説明

情報配信システム

【課題】 インターネットによる情報配信と高解像度媒体による情報配信を合理的に両立させるようにする。
【解決手段】 サーバを用いて情報を配信する情報配信システム1であって、グループ蓄積部にはグループの所属を意味する高解像度のれん表示情報が複数登録しておき、コンテンツ蓄積部には。WEB用画像及び該WEB用画像より高解像度のオリジナル画像を含む状態で個別配信情報を蓄積しておく。個別WEBページにアクセスがあった際に、このWEB用画像を利用して前記個別WEBページを配信する一方、情報配信者からグループ管理者に対して高解像度媒体の出力指示があった場合には、高解像度のれん表示情報及びオリジナル画像を合成して高解像度出力データを生成するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回線を介してサーバにより情報を配信する情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットが普及した今日では、様々な情報を配信するポータルサイト、匿名で情報を交換する掲示板サイト、ネットで商品購入ができるオンラインショッピングサイト等が数多く立ち上げられ、日常の行動にも大きな影響を与えるようになった。HTML形式やXML形式等の言語によって作成しなければならないホームページに関しても、誰でも容易に作成できる支援ソフトウエア等が開発され、個人であっても容易に情報配信できる環境が整えられている。テレビやラジオのように一般消費者は情報を受けるだけという時代は過去の話となり、現在は、一般消費者が自ら進んで情報発信するようになると予想されている。
【0003】
また、このような新たな情報配信環境が構築されているにも拘らず、依然として、新聞や雑誌、フリーペーパー、ちらし、ポスター等の従来のコンテンツも数多く利用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現在は、インターネットでの情報配信とその他の媒体(例えば紙媒体)との間で、そのコンテンツがほとんど共有されていないのが実情である。例えば、インターネットでの情報配信は、各種システムを用いて行うが、それと同じコンテンツを書籍、雑誌、ポスター等で展開する際には、その目的に合った写真データ、記事、映像等をその都度用意している。インターネットでは、通信回線の伝送速度等の制約から、出来る限り低解像度の画像データであることが望まれるが、印刷等によって製版される紙媒体は、可能な限り高解像度の画像データを用いることで、鮮明に印刷する必要があるからである。
【0005】
具体的に、ブログ等を用いたインターネット配信を中心に製作されたコンテンツは、そもそもインターネットでしか利用できない低解像度の画像が多い。従って、出版社がインターネット上のコンテンツに興味を持った場合でも、それを利用するには、情報配信者と交渉して、新たに紙媒体用の高解像度コンテンツを作成しなければならないという問題があった。
【0006】
又、インターネット経由で情報を配信しているユーザが、次のステップとして、雑誌、書籍、ポスター等の高解像度媒体を用いた情報配信を希望する場合もある。しかし、自力でそのような媒体を用意することは、手間やコストを考えると極めて困難である。反対に、新聞、雑誌の高解像度媒体を企画、配布している企業側では、広告を含めた様々なコンテンツを常に探している。しかし、既に述べたような解像度の違いから、両者が出会って、高解像度のコンテンツを作成するに至ることは稀であり、相互のコンテンツ流通を促す観点からすると、現在の情報配信形態は効率の悪いものになっていると考えられた。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、インターネットとそれ以外の高解像度媒体との間をシームレスに連動させて、相互のコンテンツ流通を促進可能な情報配信システムを提供する事を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、以下の手段によって達成されるものである。
【0009】
(1)サーバを用い、通信回線を介して情報を配信する情報配信システムであって、グループの所属を意味する高解像度のれん表示情報が複数登録されるグループ蓄積部と、情報配信者の個別WEBページを生成するためのWEB用画像及び該WEB用画像と比較して高解像度のオリジナル画像を含む個別配信情報が、該情報配信者毎に蓄積管理されるコンテンツ蓄積部と、前記通信回線を介して前記個別WEBページにアクセスがあった際に、該WEB用画像を利用して前記個別WEBページを配信する個別配信部と、前記グループの管理者が、自らの前記グループに所属する前記情報配信者に対して、高解像度媒体の出力を促す催促画面を配信する高解像度媒体提案部と、前記高解像度媒体提案部を介して、前記情報配信者から前記グループ管理者に対して高解像度媒体の出力指示があった場合に、前記高解像度のれん表示情報及び前記オリジナル画像を含む前記個別配信情報を合成して高解像度出力データを生成する高解像度データ生成部と、を有することを特徴とする情報配信システム。
【0010】
(2)前記グループ蓄積部が、各グループに対して複数種類の高解像度のれん表示情報を蓄積管理可能となっており、前記高解像度媒体提案部の前記催促画面では、前記情報配信者が前記複数種類の高解像度のれん表示情報から所望の情報を選択可能となっていること特徴とする(1)記載の情報配信システム。
【0011】
(3)前記グループ蓄積部が、前記高解像度のれん表示情報として、ちらし用高解像度のれん表示情報及び電子ポスター用高解像度のれん表示情報を少なくとも蓄積可能となっており、前記高解像度データ生成部が、ちらし用高解像度出力データ及び電子ポスター用高解像度出力データを生成可能となっていること特徴とする(1)又は(2)記載の情報配信システム。
【0012】
(4)更に、前記グループ蓄積部によって生成された前記電子ポスター用高解像度出力データを通信回線を解して受信し、電子ポスターとして画面表示可能なディスプレイ装置を備えることを特徴とする(3)記載の情報配信システム。
【0013】
(5)前記グループ蓄積部が、前記高解像度のれん表示情報として、前記グループが発行する高解像度媒体の広告枠テンプレート情報を蓄積管理可能となっており、前記高解像度媒体提案部の前記催促画面では、前記情報配信者が前記広告枠テンプレート情報を選択可能となっており、前記高解像度データ生成部では、前記高解像度媒体の広告ページデータが生成されることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか記載の情報配信システム。
【0014】
(6)更に、前記高解像度データ生成部において生成された高解像度出力データを電子メールを利用して前記情報配信者に送信する高解像度データ送信部を備えることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか記載の情報配信システム。
【0015】
(7)前記グループ蓄積部には、更に、前記グループの所属を意味するWEB用のれん表示情報が複数登録され、前記通信回線を介して前記個別WEBページにアクセスがあった際に、前記個別配信部が、前記所属関係管理部の前記所属情報に基づいて前記WEB用のれん表示情報を該個別WEBページに含めることで、前記グループに所属した状態で該個別WEBページを配信することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか記載の情報配信システム。
【0016】
(8)前記WEB用のれん表示情報が横幅方向に長い棒形式の情報とされており、前記個別配信部が、該WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページの上部に表示させるようにしたことを特徴とする(7)に記載の情報配信システム。
【0017】
(9)前記WEB用のれん表示情報には、メニューとして機能する複数のリンクボタンが含まれていることを特徴とする(7)又は(8)記載の情報配信システム。
【0018】
(10)前記グループ蓄積部には、各々の前記グループに関する案内情報が登録されており、前記WEB用のれん表示情報に含まれる前記リンクボタンを経由して、前記案内情報にアクセス可能になっていることを特徴とする(9)記載の情報配信システム。
【0019】
(11)前記所属関係管理部における前記所属情報には、前記情報配信者が現在所属している前記グループ及び過去に所属していた前記グループの双方が定義されており、前記個別配信部が、過去に所属していた前記グループの前記WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページに含めて配信可能となっていることを特徴とする(7)乃至(10)のいずれか記載の情報配信システム。
【0020】
(12)前記個別配信部が、現在所属する前記グループの前記WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページの上部に配置すると共に、過去に所属していた前記グループの前記WEB用のれん表示情報を該個別WEBページの下部に配置したことを特徴とする(11)記載の情報配信システム。
【0021】
(13)前記グループに所属する複数の情報配信者の前記個別配信情報を用いてグループ総合ページを生成・配信するグループ配信部を更に備えることを特徴とする(1)乃至(12)のいずれか記載の情報配信システム。
【0022】
(14)前記情報配信者に対して通信回線を介してページ情報登録画面を配信して、前記個別配信情報としての前記オリジナル画像及び本文章の送信を促し、且つ、送信された前記オリジナル画像に基づいて大画像・中画像・小画像を生成して、該大画像・中画像・小画像をWEB用画像として前記コンテンツ蓄積部に登録するページ情報加工部を備えることを特徴とする(1)乃至(13)のいずれか記載の情報配信システム。
【0023】
(15)前記個別配信部において、特定の前記個別配信情報に含まれる前記中画像又は小画像を他の前記個別WEBページに挿入させるようにし、該中画像又は小画像に対して、前記特定の個別配信情報を表示する前記個別WEBページに移動する為のリンクを設定したことを特徴とする(14)記載の情報配信システム。
【0024】
(16)前記個別配信部が前記個別WEBページに前記大画像を掲載すると共に、該大画像が前記個別WEBページの全面積に対して30%以上を占めるようにしたことを特徴とする(14)又は(15)に記載の情報配信システム。
【0025】
(17)更に、前記グループの管理者のそれぞれに管理画面を配信し、該グループに所属させる前記情報配信者の識別情報の入力を促すことで、前記所属情報の定義を変更可能にするグループ管理部を備えることを特徴とする(1)乃至(16)のいずれか記載の情報配信システム。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、WEBコンテンツと高解像度コンテンツの双方に対して効率的に情報配信できるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0028】
図1に示されるように、本実施形態にかかる情報配信システム1は、配信サーバ2、電子ポスター用ディスプレイ3、データベース(DB)サーバ4、情報配信者が保有する配信者パーソナルコンピュータ(PC)6と、グループ管理者が保有するグループ管理者PC8、一般ユーザが保有する一般PC10と、これらを繋ぐインターネットやイントラネット等の通信回線12を備えている。
【0029】
配信サーバ2は、本システムの運営者によって管理され、Apache等の専用ソフトウエアによるWWW(World Wide Web)サーバ機能、アクセスログ管理機能、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のメールサーバ機能等を備えており、例えばTCP/IP通信を介して他の端末と情報の受配信が可能となっている。電子ポスター用ディスプレイ4は、街頭やショッピングセンター等の人目につく場所に配置され、電子ポスター用高解像度データを電子的なポスターとして表示するものである。DBサーバ4はシステム運営者によって管理され、データベースエンジン用のミドルウエア等を備えて各種データを蓄積・管理すると共に、配信サーバ2を経由して、蓄積データを外部に配信するようになっている。配信者PC6は、情報配信者(コンテンツ作成者)によって管理されており、配信サーバ1を経由して、DBサーバ4にアクセスし、自らの個別配信情報を入力・更新・削除(メンテナンス)するものである。また、グループ管理者PC8は、同様にDBサーバ4にアクセスして、グループとしての各種情報を入力・更新・削除するものである。一般PC10は、不特定多数のユーザによって管理されており、配信サーバ2にアクセスして、興味の有る情報を閲覧する端末となっている。
【0030】
図2には、配信サーバ2の内部ハード構成が模式的に示されている。
【0031】
この配信サーバ2は、制御手段110、記憶手段120、TCP/IP通信インタフェース手段130を備えており、これの各手段がバス140を介して相互に接続されて信号をやり取りが可能となっている。制御手段110はCPUであり、プログラムに従って、上記各手段の制御や各種演算処理等を行う。記憶手段120は、本情報配信システム1の基本動作を制御する制御プログラム等を格納するROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、容量の多いデータを格納するディスク型記録媒体等を備える。TCP/IP通信インタフェース手段130は、LAN等を介して通信回線12に接続され、他の端末間の通信を行うためのインタフェースである。なお、DBサーバ4や他のPCについても、略同様な構成であるため、ここでは上記説明によって省略する。
【0032】
図3には、配信サーバ2及びDBサーバ4等によって実現される各構成要素が模式的に示されている。
【0033】
図3に示されるように、本情報配信システム1は、大きくはグループ機能群Gと個別機能群Pに分かれている。グループ機能群Gは、具体的に、グループ管理部200、グループ配信部202、グループ蓄積部204、高解像度媒体提案部207、高解像度データ生成部208、高解像度データ送信部209を備えており、グループ全体を管理するようになっている。また個別機能群Pは、個別配信部210、のれん表示処理部212、ページ情報加工部214、コンテンツ蓄積部216を備えている。また、グループ機能群Gと個別機能群Pを関連付ける役割として、所属関係管理部220が設けられており、更に販売・決済エンジン部222によってオンラインショッピング機能を個別に提供可能となっている。なお、グループ蓄積部204、コンテンツ蓄積部212、所属関係管理部220は主にDBサーバ4によって実現されており、それ以外の部分に関しては、配信サーバ2のプログラム等によって実現される。なお、ここでは配信サーバ2とDBサーバ4が別々の装置によって実現されているが、本発明はそれに限定されず、一台のサーバ装置によって実現することも可能であり、反対に、負荷に応じて3台以上の装置を用いて実現しても構わない。
【0034】
グループ蓄積部204には、グループの所属を意味する高解像度のれん表示情報300及びWEB用のれん表示情報302が複数登録される。高解像度のれん表示情報300は図4に示されるように、紙媒体や電子ポスター等の出力等に用いるための高解像度データであり、グループを識別可能なデザイン性の高いものとなっている。なお、ここでは各グループに対して、第1ちらし用300A、第2ちらし用(縦方向文字列)300B、電子ポスター用300Cの3種類の高解像度のれん表示情報300を示しているが、1種類の高解像度のれん表示情報300を複数の出力形式で共有させてもよい。
【0035】
一方、上記高解像度のれん表示情報300と比較すると低解像度となる(或いはHTMLやXML等のWEB配信専用言語で記載されている)WEB用のれん表示情報302は、図5に示されるように、WEBページにおける幅方向に長いバー(棒)形式の情報となっており、グループ名称304、グループとして必要な情報にアクセスさせるリンクメニュー306等を有している。例えば、リンクメニュー306の中のTOPリンク306Aをクリックすると、WEB用のれん表示情報302(グループ)を代表するグループ総合ページに移動することが出来る。なお、グループ総合ページでも本WEB用のれん表示情報302が表示される。また、リンクメニュー306の中のプルダウンボタン(例えばプロジェクトボタン)306Bをクリックすると、下位情報にジャンプする為の下位リンク306Cがプルダウン表示され、この下位リンク306をクリックすることで、希望のWEBページに移行することが出来る。
【0036】
更にWEB用のれん表示情報302には、このグループに所属する個別メンバーのリストを得るためのメンバーボタン306Dが用意されている。このメンバーボタン306Dをクリックすると、このグループに所属しながら個別に情報配信を行っている個別メンバーのリストがプルダウン表示され、各リストのリンク306Eをクリックすることで、個別メンバーのWEBページにアクセスすることができる。なお、ここではプルダウン表示する場合を示したが、それ以外にも、メンバーボタン306Dをクリックすると、個別メンバーのリスト及びアクセスリンクが表示されるメンバー一覧ページ又はメンバー検索ページ等にアクセス可能にしてもよい。
【0037】
以上のことから、WEB用のれん表示情報302は、グループの所属関係を視覚的に知らしめるのれん機能と共に、グループとして配信している案内情報(WEBページ)にアクセスするためのリンク機能を有している。これによって、組織運営に必要な全機能を自在に提供するようになっている。グループ蓄積部204には様々なWEB用のれん表示情報302が蓄積されており、このWEB用のれん表示情報302をグループ特定手段とすることで、様々なグループが形成されている。
【0038】
グループ管理部200は、グループの管理者の管理者PC8に対して、例えば図6に示されるWEB用のれん管理画面320を配信する。例えば、WEB用のれん管理画面320には、グループ代表URL、グループロゴ画像、グループ名称、グループ紹介文章、第1メニューボタン名称、第1メニューよりも下位に属する複数の下位リンク名称・URL、第2メニューボタン名称、第2メニューよりも下位に属する複数の下位リンク名所・URL等の各種情報入力欄(更新欄)が表示される。従って、この管理画面320によってWEB用のれん表示情報302をグループ管理者が自在にカスタマイズできるようになっている。なおここでは特に図示していないが、WEB用のれん表示情報302のバーの色や、文字の色、リンクの色等を入力させて、色彩に関してもカスタマイズ可能にしてもよい。
【0039】
更にグループ管理部200は、図7(A)に示されるような所属メンバー管理画面350も配信する。この所属メンバー管理画面350は、管理者が運営するグループに所属を希望する個別情報配信者の識別情報(個別ID)を入力する入力欄、グループから脱退する個別情報配信者の識別情報を入力する入力欄、これらの情報を送信する送信ボタン等を有している。これにより、図7(B)に示されるように、所属関係管理部220におけるグループの所属情報が定義された所属データベース360を更新可能となっている。この所属データベース360は、個人情報配信者にユニークに設定された識別情報362と、この情報配信者が現在所属しているグループのグループ管理情報(管理ID)364と、過去に所属していたグループ管理情報366が蓄積されている。なお、現在所属しているグループは1つの場合に限定されず、2以上のグループに同時に所属している場合も考えられる。本実施形態では、同時に2つのグループまでが登録可能で、又過去の履歴としては直近7グループまで登録可能となっている。
【0040】
従って、WEB用のれん表示情報302内で所属メンバーを一覧表示する場合や、所属メンバーを検索する場合には、この所属関係管理部220と連動して実現することになる。
【0041】
なお、図6及び図7(A)で示した管理画面320、350に対するアクセスは、予め管理者に提供されているパスワードを用いて、管理者が管理者PC8を用いて配信サーバ2にログインできた場合に、初めて認めるようにして、セキュリティーを高めるようにしている。
【0042】
ページ情報加工部214は、配信者PC6に対して、通信回線12を介して図8に示されるようなページ情報登録画面400を配信する。このページ情報登録画面400は、個別配信情報として、カテゴリ選択欄402、タイトル入力欄404、本文入力欄406、参考リンク先URL入力欄408、画像アップロード入力欄410、情報送信ボタン412、ショッピング選択欄416等を有しており、配信者に対してこれらの情報を入力するように促す。配信者は、上記各入力欄の情報を埋めていき、情報送信ボタン412をクリックすることで、ページ情報加工部214に対してこれらの情報を送信する。特にここでは、すくなくとも1つの高解像度のオリジナル画像(素材画像/原画)と本文を入力させることによって、画像を中心とした情報配信を可能にしている。高解像度のオリジナル画像は、雑誌やポスター等に用いることができる程度の画質、例えば解像度72(dpi)以上、より好ましくは150(dpi)を要求しており、多目的な利用を可能としている。
【0043】
情報を受信したページ情報加工部214は、図8に示されるように、受信した情報を個別配信情報428としてコンテンツ蓄積部216に登録する。具体的には、受信したオリジナル画像430に基づいて、個別WEBページ用画像となる大画像432、リンク用の中画像434、アイコン又は携帯端末用の小画像436を画像生成プログラムによって自動生成し、これらの各画像432、434、436も個別配信情報432に含めて登録しておく。従って、各個別配信情報428には、記事番号440、カテゴリ442、タイトル444、本文446、オリジナル画像430、加工済み画像432、434、436、リンク先URL448、入力/更新タイムスタンプ450、ショッピング機能要否452等が含まれるようになる。コンテンツ蓄積部216には、情報配信者毎に複数の個別配信情報(個別WEBページ)428が順次蓄積される。
【0044】
なお、ここでは多目的な利用を可能とする高解像度のオリジナル画像430から、WEB用の各画像432、434、436を自動生成する場合を示したが、例えば、オリジナル画像430と別に、WEB用画像の中では最高画質の大画像432も別途アップロードさせることで、この大画像432を利用して中画像434、小画像436を生成するようにしても良い。この場合は、オリジナル画像430とWEB用画像が解像度を除いて略同じであることをチェックする比較プログラムを組み込んでおくことが望ましい。
【0045】
次に、多目的コンテンツへの出力方法について説明する。
【0046】
高解像度媒体提案部207は、図10(A)に示されるような出力機能設定画面460をグループ管理者に対して配信可能となっている。この出力機能設定画面460では、第1ちらし、第2ちらし、ポスター、電子ポスター、携帯コンテンツ、広告出稿という6種類の出力機能から、グループに所属する個別メンバーに対して提供したい機能を選択可能となっている。また、出力機能設定画面460にはテンプレートボタンが用意されており、このボタンを経てテンプレート選択画面462に移行することが出来る。テンプレート選択画面462では、例えばフレームデザインや、背景デザイン、挿入キャラクター等の複数種類の出力用テンプレート464から所望のものを選択することが可能となっている。なお、この各出力用テンプレート464には、テンプレート作成者の識別番号が振られており、実際に出力データとして利用されると、利用料金が計算されて作成者に支払われる仕組みになっている。
【0047】
更に高解像度媒体提案部207は、図10(B)に示されるような催促画面480を個別メンバーに対して配信する。この催促画面480には、グループ管理者によって設定された上記出力機能の中から、特定の出力機能を選択できるようになっている。具体的に本実施例では、第1、第2ちらし出力、電子ポスター、広告出稿を選択できるようにしている。
【0048】
高解像度データ生成部208は、高解像度媒体提案部207の催促画面480を介して、個別メンバーからグループ管理者に対して高解像度媒体の出力要求があった場合、高解像度出力データを生成する。具体的に図11(A)に示されるように、グループ管理者が登録した高解像度のれん表示情報300と、個別メンバーのオリジナル画像430と、タイトル444、本文446、そして出力用テンプレート464を自動的に合成して高解像度出力データを生成する。この際、出力先として、メールアドレスやサーバ、ディスプレイ等を自ら設定することも出来る。従って、個別メンバーがちらし印刷を希望する場合には、ちらし印刷用の高解像度出力データが生成され、電子ポスターによる配信を望む場合には、電子ポスター用の高解像度出力データが生成される。
【0049】
なお、出力機能として「広告枠出稿」を選択する場合は、図11(B)に示されるように、1つの高解像度のれん表示情報300と、広告枠出力用テンプレート464に対して、その枠の中に複数の個別メンバーのオリジナル画像430等を先着順で順次挿入していくようにする。このようにすれば、住宅雑誌や、求人情報誌などを出版する企業等が、自らグループ管理者となり、これらの雑誌に出稿したい者を個別メンバーとして所属させ、その個別メンバーに個別WEBページを配信させながら、グループとして自動的に広告を集めて紙媒体として出力することが可能になる。
【0050】
又高解像度データ送信部209は、高解像度データ生成部208で生成された高解像度出力データを、目的に応じて様々な場所に配信する。例えば、ちらしの場合は、グループ管理者が予め指定している印刷業者、或いは出力用テンプレート464を提供した印刷業者に通信回線を介して配信することで、直ぐに印刷作業にとりかかれるようになっている。また、電子ポスター用の高解像度出力データの場合は、グループ管理者が指定する電子ポスター用ディスプレイ4に通信回線を介して配信され、電子ポスターとして自動的に表示されるようになっている。なお、個別ユーザが自分自身で印刷する場合には、通信回線を介して個別ユーザのPC6に高解像度データを送信するようにしても良い。通信回線を介したデータ送信に関しては、FTP等のプロトコルを用いて直接送信する場合の他、電子メールの添付ファイル形式で送信することも可能である。なお、これらの送信先の指示は、既に図11(B)で示した催促画面480によって情報配信者が設定する場合に限らず、グループ管理者側で強制的に設定するようにしてもよい。
【0051】
次に、インターネットによる情報配信について詳細に説明する。
【0052】
まず、一般PC10から情報配信要求があった場合に、個別配信部210は、要求された記事番号440に基づいてコンテンツ蓄積部216を参照し、個別配信情報428を抽出する。更に、所属データベース360(図7(B)参照)にもアクセスして、その情報配信者の所属グループを分析し、図12に示されるような個別WEBページ500を生成する。
【0053】
この個別WEBページ500は、上部にWEB用のれん表示情報302が自動的に挿入されている。即ち、個別配信情報428とWEB用のれん表示情報302の双方に基づいて、1つの個別WEBページ500が生成される。この結果、個別WEBページ500に直接アクセスした者であっても、情報配信者がどのグループに現在所属しているかに関して視覚的に判断可能となっている。また、このように、WEB用のれん表示情報302が自動的に挿入されることで、個人で発信している情報にも関わらず、そのグループの一員として配信していることにもなっている。
【0054】
また、過去に所属していたグループについては、過去のWEB用のれん表示情報302A、302B、302Cとしてページの下部に表示される。過去のWEB用のれん表示情報302A、302B、302Cは、メニューボタン等が削除されると共に、バー形状における縦方向寸法(バーの幅の広さ)が小さくなった状態で表示される。この過去のWEB用のれん表示情報をクリックすると、グループ総合ページに移動することが可能である。その結果、情報配信者が過去にどのようなグループに所属してきたかを、閲覧者に知らせることができ、現在の状況だけでは把握できないような、配信者の性格や趣味、生い立ち、考え方等、幅の広い間接的情報による交流を進展させることができる。なお、過去のWEB用のれん表示情報302A、302B、302Cについて、そのサイズを現在よりも小さくしたのは、複数の過去の履歴を表示した際に、個別WEBページが縦方向に長くなってしまうことを防止し、デザイン性を高めるためである。
【0055】
個別WEBページ500の中央近傍には、個別配信情報428の大画像432が表示される。この大きさは、WEBページ500のデザインの外枠に囲まれた全体面積の30%を超えるように設定されているので、この大画像432がページの主要部となっている。なお、更に好ましくは個別WEBページ500全体の50%以上をこの大画像432によって占めるようにする。大画像432の上部には、タイトル444が表示され、下部には本文446が表示されている。更に、本文446と、最下部の過去のWEB用のれん表示情報302A、302B、302Cの間には、この情報配信者によって登録された他の個別配信情報428の小画像436及びタイトル444(の一部)が、新着順に横方向に並んで表示される。この小画像436をクリックすると、その小画像436を含んだ個別配信情報428の個別WEBページ500にジャンプする。従って情報配信者が登録した複数の個別WEBページ500間を自在に移動可能となっている。
【0056】
なお、特に図示しないが、この小画像436は、携帯電話等に対して配信する携帯端末専用WEBページの中心画像として用いられている。また、コンテンツ蓄積部216において、個別配信情報428のショッピング機能要否452をONにした場合には、個別配信部210が、ショッピング処理エリア510を自動挿入する。このショッピング処理エリア510には、大画像432に掲載されている商品をオンラインで購入するための価格表示(これも予め個別配信情報428に登録しておく)と購入ボタンが少なくとも含まれており、この購入ボタンをクリックすることで販売・決済エンジン部222(図3参照)が起動し、購入リストと金額を提示して、オンライン決済が可能となっている。なお、オンライン決済を実行する場合には、通信回線を介してクレジット会社や銀行等の金融会社が保有する決済処理サーバにアクセスして、具体的な決済を行うようにする。
【0057】
個別配信部210は、図13に示されるように、情報配信者にとっての個別トップWEBページ600を配信可能となっている。この個別トップWEBページ600でも、上部にWEB用のれん表示情報302が、下部には過去のWEB用のれん表示情報302A、302B、302Cが自動的に挿入される。中央には、情報配信者が登録した全ての個別配信情報428の中から、アクセスの多い情報を3つ抽出し、その中画像434及び本文446(の一部)を表示する。なお、ここではアクセスの多い順に示す場合を示したが、本発明はそれに限定されず、情報配信者が選択することによって任意に個別トップページ600を構成することも可能である。更に、個別トップWEBページ600の左サイドには、自己紹介文章602や新着記事604等も掲載可能となっている。この場合は予め、コンテンツ蓄積部216にこれらの情報を登録しておくようにする。また個別トップページ600の下方には情報配信者がお勧めする個別配信情報428の小画像436及びタイトル444(の一部)が、横方向に並んで表示されている。このようにして、大・中・小の画像を効果的に利用しながら、自動的に情報配信が可能となっている。
【0058】
グループ配信部202は、図14に示されるように、一般PC10からの送信要求に対して、グループ総合ページ700を配信する。具体的には、グループ配信部202が所属データベース360を参照し、そのグループに所属している複数の情報配信者の個別配信情報428から新着情報を抽出し、中画像434、又は小画像436を数件表示することによってコンテンツを紹介する。例えば、この中画像434をクリックすると、個別トップページ600又は個別WEBページ500にジャンプする。又、管理者が自ら推薦する情報配信者(の個別配信情報428)を選択して、お勧め情報として紹介することも可能である。その際、個別配信情報428におけるタイトル444や本文446を抽出して、表示するようにしてもよい。
【0059】
このグループ総合ページ700の上部には、このグループのWEB用のれん表示情報302が表示されている。従って、このグループに所属している個別WEBページ500等を移動していく限りでは、WEB用のれん表示情報302が全てにおいて共通化されているので、グループ全体の総合情報サイトが、所属している個別配信者によって運営されているような状況を自動的に生成することができる。
【0060】
グループ総合ページ700の中央の左側には、グループ紹介文章702及びメンバーの参加状況704等が掲載されている。これは、グループの管理者が適宜更新していくものである。
【0061】
以上のグループ管理構成によれば、情報配信者が、自らのステージに応じて、様々なグループに所属していくことが可能になる。例えば図15に示されるように、情報配信者であるA君は、通っているB大学が運営しているグループに所属しながら、個別に情報発信を行う。そして、個別トップWEBページ600や個別WEBページ500を用いて自分の能力等をPRしながら就職活動を行う。そして、C会社への入社が決定し、勤務を開始した段階で、B大学グループの所属から外れ、C会社が運営するグループに所属する。その際に、今まで大学生活で配信してきた情報を、そのまま移動させることが出来る。又、B大学に所属していたという履歴も、過去のWEB用のれん表示情報として表示することが可能になる。従って、C会社に所属している多くのメンバーの中で交流していく中で、B大学出身のメンバーとも容易に出会うことが可能になる。また、ここでは特に図示しないが、そのようにB大学出身のメンバーが集まった場合、その中の一人或いは全員で、C社内のB大学OBという新たなグループサイトを開設して、そのグループにも同時に所属してもよい。その後、Y会社に転職した場合には、C会社の所属から外れて、Y会社にコンテンツを移動させる。その場合は、B大学所属、C会社所属という履歴を保有しながら、Y会社のグループ内で情報配信することができる。
【0062】
更に、この情報配信システム1によれば、低解像度データによる個別WEBページ500の配信と、ちらし、ポスター、電子ポスター等の高解像度データが要求される他媒体の配信を、一つのシステムで両立させることが可能になる。特に、個別WEBページ500を配信している情報配信者を、特定のグループに所属させることで、そのグループ管理者が作成した高解像度のれん表示情報を含めた形式による高解像度媒体出力機能が提供されるようになっている。つまり、情報配信者とグループ管理者との信頼関係によって、高解像度データが生成されることになるので、グループ管理者の信用に裏づけされたポスターや電子ポスターを生成することが可能になり、個人の域を超えた情報配信が可能となっている。
【0063】
また、情報配信者とグループ管理者との信頼関係(所属関係)は、情報配信者が公開している個別WEBページ500の具体的な内容を介して構築される。つまり、低解解像度媒体である個別WEBページ500をグループ管理者が閲覧し、その内容、センス、趣味、考え方等から、グループの方向性と一致しているか否か予め判断(審査)し、自らのグループに所属させるか否かを決定できるので、その結果、安心して所属メンバーに対して高解像度のれん表示情報を用いた出力機能を提供することが可能になっている。
【0064】
更に、本情報配信システム1では、個別WEBページ500の製作段階において、将来の高解像度媒体出力を想定したオリジナル画像430をアップロードさせるようにしている。従って、情報配信者は、従来の個別WEBページ500の製作プロセスに沿うだけで、無意識的に高解像度媒体に対する出力準備を行っていることになる。この結果、インターネットと他の媒体との間でのコンテンツ流通を促進させることになる。
【0065】
又、この情報配信システム1によれば、過去に配信してきた個別配信情報428を保有しながらグループ間を移動し、個別WEBページ500やポスター等の高解像度媒体を通じて、新たな情報を発信していくことが可能になる。その結果、個別配信情報428を有効活用できると共に、お互いの過去の経験等を含めた中身の濃い情報交流が通信回線上でも紙媒体上でも実現可能になる。また、実際の社会生活のように、個人でありながら、家族の一員であり、更に何らかのグループ(例えば企業や学校、サークル)に所属しているという多層の生活環境を、インターネットの環境においても、WEB用のれん表示情報を用いることで実現できる。また、自分のコンテンツを用いながら、様々なグループの所属を含んだちらしやポスター等を生成することが可能になる。
【0066】
また本情報配信システム1によれば、画像を中心として情報を配信していることから、デジタル写真等を利用できる者であれば、ちらし、電子ポスター等の高解像度媒体と、個別WEBページの双方に対して容易に情報配信が可能となっている。更に、1つのオリジナル画像430を基礎としているので、このオリジナル画像430を高解像度媒体向けに多目的に活用する一方、WEBによる情報配信に適した画像を少なくとも3種類自動生成して、様々な場面で利用出来るようにしている。更に、オンラインショッピング機能をいつでも追加できるので、画像単位で(即ち個別配信情報単位で)、いつでも簡便にオンラインショッピングに移行できる。オンラインショッピングと、高解像度のちらしを併用すれば、紙媒体で販促活動を行いつつ、オンラインによる商品販売活動を行うことが可能になる。
【0067】
なお、本実施形態では、個別WEBページの上部に1つのWEB用のれん表示情報が掲載される場合に限って示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、2つ以上のWEB用のれん表示情報を同時に掲載することで、その配信者が同時に所属しているグループを表示することも可能である。またその際に、所属の優越(絆の強さ)に応じて、のれんの大きさを異ならせたり、色の濃さを変えたりすることも可能である。例えば、WEB用のれん表示情報を自動的に変化させる場合には、そのグループ内での個別配信情報の掲載回数や、記事へのアクセス数等を用いることができる。積極的に情報配信している者には、大きなのれんを提供することも可能である。
【0068】
また、紙媒体等において、ここでは1つの高解像度のれん表示情報を用いて高解像度出力データを生成する場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、複数のグループに所属しているメンバーが、各グループの高解像度出力データを組み合わせた形式で高解像度出力データを生成するようにしても良い。このようにすると、自分の過去の所属履歴を含んだ高解像度媒体を得ることが可能になる。
【0069】
また、ここでは個別情報配信者とグループの管理者が別々である場合を示したが本発明はそれに限定されない。例えば、最初は個人のれん(即ち、他人の登録が零の状態)で情報発信を行い、有る程度のアクセスを確保できた段階で、自分自身が自らのグループのれんに切り替えて、他の配信者の登録を受け付けていくことも可能である。また、ここでは、グループに対する所属の管理を、グループ管理者が実行する場合に限って示したが、例えば、グループに自由に参加できるようにすることもできる。また、ここでは個別WEBページ等で、上部にバー形式ののれんを示す場合を示したが、本発明はそれに限定されず、一定の面積によって、視覚的にグループ表示が可能であれば、他の形状であっても構わない。また、上下に長いバー形式により、左サイドに現在ののれん、右サイドに過去ののれんを表示することもできる。これは紙媒体の高解像度出力データにおいても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、インターネットショップ等のECシステム、アフィリエイトシステム等に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施形態の情報配信システムのシステム構成例を模式的に示すシステム構成図
【図2】同情報配信システムのサーバ等の内部構成を示すブロック図
【図3】同情報配信システムの機能構成を示すブロック図
【図4】同情報配信システムの高解像度のれん表示情報の例を示す図
【図5】同情報配信システムに蓄積されるWEB用のれん表示情報の例を示す図
【図6】同情報配信システムによって配信されるグループ管理画面の例を示す図
【図7】(A)は、同情報配信システムによって配信される所属メンバー管理画面の例を示す図、(B)は同所属メンバー管理画面によって更新される所属関係データベースの構成例を示す配列図
【図8】同情報配信システムによって配信されるページ情報登録画面の例を示す図
【図9】同情報配信システムに蓄積される個別配信情報のデータベース構成例を示す配列図
【図10】(A)は、同情報配信システムによって配信される出力機能設定画面の例を示す図、(B)は、同情報配信システムによって配信される催促画面の例を示す図
【図11】(A)は、同情報配信システムのよって生成される高解像度出力データの例を示す図、(B)は、同情報配信システムによって生成される広告枠出力データの例を示す図
【図12】同情報配信システムによって配信される個別WEBページの例を示す図
【図13】同情報配信システムによって配信される個別トップWEBページの例を示す図
【図14】同情報配信システムによって配信されるグループ総合ページの例を示す図
【図15】同情報配信システムによる情報配信者の移動例を模式的に示す概念図
【符号の説明】
【0072】
1 情報配信システム
2 配信サーバ
3 ディスプレイ
4 データベースサーバ
6 配信者PC
8 グループ管理者PC
10 一般PC
12 通信回線
302 WEB用のれん表示情報
300 高解像度のれん表示情報
320 グループ管理画面
350 所属メンバー管理画面
360 所属データベース
400 ページ情報登録画面
428 個別配信情報
460 出力機能設定画面
462 テンプレート選択画面
480 催促画面
500 個別WEBページ
600 個別トップWEBページ
700 グループ総合ページ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバを用い、通信回線を介して情報を配信する情報配信システムであって、
グループの所属を意味する高解像度のれん表示情報が複数登録されるグループ蓄積部と、
情報配信者の個別WEBページを生成するためのWEB用画像及び該WEB用画像と比較して高解像度のオリジナル画像を含む個別配信情報が、該情報配信者毎に蓄積管理されるコンテンツ蓄積部と、
前記通信回線を介して前記個別WEBページにアクセスがあった際に、該WEB用画像を利用して前記個別WEBページを配信する個別配信部と、
前記グループの管理者が、自らの前記グループに所属する前記情報配信者に対して、高解像度媒体の出力を促す催促画面を配信する高解像度媒体提案部と、
前記高解像度媒体提案部を介して、前記情報配信者から前記グループ管理者に対して高解像度媒体の出力指示があった場合に、前記高解像度のれん表示情報及び前記オリジナル画像を含む前記個別配信情報を合成して高解像度出力データを生成する高解像度データ生成部と、
を有することを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
前記グループ蓄積部が、各グループに対して複数種類の高解像度のれん表示情報を蓄積管理可能となっており、
前記高解像度媒体提案部の前記催促画面では、前記情報配信者が前記複数種類の高解像度のれん表示情報から所望の情報を選択可能となっていること特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記グループ蓄積部が、前記高解像度のれん表示情報として、ちらし用高解像度のれん表示情報及び電子ポスター用高解像度のれん表示情報を少なくとも蓄積可能となっており、
前記高解像度データ生成部が、ちらし用高解像度出力データ及び電子ポスター用高解像度出力データを生成可能となっていること特徴とする請求項1又は2記載の情報配信システム。
【請求項4】
更に、前記グループ蓄積部によって生成された前記電子ポスター用高解像度出力データを通信回線を解して受信し、電子ポスターとして画面表示可能なディスプレイ装置を備えることを特徴とする請求項3記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記グループ蓄積部が、前記高解像度のれん表示情報として、前記グループが発行する高解像度媒体の広告枠テンプレート情報を蓄積管理可能となっており、
前記高解像度媒体提案部の前記催促画面では、前記情報配信者が前記広告枠テンプレート情報を選択可能となっており、
前記高解像度データ生成部では、前記高解像度媒体の広告ページデータが生成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項6】
更に、前記高解像度データ生成部において生成された高解像度出力データを電子メールを利用して前記情報配信者に送信する高解像度データ送信部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項7】
前記グループ蓄積部には、更に、前記グループの所属を意味するWEB用のれん表示情報が複数登録され、
前記通信回線を介して前記個別WEBページにアクセスがあった際に、前記個別配信部が、前記所属関係管理部の前記所属情報に基づいて前記WEB用のれん表示情報を該個別WEBページに含めることで、前記グループに所属した状態で該個別WEBページを配信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項8】
前記WEB用のれん表示情報が横幅方向に長い棒形式の情報とされており、前記個別配信部が、該WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページの上部に表示させるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の情報配信システム。
【請求項9】
前記WEB用のれん表示情報には、メニューとして機能する複数のリンクボタンが含まれていることを特徴とする請求項7又は8記載の情報配信システム。
【請求項10】
前記グループ蓄積部には、各々の前記グループに関する案内情報が登録されており、前記WEB用のれん表示情報に含まれる前記リンクボタンを経由して、前記案内情報にアクセス可能になっていることを特徴とする請求項9記載の情報配信システム。
【請求項11】
前記所属関係管理部における前記所属情報には、前記情報配信者が現在所属している前記グループ及び過去に所属していた前記グループの双方が定義されており、
前記個別配信部が、過去に所属していた前記グループの前記WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページに含めて配信可能となっていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項12】
前記個別配信部が、現在所属する前記グループの前記WEB用のれん表示情報を前記個別WEBページの上部に配置すると共に、過去に所属していた前記グループの前記WEB用のれん表示情報を該個別WEBページの下部に配置したことを特徴とする請求項11記載の情報配信システム。
【請求項13】
前記グループに所属する複数の情報配信者の前記個別配信情報を用いてグループ総合ページを生成・配信するグループ配信部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項14】
前記情報配信者に対して通信回線を介してページ情報登録画面を配信して、前記個別配信情報としての前記オリジナル画像及び本文章の送信を促し、且つ、送信された前記オリジナル画像に基づいて大画像・中画像・小画像を生成して、該大画像・中画像・小画像をWEB用画像として前記コンテンツ蓄積部に登録するページ情報加工部を備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか記載の情報配信システム。
【請求項15】
前記個別配信部において、特定の前記個別配信情報に含まれる前記中画像又は小画像を他の前記個別WEBページに挿入させるようにし、該中画像又は小画像に対して、前記特定の個別配信情報を表示する前記個別WEBページに移動する為のリンクを設定したことを特徴とする請求項14記載の情報配信システム。
【請求項16】
前記個別配信部が前記個別WEBページに前記大画像を掲載すると共に、該大画像が前記個別WEBページの全面積に対して30%以上を占めるようにしたことを特徴とする請求項14又は15に記載の情報配信システム。
【請求項17】
更に、前記グループの管理者のそれぞれに管理画面を配信し、該グループに所属させる前記情報配信者の識別情報の入力を促すことで、前記所属情報の定義を変更可能にするグループ管理部を備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか記載の情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−102663(P2007−102663A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−294463(P2005−294463)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(301049799)株式会社ヌールエ (2)