説明

情報端末、情報配信装置、および情報配信システム

【課題】情報配信装置から情報端末へ過不足の無いデータ量の配信データを送信して、情報端末に搭載された画像表示装置の表示能力を十分に活用できる情報配信システムを提供する。
【解決手段】情報配信システム1は、情報端末10と情報配信サーバ20とがネットワーク30により接続されている。情報端末10は画像表示部13A、13Bを着脱して交換可能である。画像表示部13A、13Bには、表示特性情報記憶部16a、16bが設けてあり、画像表示部13A、13Bを交換すると、表示特性情報記憶部16a、16bから読み取った画像表示部13A、13Bの画面サイズが情報発信サーバ20へ送信される。情報発信サーバ20は、コンテンツデータベース22に蓄積された元のコンテンツ情報を画像表示部13A、13Bの画面サイズに応じて加工して情報端末10へ配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信装置からネットワークを通じて情報端末に配信データを送信する情報配信システム、詳しくは、情報端末のディスプレイ仕様に合わせて通信に係るデータ量を削減する情報端末および情報配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを通じて配信データを情報配信装置から各種の情報端末へ送信して課金を行う商業情報配信システムが実用化されている。メールマガジン、楽曲販売、映像販売、新聞、雑誌、経済情報、各種データベース等である。
【0003】
また、各種モバイル機器や車載機器に最適化すべく、従来のパソコンにおける画一的なディスプレイ画面とは異なる各種の画像表示装置が開発され、一部は実用化されている。配信データを表示する情報端末としての携帯電話においても、画面サイズは多様である。表示メモリ性を有するシート状の画像表示装置や、シート状の画像表示装置を複数枚綴じ合わせた冊子状の画像表示装置も提案されている。
【0004】
特許文献1には、携帯電話通信を用いたネットワークを通じて情報端末に配信データを配信する情報配信システムが示される。情報配信装置(サーバーコンピュータ)は、顧客情報データベース、配信データ(コンテンツ)データベース等を備え、予め登録された多数の携帯電話に、ユーザが注文登録した配信データを送信して、送信ごとに課金を行う。
【0005】
特許文献2には、ディスプレイ画面としての画像表示装置を着脱可能とした電子機器が示される。ここでは、携帯電話やデジタルカメラに、ユーザ側のニーズに応じて仕様を異ならせた複数種類の画像表示装置を交換して装着できる。
【0006】
特許文献3、特許文献4には、表示メモリ性を有するシート状の画像表示装置を冊子状に綴じた携帯情報端末が示される。
【0007】
【特許文献1】特開2002−024567号公報
【特許文献2】特開2004−088396号公報
【特許文献3】特開2002−221918号公報
【特許文献4】特開2004−258587号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特殊な画像表示装置を搭載した情報端末へ配信データを配信する場合、画一的なディスプレイ画面のパソコンや一定仕様の携帯電話の場合とは異なる配慮を要する。配信データに従量性の課金が行われる場合や、携帯電話のようなネットワーク接続時間に応じた課金が行われる場合、必要以上のデータ量の配信データを配信することは、料金と接続時間の浪費だからである。情報端末に搭載された画像表示装置が可能な表示能力を満たせない過小なデータ量の配信データを配信することも好ましくない。
【0009】
特許文献2に示される着脱式の画像表示装置を交換した場合、交換以前と同じ配信データを受信すると、新しい画像表示装置には不都合な場合がある。例えば、240×320サイズの画像の配信を受けて640×480サイズの画面全体に表示すると画質が劣化する。640×480サイズの画像の配信を受けて240×320サイズの画面に表示する場合、通信されたデータ量に比較して少ないデータ量の画像を利用することになる。カラー画像の配信を受けて、モノクロ表示画面に表示させる場合も同様である。
【0010】
特許文献3、4に示される多ページの画像表示装置を搭載した情報端末へ配信する場合も同様な配慮を要する。ページ数が異なる情報端末、ページの表示仕様が異なる情報端末に対して画一的な配信データを配信することは望ましくない。総ページ数を越えたり、1ページの表示容量を越える配信データは、料金と接続時間の浪費であるばかりか、情報端末の商品性、利便性を低下させてしまうからである。多ページ構成は、ディスプレイ上でのスクロールやページ送りを無くして、印刷冊子の如き操作性を実現することを目的としているからである。
【0011】
また、多ページと言っても携帯性や価格からページ数をそれほど増やせないので、情報端末に表示できるデータ量には限りがある。一方、1ページが貴重なので、表示させるデータが少なすぎて白紙のページが残ることも回避しなくてはならない。
【0012】
交換される画像表示装置の種類が二種類なら、同じ内容の配信データを二種類ずつ情報配信装置に準備しておくことも可能である。しかし、画像表示装置の種類が10種類となると、膨大な数の配信データを10種類ずつ準備しておくことは容易ではない。新しい画像表示装置に対応させる場合には、使用される可能性の薄い膨大な数の配信データについてもそれぞれ新しい画像表示装置に対応させた配信データを準備しておく必要がある。
【0013】
また、インターネットを活用した一般的な電子メール配信では、予め登録された多数の情報端末へ一様一律な配信データを送信して、個々の情報端末側で配信データを選択して利用することになる。従って、受信した配信データの少なくない部分は、一度も利用されることなく捨てられてしまう。また、一般的な映像配信では、ディスプレイの仕様等に合わせて画像サイズを選択してダウンロードを行うサービスが実用化されている。しかし、そのような選択操作は、試行錯誤を伴うし、気付くことなく最適とは言えない映像がディスプレイに表示されていることも多い。
【0014】
本発明は、情報配信装置から情報端末へ過不足の無いデータ量の配信データを送信して、情報端末に搭載された画像表示装置の表示能力を十分に活用できる情報配信システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の情報配信システムは、次のような情報端末と情報配信装置とがネットワークで接続されているものである。
【0016】
情報端末は、ネットワークに接続された情報配信装置から前記ネットワークを通じて、画像表示手段に表示させる配信データを受信するものである。前記画像表示手段の表示仕様を識別する識別手段と、識別した前記表示仕様に対応する設定データを前記情報配信装置に前記ネットワークを通じて送信する仕様送信手段と、送信された前記設定データに基づいて前記情報配信装置が加工した前記配信データを受信する配信受信手段とを備える。
【0017】
情報配信装置は、ネットワークに接続可能な情報端末が画像表示手段に表示させる配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信するものである。前記画像表示手段の表示仕様に対応させて前記情報端末が送信した設定データを前記ネットワークを通じて受信する仕様受信手段と、受信した前記設定データに基づいて前記配信データを加工して前記表示仕様に適合させる加工手段と、加工された前記配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信する配信送信手段とを備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明の情報配信システムでは、情報配信装置が送信した配信データを情報端末がそのまま利用して画像表示手段に表示させると、画像表示手段の表示仕様に適合した画像が表示される。情報配信装置は、同一内容の元の配信データを加工して、それぞれの画像表示手段に最適化させた、情報端末ごとに異なる配信データを配信しているからである。そして、そのような加工が可能な理由は、情報端末が、配信データの加工の根拠となる画像表示手段の表示仕様を設定データとして情報配信装置に送信しているからである。配信データおよび設定データの授受は同じネットワークを通じて行われる。
【0019】
従って、情報端末は、過不足の無い通信データ量と接続時間とで、搭載した画像表示手段に必要十分な配信データを受信でき、配信データを画像表示手段に適合させる加工処理を行う必要が無い。情報配信装置は、元の配信データだけを蓄積して、配信する際に加工して送信してしまえば、加工された配信データを記録保持しておく必要が無い。画像表示手段ごとに異なる同一内容の配信データを記録保持しておく必要も無い。同一結果(画像表示手段への画像表示)を得るためのネットワークを通じたデータ通信量が最小限となるので、接続時間も節約される。接続時間が短くなれば、携帯電話のような同一地域での接続数が限られた通信線路でも、多数の情報端末へ配信を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の情報端末、情報配信装置、および情報配信システムの実施形態である情報配信システムについて、図面を参照して詳細に説明する。本発明の情報配信システムは、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。ネットワークを通じて配信データを配信する限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
【0021】
本実施形態では、携帯電話通信を用いてインターネットに接続された情報配信システムを説明する。しかし、本発明は、有線/無線、インターネット/社内ネット、有料/無料を問わず種々のネットワーク環境で利用できる。
【0022】
なお、特許文献1〜4に示される配信データ、課金方法、顧客情報管理、画像表示装置、電子機器等については、随時参照可能な公知技術として一部図示を省略し、詳細な説明も省略する。
【0023】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の情報配信システムの構成を示すブロック図、図2は情報端末の制御のフローチャート、図3は受信済みコンテンツ情報が不適正な場合の処理のフローチャートである。
【0024】
図1に示すように、第1実施形態の情報配信システム1は、情報端末10と情報配信サーバ20とを、インターネットを用いたネットワーク30で接続して構成される。情報端末10と中継局31との間はアンテナ11A、31Aを通じた無線通信であるが、中継局31と情報配信サーバ20は、高速大容量の通信線路で常時接続されている。
【0025】
情報配信システム1には、多数の情報端末10が登録されており、それぞれの情報端末10は、近くの中継局31からネットワーク30へ接続可能で、ネットワーク30を経由して情報配信サーバ20に接続可能である。
【0026】
情報端末10は、複数の中継局31を経てネットワーク30へ接続している場合もある。ネットワーク30は、各情報端末10や情報配信サーバ20が通信可能なネットワークであれば、インターネットやIP網のほか電話網であってもよい。ネットワーク30の形態は、有線、無線は問わない。
【0027】
情報端末10は、共通仕様のコネクタを有する表示部インターフェース部12a、12bにより、表示仕様が異なる複数の画像表示部13A、13Bを着脱/交換可能である。画像表示部13A、13Bは、表示部インターフェース部12a、12bで着脱を行い、画像表示部13A、13Bを付け替えた場合、特許文献1に示されるように、画像表示部13A、13Bの表示仕様が異なっていても対応できる構成となっている。
【0028】
例えば、画像表示部13Aと画像表示部13Bとにおいて、画面18a、18bの画素数が異なっていても、モノクロ表示とカラー表示との相違があっても、表示応答速度に違いがあっても、表示制御部15が生成した画像信号によって画像表示が可能である。
【0029】
情報端末10は、携帯電話通信を用いたTCP/IP通信を行うネットワークインターフェース部11を介してネットワーク30に接続し、情報配信サーバ20との間でデータの受信/送信を行う。コンテンツデータ蓄積部14は、フラッシュメモリで構成され、情報配信サーバ20より受信したコンテンツ情報(配信データ)を不揮発に保持して蓄積する。表示制御部15は、コンテンツデータ蓄積部14に蓄積された配信データから画像信号を生成して、表示部インターフェース部12a(12b)を通じて画像表示部13A(13B)を制御する。
【0030】
中央処理コントローラ17は、演算メモリを含むマイコン演算回路であって、コンテンツデータ蓄積部14によるデータ授受を含めた表示端末10全体の制御を行う。ネットワークインターフェース部11を通じて受信されたコンテンツ情報は、中央処理コントローラ17によってコンテンツデータ蓄積部14に蓄積される。コンテンツデータ蓄積部14に蓄積されたコンテンツ情報は、中央処理コントローラ17によって選択されて表示制御部15に送り込まれる。
【0031】
画像表示部13A、13Bは、不揮発メモリを用いた表示特性情報記憶部16a、16bを搭載している。表示特性情報記憶部16a、16bには、画像表示部13A、13Bの表示特性情報(表示仕様)がそれぞれ書き込まれている。中央処理コントローラ17は、情報端末10に接続された画像表示部13A、13Bの表示特性情報記憶部16a、16bを、表示部インターフェース部12a、12bを通じて読み取る。これにより、中央処理コントローラ17は、画面18a、18bの画素数、モノクロ表示とカラー表示との相違、表示応答速度の違いと言った画像表示部13A、13Bの表示仕様を識別する。
【0032】
中央処理コントローラ17は、後述するように、識別した表示仕様に対応した接続送信データを作成し、ネットワークインターフェース部11からネットワーク30経由で情報配信サーバ20に送信する。また、不図示の操作部を通じたユーザによる情報端末10の操作に基づいて、コンテンツデータ蓄積部14に蓄積されたコンテンツ情報を検索して、画像表示部13A、13Bの画像表示を書き替える。
【0033】
画像表示部13A、13Bの画面18a、18bとしては、各種液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、CRT、電気泳動ディスプレイ、トナーディスプレイ等がある。情報端末10の使用環境や用途に応じた画像表示装置を利用できる。
【0034】
情報端末10は、図示していないが、この他にバッテリー、電源管理部、グラフィックコントローラ、画像表示部13A、13Bにおける各画素の駆動素子を駆動するためのドライバ回路を有する。さらには、画像表示部13A、13Bに重ねて透明なペン入力パッドを貼り付ける等、画像表示部13A、13Bにディジタイザが含まれる場合があっても良い。
【0035】
情報端末10の各種データ保持に係る部分は、携帯性と頻繁な電源ON/OFFを想定して不揮発性の半導体メモリ素子を用いているが、常時電源保持されるメモリ素子やハードディスクに置き換えてもよい。通信の仕様は、ネットワークの性質や仕様に合わせて変更してもよい。
【0036】
情報配信サーバ20は、TCP/IP通信を行うネットワークインターフェース部21を通じてネットワーク30に接続され、ネットワーク30を経由して情報端末10に接続する。コンテンツデータベース(コンテンツDB)22は、加工される前の元の配信データとしてのコンテンツ情報を蓄積して管理する。ユーザ情報データベース(ユーザ情報DB)23は、登録されたコンテンツ配信先ユーザの情報を蓄積して管理する。コンテンツ情報処理部24は、配信されるコンテンツ情報を、情報端末10の画像表示部13A、13Bの表示仕様に適合した配信データへ加工処理する。コンテンツデータベース22は、独立した演算装置を備えたサーバーコンピュータで構成され、大量のコンテンツ情報を刻々蓄積/更新して、最新の状態に保つ。
【0037】
中央処理コントローラ25は、演算メモリを含む高速演算回路で構成されて、情報配信サーバ20の各動作を制御する。中央処理コントローラ25は、ユーザからコンテンツ情報の配信要求があると、要求されたコンテンツ情報を検索してコンテンツデータベース22から取り出す。並行して、ユーザ情報データベース23からは、情報端末10の画像表示部13A、13Bの表示仕様に関する設定データが取り出されて、コンテンツ情報処理部24へ送り込まれる。検索されたコンテンツ情報は、コンテンツ情報処理部24へ送り込まれて、ユーザから取得した画像表示部13A、13Bの表示仕様に基づいて画像表示部13A、13Bの特性に適した形に加工される。中央処理コントローラ25は、元のコンテンツ情報を加工した配信用の配信データを、ネットワークインターフェース部21からネットワーク30を通じて、ユーザの情報端末10へ配信する。
【0038】
ここで、配信するコンテンツ情報としては、小説、マンガ、参考書等のデジタル書籍が適当であるが、電子ファイル化されて情報端末に画像表示できるものであれば、それに限らない。
【0039】
情報配信サーバ20の各種データ保持に係る部分は、高速応答性の観点から独立した記憶装置とすることが望ましいが、1つのハードディスク装置を分割して各用途に割り当てても良い。コンテンツ情報処理部24もまた、高速処理の観点から独立した演算装置とすることが望ましいが、中央処理コントローラ25で画像加工の演算を行うことにより実現してもよい。各構成は、1つの筐体に納めた独立した装置としないで、各機能を分割して社内ネットワークで連繋させてもよい。通信の仕様は、ネットワークの性質や仕様に合わせて変更される。
【0040】
次に、上述した情報配信システム1の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
図2に示すように、最初にユーザが情報端末10の通信を起動して、ネットワーク30経由で情報配信サーバ20に接続する(S1)。情報配信サーバ20は、情報端末10から接続送信データを受け取って情報端末IDを取得する(S2)。
【0042】
次に、接続送信データから、情報端末10に接続された画像表示部13A、13Bにおける表示特性情報記憶部15に記憶された表示特性情報(表示仕様)を取得する(S3)。表示特性情報により画像表示部13A、13Bの画素数、モノクロ/カラー、表示応答速度などを判断する。情報配信サービスを行うために情報端末10の画像表示部13A、13Bに表示する画面情報は、すべてこの表示特性情報により最適化される。
【0043】
次に、情報配信サーバ20は、情報端末IDから接続ユーザが新規ユーザなのか登録済みユーザなのか判断する(S4)。新規ユーザであれば(S4のはい)、新規登録書き込み画面の画像データを情報端末10へ送信する。ユーザは、新規登録書き込み画面を用いて氏名、住所、ユーザ認証用パスワード等の登録を行う(S5)。情報端末IDと表示特性情報とは、書き込まれた登録情報とともに、ユーザ情報データベース23へ記憶して管理する(S5)。その後、コンテンツ検索に進む(S7)。
【0044】
一方、登録済みユーザであれば(S4のいいえ)、ユーザ認証画面の画像データを情報端末10へ送信する。ユーザは、ユーザ認証画面にパスワード入力を行う(S6)。ユーザ情報データベース23に記憶されたパスワードと一致して認証が完了すると、コンテンツ検索に進む(S7)。
【0045】
次に、ユーザがコンテンツデータベース22に蓄積されたコンテンツ情報を検索して、希望するコンテンツ情報が決定すると、情報配信サーバ20では、配信データ作成処理を行う(S8)。この処理では、コンテンツ情報の配信データを表示特性情報に基づいて画像表示部13A、13Bに適した形へ加工する。具体的には、ユーザの画像表示部13A、13Bの画素数がいくつか、モノクロ表示なのかカラー表示なのか、表示応答速度により静止画用なのか動画対応可能なのか、に従って配信データを作成する。
【0046】
配信データ作成処理(S8)が済むと、情報配信サーバ20は、作成した配信データサイズに従ってデータ料金の課金演算を行う(S9)。そして、ネットワーク30を経由して情報端末10にコンテンツ情報を配信する(S10)。配信データサイズ、データ料金、配信時間を含む配信履歴はユーザ情報データベース23に記録される。
【0047】
コンテンツ情報の配信後、情報配信サーバ20は、続けて他のコンテンツ情報の配信を希望するかユーザに確認する(S11)。希望がある場合は、コンテンツ検索(S7)に戻って、S7〜S11の処理を繰り返すが、希望が無ければ、情報端末10と情報配信サーバ20との通信を終了して(S12)、情報端末10をネットワーク30から切り離す。
【0048】
図2に示す制御によれば、ユーザが情報配信サーバ20に接続した時点で、情報配信サーバ20は、直ちに情報端末10から画像表示部13A、13Bの表示特性情報を取得できる。従って、コンテンツ情報の配信に先立つ各種画面(登録画面、認証画面、検索画面)も画像表示部13A、13Bに最適なサイズで作成できる。画像表示部13A、13Bの表示特性情報に基づいてコンテンツ情報の配信データを最適なサイズで作成できる。そのため、無駄なデータ配信をなくすことになり、ネットワーク30の通信負荷を減らすことができ、データ配信の料金も抑えることが可能となる。
【0049】
次に、第1実施形態の情報配信システムにおける別の制御を説明する。この制御は、ユーザが画像表示部13A(13B)を他の画像表示部13B(13A)に付け替えて、配信済みのコンテンツ情報を閲覧する場合に適用される。
【0050】
画像表示部13Aを新しい画像表示部13Bに付け替えた場合、ユーザが情報配信サーバ20に接続してコンテンツ検索を行えば、ユーザ情報データベース23の表示特性情報が書き換えられる。これにより、それ以降の配信データは新しい画像表示部13Bに最適化される。しかし、元の画像表示部13Aに最適化して既にコンテンツデータ蓄積部14にダウンロード済みの配信データは、新しい表示部13Bに最適ではない。そこで、コンテンツデータ蓄積部14にダウンロード済みの配信データを情報端末10で選択して、新しい画像表示部13Bへ表示させる場合、その都度、必要な配信データだけ情報配信サーバ20に再加工を要請する。
【0051】
図3に示すように、まず、ユーザがコンテンツ情報の閲覧を開始する(S21)。そして、情報端末10に配信済みのコンテンツ情報を選択する(S22)。
【0052】
次に、配信済みのコンテンツ情報が情報端末10に取り付けられた画像表示部13Bの特性に適したデータであるか否かを判別する(S23)。適していれば(S23のはい)、画像表示部13Bそのまま表示させてコンテンツ情報を閲覧させる(S32)。しかし、適していなければ(S23のいいえ)、情報端末10は、ネットワーク30に接続して情報配信サーバ20との通信を開始する(S24)。
【0053】
情報配信サーバ20は、情報端末10からの接続送信データから情報端末IDを取得する(S25)。そして、接続送信データから、情報端末10に接続された表示部13Bにおける表示特性情報を取得する(S26)。
【0054】
次に、情報配信サーバ20は、パスワードにより接続ユーザが登録済みユーザかどうか認証を行う(S27)。
【0055】
認証が済むと、配信データ作成処理を行う(S28)。これは、画像表示部13Bに適してないコンテンツ情報に対して配信データを再度作成する処理であり、画像表示部13Bの表示特性情報に基づき配信データを作成する。
【0056】
課金については、画像表示部13B用に再度作成した配信データサイズと、以前の表示部13A用に作成した配信データサイズとの差分に相当するデータ料金を課金する(S29)。以前作成した表示部13A用の配信データサイズは、ユーザ情報データベース23に記憶された情報を読み出すことで可能となる。ただし、以前の配信データサイズのほうが大きくて、差がマイナスになる場合、今回の課金は0とする。
【0057】
それから、情報配信サーバ20は、情報端末10へコンテンツ情報の配信を実行する(S30)。配信データサイズ、データ料金、配信時間を含む配信履歴はユーザ情報データベース23に記憶される。
【0058】
データ配信が完了すると、サーバ接続を終了する(S31)。ダウンロードされた新しい配信データが画像表示部13Bに表示されて、ユーザはコンテンツ閲覧を行う(S32)。
【0059】
図3に示す制御によれば、既に配信済みのコンテンツ情報についても、新しい画像表示部13Bの表示特性情報に基づいて再度作成されたコンテンツ情報の配信データを得ることができる。情報端末10の画像表示部13Aを取り替えた場合に、ユーザが閲覧するコンテンツ情報が新しい画像表示部13Bに適してない場合に対処できる。料金については、適してない配信データと再度作成した配信データのサイズの差分に対して支払う。そのため、ユーザは画像表示部13Aを取り替えても、古いコンテンツ情報を問題なく閲覧でき、また、その場合のデータ配信の料金も最小限にできる。
【0060】
第1実施形態の情報配信システム1によれば、画像表示部13A、13Bが着脱可能である情報端末10にネットワーク30を介してコンテンツ情報を効率良く配信できる。ユーザがコンテンツ情報の配信を要求して情報端末10を情報配信サーバ20に接続した場合、情報配信サーバ20は、情報端末10から画像表示部13A、13Bの表示特性情報を取得できる。これにより、画像表示部13A、13Bの表示特性情報に基づいてコンテンツ情報の配信データを最適なサイズで作成できる。そのため、無駄なデータ配信をなくすことになり、ネットワーク30の通信負荷を減らすことができ、データ配信の料金も抑えられる。
【0061】
また、情報端末10の画像表示部13Aを取り替えた場合に、ユーザが閲覧するコンテンツ情報が新しい画像表示部13Bに適してなければ、情報端末10が自動的に情報配信サーバ20に接続する。新しい画像表示部13Bの表示特性情報に基づいてコンテンツ情報の配信データを再度作成させる。そして、新しい画像表示部13Bに適合した配信データが元々保存されていたかのように画像表示装置13Bに表示させる。画質劣化の無い高品位の画像をユーザに気付かれることなく表示させる。その料金については、適してない配信データと再度作成した配信データのサイズの差分に対して支払わせる。そのため、ユーザは画像表示部13A、13Bを取り替えても、コンテンツ情報を問題なく閲覧でき、また、その場合のデータ配信の料金も最小限で済む。
【0062】
<第2実施形態>
図4は第2実施形態の情報配信システムの全体構成の説明図、図5は情報端末と情報配信サーバの構成の説明図である。図6は情報配信システムの一連の動作概要についてのフローチャート、図7は配信スケジュールの設定処理に係る動作についてのフローチャートである。図8は配信スケジュールの設定画面の説明図、図9は配信スケジュールに基づく配信処理の説明図、図10は指令操作に基づく配信処理の説明図である。
【0063】
図4に示すように、第2実施形態の情報配信システム2は、複数ページの画像表示部41を備えた情報端末40がネットワーク60を介して情報配信サーバ50に接続可能である。ネットワーク60には、予め登録された仕様の異なる各種の情報端末が多数接続可能である。情報端末40に限らず、通常のディスプレイを接続したパソコンや第1実施形態の情報端末10も会員登録により、情報配信サーバ50からコンテンツ情報の配信を受けることができる。情報配信サーバ50は、それぞれの情報端末の画像表示部に合わせた画像サイズとページ数とに元の配信データを編集加工した配信データを、ネットワーク60を介して情報端末ごとに配信する。
【0064】
複数ページの画像表示部41を備えた情報端末40に対しては、情報配信サーバ50は、画面上のスクロールやページ送りを無くして、印刷冊子の如き操作性を実現できるように編集加工した配信データを配信する。また、各ページを無駄無く満たして、白紙のページを残さないように、図8の設定画面70を用いて、ユーザのニーズに合わせたページ割りを設定できるようにしてある。
【0065】
ネットワーク60は、情報端末40や情報配信サーバ50が通信可能なネットワークであればインターネットやIP網のほか電話網であってもよい。ネットワーク60の形態は、有線、無線は問わない。
【0066】
図5に示すように、情報端末40は、複数のページ41A〜41Eから構成された画像表示部41を備える。ページ41A〜41Eは、表示制御部45によってページ単位で書き込み/消去が可能な画像表示装置である。画像表示部41には、ページ41A〜41Eの表示特性情報(表示仕様)が記録されており、第1実施形態と同様に、情報端末40は、情報配信サーバ50へ送信する接続送信データに表示特性情報(表示仕様)を含めている。従って、情報配信サーバ50は、接続送信データから画像表示部41のページ41A〜41Eの表示仕様とページ数とを識別して、元の配信データを画像表示部41の表示仕様に合わせる加工を行う。そして、後述する設定が行われていない場合でも、ページ数に合わせたデフォルトのページ構成による配信が行われる。
【0067】
コンテンツデータ蓄積部44は、情報配信サーバ50より受信したコンテンツ情報を蓄積する。ページ構成管理部42は、図8に示す設定画面70を用いて設定されたコンテンツ情報と、対応するページとのテーブルを記憶する。表示部インターフェース部46(図5)は、画像表示部41のページ41A〜41Eを表示制御部45に接続する。ネットワークインターフェース部43は、ネットワーク60を介して情報配信サーバ50と双方向の通信を行う通信回路である。中央処理コントローラ47は、ネットワークインターフェース部43を介して接続送信データの送信を行い、配信された配信データをコンテンツデータ蓄積部44に蓄積する。そして、ページ構成管理部42を参照して表示制御部45へ配信データを送り込んで画像表示部41を書き替える。中央処理コントローラ47は、情報端末40の各動作を制御する。
【0068】
画像表示部41の最初のページ41Aは、図8に示す設定画面70を表示して設定操作を行う都合上、応答性の高い液晶ディスプレイを採用している。エレクトロルミネッセンスディスプレイ等も利用可能である。一方、続くページ41B〜41Eは、書き込んだ画像を電力供給無しに保持できるように、表示メモリ性のあるディスプレイを採用している。表示メモリ性のあるディスプレイとしては、電気泳動ディスプレイ、トナーディスプレイ等が挙げられる。
【0069】
また、図示していないが、この他にバッテリー、電源管理部、グラフィックコントローラ、画像表示部41における各画素の表示素子を駆動するための駆動回路を有する。さらには、画像表示部41に、ペン入力装置やディジタイザが含まれる場合があっても良い。
【0070】
第1実施形態と同様に、情報端末40の各種データ保持に係る部分は、不揮発性の半導体メモリ素子を用いているが、電源保持されたメモリ素子やハードディスクに置き換えてもよい。通信の仕様は、ネットワークの性質や仕様に合わせて変更してもよい。
【0071】
情報配信サーバ50は、ネットワークインターフェース部51からネットワーク60を通じて情報端末40と通信する。コンテンツデータベース(コンテンツDB)52は、ネットワーク60等を通じて取得された最新のコンテンツ情報を蓄積して管理する。ユーザ情報データベース(ユーザ情報DB)53は、コンテンツ配信先ユーザの情報を管理する。スケジュールデータベース(スケジュールDB)54は、図8に示す設定画面70を用いて設定されたコンテンツ情報の配信スケジュールを蓄積して、情報端末40に対する配信時期を管理する。中央処理コントローラ55は、情報配信サーバ50の各動作を制御するとともに、スケジュールデータベース54に記憶されたコンテンツ配信スケジュールに従って元のコンテンツ情報から配信データを作成する。コンテンツデータベース52に蓄積された元のコンテンツ情報を用いて、ページ41A〜41Eに最適化した加工と、設定に基づく編集とを施した配信データを情報端末40へ配信する。
【0072】
ここで配信するコンテンツ情報としては、小説、マンガ、ニュース、専門誌、参考書等のデジタル書籍が適当であるが、電子ファイル化されて情報端末40の画像表示部41に表示できるものであれば、それに限らない。
【0073】
情報配信サーバ50の各種データ保持に係る部分は、高速応答性の観点から独立した記憶装置とすることが望ましいが、1つのハードディスク装置を分割して各用途に割り当てても良い。配信データの加工編集に関する演算は、高速処理の観点から、中央処理コントローラ47から独立した専用の演算装置としてもよい。各構成は、1つの筐体に納めた独立した装置としないで、各機能を分割して社内ネットワークで連繋させてもよい。通信の仕様は、ネットワークの性質や仕様に合わせて変更される。
【0074】
図6に示すように、最初に、ユーザは、情報端末40をネットワーク60に接続して、情報配信サーバ50に接続送信データを送信する(S31)。
【0075】
接続送信データによってユーザ情報が情報配信サーバ50に登録される(S32)。
【0076】
ユーザは、画像表示部41のページ41Aに表示された設定画面70(図8)を用いて、配信を希望するコンテンツ情報を選定する(S33)。
【0077】
ユーザは、選定したコンテンツ情報をユーザの情報端末40の画像表示部41のどのページに表示させるか、いつ配信させるかを設定画面70に設定する(S34)。
【0078】
これらの設定が済むと、情報配信サーバ50では、設定された配信スケジュールに従ってコンテンツ情報を配信する(S35)。
【0079】
情報端末40は、情報配信サーバ50からコンテンツ情報を受信し、ページ構成管理部42の記録に基づいて、コンテンツ情報をユーザ所望のページ41A〜41Eに表示する(S36)。これにより一連の動作を終了する(S37)。
【0080】
図7に示すように、情報配信システム2では、ユーザが情報配信サーバ50にアクセスして、ユーザごとにコンテンツ情報の種類とその配信時期とを登録する。
【0081】
最初に、ユーザが情報端末40をネットワーク60経由で情報配信サーバ50に接続する(S41)。
【0082】
情報配信サーバ50は、第1実施形態と同様な処理により、接続したユーザが新規ユーザなのか登録済みユーザなのか判断する(S42)。
【0083】
新規ユーザである場合(S42のはい)、画像表示部41のページ41Aに表示された登録画面を通じて、ユーザは、氏名、住所、ユーザ認証用パスワード等の登録を行う。登録情報は、ユーザ情報データベース53へ記憶して管理する(S46)。その後、コンテンツ情報の検索に進む(S47)。
【0084】
ユーザは、設定画面70(図8)に示される選択肢の中からコンテンツ情報の検索(S47)を行う。ユーザがコンテンツデータベース52に蓄積されたコンテンツ情報を検索して、希望するコンテンツ情報が決定すると、そのコンテンツ情報についての配信スケジュールを設定する(S48)。
【0085】
登録済みユーザである場合(S42)、ユーザはパスワード入力を行う(S43)。ユーザ情報データベース53に記憶されたパスワードと一致して認証が完了すると、コンテンツ情報の検索に進む(S44)。
【0086】
新規ユーザの場合と同様に、ユーザがコンテンツデータベース52に蓄積されたコンテンツ情報を検索する。そして、希望するコンテンツ情報が決定すると、前回設定したコンテンツ情報の配信スケジュールを変更して再設定することができる(S45)。その際、配信が不必要になったコンテンツ情報は、リストから削除して配信を解除してもよい。
【0087】
以上の配信スケジュールの設定が済むと、サーバアクセスを終了する(S49)。
【0088】
このような配信スケジュールの設定、変更、再設定は、図8に示した設定画面を画像表示部41のページ41Aに表示して行う。設定画面70では、配信希望のコンテンツ情報71をリストアップする。そして、どのコンテンツ情報71を情報端末40のどのページ72に表示させるか、配信する間隔73はどのくらいか、配信時間74はいつなのかを設定する。コンテンツ情報71の配信は1つだけではなく、複数のコンテンツ情報71が選択可能である。
【0089】
図8において「マンガ「△○×◎」」を取り上げて説明する。情報配信サーバ50から、コンテンツ「マンガ「△○×◎」」が配信されると、情報端末40における表示部41のうち「1ページから4ページ」に表示させる。配信は1週間に一回という間隔で自動配信され、1週間のうち「火曜15:00」に配信が実行される。配信される毎に配信されたページだけが表示が切り替わる。このときのコンテンツ情報は、ユーザの設定で、コンテンツデータ蓄積部44に残しても良いし、ページ書き込み完了と同時に削除しても良い。
【0090】
「新聞「経済」」は、配信されると「5ページ」に表示させる。そして「1日」一回という間隔で時間『5:00』に自動配信される。
【0091】
「小説「○▲■☆」」は、「9ページから14ページ』に表示させるように設定している。しかし、配信間隔73を「サーバアクセス時」と設定することにより、ユーザが情報配信サーバ50にアクセスして配信要求を行った場合にのみ配信が実行される。このように自動配信を行わない設定にしても良い。
【0092】
図8の設定画面70を通じて設定された設定内容のうち、コンテンツ情報71、及びそのコンテンツ情報に対応するページ72は、情報端末40におけるページ構成管理部42において記憶される。そして、コンテンツ情報71およびその配信間隔73、配信時間74については、情報配信サーバ40におけるスケジュールデータベース54に記憶される。
【0093】
ただし、コンテンツ情報を特定するためのデータ管理は、コンテンツデータベース52に蓄積されたコンテンツ情報に対してIDを割り振り、コンテンツIDを管理することにしても良い。
【0094】
また、ユーザ登録、コンテンツ検索、配信スケジュール設定等でデータを入力する設定画面(図8)を情報端末40の表示部41のページ41A〜41Eのどれに表示させるかは、ユーザの設定により任意に変更できる。デフォルトとして1ページ目を使用することにしている。
【0095】
また、ページ41A〜41Eとは別に、表紙部分に設定画面を含む操作用の小さな液晶画面を配置してもよい。また、情報端末40を通常のパソコンにシリアル通信ケーブルで接続して、パソコンのディスプレイ画面に設定画面を開いて、キーボード、マウス操作により配信スケジュールを設定してもよい。いずれにせよ。図8に示すような設定画面をインターフェースとして、ユーザがページ41A〜41Eのコンテンツ割り当てを任意に設定できる。
【0096】
図9に示すように、第2実施形態の情報配信システム2では、情報配信サーバ50がコンテンツ情報の自動配信処理を行う。まず、情報配信サーバ50において、中央処理コントローラ55は、一定時間ごとにスケジュールデータベース54を検索して、コンテンツ情報を配信すべき情報端末40があるか否かを判断する(S61)。
【0097】
そして、配信すべき情報端末40があったら、設定されたコンテンツ情報をコンテンツデータベース52から取り出して、必要な加工編集処理(上述)を施して情報端末40に配信する(S62)。
【0098】
情報端末40は、配信データを受信した順にひとまずコンテンツデータ蓄積部44に記憶する(S63)。コンテンツ情報を受信完了した情報端末40は、情報配信サーバ50にコンテンツ受信通知を行い、受信が終了したことを通知する(S64)。
【0099】
その次に、情報端末40の中央処理コントローラ47は以下の判定を行う。ページ構成管理部12に記憶されたコンテンツ情報とページアドレスとのテーブル(図8参照)に基づいて、受信したコンテンツ情報を画像表示部41のどのページ41A〜41Eに表示させるか判定する(S65)。
【0100】
最後に、判定した画像表示部41にコンテンツ情報を表示する(S66)。
【0101】
ところで、情報配信サーバ50は、ネットワーク60に常時接続されているが、携帯される情報端末40は、ネットワーク60に接続されていない期間がある。設定した配信時刻に情報配信サーバ50側から呼び出しても、ネットワーク60に接続できない場合がある。このような場合、そのコンテンツ情報は、1回飛ばした次の配信時刻になるまで更新されない。また、送り出した配信データが受信されない場合、何度も配信を繰り返すことは、多数の情報端末40に配信を行う情報配信サーバ50にとって負担が大きい。
【0102】
そこで、第2実施形態の情報配信システムでは、設定した配信時間に情報端末40からの応答が無ければ、加工編集した配信データをコンテンツデータベース52に一時保存する。そして、情報端末40では、設定した配信時間に該当する配信データが受信されなかった場合には、設定画面(図8)の該当するコンテンツ情報の行全体を点滅表示させる。これにより、配信未着に気付いたユーザが不図示の操作部を通じて配信要求操作を行うことにより、任意の時刻に情報配信サーバ50から情報端末40へ配信データをダウンロードできる。
【0103】
図10に示すように、第2実施形態の情報配信システム2では、ユーザが情報配信サーバ50にアクセスしたときにもコンテンツ情報の配信処理を行う。まず、ユーザが情報配信サーバ50にアクセスして、コンテンツ情報を配信するよう要求を通知する(S71)。
【0104】
コンテンツ要求を受信した情報配信サーバ50は、要求のあった情報端末40に、未受信で一時保持されたコンテンツ情報を配信する(S72)。
【0105】
情報端末40は、未受信のコンテンツ情報を受信して、コンテンツデータ蓄積部44に配信データを記憶する(S73)。コンテンツ情報を受信した情報端末40は、設定画面70における未受信の点滅表示を停止して、情報配信サーバ50にコンテンツ受信通知を行い、受信が終了したことを通知する(S74)。
【0106】
その次に、情報端末40は、ページ構成管理部42に記憶されたコンテンツ情報とページアドレスとのテーブルを参照して、受信したコンテンツ情報を画像表示部41のどのページ41A〜41Eに表示させるか判定する(S75)。最後に判定した画像表示部41にコンテンツ情報を表示する(S76)。
【0107】
これにより、複数ページの画像表示部41を有する情報端末40を用いた情報配信サービスにおいて、情報配信サーバ50から配信されたコンテンツ情報を効率よく画像表示部41へ表示できる。そして、ユーザごとに任意に定めたページ構成で、必要なコンテンツ情報だけを必要な頻度で更新表示できる。ネットワーク60を通じた通信データ量に無駄が無く、短い接続時間でコンテンツ情報の更新ができる。配信時間を指定することで、情報端末40を常時ネットワーク60に接続しておく必要がなくなり、画像表示部41のコンテンツ情報の利用中に自動的に表示が更新されてしまうことも回避できる。
【0108】
以上のように実施形態2の情報配信システム2によれば、複数ページの画像表示部41を有する情報端末40を用いた情報配信サービスにおいて、情報配信サーバ50から配信されたコンテンツを効率よく画像表示部41へ表示できる。ユーザ所望のページ構成で自動的に表示を行えるので、ユーザにとってコンテンツ情報が読み易くなり、ユーザビリティの高い情報配信システム2を提供できる。
【0109】
<比較例の情報配信システム>
近年、インターネットの普及に伴って、インターネットに接続可能な携帯電話やPDAなどの携帯端末へ、マンガや小説や新聞など種々の情報を提供する情報配信サービスが提供されている。(特許文献1参照)
【0110】
特許文献2には、表示する情報を記憶する記憶手段を含む電子機器本体部と、情報を表示する電子表示手段を含む表示部とから構成される電子機器システムが示される。ここでは、電子機器本体部に対して画像表示部を着脱可能として、性能の異なる複数種類の画像表示部を用意してある。そして、ユーザは必要に応じて最適な性能を備えた画像表示部を電子機器本体部に装着して情報を表示させる。電子機器本体部は、装着された画像表示部の特性に応じて、自動的に電子機器システムの動作を最適化する。
【0111】
電子機器本体部と画像表示部とが着脱可能な情報端末を用いて、インターネットを介した情報配信サービスを展開する場合、情報配信サーバは、配信先の情報端末へ効率良くコンテンツを配信する必要がある。しかし、ユーザの電子機器本体部に装着している画像表示部が着脱可能であるために、ユーザがどのような特性の画像表示部を使用しているか不明である。従って、情報配信サーバ側は、情報端末の画像表示部に対して最適化された情報を配信することが困難である。
【0112】
そして、ユーザの使用する画像表示部の画素数より多い画素数のデータを配信したり、モノクロの表示部であるにもかかわらず、カラーのデータを配信したりするということになり、冗長な情報を配信するという無駄が発生する。
【0113】
特許文献2には、複数のページディスプレイを有する電子ブックが示される。このような電子ブックは、通常、その複数ページディスプレイに対して電子的にアドレス指定可能な手段を有している。また、特許文献3には、複数のシート状の表示媒体を層状に束ねて格納可能にした情報表示装置が示される。
【0114】
複数ページの画像表示部を有する情報端末を用いてインターネットを介した情報配信サービスを展開する場合、情報端末は情報配信サーバから配信されたコンテンツ情報を効率よく各表示部へ表示させる必要がある。しかし、情報端末は、複数ページの画像表示部を有するため、コンテンツ情報をどのページに表示させるかが確定しておらず、配信されたコンテンツ情報を、自動的にユーザ所望のページに表示することが困難となる。例えば、配信されたコンテンツを1ページ目から順に表示させることとなれば、ページ構成が煩雑になってユーザにとって読みにくく、ページ構成を変更する必要が出てくる。
【0115】
<発明との対応>
第1実施形態の情報端末10は、ネットワーク30に接続された情報配信サーバ20からネットワーク30を通じて、画像表示部13A、13Bに表示させる配信データを受信する。画像表示部13A、13Bの表示仕様を識別する中央処理コントローラ17と、識別した表示仕様に対応する設定データを、情報配信サーバ20に、ネットワーク30を通じて送信するネットワークインターフェース部11とを備える。ネットワークインターフェース部11は、また、送信された設定データに基づいて情報配信サーバ20が加工した配信データを受信する。
【0116】
第1実施形態の情報配信システム1では、情報配信サーバ20が送信した配信データを情報端末10がそのまま利用して画像表示部13A、13Bに表示させると、画像表示部13A、13Bの表示仕様に適合した画像が表示される。情報配信サーバ20は、同一内容の元の配信データを加工して、それぞれの画像表示部13A、13Bに最適化させた情報端末10ごとに異なる配信データを配信しているからである。そして、そのような加工が可能な理由は、情報端末10が、配信データの加工の根拠となる画像表示部13A、13Bの表示仕様を設定データとして情報配信サーバ20に送信しているからである。配信データおよび設定データの授受は、同じネットワーク30を通じて行われる。
【0117】
従って、情報端末10は、過不足の無い通信データ量と接続時間とで、搭載した画像表示部13A、13Bに必要十分な配信データを受信でき、配信データを画像表示部13A、13Bに適合させる加工を行う必要が無い。情報配信サーバ20は、元の配信データだけを蓄積して、配信する際に加工して送信してしまえば、加工された配信データを記録保持しておく必要が無い。画像表示部13A、13Bごとに異なる同一内容の配信データを記録保持しておく必要も無い。同一結果(画像表示部13A、13Bへの画像表示)を得るためのネットワーク30を通じたデータ通信量が最小限となるので、接続時間も節約される。接続時間が短くなれば、携帯電話のような同一地域での接続数が限られた通信線路でも、多数の情報端末10へ配信を効率的に行うことができる。
【0118】
情報配信サーバ20は、ネットワーク30に接続可能な情報端末10が画像表示部13A、13Bに表示させる配信データを、ネットワーク30を通じて情報端末10に送信する。画像表示部13A、13Bの表示仕様に対応させて情報端末10が送信した設定データを、ネットワーク30を通じて受信するネットワークインターフェース部21と、受信した設定データに基づいて配信データを加工して前記表示仕様に適合させるコンテンツ情報処理部24とを備える。ネットワークインターフェース部21は、また、加工された配信データを、情報端末10に、ネットワーク30を通じて送信する。
【0119】
第1実施形態の情報配信システム1は、情報端末10と情報配信サーバ20とがネットワーク30で接続されている。
【0120】
第1実施形態の情報配信システム1は、ネットワーク30は、データ従量課金または接続時間課金される携帯電話通信を用いて、情報端末10側が無線接続である。
【0121】
情報端末10は、表示仕様がそれぞれ異なる複数種類の画像表示部13A、13Bを交換可能に接続する表示部インターフェース部12a、12bを備え、中央処理コントローラ17は、接続された画像表示部13A、13Bの表示特性情報記憶部16a、16bを読み取って表示仕様を識別する。
【0122】
中央処理コントローラ17は、ネットワークインターフェース部11からネットワーク30を通じて情報配信サーバ20に接続したときに設定データを送信する。
【0123】
しかし、画像表示部13A、13Bが接続されたその瞬間に、中央処理コントローラ17が表示特性情報記憶部16a、16bを読み取って、直ちに設定データを送信させてもよい。これにより、情報配信サーバ20は、直ちに画像表示部13A、13Bの交換を検知して、次の配信準備等を開始できる。
【0124】
第1実施形態の情報端末10は、画像表示部13A、13Bに表示させる配信データが前記表示仕様に適合するか否かを判断する中央処理コントローラ17を備える。ネットワークインターフェース部11は、配信データが前記表示仕様に適合しないと判断したときに、設定データを送信する。
【0125】
第2実施形態の情報端末40は、複数枚のページ41A〜41Eを綴じ合わせた画像表示部41と、ページ41A〜41Eに表示させる配信データの種類を任意に選択してページ41A〜41Eのそれぞれに設定可能な設定画面70(中央処理コントローラ47)と、受信した配信データを設定画面70によって対応付けたページ41A〜41Eに表示させるページ構成管理部42とを備える。そして、ネットワークインターフェース部43は、設定画面70を通じて設定された配信データの種類にも対応する設定データを送信する。
【0126】
情報端末40は、ネットワークインターフェース部43は、設定画面70を通じて設定内容が変更されたときに、設定データを送信する。
【0127】
情報端末40の設定画面70(中央処理コントローラ47)は、前記種類ごとの前記配信データの配信時期を前記種類と関連付けて設定可能である。ネットワークインターフェース部43は、設定された前記配信時期ごとに、設定された前記種類の配信データを受信する。
【0128】
第2実施形態の情報端末10は、それぞれの最近の前記配信時期における前記種類ごとの前記配信データが受信完了か否かを設定画面70に表示する。そして、設定画面70を見て未完了を判断したユーザの指令操作に基づいて、直ちにネットワーク60を通じて情報配信サーバ50に受信未完了の配信データの送信を要求するネットワークインターフェース部43とを備える。
【0129】
第2実施形態の情報配信サーバ50のネットワークインターフェース部51は、前記配信時期と前記種類とにも対応させて情報端末40が送信した設定データを、ネットワーク60を通じて受信する。中央処理コントローラ55は、前記種類ごとの前記配信時期に先立たせて、前記配信時期に該当する前記配信データを加工して前記表示仕様に適合させる。ネットワークインターフェース部51は、前記配信時期ごとに該当する前記配信時期の加工された配信データを送信する。
【0130】
第2実施形態の情報配信システム2は、情報端末40と情報配信サーバ50とがネットワーク60を通じて接続されている。
【0131】
第2実施形態の情報端末40は、ネットワーク60に接続された情報配信サーバ50から、画像表示部41に表示させる配信データを、ネットワーク60を通じて受信する。複数枚のページ41A〜41Eを綴じ合わせた画像表示部41と、ページ41A〜41Eに表示させる配信データの種類と前記種類ごとの配信時期とを任意に選択して、ページ41A〜41Eについて設定可能な設定画面70と、受信した配信データを、設定画面70によって対応付けたページ41A〜41Eに表示させるページ構成管理部42とを備える。ネットワークインターフェース部43は、設定画面70を通じて中央処理コントローラ47に設定された前記種類と前記配信時期とに対応させた設定データを、情報配信サーバ50に、ネットワーク60を通じて送信する。ネットワークインターフェース部43は、また、送信された前記設定データに基づいて情報配信サーバ50が選択した配信データを該当する配信時期ごとに受信する。
【0132】
第2実施形態の情報配信サーバ50は、ネットワーク60に接続可能な情報端末40が画像表示部41に表示させる配信データを、情報端末40に、ネットワーク60を通じて送信する。ネットワークインターフェース部51(中央処理コントローラ55)は、配信データの種類と前記種類ごとの配信時期とに対応させて情報端末40が送信した設定データを、ネットワーク60を通じて受信する。ネットワークインターフェース部51(中央処理コントローラ55)は、また、受信した設定データに基づいて、設定された配信時期ごとに該当する配信データを、情報端末40にネットワーク60を通じて送信する。
【0133】
第2実施形態の情報配信システム2は、情報端末40と情報配信サーバ50とがネットワーク60を通じて接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】第1実施形態の情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】情報端末の制御のフローチャートである。
【図3】受信済みコンテンツ情報が不適正な場合の処理のフローチャートである。
【図4】第2実施形態の情報配信システムの全体構成の説明図である。
【図5】情報端末と情報配信サーバの構成の説明図である。
【図6】情報配信システムの一連の動作概要についてのフローチャートである。
【図7】配信スケジュールの設定処理に係る動作についてのフローチャートである。
【図8】配信スケジュールの設定画面の説明図である。
【図9】配信スケジュールに基づく配信処理の説明図である。
【図10】指令操作に基づく配信処理の説明図である。
【符号の説明】
【0135】
1、2 情報配信システム(情報配信システム)
10、40 情報端末(情報端末)
11、43 仕様送信手段、配信受信手段(ネットワークインターフェース部)
21、51 仕様受信手段、配信送信手段(ネットワークインターフェース部)
11A、31A アンテナ
12a、12b 接続手段(表示部インターフェース部)
13A、13B、41 画像表示部
14、44 コンテンツデータ蓄積部
15、45 表示制御部
16a、16b 表示特性情報記憶部
17、47 中央処理コントローラ
20、50 情報配信サーバ
22、52 コンテンツデータベース
23、53 ユーザ情報データベース
24、55 加工手段(コンテンツ情報処理部、中央処理コントローラ)
25、55 識別手段(中央処理コントローラ)
30、60 ネットワーク
31 中継局
42 ページ構成管理部
46 表示部インターフェース部
54 スケジュールデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された情報配信装置から前記ネットワークを通じて、画像表示手段に表示させる配信データを受信する情報端末において、
前記画像表示手段の表示仕様を識別する識別手段と、
識別した前記表示仕様に対応する設定データを、前記情報配信装置に、前記ネットワークを通じて送信する仕様送信手段と、
送信された前記設定データに基づいて前記情報配信装置が加工した前記配信データを受信する配信受信手段と、を備えたことを特徴とする情報端末。
【請求項2】
ネットワークに接続可能な情報端末が画像表示手段に表示させる配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信する情報配信装置において、
前記画像表示手段の表示仕様に対応させて前記情報端末が送信した設定データを、前記ネットワークを通じて受信する仕様受信手段と、
受信した前記設定データに基づいて前記配信データを加工して前記表示仕様に適合させる加工手段と、
加工された前記配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信する配信送信手段と、を備えたことを特徴とする情報配信装置。
【請求項3】
請求項1記載の情報端末と請求項2記載の情報配信装置とが前記ネットワークで接続されていることを特徴とする情報配信システム。
【請求項4】
前記ネットワークは、データ従量課金または接続時間課金される携帯電話通信を用いており、前記情報端末側が無線接続であることを特徴とする請求項3記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記表示仕様がそれぞれ異なる複数種類の前記画像表示手段を交換可能に接続する接続手段を備え、
前記画像表示手段は、それぞれの前記表示仕様を不揮発に保持する表示特性情報記憶部を有し、
前記識別手段は、接続された前記画像表示手段の前記表示特性情報記憶部を読み取って前記表示仕様を識別することを特徴とする請求項1記載の情報端末。
【請求項6】
前記仕様送信手段は、前記ネットワークを通じて前記情報配信装置に接続したときに、前記設定データを送信することを特徴とする請求項5記載の情報端末。
【請求項7】
前記画像表示手段に表示させる前記配信データが前記表示仕様に適合するか否かを判断する判断手段を備え、
前記仕様送信手段は、前記配信データが前記表示仕様に適合しないと判断したときに、前記設定データを送信することを特徴とする請求項5または6記載の情報端末。
【請求項8】
複数枚の前記画像表示手段を綴じ合わせた画像表示部と、
複数枚の前記画像表示部に表示させる前記配信データの種類をそれぞれ任意に選択して設定可能な設定手段と、
受信した前記配信データを、前記設定手段によって対応付けた前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、
前記仕様送信手段は、前記設定手段を通じて設定された前記配信データの種類にも対応させた設定データを送信することを特徴とする請求項1または5乃至7いずれか1項記載の情報端末。
【請求項9】
前記仕様送信手段は、前記設定手段によって設定内容が変更されたときに、前記設定データを送信することを特徴とする請求項8記載の情報端末。
【請求項10】
前記設定手段は、前記種類ごとの前記配信データの配信時期を、前記種類と関連付けて設定可能であって、
前記配信受信手段は、設定された前記配信時期ごとに、該当する前記種類の配信データを受信することを特徴とする請求項8または9記載の情報端末。
【請求項11】
それぞれの前記配信時期で該当する前記配信データが受信完了か否かを表示する受信状態表示手段と、
指令操作に基づいて、直ちに前記ネットワークを通じて前記情報配信装置に受信未完了の前記配信データの送信を要求する要求手段と、を備えたことを特徴とする請求項10記載の情報端末。
【請求項12】
前記仕様受信手段は、前記配信時期と前記種類とにも対応させて前記情報端末が送信した設定データを受信し、
前記加工手段は、それぞれの前記配信時期に先立たせて、該当する前記配信データを加工して前記表示仕様に適合させ、
前記配信送信手段は、それぞれの前記配信時期ごとに該当する加工された前記配信データを送信することを特徴とする請求項2記載の情報配信装置。
【請求項13】
請求項10または11記載の情報端末と、請求項12記載の情報配信装置とが前記ネットワークを通じて接続されていることを特徴とする情報配信システム。
【請求項14】
ネットワークに接続された情報配信装置から前記ネットワークを通じて、画像表示手段に表示させる配信データを受信する情報端末において、
複数枚の前記画像表示手段を綴じ合わせた画像表示部と、
複数枚の前記画像表示手段に表示させる前記配信データの種類と前記種類ごとの配信時期とをそれぞれ任意に選択して設定可能な設定手段と、
受信した前記配信データを、前記設定手段によって対応付けた前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記設定手段を通じて設定された前記種類と前記配信時期とに対応させた設定データを、前記ネットワークを通じて前記情報配信装置に送信する設定送信手段と、
送信された前記設定データに基づいて前記情報配信装置が選択した前記配信データを、該当する配信時期ごとに受信する配信受信手段と、を備えたことを特徴とする情報端末。
【請求項15】
ネットワークに接続可能な情報端末が画像表示手段に表示させる配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信する情報配信装置において、
前記配信データの種類と前記種類ごとの配信時期とに対応させて前記情報端末が送信した設定データを、前記ネットワークを通じて受信する仕様受信手段と、
受信した前記設定データに基づいて、設定された前記配信時期ごとに該当する前記配信データを、前記ネットワークを通じて前記情報端末に送信する配信送信手段と、を備えたことを特徴とする情報配信装置。
【請求項16】
請求項14記載の情報端末と、請求項15記載の情報配信装置とが前記ネットワークを通じて接続されていることを特徴とする情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−279858(P2007−279858A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−102577(P2006−102577)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】