情報提供システム
【課題】ユーザの携帯端末を介して投稿及び更新された購買情報を分析し、ユーザに最適な情報を提供する。
【解決手段】情報提供システムは、あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供する。この際に、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには携帯端末から取得した位置情報を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することで、信頼性の高い情報を提供する。
【解決手段】情報提供システムは、あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供する。この際に、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには携帯端末から取得した位置情報を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することで、信頼性の高い情報を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ユーザの携帯端末を介して投稿及び更新された購買情報を分析し、ユーザに最適な情報を提供することができるとともに、ブランド戦略立案や効果測定、新商品・サービスの提供などのマーケット戦略に利用することができる情報提供システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、ユーザの志向に則した最新の情報をそのユーザの携帯端末にリアルタイムに送信することが行われている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の広告情報配信システムは、ＰＯＳが、販売店における購買情報及び時刻情報を収集してサーバに送信し、サーバは、ユーザの志向にマッチした電子広告をデータベースより検索し、所望の電子広告をユーザの携帯端末に送信するものである。これにより、ユーザ（消費者）の時間、場所、志向などを考慮して、リアルタイムに適切な広告情報を選択してピンポイントで携帯端末に送信することができる。
【０００４】
【特許文献１】特開２０１０−１７０４２６号公報（明細書［０００３］）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、販売時点におけるＰＯＳ情報を利用した情報提供システムの構築には、ＰＯＳの導入やＰＯＳシステムとの連携などの設備投資が必要になるばかりでなく、販売店側の広告情報を一方的にユーザに提供するのみである。そのため、ある販売店において一度商品を購買しただけで広告情報が送信されてくるユーザにとっては、不必要な広告情報であったり、その販売店に興味を示さなくなったりして、ビジネスチャンスを失うこともある。また、ＰＯＳ情報が必ずしもユーザの購買情報とマッチするとは限らない。
【０００６】
また、同種の商品・サービスがマーケットに溢れている時代に、ユーザが有する趣味嗜好に適う商品・サービスは多々あり、その中から如何にして商品・サービスを選択させるかについて、適確なマーケット戦略を企てることは重要となる。
【０００７】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの携帯端末を介して投稿及び更新された購買情報を分析し、ユーザに最適な情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
以上のような課題を解決するために、本発明の情報提供システムは、あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供することを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の情報提供システムは、前記購買情報は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することを特徴とする。
【００１０】
さらに、本発明の情報提供システムは、投稿及び更新された購買情報を分析して得られた各種情報を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の情報提供システムは、ユーザによる購買情報の更新によって、リアルタイムな広告情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態に係る情報提供システムについて、図面をもとに説明する。
【００１３】
図１は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムの概念図である。
【００１４】
本発明の実施の形態においては、携帯電話機、ＰＤＡ等の携帯端末を介して広告情報や購買情報を投稿・更新し、購買データ（購入データ）として商品名、商品の価格、購買場所（購買店舗）、購買者情報（購買者、性別、年齢等）、購買目的等を蓄積していく。
【００１５】
具体的には、店舗が投稿した広告情報をユーザは閲覧することができる。または、ユーザが投稿した購買情報によっても他のユーザは閲覧することができる。ユーザによる広告情報の閲覧は、ユーザの所望するものを選択することができる。
【００１６】
例えば、商品名を形態素解析等で分解して、同様の商品を購入している率の高いユーザを抽出して、趣向の似ているユーザに購買情報を提供したり、趣向の似ているユーザ同士が互いの投稿に対してコメントを入れることができるなどのコミュニケーションを提供することができる。
【００１７】
このようなシステムによれば、携帯端末を利用することで、リアルタイムな購買情報の更新提供が可能であるとともに、基地局からの携帯電話機の位置情報やＧＰＳ機能を用いた位置情報の提供や認識によって、ユーザの所望する情報を提供することができる。
【００１８】
また、購買店舗側としては、従来のチラシを用いた広告情報の提供ではリアルタイム性に欠け、ＰＯＳシステム等の導入によらずともユーザによる更新によって購入履歴を取得することができ、常連のユーザに対するサービス、リピートを促進することができる。
【００１９】
図２は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムのブロック図である。
【００２０】
情報提供システム１は、データの入出力を制御する入出力制御手段３、記憶手段４、重みづけ手段５、データ分析手段６を有し、各手段はバスにより接続され、それぞれの機能が実行される。
【００２１】
入出力制御手段３は、携帯端末からの入力を通じて指令又は入力された内容を解釈してこれをデータ分析手段６に与えるとともに、データ分析手段６から発せられる各種の表示指令を解釈して出力制御を行うインターフェースとして機能する。また、入力された各種データを記憶手段４に書き込んだり、出力する各種データを読み込んだりするインターフェースとして機能する。
【００２２】
記憶手段４は、メインメモリ（ＲＡＭ）におかれる作業領域４ａと、ディスク装置（フロッピーディスク、ハードディスク又は光磁気ディスク等）等の二次記憶装置におかれるデータ記憶領域４ｂと、画面定義記憶領域４ｃと、を有している。
【００２３】
作業領域４ａは、本システムの起動とともに確保されて、入力された各種データが一時的に記憶される領域である。データ記憶領域４ｂは、作業領域４ａに一時的に記憶されたデータについてセーブ要求があったときに、書き込み制御を通じてデータが半恒久的に記憶される領域である。画面定義記憶領域４ｃは、本システムとして表示部に表示すべき各種画面の画面定義情報があらかじめ記憶された領域である。
【００２４】
データ記憶領域４ｂは、購買データ（購入データ）として商品名、商品の価格、購買場所（購買店舗）、購買者情報（購買者、性別、年齢等）、購買目的等を個々又は結合して記憶し、それぞれに応じたデータベース４ｂ1，・・・，４ｂnに区画される。
【００２５】
重みづけ手段５は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには携帯端末から取得した位置情報を分析して得られた重みづけ処理を施すものである。ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには位置情報によって信頼性の高いデータかそうでないかを評価し、重みづけをする。
【００２６】
データ分析手段６は、重みづけ手段５によって重みづけされたデータからユーザに提供すべき広告情報を生成するものである。また、ある期間ごとの集計情報から消費活動（景気）、国内外の物価の傾向を分析する。例えば、商品名を日本絵、英語等の言語で登録をしておき、それぞれの価格データを抽出して集計し、為替レートで変換することによって、様々な国の物価を得ることができる。また、ユーザの投稿・更新・閲覧内容に応じて、まだ購買していない商品サービスを広告情報として提供したり、例えば、油ものの購入履歴が多いユーザに対して野菜の広告情報を提供したり、購入履歴から無駄遣いを通知したり、購入履歴からもっと消費を促す通知をしたりするための分析も行うことができる。
【００２７】
また、本発明の実施の形態に係る情報提供システムは、各種の通販サイトと連携して、ユーザが購買した商品サービスを購買情報として登録するＡＰＩ機能を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００２８】
本発明に係る情報提供システムは、ユーザによる購買情報の更新によって、リアルタイムな広告情報を提供することができるものとして有用である。また、ブランド戦略や商品企画、サービス提供に役立つものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の実施の形態に係る情報提供システムの概念図である。
【図２】本発明の実施の形態に係る情報提供システムのブロック図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ 情報提供システム
３ 入出力制御手段
４ 記憶手段
５ 重みづけ手段
６ データ分析手段
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ユーザの携帯端末を介して投稿及び更新された購買情報を分析し、ユーザに最適な情報を提供することができるとともに、ブランド戦略立案や効果測定、新商品・サービスの提供などのマーケット戦略に利用することができる情報提供システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、ユーザの志向に則した最新の情報をそのユーザの携帯端末にリアルタイムに送信することが行われている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の広告情報配信システムは、ＰＯＳが、販売店における購買情報及び時刻情報を収集してサーバに送信し、サーバは、ユーザの志向にマッチした電子広告をデータベースより検索し、所望の電子広告をユーザの携帯端末に送信するものである。これにより、ユーザ（消費者）の時間、場所、志向などを考慮して、リアルタイムに適切な広告情報を選択してピンポイントで携帯端末に送信することができる。
【０００４】
【特許文献１】特開２０１０−１７０４２６号公報（明細書［０００３］）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、販売時点におけるＰＯＳ情報を利用した情報提供システムの構築には、ＰＯＳの導入やＰＯＳシステムとの連携などの設備投資が必要になるばかりでなく、販売店側の広告情報を一方的にユーザに提供するのみである。そのため、ある販売店において一度商品を購買しただけで広告情報が送信されてくるユーザにとっては、不必要な広告情報であったり、その販売店に興味を示さなくなったりして、ビジネスチャンスを失うこともある。また、ＰＯＳ情報が必ずしもユーザの購買情報とマッチするとは限らない。
【０００６】
また、同種の商品・サービスがマーケットに溢れている時代に、ユーザが有する趣味嗜好に適う商品・サービスは多々あり、その中から如何にして商品・サービスを選択させるかについて、適確なマーケット戦略を企てることは重要となる。
【０００７】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの携帯端末を介して投稿及び更新された購買情報を分析し、ユーザに最適な情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
以上のような課題を解決するために、本発明の情報提供システムは、あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供することを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の情報提供システムは、前記購買情報は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することを特徴とする。
【００１０】
さらに、本発明の情報提供システムは、投稿及び更新された購買情報を分析して得られた各種情報を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の情報提供システムは、ユーザによる購買情報の更新によって、リアルタイムな広告情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態に係る情報提供システムについて、図面をもとに説明する。
【００１３】
図１は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムの概念図である。
【００１４】
本発明の実施の形態においては、携帯電話機、ＰＤＡ等の携帯端末を介して広告情報や購買情報を投稿・更新し、購買データ（購入データ）として商品名、商品の価格、購買場所（購買店舗）、購買者情報（購買者、性別、年齢等）、購買目的等を蓄積していく。
【００１５】
具体的には、店舗が投稿した広告情報をユーザは閲覧することができる。または、ユーザが投稿した購買情報によっても他のユーザは閲覧することができる。ユーザによる広告情報の閲覧は、ユーザの所望するものを選択することができる。
【００１６】
例えば、商品名を形態素解析等で分解して、同様の商品を購入している率の高いユーザを抽出して、趣向の似ているユーザに購買情報を提供したり、趣向の似ているユーザ同士が互いの投稿に対してコメントを入れることができるなどのコミュニケーションを提供することができる。
【００１７】
このようなシステムによれば、携帯端末を利用することで、リアルタイムな購買情報の更新提供が可能であるとともに、基地局からの携帯電話機の位置情報やＧＰＳ機能を用いた位置情報の提供や認識によって、ユーザの所望する情報を提供することができる。
【００１８】
また、購買店舗側としては、従来のチラシを用いた広告情報の提供ではリアルタイム性に欠け、ＰＯＳシステム等の導入によらずともユーザによる更新によって購入履歴を取得することができ、常連のユーザに対するサービス、リピートを促進することができる。
【００１９】
図２は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムのブロック図である。
【００２０】
情報提供システム１は、データの入出力を制御する入出力制御手段３、記憶手段４、重みづけ手段５、データ分析手段６を有し、各手段はバスにより接続され、それぞれの機能が実行される。
【００２１】
入出力制御手段３は、携帯端末からの入力を通じて指令又は入力された内容を解釈してこれをデータ分析手段６に与えるとともに、データ分析手段６から発せられる各種の表示指令を解釈して出力制御を行うインターフェースとして機能する。また、入力された各種データを記憶手段４に書き込んだり、出力する各種データを読み込んだりするインターフェースとして機能する。
【００２２】
記憶手段４は、メインメモリ（ＲＡＭ）におかれる作業領域４ａと、ディスク装置（フロッピーディスク、ハードディスク又は光磁気ディスク等）等の二次記憶装置におかれるデータ記憶領域４ｂと、画面定義記憶領域４ｃと、を有している。
【００２３】
作業領域４ａは、本システムの起動とともに確保されて、入力された各種データが一時的に記憶される領域である。データ記憶領域４ｂは、作業領域４ａに一時的に記憶されたデータについてセーブ要求があったときに、書き込み制御を通じてデータが半恒久的に記憶される領域である。画面定義記憶領域４ｃは、本システムとして表示部に表示すべき各種画面の画面定義情報があらかじめ記憶された領域である。
【００２４】
データ記憶領域４ｂは、購買データ（購入データ）として商品名、商品の価格、購買場所（購買店舗）、購買者情報（購買者、性別、年齢等）、購買目的等を個々又は結合して記憶し、それぞれに応じたデータベース４ｂ1，・・・，４ｂnに区画される。
【００２５】
重みづけ手段５は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには携帯端末から取得した位置情報を分析して得られた重みづけ処理を施すものである。ユーザによる投稿及び／又は更新の回数、さらには位置情報によって信頼性の高いデータかそうでないかを評価し、重みづけをする。
【００２６】
データ分析手段６は、重みづけ手段５によって重みづけされたデータからユーザに提供すべき広告情報を生成するものである。また、ある期間ごとの集計情報から消費活動（景気）、国内外の物価の傾向を分析する。例えば、商品名を日本絵、英語等の言語で登録をしておき、それぞれの価格データを抽出して集計し、為替レートで変換することによって、様々な国の物価を得ることができる。また、ユーザの投稿・更新・閲覧内容に応じて、まだ購買していない商品サービスを広告情報として提供したり、例えば、油ものの購入履歴が多いユーザに対して野菜の広告情報を提供したり、購入履歴から無駄遣いを通知したり、購入履歴からもっと消費を促す通知をしたりするための分析も行うことができる。
【００２７】
また、本発明の実施の形態に係る情報提供システムは、各種の通販サイトと連携して、ユーザが購買した商品サービスを購買情報として登録するＡＰＩ機能を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００２８】
本発明に係る情報提供システムは、ユーザによる購買情報の更新によって、リアルタイムな広告情報を提供することができるものとして有用である。また、ブランド戦略や商品企画、サービス提供に役立つものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の実施の形態に係る情報提供システムの概念図である。
【図２】本発明の実施の形態に係る情報提供システムのブロック図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ 情報提供システム
３ 入出力制御手段
４ 記憶手段
５ 重みづけ手段
６ データ分析手段
【特許請求の範囲】
【請求項１】
あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供することを特徴とする情報提供システム。
【請求項２】
前記購買情報は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することを特徴とする請求項１記載の情報提供システム。
【請求項３】
投稿及び更新された購買情報を分析して得られた各種情報を提供することを特徴とする請求項１又は２記載の情報提供システム。
【請求項１】
あるユーザの携帯端末を介して投稿された購買情報を、他のユーザの携帯端末を介して更新し、リアルタイムな広告情報を提供することを特徴とする情報提供システム。
【請求項２】
前記購買情報は、ユーザによる投稿及び／又は更新の回数を分析して得られた重みづけ処理を施して更新することを特徴とする請求項１記載の情報提供システム。
【請求項３】
投稿及び更新された購買情報を分析して得られた各種情報を提供することを特徴とする請求項１又は２記載の情報提供システム。
【図２】
【図１】
【図１】
【公開番号】特開２０１２−２３０５１７（Ｐ２０１２−２３０５１７Ａ）
【公開日】平成２４年１１月２２日（２０１２．１１．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−９７８９７（Ｐ２０１１−９７８９７）
【出願日】平成２３年４月２６日（２０１１．４．２６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．フロッピー
【出願人】（５１１１０４６０２）株式会社デザインワン・ジャパン (1)
【公開日】平成２４年１１月２２日（２０１２．１１．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年４月２６日（２０１１．４．２６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．フロッピー
【出願人】（５１１１０４６０２）株式会社デザインワン・ジャパン (1)
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