情報提供装置、情報提供方法およびプログラム
【課題】情報の受け手の興味に合っているか否か以外の基準も用いて情報を選別して提供する。
【解決手段】いずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する。取得された複数の検索結果のうち、一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及びそのユーザ以外のユーザの興味に関する語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する。特定された検索結果をユーザの通信端末に対して送信する。
【解決手段】いずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する。取得された複数の検索結果のうち、一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及びそのユーザ以外のユーザの興味に関する語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する。特定された検索結果をユーザの通信端末に対して送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの興味に合った情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及以前は、マスメディアから情報の受け手に対して一方的に情報が提供され、その受け手が自分の興味に合った情報とそうでないものとを選び分けながら閲覧するというやり方が主流であった。これが現在では、情報の送り手の側が受け手の興味に合った情報を選別してから提供するという仕組みへと変化してきている。さらに、情報の提示の仕方に関しては、情報の単なる羅列から、情報の受け手の感性に訴求するようなレイアウトで情報を見せるという手法が考えられている。例えば特許文献1には、ユーザが興味を持つであろうコンテンツを検索し、ユーザの興味の程度に応じてこれらの重み付けを行ったうえで、ユーザが望むレイアウトで各コンテンツを配置してユーザに提示するという仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−52693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の仕組みでは、情報の受け手の興味に合っているか否かだけが、提供の対象となる情報を特定するときの基準である。従って、情報の受け手にとっては、自分の興味以外のことに関して新しい発見や驚きを感じるといった機会が少なくなることが否めない。
【0005】
本発明は、情報の受け手の興味に合っているか否か以外の基準も用いて情報を選別して提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報提供装置を提供する。
【0007】
また、コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが前記通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する書式記憶手段と、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する生成手段とを備え、前記送信手段は、前記生成手段によって生成されたデータを前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0008】
また、前記送信手段は、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツの格納位置であって、前記通信端末が前記コンテンツを取得するために用いる格納位置を、前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0009】
また、前記特定手段によって特定された複数の検索結果から所定の数の検索結果をランダムに抽出する抽出手段を備え、前記送信手段は、前記抽出手段によって抽出された検索結果を前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0010】
また、前記生成手段は、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを配置するともに、各々の当該コンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置を埋めこんだデータを生成するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得ステップと、前記語句取得ステップにおいて取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得ステップと、前記検索結果取得ステップにおいて取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得ステップによって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信ステップとを備えることを特徴とする情報提供方法を提供する。
【0012】
また、本発明は、コンピュータを、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報の受け手の興味に合っているか否か以外の基準も用いて情報を選別して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】移動通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】情報提供装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】ユーザ別興味情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図5】傾向情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図6】番組情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図7】書式選択テーブルに記述されている内容の一例を模式的に示す図である。
【図8】共通のコンテンツが異なる書式で表示されている例を示す図である。
【図9】情報提供装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】システム全体の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
本実施形態では、情報の受け手であるユーザ自身の興味のほか、世の中一般における話題や流行にも合った情報(以下、コンテンツという)が、例えば毎日1回とか毎週1回といった具合に定期的にユーザに提供される。さらに、これらのコンテンツは、その内容に応じて、雑誌や新聞の書式を模した書式で表された状態でユーザに提供されるようになっている。例えばスポーツというジャンルに属する語句を多く含むコンテンツはスポーツ誌風のレイアウトで配置される、といった具合である。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の全体構成を示すブロック図である。通信システム1は、放送局10、移動通信網20、情報提供装置30、受像機40、移動通信端末50、インターネット60、及びWWW(world Wide Web)サーバ装置70を備える。各放送局10は、放送事業者によって運営される設備であり、例えば地上デジタルテレビジョン放送の仕組みによって、ニュース、ドラマ及びスポーツ中継等の各種番組の音声及び映像を表す放送波を送信する。受像機40は、各々のユーザの自宅に設置されており、各放送局10から送信されている放送波を受信して、この放送波により表される音声及び映像からなる番組を出力する。ユーザは、自宅に居るときは、この番組を受像機40で視聴する。WWWサーバ装置70は、インターネット60に接続されており、様々なコンテンツを記憶している。このWWWサーバ装置70や放送局10はそれぞれ複数あるが、図1では1つずつ図示している。WWWサーバ装置70には、インターネット60上のリソースに格納されたコンテンツを検索する検索エンジンとして機能する検索サーバ装置が含まれている。
【0017】
移動通信網20は、例えばIMT−2000(International Mobile Telecommunications-2000)と呼ばれる通信規格に従って移動通信端末50に通信サービスを提供するネットワークであり、基地局や交換局といった各種の通信ノードとこれらを接続する通信線とを備えている。移動通信端末50は、移動通信網20の基地局と無線通信を行う携帯電話機である。受像機40及び移動通信端末50は、同じユーザによって利用される。通信システム1において実際には、受像機40及び移動通信端末50がこれらを利用するユーザの数だけ備えられているが、図1においては、それらのうちの1組だけを示している。
【0018】
図2は、移動通信端末50のハードウェア構成を示すブロック図である。移動通信端末50は、制御部51と、通信部52と、操作部53と、表示部54と、音声入出力部55と、記憶部56とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置とROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの記憶装置を備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部56に記憶されたプログラムを実行することによって、移動通信端末50の各部の動作を制御する。通信部52は、アンテナや通信回路を備えており、基地局と無線通信を行う。操作部53は、複数のキーやタッチセンサなどの操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部51に供給する。制御部51は、この操作信号に応じた処理を行う。表示部54は、液晶パネルや液晶駆動回路を備えており、制御部51からの指示に応じて画像を表示する。音声入出力部55は、スピーカ、マイクロホン及び音声処理回路などを備えており、通話に係る音声の入出力を行う。記憶部56は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やバックアップ電源を備えたSRAM(Static Random Access Memory)であり、制御部51によって用いられるデータやプログラムを記憶している。例えばユーザに割り当てられた識別情報であるユーザIDも記憶部56に記憶されている。
【0019】
図3は、情報提供装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。情報提供装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部31は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAMなどの記憶装置とを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部33に記憶されたプログラムを実行することによって、情報提供装置30の各部の動作を制御する。通信部32は、移動通信網20に通信線を介して接続されており、この移動通信網20を介してデータを送受信する。記憶部33は、例えばハードディスクであり、制御部31によって用いられるデータやプログラムを記憶している。記憶部33は、ユーザ別興味情報記憶領域と、傾向情報記憶領域と、番組情報記憶領域といった3つの記憶領域を備えるほか、コンテンツの書式を決定するための書式選択テーブルや、これらの各書式を具体的に表した書式データを記憶している。
【0020】
図4はユーザ別興味情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。ユーザ別興味情報記憶領域には、各々のユーザの興味に関する情報(ユーザ別興味情報という、ここではコンテンツに関係する語句)が、ユーザの識別情報であるユーザIDに対応付けて記憶されている。図4において、コンテンツに関係する語句という観点では、ユーザID「001」のユーザの興味が、スキー、ジーンズ、サッカーという語句に関係するコンテンツにあることが例示されている。図では、ユーザID「001」のユーザに対応する語句の例のみが示されているが、ユーザ別興味情報記憶領域にはこれらの語句がそれぞれのユーザ単位で記憶されている。これらの語句は、各ユーザによって予め情報提供装置30の管理者に届け出られ、このユーザ別興味情報記憶領域に記憶される。
【0021】
図5は傾向情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。傾向情報記憶領域には、各々のユーザの興味に関する語句のうち、これらの全ユーザの集団においてより多くのユーザの興味に関する語句が記憶されている。つまり、傾向情報記憶領域に記憶されている語句は、世の中の話題や流行の傾向を表す情報に相当する。図5では、ユーザが興味を持つ度合いが大きい順に、サッカー、株価、交通事故・・・という順序であることが例示されている。
【0022】
図6は番組情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。番組情報記憶領域には、時間帯別の番組の属性に関する情報(番組情報という)が放送波のチャンネルごとに記憶されている。これらの番組情報は、番組の放送に先立って放送事業者により作成されて情報提供装置30の管理者に届け出られたものであるか、又は、番組の放送中にその番組を視聴したオペレータによって作成されて情報提供装置30に入力されたものである。
【0023】
図7は書式選択テーブルに記述されている内容の一例を模式的に示す図である。前述したように、ユーザに対しては定期的にコンテンツが提供されるが、このとき、そのコンテンツに応じた書式が選択されるようになっている。書式選択テーブルには、コンテンツが属するジャンルと、そのコンテンツが移動通信端末50において出力されるときの書式とが対応付けて記述されている。例えば、ジャンルがニュース/報道、ドキュメンタリ/教養、または福祉の場合には、新聞風の書式が選択され、ジャンルがスポーツである場合には、スポーツ誌風の書式が選択されるといった具合である。
【0024】
図8は共通のコンテンツが異なる書式で表示されたときの例を示す図である。図8(1)はコンテンツが新聞風の書式で表示されている例を示しており、図8(2)はコンテンツがファッション誌風の書式で表示されている例を示しており、図8(3)はコンテンツがトレンド誌風の書式で表示されている例を示している。記憶部33には、各々の書式について、見出しやその見出しに対応する記事の配置位置や、それらの文字の大きさ、色または書体とか、その背景色や模様などを決める書式データが記憶されている。
【0025】
図9は、情報提供装置30において制御部31がプログラムを実行することによって実現される機能の構成を示すブロック図である。語句取得部301は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する。検索結果取得部302は、語句取得部301によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する。特定部303は、検索結果取得部302によって取得された複数の検索結果のうち、一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として語句取得部301によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する。書式記憶部305は、コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する。生成部304は、特定部303によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて書式記憶部305に記憶されている書式に従って、特定部303によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する。送信部306は、特定部303によって特定された検索結果であって、前記生成手段によって生成されたデータを一のユーザの通信端末に送信する。
【0026】
次に、通信システム1における動作について、図10を参照しながら説明する。いずれか一のユーザ(ユーザXとする)は受像機40に表示された或るチャンネルの番組を自宅で視聴している。ここで、ユーザXが、視聴している番組に興味を持った場合、移動通信端末50において、その番組のチャンネルを指定する操作を行う。移動通信端末50の制御部51はこの操作を受け付け、そのチャンネルの番号(チャンネル番号という)を、記憶部56から読み出したユーザIDとともに通信部52から情報提供装置30に送信する(ステップS1)。情報提供装置30の制御部31は、チャンネル番号及びユーザIDを受信すると、そのチャンネル番号および現在時刻が属する時間帯に対応する番組情報を番組情報記憶領域から読み出し、通信部32から移動通信端末50に送信する(ステップS2)。移動通信端末50の制御部51は通信部52が受信した番組情報を表示部54に表示する。これにより、移動通信端末50には、ユーザXが視聴している番組の番組名、出演者、ジャンル、番組解説が表示される。
【0027】
ユーザXは受像機40で番組を見ながら操作部53を操作して、興味を持ったことに関する語句を、例えば出演者やジャンルまたは番組解説に含まれる語句の中から選択する(ステップS3)。移動通信端末50の制御部51はその語句をユーザIDとともに通信部52から情報提供装置30に送信する(ステップS4)。情報提供装置30の制御部31は通信部32が受信した語句を取得し、これらをユーザXのユーザIDに対応付けて記憶部33に記憶する(ステップS5)。このような処理が、ユーザXを含む全ユーザによって番組情報内の語句が選択されるたびに行われ、それぞれのユーザの興味に関する語句がユーザごとに情報提供装置30の記憶部33に蓄積される。
【0028】
情報提供装置30の制御部31は、例えば毎週月曜日の午前0:00といった具合に予め決められた、コンテンツの配信時期が到来したと判断すると(ステップS6;YES)、前回のコンテンツ配信時期以降にユーザXのユーザIDに対応付けて記憶された語句を通信部32から検索サーバ装置に通知し、その語句を用いた検索を要求する。この要求に応じて検索サーバ装置によって複数の検索結果が得られ、これらが送信されてくるから、制御部31はこれを通信部32で受信して取得する(ステップS7)。この検索結果には、コンテンツそのもののほか、検索してヒットしたコンテンツの格納位置を示すアドレス情報、具体的にはURL(Uniform Resource Locator)が含まれている。
【0029】
次に、制御部31は、コンテンツに対して一次重み付けという重み付けの処理を行う(ステップS8)。具体的には、制御部31は、各URLに格納されているコンテンツに含まれる全語句のうち、ユーザXが選択した語句(つまり、ステップS5の時点で記憶部33にユーザXのユーザIDと対応付けて記憶されている語句)が出現している数をURL別にカウントする。以下、この語句のことを、ユーザX自身が情報提供装置30に登録したという意味で、自己登録語句という。このカウント値により、各URLに格納されているコンテンツがユーザX自身の興味にどの程度合致しているが表される。つまり、自己登録語句のカウント値が大きいコンテンツほどユーザXの興味により合致しているということである。
【0030】
次に、制御部31は、コンテンツに対して二次重み付けという重み付けの処理を行う(ステップS9)。具体的には、制御部31は、各URLに格納されているコンテンツに含まれる全語句のうち、図5の傾向情報記憶領域において順位が上から所定数番目までの語句(例えば1〜10位までの10個の語句)が出現している数をURL別にカウントする。以下、この語句のことを、ユーザX以外のユーザもが情報提供装置30に登録したという意味で、他者登録語句という。このカウント値により、各URLに格納されているコンテンツがユーザX以外の他のユーザの興味にどの程度合致しているが表される。つまり、他者登録語句のカウント値が大きいコンテンツほど、世の中の多数のユーザの興味により合致しているということである。
【0031】
次に、制御部31は、各コンテンツに含まれていた自己登録語句及び他者登録語句をURLごとに加算し、その加算値が大きい順から10個のコンテンツを特定する(ステップS10)。これにより、ユーザXの興味に関する語句と合致する度合い及びユーザX以外のユーザの興味に関する語句と合致する度合いが、相対的にほかのものよりも高い検索結果が特定されることになる。
【0032】
次に、制御部31は、コンテンツの書式を選択する(ステップS11)。具体的には、制御部31は、前述したステップS2においてユーザが視聴している番組を特定し得るから、その番組のジャンルを番組情報記憶領域から読み出し、さらに、書式選択テーブルを参照してそのジャンルに対応する書式を特定する。そして、制御部31は、特定した書式の書式データを記憶部33から読み出し、その書式データに従って、ステップS10にて特定したコンテンツを配置した表示データを生成する(ステップS12)。この表示データは、移動通信端末50において各コンテンツを表示し得るようなHTML(Hyper Text Markup Language)形式のデータである。そして、制御部31は、この表示データを通信部52から移動通信端末50に送信する(ステップS13)。移動通信端末50の制御部51は、通信部52が受信した表示データに応じた画像を表示部54に表示するなどの出力処理を行う(ステップS14)。これにより、ユーザXは、自身の興味のほか、世の中一般における話題や流行にも合ったコンテンツを、そのコンテンツに合った書式で閲覧することができる。
【0033】
[変形例]
上述した実施形態は次のような変形が可能である。また、以下の変形例を互いに組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
実施形態においては、制御部31は、番組情報記憶領域を参照して、ユーザが視聴している番組のジャンルを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択するようになっていたが、ユーザに提供されるコンテンツが属するジャンルを特定する方法はこれに限らない。例えば、制御部31は、ユーザX自身が選択した語句が属するジャンルを特定するようにしてもよい。具体的には、多数の語句とその語句が属するジャンルとを対応付けたデータベースが記憶部33に記憶されており、制御部31はこのデータベースを参照して、ユーザXが選択した語句が属するジャンルとして最も多いものを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択する。また、制御部31は、上記データベースを参照して、ユーザX自身が選択した語句と、傾向情報記憶領域に記憶されている語句とが属するジャンルとして最も多いものを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択する。
【0034】
[変形例2]
上述した実施形態では、場合によっては、同一ユーザについて同一の語句で検索した検索結果に同一のコンテンツばかりが含まれるということがあり得る。そこで、同一の語句でヒットしたコンテンツを順次入れ替えてユーザに提供するようにしてもよい。具体的には、制御部31は、ステップS10において例えば20個のコンテンツを特定し、その20個のコンテンツの中からさらに所定の数(例えば10個)のコンテンツをランダムに抽出し、その抽出したコンテンツを移動通信端末50に送信する。このようにすれば、ユーザはいつも同じコンテンツばかりを見るといったことが避けられる。
【0035】
[変形例3]
実施形態においては、制御部31がコンテンツを書式データに従って配置した表示データを移動通信端末50に送信していたが、この行為がコンテンツの編集に相当する場合には著作権の侵害にあたらない様に注意する必要がある。そこで、制御部31は、コンテンツが格納されている格納位置に相当するURLを書式データに従って配置した表示データを生成し、これを移動通信端末50に送信するようにしてもよい。そして、移動通信端末50が、このURLを用いてコンテンツを取得し、これを書式のとおりに配置して表示する。
【0036】
[変形例4]
移動通信端末50において、コンテンツを拡大縮小表示するいわゆるピンチイン/ピンチアウトという操作を行い得るようにしたり、コンテンツの表示箇所を移動させるいわゆるスクロール表示などができるようにしてもよい。また、移動通信端末50において、最初はコンテンツの一部のみを表示しておき、ユーザがそのコンテンツをタッチすると、制御部51がブラウザが起動して、同一のURLに格納されているコンテンツを取得し、ユーザがそのコンテンツ全部を自由に閲覧できるようにしてもよい。この場合、情報提供装置30の制御部31は、選択した書式に従って、その書式で指定された領域内に収まる範囲でコンテンツを配置するともに、各々のコンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置に相当するURLを埋めこんだ表示データを生成すればよい。このとき、書式で指定された領域内にコンテンツの一部しか表示されていない状態であっても、制御部51がブラウザが起動して、同一のURLに格納されているコンテンツを取得すれば、ユーザはそのコンテンツ全部を自由に閲覧可能となる。
【0037】
[変形例5]
本発明は、情報提供装置30だけでなく、コンピュータが行う情報提供方法や、コンピュータを情報提供装置30として機能させるためのプログラムといった形態でも実施が可能である。かかるプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1…通信システム、10…放送局、20…移動通信網、30…情報提供装置、31…制御部、32…通信部、33…記憶部、301…語句取得部、302…検索結果取得部、303…特定部、304…生成部、305…書式記憶部、306…送信部、40…受像機、50…移動通信端末、51…制御部、52…通信部、53…操作部、54…表示部、55…音声入出力部、56…記憶部、60…インターネット、70…WWWサーバ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの興味に合った情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及以前は、マスメディアから情報の受け手に対して一方的に情報が提供され、その受け手が自分の興味に合った情報とそうでないものとを選び分けながら閲覧するというやり方が主流であった。これが現在では、情報の送り手の側が受け手の興味に合った情報を選別してから提供するという仕組みへと変化してきている。さらに、情報の提示の仕方に関しては、情報の単なる羅列から、情報の受け手の感性に訴求するようなレイアウトで情報を見せるという手法が考えられている。例えば特許文献1には、ユーザが興味を持つであろうコンテンツを検索し、ユーザの興味の程度に応じてこれらの重み付けを行ったうえで、ユーザが望むレイアウトで各コンテンツを配置してユーザに提示するという仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−52693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の仕組みでは、情報の受け手の興味に合っているか否かだけが、提供の対象となる情報を特定するときの基準である。従って、情報の受け手にとっては、自分の興味以外のことに関して新しい発見や驚きを感じるといった機会が少なくなることが否めない。
【0005】
本発明は、情報の受け手の興味に合っているか否か以外の基準も用いて情報を選別して提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報提供装置を提供する。
【0007】
また、コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが前記通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する書式記憶手段と、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する生成手段とを備え、前記送信手段は、前記生成手段によって生成されたデータを前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0008】
また、前記送信手段は、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツの格納位置であって、前記通信端末が前記コンテンツを取得するために用いる格納位置を、前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0009】
また、前記特定手段によって特定された複数の検索結果から所定の数の検索結果をランダムに抽出する抽出手段を備え、前記送信手段は、前記抽出手段によって抽出された検索結果を前記通信端末に送信するようにしてもよい。
【0010】
また、前記生成手段は、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを配置するともに、各々の当該コンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置を埋めこんだデータを生成するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得ステップと、前記語句取得ステップにおいて取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得ステップと、前記検索結果取得ステップにおいて取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得ステップによって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信ステップとを備えることを特徴とする情報提供方法を提供する。
【0012】
また、本発明は、コンピュータを、各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報の受け手の興味に合っているか否か以外の基準も用いて情報を選別して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】移動通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】情報提供装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】ユーザ別興味情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図5】傾向情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図6】番組情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。
【図7】書式選択テーブルに記述されている内容の一例を模式的に示す図である。
【図8】共通のコンテンツが異なる書式で表示されている例を示す図である。
【図9】情報提供装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】システム全体の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
本実施形態では、情報の受け手であるユーザ自身の興味のほか、世の中一般における話題や流行にも合った情報(以下、コンテンツという)が、例えば毎日1回とか毎週1回といった具合に定期的にユーザに提供される。さらに、これらのコンテンツは、その内容に応じて、雑誌や新聞の書式を模した書式で表された状態でユーザに提供されるようになっている。例えばスポーツというジャンルに属する語句を多く含むコンテンツはスポーツ誌風のレイアウトで配置される、といった具合である。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の全体構成を示すブロック図である。通信システム1は、放送局10、移動通信網20、情報提供装置30、受像機40、移動通信端末50、インターネット60、及びWWW(world Wide Web)サーバ装置70を備える。各放送局10は、放送事業者によって運営される設備であり、例えば地上デジタルテレビジョン放送の仕組みによって、ニュース、ドラマ及びスポーツ中継等の各種番組の音声及び映像を表す放送波を送信する。受像機40は、各々のユーザの自宅に設置されており、各放送局10から送信されている放送波を受信して、この放送波により表される音声及び映像からなる番組を出力する。ユーザは、自宅に居るときは、この番組を受像機40で視聴する。WWWサーバ装置70は、インターネット60に接続されており、様々なコンテンツを記憶している。このWWWサーバ装置70や放送局10はそれぞれ複数あるが、図1では1つずつ図示している。WWWサーバ装置70には、インターネット60上のリソースに格納されたコンテンツを検索する検索エンジンとして機能する検索サーバ装置が含まれている。
【0017】
移動通信網20は、例えばIMT−2000(International Mobile Telecommunications-2000)と呼ばれる通信規格に従って移動通信端末50に通信サービスを提供するネットワークであり、基地局や交換局といった各種の通信ノードとこれらを接続する通信線とを備えている。移動通信端末50は、移動通信網20の基地局と無線通信を行う携帯電話機である。受像機40及び移動通信端末50は、同じユーザによって利用される。通信システム1において実際には、受像機40及び移動通信端末50がこれらを利用するユーザの数だけ備えられているが、図1においては、それらのうちの1組だけを示している。
【0018】
図2は、移動通信端末50のハードウェア構成を示すブロック図である。移動通信端末50は、制御部51と、通信部52と、操作部53と、表示部54と、音声入出力部55と、記憶部56とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置とROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの記憶装置を備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部56に記憶されたプログラムを実行することによって、移動通信端末50の各部の動作を制御する。通信部52は、アンテナや通信回路を備えており、基地局と無線通信を行う。操作部53は、複数のキーやタッチセンサなどの操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部51に供給する。制御部51は、この操作信号に応じた処理を行う。表示部54は、液晶パネルや液晶駆動回路を備えており、制御部51からの指示に応じて画像を表示する。音声入出力部55は、スピーカ、マイクロホン及び音声処理回路などを備えており、通話に係る音声の入出力を行う。記憶部56は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やバックアップ電源を備えたSRAM(Static Random Access Memory)であり、制御部51によって用いられるデータやプログラムを記憶している。例えばユーザに割り当てられた識別情報であるユーザIDも記憶部56に記憶されている。
【0019】
図3は、情報提供装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。情報提供装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部31は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAMなどの記憶装置とを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部33に記憶されたプログラムを実行することによって、情報提供装置30の各部の動作を制御する。通信部32は、移動通信網20に通信線を介して接続されており、この移動通信網20を介してデータを送受信する。記憶部33は、例えばハードディスクであり、制御部31によって用いられるデータやプログラムを記憶している。記憶部33は、ユーザ別興味情報記憶領域と、傾向情報記憶領域と、番組情報記憶領域といった3つの記憶領域を備えるほか、コンテンツの書式を決定するための書式選択テーブルや、これらの各書式を具体的に表した書式データを記憶している。
【0020】
図4はユーザ別興味情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。ユーザ別興味情報記憶領域には、各々のユーザの興味に関する情報(ユーザ別興味情報という、ここではコンテンツに関係する語句)が、ユーザの識別情報であるユーザIDに対応付けて記憶されている。図4において、コンテンツに関係する語句という観点では、ユーザID「001」のユーザの興味が、スキー、ジーンズ、サッカーという語句に関係するコンテンツにあることが例示されている。図では、ユーザID「001」のユーザに対応する語句の例のみが示されているが、ユーザ別興味情報記憶領域にはこれらの語句がそれぞれのユーザ単位で記憶されている。これらの語句は、各ユーザによって予め情報提供装置30の管理者に届け出られ、このユーザ別興味情報記憶領域に記憶される。
【0021】
図5は傾向情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。傾向情報記憶領域には、各々のユーザの興味に関する語句のうち、これらの全ユーザの集団においてより多くのユーザの興味に関する語句が記憶されている。つまり、傾向情報記憶領域に記憶されている語句は、世の中の話題や流行の傾向を表す情報に相当する。図5では、ユーザが興味を持つ度合いが大きい順に、サッカー、株価、交通事故・・・という順序であることが例示されている。
【0022】
図6は番組情報記憶領域に記憶されている内容の一例を示す図である。番組情報記憶領域には、時間帯別の番組の属性に関する情報(番組情報という)が放送波のチャンネルごとに記憶されている。これらの番組情報は、番組の放送に先立って放送事業者により作成されて情報提供装置30の管理者に届け出られたものであるか、又は、番組の放送中にその番組を視聴したオペレータによって作成されて情報提供装置30に入力されたものである。
【0023】
図7は書式選択テーブルに記述されている内容の一例を模式的に示す図である。前述したように、ユーザに対しては定期的にコンテンツが提供されるが、このとき、そのコンテンツに応じた書式が選択されるようになっている。書式選択テーブルには、コンテンツが属するジャンルと、そのコンテンツが移動通信端末50において出力されるときの書式とが対応付けて記述されている。例えば、ジャンルがニュース/報道、ドキュメンタリ/教養、または福祉の場合には、新聞風の書式が選択され、ジャンルがスポーツである場合には、スポーツ誌風の書式が選択されるといった具合である。
【0024】
図8は共通のコンテンツが異なる書式で表示されたときの例を示す図である。図8(1)はコンテンツが新聞風の書式で表示されている例を示しており、図8(2)はコンテンツがファッション誌風の書式で表示されている例を示しており、図8(3)はコンテンツがトレンド誌風の書式で表示されている例を示している。記憶部33には、各々の書式について、見出しやその見出しに対応する記事の配置位置や、それらの文字の大きさ、色または書体とか、その背景色や模様などを決める書式データが記憶されている。
【0025】
図9は、情報提供装置30において制御部31がプログラムを実行することによって実現される機能の構成を示すブロック図である。語句取得部301は、各々のユーザの興味に関する語句を取得する。検索結果取得部302は、語句取得部301によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する。特定部303は、検索結果取得部302によって取得された複数の検索結果のうち、一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として語句取得部301によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する。書式記憶部305は、コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する。生成部304は、特定部303によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて書式記憶部305に記憶されている書式に従って、特定部303によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する。送信部306は、特定部303によって特定された検索結果であって、前記生成手段によって生成されたデータを一のユーザの通信端末に送信する。
【0026】
次に、通信システム1における動作について、図10を参照しながら説明する。いずれか一のユーザ(ユーザXとする)は受像機40に表示された或るチャンネルの番組を自宅で視聴している。ここで、ユーザXが、視聴している番組に興味を持った場合、移動通信端末50において、その番組のチャンネルを指定する操作を行う。移動通信端末50の制御部51はこの操作を受け付け、そのチャンネルの番号(チャンネル番号という)を、記憶部56から読み出したユーザIDとともに通信部52から情報提供装置30に送信する(ステップS1)。情報提供装置30の制御部31は、チャンネル番号及びユーザIDを受信すると、そのチャンネル番号および現在時刻が属する時間帯に対応する番組情報を番組情報記憶領域から読み出し、通信部32から移動通信端末50に送信する(ステップS2)。移動通信端末50の制御部51は通信部52が受信した番組情報を表示部54に表示する。これにより、移動通信端末50には、ユーザXが視聴している番組の番組名、出演者、ジャンル、番組解説が表示される。
【0027】
ユーザXは受像機40で番組を見ながら操作部53を操作して、興味を持ったことに関する語句を、例えば出演者やジャンルまたは番組解説に含まれる語句の中から選択する(ステップS3)。移動通信端末50の制御部51はその語句をユーザIDとともに通信部52から情報提供装置30に送信する(ステップS4)。情報提供装置30の制御部31は通信部32が受信した語句を取得し、これらをユーザXのユーザIDに対応付けて記憶部33に記憶する(ステップS5)。このような処理が、ユーザXを含む全ユーザによって番組情報内の語句が選択されるたびに行われ、それぞれのユーザの興味に関する語句がユーザごとに情報提供装置30の記憶部33に蓄積される。
【0028】
情報提供装置30の制御部31は、例えば毎週月曜日の午前0:00といった具合に予め決められた、コンテンツの配信時期が到来したと判断すると(ステップS6;YES)、前回のコンテンツ配信時期以降にユーザXのユーザIDに対応付けて記憶された語句を通信部32から検索サーバ装置に通知し、その語句を用いた検索を要求する。この要求に応じて検索サーバ装置によって複数の検索結果が得られ、これらが送信されてくるから、制御部31はこれを通信部32で受信して取得する(ステップS7)。この検索結果には、コンテンツそのもののほか、検索してヒットしたコンテンツの格納位置を示すアドレス情報、具体的にはURL(Uniform Resource Locator)が含まれている。
【0029】
次に、制御部31は、コンテンツに対して一次重み付けという重み付けの処理を行う(ステップS8)。具体的には、制御部31は、各URLに格納されているコンテンツに含まれる全語句のうち、ユーザXが選択した語句(つまり、ステップS5の時点で記憶部33にユーザXのユーザIDと対応付けて記憶されている語句)が出現している数をURL別にカウントする。以下、この語句のことを、ユーザX自身が情報提供装置30に登録したという意味で、自己登録語句という。このカウント値により、各URLに格納されているコンテンツがユーザX自身の興味にどの程度合致しているが表される。つまり、自己登録語句のカウント値が大きいコンテンツほどユーザXの興味により合致しているということである。
【0030】
次に、制御部31は、コンテンツに対して二次重み付けという重み付けの処理を行う(ステップS9)。具体的には、制御部31は、各URLに格納されているコンテンツに含まれる全語句のうち、図5の傾向情報記憶領域において順位が上から所定数番目までの語句(例えば1〜10位までの10個の語句)が出現している数をURL別にカウントする。以下、この語句のことを、ユーザX以外のユーザもが情報提供装置30に登録したという意味で、他者登録語句という。このカウント値により、各URLに格納されているコンテンツがユーザX以外の他のユーザの興味にどの程度合致しているが表される。つまり、他者登録語句のカウント値が大きいコンテンツほど、世の中の多数のユーザの興味により合致しているということである。
【0031】
次に、制御部31は、各コンテンツに含まれていた自己登録語句及び他者登録語句をURLごとに加算し、その加算値が大きい順から10個のコンテンツを特定する(ステップS10)。これにより、ユーザXの興味に関する語句と合致する度合い及びユーザX以外のユーザの興味に関する語句と合致する度合いが、相対的にほかのものよりも高い検索結果が特定されることになる。
【0032】
次に、制御部31は、コンテンツの書式を選択する(ステップS11)。具体的には、制御部31は、前述したステップS2においてユーザが視聴している番組を特定し得るから、その番組のジャンルを番組情報記憶領域から読み出し、さらに、書式選択テーブルを参照してそのジャンルに対応する書式を特定する。そして、制御部31は、特定した書式の書式データを記憶部33から読み出し、その書式データに従って、ステップS10にて特定したコンテンツを配置した表示データを生成する(ステップS12)。この表示データは、移動通信端末50において各コンテンツを表示し得るようなHTML(Hyper Text Markup Language)形式のデータである。そして、制御部31は、この表示データを通信部52から移動通信端末50に送信する(ステップS13)。移動通信端末50の制御部51は、通信部52が受信した表示データに応じた画像を表示部54に表示するなどの出力処理を行う(ステップS14)。これにより、ユーザXは、自身の興味のほか、世の中一般における話題や流行にも合ったコンテンツを、そのコンテンツに合った書式で閲覧することができる。
【0033】
[変形例]
上述した実施形態は次のような変形が可能である。また、以下の変形例を互いに組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
実施形態においては、制御部31は、番組情報記憶領域を参照して、ユーザが視聴している番組のジャンルを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択するようになっていたが、ユーザに提供されるコンテンツが属するジャンルを特定する方法はこれに限らない。例えば、制御部31は、ユーザX自身が選択した語句が属するジャンルを特定するようにしてもよい。具体的には、多数の語句とその語句が属するジャンルとを対応付けたデータベースが記憶部33に記憶されており、制御部31はこのデータベースを参照して、ユーザXが選択した語句が属するジャンルとして最も多いものを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択する。また、制御部31は、上記データベースを参照して、ユーザX自身が選択した語句と、傾向情報記憶領域に記憶されている語句とが属するジャンルとして最も多いものを特定し、そのジャンルに応じた書式を選択する。
【0034】
[変形例2]
上述した実施形態では、場合によっては、同一ユーザについて同一の語句で検索した検索結果に同一のコンテンツばかりが含まれるということがあり得る。そこで、同一の語句でヒットしたコンテンツを順次入れ替えてユーザに提供するようにしてもよい。具体的には、制御部31は、ステップS10において例えば20個のコンテンツを特定し、その20個のコンテンツの中からさらに所定の数(例えば10個)のコンテンツをランダムに抽出し、その抽出したコンテンツを移動通信端末50に送信する。このようにすれば、ユーザはいつも同じコンテンツばかりを見るといったことが避けられる。
【0035】
[変形例3]
実施形態においては、制御部31がコンテンツを書式データに従って配置した表示データを移動通信端末50に送信していたが、この行為がコンテンツの編集に相当する場合には著作権の侵害にあたらない様に注意する必要がある。そこで、制御部31は、コンテンツが格納されている格納位置に相当するURLを書式データに従って配置した表示データを生成し、これを移動通信端末50に送信するようにしてもよい。そして、移動通信端末50が、このURLを用いてコンテンツを取得し、これを書式のとおりに配置して表示する。
【0036】
[変形例4]
移動通信端末50において、コンテンツを拡大縮小表示するいわゆるピンチイン/ピンチアウトという操作を行い得るようにしたり、コンテンツの表示箇所を移動させるいわゆるスクロール表示などができるようにしてもよい。また、移動通信端末50において、最初はコンテンツの一部のみを表示しておき、ユーザがそのコンテンツをタッチすると、制御部51がブラウザが起動して、同一のURLに格納されているコンテンツを取得し、ユーザがそのコンテンツ全部を自由に閲覧できるようにしてもよい。この場合、情報提供装置30の制御部31は、選択した書式に従って、その書式で指定された領域内に収まる範囲でコンテンツを配置するともに、各々のコンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置に相当するURLを埋めこんだ表示データを生成すればよい。このとき、書式で指定された領域内にコンテンツの一部しか表示されていない状態であっても、制御部51がブラウザが起動して、同一のURLに格納されているコンテンツを取得すれば、ユーザはそのコンテンツ全部を自由に閲覧可能となる。
【0037】
[変形例5]
本発明は、情報提供装置30だけでなく、コンピュータが行う情報提供方法や、コンピュータを情報提供装置30として機能させるためのプログラムといった形態でも実施が可能である。かかるプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1…通信システム、10…放送局、20…移動通信網、30…情報提供装置、31…制御部、32…通信部、33…記憶部、301…語句取得部、302…検索結果取得部、303…特定部、304…生成部、305…書式記憶部、306…送信部、40…受像機、50…移動通信端末、51…制御部、52…通信部、53…操作部、54…表示部、55…音声入出力部、56…記憶部、60…インターネット、70…WWWサーバ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、
前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが前記通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する書式記憶手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する生成手段と
を備え、
前記送信手段は、前記生成手段によって生成されたデータを前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツの格納位置であって、前記通信端末が前記コンテンツを取得するために用いる格納位置を、前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記特定手段によって特定された複数の検索結果から所定の数の検索結果をランダムに抽出する抽出手段を備え、
前記送信手段は、前記抽出手段によって抽出された検索結果を前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記生成手段は、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを配置するともに、各々の当該コンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置を埋めこんだデータを生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項6】
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得ステップと、
前記語句取得ステップにおいて取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得ステップと、
前記検索結果取得ステップにおいて取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得ステップによって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信ステップと
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
コンピュータを、
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、
前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項1】
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、
前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
コンテンツが属するジャンルと、当該コンテンツが前記通信端末において出力されるときの書式とを対応付けて記憶する書式記憶手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツが属するジャンルを特定し、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを表すデータを生成する生成手段と
を備え、
前記送信手段は、前記生成手段によって生成されたデータを前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツの格納位置であって、前記通信端末が前記コンテンツを取得するために用いる格納位置を、前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記特定手段によって特定された複数の検索結果から所定の数の検索結果をランダムに抽出する抽出手段を備え、
前記送信手段は、前記抽出手段によって抽出された検索結果を前記通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記生成手段は、特定したジャンルに対応付けて前記書式記憶手段に記憶されている書式に従って、前記特定手段によって特定された検索結果に含まれるコンテンツを配置するともに、各々の当該コンテンツに対し、当該コンテンツが格納された格納位置を埋めこんだデータを生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項6】
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得ステップと、
前記語句取得ステップにおいて取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得ステップと、
前記検索結果取得ステップにおいて取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得ステップによって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信ステップと
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
コンピュータを、
各々のユーザの興味に関する語句を取得する語句取得手段と、
前記語句取得手段によって取得された語句のうちいずれか一のユーザの興味に関する語句を用いた検索によって得られた複数の検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段によって取得された複数の検索結果のうち、前記一のユーザの興味に関する語句と合致する度合い及び前記一のユーザ以外のユーザの興味に関する語句として前記語句取得手段によって取得された語句と合致する度合いが相対的に高い検索結果を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された検索結果を、当該検索結果に含まれるコンテンツを出力する前記一のユーザの通信端末に対して送信する送信手段と
して機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図8】
【公開番号】特開2013−84048(P2013−84048A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221984(P2011−221984)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
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