説明

情報収集システム

【課題】本発明は、電波を中継するための地上中継局や通信用衛星を必要とすることなく、短時間に情報の収集を開始できるとともに、簡易安価に目標の各種情報を収集できるようにする。
【解決手段】本発明は、目標に向けて発射されるロケットに搭載されているとともに、その目標近傍において放出され、滞空しながら目標の各種情報を収集するとともに、その収集した各種情報を送信する情報収集用飛行体Bと、この情報収集用飛行体Bから送信された各種情報を受信する地上局10とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の情報収集システムとして、非特許文献1に記載されたものがある。
非特許文献1に記載された情報収集システムは、無人機(UAV)を飛行させて、遠距離の目標画像を取得するものであるが、見通しのきかない距離,地形の場合には、電波が基地局に到達させることができないために、その場合には、地上中継局や通信衛星を中継させることによって電波を受信している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】UNMANNED AERIAL VEHICLES AND TARGET ISSUE 32-2009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、無人機の飛行速度は遅いために、目標が遠距離の場合には、情報を収集するまでに相応の時間を要するために、目標の情報を収集し始めるまでに、相応の時間を要する。
また、電波を中継する地上中継局や通信衛星を必要とするために、システムの構成が複雑になるとともに必要な情報を取得するための費用が嵩むという未解決の課題がある。
【0005】
そこで本発明は、電波を中継するための地上中継局や通信衛星を必要とすることなく、短時間に情報の収集を開始できるとともに、簡易安価に情報を収集できる情報収集システムの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明は、目標に向けて発射されるロケットに搭載されているとともに、その目標近傍において放出され、滞空しながら目標の各種情報を収集するとともに、その収集した各種情報を送信する情報収集用飛行体と、この情報収集用飛行体から送信された各種情報を受信する地上局とを有する情報収集システムである。
【0007】
この構成では、ロケットに搭載されている情報収集用飛行体は、目標近傍において放出され、滞空しながら目標の各種情報を収集するとともに、その収集した各種情報を送信する。
地上局では、上記情報収集用飛行体から送信された各種情報を受信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電波を中継するための地上中継局や通信衛星を必要とすることなく、短時間に情報の収集を開始できるとともに、簡易安価に情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報収集システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】同上の情報収集システムの一部をなす情報収集飛行体の外観斜視図である。
【図3】同上の情報収集飛行体内に収容されている制御装置のブロック図である。
【図4】同上の情報収集システムの一部をなす中継用飛行体の外観斜視図である。
【図5】同上の中継用飛行体内に収容されている制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、発明の一実施形態に係る情報収集システムの全体構成を示す説明図、図2は、同上の情報収集システムの一部をなす情報収集飛行体の外観斜視図である。
【0011】
本発明の一実施形態に係る情報収集システムAは、地上局10、情報収集飛行体B及び中継用飛行体Cを有している。
本実施形態において示す情報収集飛行体Bは、情報を収集しようとする情報取得対象物(以下、「目標」という。)P近傍において滞空しながら、その目標Pの各種情報を収集するためのものである。
【0012】
本実施形態において示す「目標P」は例えば自動車等の移動体であるが、そのような移動体ばかりでなく建物等の土地の定着物を含むものである。
また、中継用飛行体Cは、上記情報収集飛行体Bと地上局10とを中継するためのものである。
【0013】
情報収集飛行体Bは、パラグライダ20、GPSアンテナ30、推進装置31、ジンバルカメラ32、送信用指向性アンテナ33、無指向性アンテナ34,35を配設した本体40内に、詳細を後述する制御装置D1を収容したものである。
【0014】
本体40は、上部から下部にかけて同じ外径の円筒形に形成されているとともに、それの上部側から下部側にかけて、上部固定殻壁41、回転殻壁42及び下部固定殻壁43から形成されている。
【0015】
パラグライダ20は、上部固定殻壁41の上壁41aに立設した一対の取付け片41b,41bにそれぞれ下端部を取り付けた複数のライン21と、これらのライン21の各上端部に取り付けられたキャノピ22(図1参照)とからなるものである。
【0016】
また、コントロールライン24,24の下端部が、上壁41aに形成されたライン用孔23,23を通じて、後述する飛行方向制御装置63に連結されており、それぞれ独立して引張駆動することにより、飛行方向を制御できるようにしている。
【0017】
推進装置31は、上部固定殻壁41の周壁41cに配設されており、図示しないモータの駆動軸31aにプロペラ31bを固定したものであり、そのモータは、後述する推力制御装置62に接続されて、推力を増減できるようにしている。
【0018】
回転殻壁42は正逆回転駆動自在に支持されているとともに、これの周壁42aに送信用指向性アンテナ33が取付け片42aを介し、上下角度を変更自在に取り付けられている。
この回転殻壁42と送信用指向性アンテナ33は、送信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置66に接続されて、回転殻壁42の回転方位(回転位置)と送信用指向性アンテナ33の上下角度を調整駆動できるようになっている。
【0019】
下部固定殻壁43の外壁面には、上記無指向性アンテナ34,35が互いに所要の角度間隔で配設されているとともに、下壁面に情報取得部であるジンバルカメラ32が配設されている。
ジンバルカメラ32は三軸ジンバル機構を有するものであり、下部固定殻壁43の下壁面から下方に延出した取付けブラケット44,44に、取付け角度及び回転駆動自在にして支持されている。
【0020】
次に、本体40内に収容した制御装置D1について説明する。図3は、その情報収集飛行体B内に収容された制御装置のブロック図である。
制御装置D1は、制御部(Central Processing Unit:図中、「CPU」と記す。)60、不揮発メモリ61、推力制御装置62、飛行方向制御装置63、GPS受信機64、姿勢基準装置65、送信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置66、高速通信用送信機67及び低速通信用送信機68等を有している。
【0021】
不揮発メモリ61には、予め計画した飛行経路(緯度、経度、高度座標)情報が、記録されており、制御部60に接続されている。
上記の飛行経路は、情報収集飛行体Bと中継用飛行体Cを搭載したロケット(図示しない)を発射する前に、目標Pまでの距離や中継用飛行体Cの基数等を勘案して設定されるものである。
具体的には、地上局10、中継用飛行体C及び情報収集飛行体B間における各送受信可能範囲内において、所要のウェイポイントを設定したものである。
【0022】
推力制御装置62は、これに接続されている上記推進装置31の推力を増減制御するものであり、制御部60の出力側に接続されている。
飛行方向制御装置63は、これに接続されている上記コントロールライン24,24を適宜引張することにより飛行方向を制御するものであり、制御部60の出力側に接続されている。
【0023】
GPS(Global Positioning System)受信機64は、図1に示すGPS衛星100から受信したGPS情報等を受信するものであり、制御部60の入力側に接続されている。
姿勢基準装置65は、本情報収集飛行体Bの姿勢、方位(向き)を算出する機能を有するものであり、制御部60の入力側に接続されている。
【0024】
送信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置66は、上記した送信用指向性アンテナ33の方位(向き)と上下角度を駆動するものであり、制御部60の出力側に接続されている。
高速通信用送信機67は、ジンバルカメラ32で取得した画像情報等を送信するものであり、制御部60の出力側に接続されている。
低速通信用送信機68は、自らの位置情報や座標情報等を送信するためのものであり、制御部60の出力側に接続されている。
【0025】
制御部60は、本情報収集飛行体Bの制御中枢となるものであり、上記した不揮発メモリ61に記憶されている所要のプログラムの実行により、次の各機能を発揮する。
【0026】
(1)送信用指向性アンテナを、中継用飛行体Cに設けた受信用指向性アンテナに指向させる機能。この機能を「アンテナ指向手段60A」という。
具体的には、上記した送信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置66によって、姿勢基準装置65で取得した自らの姿勢情報と、GPS受信機64から受信したGPS信号に基づいて、自らの緯度,経度及び高度情報を算出し、送信用指向性アンテナ33を、中継用飛行体Cの受信用指向性アンテナ36に指向駆動させている。
【0027】
(2)予め設定した飛行経路に沿って飛行するように、パラグライダ20と推進装置31とを駆動制御する機能。この機能を「飛行制御手段60B」という。
具体的には、GPS受信機64から受信したGPS信号に基づいて算出した、自らの緯度,経度及び高度情報により、予め設定した飛行経路に沿って飛行するように、推力制御装置62と飛行方向制御装置63とを駆動制御している。
【0028】
「飛行経路」は、中継用飛行体との間において、各種情報の送信が行なえる所定の飛行領域内において、例えば中継用飛行体の飛行経路と干渉することなく、所要の高度において円軌道を描くような経路等である。
【0029】
(3)情報取得部を介して、目標に関わる各種情報を取得する機能。この機能を「情報取得手段60C」という。
本実施形態においては、情報取得部としてのジンバルカメラ32により目標に関わる画像情報を取得しているが、画像情報に限るものではなく、例えば赤外線情報や音声情報若しくはそれらを組み合わせて収集するようにしてもよい。
【0030】
(4)自らの飛行姿勢に関わらず、情報取得部を目標に指向させておく機能。この機能を「情報取得部指向手段60D」という。
本実施形態においては、GPS受信機64から受信したGPS信号に基づいて算出した、自らの緯度,経度及び高度情報により、上記したジンバルカメラ32を目標に常時指向させるようにしている。
【0031】
次に、中継用飛行体Cについて、図4,5を参照して説明する。図4は、一実施形態に係る情報収集システムの一部をなす中継用飛行体の外観斜視図、図5は、その中継用飛行体内に収容されている制御装置のブロック図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
中継用飛行体Cは、パラグライダ20、GPSアンテナ30、推進装置31、送信用指向性アンテナ33、受信用指向性アンテナ36、無指向性アンテナ34,35を配設した本体40内に、詳細を後述する制御装置D2を収容したものである。
【0033】
本体40は、上部から下部にかけて同じ外径の円筒形に形成されているとともに、それの上部から下部にかけて、上部固定殻壁41、上側回転殻壁42、下側回転殻壁45及び下部固定殻壁43から形成されている。
【0034】
下側回転殻壁45は正逆回転駆動自在に支持されているとともに、これの周壁45aに受信用指向性アンテナ36が、取付け片45bを介して上下角度を変更自在に取り付けられている。
【0035】
下側回転殻壁45と受信用指向性アンテナ36は、後述する受信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置69に接続されて、下側回転殻壁45の回転方位と受信用指向性アンテナ36を駆動するようになっている。
【0036】
次に、本体40内に収容した制御装置D2について、図5を参照して説明する。
制御装置D2は、制御部(Central Processing Unit:図中、「CPU」と記す。)60、不揮発メモリ61、推力制御装置62、飛行方向制御装置63、GPS受信機64、姿勢基準装置65、送信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置66、受信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置69、高速通信用送信機67、高速通信用受信機70、及び低速通信用送受信機71等を有している。
【0037】
受信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置69は、上記した受信用指向性アンテナ36の方位(向き)と上下角度を駆動制御するものであり、制御部60の出力側に接続されている。
高速通信用受信機70は、上述した情報収集飛行体Bから送信される画像情報を受信するためのものである。
低速通信用送受信機71は、自らの位置情報や座標情報等を情報収集飛行体Bとの間で送受信するためのものである。
【0038】
制御部60は、本中継用飛行体Cの制御中枢となるものであり、上記した不揮発メモリ61に記憶されている所要のプログラムの実行により、次の各機能を発揮する。
本中継用飛行体Cには、上記した飛行制御手段60B、情報取得部指向手段60Dとともに、次の機能を有している。
【0039】
(5)地上局10に設けた受信用指向性アンテナ11に自らの送信用指向性アンテナ33を指向させ、かつ、情報収集用飛行体Bの送信用指向性アンテナに自らの受信用指向性アンテナ36を指向させる機能。この機能を「アンテナ指向手段60E」という。
具体的には、上記した受信用指向性アンテナ方位・上下角制御装置69によって、姿勢基準装置65で取得した自らの姿勢情報と、GPS受信機30で受信したGPS信号に基づいて、自らの緯度,経度及び高度情報を算出し、受信用指向性アンテナ36を情報収集用飛行体Bの送信用指向性アンテナ33に指向駆動させている。
【0040】
地上局10は、中継用飛行体Cを中継して情報収集飛行体Bから送信される各種情報を受信するための受信装置(図示しない)や受信用指向性アンテナ11を設けたものである。
この地上局10には、これの受信用指向性アンテナ11を、詳細を後述する中継用飛行体Cに設けた送信用指向性アンテナ33に指向させる機能を有している。この機能を「アンテナ指向手段」という。
【0041】
上述した一実施形態に係る情報収集システムAの動作について説明する。
予め飛行経路をそれぞれプログラミングした情報収集飛行体B,中継用飛行体Cを搭載したロケット(図示しない)を、目標に向けて発射する。これにより、極めて短時間に目標における画像収集を開始することができる。
【0042】
目標に向かう途中において、搭載している情報収集飛行体B,中継用飛行体Cを順次放出する。
情報収集飛行体B,中継用飛行体Cが放出されると、それぞれのパラグライダ20が開傘するとともに、推進装置31が駆動される。
【0043】
これにより、情報収集飛行体B,中継用飛行体Cは、それぞれの飛行経路に沿って飛行しつつ、情報収集飛行体Bは、ジンバルカメラ32によって目標の画像情報を取得する。
取得された画像情報は、中継用飛行体Cを介して地上局10に送信される。
【0044】
上述した一実施形態に係る情報収集システムAによれば、次の効果を得ることができる。
・電波を中継するための地上中継局や通信用衛星を必要とすることなく、短時間に情報の収集を開始できるとともに、簡易安価に目標の各種情報を収集できるようにする。
・情報収集飛行体、中継用飛行体をロケットによって運搬するので、目標の各種情報の収集を極めて短時間に開始することができる。
【0045】
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・本実施形態においては、互いに異なる構成からなる情報収集飛行体Bと中継用飛行体Cとを用いたものを例として説明したが、情報収集飛行体Bに、受信用指向性アンテナ、高速通信用受信機を設けた、すなわち、中継機能を有する同一構成の情報収集飛行体を複数基用いた構成にしてもよい。
【0046】
本実施形態においては、情報収集飛行体と中継用飛行体を同時に滞空させて、目標の各種情報を収集する構成のものを例として説明したが、一基の情報収集飛行体のみを滞空させて、目標の各種情報を収集する構成にしてもよい。
この場合、情報収集用飛行体自らの送信用指向性アンテナを地上局の受信用指向性アンテナに指向させるアンテナ指向手段を設けた構成にする。
【0047】
また、地上局、情報収集飛行体及び中継用飛行体の互いの送受信可能距離等を勘案して、情報収集飛行体と複数基の中継用飛行体を同時に滞空させて、目標の各種情報を収集する構成としてもよい。
【0048】
この場合、情報収集飛行体に隣り合う中継用飛行体には、地上局側に位置する他の中継用飛行体の受信用指向性アンテナに、自らの送信用指向性アンテナを指向させ、かつ、情報収集用飛行体の送信用指向性アンテナに自らの受信用指向性アンテナを指向させるアンテナ指向手段を設けた構成にする。
【0049】
また、二つの中継用飛行体間に位置する中継用飛行体には、地上局側に位置する他の中継用飛行体の受信用指向性アンテナに、自らの送信用指向性アンテナを指向させ、かつ、情報収集用飛行体側に位置する中継用飛行体の送信用指向性アンテナに自らの受信用指向性アンテナを指向させるアンテナ指向手段を設けた構成にする。
【0050】
上述した実施形態においては、情報収集用飛行体と中継用飛行体にそれぞれ推進装置を搭載した例について説明したが、その推進装置については必ずしも搭載する必要はない。
すなわち、情報収集用飛行体と中継用飛行体とを滑空させている間に、目標の各種情報を収集すればよい。
【0051】
上述した実施形態において示す情報収集用飛行体や中継用飛行体は、謂わば使い捨ての使用態様のものであるが、次のようにして回収するようにしてもよい。
情報収集用飛行体と中継用飛行体のそれぞれに、上述した各飛行経路から地上局又は所定の場所に帰還するための帰還用飛行経路を予め設定しておき、例えば地上局から送信された帰還開始信号によって帰還させて回収する。
【符号の説明】
【0052】
10 地上局
20 パラグライダ
31 推進装置
32 情報取得部(ジンバルカメラ)
36 受信用指向性アンテナ
33 送信用指向性アンテナ
60A,60E アンテナ指向手段
60B 飛行制御手段
A 情報収集システム
B 情報収集用飛行体
C 中継用飛行体
P 目標

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得対象物に向けて発射されるロケットに搭載されているとともに、その情報取得対象物近傍において放出され、その情報取得対象物の各種情報を滞空しながら収集するとともに、その収集した各種情報を送信する情報収集用飛行体と、
上記情報収集用飛行体から送信された各種情報を受信する地上局とを有する情報収集システム。
【請求項2】
地上局には受信用指向性アンテナが配設されているとともに、情報収集用飛行体には、送信用指向性アンテナが配設されており、
自らの送信用指向性アンテナを地上局の受信用指向性アンテナに指向させるアンテナ指向手段を上記情報収集用飛行体に設けている請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項3】
情報取得対象物に向けて発射されるロケットに搭載されているとともに、その情報取得対象物近傍において放出され、情報収集用飛行体と同時に滞空し、その情報収集用飛行体から送信された情報取得対象物の各種情報を中継する中継用飛行体を有し、
上記情報収集用飛行体には、これに設けた送信用指向性アンテナを、中継用飛行体に設けた受信用指向性アンテナに指向させるアンテナ指向手段を配設するとともに、
中継用飛行体には、地上局に設けた受信用指向性アンテナに自らの送信用指向性アンテナを指向させ、かつ、情報収集用飛行体の送信用指向性アンテナに自らの受信用指向性アンテナを指向させるアンテナ指向手段を設けている請求項1又は2に記載の情報収集システム。
【請求項4】
情報収集用飛行体と中継用飛行体には、それぞれパラグライダと、推進装置とが搭載されているとともに、
予め設定した飛行経路に沿って飛行するようにパラグライダと推進装置を駆動制御する飛行制御手段を有する請求項3に記載の情報収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−107496(P2013−107496A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253967(P2011−253967)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(500302552)株式会社IHIエアロスペース (298)