこで、本実施形態では、2次元バーコード202を、インデックス201を含むWebページと併せて印刷するか、それともインデックス201を含むWebページとは別々に印刷するかの何れかをユーザーに選択させるようにしている。このように、本実施形態と、第1の実施形態とは、2次元バーコード202を印刷する際の処理の一部が異なるだけであるので、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図12に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
【0054】
図13のフローチャートを参照しながら、Webページと2次元バーコードとを印刷する際のプリンタ100の動作の一例を説明する。この動作は、印刷データ解析制御プログラム103bや、2次元バーコード生成プログラム103c等を実行することにより実現される。
図11のフローチャートに示した処理が終了し、印刷すべき2次元バーコード202の数が確定すると、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを判定する。(ステップS131)。この判定方法の一例としては、まず、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを、表示部111を用いて問い合わせる。そして、その問い合わせに応じたユーザーの操作部110の操作結果に基づいて、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを判定する。
【0055】
この判定の結果、2次元バーコード202を、Webページと別々の紙に印刷する場合、2次元バーコード202だけを印刷するために、図14に示すような2次元バーコード一覧1400を印刷するための印刷データを作成すると共に、Webページのインデックス201を印刷するための印刷データを作成する(ステップS136)。そして、この2次元コード一覧1400と、インデックス201とを別々の紙に印刷する(ステップS137)。
【0056】
一方、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷する場合、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が、ユーザーにより設定されたか否かを判定する(ステップS132)。
【0057】
この判定方法の一例としては、まず、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数の入力を促す表示を表示部111に行う。そして、その表示に応じたユーザーの操作部110の操作結果に基づいて、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されたか否かを判定する。設定された場合には、その数も判定する。
【0058】
なお、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数の入力を促す表示を表示部111に行った後、所定の時間が経過しても操作部110の操作がない場合には、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されなかったと判定するようにしてもよい。
【0059】
以上のような判定の結果、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されなかった場合には、図11のステップS117で2次元バーコード記憶部104cに記憶されている2次元バーコード202の数を確認し、その確認した2次元バーコード202の数に合わせてWebページのインデックス201の縮小率を決定する(ステップS133)。そして、決定した縮小率で、Webページのインデックス201を縮小する(ステップS134)。
【0060】
最後に、このようにして縮小したWebページのインデックス201と、2次元バーコード記憶部104cに記憶されている数の2次元バーコード202とを合成し、これらを同一の紙に印刷するための印刷データを生成して、印刷を行う(ステップS135)。
【0061】
前記ステップS132において、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が、ユーザーにより設定された場合には、設定された2次元バーコード202の数に合わせて、Webページのインデックス201の縮小率を決定する(ステップS138)。そして、前記決定した縮小率で縮小したインデックス201と、前記設定された数の2次元バーコード202とを同一の紙に印刷する(ステップS134、S135)。
【0062】
以上のように本実施形態では、2次元バーコード202と、Webページのインデックス201とを別々に印刷することができるようにしたので、上述した第1の実施形態における効果に加え、Webページのインデックス201そのものが読めなくなってしまい、情報の検索が困難になることを避けることができるという効果がある。
【0063】
なお、前述した第1及び第2の実施形態では、インデックス201にリンクされているアドレスの全てを2次元バーコード化したが、ユーザーが選択したもののみを2次元バーコード化するようにしてもよい。また、図12、図16に示すような印刷結果の出力を行う前にその出力データをパーソナルコンピュータ120に送信し、プレビュー画像をCRT126の表示画面上に表示させてもよい。プレビュー画像を表示する際、ユーザーは携帯電話を用いて画面上に表示された2次元バーコードを読み取り、所望のWebページにアクセスできるか否か確認することができる。また、前述のとおり説明したプリンタの処理をパーソナルコンピュータ120で行い、画像形成装置100側で印刷処理のみを実行してもよい。
【0064】
この場合、例えば、図15に示すように、ユーザーが所望するインデックス201a〜201fを選択可能な画面1500を、プリンタ100、パーソナルコンピュータ120、及び携帯電話140の何れかに設けられている表示部に表示する。図15ではインデックス201b、201cが選択された場合を一例として示している。
【0065】
そして、図16及び図17に示すように、表示した画面からユーザーが選択したインデックス201b、201cの詳細情報が格納されているリンク先のアドレスのみを、2次元バーコード202として印刷する。
【0066】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0067】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0068】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0069】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、画像形成装置の一例であるプリンタを備えた印刷システムの概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを、携帯電話で読み取る様子の一例を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、パーソナルコンピュータの構成の一例を示したブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、携帯電話に内蔵されるバーコードリーダの構成の一例を示した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、Webのページの一例を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示し、Webページのインデックスの部分を拡大して示した図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示し、インデックスにリンクされたWebページの一例を示した図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示し、インデックスの実際の記述内容の一例を示した図である。
【図10】本発明第1のの実施形態を示し、シリアル番号を付加したインデックスの内容の一例を示した図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを生成する際のプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを印刷した結果の一例を示した図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示し、Webページと2次元バーコードとを印刷する際のプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態を示し、2次元バーコード一覧の一例を示した図である。
【図15】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーが所望するインデックスを選択可能な画面の一例を示した図である。
【図16】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーにより選択されたインデックスと、ユーザーにより選択されていないインデックスとの一例を示した図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーが所望するインデックスの詳細情報についての2次元バーコードを印刷した結果の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0071】
100 プリンタ
103b 印刷データ解析制御プログラム
103c 2次元バーコード生成プログラム
120 パーソナルコンピュータ
140 携帯電話
201 インデックス
202 2次元バーコード
900 記述データ
1200 印刷結果
1400 2次元バーコード一覧
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、Webページのリンク先にアクセスするために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話を筆頭にした携帯端末に、Webの閲覧ができるような閲覧ソフトを組み込むことで、携帯端末に設けられている小さな画面でもWebを見ることができるようになってきている。
しかしながら、これらの携帯端末は、PC(Personal Computer)等とは異なり、入力機能が簡略化されている。したがって、携帯端末では、キーワードからWebを検索することができても、Webアドレスの入力を行うような作業や、過去に印刷したURL(Uniform Resource Locator)の一覧からそのWebをもう一度確認するというような作業を行うのは容易ではない。
【0003】
また、前述したように、携帯端末に設けられている画面は概して大きいものではなく、閲覧したい内容(例えば文章)の全体を一目で把握することができない。
以上のことから、閲覧したい内容を的確且つ簡単に理解するためには、その内容を印刷する必要がある。
しかしながら、携帯端末、特に携帯電話では、その記憶容量に制限があるので、一度印刷したWebのURLアドレスや、印刷したデータが保存されていた場所等を全て保存することができない。
【0004】
また、近年は、関連する記述の検索を容易にしたり、語句の説明・補足等を行ったりするために、文章中にURLアドレスを組み込む事が行われている。しかしながら、携帯電話等でそのURLアドレスを個々に指定してアクセスすることは、非常に難しい。
【0005】
このような問題に対し、特許文献1には、バーコードを、印刷物から読み取って、アクセス先情報を得る技術が開示されている。具体的に説明すると、かかる技術におけるバーコードは、WWWサーバのURLアドレスと、WWWサーバに格納されている識別符号変換テーブルのディレクトリを示すディレクトリ情報と、アクセス先を識別する識別符号のみがコード化されている。
【0006】
このようなバーコードをバーコードリーダで読み取り、そのバーコードに含まれているWWWサーバのURLアドレスと、ディレクトリ情報とに基づいて、クライアントコンピュータがWWWサーバの識別符号変換テーブルを受け取る。クライアントコンピュータは、バーコードに含まれている識別符号に対応付けられて識別符号変換テーブルに登録されているアクセス先情報を得る。このようにすれば、複雑な操作を行わずに、バーコード情報に基づいて、URLアドレスにアクセスすることが可能になる。
【0007】
【特許文献1】特開2000−215207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1には、バーコードを読み取ってURLアドレスにアクセスすることについては開示されているが、バーコードを生成することについては開示されていない。また、特許文献1では、識別符号変換テーブルを受け取ってアクセス先情報を得るようにしているので、識別符号変換テーブルを作成及び更新する必要がある。このため、大規模なシステムが必要になる。さらに、識別符号変換テーブルを受け取った場合には、その識別符号変換テーブルを格納する必要がある。このため、大きな記憶容量が端末装置に必要になる。
【0009】
以上のように、従来の技術では、Webページのリンク先の場所を示すリンク先情報を自動生成して画像化し、その画像化したリンク先情報からリンク先に簡単にアクセスすることができないという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、Webページのリンク先の場所を示すリンク先情報を自動生成して画像化し、その画像化したリンク先情報からリンク先に簡単にアクセスすることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出し手段と、前記記述言語読み出し手段により読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出手段と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする。
本発明の画像形成システムは、前記画像形成装置と、前記Webページを表示する表示手段を有する端末装置とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理方法は、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明のコンピュータプログラムは、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記コンピュータプログラムを記憶したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebPD−自の記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出し、抽出したリンク先情報に基づく画像を形成するようにしたので、リンク先情報に基づく画像を読み取るだけで文章のリンク先にアクセスすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における情報処理装置としての画像形成装置の一例であるプリンタを備えた印刷システムの概略構成の一例を示した図である。
図1において、印刷システムは、プリンタ100と、パーソナルコンピュータ(PC)120と、携帯端末の一例である携帯電話140とを有している。本実施形態の印刷システムでは、印刷のルートとして、パーソナルコンピュータ120から印刷を行う場合と、携帯電話140から印刷を行う場合とがある。
【0015】
一般に、パーソナルコンピュータ120は、ハードウエア、ソフトウェア共に資源が豊富であることから、汎用の制御プログラムが搭載されており、いかなるアプリケーションからの印刷であっても、同様の印刷が可能になるような仕組みになっている。したがって、パーソナルコンピュータ120から印刷を行う場合、プリンタ100には、イメージデータに加工された印刷データが送られてくることが多い。
【0016】
しかしながら、近年は、パーソナルコンピュータ120を返さずに印刷を行うことが多くなってきており、複雑な処理を端末側で行わないで、プリンタ100側で解析を行う形の印刷システムの構築が広がってきている。
【0017】
例えば、携帯電話140を代表とする携帯端末等からの印刷では、十分なハードウエア、ソフトウェアの資源が携帯端末側にないことから、携帯端末140側で印刷データを加工することは少なく、印刷データの解析そのものは、プリンタ100側で行うようになっている。このような印刷データにおける代表的な記述方式は、xHTMLプリント等を代表とする構造体を記述した言語である。
本実施形態の印刷システムでは、このようにプリンタ100側で印刷データの解析を行い、印刷を行うことが可能になっている。
【0018】
図2は、後述するようにして印刷物に印刷された2次元バーコードを、携帯電話140で読み取る様子の一例を示した図である。
携帯電話140を代表とする携帯端末には、紙面に印刷された2次元バーコード202を読み取って、認識できる機能を標準で備えたものが多い。前述したように、従来の技術では、Web等の印刷を行うとインデックス201に示される内容しか印刷されなかった。
【0019】
したがって、インデックス201の内容が多種にわたる情報であった場合、インデックス201にリンクされている情報を、印刷の後に入手することは困難であった。一方、パーソナルコンピュータ120を使えば、そのインデックス201にリンクされている情報をすべて印刷することができる。しかしながら、このような場合でも、多量の印刷が必要になり、必要な情報を選び出すのための作業が煩雑になる等の問題があった。
【0020】
そこで、本実施形態においては、図2に示すように、インデックス201等のように、その先にリンクがあるものに対しては、その先の情報が提示してあるアドレスに基づいて2次元バーコード202を生成し、自動的に印刷データとして付加するようにしている。これにより、2次元バーコード等を読み取り可能な情報端末、例えば、パーソナルコンピュータ120や携帯電話140で、インデックス201にリンクされている情報を簡単に取得することができる。
【0021】
図3は、本実施形態のプリンタの構成の一例を示すブロック図である。
図3において、101はCPUであり、画像形成装置100を統括制御するためのものである。102はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
【0022】
103はROM(Read Only Memory)であり、外部と通信を行うための通信制御プログラム103a、印刷データを生成するための印刷データ解析制御プログラム103b、及び2次元バーコードを生成するための2次元バーコード生成プログラム103c等が格納されている。
【0023】
104はRAMであり、CPU101がROM103に格納されているプログラム103a〜103cを実行する際に種々のデータを記憶するために用いられる。また、RAM104は、CPU101がROM103に格納されているプログラム103a〜103cを実行する際のワークエリアとしても機能する。
【0024】
具体的に本実施形態のRAM104は、画像形成装置100に入力された印刷用のデータを記憶するための印刷データ記憶部104a、印刷データ解析制御プログラム103bで生成された印刷データの内容を解析し、実際に印刷するためのデータを生成する際に使用される印刷データ記憶部104b、及び2次元バーコード生成プログラム103cで生成された2次元バーコード202を、印刷されるまで記憶するための2次元バーコード記憶部104a等を有している。
【0025】
105はバス、I/Oである。106は有線I/F(Interface)であり、パーソナルコンピュータ120等との通信を有線で行うためのインターフェースである。有線I/F106の具体例としては、USB(Universal Serial Bus)等がある。107は無線I/Fであり、携帯電話140等との通信を無線で行うためのインターフェースである。無線I/F部107の具体例としては、BlueTooth(R)等がある。
【0026】
108はメモリカードI/Fであり、メモリカードスロット109に挿入されたメモリカード150との通信を行う。メモリカードI/F108は、メモリカードスロット109の制御信号をCPU101やASIC102で直接制御する構成としても、メモリカードスロット109にメモリカードコントローラを搭載し、メモリカードスロット109の制御信号をUSB経由で制御する構成としてもよい。
【0027】
110は操作部であり、ユーザーが、各種の印刷設定を行うための操作スイッチが装備されている。111は表示部であり、印刷設定等を表示するためのものである。表示部111の具体例としては、液晶ディスプレイがある。112はプリンタエンジンである。
【0028】
図4は、パーソナルコンピュータ120の構成の一例を示したブロック図である。
図4において、パーソナルコンピュータ120は、CPU121と、ROM122と、RAM123と、キーボード(KB)124のキーボードコントローラ(KBC)125と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)126のCRTコントローラ(CRTC)127と、ハードディスク(HD)128及びフレキシブルディスク(FD)129のディスクコントローラ(DKC)130と、ネットワーク131との接続のためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)132とが、システムバス113を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
【0029】
CPU121は、ROM122或いはHD128に記憶されたソフトウェア、或いはFD129より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス123に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU121は、所定の処理シーケンスに従った処理プログラムを、ROM122、或いはHD128、或いはFD129から読み出して実行することで、後述する動作を実現するための制御を行う。
【0030】
RAM123は、CPU121の主メモリ或いはワークエリア等として機能する。
KBC125は、KB124や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
【0031】
CRTC127は、CRT126の表示を制御する。
DKC130は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び本実施の形態における所定の処理プログラム等を記憶するHD128及びFD129とのアクセスを制御する。
NIC132は、ネットワーク131上の装置或いはシステムと双方向にデータをやりとりする。
【0032】
図5は、携帯電話140に内蔵されるバーコードリーダの構成の一例を示した図である。
501は、撮像距離が20cm程度の光学系であり、被写体の撮影を行うことが可能となっている。502は、低消費電力の正方格子原色カラーフィルタを有するカラーエリアセンサであり、光学系501から入射した入射光を電気的信号からなる画像に変換する。
【0033】
503は、カラーエリアセンサ502から出力されるアナログ電気信号をデジタル信号に変換するADC(ADコンバータ)である。504は、ADコンバータ503から出力される画像信号を一般画像処理部505、あるいはバーコード認識部507に引き渡す切り替えスイッチ504である。
【0034】
本実施形態では、携帯電話140に設けられているスイッチをユーザーが操作することで、切り替えスイッチ504が切り替わる。このような操作により、ADコンバーター503から出力される画像信号は、一般画像処理部505又はバーコード認識部507に供給される。
【0035】
505は、公知の画像処理ルーチンを行う一般画像処理部であり、公知のAWC(Automatic White Balance Control)やAGC(Automatic Gain Control)等を含む。506は液晶表示装置等の画像出力装置であり、前記画像を表示する。507は、前記画像中に含まれる2次元バーコードを認識するためのルーチンを行うバーコード識別部である。508は、識別した2次元バーコードの情報を出力するバーコード出力部である。
なお、パーソナルコンピュータ120に接続されるバーコードリーダは、例えば、図5から、切り替えスイッチ504、一般画像処理部505、及び画像出力装置506を除いた構成を有する。
【0036】
次に、インデックス201にリンクされている情報の格納先を示すアドレスを読み出して、2次元バーコード202を生成するまでの動作の一例を説明する。
ここでは、図6に示すようなWebページ600を参照し、このWebページ600のインデックス201を印刷する場合を例に挙げて説明する。
【0037】
図6に示すWebページ600は、ニュース情報を列挙しているものであり、ニュースの一覧を表示している。図7は、図6に示すWebページ600のインデックス201の部分を拡大して示した図である。
図7に示す部分には、インデックス201が表示されているだけで、ニュース情報の詳細が表示されていない。よって、このままでは詳細な内容を見ることはできない。Webページ600のインデックス201における実際のニュースの詳細を閲覧するためには、そのインデックス201にリンクされたWebページを参照するしかない。図8は、図7に示したインデックス201aにリンクされたWebページ800の一例を示した図である。
【0038】
しかしながら、例えば図6に示したWebページ600を閲覧したあと、後日また同一のWebページ600を見て確認したい場合、もしくは、Webページ600の他の項目を確認したい場合、例えWebページ600を印刷した印刷物を取っておいたとしても、その確認したいページを閲覧するまでには、結構な手間がかかることとなる。
例えば、図8に示したWebページ800を表示させるためには、このWebページ800のアドレス801を入力しなければならない。このようにしなければならないのは、Webページはそれぞれ参照すべきアドレスが異なるため、そのアドレスを正確に入力しない限り、そのWebページに到達することはできないというシステムの仕組みがあるからである。
【0039】
パーソナルコンピュータ102においては、汎用の閲覧ソフトを使い必要なホームページのアドレスを登録することができる。登録数が少ないうちは、迅速に且つ的確に所望するアドレスを検索することが可能であるが、登録数が増えるに従い煩雑になり、結果的にアドレスを管理することができなくなることが多い。携帯電話103等の携帯端末においては、なおさらである。
【0040】
このような問題に鑑み、本実施形態では、前述したように、インデックス201にリンクされたWebページのアドレスに関する情報を含んだ2次元バーコード202を印刷するようにしている。これにより、インデックス201にリンクされたWebページ800に何度でも容易にアクセスすることができる。
【0041】
図7に示したインデックス201の内容は、汎用的な記述言語であるxHTMLの構造体で記述されている。図9は、インデックス201の実際の記述内容の一例を示した図である。
図9に示す記述データ900から分かるように、例えば、図7のインデックス(携帯料金値下げへ)201aの詳細な記述先は、図9に示す記述901a、901bで記述されているように、「http://news.co.jp/***/*****/***.html」である。また、同様に、インデックス201b〜201fの詳細な記述先は、それぞれ記述902a〜906aであることが分かる。
【0042】
このようにして解析した内容をベースに、記述901a〜906aにあわせた2次元バーコード202を生成する。
このとき、それぞれの2次元バーコード202がどのインデックス201a〜201fに対する詳細な情報を提供するものかを明確にするために、図10に示すように、各インデックス201a〜201fにシリアル番号を自動的に埋めて印刷する。具体的には、例えば図9に示した記述901b〜906bの文章の後ろにシリアル番号(Code-001〜Code-006)を自動的に付加して印刷を行う。
【0043】
次に、図11のフローチャートを参照しながら、2次元バーコード202を生成する際のプリンタ100の動作の一例を説明する。この動作は、前述した印刷データ解析制御プログラム103bや、2次元バーコード生成プログラム103c等を実行することにより実現される。
【0044】
例えば、図6に示したWebページ600のインデックス201を印刷する場合、プリンタ100に送られてくる印刷データは、図9に示した記述データ900のように、印刷情報が定義された構造体である。そこで、CPU101は、無線I/F107を介して入力された記述データ(文章ソース)900を読み込む(ステップS111)。
【0045】
次に、印刷データが終了したか否かを判定する(ステップS112)。この判定の結果、印刷データが終了した場合には、処理を終了する(ステップS115)。
一方、印刷データが終了していなければ、記述データ900を解析する(ステップS113)。
次に、記述データ900に、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがあるか否か(リンクタグがあるか否か)を判定する。この判定の結果、記述データ900に、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがない場合には、ステップS111に戻り、記述データ(文章ソース)900を再度読み込む。
【0046】
一方、インデックス201にリンクされたアドレスに関する記述901a〜906aがある場合には、そのリンクされたアドレスを2次元バーコード202に置き換える(ステップS116)。そして、その2次元バーコード202を、2次元バーコード記憶部104cに記憶する(ステップS117)。
【0047】
本実施形態では、2次元バーコード202がどのインデックス201a〜201fに対する詳細な情報を提供するものかを明確にするために、2次元バーコード202の下に、その2次元バーコード202を識別するためのシリアル番号を印刷する。このため、そのシリアル番号を印刷するためのデータも、2次元バーコード記憶部104cに併せて記憶する(ステップS117)。
【0048】
図12は、以上のような処理を用いて、2次元バーコード202を印刷した結果の一例を示した図である。
図12に示すように、印刷結果1200の左側には、図10に示したインデックス201が、2次元バーコード202の数に応じた縮小率で印刷される。2次元バーコード202に対応するシリアル番号(Code-001〜Code-006)1201a〜1201gが、各インデックス201a〜201e中に追加され印刷される。印刷結果1200の右側には、2次元バーコード202が印刷される。2次元バーコード202の下にも、その2次元バーコード202に対応するシリアル番号1201a〜1201gが印刷される。
【0049】
以上のように本実施形態では、Webページのインデックス201の内容を記述しているxHTML形式の記述データ901から、インデックス201の詳細情報が存在しているアドレスを解析し、そのアドレスを示す情報を含む2次元バーコード202を、Webページのインデックス201と共に印刷するようにしたので、印刷された2次元バーコード202を読み取るだけでインデックス201の詳細情報が存在しているアドレスにアクセスすることが可能になる。これにより、ユーザーは、インデックス201の詳細な情報を再度確認するために、複雑なオペレーションや、設定を行う必要がなくなり、印刷されたインデックス201の内容を確認しながら、そのインデックス201の詳細な情報を再度確認することが容易に且つ迅速に行える。
【0050】
このように、本実施形態では、インデックス201にリンクされている詳細情報が存在しているアドレスに、2次元バーコード202を読み取るだけでアクセスすることが可能になるので、アドレスを個々に指定する必要がなくなる。これにより、携帯電話140のように操作ボタンが少ない端末であっても、インデックス201にリンクされている詳細な情報を再度確認することが容易に行える。
【0051】
なお、本実施形態では、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスを2次元バーコード202に含め、その2次元バーコード202を印刷するようにしたが、必ずしも2次元バーコード202を印刷する必要はない。すなわち、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスを、読み取り装置(本実施形態ではバーコードリーダがこの読み取り装置に相当)を用いて、印刷物から読み取ることができれば、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスをどのような情報に含めてもよい。例えば、2次元バーコード202の代わりに、インデックス201のリンク先の情報が提示してあるアドレスそのものを印刷したり、1次元バーコードを印刷したりしてもよい。
【0052】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、図12に示したように、2次元バーコード202の数に応じて、インデックス201を含むWebページ全体を縮小して印刷を行うようにした。このようにした場合、2次元バーコード202の数が多くなると、Webページの印刷が小さくなってしまい、Webページに記載されている文章そのものが読めなくなってしまう場合がある。
【0053】
そこで、本実施形態では、2次元バーコード202を、インデックス201を含むWebページと併せて印刷するか、それともインデックス201を含むWebページとは別々に印刷するかの何れかをユーザーに選択させるようにしている。このように、本実施形態と、第1の実施形態とは、2次元バーコード202を印刷する際の処理の一部が異なるだけであるので、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図12に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
【0054】
図13のフローチャートを参照しながら、Webページと2次元バーコードとを印刷する際のプリンタ100の動作の一例を説明する。この動作は、印刷データ解析制御プログラム103bや、2次元バーコード生成プログラム103c等を実行することにより実現される。
図11のフローチャートに示した処理が終了し、印刷すべき2次元バーコード202の数が確定すると、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを判定する。(ステップS131)。この判定方法の一例としては、まず、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを、表示部111を用いて問い合わせる。そして、その問い合わせに応じたユーザーの操作部110の操作結果に基づいて、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷するか否かを判定する。
【0055】
この判定の結果、2次元バーコード202を、Webページと別々の紙に印刷する場合、2次元バーコード202だけを印刷するために、図14に示すような2次元バーコード一覧1400を印刷するための印刷データを作成すると共に、Webページのインデックス201を印刷するための印刷データを作成する(ステップS136)。そして、この2次元コード一覧1400と、インデックス201とを別々の紙に印刷する(ステップS137)。
【0056】
一方、2次元バーコード202を、Webページと同一の紙に印刷する場合、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が、ユーザーにより設定されたか否かを判定する(ステップS132)。
【0057】
この判定方法の一例としては、まず、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数の入力を促す表示を表示部111に行う。そして、その表示に応じたユーザーの操作部110の操作結果に基づいて、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されたか否かを判定する。設定された場合には、その数も判定する。
【0058】
なお、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数の入力を促す表示を表示部111に行った後、所定の時間が経過しても操作部110の操作がない場合には、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されなかったと判定するようにしてもよい。
【0059】
以上のような判定の結果、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が設定されなかった場合には、図11のステップS117で2次元バーコード記憶部104cに記憶されている2次元バーコード202の数を確認し、その確認した2次元バーコード202の数に合わせてWebページのインデックス201の縮小率を決定する(ステップS133)。そして、決定した縮小率で、Webページのインデックス201を縮小する(ステップS134)。
【0060】
最後に、このようにして縮小したWebページのインデックス201と、2次元バーコード記憶部104cに記憶されている数の2次元バーコード202とを合成し、これらを同一の紙に印刷するための印刷データを生成して、印刷を行う(ステップS135)。
【0061】
前記ステップS132において、同一の紙に印刷する2次元バーコード202の数が、ユーザーにより設定された場合には、設定された2次元バーコード202の数に合わせて、Webページのインデックス201の縮小率を決定する(ステップS138)。そして、前記決定した縮小率で縮小したインデックス201と、前記設定された数の2次元バーコード202とを同一の紙に印刷する(ステップS134、S135)。
【0062】
以上のように本実施形態では、2次元バーコード202と、Webページのインデックス201とを別々に印刷することができるようにしたので、上述した第1の実施形態における効果に加え、Webページのインデックス201そのものが読めなくなってしまい、情報の検索が困難になることを避けることができるという効果がある。
【0063】
なお、前述した第1及び第2の実施形態では、インデックス201にリンクされているアドレスの全てを2次元バーコード化したが、ユーザーが選択したもののみを2次元バーコード化するようにしてもよい。また、図12、図16に示すような印刷結果の出力を行う前にその出力データをパーソナルコンピュータ120に送信し、プレビュー画像をCRT126の表示画面上に表示させてもよい。プレビュー画像を表示する際、ユーザーは携帯電話を用いて画面上に表示された2次元バーコードを読み取り、所望のWebページにアクセスできるか否か確認することができる。また、前述のとおり説明したプリンタの処理をパーソナルコンピュータ120で行い、画像形成装置100側で印刷処理のみを実行してもよい。
【0064】
この場合、例えば、図15に示すように、ユーザーが所望するインデックス201a〜201fを選択可能な画面1500を、プリンタ100、パーソナルコンピュータ120、及び携帯電話140の何れかに設けられている表示部に表示する。図15ではインデックス201b、201cが選択された場合を一例として示している。
【0065】
そして、図16及び図17に示すように、表示した画面からユーザーが選択したインデックス201b、201cの詳細情報が格納されているリンク先のアドレスのみを、2次元バーコード202として印刷する。
【0066】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0067】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0068】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0069】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、画像形成装置の一例であるプリンタを備えた印刷システムの概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを、携帯電話で読み取る様子の一例を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、パーソナルコンピュータの構成の一例を示したブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、携帯電話に内蔵されるバーコードリーダの構成の一例を示した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、Webのページの一例を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示し、Webページのインデックスの部分を拡大して示した図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示し、インデックスにリンクされたWebページの一例を示した図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示し、インデックスの実際の記述内容の一例を示した図である。
【図10】本発明第1のの実施形態を示し、シリアル番号を付加したインデックスの内容の一例を示した図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを生成する際のプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態を示し、2次元バーコードを印刷した結果の一例を示した図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示し、Webページと2次元バーコードとを印刷する際のプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態を示し、2次元バーコード一覧の一例を示した図である。
【図15】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーが所望するインデックスを選択可能な画面の一例を示した図である。
【図16】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーにより選択されたインデックスと、ユーザーにより選択されていないインデックスとの一例を示した図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例を示し、ユーザーが所望するインデックスの詳細情報についての2次元バーコードを印刷した結果の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0071】
100 プリンタ
103b 印刷データ解析制御プログラム
103c 2次元バーコード生成プログラム
120 パーソナルコンピュータ
140 携帯電話
201 インデックス
202 2次元バーコード
900 記述データ
1200 印刷結果
1400 2次元バーコード一覧
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出し手段と、
前記記述言語読み出し手段により読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出手段と、
前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報を示すバーコードを生成するバーコード生成手段を有し、
前記画像形成手段は、前記バーコード生成手段により生成されたバーコードに基づく画像を、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像として形成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記リンク先情報が設定されている文章を識別するための識別情報を、前記文章に追加する識別情報追加手段を有し、
前記画像形成手段は、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成すると共に、その画像に対応する位置に、前記識別情報に基づく画像を形成する処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画像形成手段は、前記リンク先情報が文章に設定されているWebページに基づく画像と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像とを同一の紙面に形成する処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像形成手段は、前記リンク先情報が文章に組み込まれているWebページに基づく画像と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像とを別々の紙面に形成する処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記リンク先情報抽出手段は、前記リンク先情報が設定されている文章のうち、ユーザーにより選択された文章に設定されているリンク先情報を抽出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、
前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、
前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、
前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、
前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記請求項8に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出し手段と、
前記記述言語読み出し手段により読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出手段と、
前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報を示すバーコードを生成するバーコード生成手段を有し、
前記画像形成手段は、前記バーコード生成手段により生成されたバーコードに基づく画像を、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像として形成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記リンク先情報が設定されている文章を識別するための識別情報を、前記文章に追加する識別情報追加手段を有し、
前記画像形成手段は、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成すると共に、その画像に対応する位置に、前記識別情報に基づく画像を形成する処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画像形成手段は、前記リンク先情報が文章に設定されているWebページに基づく画像と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像とを同一の紙面に形成する処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像形成手段は、前記リンク先情報が文章に組み込まれているWebページに基づく画像と、前記リンク先情報抽出手段により抽出されたリンク先情報に基づく画像とを別々の紙面に形成する処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記リンク先情報抽出手段は、前記リンク先情報が設定されている文章のうち、ユーザーにより選択された文章に設定されているリンク先情報を抽出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、
前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、
前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
リンク先の場所を示すリンク先情報が文章に対して設定されているWebページの記述言語を読み出す記述言語読み出しステップと、
前記記述言語読み出しステップにより読み出されたWebページの記述言語に基づいて、前記リンク先情報を抽出するリンク先情報抽出ステップと、
前記リンク先情報抽出ステップにより抽出されたリンク先情報に基づく画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記請求項8に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−243919(P2006−243919A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−55899(P2005−55899)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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