説明

情報処理装置

【課題】使用者が明示的にアクセスしたいウェブサイトを指定することなく、アクセスするウェブサイトを推薦する情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る情報処理装置は、ブラウザ手段がウェブページへアクセスした際、そのウェブページを含むウェブサイトからフィードを検出し、そのウェブサイトを識別する情報と、そのアクセスの際の状況でのそのウェブサイトへのアクセスの頻度と、前記検出されたフィードとを関連付けて記憶手段に記憶させるフィード登録手段と、状況を取得し、その取得された状況でのアクセスの頻度が大きいウェブサイトから検出されたフィードを前記記憶手段から検索し、その検索されたフィードに係る情報を表示手段に表示させるウェブサイト推薦手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ(Web)サイトにアクセスする情報処理装置で、装置の使用者は、限られた数のサイトへアクセスすることが多い。なぜなら、使用者が興味を持つウェブページが含まれるサイトの数は限られるからである。そこで、装置は、アクセス中のウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を使用者の操作に基づいて記憶し、使用者の再度の閲覧の際の使用に供することが知られている。
【0003】
また、対象とするウェブサイトに含まれる又はそのウェブサイトのサブセットに含まれるウェブページで、内容が更新されたページのURLや更新日時、内容の概要の一覧からなるフィードと呼ばれる要約情報をそのウェブサイト内に記憶させ、使用者の閲覧に供することが知られている。更に、装置は、使用者にアクセスするウェブページを推薦する方式が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−334476号公報(第2−3頁、図1、図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、使用者が興味を持つ情報が記憶されたウェブページの推薦には、例えば、使用者がキーワードを入力し、装置は入力されたキーワードに従って推薦するウェブページを決定する等、使用者の操作が必要である問題点があった。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、使用者が明示的にアクセスしたいウェブサイトを指定することなく、アクセスするウェブサイトを推薦する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、ブラウザ手段がウェブページへアクセスした際、そのウェブページを含むウェブサイトからフィードを検出し、そのウェブサイトを識別する情報と、そのアクセスの際の状況でのそのウェブサイトへのアクセスの頻度と、前記検出されたフィードとを関連付けて記憶手段に記憶させるフィード登録手段と、状況を取得し、その取得された状況でのアクセスの頻度が大きいウェブサイトから検出されたフィードを前記記憶手段から検索し、その検索されたフィードに係る情報を表示手段に表示させるウェブサイト推薦手段とを備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態に係るフィード推薦部の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態に係るフィード推薦部の動作のシーケンス図。
【図4】本発明の実施形態に係るサイト情報の構成の一例を示す図。
【図5】本発明の実施形態に係るアクセス状況の構成の一例を示す図(単一要素対応)。
【図6】本発明の実施形態に係るアクセス状況の構成の一例を示す図(複数要素対応)。
【図7】本発明の実施形態に係るフィード情報の構成の一例を示す図。
【図8】本発明の実施形態に係るフィード検出登録部の動作のフローチャート。
【図9】本発明の実施形態に係るフィード評価部の動作のフローチャート。
【図10】本発明の実施形態に係る推薦フィード報知部によって表示されるウェブサイトを示す情報の一覧の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置が適用された移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、装置全体の制御を行う制御部11と、移動通信網通信部12と、移動通信網に属する基地局(図示せず)との間で無線信号の送受信を行うアンテナ12aと、移動通信網送受信部13と、通話部14と、受話音声出力に用いられるスピーカ14aと、送話音声入力に用いられるマイクロフォン14bと、装置の使用者に情報を視覚的に提示する表示部15と、表示部15の表示画面に接して設置されたタッチパッド16と、使用者からの操作指示を入力するキー入力部17と、記憶部18と、ブラウザ部21と、装置の状況を把握する装置状況把握部22と、使用者に閲覧するフィードを推薦するフィード推薦部30とからなる。
【0011】
なお、表示部15及びタッチパッド16はタッチパネルを構成する。また、制御部11、ブラウザ部21、装置状況把握部22、及びフィード推薦部30は、記憶部18に記憶されたプログラムがCPU(図示せず)に実行されることによって実装される。制御部11は、OSの機能を実行し、ブラウザ部21、装置状況把握部22、及びフィード推薦部30を起動して動作させる。記憶部18には、これらのプログラムの他、各部で使用される情報が主にファイルとして記憶される。更に、記憶部18には、フィード推薦部30の動作に係るサイト情報、及び、フィード情報が記憶される。
【0012】
図2は、フィード推薦部30の構成を示すブロック図である。フィード推薦部30は、ブラウザ部21の動作を監視するウェブアクセス監視部31と、ブラウザ部21がアクセスしたウェブサイトに係るフィードを検出し、装置状況把握部22によって得られた装置の状況と共に記憶部18に記憶させるフィード検出登録部32と、装置状況把握部22によって得られた装置の状況に依存して、記憶部18に記憶されたフィードを評価するフィード評価部33と、フィード評価部33によって高い評価となったフィードに関する情報を表示部15に表示させる推薦フィード報知部34とからなる。
【0013】
なお、図中のフィード推薦部30に係る矢印は、主に情報の流れを示す。ただし、フィード推薦部30の動作の概要を容易に理解できるように付したもので、情報の流れを完全に示すものではない。
【0014】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の各部の機能を、図1及び図2を参照して説明する。
【0015】
移動通信網通信部12は、アンテナ12aが基地局から受信した無線信号から高周波信号を得て、この高周波信号を移動通信網送受信部13に送信する。また、移動通信網送受信部13から送信された高周波信号をアンテナ12aに送信する。
【0016】
移動通信網送受信部13は、移動通信網通信部12からの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによって得たデジタル音声信号を通話部14へ、制御信号を制御部11へ、それぞれ送信する。更には、移動通信網送受信部13は、通話部14から送信されたデジタル音声信号と、制御部11から送信された制御信号とを変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを移動通信網通信部12に送信する。また、ブラウザ部21の要求に従い、URLで識別されるウェブページを記憶するウェブサーバ装置(図示せず)との間の通信を行う。
【0017】
通話部14は、移動通信網送受信部13から送信されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ14aに送って出力させる。また、マイクロフォン14bが送信するアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して移動通信網送受信部13へ送信する。
【0018】
表示部15は、使用者に操作を促す表示や、使用者が操作した内容の表示や、装置の動作状態の表示等に用いられる有機ELディスプレー(Organic Electro-Luminescence Display)又はバックライト付きのLCD(Liquid Crystal Display)であって、制御部11及び装置の各部に制御されることで、文字、数字、更に、アイコンを含む画像データを表示、出力する。なお、画像の一部は、操作を識別するソフトキーであり、タッチパッド16のその画像に対応する位置への接触(以後、この接触を単にソフトキーへの接触と称する。)は、その位置と関係付けられた所定の動作をさせるための入力操作とされる。
【0019】
タッチパッド16は、表示部15の表示画面の大きさと略等しい大きさであって、指やスタイラスペン(以後、指及びスタイラスペンを指等と称する。)が接触されたこと、及び、接触がなくなったことを検出する。ここで、接触とは、距離が所定の閾値未満であることを含む。そして、接触が検出された際、接触が検出された位置を制御部11に通知する。
【0020】
このように、表示部15及びタッチパッド16は、タッチパネルとして動作し、タッチパッド16への指等の接触は入力操作となる。なお、以後、指等の接触を単に接触と称する。また、タッチパッド16への接触による入力操作を単に入力操作と称する。なお、接触を検出する方式は、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁波の指等による反射を検出する方式等、任意の方式である。
【0021】
キー入力部17は、使用者によって押下される操作キーからなり、操作キーが押下されると、そのキーの識別子を制御部11に通知する。操作キーは、電源のオン、オフキー、通話の際の音量の調整キー、通話の着呼、発信、終話キー等の限られた数の指示キーからなる。
【0022】
ブラウザ部21は、移動通信網送受信部13を介してウェブサーバ装置へアクセスすることにより、指定されたURLによって識別されるウェブページへアクセスしてそのウェブページに含まれる情報を受信し、そのページに含まれる文字、及び画像を表示部15に表示させる。
【0023】
装置状況把握部22は、装置の状況を把握する。状況は、第1に、制御部11に含まれる時計部(図示せず)に要求して得られる要求した際の年月日、曜日、及び時刻である。第2に、GPS測位部(図示せず)に測位させて得られる緯度及び経度から得た装置が位置する場所の自治体名、町名、丁目等である。緯度及び経度から自治体名等を得るには、装置状況把握部22内に記憶された、又は、住所データベースサーバ装置(図示せず)に記憶された住所データベースを参照する。
【0024】
フィード推薦部30は、ブラウザ部21がアクセスしたウェブページのURLのアクセス頻度を記憶し、記憶されたアクセス頻度から装置の使用者に閲覧を推薦するフィードを決定し、そのフィードを示す情報の一覧を表示部15にソフトキーとして表示させる。なお、フィード推薦部30は、ブラウザ部21がウェブページへアクセスする度に、装置状況把握部22によって把握された装置の状況毎のアクセス頻度を記憶させる。また、推薦する際に、装置状況把握部22によって把握された装置の状況に応じて推薦するウェブページを決定する。
【0025】
次に、図3に示すフィード推薦部30の各部の動作のシーケンスを参照して、フィード推薦部30の各部の動作を説明する。なお、図で、上は早い時刻、下は遅い時刻であり、時刻の経過と共に各部が動作する順の一例を示す。
【0026】
ウェブアクセス監視部31は、ブラウザ部21に係るイベントを監視し、ブラウザ部21がウェブページにアクセスする度に、そのウェブページに係る情報をブラウザ部21から取得する(ステップT1)。ウェブページに係る情報には、そのページが含まれるウェブサイトのトップページに係る情報を含む。なお、ウェブサイトは、特定のドメインに含まれるウェブページの集まりである。また、トップページは、ウェブサイトの最上位の階層にあり、そのサイトへ入り口とされることが多いウェブページである。
【0027】
フィード検出登録部32は、ウェブアクセス監視部31によって取得されたウェブページに係る情報から、アクセスしたウェブページに係るフィードを検出する(ステップT2)。ここで、フィードとは、ウェブサイトの要約を示し、そのサイトに含まれるウェブページのURL(このウェブページへは、リンクによって結合されている。)となっている。)、そのページの更新時刻、及びそのページのタイトル等である。なお、フィードの一例は、RSS(RDF Site Summary、Rich Site Summary、又はReally Simple Syndication)である。また、フィード検出登録部32は、ウェブページにアクセスした際の装置の状況を装置状況把握部22に把握させる。そして、アクセスしたウェブページに係る情報と、上記フィードと、上記装置の状況とを関連付けて記憶部18に記憶させる(ステップT3)。
【0028】
フィード評価部33は、装置の状況を装置状況把握部22に把握させ、把握された状況に基づいて記憶部18に記憶されたフィードを評価し、その評価値を記憶部18に記憶させ(ステップT4)、また、高い評価となったフィードを推薦するフィードとして通知する(ステップT5)。ここで、フィード評価部33は、把握された状況と関連付けて記憶部18に記憶されたフィードを高く評価する。
【0029】
推薦フィード報知部34は、入力操作によって動作を開始し、フィード評価部33を起動させ、フィード評価部33から通知された、評価値が大きいフィードに係るタイトル等を表示部15にソフトキーとして一覧表示させる。又は、フィード評価部33を起動させずに、記憶部18に記憶された評価値が大きいフィードを読み出して(ステップT6)、評価値が大きいフィードに係るタイトル等を表示部15にソフトキーとして一覧表示させる。そして、ソフトキーに接触された場合、そのソフトキーに対応するウェブページへブラウザ部21にアクセスさせる。
【0030】
ここで、記憶部18に記憶される、フィード推薦部30の動作に係るサイト情報、及び、フィード情報を説明する。サイト情報は、フィード検出登録部32によって記憶されるブラウザ部21がアクセスしたウェブページに係る情報であり、図4に構成を例示するように、ウェブサイト識別子18aと、ウェブサイトタイトル18bと、ファビコン18cと、アクセス状況18dとが関連付けられた情報からなる。
【0031】
ウェブサイト識別子18aは、アクセスしたウェブページが含まれるウェブサイトを識別する情報であり、そのウェブサイトのトップページのURLである。なお、このURLは、ファイル名(例えば、index.html。)を含むことが多いが、以後、図4に示すようにファイル名を取り除いたディレクトリとして説明する。言い換えると、ウェブサイトは、そのサイトに含まれ、ディレクトリとファイルとの構成によって管理されるウェブページの最上位の階層のディレクトリとして説明する。これによって、ウェブサイトと、ウェブサイトのドメイン名とは対応付けられるので、両者を同様に扱って説明する。ウェブサイトタイトル18bは、ウェブサイト識別子18aが示すウェブサイトの標題(HTML言語で、「title」タグに伴われた文字列。)である。ファビコン18cは、ウェブサイト識別子18aが示すウェブサイトのファビコン(Favicon、ウェブページに付されたアイコン。)である(ファビコンが記憶されたファイル名は、HTML言語で「link」タグに伴われて記載される。)。
【0032】
アクセス状況18dは、ウェブサイト識別子18aが示すウェブサイトへのアクセスの頻度、具体的には、装置が如何なる状況において、そのウェブサイトが何回アクセスされたかを示し、以下に詳しく説明する。アクセス状況18dは、図5に構成を例示する単一要素対応、即ち、時刻アクセス回数対応と、曜日アクセス回数対応と、場所アクセス回数対応とを含む。更に、図6に構成を例示する複数要素対応、即ち、曜日時刻アクセス回数対応と、場所時刻アクセス回数対応とを含む。
【0033】
時刻アクセス回数対応は、時刻18eと、アクセス回数18fとが関連付けられた情報であり、1日の時刻を時間単位で、即ち、0〜1時、1〜2時、...23〜24時の24に分類し、それぞれの時刻18eにおけるアクセス回数18fを示す。曜日アクセス回数対応は、曜日18gと、アクセス回数18fとが関連付けられた情報であり、日を曜日によって7種類に分類し、それぞれの曜日18gにおけるアクセス回数18fを示す。場所アクセス回数対応は、場所18hと、アクセス回数18fとが関連付けられた情報であり、装置が位置する場所を町の丁目単位に分類し、それぞれの場所18hにおけるアクセス回数18fを示す。
【0034】
曜日時刻アクセス回数対応は、曜日及び時刻18iと、アクセス回数18fとが関連付けられた情報であり、時刻を、曜日18gで説明したように曜日によって7に分け、更に、時刻18eで説明したように時間単位に24に分けることによって、時刻を168通りの曜日及び時刻に分類し、それぞれの曜日及び時刻18iにおけるアクセス回数18fを示す。場所時刻アクセス回数対応は、場所及び時刻18jと、アクセス回数18fとが関連付けられた情報であり、時刻を、場所18hで説明したように町の丁目単位に分け、更に、時刻18eで説明したように時間単位に24に分けることによって装置が置かれた状況を場所及び時刻で分類し、それぞれの場所及び時刻18jにおけるアクセス回数18fを示す。
【0035】
なお、全てのアクセス状況18dにアクセス回数18fが含まれるとしたが、これに限るものではない、要は、状況毎にアクセスの頻度が記憶されれば良いので、回数に限らず、比率が記憶されても良い。また、アクセス回数18fと共にアクセスが行われた時刻を記憶し、所定の日数以前の過去のアクセスの回数をアクセス回数18fから減算しても良い。また、遠い過去のアクセスの回数には小さい正の重みを、近い過去のアクセスの回数には大きい正の重みを乗算した積の総和をアクセス回数18fとしても良い。このような処理によれば、使用者の興味が移ることへの対応が可能である。
【0036】
フィード情報は、フィード検出登録部32によって記憶され、フィード評価部33及び推薦フィード報知部34によって更新される情報であり、図7に構成を例示するように、フィードソース識別子18mと、フィードURL18nと、フィードタイトル18oと、評価値18pと、1組又は複数組の項目に係る情報とが関連付けられた情報からなる。項目に係る情報は、項目URL18qと、項目概要18rと、更新日時18sと、閲覧18tとが関連付けられた情報からなる。1つのフィード情報は、1つのフィードに係る情報である。
【0037】
なお、フィードが記述されたウェブページから取得され、1つのフィードに1つの情報であるフィードソース識別子18mと、フィードURL18nと、フィードタイトル18oとは、フィードの目次にあたり、チャネルと称することがある。なお、チャネルには、全ての項目URL18qが含まれることもある。また、項目URL18qと、項目概要18rと、更新日時18sとは、フィードが記述されたウェブページから取得される。
【0038】
フィードソース識別子18mは、フィードソース、即ち、ウェブサイト又はそのウェブサイトに含まれるURLのディレクトリであって、フィードは、そのウェブサイト中の、又は、そのディレクトリの下位階層のウェブページの要約情報を含むことを示す。フィードURL18nは、フィードのURLである。フィードタイトル18oは、フィードに付された文字列であるタイトルである。評価値18pは、フィード評価部33によって評価されて記憶される、フィードソース識別子18mによって識別されるフィードソースより下位の階層のウェブページに対して使用者が持つ興味、言い換えるとアクセスしたい度合いである。
【0039】
項目URL18qは、フィードに含まれる項目のURLであって、フィードに記憶された情報である。項目概要18rは、項目URL18qが示すページの概要を示す、フィードに記憶された文字列である。更新日時18sは、項目URL18qが示すページの内容が更新された時刻を示す、フィードに記憶された情報である。図示した更新日時18sは、時及び分であり、年月日を省略したが、これは、図を分かり易くしたためである。閲覧18tは、項目URL18qが示すページのアクセスが行われたか否かを示し、行われた場合「既読」、行われていない場合「未読」である。閲覧18tは、フィード検出登録部32によってフィード情報が新規記憶される際には「未読」が記憶され、推薦フィード報知部34によって「既読」に更新記憶される。この閲覧18tの記憶は、ブラウザ機能として周知であり、ブラウザ部21によって行われても良い。
【0040】
ここで、サイト情報と、フィード情報とは、トップページのURL(これは、ドメイン名に対応する。)によって結合される情報であって、一体とした構成をとって記憶されても良い。ここで、トップページのURLは、サイト情報のウェブサイト識別子18aであり、また、フィード情報のフィードソース識別子18m又はフィードURL18nから得られる。
【0041】
次に、フィード推薦部30が装置の使用者に閲覧を推薦するフィードを決定する動作の詳細を説明する。この説明は、第1に、フィード検出登録部32がサイト情報及びフィード情報を記憶部18に記憶させる動作の説明、第2に、記憶部18に記憶されたフィード情報が示すフィードの評価値18pをフィード評価部33が更新記憶する動作の説明からなる。
【0042】
図8は、フィード検出登録部32がサイト情報及びフィード情報を記憶部18に記憶させる動作のフローチャートを示す。フィード検出登録部32は、ブラウザ部21がウェブページにアクセスしたことを検出したウェブアクセス監視部31によって起動されて動作を開始する(ステップS32a)。この起動に際し、アクセスしたウェブページに係る情報が通知される。この情報は、そのページのURL、そのページが記述されたHTML言語による文、そのページが含まれるウェブサイトのトップページのURL、そのページが記述されたHTML言語による文である。HTML言語による文には、ページのタイトル、ファビコンも含まれる。
【0043】
フィード検出登録部32は、アクセスしたウェブサイト、即ち、通知されたウェブページ(アクセスしたページと、そのページが含まれるウェブサイトのトップページ。)からフィードを検出する(ステップS32b)。具体的には、これらのページが記述されたHTML言語による文中の<head>タグから</head>タグまでのヘッダ情報中のrel属性がalternate、かつ、typeの属性がapplication/rss+xmlである<link>タグを検索し、その中のtitle属性値としてフィードのタイトルが、href属性値としてフィードのURLが得られる。
【0044】
上記処理によってフィードが検出されたか否かを判断し(ステップS32c)、フィードが1つ検出された場合、フィード検出登録部32は、検出されたフィードのURLとフィードURL18nとが等しいフィードをフィード情報から検索することによって、そのフィードが既に記憶部18に記憶されているか否かを判断する(ステップS32d)。検索されなかった、即ち、記憶されていない場合、フィード検出登録部32は、検出されたフィードに係るフィード情報を記憶部18に新規記憶させる。更に、アクセスしたウェブページに係るサイト情報を記憶部18に記憶させて(ステップS32e)、動作を終了する(ステップS32f)。
【0045】
なお、上記フィード情報が記憶されていないことは、アクセスしたウェブページを含むウェブサイトへのアクセスがされていなかったことを通常意味するので、サイト情報も多くの場合新規記憶であり、以後、新規記憶として説明する。例外として、従来そのウェブサイトへのアクセスがされていたが、そのアクセスの際にはそのウェブサイトにはフィードが記憶されていなかった、そして、新たにフィードが記憶された場合がある。この場合、サイト情報は、後に述べるように更新記憶させる。
【0046】
ステップS32eで記憶させる情報は、以下の通りである。まず、サイト情報のウェブサイト識別子18aには、ウェブアクセス監視部31から通知されたアクセスしたページが含まれるウェブサイトのトップページのURLをディレクトリとした扱ったものを、ウェブサイトタイトル18bには、そのトップページのHTML言語による文に含まれるタイトルを、ファビコン18cにはそのトップページ又はアクセスしたページのHTML言語による文に含まれるファビコンを記憶させる。
【0047】
また、フィード検出登録部32は、装置状況把握部22に要求して、装置の状況、即ち、時刻、曜日、及び場所を取得する。そして、アクセス状況18dを記憶させる。即ち、時刻アクセス回数対応に関し、取得された時刻が含まれる時刻18eと関連付けられたアクセス回数18fに「1」を、その他のアクセス回数18fに「0」を記憶させる。曜日アクセス回数対応に関し、取得された曜日と等しい曜日18gと関連付けられたアクセス回数18fに「1」を、その他のアクセス回数18fに「0」を記憶させる。場所アクセス回数対応に関し、場所18hに取得された場所を、アクセス回数18fに「1」を関連付けて記憶させる。
【0048】
更に、取得された曜日及び時刻が含まれる曜日及び時刻18iと関連付けられたアクセス回数18fに「1」を、その他のアクセス回数18fに「0」を記憶させる。取得された場所及び時刻が含まれる場所及び時刻18jと関連付けられたアクセス回数18fに「1」を、その他のアクセス回数18fに「0」を記憶させる。
【0049】
また、フィード情報のフィードソース識別子18mには、得られたフィードのURLへアクセスして得た、そのフィードのソースのURL、即ち、フィードが含む要約が如何なる階層より下位にあるウェブページの要約であるかを示すURLを、フィードURL18nには、得られたフィードのURLを、フィードタイトル18oには、得られたフィードのURLへアクセスして得たタイトルを記憶させる。なお、評価値18pに記憶された値をクリアする。また、項目URL18qと、項目概要18rと、更新日時18sとには、それぞれ得られたフィードのURLへアクセスして得た値を記憶させ、閲覧18tには「未読」を記憶させる。ただし、フィード検出登録部32の動作開始の契機となったウェブページへのアクセスが項目URL18qによって識別されるページへのアクセスである場合、「既読」を記憶させる。
【0050】
ステップS32dで上記フィードが検索された、即ち、既に記憶部18に記憶されていた場合、フィード検出登録部32は、サイト情報のアクセス状況18dを更新記憶させ(ステップS32g)、動作を終了する(ステップS32f)。ステップS32gの更新記憶は、具体的には、時刻アクセス回数対応、曜日アクセス回数対応、及び曜日時刻アクセス回数対応のそれぞれについて、いずれかのアクセス回数18fに「1」を加えて記憶させる。更に、場所アクセス回数対応、及び場所時刻アクセス回数対応のそれぞれについて、いずれかのアクセス回数18fに「1」を加えて記憶させ、又は、新たに関連付けられた1組の情報を新規記憶させる。この新規記憶は、従来位置したことのない場所でウェブページへのアクセスが行われた場合に行われる。
【0051】
ステップS32cでフィードが複数検出された場合、フィード検出登録部32は、その中の1つのフィードを選択して(ステップS32h)、ステップS32dのそのフィードが既に記憶部18に記憶されているか否かを判断する動作に移る。
【0052】
ステップS32hのフィード選択の動作は、以下の2つの動作のいずれか、又は、組合せである。第1に、フィード検出登録部32は、動作開始の契機となったウェブページへのアクセスに係るウェブページのURLと、複数検出されたフィードのURLとを比較し、類似するURLを持つフィードを選択する。類似の判断基準を、例を用いて説明する。
【0053】
動作開始の契機はウェブページhttp://www.aa.bb.jp/sports/golf/index.htmlへのアクセスであるとし、4つのフィードが検出され、それらのURLは、それぞれ
(1)http://www.aa.bb.jp/index
(2)http://www.aa.bb.jp/politics
(3)http://www.aa.bb.jp/sports
(4)http://www.aa.bb.jp/business
とする。
【0054】
これらの全てのURLで、ドメイン名(www.aa.bb.jp)は共通であり、類似の程度に差はない。しかし、アクセスしたウェブページのURLの、ファイル部分ではなく、ディレクトリ部分に含まれる「sports」は、(3)に示すURLに含まれているので、フィード検出登録部32は、そのURLで識別されるフィードを選択する。なぜなら、そのフィードは、装置の使用者が興味を持っているスポーツに特化したフィードであり、装置の使用者にとって有用と考えられるからである。
【0055】
なお、上記の他に、更に1つのフィードが検出され、そのURLは、
(5)http://www.aa.bb.jp/golf
である場合、フィード検出登録部32は、このフィードを選択する。なぜなら、「sports」も、「golf」もアクセスしたウェブページのURLのディレクトリ部分に含まれるが、「golf」がより下位のディレクトリ部分、即ち、より下位の階層に含まれるからである。より下位であることは、より細分化された概念であることを示し、装置の使用者は、スポーツ全般よりもゴルフに関する内容へのアクセスを望むと考えられるからである。
【0056】
このように、2つのURLの比較によって類似するURLが得られない場合、フィード検出登録部32は、検出されたフィードのURLの中で、最も上に、言い換えると、最初に記述されていたURLを選択する。なぜなら、それは、最も汎用で、ウェブサイト全体の要約を示すフィードのURLであると判断されるからである。
【0057】
第2に、フィード検出登録部32は、動作開始の契機となったウェブページへのアクセスに係るウェブページのURLと、検出されたフィードのフィードソース(フィードソース識別子18mに記憶される情報。)とを比較し、類似するURLを持つフィードを選択する。特に、後者のいずれかが下位階層として前者を含む場合、そのフィードを選択する。類似の判断基準を、例を用いて説明する。
【0058】
第1の動作の説明の場合と同じく、動作開始の契機はウェブページhttp://www.aa.bb.jp/sports/golf/index.htmlへのアクセスであるとし、4つのフィードが検出され、それらのフィードは、それぞれ
(1)http://www.aa.bb.jp/
(2)http://www.aa.bb.jp/politics/
(3)http://www.aa.bb.jp/sports/
(4)http://www.aa.bb.jp/business/
をフィードソースとするものであるとする。
【0059】
これらの全てのURLで、ドメイン名(www.aa.bb.jp)は共通であり、類似の程度に差はない。しかし、これらのフィードソースの中で、アクセスしたウェブページのURLを含むディレクトリは、(3)であり、フィード検出登録部32は、(3)をフィードソースとするフィードを選択する。なお、上記の他に、更に1つのフィードが検出され、そのフィードは、
(5)http://www.aa.bb.jp/sports/golf/
をフィードソースとするものである場合、フィード検出登録部32は、このフィードを選択する。これらの理由は、第1の動作で説明した理由と同じである。
【0060】
ステップS32cでフィードが検出されなかった場合、フィード検出登録部32は、アクセスしたウェブページと同じウェブサイトに含まれるフィードURL18nを持つフィード情報を検索して、記憶部18に記憶されているか否かを判断する(ステップS32i)。記憶されている場合、フィード検出登録部32は、そのフィード情報に係るフィードがステップS32cで検出されたとして動作をする。即ち、検索されたフィード情報が複数であれば、その中の1つをステップS32hの動作で説明したように選択し(図示せず)、ステップS32gの更新記憶動作に移る。なお、この際、サイト情報は記憶されていない可能性があるので、その場合、サイト情報についてはステップS32eの新規記憶の動作を行う(図示せず)。
【0061】
ステップS32iで、上記フィード情報が検索されない場合、フィード検出登録部32は、既存のフィードの項目としてアクセスしたページを追加し、又は、そのページを項目に含む新たなフィードを作成して(ステップS32j)、ステップS32eのフィードを新規記憶させる動作に移る。この追加や作成に際し、フィード検出登録部32の起動に際に通知されたアクセスしたウェブページに係る情報から作成されない情報は、入力操作によって補われる。又は、値が記憶されない。
【0062】
なお、フィード検出登録部32は、上記追加する動作を行うか、上記作成する動作を行うか、又は、いずれも行わないかを、使用者の入力操作に基づいて判断する(図示せず)。また、既存のフィードの項目としてアクセスしたページを追加し、又は、そのページを項目に含む新たなフィードを作成することは、ステップS32cでフィードが検出された場合に行っても良い(図示せず)。
【0063】
なお、既存のフィードの項目としてアクセスしたページを追加する動作、及び、そのページを項目に含む新たなフィードを作成する動作は、ブラウザ部21の動作、及び、アクセスしたウェブサイトを管理するウェブサーバ装置がそれを許す場合、フィード検出登録部32は、それらに要求して行わせる。許さない場合、項目を追加したフィード、又は、作成したフィードを記憶部18に新規記憶させる。そして、フィード検出登録部32は、ステップS32eのフィードを新規記憶させる動作に移る。
【0064】
図9は、フィード評価部33が記憶部18に記憶されたフィード情報が示すフィードの評価値18pを更新記憶する動作のフローチャートを示す。フィード評価部33は、所定の時間間隔で、及び/又は、推薦フィード報知部34の要求により動作を開始し(ステップS33a)、フィード情報の評価値18pの値を消去し(ステップS33b)、装置状況把握部22に装置の状況を把握させる(ステップS33c)。ここで、状況とは、既に述べたように、時刻、曜日、及び、町の丁目単位で把握された場所である。
【0065】
フィード評価部33は、全てのフィード情報の評価値18pが算出され記憶されているか否かを判断し(ステップS33d)、全てが算出済みで記憶されていれば、動作を終了する(ステップS33e)。なお、推薦フィード報知部34の要求により動作を開始した場合、フィード評価部33は、動作終了の際、評価値18pの値が大きい数個のフィード情報を選択し、それらのフィード情報を識別する情報、例えば、フィードURL18nを、評価値18pが大きい順を付して推薦フィード報知部34に通知する(図示せず)。
【0066】
ステップS33dで、未算出で記憶されていない評価値18pがある場合、フィード評価部33は、その評価値18pの1つを算出して記憶させ(ステップS33f)、ステップS33dの全てのフィード情報の評価値18pが算出され記憶されているか否かを判断する動作に移る。
【0067】
ここで、評価値18pを算出する動作は、以下のように行われる。フィード評価部33は、その評価値18pと関連付けられたフィードソース識別子18mがウェブサイト識別子18aの下位階層にあるサイト情報を検索し、そのサイト情報のアクセス状況18dを得る。このアクセス状況18dを参照して、その評価値18pを算出する。即ち、把握された時刻を含む時刻18eと関連付けられたアクセス回数18fに単調非減少関数を施して時刻アクセス回数対応部分評価値を算出する。単調非減少関数を施すことにより、アクセス回数18fがより大きければ、時刻アクセス回数対応部分評価値はより小さくなることはない。
【0068】
同様に、フィード評価部33は、把握された曜日と等しい曜日18gと関連付けられたアクセス回数18fに単調非減少関数を施して曜日アクセス回数対応部分評価値を算出する。把握された場所と等しい場所18hと関連付けられたアクセス回数18fに単調非減少関数を施して場所アクセス回数対応部分評価値を算出する。ここで、把握された場所と等しい場所18hが場所アクセス回数対応に記憶されていない場合、場所アクセス回数対応部分評価値は、値を持たない。
【0069】
更に、フィード評価部33は、把握された曜日と時刻とを含む曜日及び時刻18iと関連付けられたアクセス回数18fに単調非減少関数を施して曜日時刻アクセス回数対応部分評価値を算出する。把握された場所と時刻とを含む場所及び時刻18jと関連付けられたアクセス回数18fに単調非減少関数を施して場所時刻アクセス回数対応部分評価値を算出する。
【0070】
そして、フィード評価部33は、算出された時刻アクセス回数対応部分評価値、曜日アクセス回数対応部分評価値、場所アクセス回数対応部分評価値、曜日時刻アクセス回数対応部分評価値、及び場所時刻アクセス回数対応部分評価値のそれぞれに、正の数であるそれぞれの部分評価値に依存した重みを乗じた積の総和を算出して、評価値18pとしてフィード情報に記憶させる。この処理によって、装置の状況が同様であった過去においてアクセスされたウェブサイトの評価値18pを大きくすることができる。
【0071】
なお、評価値18pの算出は、以上説明したように、過去のアクセスに依存しない要素によって、又は、その要素を加味して行われても良い。例えば、評価値18pは、上述した値に、閲覧18tが「未読」である項目の数に単調非減少関数を施したものに正の数である重みを乗じた数を加えたものであっても良い。
【0072】
以上説明した評価値18pの算出は、より少ない処理量で行うこともできる。例えば、フィード評価部33は、ステップS33bで、評価値18pの値を消去した。しかし、上述した部分評価値の一部は、一日の間は同じ値である。そこで、それらの部分評価値は、ある日に算出した後、記憶部18内に記憶させる。そして、その日には再び算出する処理を省略することができる。
【0073】
ここで、推薦フィード報知部34は、評価値18pが大きい所定個数のフィード情報に関し、評価値18pが大きい順にフィードURL18nをフィード評価部33からの通知によって、又は、記憶部18に記憶されたフィード情報を検索することによって得る。そして、そのフィードURL18nによって識別されるウェブサイトを示す情報を評価値18pが大きい順に表示部15にソフトキーとして一覧表示させる。
【0074】
図10は、このウェブサイトを示す情報の一覧表示の一例を示す。この一覧表示は、推薦ウェブサイトタイトル15aと、第1のウェブサイト表示15b−1と、第2のウェブサイト表示15b−2と、第3のウェブサイト表示15b−3と、...からなる。ソフトキーである第iのウェブサイト表示15b−i(iは、1以上の自然数。)は、ドメイン名表示15cと、更新時刻表示15dと、ファビコン表示15eと、概要表示15fとからなる。
【0075】
推薦フィード報知部34は、これらの情報をサイト情報及びフィード情報を参照して取得して表示する。即ち、推薦ウェブサイトタイトル15aは、変更されることのない文字列である。ドメイン名表示15cは、上記フィードURL18nから取り出したドメイン名の表示である。なお、あるウェブサイトに係るフィードがそのウェブサイト以外に記憶されることも可能であるため、そのフィードURL18nと関連付けられたフィードソース識別子18mから取り出したドメイン名の表示としても良い。なお、ドメイン名表示15cは、上述したドメイン名の表示に代えて、又は、加えて、そのドメインに対応するウェブサイトタイトル18bの表示であっても良い。
【0076】
更新時刻表示15dは、上記フィードURL18nと関連付けられた項目の中で、「未読」である閲覧18tと関連付けられた更新日時18sの中で、最も現在に近い過去の値の表示である。ファビコン表示15eは、上記フィードソース識別子18mから取り出したドメイン名と同じドメイン名を含むウェブサイト識別子18aをサイト情報から検索し、検索されたウェブサイト識別子18aと関連付けられたファビコン18cの表示である。概要表示15fは、上記フィードURL18nと関連付けられた項目の中で、「未読」である閲覧18tと関連付けられた項目概要18rを、関連付けられた更新日時18sが現在に近い過去である順に、即ち、最近に修正されたもの程、先に、即ち、図示するように横書きでは上にして表示したものである。
【0077】
ソフトキーである第iのウェブサイト表示15b−iへ接触がされると、推薦フィード報知部34は、ブラウザ部21に要求して、その表示に対応する上記フィードURL18nへアクセスさせる。
【0078】
(第1の変形例)
以上の説明は、1つのウェブサイトから1つのフィードを検出し、1つのフィード情報を記憶させるとして説明したが、これに限るものではない。1つのウェブサイトに複数のフィードが記憶され、それぞれのフィードのフィードソースが異なるように定められている場合、フィード検出登録部32は、そのウェブサイトに含まれるウェブページへのアクセスによって、そのウェブページをフィードソースとして含むフィードを検出し、フィード情報を記憶させるとしても良い。
【0079】
この動作の結果、そのウェブサイトの異なるページへのアクセスによって、そのウェブサイトに含まれる複数のフィード情報が記憶され、フィード評価部33は、それぞれに評価値18pを算出して推薦フィード報知部34が参照する。この場合、ウェブサイト識別子18aに代えて、フィードソースを識別する情報(フィードソース識別子18mと同じ情報。)を記憶させる。即ち、ウェブサイトをフィードソース毎に分割し、フィード推薦部30は、分割されたウェブサイト毎に、アクセスを推薦するか否かを判断する。
【0080】
(第2の変形例)
以上の説明で、評価値18pは、フィードURL18nに関連付けられて記憶されるとした。言い換えると、評価は、フィードに対して行われるとしたが、これに限るものではない。評価値18pは、項目毎に、即ち、項目URL18qと関連付けて記憶されるとしても良い。言い換えると、フィード評価部33は、項目毎に評価を行っても良い。この場合、評価値18pは、上述した部分評価値の他、項目毎の更新日時18sが最近の過去である程大きい部分評価値を加えたものとなる。また、この場合、推薦フィード報知部34は、フィードの一覧表示に代えて、項目の一覧表示を表示部15にさせても良い。この場合、それぞれの項目がソフトキーであって、そのソフトキーへの接触によって、対応する項目の項目URL18qへのアクセスが行われるとしても良い。
【0081】
(第3の変形例)
ブラウザ部21は、フィードURL18nへのアクセスに関し、それに関連付けられた項目毎に異なる表示をしても良い。例えば、閲覧18tが「既読」である項目に係る情報は表示しない、更新日時18sがより近い過去である項目、即ち、最近内容が変更されたウェブページに対応する項目ほど先に表示する、などである。
【0082】
以上説明した実施形態によれば、使用者が明示的にアクセスしたいウェブページを指定することなく、装置は、アクセスするウェブページを使用者に推薦する。
【0083】
(その他の変形例)
以上の説明は、タッチパネルを有した移動通信装置に本発明を適用した例を用いたが、本発明は、当然にタッチパッド16を備えず、又は、備えたとしても、キー入力部17に代えてキー入力部17より多数のキーを備えた第2のキー入力部を有する装置に適用することが可能である。ここで、第2のキー入力部は、キースイッチからなり、例えば、通信相手の電話番号等を指定し、また、トグル式の入力方式によってひらがな文字、アルファベット文字及び記号文字を入力するための数字キーと、カーソル移動や、表示のスクロール指示を示す矢印キーや、決定キー、着呼キー、終話キー、電源投入及び切断キーを含む複数の機能キーとを含む。
【0084】
以上の説明は、本発明を移動通信装置に適用した例を用いたが、本発明は、当然にウェブページへアクセスするあらゆる装置、例えば、パソコンや、PDAに適用することが可能である。装置とウェブサーバ装置との間の通信経路によって何ら制約されるものではない。
【0085】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0086】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0087】
11 制御部
15 表示部
16 タッチパッド
17 キー入力部
18 記憶部
18a ウェブサイト識別子
18b ウェブサイトタイトル
18c ファビコン
18d アクセス状況
18e 時刻
18f アクセス回数
18g 曜日
18h 場所
18i 曜日及び時刻
18j 場所及び時刻
18m フィードソース識別子
18n フィードURL
18o フィードタイトル
18p 評価値
18q 項目URL
18r 項目概要
18s 更新日時
18t 閲覧
21 ブラウザ部
22 装置状況把握部
30 フィード推薦部
31 ウェブアクセス監視部
32 フィード検出登録部
33 フィード評価部
34 推薦フィード報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラウザ手段がウェブページへアクセスした際、そのウェブページを含むウェブサイトからフィードを検出し、そのウェブサイトを識別する情報と、そのアクセスの際の状況でのそのウェブサイトへのアクセスの頻度と、前記検出されたフィードとを関連付けて記憶手段に記憶させるフィード登録手段と、
状況を取得し、その取得された状況でのアクセスの頻度が大きいウェブサイトから検出されたフィードを前記記憶手段から検索し、その検索されたフィードに係る情報を表示手段に表示させるウェブサイト推薦手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記フィードは、そのフィードのURLと、そのフィードが対象とするフィードソースとを含み、
前記フィードソースは、ウェブページを示すURL中のディレクトリを含み、
前記フィード登録手段は、複数のフィードが検出された場合、その複数のフィードのURLの中で、前記アクセスされたウェブページのURLの文字列と共通の文字列を多く含むフィードが検出されたとし、又は、その複数のフィードのフィードソースに含まれるディレクトリの中で、前記アクセスされたウェブページのURLの文字列と共通の文字列を多く含むフィードが検出されたとする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記フィード登録手段は、前記アクセスされたウェブページ、及び、そのウェブページを含むウェブサイトのトップページから前記フィードを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記フィード登録手段は、前記フィードが検出されない場合、前記アクセスされたウェブページを含むウェブサイトを識別する情報と関連付けて前記記憶手段に記憶されていたフィードが検出されたとする
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記フィードは、ウェブページのURLを含む1つ又は複数個の項目を含み、
前記フィード登録手段は、前記フィードが検出されない場合、前記記憶手段に記憶されていたフィードに前記アクセスされたウェブページのURLを含む項目を追加して更新記憶させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記状況とは、時間帯、曜日、及び、装置が位置する場所の中の1つ又は複数である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記フィードは、ウェブページのURLを含む1つ又は複数個の項目を含み、
前記ウェブサイト推薦手段は、未読の前記ウェブページのURLを含む項目を多く含む前記フィードに係る情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記フィードに含まれる項目は、その項目にURLが含まれるウェブページの内容が更新された更新日時を含み、
前記ウェブサイト推薦手段は、前記更新日時が新しい項目を含む前記フィードに係る情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ウェブサイト推薦手段は、前記表示手段に表示させたフィードに係る情報の中の1つが入力手段からの入力によって選択された場合、その選択された情報によって識別されるフィードに含まれる項目に係る情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ウェブサイト推薦手段は、前記フィードに含まれる項目に係る情報を前記表示手段に表示させる際、既読の前記ウェブページのURLを含む項目に係る情報を表示させない
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記ウェブサイト推薦手段は、前記フィードに含まれる項目に係る情報を前記表示手段に表示させる際、前記更新日時が新しい項目に係る情報を先に表示させる
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記ウェブサイト推薦手段は、前記フィードに係る情報に代えて、そのフィードに含まれる項目であって、未読の前記ウェブページのURLを含む項目に係る情報を前記表示手段に一覧表示させる
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記ウェブサイト推薦手段は、前記フィードに係る情報に代えて、そのフィードに含まれる項目であって、前記更新日時が新しい項目に係る情報を前記表示手段に一覧表示させる
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−48558(P2012−48558A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191009(P2010−191009)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(310022372)富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】