説明

情報提供装置、プログラム

【課題】通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与える商品情報やサービス情報を提供できる情報提供装置を提供する。
【解決手段】情報提供装置11のメタデータ抽出・検索部115は、メタデータ生成会社サーバから取得しデータベース120に蓄積される拡張メタデータを形成する所定の情報とマーチャントサイト情報記憶部123のマーチャントサイト情報とを照合し、照合の結果、特定のブログのジャンル、トピック等に適合する商品・サービス情報のアフィリエイトタグを生成する。アフィリエイトURLを含む番組情報は、アフィリエイトURL発行部116のリンク情報に基づいて特定のマーチャントサイトにリンクさせて所定のブログ上に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末に商品情報、サービス情報等を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信インフラが整備され、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の通信端末が普及するに伴い、通信によって公衆が閲覧可能なコンテンツ(以下単に「通信コンテンツ」と称する。本明細書において同じ。)が、Webサイトやブログ等の形で提供されることが多くなっている。そして、商品情報やサービス情報を通信によって提供されることも多くなり、このような商品情報やサービス情報の提供にアフィリエイトが用いられることも多い。従来、このアフィリエイトを用いた商品情報やサービス情報の提供技術として、Webサイトやブログ等から企業サイトへリンクを張り、Webサイトやブログ等の閲覧者がそのリンクを経由して当該企業のサイトで会員登録したり商品を購入したりすると、リンク元サイトの主催者に報酬が支払われるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−219860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、単にWebサイトやブログの一部に商品情報やサービス情報が表示されるだけであり、Webサイトやブログの内容と商品、サービスの内容に差異が生じることや、商品情報やサービス情報自体が消費者の購買意欲に対して与えるインパクトが低い場合も多く、商品やサービスの売上の向上に繋がりにくいという問題がある。
【0004】
一方、地上波テレビ等、放送局から提供される各種番組やコマーシャル等の放送コンテンツ(以下単に「放送コンテンツ」と称する。本明細書において同じ。)を通じて提供される商品情報、サービス情報は他の情報に比べて消費者に対する影響力が大きく、商品やサービスの売れ行きに多大な影響を与えることが知られている。そのため、Webサイトやブログにおいて、放送コンテンツに関連する商品、サービス等の情報としての商品・サービス情報(以下単に「商品・サービス情報」と称する。)を活用することで商品やサービスの売上の向上に繋げてゆくことが考えられる。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与えることができる商品情報やサービス情報を提供し、商品やサービスの売上の向上に繋げることができる情報提供装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、放送コンテンツをテキストデータ化し、商品、サービス等の情報、又は、前記放送コンテンツに関連する前記商品、前記サービス等の情報としての商品・サービス情報が蓄積されたデータベースと、通信コンテンツに含まれる、該通信コンテンツのカテゴリー、キーワード等、前記通信コンテンツに含まれる情報のジャンル、トピック等を特定するジャンル等特定情報を取得し該取得された前記ジャンル等特定情報と前記商品・サービス情報とを照合する情報照合手段と、前記照合の結果、前記ジャンル、トピック等に適合する前記商品・サービス情報を前記データベースから取得して該取得した前記商品・サービス情報を前記通信コンテンツの一部として通信端末に表示可能に出力させる情報出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記データベースに蓄積される前記商品・サービス情報は、前記放送コンテンツをテキストデータ化したメタデータ、又は該メタデータに前記商品、前記サービス等に関する特定の情報を付加して形成された拡張メタデータであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記情報出力手段によって出力される前記商品・サービス情報は、前記商品又は前記サービスの購入サイトとしてのマーチャントサイトに直接リンクされたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記商品・サービス情報の生成状態、又はネットワーク配信された前記商品・サービス情報の受信状態を監視する監視手段を備え、前記情報照合手段は、前記監視手段において前記商品・サービス情報の生成又は受信が確認された際に前記照合を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記情報照合手段の作動時間を監視するタイマを備え、前記情報照合手段は、前記タイマにおいて所定時間が経過したことが確認されたときに前記照合を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記通信コンテンツはWebサイト又はブログであって、前記商品・サービス情報は前記Webサイト上又は前記ブログ上に設置されるコンテンツであることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを請求項1乃至6の情報提供装置として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、データベースに蓄積された商品・サービス情報を情報出力手段から出力させることにより、消費者に対する影響力が大きく、商品やサービスの売れ行きに多大な影響を与える、放送コンテンツに基づく商品情報やサービス情報、あるいは放送コンテンツに関連する商品情報やサービス情報を通信コンテンツとして出力し、通信端末に表示させることができる。また、情報照合手段において、通信コンテンツに含まれる、通信コンテンツのカテゴリー、キーワード等、通信コンテンツに含まれる情報のジャンル、トピック等を特定するジャンル等特定情報を取得し取得されたジャンル等特定情報と商品・サービス情報とを照合する情報照合手段と、情報出力手段において、照合の結果、ジャンル、トピック等に適合する商品・サービス情報を通信コンテンツとして出力させることにより、通信コンテンツのジャンルやトピックに適合するジャンルやトピックの商品・サービス情報を通信コンテンツの一部として出力し、通信端末に表示させることができる。これにより、通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与えることができる商品情報やサービス情報を提供し、商品やサービスの売上の向上に繋げることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、データベースに蓄積される商品・サービス情報は、放送コンテンツをテキストデータ化したメタデータ、又はメタデータに商品、サービス等に関する特定の情報を付加して形成された拡張メタデータであることにより、商品情報やサービス情報を、放送コンテンツのテキストデータであるメタデータに基づいて取得し、通信コンテンツの一部として出力させることができる。これにより、通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与えることができる商品情報やサービス情報を放送と同時あるいは放送後短時間のうちに簡易に取得し、商品・サービス情報として活用できる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、情報出力手段によって出力される商品・サービス情報は、商品又はサービスの購入サイトとしてのマーチャントサイトに直接リンクされたことにより、通信端末の利用者は商品情報やサービス情報を提供する業者のサイトのフロントページ等を介することなく、ワンクリックでマーチャントサイトにアクセスして所望の商品やサービスを購入できる。これにより、通信端末からサービスの提供を受ける消費者の利便性を高めることで、結果的に商品やサービスの売上を一層向上させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、商品・サービス情報の生成状態、又はネットワーク配信された商品・サービス情報の受信状態を監視する監視手段を備え、情報照合手段は、監視手段において商品・サービス情報の生成又は受信が確認された際に前記照合を行うことにより、新たに生成され又はネットワーク配信された商品・サービス情報を速やかに通信コンテンツとして出力させることが可能になる。これにより、通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与えることができる商品情報やサービス情報を、放送コンテンツが生成・放映された後速やかに通信コンテンツとして提供することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、情報照合手段の作動時間を監視するタイマを備え、情報照合手段は、タイマにおいて所定時間が経過したことが確認されたときに照合を行うことにより、ある程度まとまった件数の通信コンテンツを定期的に更新することや、時間毎のネットワークの混雑状況等を加味した通信コンテンツの更新が可能になる。これにより、通信量の増大を抑止しつつ特定時間帯に通信負荷が過大化することを回避し、良好な通信状態を保つことができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、通信コンテンツはWebサイト又はブログであって、商品・サービス情報はWebサイト上又はブログ上に設置されるコンテンツであることにより、サーバ等の通信環境を持たない通信端末の利用者が発信する通信コンテンツにおいて本発明を適用できる。これにより、個人レベルの通信端末の利用者が発信する多数の通信コンテンツにおいて消費者の購買意欲に高いインパクトを与えることができる商品情報やサービス情報を提供することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、本発明の情報提供装置をプログラム化し、多様なコンピュータハードウェア上で実現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の一の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の情報提供システムのシステム構成図である。同図に示すとおり、情報提供システム1Aは、情報提供装置1と、N個(N≧1)の「通信端末」としての会員クライアント端末2〜2と、M個(M≧1)の「通信端末」としての購入者クライアント端末31〜3mと、メタデータ生成会社サーバ4とを備えており、情報提供装置1と会員クライアント端末2〜2と、購入者クライアント端末3〜3とメタデータ生成会社サーバ4とはWAN(Wide Area Network)としてのインターネット5を介して相互に交信可能である。
【0022】
情報提供装置1は、個人や企業によって作成されたWebサイトやブログを管理する企業等が所有又は管理するサーバコンピュータであり、Webサイト又はブログを通信端末に提供するWebサーバ機能や、Webサイト又はブログのデータ等を蓄積する大容量のデータベース機能を備えている。会員クライアント端末2,・・・,2は、情報提供装置1から提供されるWebサイトやブログの作成者である個人や企業が所持し使用する、データ通信機能を有する通信端末である。購入者クライアント端末3〜3は情報提供装置1から提供されるWebサイトやブログにアクセスしうる個人や企業が所持し使用する、データ通信機能を有する通信端末である。会員クライアント端末2,・・・,2や購入者クライアント端末3〜3はパーソナルコンピュータ、PDA(携帯情報端末)、携帯電話端末等がこれに該当し、それぞれ、マウスやキーボード等各種指示を入力するために用いられる操作部21,・・・,21,31,・・・,31、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり操作部21,・・・,21,31,・・・,31から入力された各種指示等や各種画像を表示する表示部22,・・・,22,32,・・・,32を有している。メタデータ生成会社サーバ4は、放送コンテンツをテキスト化し、コンテンツの内容(番組名、放送局、放送内容、時間毎のイベント(特定コーナーの開始時間や特定出演者の登場時間、スポーツ放送における得点のタイミング等)等)をテキストデータとして記録したメタデータ(以下単に「メタデータ」と称する。)や、又は、メタデータに商品、サービス等に関する特定の情報を付加して形成された拡張メタデータ(以下単に「拡張メタデータ」と称する。)を生成し、このメタデータや拡張メタデータを、インターネット5を介して利用者に配信するメタデータ生成会社(以下単に「メタデータ生成会社」と称する。)が所持し管理するサーバである。なお、本実施形態において、メタデータ、拡張メタデータの何れもメタデータ生成会社が生成したデータであるが、メタデータはメタデータ生成会社が不特定の利用者に提供するデータであり、拡張メタデータはメタデータ生成会社が特定の利用者の要求に基づいて生成したデータをメタデータに付加して生成したデータを指す。また、メタデータ、拡張メタデータの内容詳細については後述する。
【0023】
なお、会員クライアント端末2,・・・,2、購入者クライアント端末3〜3、操作部21,・・・,21,31,・・・,31、表示部22,・・・,22,32,・・・,32は同じ構成を持つので、以下、区別する必要がある場合を除き、会員クライアント端末2、購入者クライアント端末3、操作部21、操作部31、表示部22、表示部32とする。
【0024】
図1には図示しないが、情報提供装置1は少なくとも1のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、及び、CPUの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、起動用ブートプログラム等が記録されたROM(Read Only Memory)、各種プログラムやデータ等が記録されるハードディスク等の補助記憶装置、データの送受信に用いる通信インターフェース等が設けられている。補助記憶装置には、OS(Operating System)用プログラム、各種アプリケーションプログラム、データベースに記録されたデータ等が記録されており、これらのプログラムやデータはCPUの演算処理により、ハードウェア資源と協働して各種機能を実現する。
【0025】
図2は、本実施形態の情報提供装置1の機能ブロック図である。同図に示す通り、情報提供装置1は、上述した各種プログラムとハードウェア資源とに基づいて実現される機能手段として、会員登録部111、会員売上管理部112、「情報出力手段」としてのアフィリエイトタグ発行部113、マーチャント売上管理部114、「情報照合手段」としてのメタデータ抽出・検索部115、「情報出力手段」としてのアフィリエイトURL発行部116及びリンクURL検索部117、入出力部118、「監視手段」及び「タイマ」としての監視部119が設けられている。
【0026】
また、図2に示す通り、情報提供装置1においては、各種プログラムとハードウェア資源とに基づいてデータベース120としての機能が実現される。データベース120の機能としては、メタデータ記憶部121、マーチャント登録情報記憶部122、マーチャントサイト情報記憶部123、マーチャント売上情報記憶部124、契約者情報記憶部125、契約者サイト情報記憶部126、成果報酬払い出し情報記憶部127、会員ポイント情報記憶部128、配信情報記憶部129が設けられる。図3A,図3Bは本実施形態の情報提供装置1において、データベース120に蓄積されたデータのデータ構造を示した図である。データベース120の各記憶部121〜129には、同図にデータ項目を示すデータが蓄積されている。
【0027】
会員登録部111は、会員クライアント端末2を利用する会員、即ち自身が作成したWebサイトやブログを情報提供装置1からインターネット5上に公開する個人や企業としての会員(以下単に「会員」と称する。)の会員登録と登録情報の管理とを行う。会員売上管理部112は、Webサイトやブログに表示された商品・サービス情報による商品やサービスの販売実績を個々のWebサイトやブログの作成者である会員の売上情報として記録し情報の管理を行う。アフィリエイトタグ発行部113は、個々のWebサイトやブログに商品・サービス情報を表示する際の表示タグであるアフィリエイトタグ(以下単に「アフィリエイトタグ」と称する。)を発行し、商品・サービス情報を通信コンテンツの一部として購入者クライアント端末3等の通信端末に表示可能に出力させる。
【0028】
マーチャント売上管理部114は、商品又はサービスの購入サイトとしてのマーチャントサイト(以下単に「マーチャントサイト」と称する。)ごとの商品やサービスの販売実績を記録し販売実績情報を管理する。メタデータ抽出・検索部115は、通信コンテンツのカテゴリー、キーワード等、通信コンテンツに含まれる情報のジャンル、トピック等を特定するジャンル等特定情報(以下単に「ジャンル等特定情報」と称する。)を取得し、取得されたジャンル等特定情報と商品・サービス情報とを照合する。アフィリエイトURL発行部116は、アフィリエイトタグ内のURLを発行し、商品・サービス情報を通信コンテンツの一部として購入者クライアント端末3等の通信端末に表示可能に出力させる。リンクURL検索部117は、アフィリエイトURL発行のベースとなるマーチャントサイトのURLを検索し、会員情報パラメータと結合させることによりアフィリエイトURLを生成し、商品・サービス情報を通信コンテンツの一部として購入者クライアント端末3等の通信端末に表示可能に出力させる。
【0029】
入出力部118は通信インターフェース機能を有し、情報提供装置1とインターネット5に接続された各ノードとの通信に必要な処理を行う。監視部119はメタデータ生成会社サーバ4から配信されたメタデータや拡張メタデータの受信状況を監視する機能やタイマ機能を備え、メタデータ生成会社サーバ4からメタデータや拡張メタデータ(本実施形態では拡張メタデータ)を受信した時や予め設定された所定時間毎にメタデータ抽出・検索部115を作動させる。
【0030】
メタデータ記憶部121には、図3Aにデータ項目を示す、メタデータ生成会社サーバ4から送信された拡張メタデータ121aが蓄積される。マーチャント登録情報記憶部122には、図3Aにデータ項目を示す、マーチャントサイトにおいて商品やサービスを提供する業者としてのマーチャント(以下単に「マーチャント」と称する。)を登録制とする際に、登録されたマーチャントの情報であるマーチャント登録情報122aが蓄積される。マーチャントサイト情報記憶部123には、図3Aにデータ項目を示す、会員の作成したWebサイトやブログにおいてリンクされたマーチャントサイト情報123aが蓄積される。マーチャント売上情報記憶部124には、図3Aにデータ項目を示す、マーチャントサイト毎の販売実績情報としてのマーチャント売上情報124aが蓄積される。
【0031】
契約者情報記憶部125には、図3Bにデータ項目を示す、会員登録部111において登録された会員の情報としての契約者情報125aが蓄積される。契約者サイト情報記憶部126には、図3Bにデータ項目を示す、会員の作成したWebサイトやブログの情報としての契約者サイト情報126aが蓄積される。成果報酬払い出し情報記憶部127には、図3Bにデータ項目を示す、商品・サービス情報によって商品やサービスの販売に結びついた際に表示元であるWebサイトやブログの作成者である会員に支払われる成果報酬(以下単に「成果報酬」と称する。)に関する情報としての成果報酬払い出し情報127aが蓄積される。会員ポイント情報記憶部128には、図3Bにデータ項目を示す、会員に所定の条件に基づいて付与される特典としてのポイントに関する情報としての会員ポイント情報128aが記憶される。配信情報記憶部129には、図3Bにデータ項目を示す、会員の作成したWebサイトやブログのソース等の情報、及び、それらWebサイトやブログにおいて配信される商品・サービス情報である配信情報129aが蓄積される。
【0032】
図4A,図4Bは、本実施形態の情報提供装置1において、メタデータ記憶部121に蓄積される拡張メタデータのイメージ図である。同図に示す拡張メタデータ121aは、図4Aから図4Bに渡る各行121a,121a,・・・121a(K>1)が一のデータを形成しており、いずれもテレビの放送コンテンツ(番組)中で紹介されたDVDやビデオ等の商品に関するデータである。同図中、商品カテゴリー列121b、作品名列121b、放送日列121b(図4Bには図示しないが、同列の各データには放送日に加えて放送時間の情報も含まれている。)、放送曜日列121b、放送局列121b、番組名列121b、情報ジャンル列121b、コーナーヘッドライン列121b、番組カテゴリー列121bに表示されたデータはメタデータを形成するデータであり、作品ジャンル列121c、メーカー名列121c、第1の商品関連人物列121c、第2の商品関連人物列121c、第3の商品関連人物列121c、CD・DVD規格No列121c、番組メモ列121c、コーナーサマリー列121c、ゲスト/番組内紹介者列121cは情報提供装置1の管理者の要求に基づいてメタデータに付加した拡張データである。拡張メタデータ121aは、メタデータ生成会社サーバ4において自動的に作成されることが望ましいが、メタデータ生成会社の社員等が作成してもよい。
【0033】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0034】
<情報提供装置の管理>
情報提供装置1の管理者は、管理者端末(図示せず)を用いて情報提供装置1のデータの修正、削除等の各種メンテナンスを行なうことができる。図5は、本実施形態の情報提供装置1に接続された管理者端末(図示せず)の表示部(図示せず)に表示させる画面の画面遷移図である。同図に示す通り、管理者端末(図示せず)には、サイト管理トップ画面11aの後、マーチャント管理画面11aが表示され、更に、マーチャント追加画面11b、マーチャント情報修正画面11bが表示される。
【0035】
これにより、管理者はマーチャント追加画面11b、マーチャント情報修正画面11bを介してマーチャント登録情報記憶部122のマーチャント登録情報122aや、マーチャントサイト情報記憶部123のマーチャントサイト情報123aにマーチャントやマーチャントサイトの情報の登録、更新等を行い、購入者クライアント端末3の利用者が登録されたマーチャントやマーチャントサイトから商品やサービスの提供を受けるシステムを構築できて、情報提供装置1の管理者が商品やサービスの品質を容易に維持管理することができる。
【0036】
<会員クライアント端末の画面遷移>
図6は、本実施形態の情報提供装置1が会員クライアント端末2の表示部22に表示させる画面の画面遷移図である。同図に示す通り、会員クライアント端末2には、サイトトップ画面22aの後、会員登録用の画面群22b1,22b2,22b3,22b4,22b5、サービス解説画面22c、登録済の会員用の会員トップ画面22d、トップ画面後のID・パスワード確認画面群22e1,22e2,22e3、会員トップ画面22d後の配信情報確認画面群22f1,22f2,22f3、会員トップ画面22d後の会員登録情報変更画面群22g1,22g2,22g3、成果報酬の払い出しの設定変更画面群22h1,22h2、FAQ画面22i、問合わせ画面群22j1,22j2,22j3が表示される。
【0037】
<会員登録>
図7は、本実施形態の情報提供装置1における会員登録の手順を示すフローチャートである。以下同図に基づいて会員登録の手順を説明する。
【0038】
まず、会員クライアント端末2の利用者は、操作部21の操作により表示部22にサイトトップ画面22aを表示させ、会員登録トップ画面22b1、会員規約画面22b2の後に登録フォーム画面22b3を表示させる。図8に、登録フォーム画面22b3のイメージ図を示す。同図に示す通り、登録フォーム画面22b3には会員登録する利用者の氏名、住所、メールアドレス等の情報を入力する契約者情報入力欄群22b31、Webサイトやブログ等の名称、URL等の情報を入力するサイト情報入力欄群22b32、成果報酬の振込先銀行名や口座番号等の情報を入力する成果報酬振り込み(払い出し)情報入力欄群22b33が設けられている。会員クライアント端末2の利用者が登録フォーム画面22b3の各入力欄群22b31,22b32,22b33に必要事項を入力し、確認ボタン22b34をクリックすると、入力された情報は情報提供装置1に送信される(ステップS1)。
【0039】
情報提供装置1の会員登録部111は、入力文字違反の有無、IDの重複の有無、入力情報の是非を確認し、これらに違反、重複、間違いがあった場合(ステップS2の“NG”、ステップS3の“NG”、ステップS4の“NG”)、登録フォーム画面22b3にエラー表示をして利用者に再入力させる(ステップS1)。入力文字違反がなく(ステップS2の“OK”)、ID重複もなく(ステップS3の“OK”)、入力情報の内容が全て正しい(ステップS4の“Yes”)場合、会員登録部111は表示部22に登録情報確認画面22b4を表示させて利用者の確認をとり、操作部21によって登録情報確認画面22b4上のOKボタン(図示せず)がクリックされたら、会員登録部111は各入力欄群22b1,22b2,22b3に入力された内容を契約者情報記憶部125、契約者サイト情報記憶部126に記憶させて登録し(ステップS5)、アフィリエイトタグ(後述)を発行し(ステップS6)、表示部22に登録完了画面22b5を表示させる。登録完了により、会員クライアント端末2の利用者は会員として扱われる。登録完了の後、会員の会員クライアント端末2の表示部22には会員トップページ(後述)が表示されるようになる(ステップS7)。
【0040】
<ログイン>
図9は、本実施形態の情報提供装置1におけるログインの手順を示すフローチャートである。以下同図に基づいて会員登録の手順を説明する。
【0041】
会員登録を完了させた会員が会員トップ画面22dを表示させる場合、まず会員クライアント端末2の表示部22にはログイン画面22e1が表示される(ステップS11)。図10にログイン画面22e1のイメージ図を示す。同図に示す通り、ログイン画面22e1にはID入力欄22e11とパスワード入力欄22e12とが設けられている。会員が操作部21によって両入力欄22e11,22e12に自己のIDとパスワードとを入力してログインボタン22e13をクリックすると、情報提供装置1はこのIDとパスワードとの認証を行なう。IDとパスワードとの組み合わせが適正でない場合(ステップS12の“NG”)、情報提供装置1はログイン画面22e1上にエラー表示を出して会員に再度IDとパスワードの入力操作を行わせる。IDとパスワードとの組み合わせが適正である場合(ステップS12の“OK”)、情報提供装置1はデータベース120から会員用の表示データとして予め設定されたデータを抽出して表示させる処理を行なう(ステップS13)。そして、情報提供装置1は表示部22に会員トップページ22dを表示させる(ステップS14)。
【0042】
図11に会員トップページのイメージ図を示す。同図に示す通り会員トップページ22dは、メニューボタン部22d1、一般のWebサイトやブログを会員用Webサイトやブログに改変させるためのソースコードが複数表示されたアフィリエイトタグ表示部22d2、選択カテゴリー表示部22d3、更新ボタン22d4、ブログパーツ表示部22d5を有している。会員は、メニューボタン部22d1によって希望するサービスを選択し、アフィリエイトタグ表示部22d2に表示されたアフィリエイトタグをコピー&ペーストしてブログ等に設定することにより、Webサイトやブログを作成することができる。なお、アフィリエイトタグ表示部22d2に表示されたアフィリエイトタグは、選択カテゴリー表示部22d3に表示された配信情報カテゴリーやPC用配信サイズを変更することにより内容が変化し、変化させた内容を再度Webサイトやブログに設定することにより配信情報やサイズが変更される。
【0043】
なお、ステップS12に至るまでに会員がIDとパスワードを忘れてしまった場合、会員はログイン画面22e1に代えて表示部22にID/パスワード忘れ用画面22e2を表示させ、同画面22e2上の確認用メール送信ボタン(図示せず)をクリックすると、情報提供装置1にID/パスワード確認用メールが送信され、表示部22にはメール送信完了画面22e3が表示される。これにより、情報提供装置1から当該会員の会員クライアント端末2には正しいIDとパスワードを連絡するメールが返信されて、会員は自己のIDとパスワードを確認できる。
【0044】
<拡張メタデータの送受信>
メタデータ生成会社サーバ4から情報提供装置1に対しては、図4A,図4Bに示すような拡張メタデータ121aが送信され、情報提供装置1は受信した拡張メタデータ121aをメタデータ記憶部121に蓄積する。本実施形態においては、メタデータ生成会社はテレビ番組を放映するテレビ局が放送コンテンツを放映すると同時、又は放送コンテンツを放映した直後に拡張メタデータを生成し、メタデータ生成会社サーバ4は放映後数時間以内に情報提供装置1に送信するものとするが、メタデータ生成会社サーバ4は例えば1日に1回、数日に1回等、定期的に複数の拡張メタデータ121aをまとめて情報提供装置1に送信してもよい。
【0045】
<マーチャントサイトの登録>
本実施形態において、情報提供装置1の管理者と予め契約したマーチャントとの契約に基づき、情報提供装置1のマーチャント売上管理部114は契約が交わされたマーチャントの情報をマーチャント登録情報記憶部122に蓄積し、当該マーチャントが作成したマーチャントサイトの情報をマーチャントサイト情報記憶部123に蓄積させる。
【0046】
<Webサイト、ブログへの表示>
会員がWebサイトやブログ等の通信コンテンツを作成し、作成したWebサイトやブログ等に設置されるコンテンツをアフィリエイトタグの設定情報に基づき、情報提供装置1からインターネット5上に開示すると、このWebサイトやブログにアクセスした購入者クライアント端末3の表示部32には通信コンテンツとしてのWebサイトやブログ上に当該コンテンツが設置された状態で表示される。
【0047】
図12は購入者クライアント端末3の表示部32に表示されたブログのイメージ図である。同図に示す通り、ブログ32aの一部には、アフィリエイトURLを埋め込まれた番組情報32cを表示させるアフィリエイト表示欄32bが設けられている。
【0048】
<商品・サービス情報の検索と情報配信>
図14は、本実施形態の情報提供装置1における商品・サービス情報の検索と情報配信の手順を示すフローチャートである。以下同図に基づいて商品・サービス情報の検索と情報配信の手順を説明する。
【0049】
メタデータ生成会社において新しい拡張メタデータが生成され、この新しい拡張メタデータがメタデータ生成会社サーバ4から送信され、情報提供装置1がこの新しい拡張メタデータ、例えば拡張メタデータ121aを取得すると、メタデータ抽出・検索部115はこの取得された拡張メタデータ121aの予め設定された検索ワードを取得する。本実施形態においては、「作品名」「第1の商品関連人物」「ゲスト/番組内紹介者」という検索ワードが設定されているものとする。そして、メタデータ抽出・検索部115は取得された拡張メタデータ121aの予め設定された列を検索し、当該検索ワードを抽出する(ステップS21)。本実施形態では、「作品名」「第1の商品関連人物」「ゲスト/番組内紹介者」の列、即ち抽出された拡張メタデータ121aの作品名列121b、第1の商品関連人物列121c、ゲスト/番組内紹介者列121cを検索・抽出する。この抽出された列121b、121c、121cがジャンル等特定情報を形成することになる。
【0050】
そして、メタデータ抽出・検索部115は抽出されたジャンル等特定情報とマーチャントサイト情報記憶部123のマーチャントサイト情報123aとを照合し、ジャンル等特定情報に適合するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)の有無を検索する(ステップS22)。具体的には、まずステップS21で抽出された拡張メタデータ121aの作品名列121bに該当するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)の有無を検索し、存在しなければ(ステップS23の「検索結果なし」)、次に拡張メタデータ121aの第1の商品関連人物列121cに該当するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)の有無を検索し(ステップS22)、存在しなければ(ステップS23の「検索結果なし」)拡張メタデータ121aのゲスト/番組内紹介者列121cに該当するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)の有無を検索する(ステップS22)。
【0051】
ステップS22の検索において拡張メタデータ121aの作品名列121b、第1の商品関連人物列121c、ゲスト/番組内紹介者列121cの何れかに該当するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)が抽出された場合(ステップS23の「あり」)、リンクURL検索部117は当該抽出されたマーチャントサイト情報123aのリンクURLを検索してリンクを確定する(ステップS24)。次に、メタデータ抽出・検索部115はステップS21で抽出された拡張メタデータ121aの予め設定された列から番組情報に表示させる文章を特定する(ステップS25)。本実施形態では、放送日列121b、放送局列121b、番組メモ列121cの文章が特定されるものとする。
【0052】
そして、メタデータ抽出・検索部115は取得された拡張メタデータ121aをデータベース120のメタデータ記憶部121に格納する(ステップS26)。これにより、取得された拡張メタデータ121aは図4A,図4Bに示す拡張メタデータ121aのテーブル情報に含まれることになる。
【0053】
そして、メタデータ抽出・検索部115は取得された拡張メタデータ121aの商品カテゴリー、即ち商品カテゴリー列121bの情報を抽出する(ステップS27)。そして、メタデータ抽出・検索部115はは契約者サイト情報記憶部126の契約者サイト情報126aを探索し、「データ配信カテゴリー(図3B参照)」においてステップS27で抽出した商品カテゴリーを配信対象としているブログやWebサイトを特定する(ステップS28)。なお、このとき、メタデータ抽出・検索部115は契約者サイト情報126aの配信情報129aの検索ワード(つまり、Webサイトやブログの地の文章に含まれる、商品やサービスの名称等の関する言葉)に基づいて配信対象のWebサイトやブログを特定してもよい。
【0054】
そして、アフィリエイトURL発行部116は、ステップS28で特定されたWebサイトやブログに表示される番組情報毎にアフィリエイトタグにアフィリエイトURLを発行する。このアフィリエイトURLはリンクURL検索部117がステップS24において検索したURLと会員パラメーターを付与したものである(ステップS29)。そして、アフィリエイトタグ発行部113はリンクが確定し、会員パラメーターが付与された番組情報を、該当する会員のWebサイトやブログに配信し、このアフィリエイトURLを含む番組情報32cを当該会員のWebサイトやブログ上に表示させる(ステップS30)。なお、アフィリエイトURLを含む番組情報32cを当該会員のWebサイトやブログ上に表示させるタグには、図11のタグ表示部22dに表示されたタグが用いられる。
【0055】
図12のイメージ図に示すブログ32aは、ステップS21〜S30の手順によりアフィリエイトURLを含む番組情報32cが表示されたものであり、図13はこのアフィリエイトURLを含む番組情報32cの拡大したイメージ図である。図13のイメージ図に示すように、アフィリエイトURLを含む番組情報32cには、ステップS21〜S30の手順に基づいて、図4A,図4Bに示す拡張メタデータ(例えば拡張メタデータ121a)の放送日列121bの文章32d、放送局列121b、の文章32d、番組メモ列121cの文章32dが複数表示されている。
【0056】
なお、このアフィリエイトURLを含む番組情報32cはステップS21において情報提供装置1が新しい拡張メタデータ(例えば拡張メタデータ121a)を取得し、当該ブログ32aが当該拡張メタデータ121aによる配信対象(ステップS28)となっている場合に自動的に更新されていくことになる。即ち、更新監視部119においてメタデータ生成会社サーバ4から拡張メタデータ、例えば拡張メタデータ121aを受信する毎に、ブログ32aに表示されたアフィリエイトURLを含む番組情報32cは自動的に更新される。このように、情報提供装置1に監視部119を設け、メタデータ抽出・検索部115は、監視部119において拡張メタデータ121aの受信が確認された際に照合を行うことにより、メタデータ生成会社で新たに生成されてメタデータ生成会社サーバ4から新たにインターネット5を介して配信された拡張メタデータ121aを速やかにブログ32aのアフィリエイトURLを含む番組情報32cとして出力させることが可能になる。
【0057】
更に、本実施形態においては、監視部119のタイマ機能によって、予め設定された時間毎に、ブログ32aに表示されたアフィリエイトURLを含む番組情報32cは自動的に更新される。即ち、メタデータ抽出・検索部115は、監視部119のタイマ機能において所定時間が経過したことが確認されたときに照合を行うことにより、ある程度まとまった件数の拡張メタデータ、例えば図4A,図4Bに示す拡張メタデータ121a,121a,121a・・・を定期的に更新することや、時間毎のネットワークの混雑状況等を加味して前述の拡張メタデータ121a,121a,121a・・・を更新することが可能になる。
【0058】
更に、本実施形態においては、監視部119がブログ32aの更新状況を監視し、更新されたブログ32aのジャンル、トピック等に適合する拡張メタデータ、例えば拡張メタデータ121aをブログ32aのアフィリエイトURLを含む番組情報32cとして出力させることもできる。
【0059】
一方、ステップS22の検索において拡張メタデータ121aの作品名列121b、第1の商品関連人物列121c、ゲスト/番組内紹介者列121cの何れかに該当するマーチャントサイト情報123a(のマーチャントサービス名)がいずれも抽出されなかった場合(ステップS23の「全てなし」)、リンクURL検索部117は全てのマーチャントサイト情報123aについてリンクURLの検索を行なわず(ステップS31)、アフィリエイトURLを含む番組情報32cによる新たな情報配信は行なわれない(ステップS32)。
【0060】
<アフィリエイトURLを含む番組情報による商品やサービスの購入>
ステップS21〜S30の手順によってブログ32aにアフィリエイトURLを含む番組情報32cが表示され、購入者クライアント端末3の利用者が操作部31によりアフィリエイトURLを含む番組情報32cをクリックすると、リンク先のマーチャントサイト(図示せず)が表示され、利用者はこのマーチャントサイト(図示せず)において所望の商品やサービスを購入できる。このように、アフィリエイトタグ発行部113、アフィリエイトURL発行部116、リンクURL検索部117によって検索され生成されるアフィリエイトURLを含む番組情報32cはマーチャントサイト(図示せず)に直接リンクされたことにより、購入者クライアント端末3の利用者は商品情報やサービス情報を提供する業者のサイトのフロントページ等を介することなく、ワンクリックでマーチャントサイト(図示せず)にアクセスして所望の商品やサービスを購入できる。
【0061】
<成果報酬の払い出し>
アフィリエイトURLを含む番組情報32cのリンク先のマーチャントサイト(図示せず)において商品やサービスが購入されると、このマーチャントサイト(図示せず)から情報提供装置1に商品又はサービスの販売情報が送信される。情報提供装置1のマーチャント売上管理部114はこの販売情報を当該マーチャントサイト(図示せず)を管理するマーチャントの売上情報としてマーチャント売上情報記憶部124のマーチャント売上情報124aに蓄積させ、また、会員売上管理部112はこの売上情報をブログ32aを作成した会員の売上情報(売上ポイント)として会員ポイント情報記憶部128の会員ポイント情報128aに蓄積させる。同様にアフィリエイトURLを含む番組情報32cからマーチャントサイト(図示せず)において商品又はサービスが購入されると会員ポイント情報128aにおける会員の売上ポイントが加算されてゆく。
【0062】
そして、会員クライアント端末2を用いた会員の要望がある毎に、会員売上管理部112は会員ポイント情報128aにおいて累積した各会員の売上ポイントを金銭に換算し、登録フォーム22bにおいて設定された金融機関の口座に売上ポイントが換算された金銭を成果報酬として払い出し(振り込み)が行なわれる。これにより、会員はブログ32a(又は本実施形態において図示しないWebサイト)に表示させたアフィリエイトURLを含む番組情報32cに基づいて成果報酬を受けることができる。なお、会員が払い出しの口座等を変更したい場合は、払い出し設定変更画面22h1(図6)において変更することができる。また、情報提供装置1の管理者は、払い出し確認画面11c(図5)において各会員に対する払い出しの実績を確認できる。また、情報提供装置1の管理者が独自に提供する売上ポイントは、金銭での払い出し(振り込み)以外に、提携ポイントサイト(図示せず)としての払い出しも可能となる。
【0063】
以上示した通り、本実施形態の情報提供装置1においては、メタデータ生成会社サーバ4から取得しデータベース120に蓄積される拡張メタデータ121aを、アフィリエイトタグ発行部113が発行したアフィリエイトURLを含む番組情報32cにおいて、アフィリエイトURL発行部116のリンク情報に基づいてブログ32a(又は本実施形態において図示しないWebサイト)に出力させることにより、消費者に対する影響力が大きく、商品やサービスの売れ行きに多大な影響を与える、放送コンテンツに基づく商品情報やサービス情報をブログ32a(又はWebサイト)のアフィリエイトURLを含む番組情報32cとして出力し、購入者クライアント端末3に表示させることができる。また、メタデータ抽出・検索部115において、ブログ32a(又はWebサイト)に含まれる、拡張メタデータ121aの作品名列121b、第1の商品関連人物列121c、ゲスト/番組内紹介者列121cを取得し取得された各列121b,121c,121cの情報とブログ32a(又はWebサイト)に係るマーチャントサイト情報記憶部123のマーチャントサイト情報123aとを照合し、照合の結果、ジャンル、トピック等に適合する商品・サービス情報をブログ32a(又はWebサイト)のアフィリエイトURLを含む番組情報32cとして出力させることにより、ブログ32a(又はWebサイト)のジャンルやトピックに適合するジャンルやトピックの商品・サービス情報をブログ32a(又はWebサイト)の一部としてのアフィリエイトURLを含む番組情報32cに出力し、購入者クライアント端末3に表示させることができる。
【0064】
この実施の形態においてば、データベース120に蓄積される商品・サービス情報は、放送コンテンツをテキストデータ化したメタデータに商品、サービス等に関する特定の情報を付加して形成された拡張メタデータ121aであることにより、商品情報やサービス情報を、放送コンテンツのテキストデータであるメタデータに基づいて取得し、ブログ32a(又はWebサイト)の一部にアフィリエイトURLを含む番組情報32cとして出力させることができる。
【0065】
この実施の形態においては、通信コンテンツは、Webサイト又はブログ32a上に設置されるコンテンツであることにより、会員クライアント端末2の利用者がサーバ等の通信環境を持たない通信端末の利用者であっても、当該利用者が発信する通信コンテンツにおいて本発明を適用できる。
【0066】
なお、上記実施形態の情報提供装置1は、通信コンテンツをWebサイト又はブログとしたが、電子掲示板、メーリングリスト等、ネットワークを介して形成されるあらゆるクライアント・サーバシステムにおいて適用できる。
【0067】
上記実施形態の情報提供装置1は、拡張メタデータ121aに基づいてアフィリエイトURLを含む番組情報32cを形成したが、メタデータに基づいてアフィリエイトURLを含む番組情報32cを形成してもよい。また、メタデータや拡張メタデータ121aはメタデータ生成会社サーバ4から送信されたものに限る必要はなく、例えば放送局が生成し放送局のサーバからインターネット5によって配信されたものや、情報提供装置1において生成したものであってもよい。
【0068】
上記実施の形態は、放送コンテンツを地上波テレビの放送コンテンツとしたが、これに限定されず、ケーブルテレビ、衛星放送によるテレビ等を放送コンテンツとしてもよく、また、放送コンテンツに代えて、例えばマルチキャスト通信を用いたビデオオンデマンド等のコンテンツを用いてもよい。
【0069】
上記実施形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態に限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本実施形態の情報提供システムのシステム構成図である。
【図2】本実施形態の情報提供装置の機能ブロック図である。
【図3A】同上情報提供装置において、データベースに蓄積されたデータのデータ構造を示した図である。
【図3B】同上情報提供装置において、データベースに蓄積されたデータのデータ構造を示した図である。
【図4A】同上情報提供装置において、メタデータ記憶部に蓄積される拡張メタデータのイメージ図である。
【図4B】同上情報提供装置において、メタデータ記憶部に蓄積される拡張メタデータのイメージ図である。
【図5】同上情報提供装置に接続された管理者端末の表示部に表示させる画面の画面遷移図である。
【図6】同上情報提供装置が会員クライアント端末の表示部に表示させる画面の画面遷移図である。
【図7】同上情報提供装置における会員登録の手順を示すフローチャートである。
【図8】同上情報提供装置における登録フォーム画面のイメージ図である。
【図9】同上情報提供装置におけるログインの手順を示すフローチャートである。
【図10】同上情報提供装置におけるログイン画面のイメージ図である。
【図11】同上情報提供装置における会員トップページのイメージ図である。
【図12】同上情報提供装置における購入者クライアント端末の表示部に表示されたブログのイメージ図である。
【図13】同上ブログに表示されるアフィリエイトタグを拡大したイメージ図である。
【図14】本実施形態の情報提供装置における商品・サービス情報の検索と情報配信の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
1A・・・情報提供システム
1・・・情報提供装置
2、2〜2・・・会員クライアント端末(通信端末)
3、3〜3・・・購入者クライアント端末(通信端末)
32a・・・ブログ(通信コンテンツ)
32c・・・アフィリエイトURLを含む番組情報(商品・サービス情報、コンテンツ)
113・・・アフィリエイトタグ発行部(情報出力手段)
115・・・メタデータ抽出・検索部(情報照合手段)
116・・・アフィリエイトURL発行部(情報出力手段)
117・・・リンクURL検索部(情報出力手段)
119・・・監視部(監視手段、タイマ)
120・・・データベース
121a,121a,121a,121a,・・・121a・・・拡張メタデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送コンテンツをテキストデータ化し、商品、サービス等の情報、又は、前記放送コンテンツに関連する前記商品、前記サービス等の情報としての商品・サービス情報が蓄積されたデータベースと、
通信コンテンツに含まれる、該通信コンテンツのカテゴリー、キーワード等、前記通信コンテンツに含まれる情報のジャンル、トピック等を特定するジャンル等特定情報を取得し該取得された前記ジャンル等特定情報と前記商品・サービス情報とを照合する情報照合手段と、
前記照合の結果、前記ジャンル、トピック等に適合する前記商品・サービス情報を前記データベースから取得して該取得した前記商品・サービス情報を前記通信コンテンツの一部として通信端末に表示可能に出力させる情報出力手段とを備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記データベースに蓄積される前記商品・サービス情報は、前記放送コンテンツをテキストデータ化したメタデータ、又は該メタデータに前記商品、前記サービス等に関する特定の情報を付加して形成された拡張メタデータであることを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記情報出力手段によって出力される前記商品・サービス情報は、前記商品又は前記サービスの購入サイトとしてのマーチャントサイトに直接リンクされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記商品・サービス情報の生成状態、又はネットワーク配信された前記商品・サービス情報の受信状態を監視する監視手段を備え、
前記情報照合手段は、前記監視手段において前記商品・サービス情報の生成又は受信が確認された際に前記照合を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記情報照合手段の作動時間を監視するタイマを備え、
前記情報照合手段は、前記タイマにおいて所定時間が経過したことが確認されたときに前記照合を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記通信コンテンツはWebサイト又はブログであって、前記商品・サービス情報は前記Webサイト上又は前記ブログ上に設置されるコンテンツであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の情報提供装置。
【請求項7】
コンピュータを請求項1乃至6の情報提供装置として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−80606(P2009−80606A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−248541(P2007−248541)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(507320904)ブランドダイアログ株式会社 (2)
【Fターム(参考)】