説明

成人及び小児患者用自動体外式除細動装置

【課題】できるだけ簡易に且つ成人の救助中に混乱を与えることなく小児モードにAEDを切り替えることを可能とする。
【解決手段】成人若しくは小児のいずれにも用いられるAEDシステムは、除細動ショックを搬送する回路を含むと共に、穴を含み、成人救助プロトコル若しくは小児救助プロトコルを実行するように選択的に動作可能であるAEDユニットと、コネクタにてAEDユニットに取り外し可能に接続される電極パッドと、AEDユニットとは別の装置であって、穴に接続されるときに、AEDユニットに小児救助プロトコルを実行させる装置とを含み、別の装置は、更に、小児患者上の電極パッドの配置のインジケータを含み、AEDユニットは、成人患者上の電極パッドの配置のインジケータを含み、成人患者上の電極パッドの配置のインジケータは、別の装置が穴に接続されたときに、小児患者上の電極パッドの配置のインジケータに代わられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動体外式除細動装置(AED)に関し、より詳細には、成人及び小児患者の双方の除細動処置のために動作可能なAEDに関する。
【背景技術】
【0002】
AEDは、従来的には、成人が最も心室性細動(VF)に苦しめられるので、VFの成人患者を蘇生するように設計されている。しかし、少ない割合の児童も、VFにかかりやすいので、AED蘇生から利益を受けることができる。少ない割合の患者しか児童でないので、AEDを小児患者用に設計する通常のアプローチは、標準の成人用AEDを小児モードで動作可能となるように修正することである。小児モードを有するAEDの一例は、特許文献1に見出される。成人モードと小児モードとの間の最も顕著な相違は、AED除細動ショックにより搬送されるエネルギの量である。約150ジュールのエネルギレベルが成人患者に除細動処置するために用いられるのに対して、小児患者は、一般的に、約50ジュールのショックを受ける。より低いエネルギパルスは、AEDユニットにより搬送されるパルスが低エネルギレベルになるようにエネルギ選択スイッチをリセットすることによって、提供されることができる。特許文献2や3に開示されるような他の実施例では、ショックは、常に、高エネルギレベルでAEDにより搬送されるが、小児患者に対しては、AEDにより搬送されるエネルギをより低い小児用レベルまで減衰させるラインの減衰器を備えた電極パッドセットが用いられる。成人モードと小児モードとの間のその他の相違は、採用されるECG解析であり、これは、成人患者と小児患者との間の心臓リズムにおける相違を考慮する必要がある。他の相違は、採用されるCPRプロンプト、小児患者上の電極パッド配置の位置、ショックアドバイザリアルゴリズムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,370,428号
【特許文献2】米国特許第6,134,465号
【特許文献3】米国特許第6,374,137号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よく知られているように、除細動装置は、患者が生存の如何なる正当なチャンスを有するように、VFの襲来後の短時間内に開始しなければならない。研究が示したことは、この時間の圧力のストレスの下で、対応者は、特に素人の対応者は、簡易な手順及び装置によっても混乱することがしばしばある。特に、示されたこととして、反応者は、特に患者が若い子供のとき、小児患者用の特別な電極及びAED制御のリセットがたじろぐタスクであると分かる。小児モード用のAED上の特別なボタンの存在は、しばしば、救助の激しさで見過ごされる。他方、患者の大半の割合は、成人であるので、小児患者用のスイッチないしボタンの存在は不要であり、成人の救助中は混乱を与えるだけである。しかし、小児制御をより分かり難くすることは、必要とされるときに不明瞭となる。従って、できるだけ簡易に且つ成人の救助中に混乱を与えることなく小児モードにAEDを切り替えることを可能とし、相当なストレスの下で未経験の人でも小児患者を首尾良く蘇生させることができるようにすることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、成人若しくは小児のいずれにも用いられるAEDシステムであって、
除細動ショックを搬送する回路を含むと共に、穴を含み、成人救助プロトコル若しくは小児救助プロトコルを実行するように選択的に動作可能であるAEDユニットと、
コネクタにて前記AEDユニットに取り外し可能に接続される電極パッドと、
前記AEDユニットとは別の装置であって、前記穴に接続されるときに、前記AEDユニットに前記小児救助プロトコルを実行させる装置とを含み、
前記別の装置は、更に、小児患者上の前記電極パッドの配置のインジケータを含み、
前記AEDユニットは、成人患者上の前記電極パッドの配置のインジケータを含み、
前記成人患者上の前記電極パッドの配置のインジケータは、前記別の装置が前記穴に接続されたときに、前記小児患者上の前記電極パッドの配置のインジケータに代わられる、AEDシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の原理に従って構成されたAEDユニットの斜視図。
【図2】図1のAEDユニットのケースの上面視。
【図3】本発明の原理に従って構成されたAEDユニットの主要構成要素を形成するブロック図。
【図4】小児モードにAEDユニットを切り替えるためのキー状装置の平面図。
【図5】AEDユニットへの小児モードキーの挿入を示す図。
【図6】小児モードキーが挿入された図5のAEDユニットを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
先ず図1を参照するに、AEDユニット10が斜視図で示されている。示されるようなAEDユニットは、約2.5インチ×6インチ×8インチの寸法及び約4ポンドの重量を有する。AEDユニットは、2つの半部分12a,12bを有するケース12内に収容され、半部分12a,12bは、一体にシールされ、ケース内の電子モジュールへの水、ダスト及び汚染物質の進入を防止する。AEDユニット10は、オン/オフボタン14及び除細動ショックを搬送するために押されるショックスイッチ18を有する。AEDユニットは、プロトコルに関する情報が操作者に利用可能であるときに発光する情報ボタン16を有する。AEDユニットは、操作者に対して可視の情報及び指示を表示するためのディスプレイであってよいパネル20を有する。以下の実施例では、情報及び指示は、拡声器若しくはヘッドセットを介して可聴な態様で伝達され、可視のディスプレイは必要でない。AEDユニットは、電極パッドセットの結合コネクタが差し込まれるコネクタ22を有する。AEDユニットへの及びからのデータ通信のための赤外(IR)ポート24がケース12の側部に配置される。
【0008】
本発明の原理によれば、AEDユニット10は、スロット30を有し、スロット30内には、AEDを小児救助プロトコルに切り替えるためにキー状装置(ここでは、“小児キー”と称する)が挿入される。スロット30は、ケース内部への入口を提供しない。その代わり、スロットの内部の壁は、ケース材料12a,12bの連続体であり、従って、スロットは、ケース内部への物理的侵入を可能としない。従って、ダスト、ちり及び他の異物は、スロットの内部が完全にシールされているので、スロット30を介してケースに入らない。ダスト及び異物がスロット内に蓄積するのを防止するために、スロット30の穴(アパーチャ)は、ケース12bの底部を貫通して延在する。
【0009】
図2は、構築された実施例におけるAED10の上面の上面視である。パネル20は、成人に対する好ましい電極配置位置、即ち右鎖骨の直ぐ下と左下方の背面椎骨(ribcage)上に電極パッド(矢印26で示される)が付けられた人の頭部と胴のスケッチ24を含婿とが分かる。スケッチ24がその上に印刷される膜被覆パネル20のちょうど背後には、2つのLEDが、2つの電極パッドの指示された位置26に配置される。プロトコルの可聴の指示が、患者に電極パッドを取り付けるように救助者に指示しているとき、位置26の2つのLEDは、点滅し、救助者の注意を適切な電極パッド配置のこの指示に向けさせる。
【0010】
パッド上には、斜め線が付された手として描かされた、“触れるな(Do Not Touch)”インジケータ28も配置される。図の背後のLEDは、ショックが搬送されようとしているときに点滅し、救助者及び他の人に、ショックが搬送されている間患者から離れ患者に触れないように警告する。オン/オフボタン14の上方には、小さな緑の状態LED15があり、これは、AEDユニットがそのスタンバイ状態にある間、AEDユニットが適切に動作し使用のための準備ができていることを指示するために、周期的に点滅する。
【0011】
AEDの主要な構成は、図3にブロック図の形態で示される。AEDの動作に関する更なる詳細な情報は、ここでその明細書が本願に組み込まれるColeへの米国特許第6,836,993号“Electrotherapy Device Control System and Method”において得られる。
【0012】
この図では、除細動装置制御機能は、マイクロプロセッサ(MPU)102、特定用途向けIC(ASIC)104及びシステムモニター106間で分割される。
【0013】
MPU102は、それにメモリ114から供給されるソフトウェア指示に従ってプログラムステップを実行し、一以上のEPROM,RAM及びフラッシュROMメモリを含んでよい。MPU102は、LED制御回路110を介して、ショックボタン18に関連するLED,触れるインジケータ28に関連するLED,胴スケッチ24上の電極が配置されるべき位置26を示すLEDを含む、あるシステムLED達の動作を制御する。MPU102は、また、ブロック112により示すようにシステム状態上方、温度センサ(図示せず)からケース12の内部からの温度情報、及び、訓練パッドがパッドコネクタ22にプラグインされているときのセンサからの信号を受信する。訓練パッドセンサは、コネクタ22に関連付けられた磁気センサであってよく、例えば、訓練電極パッドセットのコネクタ内に一体化された小さな磁石の磁場を検出する。
【0014】
本発明の原理によれば、MPUは、また、小児キーが小児救助プロトコルにAEDユニットの動作を切り替えるためにスロットに挿入されたときにスロット30に関連付けられた小児キーセンサからの信号に応答する。小児キーセンサは、好ましくは、小児キー内に小型の磁石に反応する磁気センサ(例えばケース内部のリードスイッチ)や、スロット30内の小児キーの存在を光学的(例えばLED及び光電セルにより)に検出する光センサのような、スロットの気密シールに悪影響を及ぼさないものである。センサは、また、電導性の小児キーにより電気的に接続される電気接点若しくは小児キーの挿入により差動されるプッシュボタン若しくはスイッチであることもできる。
【0015】
ASIC104は、システムメモリ114へのメモリマップを実現する。ASIC104は、クロック107によりクロック制御され、AEDの使用中、可聴の指示を搬送するスピーカ120も制御する。ASIC104は、処置中、ユーザによるショックボタン18の作動に応答してショック搬送及びECGフロントエンドシステム124内のリレーを作動させることができる。ASIC104は、ユーザに、情報が利用可能であり情報ボタン16を押すことによって情報がアクセスされることができることを知らせるため、情報ボタンに関連付けられたLEDを作動させるだろう。ASICは、また、IRポート24に対するインターフェースを提供し、このインターフェースを介して、新たなプログラム情報は、AEDユニット内にロードされることができ、救助データは、その他のデータ記憶若しくは解析システムに通信されることができる。
【0016】
システムモニター106は、AED及びその構成要素の自動自己テストを実行する。システムモニター106は、自己テストが適切なシステムの動作を示していることを指示するために状態LED15を制御し、システムが適切に動作していないときに可聴の警告を提供するためにブザー128を作動させる。適切な自己テストの詳細は、ここでの参照により本願明細書に内容が組み込まれるPowers他への米国特許第5,879,374号“External Defibrillator with Automated Self-Testing Prior to Use”及び米国特許第5,879,374号の明細書内に見出される。システムモニター106は、また、オン/オフスイッチ14、情報ボタン16、AEDユニットへの特定のタイプの電極パッド137の接続を信号で伝えるパッドコネクタ22に関連付けられたセンサとの除細動装置のインターフェースでもある。システムモニター106は、電力管理サブシステム132を制御し、電源34からシステム構成要素を動作させる電力を供給すると共に、処置中に治療用ショックのためにショック搬送システムのキャパシタ(複数も可)にエネルギを供給するための電力を供給する。システムモニター106は、また、除細動装置のECGフロントエンドとのインターフェースとして機能し、(ショックボタン18の作動及び)処置を必要とする患者のECGパターンの検出に応答してショック搬送システムがショックを搬送することを可能とし、また、ショックの搬送中に得られるショック搬送状態情報(例えば患者のインピーダンス)に応答して電極パッドコネクタ22へのショックの搬送を制御する。更に、この最後の機能に関する情報は、ここでの参照により本願明細書に明細書の内容が組み込まれるGliner他への米国特許第5,735,879号“Electrotherapy Method for External Defibrillators”及びCameron他への米国特許第5,607,454号“Electrotherapy Method and Apparatus”内に見出される。
【0017】
上述の如く、電気コネクタ22は、電極タイプを特定するためにシステムモニター106に直接通信してもよく、若しくは、コネクタ22は、システムモニターと電極パッドコネクタ22の識別子との間のインターフェースとして機能する識別子受信機を介してシステムモニター106と通信してもよい。例えば、光エンコーディング実施例では、光検出器は、システムモニターと電気コネクタ22との間の通信時に識別子受信機として機能することができうる。
【0018】
これらの除細動装置構成要素は、図示するように、適切な通信バス上で互いに通信する。
【0019】
図4は、本発明の原理により構築された小児キー50の一実施例を示す。この実施例では、小児キー50は、2つの高分子部52,54から構成され、高分子部52,54は、パッド配置部52の上部及びキー部54の中間を通って延在するシャフト56により回転可能に相互接続される。キー部54は、上部がリングで生成され、従って、小児キーは、AEDユニット10若しくはそのキャリーケースに係留若しくは結び付けられることができる。2つのストッパ58は、パッド配置部52に成形され、キー部54が、以下で詳説するようにAEDユニットとの使用を容易化する方向にのみに回転することを可能とする。小児キーの使用中にスロット30内に挿入されるキー部54の遠い側の端部は、磁気ストリップ55により被覆される。スロット30が小児キーに対して光センサを用いるとき、キー部54の遠い側の端部は、反射性のあるストリップ55で被覆される。
【0020】
この実施例では、パッド配置部52は、小児患者上へのAEDユニットの電極パッドの適切な配置を示す小児スケッチ60を含む。スケッチ60が示すように、電極パッドは、処置のために小児患者の胸部及び背中に適切に配置される。スケッチ60は、示されるようにスケッチ上に描かれた小児パッド位置26’を有してもよい。しかし、構築された実施例では、パッド位置26’内部の全体スペースは、パッド配置部52を貫通して形成される穴を構成する。
【0021】
図5及び図6は、AEDユニット10のスロット30への図4の小児キー50の挿入を図示する。キー部54は、図5に示すように、パッド配置部52に直角になるように回転される。次いで、キー部54の遠い側の端部55は、図中の大きな矢印で指示するように、スロット30内に挿入される。キー部54が挿入されるとき、小児スケッチ60の小児パッド位置26’は、成人スケッチ2のLED26と位置が整合する。パッド配置部52は、次いで、成人スケッチ24を完全に覆うことになり、従って、救助者は、小児スケッチ60だけしか見えないことになる。更に、小児スケッチ60の小児パッド位置26’は、AEDユニットのLED26の光が小児スケッチのパッド位置26’を介して見えることを可能とする。
【0022】
使用時、小児患者が処置を受けるとき、小児キーは、図6に示すようにAEDユニット10内に挿入され、AEDユニット10は、オン/オフボタン14を押すことによりオンされる。スロット30に関連したセンサは、小児キーの存在を直ぐに検出することになり、MPU102は、AEDユニットに直ぐに成人プロトコルに代えて小児救助プロトコルを実行させ始める。或いは、AEDユニット10への小児キーの挿入により、Picardoへの米国特許第6,556,864号“Object Activated Defibrillator”に記載されるように、AEDユニットがオンとなり、本発明による小児プロトコルの実行が開始されることとしてもよい。可聴の指示は、患者への取り付けのために電極パッドを開けて準備するように救助者に指示することによって開始することになる。パッドコネクタが、AEDユニットコネクタ22に差し込まれ、パッドが印加される準備が整ったとき、ベースユニット上のLED26が点滅し始めることになり、小児キー52上の小児スケッチ60及び点滅する小児パッド位置26’へと救助者の注意を引く。パッドが首尾良く取り付けられたとき、小児プロトコルは、小児用ECG波形の解析を開始し、ショックが適切かどうかを判断する。適切な場合、救助者は、患者に触れないように警告され、ショックボタン18が発光することになり、救助者に、ショックを搬送するために当該ボタンを押すように警告する。例えば50ジュールである小児患者に対して適切なショックエネルギは、このとき、患者に搬送される。
【0023】
望ましい場合には、プロトコルは、小児患者へのCPRを施す指示を含んでもよい。
【0024】
上述の実施例では、小児キー50の挿入だけが、AEDユニット10の機能を小児AEDの機能に変化させるために必要とされることが分かる。スイッチの設定やその他の設定ないし制御は一切必要とされない。従って、救助者が小児救助のためにAEDを誤って設定する可能性ないし不明瞭さがない。更に、AEDユニット上の制御スイッチではなく別の物を提供することによって、規制承認に対する遵守(コンプライアンス)が促進される。例えば、あるAEDは、現在、医師の処方無しで成人の患者に対する使用が承認されている。しかし、小児患者でのカウンター越し(OTC)の使用は、依然として医師の処方を必要とする。本発明の原理により構成されたカウンター越しAEDは、非処方の小児救助に対してではなく、小児キー無しで成人救助用に容易に機能する。小児キーは、このとき、処方装置とされることができ、また、適切に処方され取得されるとき、処方小児ユニットに成人AEDユニットの動作を変換するために用いることができる。
【0025】
小児モードへAEDを変化させるための挿入可能な装置の使用は、幾つかの他の利点をもたらす。インライン式の減衰器を備える電極パッドセットの先行技術のアプローチと比較して、同一の電極パッドを、小児患者及び成人の双方に用いることができる。小児患者用に特別なパッドセットを保管若しくは取り付ける必要がない。更に、ユニットの保管中に単一のパッドセットがAEDに取り付けられるとき、パッドセットは、乾燥により劣化していないことを確かめるために規則的にテストされることができる。分離して保管されるパッドセットは、テストされることができず、その特別な小児減衰器もできない。即ち、かかるパッドセットが必要とされるまでに数年ありうり、その間の時間劣化がその実効性に悪影響を及ぼす。本発明の一実施例では、スロット30の近傍のAED内のセンサは、他のAED構成要素と共に定期的に自動的にテストされることができる。本発明の一実施例は、従って、周期的な自動テストを介して小児患者用のAEDの準備ができていることを確かめることができ、AEDが緊急使用用に必要とされる前に経年劣化に起因した問題を潜在的なユーザに警報することができる。
【0026】
本発明の原理による他の実施例は、当業者に容易に生ずるだろう。例えば、AEDユニットが、成人救助用の一のタイプの電極パッド及び小児救助用の異なるタイプの電極パッドを用いて動作可能な場合、小児用電極パッドセットのコネクタは、また、小児キーを含むことができ、当該小児キーは、AEDユニットにパッドを接続するためにAEDユニットに差し込まれたときに、検出されて、AEDユニットに小児救助プロトコルを実行させる。
【符号の説明】
【0027】
10 AEDユニット
20 パネル
30 スロット
50 小児キー
106 システムモニター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成人若しくは小児のいずれにも用いられるAEDシステムであって、
除細動ショックを搬送する回路を含むと共に、穴を含み、成人救助プロトコル若しくは小児救助プロトコルを実行するように選択的に動作可能であるAEDユニットと、
コネクタにて前記AEDユニットに取り外し可能に接続される電極パッドと、
前記AEDユニットとは別の装置であって、前記穴に接続されるときに、前記AEDユニットに前記小児救助プロトコルを実行させる装置とを含み、
前記別の装置は、更に、小児患者上の前記電極パッドの配置のインジケータを含み、
前記AEDユニットは、成人患者上の前記電極パッドの配置のインジケータを含み、
前記成人患者上の前記電極パッドの配置のインジケータは、前記別の装置が前記穴に接続されたときに、前記小児患者上の前記電極パッドの配置のインジケータに代わられる、AEDシステム。
【請求項2】
前記成人患者上の前記電極パッドの配置のインジケータは、点灯されるインジケータを含み、
前記小児患者上の前記電極パッドの配置のインジケータは、前記点灯されるインジケータを利用する、請求項1に記載のAEDシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−232165(P2012−232165A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−170917(P2012−170917)
【出願日】平成24年8月1日(2012.8.1)
【分割の表示】特願2007−546293(P2007−546293)の分割
【原出願日】平成17年12月14日(2005.12.14)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】