情報通知方法、情報通知装置および情報通知システム
【課題】特別な操作を必要とせずに、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく利用者に通知する。
【解決手段】プレゼンス管理装置2は、利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、この利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理している利用者のプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信した場合に、この更新データによりプレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、このIDが割り当てられている利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得し出力する。
【解決手段】プレゼンス管理装置2は、利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、この利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理している利用者のプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信した場合に、この更新データによりプレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、このIDが割り当てられている利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得し出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通知技術に関し、特に、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を利用者に通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少ない操作で利用者に所望の情報を所望のタイミングで提供する技術が開示されている。この技術において、利用者は、自身に割り当てられているIDを記憶したICタグを予め自身の携帯電話機に貼り付けておく。そして、利用者は、例えば博覧会で見かけた宣伝広告媒体についての詳細な情報を知りたいならば、この宣伝広告媒体に携帯電話機を近付け、この宣伝広告媒体に付属しているICタグリーダに携帯電話機のICタグのIDを読み取らせる。ICタグリーダは、携帯電話機のICタグからIDを読み取ると、このIDを情報配信サーバに送信する。これを受けて、情報配信サーバは、この宣伝広告媒体に関する配信情報を、必要に応じてこのIDに対応付けられた利用者の属性情報に従ってカスタマイズして、このIDに対応付けられた利用者の携帯電話機に配信する。このため、利用者は、携帯電話機を宣伝広告媒体に近付けるという少ない操作で、所望の情報を所望のタイミングで入手することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−308267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、宣伝広告媒体に興味を示す利用者に、利用者全員に共通の情報である宣伝広告媒体に関する配信情報を、利用者の属性に合わせて配信するものである。したがって、個々の利用者に、不在期間に蓄積された利用者宛情報(電話の着信、電子メールの受信等)といった利用者固有の情報を通知するものではない。また、宣伝広告媒体に関する配信情報を入手するために、ICタグが貼り付けられた携帯電話機を宣伝広告媒体に近付けるという特別な操作が必要である。さらに、宣伝広告媒体に関する情報を携帯電話機に配信するため、携帯電話機のリソース、電力が消費されてしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、特別な操作を必要とせずに、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく利用者に通知する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、情報通知装置およびプレゼンス管理装置が連携し、プレゼンス管理装置がいずれかの利用者のプレゼンス情報を「不在」から「在席」に更新した場合に、情報通知装置がこの利用者に対応付けられている情報入手先にアクセスして、不在期間に蓄積されたこの利用者宛ての情報のリストを取得する。そして、取得した情報のリストを出力する。
【0007】
例えば、本発明は、情報通知装置とプレゼンス管理装置とが連携して、利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知方法であって、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体からIDを読み取って、当該IDに対応付けられて管理している当該利用者の前記プレゼンス情報を更新するとともに、当該プレゼンス情報の更新データを当該IDとともに前記情報通知装置に送信し、
前記情報通知装置は、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信した場合に、当該更新データにより前記プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、当該IDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを取得して、出力する。
【0008】
また、本発明は、利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、情報入手先のアドレス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶する情報入手先記憶手段と、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信する更新データ受信手段と、
前記更新データ受信手段により受信された前記プレゼンス情報の更新データにより当該プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化する場合に、当該更新データとともに受信した前記IDに対応付けられて前記情報入手先記憶手段に記憶されている前記アドレス情報を抽出し、当該アドレス情報により特定される前記情報入手先にアクセスして、当該情報入手先から、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを入手する蓄積情報入手手段と、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを出力する情報出力手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、情報通知装置が、プレゼンス管理装置に対する利用者の操作(出退勤あるいは入退室に関する操作)と連動して、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のリストを出力するので、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、情報取得のための特別な操作なしに利用者に通知することができる。また、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報を利用者の携帯端末に送信せずに出力するので、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、利用者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る情報通知システムの概略図である。
【図2】図2は、図1に示す情報通知システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図3】図3は、図1に示す情報通知装置1の概略機能構成図である。
【図4】図4は、図3に示すプレゼンス情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
【図5】図5は、図3に示す情報入手先記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
【図6】図6は、図3に示す出力方法記憶部107の登録内容例を模式的に表した図である。
【図7】図7は、図3に示す特別通知条件記憶部108の登録内容例を模式的に表した図である。
【図8】図8は、図3に示すアドレス帳記憶部109の登録内容例を模式的に表した図である。
【図9】図9は、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示例を示す図である。
【図10】図10は、図3に示す情報通知装置1の動作を説明するためのフロー図である。
【図11】図11は、図1に示すプレゼンス管理装置2の概略機能構成図である。
【図12】図12は、図11に示すプレゼンス管理装置2の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報通知システムの概略図である。
【0013】
図示するように、本実施の形態に係る情報通知システムは、オフィスビル、オフィスフロア等の職場9のエントランス91近傍に各々設置された情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2を備えている。これらの情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2は、LAN7を介して相互接続されている。また、LAN7には、メールサーバ4、SIPサーバ5、およびLAN7をWAN8に接続するためのゲートウェイ6等が接続されている。
【0014】
ここで、プレゼンス管理装置2は、利用者ごとに、プレゼンス状態を示すプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、職場9への出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作(例えば、利用者が携帯している記憶媒体3をプレゼンス管理装置2に近付ける行為)に従い、この利用者の記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理しているプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。なお、記憶媒体3は、ICタグ、ICカード、携帯端末、バーコードや二次元コード等の画像情報が記録されたカード類等、外部から読み取り可能にIDが記録されるものであればよく、その形態を問わない。
【0015】
一方、情報通知装置1は、IDを伴うプレゼンス情報の更新データをプレゼンス管理装置2から受信した場合、この更新データにより、管理中のプレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録されている情報入手先(メールサーバ4、SIPサーバ5等)にアクセスし、このIDが割り当てられた利用者の不在期間に情報入手先に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得する。そして、取得したログデータを出力して、エントランス91近傍の利用者に通知する。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る情報通知システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。このシーケンスは、利用者が、プレゼンス管理装置2に対して、職場9への出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を行うことにより開始される。
【0017】
まず、プレゼンス管理装置2は、出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を利用者から受け付けると(S101)、利用者が携帯している記憶媒体3から、この利用者に割り当てられたIDを読み取る(S102)。
【0018】
つぎに、プレゼンス管理装置2は、読み取ったIDに対応付けて管理している利用者のプレゼンス情報を更新する(S103)。具体的には、プレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「在席」ならば「不在」に変更し、「不在」ならば「在席」に変更する。ここでは、「不在」から「在席」に変更したものとする。それから、プレゼンス管理装置2は、プレゼンス情報の更新データを、このプレゼンス情報に対応付けられているIDとともに、情報通知装置1に送信する(S104)。
【0019】
情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2からプレゼンス情報の更新データを受信すると、この更新データに基づいて、プレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「不在」から「在席」に更新されたか否かを調べる。そして、プレゼンス状態が「不在」から「在席」に更新されたことを検知すると(S105)、この更新データに付加されたIDに対応付けて予め登録されている情報入手先を特定する(S106)。ここでは、情報入手先として、メールサーバ4およびSIPサーバ5が特定されたものとする。
【0020】
つぎに、情報通知装置1は、情報入手先であるメールサーバ4およびSIPサーバ5にアクセスしてログデータ要求を送信する(S107)。これを受けて、メールサーバ4およびSIPサーバ5は、自身に蓄積されているログデータを情報通知装置1に送信する。
【0021】
つぎに、情報通知装置1は、情報入手先であるメールサーバ4およびSIPサーバ5からログデータを受信すると(S108)、プレゼンス管理装置2から受信したプレゼンス情報の更新データに基づいて、この更新データに付加されたIDが割り当てられている利用者の不在期間(プレゼンス状態が「不在」になってから「在席」に変更されるまでの期間)を特定する。そして、受信したログデータから、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出する(S109)。具体的には、メールサーバ4より受信したログデータから、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されているメールアドレスを宛先とする、不在期間に受信した電子メールのログデータを抽出する。また、SIPサーバ5より受信したログデータから、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されている電話番号を宛先とする、不在期間に着信した電話のログデータを抽出する。
【0022】
それから、情報通知装置1は、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されている出力方法(表示方法および音声出力方法)を特定する(S110)。そして、抽出したログデータを、特定した出力方法により表示および音声出力する(S111)。
【0023】
つぎに、本実施の形態に係る情報通知システムを構成する情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2の詳細を説明する。
【0024】
まず、情報通知装置1の詳細を説明する。図3は、情報通知装置1の概略機能構成図である。
【0025】
図示するように、情報通知装置1は、LANインターフェース部101と、操作受付部102と、液晶パネル等の表示部103と、スピーカ等の音声出力部104と、プレゼンス情報記憶部105と、情報入手先記憶部106と、出力方法記憶部107と、特別通知条件記憶部108と、アドレス帳記憶部109と、更新データ受信部110と、プレゼンス情報管理部111と、蓄積データ取得部112と、特別通知データ抽出部113と、出力制御部114と、を有する。
【0026】
LANインターフェース部101は、LAN7に接続するためのインターフェースである。
【0027】
操作受付部102は、操作パネル、キーボード、マウス等の入力装置を介して、利用者から操作を受け付ける。
【0028】
プレゼンス情報記憶部105には、利用者ごとに、最新のプレゼンス情報が登録される。図4は、プレゼンス情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
【0029】
図示するように、プレゼンス情報記憶部105には、利用者ごとにプレゼンス情報のレコード1050が記憶されている。レコード1050は、利用者に割り当てられたIDを登録するフィールド1051と、利用者のプレゼンス状態(「在席」か「不在」か)を登録するフィールド1052と、レコード1050の更新日時を登録するフィールド1053と、を有する。
【0030】
情報入手先記憶部106には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの入手先である情報入手先に関する情報が登録される。図5は、情報入手先記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
【0031】
図示するように、情報入手先記憶部106には、利用者に割り当てられたIDごとにテーブル1060が記憶されている。テーブル1060には、情報入手先ごとにレコード1061が登録されている。レコード1061は、情報入手先の種別(SIPサーバ、メールサーバ等)、アドレスを含む情報入手先に関する情報(入手先情報)を登録するフィールド1062と、この情報入手先における利用者のアドレス情報(情報入手先の種別が「SIPサーバ」なら利用者の電話番号、「メールサーバ」なら利用者のメールアドレス等)を登録するフィールド1063と、この情報入手先から利用者宛情報のログデータを取得するために必要なログイン情報(パスワード等)を登録するフィールド1064と、を有する。
【0032】
出力方法記憶部107には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの出力方法(表示方法、音声出力方法)が登録される。図6は、出力方法記憶部107の登録内容例を模式的に表した図である。
【0033】
図示するように、出力方法記憶部107には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの出力方法のレコード1070が記憶されている。レコード1070は、利用者に割り当てられたIDを登録するフィールド1071と、ログデータの表示方法を登録するフィールド1072と、ログデータの音声出力方法を登録するフィールド1073と、を有する。
【0034】
本実施の形態では、ログデータの表示方法として、不在期間に蓄積された利用者宛情報の件数、および利用者宛情報の相手先(発信者、送信者)、利用者宛情報の種別(電話、電子メール)、受付時刻について、それぞれ表示するか否かを設定できるようにしている。また、ログデータの音声出力方法として、不在期間に蓄積された利用者宛情報の件数、および利用者宛情報の相手先、利用者宛情報の種別、受付時刻について、それぞれ音声読み上げを実施するか否かを設定できるようにしている。
【0035】
特別通知条件記憶部108には、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのうち、出力方法記憶部107に登録された出力方法とは異なる方法で通知する特別通知の対象となる利用者宛情報の条件(特別通知条件)と、その出力方法とが登録されている。図7は、特別通知条件記憶部108の登録内容例を模式的に表した図である。
【0036】
図示するように、特別通知条件記憶部108には、特別通知条件ごとにレコード1080が記憶されている。レコード1080は、特別通知条件を登録するフィールド1081と、特別通知条件に合致する利用者宛情報の表示方法を登録するフィールド1082と、特別通知条件に合致する利用者宛情報の音声出力方法を登録するフィールド1083と、を有する。
【0037】
ここでは、特別通知条件として、「利用者宛ての電話が所定の電話番号から着信した場合」、「利用者宛ての電話が同じ電話番号から所定時間内に複数回着信した場合」、「利用者宛ての電子メールを所定のメールアドレスから受信した場合」、および「利用者宛ての電話、電子メールが同じ相手から所定時間内に届いた場合」を例示している。
【0038】
また、図7において、「強制読み上げ」とは、出力方法記憶部107のレコード1070のフィールド1073に登録された音声出力方法に関わらず、特別通知条件に該当する利用者宛情報の相手先、利用者宛情報の種別、および受付時刻を音声読み上げすることを意味しており、「メッセージ付加」とは、特別通知条件に該当する利用者宛情報の音声読み上げに際して、これが特別通知条件に該当する情報である旨の音声メッセージを付加することを意味している。
【0039】
アドレス帳記憶部109には、相手ごとに、少なくとも名前、電話番号、およびメールアドレスを含むアドレス帳データが登録されている。図8は、アドレス帳記憶部109の登録内容例を模式的に表した図である。
【0040】
図示するように、アドレス帳記憶部109には、相手ごとにレコード1090が登録されている。レコード1090は、相手の名前(会社名、個人名等)を登録するフィールド1091と、電話番号を登録するフィールド1092と、メールアドレスを登録するフィールド1093と、住所その他の属性情報を登録するフィールド1094と、を有する。
【0041】
なお、情報入手先記憶部106、出力方法記憶部107、特別通知条件記憶部108、およびアドレス帳記憶部109の登録内容は、LANインターフェース部101を介して図示していない端末から、あるいは操作受付部102を介して直接更新することができる。
【0042】
更新データ受信部110は、LANインターフェース部101を介してプレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信する。
【0043】
プレゼンス情報管理部111は、更新データ受信部110により受信されたプレゼンス情報の更新データに基づいて、プレゼンス情報記憶部105に登録されている更新対象のレコード1050を更新する。この際、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052に登録されているプレゼンス状態を「不在」から「在席」に更新したならば、前回「不在」に更新してから今回「在席」に更新するまでの不在期間を計算して、この不在期間を、更新対象のレコード1050のフィールド1051に登録されているIDとともに、蓄積データ取得部112に通知する。
【0044】
蓄積データ取得部112は、プレゼンス情報管理部111から受け取った不在期間に付加されたIDに対応付けられているテーブル1060を情報入手先記憶部106から検索する。それから、このテーブル1060に登録されているレコード1061各々について、フィールド1062に登録されている入手先情報により特定される情報入手先に、フィールド1064に登録されているログイン情報を用いてアクセスし、この情報入手先からログデータを取得する。そして、不在期間およびフィールド1063に登録されているアドレス情報を用いてフィルタリングして、ログデータから、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出し、抽出したログデータをIDとともに出力制御部114に渡す。
【0045】
出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータに付加されたIDがフィールド1071に登録されているレコード1070を、出力方法記憶部107から検索する。そして、このレコード1070のフィールド1072、1073に登録されている表示方法、音声出力方法を特定する。また、出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータを特別通知データ抽出部113に渡して、特別通知データ抽出部113から、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータとその出力方法(表示方法、音声出力方法)を受け取る。
【0046】
また、出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータを、上述のようにして特定した表示方法、音声出力方法により、表示部103に表示、および音声出力部104から音声出力する。この際、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを特別通知データ抽出部113から受け取っているならば、このログデータについては、このログデータとともに受け取った出力方法を優先させ、この出力方法により、表示部103に表示、および音声出力部104から音声出力する。
【0047】
特別通知データ抽出部113は、特別通知条件記憶部108の各レコード1080のフィールド1081に登録されている特別通知条件を参照して、出力制御部114から受け取ったログデータのなかから、いずれかの特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出する。そして、抽出したログデータを、このログデータが該当する特別通知条件のレコード1080のフィールド1082、1083に登録されている表示方法、音声出力方法とともに、出力制御部114に通知する。
【0048】
図10は、情報通知装置1の動作を説明するためのフロー図である。このフローは、情報通知装置1がLAN7を介してプレゼンス管理装置2よりプレゼンス情報の更新データを受信することにより開始される。
【0049】
まず、更新データ受信部110は、LANインターフェース部101を介してプレゼンス管理装置2より受信したプレゼンス情報の更新データをプレゼンス情報管理部111に渡す。これを受けて、プレゼンス情報管理部111は、プレゼンス情報記憶部105から、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDがフィールド1051に登録されているレコード1050を検索し、このレコード1050を更新対象のレコード1050に特定する(S201)。なお、このとき、該当するレコード1050が存在しない場合は、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDをフィールド1051に登録したレコード1050(このとき、フィールド1052、1053は空欄のままとする)を、プレゼンス情報記憶部105に新規追加し、このレコード1050を更新対象のレコード1050に特定する。
【0050】
つぎに、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052に登録されているプレゼンス状態およびプレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態を参照し、更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に更新するものであるか否かを判断する(S202)。更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に変更するものでない場合、あるいは、更新対象のレコード1050のフィールド1052が空欄の場合(S202でNO)、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052、1053の登録内容を、プレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態、更新日時に更新して(S203)、このフローを終了する。
【0051】
一方、更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に変更するものである場合(S202でYES)、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1053に登録されている更新日時から、プレゼンス情報の更新データに含まれている更新日時までの不在期間を算出する(S204)。それから、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052、1053の登録内容を、プレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態、更新日時に更新する(S205)。
【0052】
つぎに、プレゼンス情報管理部111は、蓄積データ取得部112に、算出した不在期間およびプレゼンス情報の更新データに付加されたIDを通知して、ログデータの取得を指示する。これを受けて、蓄積データ取得部112は、情報入手先記憶部106から、このIDに対応付けられているテーブル1060を検索する。そして、検索したテーブル1060から、未選択の情報入手先のレコード1061を選択する(S206)。
【0053】
つぎに、蓄積データ取得部112は、LANインターフェース部101を介して、選択したレコード1061のフィールド1062に登録されている入手先情報により特定される情報入手先に、選択したレコード1061のフィールド1064に登録されているログイン情報を用いてアクセスする。そして、この情報入手先から、この情報入手先に蓄積されている着信電話、受信メール等の情報のログデータを取得する(S207)。それから、蓄積データ取得部112は、情報入手先から取得したログデータに含まれる着信電話、受信メール等の情報各々の宛先、着信日時あるいは受信日時を参照し、選択したレコード1061のフィールド1063に登録されているアドレス情報を宛先とし、かつ不在期間に着信あるいは受信された情報のログデータを抽出する。そして、この抽出したログデータを、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータとする(S208)。
【0054】
つぎに、蓄積データ取得部112は、検索したテーブル1060に登録されているすべての情報入手先のレコード1061を選択したか否かを判断する(S209)。そして、未選択の情報入手先のレコード1061があるならば(S209でNO)、S206に戻る。一方、検索したテーブル1060に登録されているすべての情報入手先のレコード1061を選択済みならば(S209でYES)、出力制御部114に、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、テーブル1060に対応付けられているIDとともに通知して、ログデータの出力を指示する。
【0055】
これを受けて、出力制御部114は、通知されたIDがフィールド1071に登録されている出力方法のレコード1070を出力方法記憶部107から検索し、このレコード1070のフィールド1072、1073に登録されている表示方法、音声出力方法を、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示方法、音声出力方法に決定する(S210)。また、出力制御部114は、特別通知データ抽出部113に、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを通知して、特別通知条件に合致する利用者宛情報の抽出を依頼する。
【0056】
これを受けて、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件記憶部108およびアドレス帳記憶部109を参照し、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのなかから、特別通知条件記憶部108の各レコード1080のフィールド1081に登録されている特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出する(S211)。
【0057】
具体的には、特別通知条件が「利用者宛ての電話が所定の電話番号から着信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、所定の電話番号が送信元の利用者宛ての着信電話のログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電話が同じ電話番号から所定時間内に複数回着信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、送信元が同じ電話番号で、かつ着信時刻の時間間隔が所定時間内である利用者宛ての着信電話のログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電子メールを所定のメールアドレスから受信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、所定のメールアドレスを送信元とする利用者宛ての受信メールのログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電話、電子メールが同じ相手から所定時間内に届いた場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、同じ相手より届いた利用者宛ての着信電話および受信メールであって、着信時刻、受信時刻の差が所定時間内である利用者宛ての着信電話および受信メールのログデータを抽出する。ここで、同じ相手であるか否かの判断は、着信電話の送信元電話番号および受信メールの送信元メールアドレスが、アドレス帳記憶部109において、同じレコード1090のフィールド1092、1093に登録されているか否かに基づいて行う。
【0058】
さて、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出できなかった場合(S211でNO)、その旨を出力制御部114に通知する。これを受けて、出力制御部114は、アドレス帳記憶部109を参照して、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ各々に含まれている利用者宛情報の送信元の電話番号、メールアドレスを、送信元の名前(会社名、個人名等)に変換する。それから、出力制御部114は、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、S210で決定した表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する(S212)。その後、利用者からの指示または所定の時間の経過により、出力制御部114は、表示部103の表示内容を消去する。
【0059】
一方、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出できた場合(S211でYES)、このログデータに、このログデータが合致した特別通知条件のレコード1080を付加し、それを出力制御部114に通知する。これを受けて、出力制御部114は、この特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータの表示方法、音声出力方法を、このログデータに付加されたレコード1080のフィールド1082、1083に登録されている表示方法、音声出力方法に決定する(S213)。
【0060】
それから、出力制御部114は、アドレス帳記憶部109を参照して、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ各々に含まれている利用者宛情報の送信元の電話番号、メールアドレスを、送信元の名前(会社名、個人名等)に変換する。それから、出力制御部114は、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、S210で決定した表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する。この際、出力制御部114は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータについては、このログデータに対してS213で決定した表示方法、音声出力方法を優先し、この表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する(S214)。その後、利用者からの指示または所定の時間の経過により、出力制御部114は、表示部103の表示内容を消去する。
【0061】
図9は、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示例を示す図である。ここでは、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1030の表示方法が「件数:表示、相手先:表示、種別:表示、受付時間:非表示」に決定され、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aの表示方法が「枠あり表示」に決定されている例を示している。
【0062】
図示するように、表示部103には、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031が、ログデータ1031の件数(合計数)1030とともに表示部103に表示される。ここで、強調表示(枠あり表示)されているログデータ1031は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aである。特別通知条件に合致しない利用者宛情報のログデータ1031は、相手先1032と、種別1033とを含み、受付時刻1034を含んでいないが、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aは、相手先1032、種別1033、および受付時刻1034のすべてを含んで表示されている。
【0063】
音声出力においては、図9に示すような、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031の件数1030、および各ログデータ1031の相手先1032、種別1033、受付時間1034の読み上げ音声が、決定された音声出力方法に従い音声出力部104から出力されるとともに、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aについては、特別通知条件に対して別途決定された音声出力方法に従い、その読み上げ音声が、必要に応じて所定の音声メッセージとともに音声出力部104から出力される。
【0064】
なお、利用者により終了アイコン1035が選択された場合、または、利用者からの操作がないまま所定の時間が経過した場合に、表示部103の表示内容は消去される。
【0065】
つぎに、プレゼンス管理装置2の詳細を説明する。図11は、プレゼンス管理装置2の概略機能構成図である。
【0066】
図示するように、プレゼンス管理装置2は、LANインターフェース部201と、操作検出部202と、ID読取部203と、プレゼンス情報記憶部204と、プレゼンス情報管理部205と、更新データ送信部206と、を有する。
【0067】
LANインターフェース部201は、LAN7に接続するためのインターフェースである。
【0068】
操作検出部202は、職場9への出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作(例えば、利用者が携帯する記憶媒体3をID読取部203に接触あるいは近付ける行為)を検出する。
【0069】
ID読取部203は、プレゼンス情報管理部205の指示に従い、記憶媒体3から接触あるいは非接触でIDを読み取る。
【0070】
プレゼンス情報記憶部204には、利用者ごとにプレゼンス情報が登録される。なお、プレゼンス情報記憶部204の登録内容は、図4に示す情報通知装置1のプレゼンス情報記憶部105と基本的に同様である。
【0071】
プレゼンス情報管理部205は、操作検出部202により利用者の出退勤あるいは入退室に関する所定の操作が検出されると、ID読取部203にIDの読み取りを指示する。そして、ID読取部203により読み取られたIDに基づいて、プレゼンス情報記憶部204に記憶されている、このIDが割り当てられている利用者のプレゼンス情報のレコードを更新する。
【0072】
更新データ送信部206は、プレゼンス情報記憶部204に記憶されているプレゼンス情報のレコードが更新された場合に、このレコードに含まれている利用者のID、プレゼンス状態、および更新日時を含むプレゼンス情報の更新データを作成して、このプレゼンス情報の更新データを、LANインターフェース部201を介して情報通知装置1に送信する。
【0073】
図12は、図11に示すプレゼンス管理装置2の動作を説明するためのフロー図である。このフローは、利用者がプレゼンス管理装置2に対して出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を行うことにより開始される。
【0074】
まず、操作検出部202は、出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作を検出し(S301)、その旨をプレゼンス情報管理部205に通知する。これを受けて、プレゼンス情報管理部205は、ID読取部203にIDの読み取りを指示する。
【0075】
プレゼンス情報管理部205からの指示に従い、ID読取部203は、利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取り、このIDをプレゼンス情報管理部205に通知する(S302)。
【0076】
つぎに、プレゼンス情報管理部205は、ID読取部203より受け取ったIDに基づいて、プレゼンス情報記憶部204を更新する(S303)。具体的には、プレゼンス情報記憶部204から、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードを検索する。そして、検索したレコードに登録されている更新日時を更新するとともに、このレコードに登録されているプレゼンス状態を、現在のプレゼンス状態が「不在」ならば「在席」に、また「在席」ならば「不在」に更新する。なお、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードが存在しないならば、利用者に対して、その旨のメッセージを出力する。なお、例えば、利用者の正当性が確認できる場合等には、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードをプレゼンス情報管理部205に新たに追加し、このレコードに更新日時と所定のプレゼンス状態(例えば「在席」)とを登録するようにしてもよい。
【0077】
それから、プレゼンス情報管理部205は、更新データ送信部206に、更新したレコードを通知して、プレゼンス情報の更新データの送信を指示する。これを受けて、更新データ送信部206は、プレゼンス情報管理部205から通知されたレコードに含まれているプレゼンス状態、更新日時、およびこのレコードに対応付けられているIDを含むプレゼンス情報の更新データを生成する(S304)。そして、更新データ送信部206は、この生成したプレゼンス情報の更新データを、LANインターフェース部201を介して情報通知装置1に送信する(S305)。
【0078】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0079】
本実施の形態において、プレゼンス管理装置2は、利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、この利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理している利用者のプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。一方、情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信した場合に、この更新データにより管理中のプレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録された情報入手先にアクセスし、このIDが割り当てられた利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得して出力する。
【0080】
このように、本実施の形態によれば、情報通知装置1が、プレゼンス管理装置2に対する利用者の操作(出退勤あるいは入退室に関する所定の操作)に連動して、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを出力する。このため、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、情報取得のための特別な操作なしに利用者に通知することができる。また、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを利用者の携帯端末に送信せずに出力するので、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を利用者に通知することができる。また、出退勤あるいは入退室の際に利用者が通常行っている所定の操作に連動して利用者宛情報のログデータが出力されるため、利用者は、利用者宛情報のログデータを取得するために特別な操作を行う必要がない。
【0081】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先から取得した不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのなかから、予め定められた特別通知条件に合致するログデータを抽出し、このログデータを、他のログデータと識別可能に出力する。このため、例えば、所定の相手から着信した電話、所定の相手から受信した電子メール、所定時間内に同じ相手から複数回着信した電話、および所定時間内に同じ相手から受け取った電話と電子メールなど、重要性の高い情報や、緊急を要する情報を、利用者に、より確実に知らせることができる。
【0082】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、この利用者のIDに対応付けて予め定められた出力方法(表示方法、音声出力方法)に従って出力(表示、音声出力)する。このように、利用者ごとに出力方法をカスタマイズできるので、利用者の使い勝手を向上させることができる。
【0083】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、メールサーバ4、SIPサーバ5等の情報入手先より取得したログデータから、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出している。したがって、情報入手先は、自身に蓄積されているログデータを情報通知装置1に送信するだけでよく、このため、情報入手先の負担を軽減することができる。
【0084】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0085】
例えば、上記の実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先に、利用者のアドレス情報(電話番号、メールアドレス等)および不在期間を通知して、情報入手先から、不在期間に通知された利用者宛情報のログデータのみを取得するようにしてもよい。
【0086】
また、上記の実施の形態において、利用者が、操作受付部102を介して、図9に示すように表示部103に表示された、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031のなかから、所望のログデータ1031を選択できるようにしてもよい。そして、選択されたログデータ1031に係る利用者宛情報の詳細(着信電話の留守録メッセージ、受信メールのメール本文等)を、選択されたログデータ1031の情報入手先にアクセスして取得し、表示部103に表示、あるいは音声出力部104から音声出力するようにしてもよい。または、表示部103の表示内容を利用者の必要に応じて印刷できるように、情報通知装置1が、利用者から表示内容の印刷指示を受け付けるアイコンを表示部103に表示し、このアイコンを介して受け付けた印刷指示に応じて、表示部103のすべてのログデータ1031または利用者に選択されたログデータ1031を印刷するようにしてもよい。また、情報通知装置1が、利用者からログデータ1031の送信指示を受け付けるアイコンを表示部103に表示し、利用者からの指示に応じて、利用者が選択したログデータ(例えば、相手先に折り返し電話等するために利用者が必要と考えるログデータ)のみ、利用者の指定端末に送信するようにしてもよい。
【0087】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、プレゼンス情報が「不在」から「在席」に更新された場合にのみ、利用者宛情報のログデータを出力しているが、プレゼンス情報が「在席」から「不在」に更新された場合に、利用者宛情報のログデータを出力してもよい。このようにした場合、席をはずした際に着信した電話等に気付かないまま、帰宅、外出等してしまうのを防止することができる。
【0088】
また、上記の実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先から利用者宛情報のログデータを取得する代わりに、利用者宛情報そのもの(着信電話の留守録メッセージ、受信メールのメール本文等)を取得するようにしてもよい。このようにすれば、例えばメール本文、留守録メッセージに含まれるキーワード等を用いて特別通知条件を定めることが可能となり、使い勝手がさらに向上する。
【0089】
また、上記の実施の形態において、図3に示す情報通知装置1、および図11に示すプレゼンス管理装置2の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。もしくは、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0090】
さらに、情報通知装置1のLANインターフェース部101、プレゼンス情報記憶部105、およびプレゼンス情報管理部111と、プレゼンス管理装置2のLANインターフェース部201、プレゼンス情報記憶部204、およびプレゼンス情報管理部205とを共通にして、情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2を一体化してもよい。この場合、情報通知装置1の更新データ受信部110、およびプレゼンス管理装置2の更新データ送信部206を省略することができる。
【符号の説明】
【0091】
1:情報通知装置、2:プレゼンス管理装置、3:記憶媒体、4:メールサーバ、5:SIPサーバ、6:ゲートウェイ、7:LAN、8:WAN、101:LANインターフェース部、102:操作受付部、103:表示部、104:音声出力部、105:プレゼンス情報記憶部、106:情報入手先記憶部、107:出力方法記憶部、108:特別通知条件記憶部、109:アドレス帳記憶部、110:更新データ受信部、111:プレゼンス情報管理部、112:蓄積データ取得部、113:特別通知データ抽出部、114:出力制御部、201:LANインターフェース部、202:操作検出部、203:ID読取部、204:プレゼンス情報記憶部、205:プレゼンス情報管理部、206:更新データ送信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通知技術に関し、特に、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を利用者に通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少ない操作で利用者に所望の情報を所望のタイミングで提供する技術が開示されている。この技術において、利用者は、自身に割り当てられているIDを記憶したICタグを予め自身の携帯電話機に貼り付けておく。そして、利用者は、例えば博覧会で見かけた宣伝広告媒体についての詳細な情報を知りたいならば、この宣伝広告媒体に携帯電話機を近付け、この宣伝広告媒体に付属しているICタグリーダに携帯電話機のICタグのIDを読み取らせる。ICタグリーダは、携帯電話機のICタグからIDを読み取ると、このIDを情報配信サーバに送信する。これを受けて、情報配信サーバは、この宣伝広告媒体に関する配信情報を、必要に応じてこのIDに対応付けられた利用者の属性情報に従ってカスタマイズして、このIDに対応付けられた利用者の携帯電話機に配信する。このため、利用者は、携帯電話機を宣伝広告媒体に近付けるという少ない操作で、所望の情報を所望のタイミングで入手することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−308267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、宣伝広告媒体に興味を示す利用者に、利用者全員に共通の情報である宣伝広告媒体に関する配信情報を、利用者の属性に合わせて配信するものである。したがって、個々の利用者に、不在期間に蓄積された利用者宛情報(電話の着信、電子メールの受信等)といった利用者固有の情報を通知するものではない。また、宣伝広告媒体に関する配信情報を入手するために、ICタグが貼り付けられた携帯電話機を宣伝広告媒体に近付けるという特別な操作が必要である。さらに、宣伝広告媒体に関する情報を携帯電話機に配信するため、携帯電話機のリソース、電力が消費されてしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、特別な操作を必要とせずに、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく利用者に通知する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、情報通知装置およびプレゼンス管理装置が連携し、プレゼンス管理装置がいずれかの利用者のプレゼンス情報を「不在」から「在席」に更新した場合に、情報通知装置がこの利用者に対応付けられている情報入手先にアクセスして、不在期間に蓄積されたこの利用者宛ての情報のリストを取得する。そして、取得した情報のリストを出力する。
【0007】
例えば、本発明は、情報通知装置とプレゼンス管理装置とが連携して、利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知方法であって、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体からIDを読み取って、当該IDに対応付けられて管理している当該利用者の前記プレゼンス情報を更新するとともに、当該プレゼンス情報の更新データを当該IDとともに前記情報通知装置に送信し、
前記情報通知装置は、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信した場合に、当該更新データにより前記プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、当該IDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを取得して、出力する。
【0008】
また、本発明は、利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、情報入手先のアドレス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶する情報入手先記憶手段と、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信する更新データ受信手段と、
前記更新データ受信手段により受信された前記プレゼンス情報の更新データにより当該プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化する場合に、当該更新データとともに受信した前記IDに対応付けられて前記情報入手先記憶手段に記憶されている前記アドレス情報を抽出し、当該アドレス情報により特定される前記情報入手先にアクセスして、当該情報入手先から、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを入手する蓄積情報入手手段と、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを出力する情報出力手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、情報通知装置が、プレゼンス管理装置に対する利用者の操作(出退勤あるいは入退室に関する操作)と連動して、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のリストを出力するので、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、情報取得のための特別な操作なしに利用者に通知することができる。また、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報を利用者の携帯端末に送信せずに出力するので、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、利用者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る情報通知システムの概略図である。
【図2】図2は、図1に示す情報通知システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図3】図3は、図1に示す情報通知装置1の概略機能構成図である。
【図4】図4は、図3に示すプレゼンス情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
【図5】図5は、図3に示す情報入手先記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
【図6】図6は、図3に示す出力方法記憶部107の登録内容例を模式的に表した図である。
【図7】図7は、図3に示す特別通知条件記憶部108の登録内容例を模式的に表した図である。
【図8】図8は、図3に示すアドレス帳記憶部109の登録内容例を模式的に表した図である。
【図9】図9は、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示例を示す図である。
【図10】図10は、図3に示す情報通知装置1の動作を説明するためのフロー図である。
【図11】図11は、図1に示すプレゼンス管理装置2の概略機能構成図である。
【図12】図12は、図11に示すプレゼンス管理装置2の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報通知システムの概略図である。
【0013】
図示するように、本実施の形態に係る情報通知システムは、オフィスビル、オフィスフロア等の職場9のエントランス91近傍に各々設置された情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2を備えている。これらの情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2は、LAN7を介して相互接続されている。また、LAN7には、メールサーバ4、SIPサーバ5、およびLAN7をWAN8に接続するためのゲートウェイ6等が接続されている。
【0014】
ここで、プレゼンス管理装置2は、利用者ごとに、プレゼンス状態を示すプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、職場9への出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作(例えば、利用者が携帯している記憶媒体3をプレゼンス管理装置2に近付ける行為)に従い、この利用者の記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理しているプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。なお、記憶媒体3は、ICタグ、ICカード、携帯端末、バーコードや二次元コード等の画像情報が記録されたカード類等、外部から読み取り可能にIDが記録されるものであればよく、その形態を問わない。
【0015】
一方、情報通知装置1は、IDを伴うプレゼンス情報の更新データをプレゼンス管理装置2から受信した場合、この更新データにより、管理中のプレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録されている情報入手先(メールサーバ4、SIPサーバ5等)にアクセスし、このIDが割り当てられた利用者の不在期間に情報入手先に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得する。そして、取得したログデータを出力して、エントランス91近傍の利用者に通知する。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る情報通知システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。このシーケンスは、利用者が、プレゼンス管理装置2に対して、職場9への出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を行うことにより開始される。
【0017】
まず、プレゼンス管理装置2は、出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を利用者から受け付けると(S101)、利用者が携帯している記憶媒体3から、この利用者に割り当てられたIDを読み取る(S102)。
【0018】
つぎに、プレゼンス管理装置2は、読み取ったIDに対応付けて管理している利用者のプレゼンス情報を更新する(S103)。具体的には、プレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「在席」ならば「不在」に変更し、「不在」ならば「在席」に変更する。ここでは、「不在」から「在席」に変更したものとする。それから、プレゼンス管理装置2は、プレゼンス情報の更新データを、このプレゼンス情報に対応付けられているIDとともに、情報通知装置1に送信する(S104)。
【0019】
情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2からプレゼンス情報の更新データを受信すると、この更新データに基づいて、プレゼンス情報が示すプレゼンス状態が「不在」から「在席」に更新されたか否かを調べる。そして、プレゼンス状態が「不在」から「在席」に更新されたことを検知すると(S105)、この更新データに付加されたIDに対応付けて予め登録されている情報入手先を特定する(S106)。ここでは、情報入手先として、メールサーバ4およびSIPサーバ5が特定されたものとする。
【0020】
つぎに、情報通知装置1は、情報入手先であるメールサーバ4およびSIPサーバ5にアクセスしてログデータ要求を送信する(S107)。これを受けて、メールサーバ4およびSIPサーバ5は、自身に蓄積されているログデータを情報通知装置1に送信する。
【0021】
つぎに、情報通知装置1は、情報入手先であるメールサーバ4およびSIPサーバ5からログデータを受信すると(S108)、プレゼンス管理装置2から受信したプレゼンス情報の更新データに基づいて、この更新データに付加されたIDが割り当てられている利用者の不在期間(プレゼンス状態が「不在」になってから「在席」に変更されるまでの期間)を特定する。そして、受信したログデータから、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出する(S109)。具体的には、メールサーバ4より受信したログデータから、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されているメールアドレスを宛先とする、不在期間に受信した電子メールのログデータを抽出する。また、SIPサーバ5より受信したログデータから、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されている電話番号を宛先とする、不在期間に着信した電話のログデータを抽出する。
【0022】
それから、情報通知装置1は、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDに対応付けられて予め登録されている出力方法(表示方法および音声出力方法)を特定する(S110)。そして、抽出したログデータを、特定した出力方法により表示および音声出力する(S111)。
【0023】
つぎに、本実施の形態に係る情報通知システムを構成する情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2の詳細を説明する。
【0024】
まず、情報通知装置1の詳細を説明する。図3は、情報通知装置1の概略機能構成図である。
【0025】
図示するように、情報通知装置1は、LANインターフェース部101と、操作受付部102と、液晶パネル等の表示部103と、スピーカ等の音声出力部104と、プレゼンス情報記憶部105と、情報入手先記憶部106と、出力方法記憶部107と、特別通知条件記憶部108と、アドレス帳記憶部109と、更新データ受信部110と、プレゼンス情報管理部111と、蓄積データ取得部112と、特別通知データ抽出部113と、出力制御部114と、を有する。
【0026】
LANインターフェース部101は、LAN7に接続するためのインターフェースである。
【0027】
操作受付部102は、操作パネル、キーボード、マウス等の入力装置を介して、利用者から操作を受け付ける。
【0028】
プレゼンス情報記憶部105には、利用者ごとに、最新のプレゼンス情報が登録される。図4は、プレゼンス情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
【0029】
図示するように、プレゼンス情報記憶部105には、利用者ごとにプレゼンス情報のレコード1050が記憶されている。レコード1050は、利用者に割り当てられたIDを登録するフィールド1051と、利用者のプレゼンス状態(「在席」か「不在」か)を登録するフィールド1052と、レコード1050の更新日時を登録するフィールド1053と、を有する。
【0030】
情報入手先記憶部106には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの入手先である情報入手先に関する情報が登録される。図5は、情報入手先記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
【0031】
図示するように、情報入手先記憶部106には、利用者に割り当てられたIDごとにテーブル1060が記憶されている。テーブル1060には、情報入手先ごとにレコード1061が登録されている。レコード1061は、情報入手先の種別(SIPサーバ、メールサーバ等)、アドレスを含む情報入手先に関する情報(入手先情報)を登録するフィールド1062と、この情報入手先における利用者のアドレス情報(情報入手先の種別が「SIPサーバ」なら利用者の電話番号、「メールサーバ」なら利用者のメールアドレス等)を登録するフィールド1063と、この情報入手先から利用者宛情報のログデータを取得するために必要なログイン情報(パスワード等)を登録するフィールド1064と、を有する。
【0032】
出力方法記憶部107には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの出力方法(表示方法、音声出力方法)が登録される。図6は、出力方法記憶部107の登録内容例を模式的に表した図である。
【0033】
図示するように、出力方法記憶部107には、利用者ごとに、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの出力方法のレコード1070が記憶されている。レコード1070は、利用者に割り当てられたIDを登録するフィールド1071と、ログデータの表示方法を登録するフィールド1072と、ログデータの音声出力方法を登録するフィールド1073と、を有する。
【0034】
本実施の形態では、ログデータの表示方法として、不在期間に蓄積された利用者宛情報の件数、および利用者宛情報の相手先(発信者、送信者)、利用者宛情報の種別(電話、電子メール)、受付時刻について、それぞれ表示するか否かを設定できるようにしている。また、ログデータの音声出力方法として、不在期間に蓄積された利用者宛情報の件数、および利用者宛情報の相手先、利用者宛情報の種別、受付時刻について、それぞれ音声読み上げを実施するか否かを設定できるようにしている。
【0035】
特別通知条件記憶部108には、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのうち、出力方法記憶部107に登録された出力方法とは異なる方法で通知する特別通知の対象となる利用者宛情報の条件(特別通知条件)と、その出力方法とが登録されている。図7は、特別通知条件記憶部108の登録内容例を模式的に表した図である。
【0036】
図示するように、特別通知条件記憶部108には、特別通知条件ごとにレコード1080が記憶されている。レコード1080は、特別通知条件を登録するフィールド1081と、特別通知条件に合致する利用者宛情報の表示方法を登録するフィールド1082と、特別通知条件に合致する利用者宛情報の音声出力方法を登録するフィールド1083と、を有する。
【0037】
ここでは、特別通知条件として、「利用者宛ての電話が所定の電話番号から着信した場合」、「利用者宛ての電話が同じ電話番号から所定時間内に複数回着信した場合」、「利用者宛ての電子メールを所定のメールアドレスから受信した場合」、および「利用者宛ての電話、電子メールが同じ相手から所定時間内に届いた場合」を例示している。
【0038】
また、図7において、「強制読み上げ」とは、出力方法記憶部107のレコード1070のフィールド1073に登録された音声出力方法に関わらず、特別通知条件に該当する利用者宛情報の相手先、利用者宛情報の種別、および受付時刻を音声読み上げすることを意味しており、「メッセージ付加」とは、特別通知条件に該当する利用者宛情報の音声読み上げに際して、これが特別通知条件に該当する情報である旨の音声メッセージを付加することを意味している。
【0039】
アドレス帳記憶部109には、相手ごとに、少なくとも名前、電話番号、およびメールアドレスを含むアドレス帳データが登録されている。図8は、アドレス帳記憶部109の登録内容例を模式的に表した図である。
【0040】
図示するように、アドレス帳記憶部109には、相手ごとにレコード1090が登録されている。レコード1090は、相手の名前(会社名、個人名等)を登録するフィールド1091と、電話番号を登録するフィールド1092と、メールアドレスを登録するフィールド1093と、住所その他の属性情報を登録するフィールド1094と、を有する。
【0041】
なお、情報入手先記憶部106、出力方法記憶部107、特別通知条件記憶部108、およびアドレス帳記憶部109の登録内容は、LANインターフェース部101を介して図示していない端末から、あるいは操作受付部102を介して直接更新することができる。
【0042】
更新データ受信部110は、LANインターフェース部101を介してプレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信する。
【0043】
プレゼンス情報管理部111は、更新データ受信部110により受信されたプレゼンス情報の更新データに基づいて、プレゼンス情報記憶部105に登録されている更新対象のレコード1050を更新する。この際、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052に登録されているプレゼンス状態を「不在」から「在席」に更新したならば、前回「不在」に更新してから今回「在席」に更新するまでの不在期間を計算して、この不在期間を、更新対象のレコード1050のフィールド1051に登録されているIDとともに、蓄積データ取得部112に通知する。
【0044】
蓄積データ取得部112は、プレゼンス情報管理部111から受け取った不在期間に付加されたIDに対応付けられているテーブル1060を情報入手先記憶部106から検索する。それから、このテーブル1060に登録されているレコード1061各々について、フィールド1062に登録されている入手先情報により特定される情報入手先に、フィールド1064に登録されているログイン情報を用いてアクセスし、この情報入手先からログデータを取得する。そして、不在期間およびフィールド1063に登録されているアドレス情報を用いてフィルタリングして、ログデータから、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出し、抽出したログデータをIDとともに出力制御部114に渡す。
【0045】
出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータに付加されたIDがフィールド1071に登録されているレコード1070を、出力方法記憶部107から検索する。そして、このレコード1070のフィールド1072、1073に登録されている表示方法、音声出力方法を特定する。また、出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータを特別通知データ抽出部113に渡して、特別通知データ抽出部113から、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータとその出力方法(表示方法、音声出力方法)を受け取る。
【0046】
また、出力制御部114は、蓄積データ取得部112から受け取ったログデータを、上述のようにして特定した表示方法、音声出力方法により、表示部103に表示、および音声出力部104から音声出力する。この際、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを特別通知データ抽出部113から受け取っているならば、このログデータについては、このログデータとともに受け取った出力方法を優先させ、この出力方法により、表示部103に表示、および音声出力部104から音声出力する。
【0047】
特別通知データ抽出部113は、特別通知条件記憶部108の各レコード1080のフィールド1081に登録されている特別通知条件を参照して、出力制御部114から受け取ったログデータのなかから、いずれかの特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出する。そして、抽出したログデータを、このログデータが該当する特別通知条件のレコード1080のフィールド1082、1083に登録されている表示方法、音声出力方法とともに、出力制御部114に通知する。
【0048】
図10は、情報通知装置1の動作を説明するためのフロー図である。このフローは、情報通知装置1がLAN7を介してプレゼンス管理装置2よりプレゼンス情報の更新データを受信することにより開始される。
【0049】
まず、更新データ受信部110は、LANインターフェース部101を介してプレゼンス管理装置2より受信したプレゼンス情報の更新データをプレゼンス情報管理部111に渡す。これを受けて、プレゼンス情報管理部111は、プレゼンス情報記憶部105から、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDがフィールド1051に登録されているレコード1050を検索し、このレコード1050を更新対象のレコード1050に特定する(S201)。なお、このとき、該当するレコード1050が存在しない場合は、プレゼンス情報の更新データに付加されたIDをフィールド1051に登録したレコード1050(このとき、フィールド1052、1053は空欄のままとする)を、プレゼンス情報記憶部105に新規追加し、このレコード1050を更新対象のレコード1050に特定する。
【0050】
つぎに、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052に登録されているプレゼンス状態およびプレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態を参照し、更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に更新するものであるか否かを判断する(S202)。更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に変更するものでない場合、あるいは、更新対象のレコード1050のフィールド1052が空欄の場合(S202でNO)、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052、1053の登録内容を、プレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態、更新日時に更新して(S203)、このフローを終了する。
【0051】
一方、更新内容がプレゼンス状態を「不在」から「在席」に変更するものである場合(S202でYES)、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1053に登録されている更新日時から、プレゼンス情報の更新データに含まれている更新日時までの不在期間を算出する(S204)。それから、プレゼンス情報管理部111は、更新対象のレコード1050のフィールド1052、1053の登録内容を、プレゼンス情報の更新データに含まれているプレゼンス状態、更新日時に更新する(S205)。
【0052】
つぎに、プレゼンス情報管理部111は、蓄積データ取得部112に、算出した不在期間およびプレゼンス情報の更新データに付加されたIDを通知して、ログデータの取得を指示する。これを受けて、蓄積データ取得部112は、情報入手先記憶部106から、このIDに対応付けられているテーブル1060を検索する。そして、検索したテーブル1060から、未選択の情報入手先のレコード1061を選択する(S206)。
【0053】
つぎに、蓄積データ取得部112は、LANインターフェース部101を介して、選択したレコード1061のフィールド1062に登録されている入手先情報により特定される情報入手先に、選択したレコード1061のフィールド1064に登録されているログイン情報を用いてアクセスする。そして、この情報入手先から、この情報入手先に蓄積されている着信電話、受信メール等の情報のログデータを取得する(S207)。それから、蓄積データ取得部112は、情報入手先から取得したログデータに含まれる着信電話、受信メール等の情報各々の宛先、着信日時あるいは受信日時を参照し、選択したレコード1061のフィールド1063に登録されているアドレス情報を宛先とし、かつ不在期間に着信あるいは受信された情報のログデータを抽出する。そして、この抽出したログデータを、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータとする(S208)。
【0054】
つぎに、蓄積データ取得部112は、検索したテーブル1060に登録されているすべての情報入手先のレコード1061を選択したか否かを判断する(S209)。そして、未選択の情報入手先のレコード1061があるならば(S209でNO)、S206に戻る。一方、検索したテーブル1060に登録されているすべての情報入手先のレコード1061を選択済みならば(S209でYES)、出力制御部114に、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、テーブル1060に対応付けられているIDとともに通知して、ログデータの出力を指示する。
【0055】
これを受けて、出力制御部114は、通知されたIDがフィールド1071に登録されている出力方法のレコード1070を出力方法記憶部107から検索し、このレコード1070のフィールド1072、1073に登録されている表示方法、音声出力方法を、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示方法、音声出力方法に決定する(S210)。また、出力制御部114は、特別通知データ抽出部113に、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを通知して、特別通知条件に合致する利用者宛情報の抽出を依頼する。
【0056】
これを受けて、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件記憶部108およびアドレス帳記憶部109を参照し、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのなかから、特別通知条件記憶部108の各レコード1080のフィールド1081に登録されている特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出する(S211)。
【0057】
具体的には、特別通知条件が「利用者宛ての電話が所定の電話番号から着信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、所定の電話番号が送信元の利用者宛ての着信電話のログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電話が同じ電話番号から所定時間内に複数回着信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、送信元が同じ電話番号で、かつ着信時刻の時間間隔が所定時間内である利用者宛ての着信電話のログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電子メールを所定のメールアドレスから受信した場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、所定のメールアドレスを送信元とする利用者宛ての受信メールのログデータを抽出する。また、特別通知条件が「利用者宛ての電話、電子メールが同じ相手から所定時間内に届いた場合」であるならば、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータから、同じ相手より届いた利用者宛ての着信電話および受信メールであって、着信時刻、受信時刻の差が所定時間内である利用者宛ての着信電話および受信メールのログデータを抽出する。ここで、同じ相手であるか否かの判断は、着信電話の送信元電話番号および受信メールの送信元メールアドレスが、アドレス帳記憶部109において、同じレコード1090のフィールド1092、1093に登録されているか否かに基づいて行う。
【0058】
さて、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出できなかった場合(S211でNO)、その旨を出力制御部114に通知する。これを受けて、出力制御部114は、アドレス帳記憶部109を参照して、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ各々に含まれている利用者宛情報の送信元の電話番号、メールアドレスを、送信元の名前(会社名、個人名等)に変換する。それから、出力制御部114は、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、S210で決定した表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する(S212)。その後、利用者からの指示または所定の時間の経過により、出力制御部114は、表示部103の表示内容を消去する。
【0059】
一方、特別通知データ抽出部113は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータを抽出できた場合(S211でYES)、このログデータに、このログデータが合致した特別通知条件のレコード1080を付加し、それを出力制御部114に通知する。これを受けて、出力制御部114は、この特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータの表示方法、音声出力方法を、このログデータに付加されたレコード1080のフィールド1082、1083に登録されている表示方法、音声出力方法に決定する(S213)。
【0060】
それから、出力制御部114は、アドレス帳記憶部109を参照して、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ各々に含まれている利用者宛情報の送信元の電話番号、メールアドレスを、送信元の名前(会社名、個人名等)に変換する。それから、出力制御部114は、この不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、S210で決定した表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する。この際、出力制御部114は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータについては、このログデータに対してS213で決定した表示方法、音声出力方法を優先し、この表示方法、音声出力方法に従って、表示部103に表示するとともに、音声出力部104から音声出力する(S214)。その後、利用者からの指示または所定の時間の経過により、出力制御部114は、表示部103の表示内容を消去する。
【0061】
図9は、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータの表示例を示す図である。ここでは、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1030の表示方法が「件数:表示、相手先:表示、種別:表示、受付時間:非表示」に決定され、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aの表示方法が「枠あり表示」に決定されている例を示している。
【0062】
図示するように、表示部103には、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031が、ログデータ1031の件数(合計数)1030とともに表示部103に表示される。ここで、強調表示(枠あり表示)されているログデータ1031は、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aである。特別通知条件に合致しない利用者宛情報のログデータ1031は、相手先1032と、種別1033とを含み、受付時刻1034を含んでいないが、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aは、相手先1032、種別1033、および受付時刻1034のすべてを含んで表示されている。
【0063】
音声出力においては、図9に示すような、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031の件数1030、および各ログデータ1031の相手先1032、種別1033、受付時間1034の読み上げ音声が、決定された音声出力方法に従い音声出力部104から出力されるとともに、特別通知条件に合致する利用者宛情報のログデータ1031Aについては、特別通知条件に対して別途決定された音声出力方法に従い、その読み上げ音声が、必要に応じて所定の音声メッセージとともに音声出力部104から出力される。
【0064】
なお、利用者により終了アイコン1035が選択された場合、または、利用者からの操作がないまま所定の時間が経過した場合に、表示部103の表示内容は消去される。
【0065】
つぎに、プレゼンス管理装置2の詳細を説明する。図11は、プレゼンス管理装置2の概略機能構成図である。
【0066】
図示するように、プレゼンス管理装置2は、LANインターフェース部201と、操作検出部202と、ID読取部203と、プレゼンス情報記憶部204と、プレゼンス情報管理部205と、更新データ送信部206と、を有する。
【0067】
LANインターフェース部201は、LAN7に接続するためのインターフェースである。
【0068】
操作検出部202は、職場9への出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作(例えば、利用者が携帯する記憶媒体3をID読取部203に接触あるいは近付ける行為)を検出する。
【0069】
ID読取部203は、プレゼンス情報管理部205の指示に従い、記憶媒体3から接触あるいは非接触でIDを読み取る。
【0070】
プレゼンス情報記憶部204には、利用者ごとにプレゼンス情報が登録される。なお、プレゼンス情報記憶部204の登録内容は、図4に示す情報通知装置1のプレゼンス情報記憶部105と基本的に同様である。
【0071】
プレゼンス情報管理部205は、操作検出部202により利用者の出退勤あるいは入退室に関する所定の操作が検出されると、ID読取部203にIDの読み取りを指示する。そして、ID読取部203により読み取られたIDに基づいて、プレゼンス情報記憶部204に記憶されている、このIDが割り当てられている利用者のプレゼンス情報のレコードを更新する。
【0072】
更新データ送信部206は、プレゼンス情報記憶部204に記憶されているプレゼンス情報のレコードが更新された場合に、このレコードに含まれている利用者のID、プレゼンス状態、および更新日時を含むプレゼンス情報の更新データを作成して、このプレゼンス情報の更新データを、LANインターフェース部201を介して情報通知装置1に送信する。
【0073】
図12は、図11に示すプレゼンス管理装置2の動作を説明するためのフロー図である。このフローは、利用者がプレゼンス管理装置2に対して出退勤あるいは入退室に関する所定の操作を行うことにより開始される。
【0074】
まず、操作検出部202は、出退勤あるいは入退室に関連して利用者が行う所定の操作を検出し(S301)、その旨をプレゼンス情報管理部205に通知する。これを受けて、プレゼンス情報管理部205は、ID読取部203にIDの読み取りを指示する。
【0075】
プレゼンス情報管理部205からの指示に従い、ID読取部203は、利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取り、このIDをプレゼンス情報管理部205に通知する(S302)。
【0076】
つぎに、プレゼンス情報管理部205は、ID読取部203より受け取ったIDに基づいて、プレゼンス情報記憶部204を更新する(S303)。具体的には、プレゼンス情報記憶部204から、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードを検索する。そして、検索したレコードに登録されている更新日時を更新するとともに、このレコードに登録されているプレゼンス状態を、現在のプレゼンス状態が「不在」ならば「在席」に、また「在席」ならば「不在」に更新する。なお、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードが存在しないならば、利用者に対して、その旨のメッセージを出力する。なお、例えば、利用者の正当性が確認できる場合等には、このIDに対応付けられているプレゼンス情報のレコードをプレゼンス情報管理部205に新たに追加し、このレコードに更新日時と所定のプレゼンス状態(例えば「在席」)とを登録するようにしてもよい。
【0077】
それから、プレゼンス情報管理部205は、更新データ送信部206に、更新したレコードを通知して、プレゼンス情報の更新データの送信を指示する。これを受けて、更新データ送信部206は、プレゼンス情報管理部205から通知されたレコードに含まれているプレゼンス状態、更新日時、およびこのレコードに対応付けられているIDを含むプレゼンス情報の更新データを生成する(S304)。そして、更新データ送信部206は、この生成したプレゼンス情報の更新データを、LANインターフェース部201を介して情報通知装置1に送信する(S305)。
【0078】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0079】
本実施の形態において、プレゼンス管理装置2は、利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、この利用者が携帯する記憶媒体3からIDを読み取って、このIDに対応付けられて管理している利用者のプレゼンス情報を更新するとともに、このプレゼンス情報の更新データをIDとともに情報通知装置1に送信する。一方、情報通知装置1は、プレゼンス管理装置2から、IDを伴うプレゼンス情報の更新データを受信した場合に、この更新データにより管理中のプレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、このIDに対応付けられて予め登録された情報入手先にアクセスし、このIDが割り当てられた利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを取得して出力する。
【0080】
このように、本実施の形態によれば、情報通知装置1が、プレゼンス管理装置2に対する利用者の操作(出退勤あるいは入退室に関する所定の操作)に連動して、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを出力する。このため、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を、情報取得のための特別な操作なしに利用者に通知することができる。また、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを利用者の携帯端末に送信せずに出力するので、利用者の携帯端末のリソース、電力を消費することなく、利用者の不在期間に蓄積された利用者固有の情報を利用者に通知することができる。また、出退勤あるいは入退室の際に利用者が通常行っている所定の操作に連動して利用者宛情報のログデータが出力されるため、利用者は、利用者宛情報のログデータを取得するために特別な操作を行う必要がない。
【0081】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先から取得した不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータのなかから、予め定められた特別通知条件に合致するログデータを抽出し、このログデータを、他のログデータと識別可能に出力する。このため、例えば、所定の相手から着信した電話、所定の相手から受信した電子メール、所定時間内に同じ相手から複数回着信した電話、および所定時間内に同じ相手から受け取った電話と電子メールなど、重要性の高い情報や、緊急を要する情報を、利用者に、より確実に知らせることができる。
【0082】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを、この利用者のIDに対応付けて予め定められた出力方法(表示方法、音声出力方法)に従って出力(表示、音声出力)する。このように、利用者ごとに出力方法をカスタマイズできるので、利用者の使い勝手を向上させることができる。
【0083】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、メールサーバ4、SIPサーバ5等の情報入手先より取得したログデータから、利用者の不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータを抽出している。したがって、情報入手先は、自身に蓄積されているログデータを情報通知装置1に送信するだけでよく、このため、情報入手先の負担を軽減することができる。
【0084】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0085】
例えば、上記の実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先に、利用者のアドレス情報(電話番号、メールアドレス等)および不在期間を通知して、情報入手先から、不在期間に通知された利用者宛情報のログデータのみを取得するようにしてもよい。
【0086】
また、上記の実施の形態において、利用者が、操作受付部102を介して、図9に示すように表示部103に表示された、不在期間に蓄積された利用者宛情報のログデータ1031のなかから、所望のログデータ1031を選択できるようにしてもよい。そして、選択されたログデータ1031に係る利用者宛情報の詳細(着信電話の留守録メッセージ、受信メールのメール本文等)を、選択されたログデータ1031の情報入手先にアクセスして取得し、表示部103に表示、あるいは音声出力部104から音声出力するようにしてもよい。または、表示部103の表示内容を利用者の必要に応じて印刷できるように、情報通知装置1が、利用者から表示内容の印刷指示を受け付けるアイコンを表示部103に表示し、このアイコンを介して受け付けた印刷指示に応じて、表示部103のすべてのログデータ1031または利用者に選択されたログデータ1031を印刷するようにしてもよい。また、情報通知装置1が、利用者からログデータ1031の送信指示を受け付けるアイコンを表示部103に表示し、利用者からの指示に応じて、利用者が選択したログデータ(例えば、相手先に折り返し電話等するために利用者が必要と考えるログデータ)のみ、利用者の指定端末に送信するようにしてもよい。
【0087】
また、本実施の形態において、情報通知装置1は、プレゼンス情報が「不在」から「在席」に更新された場合にのみ、利用者宛情報のログデータを出力しているが、プレゼンス情報が「在席」から「不在」に更新された場合に、利用者宛情報のログデータを出力してもよい。このようにした場合、席をはずした際に着信した電話等に気付かないまま、帰宅、外出等してしまうのを防止することができる。
【0088】
また、上記の実施の形態において、情報通知装置1は、情報入手先から利用者宛情報のログデータを取得する代わりに、利用者宛情報そのもの(着信電話の留守録メッセージ、受信メールのメール本文等)を取得するようにしてもよい。このようにすれば、例えばメール本文、留守録メッセージに含まれるキーワード等を用いて特別通知条件を定めることが可能となり、使い勝手がさらに向上する。
【0089】
また、上記の実施の形態において、図3に示す情報通知装置1、および図11に示すプレゼンス管理装置2の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。もしくは、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0090】
さらに、情報通知装置1のLANインターフェース部101、プレゼンス情報記憶部105、およびプレゼンス情報管理部111と、プレゼンス管理装置2のLANインターフェース部201、プレゼンス情報記憶部204、およびプレゼンス情報管理部205とを共通にして、情報通知装置1およびプレゼンス管理装置2を一体化してもよい。この場合、情報通知装置1の更新データ受信部110、およびプレゼンス管理装置2の更新データ送信部206を省略することができる。
【符号の説明】
【0091】
1:情報通知装置、2:プレゼンス管理装置、3:記憶媒体、4:メールサーバ、5:SIPサーバ、6:ゲートウェイ、7:LAN、8:WAN、101:LANインターフェース部、102:操作受付部、103:表示部、104:音声出力部、105:プレゼンス情報記憶部、106:情報入手先記憶部、107:出力方法記憶部、108:特別通知条件記憶部、109:アドレス帳記憶部、110:更新データ受信部、111:プレゼンス情報管理部、112:蓄積データ取得部、113:特別通知データ抽出部、114:出力制御部、201:LANインターフェース部、202:操作検出部、203:ID読取部、204:プレゼンス情報記憶部、205:プレゼンス情報管理部、206:更新データ送信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報通知装置とプレゼンス管理装置とが連携して、利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知方法であって、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体からIDを読み取って、当該IDに対応付けられて管理している当該利用者の前記プレゼンス情報を更新するとともに、当該プレゼンス情報の更新データを当該IDとともに前記情報通知装置に送信し、
前記情報通知装置は、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信した場合に、当該更新データにより前記プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、当該IDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを取得し出力する
ことを特徴とする情報通知方法。
【請求項2】
利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、情報入手先のアドレス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶する情報入手先記憶手段と、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信する更新データ受信手段と、
前記更新データ受信手段により受信された前記プレゼンス情報の更新データにより当該プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化する場合に、当該更新データとともに受信した前記IDに対応付けられて前記情報入手先記憶手段に記憶されている前記アドレス情報を抽出し、当該アドレス情報により特定される前記情報入手先にアクセスして、当該情報入手先から、当該IDが割り当てられた前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを入手する蓄積情報入手手段と、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを出力する情報出力手段と、を有する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報通知装置であって、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のなかから、予め定められた特別通知条件に合致する情報を抽出する特別通知情報抽出手段をさらに有し、
前記情報出力手段は、
前記特別通知情報抽出手段により抽出された前記利用者宛ての情報と、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての他の情報とを識別可能にして出力する
ことを特徴する情報通知装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、前記利用者宛ての情報の出力方法を、当該利用者に割り当てられた前記IDに対応付けて記憶する出力方法記憶手段をさらに有し、
前記情報出力手段は、
前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを、当該利用者に割り当てられた前記IDに対応付けられて前記出力方法記憶手段に記憶されている前記出力方法に従って出力する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか一項に記載の情報通知装置であって、
前記蓄積情報入手手段は、
前記情報入手先より、当該情報入手先に蓄積されている情報のリストを入手し、当該リストのなかから、前記更新データ受信手段により前記プレゼンス情報の更新データとともに受信された前記IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを抽出する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項6】
利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と、
前記プレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する請求項2ないし5のいずれか一項に記載の情報通知装置と、を備え、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者ごとに、前記プレゼンス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶するプレゼンス情報記憶手段と、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する所定の操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体から、当該利用者に割り当てられた前記IDを読み取るID読取手段と、
前記ID読取手段により読み取られた前記IDに対応付けられて前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されている前記プレゼンス情報を更新するプレゼンス情報更新手段と、
前記プレゼンス情報更新手段により更新された前記プレゼンス情報の更新データを、当該プレゼンス情報に対応付けられている前記IDとともに、前記情報通知装置に送信する更新データ送信手段と、を有する
ことを特徴とする情報通知システム。
【請求項1】
情報通知装置とプレゼンス管理装置とが連携して、利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知方法であって、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者各々のプレゼンス情報をIDに対応付けて管理しており、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体からIDを読み取って、当該IDに対応付けられて管理している当該利用者の前記プレゼンス情報を更新するとともに、当該プレゼンス情報の更新データを当該IDとともに前記情報通知装置に送信し、
前記情報通知装置は、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信した場合に、当該更新データにより前記プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化するならば、当該IDに対応付けられて予め登録されている情報入手先にアクセスし、当該IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを取得し出力する
ことを特徴とする情報通知方法。
【請求項2】
利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、情報入手先のアドレス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶する情報入手先記憶手段と、
前記プレゼンス管理装置から、前記IDを伴う前記プレゼンス情報の更新データを受信する更新データ受信手段と、
前記更新データ受信手段により受信された前記プレゼンス情報の更新データにより当該プレゼンス情報が「不在」から「在席」に変化する場合に、当該更新データとともに受信した前記IDに対応付けられて前記情報入手先記憶手段に記憶されている前記アドレス情報を抽出し、当該アドレス情報により特定される前記情報入手先にアクセスして、当該情報入手先から、当該IDが割り当てられた前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを入手する蓄積情報入手手段と、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての前記情報のリストを出力する情報出力手段と、を有する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報通知装置であって、
前記蓄積情報入手手段により入手された、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のなかから、予め定められた特別通知条件に合致する情報を抽出する特別通知情報抽出手段をさらに有し、
前記情報出力手段は、
前記特別通知情報抽出手段により抽出された前記利用者宛ての情報と、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての他の情報とを識別可能にして出力する
ことを特徴する情報通知装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報通知装置であって、
前記利用者ごとに、前記利用者宛ての情報の出力方法を、当該利用者に割り当てられた前記IDに対応付けて記憶する出力方法記憶手段をさらに有し、
前記情報出力手段は、
前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを、当該利用者に割り当てられた前記IDに対応付けられて前記出力方法記憶手段に記憶されている前記出力方法に従って出力する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか一項に記載の情報通知装置であって、
前記蓄積情報入手手段は、
前記情報入手先より、当該情報入手先に蓄積されている情報のリストを入手し、当該リストのなかから、前記更新データ受信手段により前記プレゼンス情報の更新データとともに受信された前記IDが割り当てられている前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報のリストを抽出する
ことを特徴とする情報通知装置。
【請求項6】
利用者のプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理装置と、
前記プレゼンス管理装置と連携して、前記利用者の不在期間に蓄積された当該利用者宛ての情報を当該利用者に通知する請求項2ないし5のいずれか一項に記載の情報通知装置と、を備え、
前記プレゼンス管理装置は、
前記利用者ごとに、前記プレゼンス情報を、当該利用者に割り当てられたIDに対応付けて記憶するプレゼンス情報記憶手段と、
前記利用者の出退勤あるいは入退室に関する所定の操作に従い、当該利用者が携帯する記憶媒体から、当該利用者に割り当てられた前記IDを読み取るID読取手段と、
前記ID読取手段により読み取られた前記IDに対応付けられて前記プレゼンス情報記憶手段に記憶されている前記プレゼンス情報を更新するプレゼンス情報更新手段と、
前記プレゼンス情報更新手段により更新された前記プレゼンス情報の更新データを、当該プレゼンス情報に対応付けられている前記IDとともに、前記情報通知装置に送信する更新データ送信手段と、を有する
ことを特徴とする情報通知システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−37518(P2013−37518A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172798(P2011−172798)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
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