説明

感応材料を貯蔵するためのコンテナをパージする装置

【課題】 感応材料の貯蔵のためのコンテナをパージする装置が記載される。
【解決手段】 それは、コンテナ(1)上のパージガス吸気口(2)に圧縮パージガスのソースを接続する手段を含み、パージガスがソースから吸気口まで通過することを可能にするように適応される空気圧動作弁(6)および弁(6)と関連しており、かつ所定の時間の後でガス流を停止するように適応される時限装置(9)を含み、かつガス流の開始と停止の間の時間を変化させる手段を含む。時限装置は、好ましくは空気または時計仕掛けベースで動作するものであり、パージガス圧単独で駆動され、装置がいかなる電源も伴わずに動作することを可能にする。これは、ユニットが必要に応じてコンテナそれ自体に組み込まれることを可能にさえするコストで、単純な信頼性が高いユニットの作成を可能にする。空気圧動作弁の使用は、例えばコンテナから排出されるパージガスの特性を測定する電子センサを含むならば、ポータブル装置が低電力使用で設計されることを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感応材料を貯蔵するためのコンテナをパージする装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(特許文献1)が、感応材料を硬い密閉可能な筐体に貯蔵するための装置および方法を開示する。感応材料、例えばDMSO内に溶解される分子化合物が筐体内に配置された後で、それが密閉されて次いでパージガスを用いてパージされて、好ましくは環境よりわずかに上の圧力で不活性ガスによって充填される内部を残され、密閉に何か問題があるならば、リークは、コンテナ内に保管される内容物の汚染および劣化に至る可能性があるその反対に、よりもむしろコンテナの内部から外部に生じるようにする。
【0003】
この公開された明細書は、その方法に用いられるように適応されるコンテナ、同じくそれらがパージされてかつ余剰圧の下で残されることを可能にするコントロールユニットを開示する。
【0004】
記載されるコントロールユニットはコンテナの排気ポートから出てくるガス流の性質を検出するように、かつ、パージングが十分なレベルに達した時、例えばコンテナからのガス流内の酸素レベルが予め設定された濃度より下に低下したことを検出することによってパージングプロセスを止めるように、適応される。排気ガス内の湿気レベルもまた、モニタされることができる。
【0005】
(特許文献2)が、(特許文献1)内に開示される装置の用途に適している密閉可能な硬い筐体を開示する。
【0006】
他のこの種の装置が、例えば(特許文献3)内におよび(不活性包装カバーと関連して)(特許文献4)内に、記載されている。(特許文献5)が、可撓性バッグ内に置かれる果物または野菜のような腐りやすい生産物のまわりに制御環境空気を供給する装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】WO 2006/095121
【特許文献2】WO 2008/125859
【特許文献3】US−A−4344467
【特許文献4】US−A−5794408
【特許文献5】GB−A−1587534
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、パージガス供給源、従来は、4.2から5.6kg/cmの圧力を供給するように調節されるガスボンベ、からの圧力の使用によって、重量が軽く可搬性を可能にすることができ、かつ満足に動作するのに何の必要電力も必要ないかまたは適度な必要電力だけを必要とすることができるコントロールユニットを設計することが可能であることを見いだした。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に従って、感応材料の貯蔵のための硬い密閉可能なコンテナであって、コンテナ上のパージガス吸気口に圧縮パージガスのソースを接続する手段を備えている密閉可能な吸気および排気ポートを有するコンテナ、をパージする装置であって、空気圧作動主ガス流弁、パージガスがソースから主ガス流弁と関連する時限装置まで通過することを可能にするように適応される手段、所定の時間の後でガス流を停止するように適応される手段、およびガス流の開始と停止の間の時間を変化させる手段を含む、装置が提供される。時限装置が空気または時計仕掛けベースで動作するものであり、前者の場合にパージガスそれ自体の圧力によって駆動されるならば、それは、ソレノイド弁によって必要とされるような何の外部電源も必要としない。
【0010】
単純な実施態様において、パージされるべきコンテナの内容積に従い時間が設定され、コンテナ排気ポートからのガス流の何のモニタリングもなしで適切なパージングが達成されることを可能にする。容積が大きいほど長い時間を必要とする。明らかに、所定の容積に対するパージ時間が長いほど、パージの量は多くなり、それで、この種の装置は標準パージまたは『スーパーパージ』を遂行するために用いられることができる(後者はより長くかかる)。装置は、一旦パージするコンテナの容積および所望のパージレベルがわかるとユーザがパージ時間を読み取ることを可能にする簡単なテーブルまたは他のグラフ図を具備することができ、その後タイマーがそれぞれの時間に設定されておよび次いで一旦コンテナがタイマーの排気口に接続されると動作する。
【0011】
空気圧動作タイマー装置は、種々の市販の空気タイマユニットから選ばれることができる。1つのタイプは、主調節弁と、動作する時ガス流が主調節弁を通して流れることを可能にする手動動作トリガー弁と、所定の期間の後、例えば主調節弁に空気信号を送ることによって主調節弁を閉じるタイマー装置と、を含む空気コンポーネントの配置から成る。これらの種々のコンポーネントはこの種の配置を形成するために一緒に組み立てられることができるが、実質的に単一の統合されたコンポーネントから成る統合された空気タイマーを用いることもまた可能である。
【0012】
圧縮ガスの供給がタイマーを動作させるために必要であるならば、これはガス供給部から装置に、またはパージされるべきコンテナに供給される装置内のガス供給部から得られることができる。装置に供給されるガスの圧力は、通常4.2から5.6kg/cmの範囲内であり、一方パージされるべきコンテナに供給されるガスの圧力は通常約0.5kg/cmである。
【0013】
コンテナのパージングが実施されることを可能にするために、それがパージされるにつれて、コンテナはパージガスの吸気口およびコンテナの内部から排気ガスの通過のための排気口を有しなければならない。吸気口は通常パージガスのための供給ダクトが接続されることができる自己密閉式の継ぎ手として構成される。排気口はコンテナ内の圧力が環境より所定の量だけ上の時、流れを可能にする単純な自己密閉式のポートであることができるか、または、それは排気ダクトが以下の目的のために接続されることができる自己密閉式の継ぎ手という形をとることができる:
【0014】
上記したように、パージした後にコンテナ内部を環境圧力より上に残すことが望ましく、および、このため、装置は好ましくは、パージング終了後コンテナが密閉された状態でかつ環境より上の例えば0.035から0.070kg/cmの内圧で装置から取り外されるように、コンテナの排気ポートと装置それ自体上の排気ポートとの間で接続されることができる圧力リリーフ弁を含む。好ましくは、圧力リリーフ弁はパージ時間の終わりにだけコンテナからの排気流で動作するように配置される−それがパージングの全体にわたって接続されるならば、生成される背圧は、所望のパージレベルを達成するのに必要なパージ時間を増加させる。このような方法で動作して、主パージングが環境空気に単に排気されるコンテナからの排気によって生じ、および設定されたパージ時間終了後圧力リリーフ弁が、所望の過剰圧力で内圧を残すために加えられる。
【0015】
装置の詳細な構成は、広範囲にわたって変化させることができ、それは、配管によって一緒に接続される個々の空気コンポーネントから構成されることができるか、または、コンポーネントの一部または全てが、同様に動作するように特に設計されて構成されることができる単一ブロックまたはマニホールド内に統合されることができる。
【0016】
代わりとして、装置はコンテナそれ自体内に組み込まれることさえでき、およびこれは、コンテナが大きな容量でありかつ高価値材料、例えば十分な数の化学または生物学的サンプルを含有するように設計される特定の価値である。この種の場合には、パージガス供給源、通常ガスボンベは、コンテナ上の吸気ポートに単に接続され、および、コンテナ内部は単にパージガスの高圧ガス源を吸気口に接続し、タイマーを設定してかつパージングをトリガーすることによってパージされることができる。トリガーは、コンテナが、不活性状態のもとで貯蔵することが望ましい材料をロードされた後で、手動でまたは例えば、所定の場所にコンテナ蓋部またはドアをクランプすることで自動的に生じることができる。コンテナのサイズが公知であるので、より短いパージ時間とより長い『スーパーパージ』時間との間の選択を可能にすることはなお可変的であり、および、適切なパージングを達成するのに必要な時間は、また、コンテナがほとんどエアスペースなく完全にロードされるかまたは多くのエアスペースとともに軽くロードされるかに依存する(後者の場合には同じパージ品質を達成するためにより長いパージ時間が必要になる)とはいえ、利用可能なタイミングの範囲は相対的に狭くなるかもしれない。
【0017】
(特許文献1)内に記載されているように、パージングの終了は、適切なセンサおよび関連した回路を用いて、排気ガスの特性、例えば含水率または酸素含量を検出することによってトリガーされることができる。チャンバを通してパージガスの供給を制御する主弁が空気圧で動作するので、電気動作トリガー弁が用いられるならば、この種の制御のための必要電力は適度であり、電力に飢えた電磁弁の必要性を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
添付の図面は、例証として本発明が実践に入れられることができる方法を示す。図面の説明は以下の通りである:
【0019】
【図1】使用中に本発明に従う装置の第1の実施態様を模式的に示す。
【図2】図1の装置の種々のコンポーネントが実用的な方法で配置されることができる方法を示す、図1内に模式的に示される装置の投影図であり、外部ケーシング内部の個々のコンポーネントを明らかにするために蓋部が反転されている。
【図3】本発明に従う図1と類似の図であるが改善された装置を示す。
【図4】ケーシング内に装置のコンポーネントを組み込む実用的な手段を示す図3内に示される装置の投影図である。
【図5】低必要電力電子制御システムを組み込む、本発明に従う装置の好ましい一実施態様を示す図3と類似の図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面の図1および2を参照して、公知の設計のパージ可能な硬い密閉可能な貯蔵コンテナ1が、吸気弁2および排気弁3を備え、図1の下部に模式的に示される。弁2および3は両方とも、弁2の場合外部からおよび弁3の場合内部から加えられる余剰圧の不在で密閉する単純なホースカップリング弁である。
【0021】
本発明に従う装置が、図1の上部部分内に模式的に示され、かつ、貯蔵コンテナ1の制御パージングを実施するために関連したコンポーネントを含有するケーシング4の蓋部が反転されて、平面図である図2内に例示される。種々のコンポーネントがケーシング4上にまたはその中に配置される。これらは、空気圧作動主調節弁6およびケーシング4の前面パネル上に取り付けられるトリガー弁7の両方に接続される吸気コネクタ5を含む。トリガー弁7は主調節弁6に接続され、それがまた、圧力調整器8およびタイマー9に接続される。パネルに取り付けられた圧力計10が圧力調整器8の排気口に接続されてケーシング4の一番上のカバー部内に配置され、および、調整器8の排気口が安全放風弁9経由で、ケーシング4の前面パネルに取り付けられる排気コネクタ12に接続される。
【0022】
別々に、ケーシング4は吸気コネクタ13、リリーフ弁14および排気(排出)コネクタ15を有する。消音装置が、必要に応じてコネクタ14に取り付けられることができる。
【0023】
この種の装置に用いられる典型的タイマーは、例えば、20から300秒のタイミング範囲の、H Kuhnke Limitedによって製造されるもののような時計仕掛けベースの空気タイマーであることができる。
【0024】
装置を用いるために、コネクタホース16および17がそれぞれ装置の排気口12と筐体上の吸気口2および筐体上の排気口3と装置上の吸気口13との間に取り付けられる。高圧ガス源、例えば窒素ボンベが、例えばボンベの最上部上の標準の手動輪制御弁を開けることによって、次いで可能にされるその高圧ガス源から、吸気口5および排気口に接続される。
【0025】
はじめに、圧縮ガスボンベからのガスは、これが常時閉であるので、主調節弁6を通して流れない。タイマー9が次いで望ましいパージング時間に設定され、トリガー弁7が作動する。これは、空気信号を主調節弁6に供給してそれを開けさせ、ガスがそれを通して圧力調整器8におよびタイマーに流れるようにする。減圧(ガスが動作中に筐体1に供給されている正確な圧力は、メーター10に示される)パージガスは、安全放風弁11経由で排気口12におよびそれからチャンバ1内に流れ、および、筐体1からの排気ガスは次いで排気口3および吸気口13経由で、再び装置を通してリリーフ弁14経由で、およびコネクタ15を通して外へ流れる。
【0026】
流れはタイマー9上に設定される時間(それの個別の設定は、パージされるべきコンテナ1の容積に、同じく、必要とされるパージングの程度に依存する)が期限切れになるまで続き、それが、それをその常閉状態に戻す主調節弁6に空気信号を送り、それでパージガスが貯蔵筐体1に流れるのを止める。その時点で、圧力リリーフ弁14は貯蔵筐体1内の圧力を環境より0.035から0.070kg/cmまで上に維持するように動作する。
【0027】
貯蔵筐体1は次いで、貯蔵筐体1内部の環境空気を環境圧力よりわずかに上に維持するために働く、自己密閉式のポート2および3への接続を単に取り外すことによって装置から切断される。
【0028】
次に図面の図3および4を参照して、本発明に従う装置は図1内に示されるそれと類似であるが、単純高流量排気ポート21にまたは分流加減弁20と排気ポート15との間の圧力リリーフ弁14にコンテナからのガスの流れを接続するように適応される分流加減弁20の追加によって改善される。これは、より急速なパージングが実施されることを可能にする。
【0029】
図3内に示される装置は、上で記載されているそれに類似の方法で動作する。第1のコネクタホース16および17が、装置の排気口12と筐体上の吸気口2および筐体上の排気口3と装置上の吸気口13との間に取り付けられ、および、高圧ガス源が接続されて開けられる。
【0030】
タイマー9が次いで望ましいパージング時間に設定され、トリガー弁7が作動する。これは、信号を空気圧作動主調節弁6に供給してそれを開けさせ、ガスがそれを通して圧力調整器8に、タイマーにおよび分流加減弁20に流れるようにし、それがパージガス排気流を高流量排気ポート21に向けるようにする。
【0031】
流れはタイマー9上に設定される時間(それの個別の設定は、パージされるべきコンテナ1の容積に、同じく、必要とされるパージングの程度に依存する)が期限切れになるまで続き、それが、それをその常閉状態に戻す主調節弁6に空気信号を送り、それでパージガスが貯蔵筐体1に流れるのを止める。その同じ時点で、分流加減弁20はパージガス流を圧力リリーフ弁14経由で低流量排気口15に直ちに切替えるように動作し、それで、貯蔵筐体1内の圧力が環境より0.035から0.070kg/cmまで上になるまで、パージガスが流れ出る。
【0032】
貯蔵筐体1は次いで、貯蔵筐体1内部の環境空気を環境圧力よりわずかに上に維持するために働く、自己密閉式のポート2および3への接続を単に取り外すことによって装置から切断される。
【0033】
図4に示すように、大多数のコンポーネントは残りのコンポーネントが空気ホース経由で接続される統合弁ブロック25内に組み込まれることができる。
【0034】
次に図5を参照して、パージ可能な貯蔵コンテナまたは筐体1は弁付吸気コネクタ2および弁付排気コネクタ3を備えている。弁付コネクタ2および3は両方とも単純ホースカップリング弁であり、コネクタホース31および32がそれらから取り外されると自己密閉し、コンテナまたは筐体1を全て図1および3に記載のように、気密密閉で残す。
【0035】
図4内に示される装置は、貯蔵コンテナ1のパージングを実施するように動作可能なコンポーネントを含有するケーシング36を有する。種々のコンポーネントが、ケーシング36上にまたはその中に配置される。これらは、主調節弁38および4個のトリガー弁39、40、41および42に接続されるパージガス吸気コネクタ37を含む。トリガー弁39、40、41および42は、電気的にラッチ可能なトリガー弁であり、ラッチングは、係合するとそれらの消費電力を減少させる効果を有する。
【0036】
トリガー弁39および40は主調節弁38に接続され、それが圧力調整器43に接続される。圧力調整器43は、安全放風弁44に接続され、それが排気コネクタ45に接続する。放風弁44は、筐体1に供給されるガス圧が所定の安全作動筐体圧を上回るならば、パージガスを放風し始めるように構成されることができる。
【0037】
トリガー弁41および42は高流量排気制御弁46に接続され、それが排気排出コネクタ47に接続される。消音装置が、必要に応じて排気コネクタ47に取り付けられることができる。
【0038】
吸気コネクタ48が、圧力センサ49に接続される。圧力センサ49は、高流量排気制御弁46および低流量排気ニードル弁50に接続される。
【0039】
低流量排気ニードル弁50は、低流量排気ポンプ51に接続され、それが低流量排気湿度および酸素センサモジュール52に接続する。
【0040】
低流量排気湿度および酸素センサモジュール52は、低流量排気弁53に接続し、それが排気コネクタ54に接続する。消音装置が、必要に応じて排気コネクタ54に取り付けられることができる。
【0041】
システムは、主制御プリント回路基板(PCB)55を用いて動作されて制御され、それがタッチスクリーンディスプレイまたは、入力ボタンの配置もしくは入力ボタンおよび出力光/発光ダイオード(LED)の配置を備えたディスプレイであることができるインタフェース部材58とインタフェースする。
【0042】
主制御PCB55は、搭載電池56に接続され、それが吸気荷電リードコネクタ57に接続する。吸気荷電リードコネクタ57は、ユニバーサルシリアルバス(USB)タイプコネクタであることができる。
【0043】
主制御PCB55はさらに、トリガー弁39、40、41および42、圧力センサ49、低流量排気ポンプ51、低流量排気湿度および酸素センサモジュール52ならびに低流量排気弁53からのフィードバックを制御して測定する。
【0044】
装置を用いるために、コネクタホース31および32はそれぞれ装置の排気口45と筐体上の弁付吸気コネクタ2および装置の吸気口48と筐体上の弁付排気コネクタ3との間に取り付けられる。高圧ガス源、例えば窒素ボンベが、例えばボンベの最上部上の標準の手動輪制御弁を開けることによって、次いで可能にされるその高圧ガス源から、吸気口7および排気口に接続される。
【0045】
はじめに、圧縮ガスは常時閉である主調節弁38を通して流れない。オペレータは、排気ガス内容物湿気および酸素遮断閾値を低流量排気湿度および酸素センサモジュール52によって検出されるように設定することによって、主制御PCB55をプログラムするインタフェース58を用いてシステムを構成する。オペレータは、次いでインタフェース58を用いてパージサイクルを始める。
【0046】
主制御PCB55は、インタフェース58からスタート信号を受け入れてトリガー弁39および41を電気的に点火して、低流量排気弁53を開けて低流量排気ポンプ51を始動する。空気信号が、トリガー弁39によって主流量制御弁38およびトリガー弁41によって高流量排気弁46に送られる。主流量制御弁38および高流量排気弁46は、両方とも空気圧で開き、パージガスが圧力調整器43を通しておよびその後安全放風弁44を通して流れ始めることを可能にする。
【0047】
パージガスは、次いで排気口45およびコネクタホース31を通して弁付コネクタ2経由で筐体1内に流れることを強制される。パージガスは、次いで筐体1内の環境ガスと混ざり、かつ弁付排気コネクタ3経由で圧力の下で筐体1から流れ出ることを強制される。
【0048】
弁付排気コネクタ3を出ると即座に、排出されたパージガスは、再び装置内にコネクタホース32およびコネクタ18を通して流れる。
【0049】
排出されたパージガスは、ガス圧を測定して排気ガスを別々の高および低流量排気パス/ラインに供給する圧力センサ49に流れる。
【0050】
排出されたパージガスの大半は、圧力センサ49から高流量排気弁46を通して、次いでコネクタ47から流れる。
【0051】
少量の排出されたパージガスがさらに圧力センサ49から低流量排気ニードル弁50および低流量排気ポンプ51を通して流れ、それが低流量排気湿度および酸素センサモジュール52に流入する排気ガスの量を調整する。排出されたパージガスは次いで、酸素センサモジュール52から開けられた低流量排気弁53を通しておよびコネクタ54から流れ出る。コネクタ54は、消音装置を取り付けられることができる。
【0052】
排気湿度および酸素センサモジュール52はこのパージガスがそれを通しておよび介して流れるにつれて、排出されたパージガス内の酸素およびまたは湿気のレベルを測定している。これらのレベルがインタフェース58によって主制御PCB55にプログラムされる予め設定されたセット遮断閾値より下に落下すると、主制御PCB55はトリガー弁39および41を切り離してトリガー弁40および42を点火する。空気信号が、トリガー弁40によって主流量制御弁38およびトリガー弁42によって高流量排気弁46に送られる。主流量制御弁38および高流量排気弁46は、両方とも空気圧で閉じられ、筐体1内への装置を通してのパージガスの流れを止め、および装置内への筐体1からの排気ガスの流れを止める。
【0053】
主調節弁38を閉じることに対して高流量排気弁46を閉じる慎重な制御および同期されたタイミングによって環境より上の陽圧のレベルが、筐体1内に閉じ込められてかつ低流量排気ニードル弁50から始まって排気口54で終わった低流量排気パスだけ経由で筐体1から流れることを強制される。
【0054】
排気ガスは、低流量排気パス経由で減少された割合で流れ、筐体1内のシステム圧を測定する圧力センサ49は、なお装置に接続される。任意選択で、加圧された排出されたパージガスが装置低流量排気ラインを通して筐体1から排気されるにつれて、低流量排気湿度および酸素センサモジュール52が排出されたパージガスの酸素および湿気含量を検出し続けることができる。これは、高流量排気を通しての主パージサイクルが完了されると筐体1内の既存の環境ガスとのパージガスの混合が変化することができるので、利点であることができる。低流量排気湿度および酸素センサモジュール52を通過する時、無効のまたはパージされていない環境ガスのポケットが突然筐体1内で放出されて検出される場合がある。この場合、装置はパージングプロセスを再開するように主制御PCB55内に構成されることができる。
【0055】
圧力センサ49で測定されてインタフェース58によって主制御PCB55内にプログラムされる、陽圧の予め設定されたレベルに到達すると即座に、主制御PCB55が低流量排気弁53を閉じ、筐体1を完全に密閉する。主制御PCB55はさらに、低流量排気ポンプ51のガスポンピング動作を終了させおよび、装置を用いる筐体1の全体的なパージサイクルが完了する。
【0056】
しかしながら、それは陽圧の高いレベルが、パージサイクルの終わりで自然に達成されない筐体1内に必要とされるということであることができる。この場合、主調節弁38が一時的に開けられて、そして次に、主制御PCB55の制御の下でトリガー弁39および40によって閉じられる。したがって、主調節弁38の開閉状態は筐体1内の圧力が逐次に増加するように加減される。圧力センサ49は、圧力増加を検出することが可能であり、それは、次に主制御PCB55によってモニタされる。圧力センサ49で測定される、筐体1内で陽圧の必要とされたレベルに到達すると即座に、主調節弁38の調節は終了する。
【0057】
筐体1は、次にそれぞれ弁付コネクタ2および3からホース31および32を切り離すことによって装置から切断される。弁付コネクタ2および3が常閉自己密閉弁であるので、それらは、それらの切断の際に筐体1内で環境を直ちに密閉し、したがって、筐体1を気密筐体として提示する。
【符号の説明】
【0058】
1 コンテナ
2 吸気弁
3 排気弁
4 ケーシング
5 吸気コネクタ
6 主調節弁
7 トリガー弁 吸気口
8 圧力調整器
9 タイマー 安全放風弁
10 圧力計
11 安全放風弁
12 排気コネクタ
13 吸気コネクタ
14 圧力リリーフ弁 コネクタ
15 排気コネクタ
16、17 コネクタホース
18 コネクタ
20 分流加減弁
21 高流量排気ポート
25 統合弁ブロック
31、32 コネクタホース
36 ケーシング
37 吸気コネクタ
38 主調節弁
39、40、41、42 トリガー弁
43 圧力調整器
44 安全放風弁
45 排気コネクタ
46 高流量排気制御弁
47 排気コネクタ
48 吸気コネクタ
49 圧力センサ
50 低流量排気ニードル弁
51 低流量排気ポンプ
52 低流量排気湿度および酸素センサモジュール
53 低流量排気弁
54 排気コネクタ
55 主制御プリント回路基板(PCB)
56 搭載電池
57吸気荷電リードコネクタ
58 インタフェース部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感応材料の貯蔵のための硬い密閉可能なコンテナであって、密閉可能な吸気および排気ポートを有するコンテナ、をパージする装置であって、圧縮パージガスのソースを、コンテナ上のパージガス吸気口に接続する手段を備え、空気圧作動主ガス流弁、パージガスが前記ソースから前記主ガス流弁と関連している時限装置に通過することを可能にするように適応される手段、所定の時間の後で前記ガス流を停止するように適応される手段、およびガス流の開始と停止の間の時間を変化させる手段を含む、装置。前記時限装置が空気または時計仕掛けベースで動作するものであり、前者の場合にパージガスそれ自体の圧力によって駆動されるならば、それはソレノイド弁によって必要とされるような外部電源を必要としない。
【請求項2】
前記時限装置が、空気または時計仕掛けベースで動作するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
パージング終了後前記コンテナが密閉された状態で、かつ環境より上の内圧で前記装置から取り外されるように、前記装置が前記コンテナの一部を形成する排気ポートに接続されるべき圧力リリーフ弁を含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記圧力リリーフ弁が、前記パージ時間の終わりだけで前記コンテナからの前記排気流で動作するように配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の、かつ、第1段階で相対的に高いパージガス流量で、および第2段階で相対的に低いパージガス流量での、2段階プロセスで前記コンテナをパージする手段を含む、装置。
【請求項6】
前記排気パージガスの特性を検出するセンサを含む、軽容量高流量パスから低流量パスに前記排気パージガス流を切替える空気圧動作分流加減弁、を含む請求項5に記載の装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の装置を組み込む感応材料のための貯蔵コンテナ。
【請求項8】
請求項5に記載の、かつ前記コンテナの閉鎖によって作動するパージングをトリガーするための手段を含む貯蔵コンテナ。

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2012−532284(P2012−532284A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516868(P2012−516868)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051083
【国際公開番号】WO2011/001178
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(511268535)ロイラン ディヴェロップメンツ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】