所在管理システムおよび所在管理方法ならびにそのためのプログラム
【課題】個人端末の不稼動時間を減少させ、作業者の作業管理を効率化する。
【解決手段】個人端末1から入力されたスケジュールおよび離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの実行に必要な処理時間をデータベース(DB)8に登録する登録受付手段7と、ICカードとICカードリーダ4,4aを利用して取得した所在情報を受信してDB8に格納する所在管理手段9と、前記スケジュールと所在情報により離席時間を計算する離席時間計算手段11と、離席時に、離席時間とアプリケーションの処理時間を比較してDB8に登録されているアプリケーションを一つ選択して実行指示を個人端末1へ送信するアプリケーション実行制御手段10と、離席時間および所在情報からスケジュールをリスケジュールするスケジュール管理手段12と、個人端末1からの照会要求によりDB8に登録された情報を個人端末1に提供する情報照会手段13を有する。
【解決手段】個人端末1から入力されたスケジュールおよび離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの実行に必要な処理時間をデータベース(DB)8に登録する登録受付手段7と、ICカードとICカードリーダ4,4aを利用して取得した所在情報を受信してDB8に格納する所在管理手段9と、前記スケジュールと所在情報により離席時間を計算する離席時間計算手段11と、離席時に、離席時間とアプリケーションの処理時間を比較してDB8に登録されているアプリケーションを一つ選択して実行指示を個人端末1へ送信するアプリケーション実行制御手段10と、離席時間および所在情報からスケジュールをリスケジュールするスケジュール管理手段12と、個人端末1からの照会要求によりDB8に登録された情報を個人端末1に提供する情報照会手段13を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の所在を管理する所在管理システム技術に係り、ICカード(ICタグ)およびICカードリーダ(ICタグリーダ)を用いて、作業者の所在、会議室の利用状況を管理するとともに、作業者が個人端末から離席した場合に該個人端末を自動的にロック、作業者が会議などにより一定時間個人端末から離席した際に、作業者が個人端末より事前に登録したスケジュールと所在情報に応じて離席時間を推測し、その間作業者の個人端末にて事前に作業者が登録したアプリケーションを自動実行するようにした所在管理システムおよび所在管理方法ならびにそのためのプログラムである。
【0002】
また、会議室の利用実績管理システムに関し、ICカードおよびICカードリーダを用いて作業者の会議室の利用状況をリアルタイムに集計し、その会議室の利用実績をもって作業者が事前に登録したスケジュールを状況に応じて自動的にリスケジュールし、作業者個人の作業管理へ反映するものであり、合せて、リアルタイムに会議室利用実績の管理、照会を行うものである。
【背景技術】
【0003】
従来の施設管理システムは、施設の利用予約を行った利用者IDに対して、その後の施設予約システム利用時に施設予約を行った旨を認識させ、さらに施設の利用状況を管理し、他の利用者への施設の利用状況などの照会や、施設利用者へ利用の抑止などを可能とするものである(例えば、特許文献1「施設予約システム、施設予約方法及びプログラム並びに記録媒体」参照)。
【0004】
また、従来の作業者の離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムは、作業者の離席を検知し、必要なセキュリティ施策、例えば端末をロックすることや、作業中であるアプリケーションを自動的に保存することを可能とするものである(例えば、特許文献2「部分的にウィンドウをロックする情報処理装置およびこの情報処理装置を動作させるプログラム」,特許文献3「マルチウィンドウ情報処理装置およびオペレーティングシステム」参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-310381号公報
【特許文献2】特開2006-302199号公報
【特許文献3】特開2000-305826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の施設管理システムは、該当施設の利用状況の把握、特定の利用者へ施設の利用を抑止することは可能であるが、利用者の利用状況を利用者個人の利用実績に反映を行っていないという課題があった。
【0007】
また、上述した作業者の離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムは、作業者の離席中に端末ロックを行うこと、作業中のアプリケーションの保存を行うことは可能であったが、特定の動作に限定され、作業者の要望に応じたアプリケーションの自動実行を行っていないという課題があった。
【0008】
また、施設管理システムと離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムの情報を連携して、例えば会議などにて長時間離席する際に、離席時間を計算し、その時間に応じたアプリケーションの自動実行を行っておらず、作業者の離席中にPCを有効活用できていないという課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、作業者の個人端末の不稼動時間を減少させること、作業効率をあげること、作業者個人の作業管理にかかる部分を効率化できる所在管理システムおよび所在管理方法およびそのためのプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、各種作業担当者の個人端末、および各個人端末、各作業場所に設置されたICカードリーダ、およびICカードリーダの管理システムと通信ネットワークを介して接続され、作業者が事前に登録したアプリケーションを作業者の離席時間に応じて実行、会議室の利用実績に応じて、作業者の作業スケジュールを自動的にリスケジュールする管理サーバを備えた所在管理システムであって、管理サーバは、作業者が個人端末の画面から作業者個人のスケジュール、離席中に実行するアプリケーションを登録・編集する機能、離席状況や会議室などの利用状況を検知し、ICカードリーダ設置場所ごとの滞在時間の集計する機能、作業者が登録した情報と離席状況や会議室などの利用実績から離席時間を計算する機能と、作業者の離席を検知し、端末の自動ロック、作業中ファイルを保存する機能と、事前に作業者により登録されたアプリケーションを作業者の推定離席時間に応じて自動実行を指示する機能と、会議室の利用実績から作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールする機能と、照会要求により情報を提供する情報提供機能を有することを特徴としている。
【0011】
以下、本発明の構成をより詳しく述べる。
(a)本発明に係る所在管理システムは、個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションを実行するために必要とする想定処理時間をデータベースに登録する登録手段と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する所在管理手段と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手段と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手段と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手段(情報照会手段)とを有することを特徴とする。
【0012】
(b)また、前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手段を有することを特徴とする。
【0013】
(c)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
(d)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手段を有することを特徴とする。
【0015】
(e)また、本発明に係る所在管理方法は、個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの想定処理時間をデータベースに登録する登録手順と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する手順と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手順と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間が前記アプリケーションの想定処理時間を超えた場合に前記データベースに登録されているアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手順と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手順を有することを特徴とする。
【0016】
(f)また、前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手順を有することを特徴とする。
【0017】
(g)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順を有することを特徴とする。
【0018】
(h)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手順を有することを特徴とする。
【0019】
(i)本発明に係るプログラムは、コンピュータに、上記所在管理方法における各手順を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ICカードを利用した作業者の離席状況を取得することが可能となり、離席時間に応じて、事前に登録されたアプリケーションを個人端末上で自動実行できることから、作業者の個人端末が不稼動な時間を減少させること、会議などで個人端末から離れている際にも、必要なアプリケーションを実行できることから、作業効率をあげることが期待できる。
【0021】
また、会議室利用状況の時間実績を集計でき、集計結果をもとに作業者が事前に計画したスケジュールを自動的に見直すことができため、作業者個人の作業管理にかかる部分を効率化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を適用した所在管理システムの全体概要を示す図である
【図2】本発明を適用した所在管理システムの処理内容を示すフローチャートである
【図3】登録処理の内容を示すフローチャートである
【図4】所在管理処理の内容を示すフローチャートである
【図5】アプリケーションの自動実行処理の内容を示すフローチャートである
【図6】リスケジュール処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用した所在管理システムの所在情報テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図8】本発明を適用した所在管理システムの個人端末管理情報テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図9】本発明を適用した所在管理システムのアプリケーション管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図10】本発明を適用した所在管理システムの会議室実績管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図11】本発明を適用した所在管理システムのスケジュール管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施する場合の一形態を、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下では、本発明に係る作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する所在管理システムを、ある特定の作業者に対して適用して実施した場合を一例として説明する。
【0024】
図1は、本発明を適用した作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する作業者の所在管理システムの全体概要構成を示す図である。
【0025】
所在管理システムは、情報収集、情報管理、登録情報の編集、各端末へのアプリケーション実行指示、各端末からの照会要求に対し、必要情報の提供を行うためのシステムである。
【0026】
図1において、個人端末1は、例えばある作業者が使用するパソコンなどの端末であり、個人端末1ごとにICカードリーダ4が設置され、また会議室などの利用施設(本発明ではこれらを総称して会議室とする)にはICカードリーダ4aが設置されており、ICカードリーダ4からの作業者の在席や離席の情報、ICカードリーダ4aからの所在情報を管理サーバ2へ配信し、一定時間の離席時に実行するアプリケーションの登録、会議室の利用予定、作業のスケジュールの登録、会議室の利用状況の照会などの処理を実施する。
【0027】
管理サーバ2は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク3を介して、個人端末1ごとに設置されたICカードリーダ4および会議室などに設置された1以上のICカードリーダ4aにより取得された作業者の所在情報の収集および管理、個人端末1からの登録情報の管理、個人端末1からの照会要求に対する情報の提供、個人端末1へのアプリケーション実行の指示、個人端末1から事前に登録された作業者のスケジュールを会議室の利用実績に応じて、自動的にリスケジュールするサーバシステムであり、登録受付手段7、データベース8、所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12、情報照合手段13から構成される。
【0028】
個人端末1へ設置したICカードリーダ4は、該当するICカードが一定範囲内に存在する場合、作業者が在席中であるとし、一定距離離れた場合に、作業者が離席したとする仕組みを有し、会議室などに設置するICカードリーダ4aは入退出時に通過したICカードを検知する仕組みを有する。
【0029】
所在管理システムのネットワークI/F部5は、ネットワーク3に対するインターフェース処理を実施するネットワーク機器である。
【0030】
所在管理システムのデータ送受信部6は、個人端末1とデータを送受信するモデムなどの通信機器である。
【0031】
管理サーバ2の登録受付手段7は、データ送受信部6が、個人端末1から、初回および作業者の追加時などに端末のアドレス、会議室に設置したICカードリーダなどの基本情報、離席時に実行するアプリケーション、作業者の作業スケジュールの登録を受け付けると、これらの情報をデータベース8に登録する処理を実施する。
【0032】
管理サーバ2の所在管理手段9は、各個人端末に設置されたICカードリーダ4、および会議室などに設置されたICカードリーダ4aより作業者が接近したことを受信し、データベース8へ所在情報を登録する。ICカードリーダ4から離れた場合には、所在管理手段9にて、接近したことを受信した時間から離れるまでの時間をICカードリーダ4の所在場所での滞在時間としてデータベース8へ登録する。
【0033】
所在管理手段9は、作業者が個人端末から離れた情報を受信した場合、アプリケーション実行制御手段10へ端末ロック指示情報を送信し、会議室に設置されたICカード4aからの所在情報を収集した場合、アプリケーション実行制御手段10へアプリケーションの実行指示情報を送信する。
【0034】
作業者が会議室などへ設置されたICカードリーダ4aから離れ、作業者の個人端末へ接続されたICカードリーダ4、または別の会議室などへ設置されたICカードリーダ4aへ接近した場合、所在管理部手段9はスケジュール管理手段12へ会議室利用終了情報を送信し、個人端末1へアプリケーション中断情報を送信する。個人端末1はアプリケーション中断情報を受信し、アプリケーションを実行している場合には、アプリケーションの実行を中断する。
【0035】
管理サーバ2のアプリケーション実行制御手段10は、所在管理手段9から端末ロック指示情報を受信した場合、該当する個人端末に対し、個人端末のロック指示を送信する。個人端末1は管理サーバ2よりロック指示情報を受信した場合、個人端末のロックを実行する。
【0036】
管理サーバ2のアプリケーション実行制御手段10は、所在管理手段9からアプリケーションの実行指示情報を受信した場合、離席時間計算手段11へ作業者およびその所在情報を送信し、離席時間計算手段11から実行アプリケーション情報を受信し、個人端末1へアプリケーション実行指示を送信する。
【0037】
個人端末1は、管理サーバ2より実行アプリケーション情報を受信し、実行中のファイルを個人端末1の一時保存領域へ一時保存し、受信した情報からアプリケーションのパスを解析し、個人端末1上でアプリケーションを実行する。
【0038】
管理サーバ2の離席時間計算手段11は、データベース8より作業者のスケジュールを取得し、推定離席時間を算出し、該当する個人端末における実行アプリケーション情報をデータベース8より取得し、アプリケーション実行制御手段10へ送信する。
【0039】
管理サーバ2のスケジュール管理手段12は、所在管理手段9から会議室利用終了情報を受信した場合、データベース8から事前に登録された作業者のスケジュール情報を取得し、事前登録情報と実績の差を算出し、実績をもとにデータベース8のスケジュール情報を更新(リスケジュール)し、スケジュール変更情報を情報照会手段13へ送信する。
【0040】
管理サーバ2の情報照会手段13は、個人端末1からの受信した照会要求に対して、データベース8が保持している項目、およびスケジュール管理手段12から受信した情報を取得し、個人端末1へ該情報の提供を行う。
【0041】
管理サーバ2のデータベース8は、管理サーバ2の登録受付手段7により登録される情報、管理サーバ2の所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12により登録・参照・更新される情報を格納するデータベースであり、作業者の所在情報を格納する所在情報テーブル500、作業者ごとの個人端末の基本情報を格納する個人端末管理情報テーブル100、離席時に実行するアプリケーションを格納するアプリケーション管理テーブル200、会議室の利用実績を格納する会議室実績管理テーブル400、作業者の作業スケジュールを格納するスケジュール管理テーブル300を具備する。以下、各テーブルの具体的な構成例を、図面を用いて説明する。
【0042】
図7は、所在情報テーブル500のデータ構成例の一部を示す図である。
所在情報テーブル500は、同図に示すように、ユーザID毎の所在(自席、離席中、第1会議室、第2会議室・・など)とその認識時間を保持する。
【0043】
図8は、個人端末管理情報テーブル100のデータ構成例の一部を示す図である。
個人端末管理情報テーブル100は、同図に示すように、ユーザID毎の担当者氏名とIPアドレスなどを保持するテーブルである。
【0044】
図9は、アプリケーション管理テーブル200のデータ構成例の一部を示す図である。
アプリケーション管理テーブル200は、同図に示すように、アプリケーション名称(例えば、ウイルススキャン、更新処理、Aバッチ・・など)毎のユーザID、該アプリケーションの想定処理時間、その優先度、進捗率、実行ファイルパスなどを保持するテーブルである。
【0045】
図10は、会議室実績管理テーブル400のデータ構成例の一部を示す図である。
会議室実績管理テーブル400は、同図に示すように、管理ユーザ毎の会議室名、予定開始日時、予定終了日時、実績開始日時、実績終了日時、利用者数などを保持するテーブルである。
【0046】
図11は、スケジュール管理テーブル300のデータ構成例の一部を示す図である。
スケジュール管理テーブル300は、同図に示すように、ユーザID毎のスケジュール(Aプロジェクト進捗などスケジュール名)、予定開始日時、予定終了日時、実施場所(第1会議室、第2会議室・・など)、実績開始日時、実績終了日時などを保持するテーブルである。
【0047】
図2は、本発明の実施形態1による作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する所在管理システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【0048】
次に、図2に示すフローチャートを、図1に示す所在管理システムの構成図および図7〜11に示すデータベース8の各テーブルを用いて詳細に説明する。
【0049】
まず、所在管理システムにおける管理対象とする作業者、および端末を登録・追加する場合、作業者のICカードのID、作業者個人情報、個人端末のIPアドレスを所在管理システムの管理権限をもったユーザ(管理者)にて登録する。管理権限をもったユーザ(管理者)からの端末管理情報の更新要求を受けると、管理サーバ2は個人端末管理情報テーブル100を更新する。
【0050】
すなわち、作業者が個人端末1からデータベース8へ登録・更新要求を行った場合、その作業者や個人端末1が個人端末管理情報テーブル100に登録済みであるか否かを判断し(ステップS1)、登録済みでない場合は(ステップS1:N)、管理権限をもったユーザ(管理者)が作業者の個人情報(担当者氏名)、作業者のICカードのID(ユーザID)、個人端末のIPアドレスを、個人端末1の画面から個人端末管理情報テーブル100に登録する(ステップS2)。
【0051】
個人端末管理情報テーブル100に登録済みの場合は(ステップS1:Y)、作業者が所在管理システムにログインし、作業者のスケジュール、離席中に実行する実行アプリケーション情報、およびその優先情報、想定処理時間などの情報を、アプリケーション管理テーブル200、スケジュール管理テーブル300、会議室実績管理テーブル400に登録・更新する(ステップS3)。この際に、各情報の登録は、個人端末1を使用して、各設定情報を所在管理システムに送信することにより行われる。
【0052】
作業者の所在は、個人端末1に設置するICカードリーダ4が一定距離に該当するICカードが存在しなくなったことを検知した場合、作業者が個人端末1から離れたことを管理サーバ2へ送信する(ステップS4)。
【0053】
管理サーバ2は、作業者が個人端末1から離れたという情報を受信すると、所在情報テーブル500を更新する(ステップS5)。
【0054】
作業者が個人端末1を離れ(ステップS6:Y)、会議室に設置されたICカードリーダ4aへ接近したことを検知した場合(ステップS7:Y)、所在が会議室であることを管理サーバ2に送信する。
【0055】
所在が会議室であることを受信した管理サーバ2は、所在情報テーブル500を更新し、個人端末1に対し、個人端末のロック指示を送信するとともに、アプリケーション管理テーブル200から取得した、事前に登録されたアプリケーションの実行指示情報を個人端末1に対して送信し(ステップS9)、個人端末1にてアプリケーションを実行する。
【0056】
作業者が離席状態から個人端末1へ戻った際には(ステップS10:Y)、離席時間をもとに、スケジュール管理テーブル300に登録されている作業者の作業実績時間を更新し、合わせて会議室の利用実績時間をもとに会議室実績管理テーブル400の実績時間を更新する(ステップS11)。
【0057】
なお、ステップS7において作業者の所在が会議室でない場合は(ステップS7:N)、該作業者の個人端末1のPCをロックする(ステップS8)。
【0058】
図3は、図2のステップS2およびステップS3に係る登録処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0059】
管理サーバ2のデータ送受信部6は、個人端末1から送信された登録情報を受信すると、その登録要求を登録受付手段7に出力する。管理サーバ2の登録受付手段7は、登録要求を受付けると、登録情報をデータベース8に登録する。
【0060】
より詳しくは、個人端末1からログインした者が、管理権限をもったユーザ(管理者)の場合は(ステップA1:Y)、作業者個人情報、ICカードのID、個人端末のIPアドレスなどを該個人端末の画面から入力する(ステップA2)。
【0061】
ステップA2で入力された情報を管理サーバ2へ送信し、管理サーバ2のデータベース8へ登録・更新する(ステップA4)。
【0062】
個人端末1からログインした作業者が、管理権限を持たないユーザ(作業者)の場合は(ステップA1:N)、当該作業者のスケジュール、離席中に実行するアプリケーション情報などを該個人端末1の画面から入力する(ステップA3)。
【0063】
図4は、図2のステップS4からステップS8に係る所在管理処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0064】
個人端末1に設置してあるICカードリーダ4または会議室へ設置してあるICカードリーダ4aから所在情報を送信する(ステップB1)。管理サーバ2の所在管理手段9は、該所在情報をデータ送受信部6を介して受信し、データベース8の所在情報テーブル500の所在情報を更新する(ステップB2)。
【0065】
管理サーバ2の所在管理手段9は、更新した所在情報を判定し(ステップB3)、更新した所在が個人端末1の場合はステップB1に戻り、更新した所在が会議室の場合は後述する図5の処理に進み、更新した所在がそれ以外の場合には、データ送受信部6へ端末ロック指示情報を出力し、データ送受信部6は個人端末1へ端末ロック指示情報を送信する(ステップB4)。端末ロック指示情報を受信した個人端末1は端末ロックを実行する(ステップB5)。
【0066】
図5は、図2のステップS7およびステップS9に係る、所在が会議室の場合のアプリケーション自動実行処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0067】
会議室へ設置してあるICカードリーダ4aから作業者が会議室にいることを検知し、該所在情報を管理サーバ2へ送信する。管理サーバ2の所在管理手段9は該所在情報をデータ送受信部6を介して受信する。所在管理手段9は、作業者の所在が会議室であることを検知すると(ステップC1)、アプリケーション実行手段10へ離席中の作業者所在情報を出力する。アプリケーション実行手段10は、離席時間計算手段11へ離席中の作業者所在情報を出力する。
【0068】
管理サーバ2の離席時間計算手段11は、作業者所在情報を取得すると、データベース8のスケジュール管理テーブル300より、該当する作業者が事前に登録したスケジュール情報を取得する。取得したスケジュール情報と離席中の作業者の所在情報が合致した場合にはスケジュール情報から、合致しない場合には作業者の平均離席時間(例えば30分など)から推定離席時間を算出し(ステップC2)、算出した推定離席時間と、データベース8のアプリケーション管理テーブル200の実行アプリケーションの優先度、想定処理時間を基に、実行アプリケーションを選定し、アプリケーション実行手段10へ出力する(ステップC3)。
【0069】
管理サーバ2のアプリケーション実行手段10は、離席時間計算手段11から実行アプリケーション情報を取得し、データ送受信部6へアプリケーション実行指示を出力し、データ送受信部6は個人端末1へアプリケーション実行指示を送信する(ステップC4)。アプリケーション実行指示を受信した個人端末1は、実行中のファイルを一時保存領域へ一時保存し、実行指示を受けたアプリケーションのパスを解析し該アプリケーションを実行する(ステップC5)。
【0070】
図6は、図2のステップS11における所在管理に基づく作業者のリスケジュール処理の内容を説明するための図である。
【0071】
管理サーバ2の所在管理手段9は、作業者が会議室から個人端末1へ戻ったことをICカードリーダ4の情報をもとに検知すると(ステップD1)、直前の所在の滞在時間をデータベース8の会議室実績管理テーブル400へ登録し(ステップD2)、スケジュール管理手段12へ会議室利用終了情報を出力する。
【0072】
スケジュール管理手段12は、会議室利用終了情報を取得すると、データベース8のスケジュール管理テーブル300から作業者が事前に登録した作業者のスケジュール情報を取得し、データベース8の会議室実績管理テーブル400から滞在時間を取得し、該取得したスケジュール情報と滞在時間を比較し(ステップD3)、両者に差分がある場合には(ステップD4:Y)、滞在時間を実績滞在時間とし、データベース8のスケジュール管理テーブル300のスケジュール情報を該実績滞在時間に更新する(ステップD5)。リスケジュール情報を作成し、情報照会手段13へ出力し、作業者が個人端末1からデータ送受信部6を介して情報照会手段13へ照会要求を行った場合に出力可能とする。
【0073】
照会画面には、作業者が設定した実行アプリケーション、実行したアプリケーションの履歴、実行時間、リスケジュールされた作業者のスケジュールなどが照写される。会議室の利用実績照会画面には、会議室の利用実績、リアルタイムの使用状況が照写される。
【0074】
本発明に係る管理サーバ2の構成要素である登録受付手段7、データベース8、所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12、情報照合手段13の各々の機能は、管理サーバ2を構成するコンピュータのCPU、メモリなどのハードウェアを用いて、各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される。また、各手段に対応するプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して、あるいはCD−ROM、DVD、FDなどの記録媒体を介して市場に流通させることができる。
【0075】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、修正・変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1:個人端末
2:管理サーバ
3:ネットワーク
4:ICカードリーダ
5:ネットワークI/F部
6:データ送受信部
7:登録受付手段
8:データベース
9:所在管理手段
10:アプリケーション実行制御手段
11:離席時間計算手段
12:スケジュール管理手段
13:情報照会手段
100:個人端末管理情報テーブル
200:アプリケーション管理テーブル
300:スケジュール管理テーブル
400:会議室実績管理テーブル
500:所在情報テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の所在を管理する所在管理システム技術に係り、ICカード(ICタグ)およびICカードリーダ(ICタグリーダ)を用いて、作業者の所在、会議室の利用状況を管理するとともに、作業者が個人端末から離席した場合に該個人端末を自動的にロック、作業者が会議などにより一定時間個人端末から離席した際に、作業者が個人端末より事前に登録したスケジュールと所在情報に応じて離席時間を推測し、その間作業者の個人端末にて事前に作業者が登録したアプリケーションを自動実行するようにした所在管理システムおよび所在管理方法ならびにそのためのプログラムである。
【0002】
また、会議室の利用実績管理システムに関し、ICカードおよびICカードリーダを用いて作業者の会議室の利用状況をリアルタイムに集計し、その会議室の利用実績をもって作業者が事前に登録したスケジュールを状況に応じて自動的にリスケジュールし、作業者個人の作業管理へ反映するものであり、合せて、リアルタイムに会議室利用実績の管理、照会を行うものである。
【背景技術】
【0003】
従来の施設管理システムは、施設の利用予約を行った利用者IDに対して、その後の施設予約システム利用時に施設予約を行った旨を認識させ、さらに施設の利用状況を管理し、他の利用者への施設の利用状況などの照会や、施設利用者へ利用の抑止などを可能とするものである(例えば、特許文献1「施設予約システム、施設予約方法及びプログラム並びに記録媒体」参照)。
【0004】
また、従来の作業者の離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムは、作業者の離席を検知し、必要なセキュリティ施策、例えば端末をロックすることや、作業中であるアプリケーションを自動的に保存することを可能とするものである(例えば、特許文献2「部分的にウィンドウをロックする情報処理装置およびこの情報処理装置を動作させるプログラム」,特許文献3「マルチウィンドウ情報処理装置およびオペレーティングシステム」参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-310381号公報
【特許文献2】特開2006-302199号公報
【特許文献3】特開2000-305826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の施設管理システムは、該当施設の利用状況の把握、特定の利用者へ施設の利用を抑止することは可能であるが、利用者の利用状況を利用者個人の利用実績に反映を行っていないという課題があった。
【0007】
また、上述した作業者の離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムは、作業者の離席中に端末ロックを行うこと、作業中のアプリケーションの保存を行うことは可能であったが、特定の動作に限定され、作業者の要望に応じたアプリケーションの自動実行を行っていないという課題があった。
【0008】
また、施設管理システムと離席時における情報処理装置のオペレーティングシステムの情報を連携して、例えば会議などにて長時間離席する際に、離席時間を計算し、その時間に応じたアプリケーションの自動実行を行っておらず、作業者の離席中にPCを有効活用できていないという課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、作業者の個人端末の不稼動時間を減少させること、作業効率をあげること、作業者個人の作業管理にかかる部分を効率化できる所在管理システムおよび所在管理方法およびそのためのプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、各種作業担当者の個人端末、および各個人端末、各作業場所に設置されたICカードリーダ、およびICカードリーダの管理システムと通信ネットワークを介して接続され、作業者が事前に登録したアプリケーションを作業者の離席時間に応じて実行、会議室の利用実績に応じて、作業者の作業スケジュールを自動的にリスケジュールする管理サーバを備えた所在管理システムであって、管理サーバは、作業者が個人端末の画面から作業者個人のスケジュール、離席中に実行するアプリケーションを登録・編集する機能、離席状況や会議室などの利用状況を検知し、ICカードリーダ設置場所ごとの滞在時間の集計する機能、作業者が登録した情報と離席状況や会議室などの利用実績から離席時間を計算する機能と、作業者の離席を検知し、端末の自動ロック、作業中ファイルを保存する機能と、事前に作業者により登録されたアプリケーションを作業者の推定離席時間に応じて自動実行を指示する機能と、会議室の利用実績から作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールする機能と、照会要求により情報を提供する情報提供機能を有することを特徴としている。
【0011】
以下、本発明の構成をより詳しく述べる。
(a)本発明に係る所在管理システムは、個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションを実行するために必要とする想定処理時間をデータベースに登録する登録手段と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する所在管理手段と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手段と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手段と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手段(情報照会手段)とを有することを特徴とする。
【0012】
(b)また、前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手段を有することを特徴とする。
【0013】
(c)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
(d)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手段を有することを特徴とする。
【0015】
(e)また、本発明に係る所在管理方法は、個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの想定処理時間をデータベースに登録する登録手順と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する手順と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手順と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間が前記アプリケーションの想定処理時間を超えた場合に前記データベースに登録されているアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手順と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手順を有することを特徴とする。
【0016】
(f)また、前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手順を有することを特徴とする。
【0017】
(g)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順を有することを特徴とする。
【0018】
(h)また、前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手順を有することを特徴とする。
【0019】
(i)本発明に係るプログラムは、コンピュータに、上記所在管理方法における各手順を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ICカードを利用した作業者の離席状況を取得することが可能となり、離席時間に応じて、事前に登録されたアプリケーションを個人端末上で自動実行できることから、作業者の個人端末が不稼動な時間を減少させること、会議などで個人端末から離れている際にも、必要なアプリケーションを実行できることから、作業効率をあげることが期待できる。
【0021】
また、会議室利用状況の時間実績を集計でき、集計結果をもとに作業者が事前に計画したスケジュールを自動的に見直すことができため、作業者個人の作業管理にかかる部分を効率化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を適用した所在管理システムの全体概要を示す図である
【図2】本発明を適用した所在管理システムの処理内容を示すフローチャートである
【図3】登録処理の内容を示すフローチャートである
【図4】所在管理処理の内容を示すフローチャートである
【図5】アプリケーションの自動実行処理の内容を示すフローチャートである
【図6】リスケジュール処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用した所在管理システムの所在情報テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図8】本発明を適用した所在管理システムの個人端末管理情報テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図9】本発明を適用した所在管理システムのアプリケーション管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図10】本発明を適用した所在管理システムの会議室実績管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【図11】本発明を適用した所在管理システムのスケジュール管理テーブルのデータ構成例の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施する場合の一形態を、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下では、本発明に係る作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する所在管理システムを、ある特定の作業者に対して適用して実施した場合を一例として説明する。
【0024】
図1は、本発明を適用した作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する作業者の所在管理システムの全体概要構成を示す図である。
【0025】
所在管理システムは、情報収集、情報管理、登録情報の編集、各端末へのアプリケーション実行指示、各端末からの照会要求に対し、必要情報の提供を行うためのシステムである。
【0026】
図1において、個人端末1は、例えばある作業者が使用するパソコンなどの端末であり、個人端末1ごとにICカードリーダ4が設置され、また会議室などの利用施設(本発明ではこれらを総称して会議室とする)にはICカードリーダ4aが設置されており、ICカードリーダ4からの作業者の在席や離席の情報、ICカードリーダ4aからの所在情報を管理サーバ2へ配信し、一定時間の離席時に実行するアプリケーションの登録、会議室の利用予定、作業のスケジュールの登録、会議室の利用状況の照会などの処理を実施する。
【0027】
管理サーバ2は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク3を介して、個人端末1ごとに設置されたICカードリーダ4および会議室などに設置された1以上のICカードリーダ4aにより取得された作業者の所在情報の収集および管理、個人端末1からの登録情報の管理、個人端末1からの照会要求に対する情報の提供、個人端末1へのアプリケーション実行の指示、個人端末1から事前に登録された作業者のスケジュールを会議室の利用実績に応じて、自動的にリスケジュールするサーバシステムであり、登録受付手段7、データベース8、所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12、情報照合手段13から構成される。
【0028】
個人端末1へ設置したICカードリーダ4は、該当するICカードが一定範囲内に存在する場合、作業者が在席中であるとし、一定距離離れた場合に、作業者が離席したとする仕組みを有し、会議室などに設置するICカードリーダ4aは入退出時に通過したICカードを検知する仕組みを有する。
【0029】
所在管理システムのネットワークI/F部5は、ネットワーク3に対するインターフェース処理を実施するネットワーク機器である。
【0030】
所在管理システムのデータ送受信部6は、個人端末1とデータを送受信するモデムなどの通信機器である。
【0031】
管理サーバ2の登録受付手段7は、データ送受信部6が、個人端末1から、初回および作業者の追加時などに端末のアドレス、会議室に設置したICカードリーダなどの基本情報、離席時に実行するアプリケーション、作業者の作業スケジュールの登録を受け付けると、これらの情報をデータベース8に登録する処理を実施する。
【0032】
管理サーバ2の所在管理手段9は、各個人端末に設置されたICカードリーダ4、および会議室などに設置されたICカードリーダ4aより作業者が接近したことを受信し、データベース8へ所在情報を登録する。ICカードリーダ4から離れた場合には、所在管理手段9にて、接近したことを受信した時間から離れるまでの時間をICカードリーダ4の所在場所での滞在時間としてデータベース8へ登録する。
【0033】
所在管理手段9は、作業者が個人端末から離れた情報を受信した場合、アプリケーション実行制御手段10へ端末ロック指示情報を送信し、会議室に設置されたICカード4aからの所在情報を収集した場合、アプリケーション実行制御手段10へアプリケーションの実行指示情報を送信する。
【0034】
作業者が会議室などへ設置されたICカードリーダ4aから離れ、作業者の個人端末へ接続されたICカードリーダ4、または別の会議室などへ設置されたICカードリーダ4aへ接近した場合、所在管理部手段9はスケジュール管理手段12へ会議室利用終了情報を送信し、個人端末1へアプリケーション中断情報を送信する。個人端末1はアプリケーション中断情報を受信し、アプリケーションを実行している場合には、アプリケーションの実行を中断する。
【0035】
管理サーバ2のアプリケーション実行制御手段10は、所在管理手段9から端末ロック指示情報を受信した場合、該当する個人端末に対し、個人端末のロック指示を送信する。個人端末1は管理サーバ2よりロック指示情報を受信した場合、個人端末のロックを実行する。
【0036】
管理サーバ2のアプリケーション実行制御手段10は、所在管理手段9からアプリケーションの実行指示情報を受信した場合、離席時間計算手段11へ作業者およびその所在情報を送信し、離席時間計算手段11から実行アプリケーション情報を受信し、個人端末1へアプリケーション実行指示を送信する。
【0037】
個人端末1は、管理サーバ2より実行アプリケーション情報を受信し、実行中のファイルを個人端末1の一時保存領域へ一時保存し、受信した情報からアプリケーションのパスを解析し、個人端末1上でアプリケーションを実行する。
【0038】
管理サーバ2の離席時間計算手段11は、データベース8より作業者のスケジュールを取得し、推定離席時間を算出し、該当する個人端末における実行アプリケーション情報をデータベース8より取得し、アプリケーション実行制御手段10へ送信する。
【0039】
管理サーバ2のスケジュール管理手段12は、所在管理手段9から会議室利用終了情報を受信した場合、データベース8から事前に登録された作業者のスケジュール情報を取得し、事前登録情報と実績の差を算出し、実績をもとにデータベース8のスケジュール情報を更新(リスケジュール)し、スケジュール変更情報を情報照会手段13へ送信する。
【0040】
管理サーバ2の情報照会手段13は、個人端末1からの受信した照会要求に対して、データベース8が保持している項目、およびスケジュール管理手段12から受信した情報を取得し、個人端末1へ該情報の提供を行う。
【0041】
管理サーバ2のデータベース8は、管理サーバ2の登録受付手段7により登録される情報、管理サーバ2の所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12により登録・参照・更新される情報を格納するデータベースであり、作業者の所在情報を格納する所在情報テーブル500、作業者ごとの個人端末の基本情報を格納する個人端末管理情報テーブル100、離席時に実行するアプリケーションを格納するアプリケーション管理テーブル200、会議室の利用実績を格納する会議室実績管理テーブル400、作業者の作業スケジュールを格納するスケジュール管理テーブル300を具備する。以下、各テーブルの具体的な構成例を、図面を用いて説明する。
【0042】
図7は、所在情報テーブル500のデータ構成例の一部を示す図である。
所在情報テーブル500は、同図に示すように、ユーザID毎の所在(自席、離席中、第1会議室、第2会議室・・など)とその認識時間を保持する。
【0043】
図8は、個人端末管理情報テーブル100のデータ構成例の一部を示す図である。
個人端末管理情報テーブル100は、同図に示すように、ユーザID毎の担当者氏名とIPアドレスなどを保持するテーブルである。
【0044】
図9は、アプリケーション管理テーブル200のデータ構成例の一部を示す図である。
アプリケーション管理テーブル200は、同図に示すように、アプリケーション名称(例えば、ウイルススキャン、更新処理、Aバッチ・・など)毎のユーザID、該アプリケーションの想定処理時間、その優先度、進捗率、実行ファイルパスなどを保持するテーブルである。
【0045】
図10は、会議室実績管理テーブル400のデータ構成例の一部を示す図である。
会議室実績管理テーブル400は、同図に示すように、管理ユーザ毎の会議室名、予定開始日時、予定終了日時、実績開始日時、実績終了日時、利用者数などを保持するテーブルである。
【0046】
図11は、スケジュール管理テーブル300のデータ構成例の一部を示す図である。
スケジュール管理テーブル300は、同図に示すように、ユーザID毎のスケジュール(Aプロジェクト進捗などスケジュール名)、予定開始日時、予定終了日時、実施場所(第1会議室、第2会議室・・など)、実績開始日時、実績終了日時などを保持するテーブルである。
【0047】
図2は、本発明の実施形態1による作業者の離席状況に応じたPC自動処理機能を有する所在管理システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【0048】
次に、図2に示すフローチャートを、図1に示す所在管理システムの構成図および図7〜11に示すデータベース8の各テーブルを用いて詳細に説明する。
【0049】
まず、所在管理システムにおける管理対象とする作業者、および端末を登録・追加する場合、作業者のICカードのID、作業者個人情報、個人端末のIPアドレスを所在管理システムの管理権限をもったユーザ(管理者)にて登録する。管理権限をもったユーザ(管理者)からの端末管理情報の更新要求を受けると、管理サーバ2は個人端末管理情報テーブル100を更新する。
【0050】
すなわち、作業者が個人端末1からデータベース8へ登録・更新要求を行った場合、その作業者や個人端末1が個人端末管理情報テーブル100に登録済みであるか否かを判断し(ステップS1)、登録済みでない場合は(ステップS1:N)、管理権限をもったユーザ(管理者)が作業者の個人情報(担当者氏名)、作業者のICカードのID(ユーザID)、個人端末のIPアドレスを、個人端末1の画面から個人端末管理情報テーブル100に登録する(ステップS2)。
【0051】
個人端末管理情報テーブル100に登録済みの場合は(ステップS1:Y)、作業者が所在管理システムにログインし、作業者のスケジュール、離席中に実行する実行アプリケーション情報、およびその優先情報、想定処理時間などの情報を、アプリケーション管理テーブル200、スケジュール管理テーブル300、会議室実績管理テーブル400に登録・更新する(ステップS3)。この際に、各情報の登録は、個人端末1を使用して、各設定情報を所在管理システムに送信することにより行われる。
【0052】
作業者の所在は、個人端末1に設置するICカードリーダ4が一定距離に該当するICカードが存在しなくなったことを検知した場合、作業者が個人端末1から離れたことを管理サーバ2へ送信する(ステップS4)。
【0053】
管理サーバ2は、作業者が個人端末1から離れたという情報を受信すると、所在情報テーブル500を更新する(ステップS5)。
【0054】
作業者が個人端末1を離れ(ステップS6:Y)、会議室に設置されたICカードリーダ4aへ接近したことを検知した場合(ステップS7:Y)、所在が会議室であることを管理サーバ2に送信する。
【0055】
所在が会議室であることを受信した管理サーバ2は、所在情報テーブル500を更新し、個人端末1に対し、個人端末のロック指示を送信するとともに、アプリケーション管理テーブル200から取得した、事前に登録されたアプリケーションの実行指示情報を個人端末1に対して送信し(ステップS9)、個人端末1にてアプリケーションを実行する。
【0056】
作業者が離席状態から個人端末1へ戻った際には(ステップS10:Y)、離席時間をもとに、スケジュール管理テーブル300に登録されている作業者の作業実績時間を更新し、合わせて会議室の利用実績時間をもとに会議室実績管理テーブル400の実績時間を更新する(ステップS11)。
【0057】
なお、ステップS7において作業者の所在が会議室でない場合は(ステップS7:N)、該作業者の個人端末1のPCをロックする(ステップS8)。
【0058】
図3は、図2のステップS2およびステップS3に係る登録処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0059】
管理サーバ2のデータ送受信部6は、個人端末1から送信された登録情報を受信すると、その登録要求を登録受付手段7に出力する。管理サーバ2の登録受付手段7は、登録要求を受付けると、登録情報をデータベース8に登録する。
【0060】
より詳しくは、個人端末1からログインした者が、管理権限をもったユーザ(管理者)の場合は(ステップA1:Y)、作業者個人情報、ICカードのID、個人端末のIPアドレスなどを該個人端末の画面から入力する(ステップA2)。
【0061】
ステップA2で入力された情報を管理サーバ2へ送信し、管理サーバ2のデータベース8へ登録・更新する(ステップA4)。
【0062】
個人端末1からログインした作業者が、管理権限を持たないユーザ(作業者)の場合は(ステップA1:N)、当該作業者のスケジュール、離席中に実行するアプリケーション情報などを該個人端末1の画面から入力する(ステップA3)。
【0063】
図4は、図2のステップS4からステップS8に係る所在管理処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0064】
個人端末1に設置してあるICカードリーダ4または会議室へ設置してあるICカードリーダ4aから所在情報を送信する(ステップB1)。管理サーバ2の所在管理手段9は、該所在情報をデータ送受信部6を介して受信し、データベース8の所在情報テーブル500の所在情報を更新する(ステップB2)。
【0065】
管理サーバ2の所在管理手段9は、更新した所在情報を判定し(ステップB3)、更新した所在が個人端末1の場合はステップB1に戻り、更新した所在が会議室の場合は後述する図5の処理に進み、更新した所在がそれ以外の場合には、データ送受信部6へ端末ロック指示情報を出力し、データ送受信部6は個人端末1へ端末ロック指示情報を送信する(ステップB4)。端末ロック指示情報を受信した個人端末1は端末ロックを実行する(ステップB5)。
【0066】
図5は、図2のステップS7およびステップS9に係る、所在が会議室の場合のアプリケーション自動実行処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0067】
会議室へ設置してあるICカードリーダ4aから作業者が会議室にいることを検知し、該所在情報を管理サーバ2へ送信する。管理サーバ2の所在管理手段9は該所在情報をデータ送受信部6を介して受信する。所在管理手段9は、作業者の所在が会議室であることを検知すると(ステップC1)、アプリケーション実行手段10へ離席中の作業者所在情報を出力する。アプリケーション実行手段10は、離席時間計算手段11へ離席中の作業者所在情報を出力する。
【0068】
管理サーバ2の離席時間計算手段11は、作業者所在情報を取得すると、データベース8のスケジュール管理テーブル300より、該当する作業者が事前に登録したスケジュール情報を取得する。取得したスケジュール情報と離席中の作業者の所在情報が合致した場合にはスケジュール情報から、合致しない場合には作業者の平均離席時間(例えば30分など)から推定離席時間を算出し(ステップC2)、算出した推定離席時間と、データベース8のアプリケーション管理テーブル200の実行アプリケーションの優先度、想定処理時間を基に、実行アプリケーションを選定し、アプリケーション実行手段10へ出力する(ステップC3)。
【0069】
管理サーバ2のアプリケーション実行手段10は、離席時間計算手段11から実行アプリケーション情報を取得し、データ送受信部6へアプリケーション実行指示を出力し、データ送受信部6は個人端末1へアプリケーション実行指示を送信する(ステップC4)。アプリケーション実行指示を受信した個人端末1は、実行中のファイルを一時保存領域へ一時保存し、実行指示を受けたアプリケーションのパスを解析し該アプリケーションを実行する(ステップC5)。
【0070】
図6は、図2のステップS11における所在管理に基づく作業者のリスケジュール処理の内容を説明するための図である。
【0071】
管理サーバ2の所在管理手段9は、作業者が会議室から個人端末1へ戻ったことをICカードリーダ4の情報をもとに検知すると(ステップD1)、直前の所在の滞在時間をデータベース8の会議室実績管理テーブル400へ登録し(ステップD2)、スケジュール管理手段12へ会議室利用終了情報を出力する。
【0072】
スケジュール管理手段12は、会議室利用終了情報を取得すると、データベース8のスケジュール管理テーブル300から作業者が事前に登録した作業者のスケジュール情報を取得し、データベース8の会議室実績管理テーブル400から滞在時間を取得し、該取得したスケジュール情報と滞在時間を比較し(ステップD3)、両者に差分がある場合には(ステップD4:Y)、滞在時間を実績滞在時間とし、データベース8のスケジュール管理テーブル300のスケジュール情報を該実績滞在時間に更新する(ステップD5)。リスケジュール情報を作成し、情報照会手段13へ出力し、作業者が個人端末1からデータ送受信部6を介して情報照会手段13へ照会要求を行った場合に出力可能とする。
【0073】
照会画面には、作業者が設定した実行アプリケーション、実行したアプリケーションの履歴、実行時間、リスケジュールされた作業者のスケジュールなどが照写される。会議室の利用実績照会画面には、会議室の利用実績、リアルタイムの使用状況が照写される。
【0074】
本発明に係る管理サーバ2の構成要素である登録受付手段7、データベース8、所在管理手段9、アプリケーション実行制御手段10、離席時間計算手段11、スケジュール管理手段12、情報照合手段13の各々の機能は、管理サーバ2を構成するコンピュータのCPU、メモリなどのハードウェアを用いて、各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される。また、各手段に対応するプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して、あるいはCD−ROM、DVD、FDなどの記録媒体を介して市場に流通させることができる。
【0075】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、修正・変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1:個人端末
2:管理サーバ
3:ネットワーク
4:ICカードリーダ
5:ネットワークI/F部
6:データ送受信部
7:登録受付手段
8:データベース
9:所在管理手段
10:アプリケーション実行制御手段
11:離席時間計算手段
12:スケジュール管理手段
13:情報照会手段
100:個人端末管理情報テーブル
200:アプリケーション管理テーブル
300:スケジュール管理テーブル
400:会議室実績管理テーブル
500:所在情報テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションを実行するために必要とする想定処理時間をデータベースに登録する登録手段と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する所在管理手段と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手段と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手段と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手段とを有することを特徴とする所在管理システム。
【請求項2】
前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手段を有することを特徴とする請求項1記載の所在管理システム。
【請求項3】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の所在管理システム。
【請求項4】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の所在管理システム。
【請求項5】
個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの想定処理時間をデータベースに登録する登録手順と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する手順と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手順と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手順と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手順を有することを特徴とする所在管理方法。
【請求項6】
前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手順を有することを特徴とする請求項5記載の所在管理方法。
【請求項7】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順を有することを特徴とする請求項5または6に記載の所在管理方法。
【請求項8】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手順を有することを特徴とする請求項5または6に記載の所在管理システム。
【請求項9】
コンピュータに、請求項5から8のいずれかに記載の所在管理方法における各手順を実行させるプログラム。
【請求項1】
個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションを実行するために必要とする想定処理時間をデータベースに登録する登録手段と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する所在管理手段と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手段と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手段と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手段とを有することを特徴とする所在管理システム。
【請求項2】
前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手段を有することを特徴とする請求項1記載の所在管理システム。
【請求項3】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の所在管理システム。
【請求項4】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出し、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の所在管理システム。
【請求項5】
個人端末から入力された作業者のスケジュールおよび作業者の離席時に実行するアプリケーションおよび該アプリケーションの想定処理時間をデータベースに登録する登録手順と、ICカードとICカードリーダを利用して取得した作業者の所在情報を受信して前記データベースに格納・管理する手順と、作業者が事前に登録したスケジュールと前記作業者の所在情報により作業者の離席時間を計算する離席時間計算手順と、作業者の離席時に、該作業者の離席時間と前記アプリケーションの想定処理時間の比較し、比較結果に基づいて前記データベースに登録されているアプリケーションを一つ選択し、選択されたアプリケーションの実行指示を前記個人端末へ送信するアプリケーション実行制御手順と、前記作業者の離席時間および前記作業者の所在情報から作業者のスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順と、前記個人端末からの照会要求により前記データベースに登録された情報を該個人端末に提供する情報提供手順を有することを特徴とする所在管理方法。
【請求項6】
前記ICカードを作業者が保持し、前記ICカードリーダを個人端末および会議室に設置し、前記ICカードリーダにより前記ICカードを読み取ることにより前記作業者の所在情報、滞在時間を収集し、該作業者が個人端末から離れた際に、作業者の離席を検知し、前記個人端末にロック指示信号を送出する手順を有することを特徴とする請求項5記載の所在管理方法。
【請求項7】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、該会議室の利用実績情報をもとに、作業者が事前に登録したスケジュールを自動的にリスケジュールするスケジュール管理手順を有することを特徴とする請求項5または6に記載の所在管理方法。
【請求項8】
前記会議室の利用状況を前記ICカードおよび前記ICカードリーダを用いてリアルタイムに収集することにより利用実績情報を算出する手順と、前記個人端末からの照会要求に応じて、前記会議室の予約状況および利用実績状況を前記個人端末に提供する手順を有することを特徴とする請求項5または6に記載の所在管理システム。
【請求項9】
コンピュータに、請求項5から8のいずれかに記載の所在管理方法における各手順を実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−70266(P2011−70266A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218783(P2009−218783)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
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