説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】運動不足解消を促進するツールとして活用する。
【解決手段】計測部120が、情報処理装置110を所持している利用者の歩数を計測し、制御部140が、所定の期間における計測部120が計測した歩数と、記憶部130が記憶する閾値とに基づいて、機能部110が具備する機能の動作を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を処理する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話等の携帯情報端末(情報処理装置)や、それらで利用できるサービスが発達し、人々は居ながらにして様々なことが行えるようになってきている。
【0003】
このことは、現代人が運動不足となっている原因の1つにもなっており、この運動不足が深刻な問題となりつつある。運動不足解消のために使用されるツールとして歩数計が挙げられ、近年では、歩数計機能を持つ携帯情報端末も普及し始めている。
【0004】
さらに、計測された歩数情報を、携帯端末の個人認証に利用する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、歩数が目標値に達したら、告知音やLCD表示で、利用者へ通知する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−033445号公報
【特許文献2】特許第3209207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した技術においては、歩数を確認・通知するのが主目的となっており、目標を達成できなくても、利用者は別段不便を感じるようなことはない。そのため、運動不足解消を促進するツールとしての活用は十分にはされていないという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理装置は、
情報処理装置であって、
所定の機能を具備する機能部と、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する計測部と、
閾値を記憶する記憶部と、
所定の期間における前記歩数と、前記閾値とに基づいて、前記機能部が具備する機能の動作を制御する制御部とを有する。
【0010】
また、本発明の情報処理方法は、
情報処理装置における情報処理方法であって、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する処理と、
所定の期間における前記歩数と、所定の閾値とに基づいて、当該当該情報処理装置が具備する機能の動作を制御する処理とを行う。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する手順と、
所定の期間における前記歩数と、所定の閾値とに基づいて、当該当該情報処理装置が具備する機能の動作を制御する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明においては、運動不足解消を促進するツールとして活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の情報処理装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した機能部に具備されている機能の一例を示す図である。
【図3】図1に示した記憶部に記憶された閾値の第1の例を示す図である。
【図4】図1に示した記憶部に記憶された閾値の第2の例を示す図である。
【図5】図1に示した記憶部に記憶された閾値の第3の例を示す図である。
【図6】図1に示した記憶部に記憶された開始時刻および終了時刻の一例を示すである。
【図7】図1に示した情報処理装置における情報処理方法のうち、機能を使用不可能とする処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1に示した情報処理装置における情報処理方法のうち、制限されている機能の制限を解除する処理の第1の例を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した情報処理装置における情報処理方法のうち、制限されている機能の制限を解除する処理の第2の例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の情報処理装置の実施の一形態を示す図である。
【0016】
本形態における情報処理装置100には図1に示すように、機能部110と、計測部120と、記憶部130と、制御部140とが設けられている。なお、図1には、情報処理装置100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。また、情報処理装置100は、携帯電話機、携帯端末、タブレット型やノート型のPC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機等の、利用者が所持(持ち運び)可能な装置に適用することが可能である。
【0017】
機能部110は、情報処理装置100内で動作する所定の機能を具備する。
【0018】
図2は、図1に示した機能部110に具備されている機能の一例を示す図である。
【0019】
図1に示した機能部110には図2に示すように、通話機能111と、メール機能112と、TV電話機能113と、ブラウザ機能114と、カメラ機能115と、ゲーム機能116と、音楽再生機能117と、目覚まし機能118と、GPS機能119とが具備されている。
【0020】
通話機能111は、音声の送受信を行う電話の機能である。
【0021】
メール機能112は、電子メールの作成、表示、編集、送受信を行う機能である。
【0022】
TV電話機能113は、テレビ電話を行う機能である。
【0023】
ブラウザ機能114は、ブラウザを起動し、インターネットへ接続して、接続したサイト(サーバ)等との間で情報の送受信を行う機能である。
【0024】
カメラ機能115は、撮影タイミングを設定し、撮影をし、明るさや色調、画角サイズ等を調整して撮像データを取得する。また、カメラ機能115は、取得した撮像データについて、サイズ変換、フォーマット変換、圧縮処理、撮像データの保存・表示等を行う。
【0025】
ゲーム機能116は、ゲーム用ソフトウェアを起動し、ゲームを行うための機能である。
【0026】
音楽再生機能117は、あらかじめ保存されている音楽データや、ネットワーク等からダウンロードした音楽データを再生する。
【0027】
目覚まし機能118は、設定された時刻にアラームを鳴らす機能である。
【0028】
GPS機能119は、GPS(Global Positioning System)を用いて、情報処理装置100の位置を示す位置情報をGPS衛星(不図示)から取得する。
【0029】
なお、図2に示した各機能は一例であり、それ以外の機能が機能部110に具備されていても良い。
【0030】
計測部120は、情報処理装置100を所持している利用者の歩数を計測(カウント)する。つまり、計測部120は、一般的に利用されている「歩数計」の役割を担う。また、計測部120は、計測した歩数を制御部140へ出力する。
【0031】
記憶部130は、所定の閾値を記憶する。
【0032】
図3は、図1に示した記憶部130に記憶された閾値の第1の例を示す図である。
【0033】
図1に示した記憶部130には図3に示すように、閾値として歩数目標値が記憶されている。これは、利用者が情報処理装置100の外部から、ボタンキー等の入力手段を操作することで入力されて記憶される。
【0034】
また、記憶部130は、機能部110に具備された機能ごとに、その機能に応じた閾値を記憶するものであっても良い。
【0035】
図4は、図1に示した記憶部130に記憶された閾値の第2の例を示す図である。
【0036】
図1に示した記憶部130には図4に示すように、機能部110に具備された機能ごとに閾値として歩数目標値が記憶されている。
【0037】
例えば、図4に示すように、3つの機能(制限機能)それぞれに対して、閾値となる歩数目標値が記憶されている。これは、利用者が情報処理装置100の外部から、ボタンキー等の入力手段を操作することで入力されて記憶される。
【0038】
制御部140は、所定の期間における計測部120から出力されてきた歩数と、記憶部130に記憶された閾値とに基づいて、機能部110が具備する機能の動作を制御する。
【0039】
ここで、制御とは、機能の動作を制限したり、制限されている機能の動作の制限を解除したりすることである。
【0040】
また、機能の制限とは、例えば、当該機能を使用不可能にすることや、使用できる機能範囲を縮小する(例えば、メール機能112では、電子メールの作成のみや、受信のみ、送信のみ)こと等である。
【0041】
また、ここで動作の制限をする機能とは、上述したような、使えないと利用者がある程度困るような機能を想定する。また、上述した機能のうち、通話機能111やメール機能112など最低限、緊急時の連絡手段として必要な機能については、利用者が選択可能なものとしたり、機能の一部のみを制限するものとしたりするものが好ましい。
【0042】
例えば、図3に示したような閾値が記憶部130に記憶されている場合、所定の期間(例えば、1日間)における計測部120から出力されてきた歩数が、1万歩未満であれば、制御部140は、機能部110が具備する機能の動作を制限する。
【0043】
また、例えば、図4に示したような閾値が記憶部130に記憶されている場合、制御部140は、所定の期間(例えば、1日間)における計測部120から出力されてきた歩数が、8千歩未満であれば、機能部110が具備するブラウザ機能、カメラ機能およびゲーム機能の動作を制限する。また、制御部140は、所定の期間(例えば、1日間)における計測部120から出力されてきた歩数が、8千歩以上1万歩未満であれば、機能部110が具備するカメラ機能およびゲーム機能の動作を制限する。また、制御部140は、所定の期間(例えば、1日間)における計測部120から出力されてきた歩数が、1万歩以上1万5千歩未満であれば、機能部110が具備するゲーム機能の動作を制限する。また、制御部140は、所定の期間(例えば、1日間)における計測部120から出力されてきた歩数が、1万5千歩以上であれば、機能部110が具備する機能の動作を制限することはない。
【0044】
上述した所定の期間である1日間を「前日の1日間」とする場合、動作の制限を受けるのは、その次の日(翌日)である当日となる。なお、動作の制限を受ける日を設定できるものであっても良い。例えば、利用者が、5日後や、1週間後を外部から設定し、設定された日に制限を受けるものであっても良い。
【0045】
また、上述した「所定の期間」を機能ごとに設定して、記憶部130に記憶しておくものであっても良い。
【0046】
図5は、図1に示した記憶部130に記憶された閾値の第3の例を示す図である。
【0047】
図1に示した記憶部130には図5に示すように、機能部110に具備された機能ごとに「所定の期間」を設定して、期間が設定された機能ごとに閾値として歩数目標値が記憶されている。
【0048】
このように、所定の期間が機能ごとに設定されている場合、制御部140は、機能に応じた期間における歩数と、その機能に応じた閾値とに基づいて、その機能の動作を制御する。
【0049】
例えば、図5に示したような閾値が記憶部130に記憶されている場合、制御部140は、1日間における計測部120から出力されてきた歩数が、8千歩未満であれば、機能部110が具備するブラウザ機能を制限する。また、制御部140は、1週間における計測部120から出力されてきた歩数が、合計7万歩未満であれば、機能部110が具備するカメラ機能の動作を制限する。また、制御部140は、1ヶ月間における計測部120から出力されてきた歩数が、合計45万歩未満であれば、機能部110が具備するゲーム機能の動作を制限する。
【0050】
このように制御部140は、所定の期間における歩数が記憶部130に記憶されている閾値未満である場合、機能部110が具備する機能を制限する。
【0051】
また、例えば、計測部120が1日単位で歩数を計測する場合、その計測を開始する時刻(開始時刻)と、その計測を終了する時刻(終了時刻)とが、あらかじめ記憶部130に記憶されているものであっても良い。
【0052】
図6は、図1に示した記憶部130に記憶された開始時刻および終了時刻の一例を示すである。
【0053】
図1に示した記憶部130には図6に示すように、「開始時刻」と「終了時刻」とが記憶されている。例えば、図6に示すように、開始時刻が「AM5時」と設定され、終了時刻が「PM12時」と設定されている場合、午前5時から午後12時までに計測部120が計測した歩数が、その日の歩数となり、制御部140が、その歩数と記憶部130に記憶されている閾値とを比較する。ここで、例えば、深夜に帰宅する場合など、途中から翌日分の歩数としてカウントされるのは不便であるため、午前3時や午前4時等の一般的に睡眠時間帯にあたる時刻を、日の切り替え時刻(開始時刻や終了時刻)として設定可能なようにするものであっても良い。また、日の切り替え時刻になった時に歩行中であった場合は、日の切り替えを保留し、所定の時間以上の間歩行状態が検出されなくなったら(計測部120が歩数をカウントしなくなったら)、切り替えを行うようにしても良い。
【0054】
なお、所定の期間、計測部120が計測した歩数は、記憶部130に記憶されることは言うまでもない。
【0055】
また、切り替え時刻および歩数目標値(閾値)は、平日と休日とに分けたり、曜日ごとに分けたりして、設定可能なようにしても良い。
【0056】
以下に、本形態における情報処理方法について説明する。まずは、本形態における情報処理方法のうち、機能を使用不可能とする処理について説明する。
【0057】
図7は、図1に示した情報処理装置100における情報処理方法のうち、機能を使用不可能とする処理を説明するためのフローチャートである。
【0058】
まず、情報処理装置100を所持する利用者の、情報処理装置100に対する操作を、機能部110が検出したら、前日の1日間に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上かどうかを制御部140が判定する(ステップS1)。
【0059】
前日の1日間に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上ではない、つまり、前日の1日間に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)未満である場合、制御部140が、機能部110の所定の機能の動作を制限し、当該機能を使用不可とする(ステップS2)。このとき、制限される機能が、閾値や期間と対応付けられて記憶部130に記憶されている場合、制御部140は、その閾値や期間に応じた機能の動作を制限する。
【0060】
一方、前日の1日間に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上である場合、制御部140は、機能部110の機能の動作の制限を行わない。
【0061】
次に、本形態における情報処理方法のうち、制限されている機能の制限を解除する処理について説明する。
【0062】
図8は、図1に示した情報処理装置100における情報処理方法のうち、制限されている機能の制限を解除する処理の第1の例を説明するためのフローチャートである。
【0063】
まず、情報処理装置100を所持する利用者の、情報処理装置100に対する操作を、機能部110が検出したら、制御部140が、その時点で、機能部110に具備された機能の動作を制限しているかどうかを判定する(ステップS11)。この機能の動作制限は、前日に計測された歩数に基づくものや、あらかじめ設定された機能の制限に基づくものである。
【0064】
制御部140が、機能の動作を制限している場合、当日に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上かどうかを制御部140が判定する(ステップS12)。
【0065】
当日に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上である場合、現在制限されている機能の動作の制限を制御部140が解除する(ステップS13)。例えば、ブラウザ機能が制限されている状態で、当日に計測部120が計測した歩数が、ブラウザ機能に応じた閾値以上である場合、制御部140は、ブラウザ機能の動作の制限を解除する。ここで、制限の解除とは、制御部140が制限を行わない状態に設定することを言う。必要であれば、これらの状態をメモリ上に記憶して管理する。
【0066】
また、図4に示したように、記憶部130に、機能部110に具備された機能ごとに異なる歩数目標値が記憶されている場合、計測部120が計測した歩数がそれぞれの歩数目標値以上となる度に、それに応じた機能の制限が解除されていくものであっても良い。例えば、すべての機能の動作が制限されている状態で、計測部120が計測した歩数が8千歩以上となったときに、制御部140はブラウザ機能の動作の制限を解除し、計測部120が計測した歩数が1万歩以上となったときに、制御部140はカメラ機能の動作の制限を解除するものであっても良い。
【0067】
一方、ステップS11にて、制御部140が、機能の動作を制限していない場合、動作制限を解除する対象機能がないため、制御部140は、解除処理を行わない。
【0068】
また、ステップS12にて、当日に計測部120が計測した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上ではない場合も、制御部140は、機能の動作の制限を解除しない。
【0069】
図9は、図1に示した情報処理装置100における情報処理方法のうち、制限されている機能の制限を解除する処理の第2の例を説明するためのフローチャートである。
【0070】
まず、情報処理装置100を所持する利用者の、情報処理装置100に対する操作を、機能部110が検出したら、制御部140が、その時点で、機能部110に具備された機能の動作を制限しているかどうかを判定する(ステップS21)。この機能の動作制限は、前日に計測された歩数に基づくものや、あらかじめ設定された機能の制限に基づくものである。
【0071】
制御部140が、機能の動作を制限している場合、計測部120が計測(カウント)している歩数を前日分の歩数としてカウントする(ステップS22)。つまり、制御部140は、計測部120が前日に計測した歩数と、当日に計測している歩数とを加算する。
【0072】
そして、その加算した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上かどうかを制御部140が判定する(ステップS23)。
【0073】
加算した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上である場合、現在制限されている機能の動作の制限を制御部140が解除する(ステップS24)。例えば、ブラウザ機能が制限されている状態で、加算した歩数が、ブラウザ機能に応じた閾値以上である場合、制御部140は、ブラウザ機能の動作の制限を解除する。
【0074】
一方、ステップS21にて、制御部140が、機能の動作を制限していない場合、計測部120が計測している歩数を、制御部140は当日分の歩数としてカウントする(ステップS25)。
【0075】
また、ステップS23にて、加算した歩数が、記憶部130に記憶されている歩数目標値(閾値)以上ではない場合は、制御部140は、機能の動作の制限を解除しない。
【0076】
また、ステップS24にて制御部140が機能制限状態を解除した以降は、計測部120が計測した歩数を、ステップS25にて、制御部140は、当日分としてカウントする。
【0077】
また、図8に示したステップS12の処理にて、前日の歩数実績があらかじめ設定した前日の歩数目標値以上であるかどうかを判定するものであっても良い。また、ステップS22の処理も、計測部120が計測した当日分の歩数をカウントとし、ステップS23の処理を、前日の歩数実績とその時点での当日の歩数実績との合計があらかじめ設定した前日の歩数目標値以上であるかどうかを、制御部140が判定するようにしても良い。
【0078】
また、図8に示したステップS12の処理において、機能制限状態を解除するための歩数目標値を別に設定可能なようにし、計測部120が計測した当日の歩数が、その歩数目標値に達したら、制御部140が機能制限状態を解除するようにしても良い。この場合に、機能制限状態の解除までに要した歩数に関しては、当日分としてカウントするか否かは利用者が選択可能となるようにしても良い。
【0079】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0080】
利用者が情報処理装置にあらかじめ設定する1日の歩数目標値を達成できなかった場合、翌日に使用できる機能に一部制限が掛かるようになるため、利用者が歩数目標値を達成しようとする意欲が高まり、継続的に運動不足を解消する手助けとなることが期待できる。
【0081】
また、前日に歩数目標値を達成できなかった場合でも、当日に機能制限状態を解除する手段を設けたため、例えば、早朝にランニングやウォーキングをしてから出掛けるとか、一駅分歩いて出掛けるといったことが習慣となり、運動不足の解消につながることが期待できる。
【0082】
上述した情報処理装置100に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を情報処理装置100にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100に読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100に内蔵された記憶部130、ROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100に設けられた制御部140にて読み込まれ、制御部140の制御にて、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、制御部140は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0083】
100 情報処理装置
110 機能部
111 通話機能
112 メール機能
113 TV電話機能
114 ブラウザ機能
115 カメラ機能
116 ゲーム機能
117 音楽再生機能
118 目覚まし機能
119 GPS機能
120 計測部
130 記憶部
140 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
所定の機能を具備する機能部と、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する計測部と、
閾値を記憶する記憶部と、
所定の期間における前記歩数と、前記閾値とに基づいて、前記機能部が具備する機能の動作を制御する制御部とを有する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記機能部は、複数の機能を具備し、
前記記憶部は、前記複数の機能それぞれに応じた前記閾値を記憶し、
前記制御部は、前記歩数と、前記それぞれの閾値とに基づいて、該閾値に応じた前記機能の動作を制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
前記記憶部は、前記機能部が複数の機能を具備する場合、該複数の機能それぞれに応じた前記期間を記憶し、
前記制御部は、前記機能に応じた期間における前記歩数と、該機能に応じた閾値とに基づいて、該機能の動作を制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記記憶部は、前記期間の開始時刻と終了時刻とを記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記計測部が前日に計測した歩数と、前記閾値とに基づいて、前記機能部が具備する機能の動作を制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記歩数が前記閾値未満である場合、前記機能の動作を制限することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記機能の動作を制限している状態で、前記歩数が前記閾値以上になった場合、該機能の動作の制限を解除することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記機能の動作を制限している状態で、前記計測部が前日に計測した歩数と当日計測している歩数とを加算した歩数が前記閾値以上になった場合、該機能の動作の制限を解除することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置における情報処理方法であって、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する処理と、
所定の期間における前記歩数と、所定の閾値とに基づいて、当該当該情報処理装置が具備する機能の動作を制御する処理とを行う情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に、
当該情報処理装置を所持している利用者の歩数を計測する手順と、
所定の期間における前記歩数と、所定の閾値とに基づいて、当該当該情報処理装置が具備する機能の動作を制御する手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−45221(P2013−45221A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181423(P2011−181423)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)