説明

情報処理装置、電子商取引方法および電子商取引プログラム

【課題】電子商取引において、顧客からのアクセスを適切に処理することが可能な情報処理装置、電子商取引方法および電子商取引プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置201は、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するための買い物状況情報取得部53と、買い物状況情報取得部53によって取得された買い物状況情報に基づいて、ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するための優先順位付与部54とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、電子商取引方法および電子商取引プログラムに関し、特に、顧客からのアクセスに優先順位を付与する情報処理装置、電子商取引方法および電子商取引プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引において、電子商取引サービスを提供するサーバーに対して顧客から多数のアクセスが発生し、当該サーバーが高負荷になる場合がある。この対策としては、たとえば、電子商取引サービスを提供するサーバーを増設したり、負荷分散用の装置を設けたりすることが考えられる。あるいは、取引数そのものを制限することにより、円滑に取引が行なわれるようにする方法が考えられる。
【0003】
このような電子商取引における技術の一例として、たとえば、特開2006−277046号公報(特許文献1)には、以下のようなシステムが開示されている。すなわち、電子商取引システムの利用企業は、この電子商取引システムを利用する際に取引企業との間でやりとりされるXML(Extensible Markup Language)形式のビジネスメッセージの形式と、このビジネスメッセージの送信先とを対応づけて記載したビジネスプロファイルを、ディスパッチサーバに登録する。ディスパッチサーバは、取引先企業(B社)から送信されるビジネスメッセージを利用企業(A社)が予め定めた振り分け規則に従い、A社のコンバートサーバかウェブサーバに転送するかを決定し、その通りに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−277046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サーバー装置の増設および負荷分散用の装置を設ける方法では、電子商取引サービスを提供するためのコストが増大してしまう。また、取引数そのものを制限する方法では、電子商取引の売り上げが減少してしまう。そして、特許文献1には、このような課題を解決するための構成は開示されていない。
【0006】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電子商取引において、顧客からのアクセスを適切に処理することが可能な情報処理装置、電子商取引方法および電子商取引プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる情報処理装置は、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するための買い物状況情報取得部と、上記買い物状況情報取得部によって取得された買い物状況情報に基づいて、上記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するための優先順位付与部とを備える。
【0008】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電子商取引方法は、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、取得した買い物状況情報に基づいて、上記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを含む。
【0009】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電子商取引プログラムは、コンピュータに、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、取得した買い物状況情報に基づいて、上記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子商取引において、顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るWebサーバーの概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置におけるカタログ販売注文処理部の構成および優先順位付与処理を行なう際の動作手順を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における電子商取引情報を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置におけるお買い物/サービス優先順位マスタを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における操作優先順位マスタを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における注文メッセージ処理サーバーによるメッセージ処理を示す図である。
【図8】図7に示す注文メッセージ処理サーバーによるメッセージ処理の各ステップを時系列に並べた図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置におけるお買い物/サービス優先順位マスタを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置における各メッセージの優先順位の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置におけるカタログ販売注文処理部およびWEBマーケット処理部が優先順位付与処理を行なう際の動作手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0013】
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【0014】
図1を参照して、電子商取引システム301は、情報処理装置である、Webサーバー201、注文メッセージ処理サーバー202およびDBサーバー203を備える。
【0015】
電子商取引システム301は、たとえば、Webサーバサービス、アプリケーションサーバサービスおよびデータベース管理サービスの組み合わせにより、カタログ販売等について各会員に電子商取引サービスを提供する。
【0016】
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置は、典型的には、汎用的なアーキテクチャを有するコンピュータを基本構造としており、予めインストールされたプログラムを実行することで、後述するような各種機能を提供する。一般的に、このようなプログラムは、フレキシブルディスク(Flexible Disk)およびCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの記録媒体に格納されて、あるいはネットワークなどを介して流通する。
【0017】
本発明の第1の実施の形態に係るプログラムは、OS等の他のプログラムの一部に組み込まれて提供されるものであってもよい。この場合でも、本発明の第1の実施の形態に係るプログラム自体は、上記のような組み込み先の他のプログラムが有するモジュールを含んでおらず、当該他のプログラムと協働して処理が実行される。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るプログラムとしては、このような他のプログラムに組み込まれた形態であってもよい。
【0018】
なお、代替的に、プログラムの実行により提供される機能の一部もしくは全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るWebサーバーの概略構成図である。注文メッセージ処理サーバー202およびDBサーバー203の構成は、たとえばWebサーバー201と同様である。
【0020】
図2を参照して、Webサーバー201は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)101と、メインメモリ102と、ハードディスク103と、入力インターフェイス104と、表示コントローラ105と、データリーダ/ライタ106と、通信インターフェイス107とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0021】
CPU101は、ハードディスク103に格納されたプログラム(コード)をメインメモリ102に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ102は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置であり、ハードディスク103から読み出されたプログラムに加えて、各種の演算処理結果を示すデータなどを保持する。また、ハードディスク103は不揮発性の磁気記憶装置であり、CPU101で実行されるプログラムに加えて、各種設定値などが格納される。このハードディスク103にインストールされるプログラムは、後述するように、記録媒体111に格納された状態で流通する。なお、ハードディスク103に加えて、あるいはハードディスク103に代えて、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を採用してもよい。
【0022】
入力インターフェイス104は、CPU101とキーボード108、マウス109および図示しないタッチパネルなどの入力部との間のデータ伝送を仲介する。すなわち、入力インターフェイス104は、ユーザが入力部を操作することで与えられる操作指令などの外部からの入力を受け付ける。
【0023】
表示コントローラ105は、表示部の典型例であるディスプレイ110と接続され、ディスプレイ110での表示を制御する。すなわち、表示コントローラ105は、CPU101による画像処理の結果などをユーザに対して表示する。ディスプレイ110は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode Ray Tube)である。
【0024】
データリーダ/ライタ106は、CPU101と記録媒体111の間のデータ伝送を仲介する。すなわち、記録媒体111は、Webサーバー201で実行されるプログラムなどが格納された状態で流通し、データリーダ/ライタ106は、この記録媒体111からプログラムを読み出す。また、データリーダ/ライタ106は、CPU101の内部指令に応答して、Webサーバー201における処理結果などを記録媒体111へ書き込む。なお、記録媒体111は、たとえば、CF(Compact Flash)およびSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記憶媒体、またはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体である。
【0025】
通信インターフェイス107は、CPU101と他のパーソナルコンピュータおよびサーバー装置などの間のデータ伝送を仲介する。通信インターフェイス107は、典型的には、イーサネット(登録商標)またはUSB(Universal Serial Bus)の通信機能を有する。なお、記録媒体111に格納されたプログラムをWebサーバー201にインストールする形態に代えて、通信インターフェイス107を介して配信サーバーなどからダウンロードしたプログラムをWebサーバー201にインストールしてもよい。
【0026】
また、Webサーバー201には、必要に応じてプリンタなどの他の出力装置が接続されてもよい。
【0027】
[制御構造]
次に、Webサーバー201および注文メッセージ処理サーバー202における電子商取引処理機能を提供するための制御構造について説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置が提供する制御構造も示している。図1に示すWebサーバー201および注文メッセージ処理サーバー202における各ブロックは、ハードディスク103に格納されたプログラム(コード)などをメインメモリ102に展開して、CPU101に実行させることで提供される。なお、図1に示す制御構造の一部もしくは全部を専用ハードウェアおよび/または配線回路によって実現してもよい。
【0029】
図1を参照して、Webサーバー201は、その制御構造として、カタログ販売注文処理部11A,11B,11Cと、メッセージキューマネージャー14とを備える。注文メッセージ処理サーバー202は、その制御構造として、操作情報処理部25を備える。操作情報処理部25は、メッセージキューマネージャー(操作情報格納部)15と、キュー16,17,18と、キュー格納情報処理部27とを含む。キュー格納情報処理部27は、常駐アプリケーション(AP)19,20,21と、データベース書き込み部22とを含む。DBサーバー203は、カタログ販売注文データベース31を備える。以下、カタログ販売注文処理部11A,11B,11Cの各々をカタログ販売注文処理部11と称する場合がある。
【0030】
カタログ販売注文処理部11は、顧客端末からWebサーバー201へのアクセス、すなわち電子商取引サイトにおける顧客の操作を示すメッセージ(操作情報)を受信し、受信したメッセージに基づいて顧客端末に優先順位チケットを発行するとともに、必要に応じて当該メッセージの示す操作に対応する処理を行い、また、必要に応じて当該メッセージをメッセージキューマネージャー14へ出力する。
【0031】
メッセージキューマネージャー14は、カタログ販売注文処理部11から受けたメッセージを注文メッセージ処理サーバー202へ送信する。
【0032】
注文メッセージ処理サーバー202における操作情報処理部25は、Webサーバー201から受信したメッセージの優先順位に基づいて、当該メッセージの示す操作に対応する処理を行なう。
【0033】
具体的には、電子商取引サイトにおいて商品をカートに入れる操作を示すメッセージは、注文メッセージ処理サーバー202へ転送される。DBサーバー203におけるカタログ販売注文データベース31は、カートに入れられた商品の情報を登録するためのカート商品テーブルを含む。注文メッセージ処理サーバー202におけるデータベース書き込み部22は、当該メッセージの示す商品情報をカート商品テーブルに保存する。
【0034】
また、商品を注文する操作を示すメッセージは、注文メッセージ処理サーバー202へ転送される。DBサーバー203におけるカタログ販売注文データベース31は、注文が決定された商品の情報を登録するための注文商品テーブルを含む。注文メッセージ処理サーバー202におけるデータベース書き込み部22は、当該メッセージの示す商品情報をカート商品テーブルから注文商品テーブルに移動させ、保存する。
【0035】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置におけるカタログ販売注文処理部の構成および優先順位付与処理を行なう際の動作手順を示す図である。
【0036】
図3を参照して、カタログ販売注文処理部11は、チケット確認処理部51と、チケット優先処理部52と、電子商取引処理部(買い物状況情報取得部)53と、チケット発行部(優先順位付与部)54とを含む。
【0037】
電子商取引処理部53は、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得する。
【0038】
チケット発行部54は、電子商取引処理部53によって取得された買い物状況情報に基づいて、電子商取引サイトにおける各顧客の操作を示すメッセージすなわち操作情報に優先順位を付与する。
【0039】
再び図1を参照して、操作情報処理部25は、チケット発行部54によって付与された優先順位に基づいてメッセージを処理する。
【0040】
より詳細には、キュー16,17,18は、異なる優先順位を有し、メッセージを格納する。
【0041】
メッセージキューマネージャー15は、チケット発行部54によって付与された優先順位に基づいて、メッセージを格納すべきキュー16,17,18を選択する。
【0042】
キュー格納情報処理部27は、キュー16,17,18の優先順位に従い、キュー16,17,18に格納されたメッセージを取り出して処理する。キュー16,17,18に保存されたメッセージは、それぞれ常駐AP19,20,21によって取り出される。
【0043】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における電子商取引情報を示す図である。図4に示す電子商取引情報は、たとえば、図2に示すメインメモリ102またはハードディスク103に保存される。
【0044】
図4を参照して、電子商取引情報は、お買い物/サービス、注文可能期間、注文締め切りのタイミングおよびアクセスが多い時間帯の対応関係を示す情報である。たとえば、カタログ販売は、注文可能期間が商品配達曜日の13時から翌週の商品配達曜日の13時までであり、注文締め切りのタイミングは商品配達日の13時であり、当該カタログ販売に関する顧客からのアクセスが多い時間帯は13時前である。
【0045】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置におけるお買い物/サービス優先順位マスタを示す図である。図5に示すお買い物/サービス優先順位マスタは、図2に示すメインメモリ102またはハードディスク103に保存される。
【0046】
図5を参照して、お買い物/サービス優先順位マスタは、図4に示す電子商取引情報に基づいて作成される。お買い物/サービス優先順位マスタは、メッセージの処理の優先順位を決定する際に用いられる。
【0047】
たとえば、電子商取引処理部53は、お買い物/サービス優先順位マスタをメインメモリ102またはハードディスク103から読み出してチケット発行部54へ送る。すなわち、電子商取引処理部53は、買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する。より詳細には、電子商取引処理部53は、時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する。
【0048】
チケット発行部54は、電子商取引処理部53によって取得された時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、各顧客に優先順位を付与する。
【0049】
より詳細には、チケット発行部54は、お買い物/サービス優先順位マスタに登録されたお買い物/サービスの注文締切タイミングおよびアクセスが多い時間帯に基づいて、顧客に優先順位チケットを発行する。
【0050】
具体的には、チケット発行部54は、電子商取引情報において注文締め切りのタイミングが存在する1番目から8番目までのお買い物/サービスに対して、アクセスが多い時間帯はお買い物/サービス優先順位マスタに登録された優先順位を付与し、それ以外の時間帯では登録された優先順位より低い優先順位を付与する。
【0051】
たとえば、1番目のお買い物/サービスである月曜日締め切りのカタログ販売では、注文締め切りのタイミングは月曜日の13時であり、当該カタログ販売に関する顧客からのアクセスが多い時間帯は月曜日の13時前である。
【0052】
そこで、チケット発行部54は、月曜日締め切りのカタログ販売に関するメッセージに対しては、月曜日の12時30分から13時まで、お買い物/サービス優先順位マスタに登録された優先順位2を付与する。また、チケット発行部54は、上記時間帯以外は、月曜日締め切りのカタログ販売に関するメッセージに対してたとえば3〜5の優先順位を付与する。
【0053】
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における操作優先順位マスタを示す図である。図6に示す操作優先順位マスタは、図2に示すメインメモリ102またはハードディスク103に保存される。
【0054】
図6を参照して、操作優先順位マスタは、メッセージの処理の優先順位を決定する際に用いられる。
【0055】
たとえば、電子商取引処理部53は、操作優先順位マスタをメインメモリ102またはハードディスク103から読み出してチケット発行部54へ送る。すなわち、電子商取引処理部53は、買い物状況情報として、電子商取引サイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する。
【0056】
より詳細には、電子商取引処理部53は、取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、選択された商品の注文を顧客が決定した状態、およびこれらの状態に該当しない状態を取得する。
【0057】
チケット発行部54は、操作優先順位マスタに登録された操作処理を行なった顧客に対して、操作優先順位マスタにおいて当該操作処理に対応する優先順位チケットを発行する。
【0058】
具体的には、チケット発行部54は、売り上げにつながる可能性に鑑み、電子商取引サイトにおいて注文決定操作を行なった顧客に対して優先順位1を付与し、カートに商品を入れる操作を行なった顧客に対して優先順位2を付与し、商品閲覧操作を行なった顧客に対して優先順位3を付与し、これら以外の操作を行なった顧客に対して優先順位4を付与する。
【0059】
このように、チケット発行部54は、お買い物/サービス優先順位マスタまたは操作優先順位マスタに基づいて、顧客に優先順位チケットを発行する、すなわち顧客の操作を示すメッセージに優先順位を付与する。
【0060】
なお、チケット発行部54は、お買い物/サービス優先順位マスタにおける優先順位および操作優先順位マスタにおける優先順位の両方に基づいて何らかの演算処理を行い、優先順位チケットを発行する構成であってもよい。たとえば、チケット発行部54は、両マスタの優先順位の平均値を優先順位として顧客に付与する構成であってもよい。
【0061】
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の動作について図面を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態では、Webサーバー201および注文メッセージ処理サーバー202を動作させることによって、本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引処理方法が実施される。よって、本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引処理方法の説明は、以下のWebサーバー201および注文メッセージ処理サーバー202の動作説明に代える。
【0062】
まず、カタログ販売注文処理部11が、操作優先順位マスタを用いて顧客に優先順位チケットを発行する場合について説明する。
【0063】
再び図3を参照して、まず、Webサーバー201が提供する電子商取引サイトにおいて顧客が商品の閲覧操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー201に最初のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS1)。
【0064】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。この場合、チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位チケットを有しておらず、当該メッセージが顧客からの最初のアクセスを示していることから、当該メッセージに最も低い優先順位5を付与し、電子商取引処理部53へ送る(ステップS2)。
【0065】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品閲覧操作を示していることから、商品一覧を生成する処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS3)。
【0066】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージが商品閲覧操作を示していることから、最初のチケットとして優先順位3のチケットを発行し、顧客端末へ送信する(ステップS4)。この優先順位チケットは、たとえばフラグ情報としてクッキー(Cookie)に保存される。
【0067】
次に、顧客が商品をカートに入れる操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー201に次のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS5)。
【0068】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位3を有していることから、そのまま当該メッセージを電子商取引処理部53へ送る(ステップS6)。
【0069】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品をカートに入れる操作を示していることから、カート入力処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS7)。
【0070】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージが商品をカートに入れる操作を示していることから、2番目のチケットとして優先順位3のチケットを発行し、顧客端末へ送信する。また、チケット発行部54は、当該メッセージに優先順位2を付与してメッセージキューマネージャー14へ送る(ステップS8)。
【0071】
次に、顧客が商品を注文する操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー201に次のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS9)。
【0072】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位2を示していることから、そのまま当該メッセージを電子商取引処理部53へ送る(ステップS10)。
【0073】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品を注文する操作を示していることから、商品注文処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS11)。
【0074】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージが商品を注文する操作を示していることから、3番目のチケットとして優先順位1のチケットを発行し、顧客端末へ送信する。また、チケット発行部54は、当該メッセージに優先順位1を付与してメッセージキューマネージャー14へ送る(ステップS12)。
【0075】
次に、注文メッセージ処理サーバー202が商品注文のメッセージを処理する際の動作を説明する。
【0076】
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における注文メッセージ処理サーバーによるメッセージ処理を示す図である。
【0077】
図8は、図7に示す注文メッセージ処理サーバーによるメッセージ処理の各ステップを時系列に並べた図である。
【0078】
図7および図8を参照して、まず、顧客端末に商品選択画面が表示されており、顧客が商品を選択する操作、すなわち商品をカートに入れる操作を行なう。これにより、Webサーバー201において、チケット発行部54が当該選択操作を示すメッセージにたとえば優先順位2を付与し、メッセージキューマネージャー14が当該メッセージを注文メッセージ処理サーバー202へ送信する。
【0079】
あるいは、顧客端末に注文決定画面が表示されており、顧客が商品を注文する操作を行なう。これにより、Webサーバー201において、チケット発行部54が当該注文操作を示すメッセージにたとえば優先順位1を付与し、メッセージキューマネージャー14が当該メッセージを注文メッセージ処理サーバー202へ送信する。
【0080】
そして、注文メッセージ処理サーバー202において、メッセージキューマネージャー15は、Webサーバー201から受信したメッセージの優先順位に対応するキューに当該メッセージを保存する(ステップP1)。
【0081】
次に、キューに保存されたメッセージは、キューに先に保存されているメッセージの処理が完了するまで処理待ちとなる(ステップP2)。
【0082】
次に、常駐APは、キューから当該メッセージを取り出し、データベース書き込み部22へ送る。データベース書き込み部22は、常駐APから受けたメッセージの内容をDBサーバー203に送信することにより、カタログ販売注文データベース31を更新する(ステップP4)。
【0083】
ここで、常駐APの監視間隔すなわち常駐APが対応のキューからメッセージを取り出す間隔は、優先順位によって異なる。たとえば、優先順位1に対応する常駐AP19の監視間隔は1秒であり、優先順位2に対応する常駐AP20の監視間隔は3秒であり、優先順位3に対応する常駐AP21の監視間隔は5秒である。
【0084】
これにより、注文メッセージ処理サーバー202において優先順位に応じた順序でメッセージの処理を行なうことが可能となる。具体的には、注文メッセージ処理サーバー202において、商品を選択する操作を示すメッセージよりも、商品を注文する操作を示すメッセージが優先して処理される。
【0085】
次に、常駐APは、更新結果に基づいて注文メッセージ処理サーバー202における結果格納データベース26を更新する(ステップP5)。
【0086】
そして、常駐APは、対応のキューから新たなメッセージを取り出し、取り出したメッセージの処理を行なう(ステップP6)。
【0087】
他方、顧客端末は、顧客が商品を選択または注文する操作を行なった後、注文決定画面からの遷移処理を開始する(ステップP11)。
【0088】
次に、顧客端末は、所定時間待機後、結果格納データベース26における更新結果を確認する。ここで、上記所定時間は、与えられた優先順位チケットの示す優先順位に応じて異なる。また、所定時間経過しても結果格納データベース26における更新結果が更新されていない場合には、顧客端末は、当該確認処理を所定回数、たとえば10回繰り返す(ステップP12)。
【0089】
そして、顧客端末は、商品選択処理または注文処理の結果確認画面を表示する(ステップP13)。
【0090】
次に、カタログ販売注文処理部11が、お買い物/サービス優先順位マスタを用いて顧客に優先順位チケットを発行する場合について説明する。
【0091】
まず、現在が水曜日の12時45分であるとする。そして、顧客端末に注文決定画面が表示されており、顧客が水曜日の13時締め切りのカタログ販売商品を注文する操作を行なう。これにより、Webサーバー201において、チケット発行部54が当該注文操作を示すメッセージにたとえば優先順位1を付与し、メッセージキューマネージャー14が当該メッセージを注文メッセージ処理サーバー202へ送信する。
【0092】
また、顧客端末に注文決定画面が表示されており、顧客が他の曜日の締め切りのカタログ販売商品を注文する操作を行なう。これにより、Webサーバー201において、チケット発行部54が当該注文操作を示すメッセージにたとえば優先順位3を付与し、メッセージキューマネージャー14が当該メッセージを注文メッセージ処理サーバー202へ送信する。
【0093】
以降、操作優先順位マスタを用いる場合と同様に、注文メッセージ処理サーバー202において優先順位に応じた順序でメッセージの処理が行なわれる。具体的には、注文メッセージ処理サーバー202において、他の曜日の締め切りのカタログ販売商品を注文する操作を示すメッセージよりも、水曜日の13時締め切りのカタログ販売商品を注文する操作を示すメッセージが優先して処理される。
【0094】
ところで、電子商取引において、電子商取引サービスを提供するサーバーに対して顧客から多数のアクセスが発生し、当該サーバーが高負荷になる場合がある。この対策としては、たとえば、電子商取引サービスを提供するサーバーを増設したり、負荷分散用の装置を設けたりすることが考えられる。あるいは、取引数そのものを制限することにより、円滑に取引が行なわれるようにする方法が考えられる。しかしながら、サーバー装置の増設および負荷分散用の装置を設ける方法では、電子商取引サービスを提供するためのコストが増大してしまう。また、取引数そのものを制限する方法では、電子商取引の売り上げが減少してしまう。
【0095】
具体的には、現在の電子商取引(EC(Electronic Commerce)サイト)では、種々のサービスを提供している。このようなサービスの1つであるカタログ販売では、毎週カタログが切り替わり、注文期間が決まっているため、注文締切時は非常に混雑する。
【0096】
たとえば、各サービスを同じ優先順位で処理する構成では、注文締切のタイミングに応じて、カタログ販売等、特定のお買い物/サービスを優先させることができない。このため、顧客からの注文が締切に間に合わず、売り上げの機会損失が生じてしまう場合がある。
【0097】
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、電子商取引処理部53は、電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得する。そして、チケット発行部54は、電子商取引処理部53によって取得された買い物状況情報に基づいて、電子商取引サイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与する。
【0098】
このように、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、たとえば過去の購入履歴等によって顧客に優先順位を付与するのではなく、現段階での買い物状況に応じて顧客に優先順位を付与する。すなわち、顧客の取引状況の重みを認識し、その重みに応じて優先順位の異なるチケットを発行する。
【0099】
このような構成により、顧客から多数のアクセスが発生してサーバーが高負荷になる時でも一定のレスポンス速度を確保し、円滑な取引が可能となる。すなわち、取引成立回数を増加させ、売り上げの機会損失を減少させることができる。また、高負荷対策のために装置を増設する必要がなくなり、投資費用を低減することができる。
【0100】
具体的には、電子商取引処理部53は、たとえば、ある商品カタログの注文の締め切り時刻が13時である場合には、締め切り直前たとえば13時の所定時間前から、当該商品カタログの商品をカートに入れている顧客の優先順位を高く設定する。
【0101】
これにより、顧客がカートに入れた商品を注文できず、販売会社において売り上げの機会損失が発生することを防ぐことができる。
【0102】
また、顧客側においても、電子商取引サイトにアクセスができず、商品を注文することができない、という事態を回避することができる。
【0103】
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置201における各構成要素のうち、電子商取引処理部53およびチケット発行部54からなる最小構成により、電子商取引において、顧客からのアクセスを適切に処理するという本発明の目的を達成することが可能となる。
【0104】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、電子商取引処理部53は、買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する。
【0105】
このような構成により、顧客からのアクセスが増加する時間帯を把握することができるため、顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【0106】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、チケット発行部54は、電子商取引処理部53によって取得された時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、操作情報に優先順位を付与する。
【0107】
このような構成により、ある時間帯において優先的に処理すべき顧客からのアクセスを判別することができるため、顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【0108】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、電子商取引処理部53は、買い物状況情報として、さらに、電子商取引サイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する。
【0109】
このような構成により、商品の注文につながる可能性の高低に応じて、顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【0110】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、電子商取引処理部53は、取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態を取得する。
【0111】
これにより、たとえば、カートに商品を入れている顧客と、商品一覧を見ているだけの顧客との優先順位を異ならせ、カートに商品を入れている顧客による当該商品の注文処理等を優先することが可能となる。
【0112】
なお、電子商取引処理部53は、取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態の少なくともいずれか1つを取得する構成であれば、上記各状態以外の状態と比べて高い優先順位を付与することができるため、上記のような効果を奏することが可能である。
【0113】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、電子商取引処理部53は、時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する。
【0114】
このように、ある商品に関する顧客からのアクセスが多くなる時間帯の情報を取得することにより、顧客からのアクセスを商品ごとに適切に処理することができる。
【0115】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、操作情報処理部25は、チケット発行部54によって付与された優先順位に基づいて操作情報を処理する。
【0116】
このような構成により、優先順位に従って顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【0117】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、キュー16,17,18は、異なる優先順位を有し、操作情報を格納する。メッセージキューマネージャー15は、チケット発行部54によって付与された優先順位に基づいて、操作情報を格納すべきキュー16,17,18を選択する。そして、キュー格納情報処理部27は、キュー16,17,18の優先順位に従い、キュー16,17,18に格納された操作情報を取り出して処理する。
【0118】
このような構成により、簡易な構成で、優先順位に従って顧客からのアクセスを適切に処理することができる。
【0119】
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、操作情報は、電子商取引サイトにおいて顧客が商品を注文する操作を示す。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置は、たとえば、顧客からのアクセスに対する顧客へのレスポンスの表面的な優先順位付け処理ではなく、実際に注文を行えるか否かについての優先順位を設ける。これにより、電子商取引サービスを提供するサーバーが所定時刻までに当該注文を受け付けることができるように各メッセージの優先順位を制御して、商品注文をより確実に処理することができる。また、顧客側へ商品注文の応答を早く返すことができる。
【0120】
なお、Webサーバー201に、注文メッセージ処理サーバー202およびDBサーバー203の少なくとも一方が統合される構成であってもよい。
【0121】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0122】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る情報処理装置と比べて優先順位の付与内容を変更した情報処理装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る情報処理装置と同様である。
【0123】
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【0124】
図9を参照して、電子商取引システム311は、情報処理装置であるWebサーバー211、注文メッセージ処理サーバー212およびDBサーバー213を備える。
【0125】
Webサーバー211は、その制御構造として、カタログ販売注文処理部11と、ギフト注文処理部72と、WEBマーケット処理部73と、メッセージキューマネージャー14とを備える。注文メッセージ処理サーバー212は、その制御構造として、操作情報処理部61を備える。操作情報処理部61は、メッセージキューマネージャー(操作情報格納部)15と、複数のキューと、キュー格納情報処理部55とを含む。キュー格納情報処理部55は、複数の常駐アプリケーション(AP)と、データベース書き込み部22とを含む。DBサーバー213は、カタログ販売注文データベース31と、ギフト注文データベース32と、WEBマーケットデータベース33とを備える。
【0126】
カタログ販売注文処理部11、ギフト注文処理部72およびWEBマーケット処理部73は、顧客端末からWebサーバー211への、それぞれカタログ販売、ギフト注文およびWEBマーケットに関するアクセス、すなわち電子商取引サイトにおける顧客の操作を示すメッセージ(操作情報)を受信し、受信したメッセージに基づいて顧客端末に優先順位チケットを発行するとともに、必要に応じて当該メッセージの示す操作に対応する処理を行い、また、必要に応じて当該メッセージをメッセージキューマネージャー14へ出力する。ギフト注文処理部72およびWEBマーケット処理部73の基本的な構成および動作はカタログ販売注文処理部11と同様である。
【0127】
メッセージキューマネージャー14は、カタログ販売注文処理部11、ギフト注文処理部72およびWEBマーケット処理部73から受けたメッセージを注文メッセージ処理サーバー212へ送信する。
【0128】
注文メッセージ処理サーバー212における操作情報処理部61は、Webサーバー211から受信したメッセージの優先順位に基づいて、当該メッセージの示す操作に対応する処理を行なう。
【0129】
具体的には、電子商取引サイトにおいて商品をカートに入れる操作を示すメッセージは、注文メッセージ処理サーバー212へ転送される。DBサーバー213におけるカタログ販売注文データベース31、ギフト注文データベース32およびWEBマーケットデータベース33は、それぞれカートに入れられた商品の情報を登録するためのカート商品テーブルを含む。注文メッセージ処理サーバー212におけるデータベース書き込み部22は、当該メッセージの示す商品情報を、対応のデータベースにおけるカート商品テーブルに保存する。
【0130】
また、商品を注文する操作を示すメッセージは、注文メッセージ処理サーバー212へ転送される。DBサーバー213におけるカタログ販売注文データベース31、ギフト注文データベース32およびWEBマーケットデータベース33は、注文が決定された商品の情報を登録するための注文商品テーブルを含む。注文メッセージ処理サーバー212におけるデータベース書き込み部22は、当該メッセージの示す商品情報を、対応のデータベースにおけるカート商品テーブルから注文商品テーブルに移動させ、保存する。
【0131】
操作情報処理部61は、カタログ販売注文処理部11、ギフト注文処理部72およびWEBマーケット処理部73によって付与された優先順位に基づいてメッセージを処理する。
【0132】
より詳細には、操作情報処理部61では、お買い物/サービスおよび優先順位に対応して複数のキューが設けられている。図9では、カタログ販売用キューおよびWEBマーケット用キューが代表的に示されている。
【0133】
メッセージキューマネージャー15は、カタログ販売注文処理部11、ギフト注文処理部72およびWEBマーケット処理部73によって付与された優先順位に基づいて、メッセージを格納すべきキューを選択する。
【0134】
キュー格納情報処理部55は、キューの優先順位に従い、キューに格納されたメッセージを取り出して処理する。キュー格納情報処理部55では、キューに対応して複数の常駐APが設けられている。キューに保存されたメッセージは、対応の常駐APによって取り出されてデータベース書き込み部22へ送られる。
【0135】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置におけるお買い物/サービス優先順位マスタを示す図である。図10に示すお買い物/サービス優先順位マスタは、図2に示すメインメモリ102またはハードディスク103に保存される。
【0136】
図10では、水曜日におけるお買い物/サービス優先順位マスタを示している。このお買い物/サービス優先順位マスタにおいて、たとえば、チケット発行部54は、1番目のお買い物/サービスである月曜日締め切りのカタログ販売に関するメッセージに対しては、優先順位3を付与する。
【0137】
また、チケット発行部54は、3番目のお買い物/サービスである水曜日締め切りのカタログ販売に関するメッセージに対しては、優先順位1を付与する。
【0138】
また、チケット発行部54は、6番目のWEB限定に関するメッセージに対しては、当該WEB限定に関する顧客からのアクセスが多い時間帯は販売開始曜日である水曜日の14時〜15時であることから、優先順位2を付与する。
【0139】
なお、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置における操作優先順位マスタは、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における操作優先順位マスタと同様である。
【0140】
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置における各メッセージの優先順位の一例を示す図である。
【0141】
図11を参照して、チケット発行部54は、お買い物/サービス優先順位マスタにおける優先順位および操作優先順位マスタにおける優先順位の両方に基づいて顧客に優先順位チケットを発行する。
【0142】
電子商取取引では、複数のお買い物/サービスが並行して運用されている。このため、たとえば、お買い物/サービス優先順位マスタにおける優先順位を操作優先順位マスタよりも優先し、お買い物/サービスの別による優先順位の中で、さらに操作処理の別によって優先順位を分ける。
【0143】
具体的には、チケット発行部54は、たとえば、現在が水曜日であるとすると、水曜日の締め切りのカタログ販売に関するメッセージのうち、注文決定の操作を示すメッセージに対して優先順位1を付与し、商品をカートに入れる操作を示すメッセージに対して優先順位2を付与し、商品閲覧の操作を示すメッセージに対して優先順位3を付与する。
【0144】
また、チケット発行部54は、WEB限定に関するメッセージのうち、注文決定の操作を示すメッセージに対して優先順位4を付与し、商品をカートに入れる操作を示すメッセージに対して優先順位5を付与し、商品閲覧の操作を示すメッセージに対して優先順位6を付与する。
【0145】
また、月、火、木、金曜日の締め切りのカタログ販売に関するメッセージのうち、注文決定の操作を示すメッセージに対して優先順位7を付与し、商品をカートに入れる操作を示すメッセージに対して優先順位7を付与し、商品閲覧の操作を示すメッセージに対して優先順位7を付与する。
【0146】
また、ギフト、WEBマーケット、本およびCDに関するメッセージのうち、注文決定の操作を示すメッセージに対して優先順位8を付与し、商品をカートに入れる操作を示すメッセージに対して優先順位8を付与し、商品閲覧の操作を示すメッセージに対して優先順位8を付与する。
【0147】
また、すべての買い物/サービスの最初のアクセスに関するメッセージに対して優先順位9を付与する。
【0148】
[動作]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の動作について図面を用いて説明する。本発明の第2の実施の形態では、Webサーバー211および注文メッセージ処理サーバー212を動作させることによって、本発明の第2の実施の形態に係る電子商取引処理方法が実施される。よって、本発明の第2の実施の形態に係る電子商取引処理方法の説明は、以下のWebサーバー211および注文メッセージ処理サーバー212の動作説明に代える。
【0149】
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置におけるカタログ販売注文処理部およびWEBマーケット処理部が優先順位付与処理を行なう際の動作手順を示す図である。
【0150】
図12を参照して、現在が水曜日である場合において、まず、Webサーバー211が提供する電子商取引サイトにおいて顧客が水曜日締め切りのカタログ販売に関する商品の閲覧操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー211に最初のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS21)。
【0151】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。この場合、チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位チケットを有しておらず、当該メッセージが顧客からの最初のアクセスを示していることから、当該メッセージに最も低い優先順位9を付与し、電子商取引処理部53へ送る(ステップS22)。
【0152】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品閲覧操作を示していることから、商品一覧を生成する処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS23)。
【0153】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージが水曜日締め切りのカタログ販売に関する商品閲覧操作を示していることから、最初のチケットとして優先順位3のチケットを発行し、顧客端末へ送信する(ステップS24)。この優先順位チケットは、たとえばフラグ情報としてクッキー(Cookie)に保存される。
【0154】
次に、顧客が水曜日締め切りのカタログ販売に関する商品をカートに入れる操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー211に次のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS25)。
【0155】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位3を有していることから、そのまま当該メッセージを電子商取引処理部53へ送る(ステップS26)。
【0156】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品をカートに入れる操作を示していることから、カート入力処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS27)。
【0157】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージが水曜日締め切りのカタログ販売に関する商品をカートに入れる操作を示していることから、2番目のチケットとして優先順位2のチケットを発行し、顧客端末へ送信する。また、チケット発行部54は、当該メッセージに優先順位2を付与してメッセージキューマネージャー14へ送る(ステップS28)。
【0158】
一方、Webサーバー211が提供する電子商取引サイトにおいて他の顧客がWEB限定に関する商品の閲覧操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー211に最初のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS31)。
【0159】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。この場合、チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位チケットを有しておらず、当該メッセージが顧客からの最初のアクセスを示していることから、当該メッセージに最も低い優先順位9を付与し、電子商取引処理部53へ送る(ステップS32)。
【0160】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品閲覧操作を示していることから、商品一覧を生成する処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS33)。
【0161】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージがWEB限定に関する商品閲覧操作を示していることから、最初のチケットとして優先順位6のチケットを発行し、顧客端末へ送信する(ステップS34)。
【0162】
次に、顧客がWEB限定に関する商品をカートに入れる操作を行なうことにより、顧客端末からWebサーバー211に次のアクセスが発生し、当該アクセスを示すメッセージが顧客端末から送信される(ステップS35)。
【0163】
次に、チケット確認処理部51は、当該メッセージを顧客端末から受信して、電子商取引システムにアクセスしてきた顧客端末の優先順位チケットを確認し、当該顧客端末の優先順位をチケット優先処理部52に通知する。チケット優先処理部52は、当該メッセージを送信してきた顧客端末が優先順位6を有していることから、そのまま当該メッセージを電子商取引処理部53へ送る(ステップS36)。
【0164】
次に、電子商取引処理部53は、当該メッセージが商品をカートに入れる操作を示していることから、カート入力処理を行い、当該メッセージをチケット発行部54へ送る(ステップS37)。
【0165】
次に、チケット発行部54は、電子商取引処理部53から受けたメッセージがWEB限定に関する商品をカートに入れる操作を示していることから、2番目のチケットとして優先順位5のチケットを発行し、顧客端末へ送信する。また、チケット発行部54は、当該メッセージに優先順位5を付与してメッセージキューマネージャー14へ送る(ステップS38)。
【0166】
以降、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置と同様に、注文メッセージ処理サーバー212において優先順位に応じた順序でメッセージの処理が行なわれる。具体的には、注文メッセージ処理サーバー212において、WEB限定の商品をカートに入れる操作を示すメッセージよりも、水曜日締め切りのカタログ販売商品をカートに入れる操作を示すメッセージが優先して処理される。
【0167】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る情報処理装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0168】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明は、電子商取引サービスを提供する装置に適用できる。したがって、本発明は、産業上の利用可能性を有している。
【0170】
上記実施の形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載されうるが、本発明の範囲は、以下の付記に限定されるものではない。
【0171】
[付記1]
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するための買い物状況情報取得部と、
前記買い物状況情報取得部によって取得された買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するための優先順位付与部とを備える、情報処理装置。
【0172】
[付記2]
前記買い物状況情報取得部は、前記買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する、付記1に記載の情報処理装置。
【0173】
[付記3]
前記優先順位付与部は、前記買い物状況情報取得部によって取得された前記時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、前記操作情報に優先順位を付与する、付記2に記載の情報処理装置。
【0174】
[付記4]
前記買い物状況情報取得部は、前記時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する、付記2または3に記載の情報処理装置。
【0175】
[付記5]
前記買い物状況情報取得部は、前記買い物状況情報として、前記ウェブサイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する、付記1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
【0176】
[付記6]
前記買い物状況情報取得部は、前記取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態の少なくともいずれか1つを取得する、付記5に記載の情報処理装置。
【0177】
[付記7]
前記情報処理装置は、さらに、
前記優先順位付与部によって付与された優先順位に基づいて前記操作情報を処理するための操作情報処理部を備える、付記1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
【0178】
[付記8]
前記操作情報処理部は、
異なる優先順位を有し、前記操作情報を格納するための複数のキューと、
前記優先順位付与部によって付与された優先順位に基づいて、前記操作情報を格納すべき前記キューを選択するための操作情報格納部と、
各前記キューの優先順位に従い、前記各キューに格納された前記操作情報を取り出して処理するためのキュー格納情報処理部とを含む、付記7に記載の情報処理装置。
【0179】
[付記9]
前記操作情報は、前記ウェブサイトにおいて顧客が商品を注文する操作を示す、付記1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【0180】
[付記10]
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、
取得した買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを含む、電子商取引方法。
【0181】
[付記11]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する、付記10に記載の電子商取引方法。
【0182】
[付記12]
前記優先順位を付与するステップにおいては、取得した前記時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、前記操作情報に優先順位を付与する、付記11に記載の電子商取引方法。
【0183】
[付記13]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する、付記11または12に記載の電子商取引方法。
【0184】
[付記14]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記買い物状況情報として、前記ウェブサイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する、付記10から13のいずれかに記載の電子商取引方法。
【0185】
[付記15]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態の少なくともいずれか1つを取得する、付記14に記載の電子商取引方法。
【0186】
[付記16]
前記電子商取引方法は、さらに、
付与した優先順位に基づいて前記操作情報を処理するステップを含む、付記10から15のいずれかに記載の電子商取引方法。
【0187】
[付記17]
前記操作情報を処理するステップにおいては、
異なる優先順位を有し、前記操作情報を格納するための複数のキューの中から、付与した優先順位に基づいて、前記操作情報を格納すべき前記キューを選択するステップと、
各前記キューの優先順位に従い、前記各キューに格納された前記操作情報を取り出して処理するステップとを含む、付記16に記載の電子商取引方法。
【0188】
[付記18]
前記操作情報は、前記ウェブサイトにおいて顧客が商品を注文する操作を示す、付記10から17のいずれかに記載の電子商取引方法。
【0189】
[付記19]
コンピュータに、
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、
取得した買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを実行させる、電子商取引プログラム。
【0190】
[付記20]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する、付記19に記載の電子商取引プログラム。
【0191】
[付記21]
前記優先順位を付与するステップにおいては、取得した前記時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、前記操作情報に優先順位を付与する、付記20に記載の電子商取引プログラム。
【0192】
[付記22]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する、付記20または21に記載の電子商取引プログラム。
【0193】
[付記23]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記買い物状況情報として、前記ウェブサイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する、付記19から22のいずれかに記載の電子商取引プログラム。
【0194】
[付記24]
前記買い物状況情報を取得するステップにおいては、前記取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態の少なくともいずれか1つを取得する、付記23に記載の電子商取引プログラム。
【0195】
[付記25]
前記電子商取引プログラムは、さらに、コンピュータに、
付与した優先順位に基づいて前記操作情報を処理するステップを実行させる、付記19から24のいずれかに記載の電子商取引プログラム。
【0196】
[付記26]
前記操作情報を処理するステップにおいては、
異なる優先順位を有し、前記操作情報を格納するための複数のキューの中から、付与した優先順位に基づいて、前記操作情報を格納すべき前記キューを選択するステップと、
各前記キューの優先順位に従い、前記各キューに格納された前記操作情報を取り出して処理するステップとを実行させる、付記25に記載の電子商取引プログラム。
【0197】
[付記27]
前記操作情報は、前記ウェブサイトにおいて顧客が商品を注文する操作を示す、付記19から26のいずれかに記載の電子商取引プログラム。
【符号の説明】
【0198】
11,11A,11B,11C カタログ販売注文処理部
14 メッセージキューマネージャー
15 メッセージキューマネージャー(操作情報格納部)
16,17,18 キュー
19,20,21 常駐アプリケーション
22 データベース書き込み部
25 操作情報処理部
27,55 キュー格納情報処理部
31 カタログ販売注文データベース
32 ギフト注文データベース
33 WEBマーケットデータベース
51 チケット確認処理部
52 チケット優先処理部
53 電子商取引処理部(買い物状況情報取得部)
54 チケット発行部(優先順位付与部)
61 操作情報処理部
72 ギフト注文処理部
73 WEBマーケット処理部
101 CPU
102 メインメモリ
103 ハードディスク
104 入力インターフェイス
105 表示コントローラ
106 データリーダ/ライタ
107 通信インターフェイス
108 キーボード
109 マウス
110 ディスプレイ
111 記録媒体
121 バス
201,211 Webサーバー(情報処理装置)
202,212 注文メッセージ処理サーバー(情報処理装置)
203,213 DBサーバー(情報処理装置)
301,311 電子商取引システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するための買い物状況情報取得部と、
前記買い物状況情報取得部によって取得された買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するための優先順位付与部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記買い物状況情報取得部は、前記買い物状況情報として、各顧客の買い物対象の注文に対する時間的な制限を示す時間制限情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記優先順位付与部は、前記買い物状況情報取得部によって取得された前記時間制限情報と、現在時刻とに基づいて、前記操作情報に優先順位を付与する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記買い物状況情報取得部は、前記時間制限情報として、商品の注文可能期間または商品の注文締め切り時間を取得する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記買い物状況情報取得部は、前記買い物状況情報として、前記ウェブサイトにおける各顧客の取引段階を示す取引段階情報を取得する、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記買い物状況情報取得部は、前記取引段階情報として、顧客が商品を閲覧している状態、購入予定の商品を顧客が選択した状態、および選択された商品の注文を顧客が決定した状態の少なくともいずれか1つを取得する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、さらに、
前記優先順位付与部によって付与された優先順位に基づいて前記操作情報を処理するための操作情報処理部を備える、請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記操作情報は、前記ウェブサイトにおいて顧客が商品を注文する操作を示す、請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、
取得した買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを含む、電子商取引方法。
【請求項10】
コンピュータに、
電子商取引のウェブサイトにおける各顧客の買い物状況を示す買い物状況情報を取得するステップと、
取得した買い物状況情報に基づいて、前記ウェブサイトにおける各顧客の操作を示す操作情報に優先順位を付与するステップとを実行させる、電子商取引プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−73715(P2012−73715A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216553(P2010−216553)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)