説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよび情報処理プログラム

【課題】広告表示装置に表示された広告を視聴した視聴者が来店したことを、効果的な顧客サービスの提供につなげること。
【解決手段】広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得手段と、店舗内の状況から、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定手段と、前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告コンテンツの効果を評価する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1に示されているように、表示広告と来店行動との関連性を図る技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−102176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、広告と来店との関連性を評価するのみであり、店舗側で、広告の視聴者を把握することはできなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得手段と、
店舗内の状況から、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定手段と、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
店舗内の状況から、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置と、前記広告によって集客しようとする店舗において、店舗内の状況から来店している顧客の情報を取得する顧客情報取得装置と、前記広告表示装置および前記顧客情報取得装置との間でネットワークを介して接続されたサーバと、を備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得手段と、
前記顧客情報取得装置から、前記店舗における顧客情報を取得する店舗情報取得手段と
前記視聴者情報取得手段が取得した情報と、前記店舗情報取得手段が取得した情報とに基づいて、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定手段と、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた前記広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知手段と、
を備え、
前記情報処理システムは、
前記店舗において、前記通知手段から通知された商品情報および視聴者情報を表示する表示装置を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る他の方法は、
広告表示装置に広告を表示してその広告の視聴者を撮像し、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
前記広告によって集客しようとする店舗において、店舗内の状況から顧客情報を取得する顧客情報取得ステップと、
前記視聴者情報取得ステップで取得した情報と、前記顧客情報取得ステップで取得した情報とに基づいて、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた前記広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に前記店舗内の表示装置に表示する表示ステップと、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、店舗は、広告表示装置に表示された広告を視聴した視聴者が来店したことをいち早く知ることができ、効果的な顧客サービスの提供につなげることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの利用例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおいて、サイネージ広告の評価方法を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムで用いられる視聴者データベースを示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムで用いられるサイネージ広告データベースを示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムで用いられるサイネージ広告表示態様決定基準データベースを示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムで行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムで行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態に係るサイネージ管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、広告表示装置150からの情報を効果的に店舗160に伝える装置である。
【0015】
図1に示すように、情報処理装置100は、視聴者情報取得部101と来店判定部102と通知部103とを含む。
【0016】
視聴者情報取得部101は、広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置150から、広告の視聴者に関連する情報を取得する。来店判定部102は、店舗内の状況から、広告の視聴者が来店したか否かを判定する。通知部103は、広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する。
【0017】
以上の構成によれば、店舗は、広告表示装置に表示された広告を視聴した視聴者が来店したことをいち早く知ることができ、効果的な顧客サービスの提供につなげることができる。
【0018】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理システム200について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システム200を用いたサービスの提供方法を説明するための図である。
【0019】
情報処理システム200は、街頭や屋内の通路など、店舗204の潜在顧客が行き交う場所に設置されたデジタルサイネージ250を含む。逆に言えば、店舗204は、デジタルサイネージ250で表示される広告によって集客しようとする店舗である。デジタルサイネージ250は、広告情報をデジタル表示すると共に、内蔵カメラ251で、広告の視聴者を撮影する。撮影された画像は、サイネージ管理サーバ260に送られる。サイネージ管理サーバ260は、視聴者画像からその視聴者の特徴や属性(性別、年齢、服装など)を判別する。
【0020】
店舗204に来店があると、店内カメラ205、209がその様子を撮像してサイネージ管理サーバ260に送信する。サイネージ管理サーバ260は、来店者の特徴や属性(性別、年齢、服装など)を判別する。
【0021】
サイネージ管理サーバ260は、集めた情報から、広告の視聴者が来店したか否かを判定し、広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗204に通知する。店舗204では、POS(Point of sale system)端末208が表示装置として機能し、サイネージ管理サーバ260から通知された商品情報および視聴者情報を表示する。
【0022】
これにより、店員207は、単なる顧客と、デジタルサイネージ250を視聴して来店した顧客202とを区別することが可能となる。さらに、店員207は、来店した顧客202がどのような商品の広告をデジタルサイネージ250で視聴してから店を訪れたのかまで把握することができるため、効果的な接客を行なうことが可能となる。
【0023】
図3は、本実施形態に係る情報処理システム200の機能構成図である。図2でも示したように、情報処理システム200は、カメラ251付きのデジタルサイネージ250と、サイネージ管理サーバ260と、店舗システム301とを含み、それらは互いに、ネットワーク302を介して接続されている。
【0024】
サイネージ管理サーバ260は、視聴者情報取得部311、店舗情報取得部312、来店判定部313、購入判定部314、マッチング判定部315、通知部316、広告評価部317、広告表示制御部318およびサイネージデータベース319を備えている。
【0025】
視聴者情報取得部311は、デジタルサイネージ250のカメラ251において撮像された視聴者画像を取得し、分析する。そして、分析結果としての視聴者の特徴量や属性(顔特徴量、服装、体型、年齢、性別)を、視聴していた広告情報と共に、サイネージデータベース319中の、サイネージ視聴者データベース500に格納する。
【0026】
店舗情報取得部312は、店舗システム301から店舗情報(店舗内顧客情報)を取得する。特に、店舗内に設置されたカメラ205、209などで撮像した店舗内にいる顧客の映像を取得し、分析して、店舗内の顧客の特徴や属性を来店判定部313に渡す。
【0027】
来店判定部313は、店舗内の顧客の特徴や属性を店舗情報取得部312から受け取ると、サイネージ視聴者データベース500に対し、同じ特徴や属性を有する視聴者がいないか検索する。来店者と同じ特徴や属性を有する視聴者が見つかれば、デジタルサイネージ250を見たことがきっかけになって来店したものと判断する。その時点で、広告評価部317に、来店を促した広告の識別子を送って広告評価を更新させる。
【0028】
購入判定部314は、撮像装置209付きのPOS端末208から商品購入情報を取得することにより、デジタルサイネージ250を見てから来店したと判定された顧客が商品を購入したか否かを判定する。デジタルサイネージ250の視聴者が来店して商品を購入した場合には、その判定結果を、マッチング判定部315および広告評価部317に送る。そして、広告評価部317は、商品購入を促した広告の評価を行なう。
【0029】
マッチング判定部315は、購入された商品と、視聴者が視聴した広告に含まれる商品とが適合しているか否かを判定する。それらの商品が一致していれば、その旨を広告評価部317に送る。広告評価部317は、広告を行なった商品がうまく売れたことになるため、その広告を高く評価する。
【0030】
広告表示制御部318は、広告評価部317による評価結果を積算して、デジタルサイネージ250における広告の表示態様を変更する。具体的には、評価の高い広告を大きく、長く表示し、一方で評価の低い広告は小さく、短く表示する。特に評価の低い広告については表示を中止する。その基準は、サイネージ広告表示態様決定基準データベース700に保存されている。
【0031】
サイネージデータベース319はサイネージ視聴者データベース500と、サイネージ広告データベース600と、サイネージ広告表示態様決定基準データベース700とを含む。
【0032】
図4は、以上の情報処理システム200において、広告を評価する方法の一例について説明するための図である。図4に示すテーブル400によれば、広告の視聴がなければ0点、広告を視聴しただけで、その広告を出した店舗に来店しなかった場合には1点をその広告に付与する。具体的にはサイネージ広告データベース600において、広告IDで特定される広告に対して店数を加算する。一方、広告の視聴があって来店はしたものの購入に至らなかった場合には、その視聴者ごとに3点を加算する。さらに、広告視聴して来店して商品を購入したが、その購入商品が、広告対象となっていた商品と異なる場合には、4点を加算する。最後に、サイネージの広告を視聴して来店し、広告で狙った通りの商品を購入した場合には、その広告の評価点数に6点加算する。そのようにすることで、実に適確に広告効果を評価することが可能となる。
【0033】
図5は、サイネージデータベース319内に格納されるサイネージ視聴者データベース500の一例を示す図である。図5に示すように、サイネージ視聴者情報として、その視聴者の顔の特徴量(目間距離)や服装、体型、年齢、性別などを保存している。これらの視聴者情報は、視聴者を撮像して得られた画像を解析することによって取得されたものである。一方、サイネージ視聴者データベース500には、その視聴者が見ていた広告のIDを登録し、来店があった場合には来店時刻(および/または滞在時間)や購入商品なども、その視聴者に関連付けて登録する。このサイネージ視聴者データベース500を参照することにより、来店者が、何処でどのような広告を見て何時来店したかを把握することができる。その情報を店舗に伝えることにより、店舗側は、来店者が、どのような商品に興味を持っているのかをあらかじめ把握することが可能となり、より効果的な接客を行なうことができる。なお、このサイネージ視聴者データベース500は一定時間ごとに更新されることが望ましく、例えば視聴時刻から3時間たてば、サイネージ視聴者としての登録を消去してもよい。言い換えれば、常に3時間以内のサイネージ視聴者のみを登録すればよい。そのようにすることで、サイネージの視聴と来店との関連性を担保することができる。
【0034】
図6は、サイネージデータベース319に格納されるサイネージ広告データベース600の一例について説明するための図である。サイネージ広告データベース600は、広告IDごとに、その広告が何処でどのような商品を対象にして放送されるかを登録する。そして広告毎の点数を積算して、その積算値に合わせた表示態様を記憶する。
【0035】
図7は、広告評価点数の積算値と表示対用途を関連付けて登録したサイネージ広告表示態様決定基準データベース700の一例を示す図である。サイネージ広告表示態様決定基準データベース700によれば、点数0から5であれば、小さなサイズで1分以内の表示に留まる。立ち止まってみる視聴者や店舗まで行く視聴者が多いと、点数が高くなり、評価点数が20点以上となると10分間最大サイズで表示する。
【0036】
図8は、情報処理システム200で行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。まず、デジタルサイネージ250で、視聴者がサイネージ広告を視聴するとステップS801からS802に進み、サイネージ広告データベース600の広告評価を+1とする。そしてさらにステップS803において、デジタルサイネージ250に付属のカメラ251によって視聴者を撮影し、ユーザ視聴情報をサイネージ管理サーバ260を介して、サイネージ視聴者データベース500に格納する。このフローチャートによって、サイネージ広告の視聴者数に応じた広告評価が行なわれる。
【0037】
図9は、店舗側に来店があった場合に行なわれる処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、店舗に来店した顧客がいる場合、ステップS901において、店舗内カメラで撮像された顧客の人物特徴量を取得し、店舗内顧客情報として、サイネージ管理サーバ260内に一時保存する。
【0038】
次に、来店判定部313は、店舗内顧客情報として保存された人物の特徴量と、サイネージ視聴者データベース500に保存されているサイネージ視聴者の特徴量とを比較して、同一人物か否か判定する。
【0039】
同一人物と判定した場合には、ステップS905に進み、サイネージ視聴者の特徴と、そのサイネージ視聴者が視聴した広告の内容(商品)を店舗に通知する。具体的には、通知部316が、店舗内のPOS端末208に対し、「サイネージを視聴したお客様がいらっしゃいました。商品○○に興味がおありのようです」などといったメッセージを表示する。
【0040】
店舗の店員は、そのようなメッセージを見ることによって、サイネージ視聴者に対して、特別な対応および商品の提示を行なうことができる。サイネージを視聴して来店した場合には、明確な目的(商品)があると考えられるため、重点的な対応を行なうことにより、効率的に商品の販売を行なうことが可能となる。
【0041】
次に、ステップS907では、来店した視聴者が視聴していたサイネージ広告について、広告評価をプラス1する。
【0042】
さらに、ステップS909では、その来店した視聴者が商品を購入したか否かをPOS端末208を利用して判断する。来店視聴者が商品を購入した場合には、ステップS911において、その視聴者が視聴した広告の評価をさらにプラス1する。
【0043】
視聴者が来店したにも拘わらず商品を購入しなかった場合、ステップS917に進み、その旨を店舗(例えばPOS端末208)に通知する。この場合、接客や商品の品揃えに問題があったと考えられるため、その後の経営戦略を立てる非常によい材料となる。
【0044】
一方、来店視聴者が商品を購入した場合にはステップS911の後で、マッチング判定部315において、購入商品と視聴広告内容との関連性があるか否かを判定する。マッチング判定部315において、購入商品と視聴広告内容との関連性があると判断された場合には、ステップS915において、広告評価をプラス2にする。サイネージ広告を視聴した視聴者が来店して、広告の商品を購入したと言うことは、サイネージ広告が十分な力を発揮したと考えられるため最も高い評価とする。この場合にも、ステップS917では、店舗(例えばPOS端末208)に対し、サイネージ広告を視聴した視聴者が来店して購入した商品について通知する。
【0045】
最後に、ステップS919において、広告表示制御部318は、サイネージ広告表示態様決定基準データベース700に基づいた態様で広告を表示すべく、デジタルサイネージ250にコマンドを送る。
【0046】
図10は、サイネージ管理サーバ260のハードウェア構成の一例について説明するための図である。サイネージ管理サーバ260は、CPU1010、ROM1020、通信制御部1030、RAM1040、およびストレージ1050を備えている。CPU1010は中央処理部であって、様々なプログラムを実行することによりサイネージ管理サーバ260全体を制御する。ROM1020は、リードオンリメモリであり、CPU1010が最初に実行すべきブートプログラムの他、各種パラメータ等を記憶している。また、RAM1040は、ランダムアクセスメモリであり、各種アプリケーションモジュールの実行領域1044の他、視聴者情報1041、店舗情報1042、広告評価点1043などを一時的に記憶する記憶領域を有している。
【0047】
ストレージ1050は、視聴者情報取得モジュール1051、店舗情報取得モジュール1052、来店判定モジュール1053、購入判定モジュール1054、マッチング判定モジュール1055、通知モジュール1056、広告評価モジュール1057、広告表示制御モジュール1058およびサイネージデータベース319を備えている。
【0048】
上記モジュール1051〜1058は、CPU1010によって、アプリケーション実行領域1044に読出され、実行される。それにより、それぞれ、視聴者情報取得部311、店舗情報取得部312、来店判定部313、購入判定部314、マッチング判定部315、通知部316、広告評価部317、広告表示制御部318として機能する。通信制御部1030は、他の端末とのネットワークを介した通信を制御する。
【0049】
以上の構成によれば、店舗は、広告表示装置に表示された広告を視聴した視聴者が来店したことをいち早く知ることができ、効果的な顧客サービスの提供につなげることができる。また、デジタルサイネージに表示された広告をより精度良く評価することができる。
【0050】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0051】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得手段と、
店舗内の状況から、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定手段と、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記来店判定手段の判定結果に応じて前記広告を評価する評価手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記広告の視聴者が商品を購入したか否かを判定する購入判定手段をさらに備え、
前記評価手段は、前記購入判定手段の判定結果に応じて前記広告を評価することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告の視聴者が購入した商品が、前記広告に含まれる商品情報と適合しているか否かを判定するマッチング判定手段をさらに備え、
前記評価手段は、前記マッチング判定手段の判定結果に応じて前記広告を評価することを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記評価手段は、前記店舗に来店した前記視聴者による前記広告の評価を前記店舗から受けつけることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記評価手段による評価結果に応じて、前記広告表示装置における前記広告の表示態様を変更する表示態様制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
店舗内の状況から、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項9】
広告を表示してその広告の視聴者を撮像する広告表示装置と、前記広告によって集客しようとする店舗において、店舗内の状況から来店している顧客の情報を取得する顧客情報取得装置と、前記広告表示装置および前記顧客情報取得装置との間でネットワークを介して接続されたサーバと、を備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記広告表示装置から、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得手段と、
前記顧客情報取得装置から、前記店舗における顧客情報を取得する店舗情報取得手段と
前記視聴者情報取得手段が取得した情報と、前記店舗情報取得手段が取得した情報とに基づいて、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定手段と、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた前記広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に店舗に通知する通知手段と、
を備え、
前記情報処理システムは、
前記店舗において、前記通知手段から通知された商品情報および視聴者情報を表示する表示装置を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
広告表示装置に広告を表示してその広告の視聴者を撮像し、前記広告の視聴者に関連する情報を取得する視聴者情報取得ステップと、
前記広告によって集客しようとする店舗において、店舗内の状況から顧客情報を取得する顧客情報取得ステップと、
前記視聴者情報取得ステップで取得した情報と、前記顧客情報取得ステップで取得した情報とに基づいて、前記広告の視聴者が来店したか否かを判定する来店判定ステップと、
前記広告の視聴者が来店した場合に、来店した視聴者が視聴していた前記広告に含まれる商品情報を、前記視聴者を特定する視聴者情報と共に前記店舗内の表示装置に表示する表示ステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−234464(P2012−234464A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104163(P2011−104163)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000164449)九州日本電気ソフトウェア株式会社 (67)