説明

所持品リストを表示するシステム、方法及びプログラム

【課題】ユーザが所有する電化製品のリストを生成し、個々の電化製品に固有の製品に関する情報を管理することが可能な所持品リスト表示システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】電化製品20ごとに定められた定義ファイルを記憶する情報処理装置50が、電化製品20の種別を判別するためのパケットを受信し、受信したパケットと電化製品ごとの定義ファイルを比較し得点化する。そして、得点が高い定義ファイルを抽出し、定義ファイルの電化製品情報を電化製品の電化製品情報とする。そして、電化製品情報を、情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、サーバ300に送信する。これに応じて、サーバ300が、IDごとに、電化製品情報を一覧にした所持品リスト(電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書の情報を含む)を生成し、所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが所持する電化製品をリストにした所持品リストを表示するシステム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内ネットワークに接続される電化製品として、コンピュータや電話機のみならず、デジタルテレビ、デジタル・フォトフレーム、冷蔵庫、洗濯機等の家庭用電化製品全般が、適用可能となってきている。
【0003】
さらに、近年のIT化により、家庭で使用される電化製品の絶対的な数も増加してきており、ユーザにとっては、全ての家庭電化製品を詳細に管理することが困難となってきている。
【0004】
また、ユーザにとっては、電化製品に付属する書類、例えば、取扱説明書や、この電化製品に関するリコール情報、新製品の情報などを、電化製品ごとに一元的に管理したいという要望がある。さらに、ユーザ登録情報の管理においては、電化製品とは別に、パソコンで起動するWebブラウザに、ユーザ登録ページをブックマークすることで、一般的には管理されている。
【0005】
このような状況において、物品それぞれに識別タグを付して、所持品リストを作成し、これを管理することで、物品が紛失したか否かが判別できる発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ネットワークに接続されたパソコンをネットワークマップとしてコンピュータ名と機器の画像とともに表示する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−004809号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】マイクロソフト株式会社、“ネットワークマップ”、[online]、[平成22年3月9日検索]、インターネット<URL:http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/features/details/networking.mspx>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の方法では、管理する物品に識別タグを装着し、かつ、タグとリストを対応づけて記憶させなくてはならない。管理者にとっては、管理する端末に要する手間を可能な限り減らしたいという要望がある。また、非特許文献1においては、ネットワークに接続されているパソコン等の機器を、マップ状に表示することができるが、機器に固有の情報(例えば、取扱説明書、広告情報)まで提供するものではない。
【0009】
そこで、本発明は、ユーザが所有する電化製品のリストを生成し、個々の電化製品に固有の製品に関する情報を管理することが可能な所持品リスト表示システム、方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、電化製品(電化製品20)と情報処理装置(情報処理装置50)とがネットワーク(ローカルネットワーク2)で接続され、前記情報処理装置とサーバ(製品情報提供サーバ300)とが公衆回線網(公衆回線網3)を介して接続されたシステム(所持品リスト表示システム1)であって、
前記情報処理装置が、
前記電化製品の種別を判別するためのパケットを受信する手段(レスポンスパケット受信手段52等)と、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶する手段(定義ファイル記憶手段53)と、
前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化する手段(得点化手段54)と、
前記得点化手段の得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報とする手段(電化製品種別決定手段55)と、
前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記サーバに送信する手段(種別情報送信手段58)と、を備え、
前記サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成する手段(所持品リスト生成手段301)と、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する送信手段(所持品リスト送信手段302)と、
前記サーバの所持品リストを生成する手段(所持品リスト生成手段301)は、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成するシステム。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶する情報処理装置が、電化製品の種別を判別するためのパケットを受信し、受信したパケットと電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化する。そして、得点が高い定義ファイルを抽出し、定義ファイルの電化製品情報を、電化製品の電化製品情報とする。そして、電化製品情報を、情報処理装置ごと又は情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、サーバに送信する。これに応じて、サーバが、IDごとに、電化製品情報を一覧にした所持品リスト(電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書の情報を含む)を生成し、所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する。
【0013】
したがって、ユーザからの登録操作を必要とせずに、ネットワークに接続された電化製品の機器識別を行い、機器識別された電化製品情報に基づいて、情報処理装置ごと又は情報処理装置を管理するユーザのIDごとに、電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成して、所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する。
【0014】
第1の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてシステムのみならず、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0015】
第2の特徴に係る発明は、電化製品(電化製品20)と情報処理装置(情報処理装置50)とがネットワーク(ローカルネットワーク2)で接続され、前記情報処理装置と製品情報提供サーバ(製品情報提供サーバ300)と、機器認識サーバ(機器認識サーバ500)とが互いに公衆回線網(公衆回線網3)を介して接続されたシステム(電化製品種別決定システム5)であって、
前記情報処理装置は、
前記電化製品から、当該電化製品の種別を判別するためのパケットを受信するパケット受信手段(レスポンスパケット受信手段52等)と、
前記パケットを前記機器認識サーバに送信することで、前記電化製品の種別に関する情報を要求する種別情報要求手段(電化製品種別情報要求手段56)と、を備え、
前記機器認識サーバは、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶する記憶手段(定義ファイルデータベース503)と、
前記情報処理装置からの要求に応じて、前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化する得点化手段(得点化手段502)と、
前記得点化手段の結果として、得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報として、前記情報処理装置に送信する電化製品種別決定手段(電化製品種別決定手段504)と、を備え、
さらに、前記情報処理装置が、受信した前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記製品情報提供サーバに送信する手段(種別情報送信手段58)と、を備え、
前記製品情報提供サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成する手段(所持品リスト生成手段301)と、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する送信手段(所持品リスト送信手段302)と、を備え、
前記サーバの所持品リストを生成する手段(所持品リスト生成手段301)は、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成するシステム。
【0016】
したがって、第3の特徴に係る発明によれば、情報処理装置は、電化製品から当該電化製品の種別を判別するためのパケットを受信し、パケットを機器認識サーバに送信することで、電化製品の種別に関する情報を要求する。これに応じて、機器認識サーバは、電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶し、情報処理装置からの要求に応じて、パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化して、得点化手段の結果として、得点が高い定義ファイルを抽出し、定義ファイルの電化製品情報を、電化製品の電化製品情報として、情報処理装置に送信する。さらに、情報処理装置が、受信した電化製品情報を、情報処理装置ごと又は情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、製品情報提供サーバに送信する。そして、製品情報提供サーバが、IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、IDごとに電化製品情報を一覧にした所持品リスト(電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書の情報を含む)を生成して、所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する。
【0017】
したがって、ユーザからの登録操作を必要とせずに、ネットワークに接続された電化製品の機器識別を行い、機器識別された電化製品情報に基づいて、情報処理装置ごと又は、情報処理装置を管理するユーザごとのIDに、電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成して、所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信することが可能となるが、機器認識サーバにより電化製品種別の決定が行われるため、SaaS(Software as a Service)型で機器識別の処理を提供することが可能となる。
【0018】
第3の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてシステムのみならず、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【発明の効果】
【0019】
本願発明によれば、ユーザが所有する電化製品のリストを生成し、個々の電化製品に固有の製品に関する情報を管理することが可能な所持品リスト表示システム、方法、プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、所持品リスト表示システム1の全体構成を示す図である。
【図2】図2は、情報処理装置50と電化製品20等の機能ブロック図である。
【図3】図3は、種別決定・電化製品情報送信処理のフローチャート図である。
【図4】図4は、MACアドレスの一例を示す図である。
【図5】図5は、MACアドレスメーカテーブルの一例を示す図である。
【図6】図6は、MACアドレス機種テーブルの一例を示す図である。
【図7】図7は、ポート番号の一例を示す図である。
【図8】図8は、ポート番号テーブルの一例を示す図である。
【図9】図9は、得点化処理と電化製品を決定する処理の一例を示す概念図である。
【図10】図10は、閲覧端末10に表示される画面イメージの一例を示す図である。
【図11】図11は、所持品リスト生成・送信処理のフローチャート図である。
【図12】図12は、所持品リスト参照テーブルの一例を示す図である。
【図13】図13は、ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【図14】図14は、構成電化製品テーブルの一例を示す図である。
【図15】図15は、電化製品種別決定システム5における機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0022】
[第1実施形態]:[全体構成]
図1は、所持品リスト表示システム1の全体構成を示す図である。
【0023】
所持品リスト表示システム1は、インターネット等の公衆回線網3を含むネットワークシステムであって、情報処理装置50と、電化製品20−a,20−b,20−cと、ローカルネットワーク2と、により構成される。情報処理装置50は、有線・無線LAN等のローカルネットワーク2を介して、電化製品20−a,20−b,20−cに通信可能に接続される。さらに、情報処理装置50は、製品情報提供サーバ300とインターネット等の公衆回線網3を介して通信可能に接続される。
【0024】
所持品リスト表示システム1の概要を説明する。電化製品20ごとに定められた定義ファイルを記憶する情報処理装置50が、電化製品20の種別を判別するためのパケットを受信し、受信したパケットと電化製品20ごとの定義ファイルを比較し、得点化する。そして、得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、電化製品20の電化製品情報とする。そして、電化製品情報を、情報処理装置50ごと又は情報処理装置50を管理するユーザごとのIDと関連付けて、製品情報提供サーバ300に送信する。これに応じて、製品情報提供サーバ300が、IDごとに、電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成し、所持品リストを閲覧要求のあった閲覧端末10−a、bに送信する。
【0025】
電化製品20−a,20−b,20−cとは、ネットワーク接続機能を備え、他の電化製品とデータ通信を行う電化製品であって、例えば、テレビ20−a、電話機20−b、コンピュータ20−cに加えて、携帯電話、携帯情報端末、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ、プリンタ、電話機、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP(多機能周辺装置、多機能プリンタ)等の情報家電のみならず、冷蔵庫、洗濯機、食器洗浄乾燥機、扇風機、エアコン、電気ストーブ、炊飯器、電子レンジ等の白物家電や、電気照明、サーバ、ルータ、ゲートウェイ、NAS(Network Attached Storage)等も含む。
【0026】
これらの電化製品20−a,20−b,20−cは、ローカルネットワーク2を介して、情報処理装置50とTCP/IP等のプロトコルで通信する機能を備える。電化製品20−a,20−b,20−cのうち、コンテンツを表示する装置である出力デバイスが含まれてよい。
【0027】
[情報処理装置、製品情報提供サーバ、電化製品、閲覧端末の機能]
図2は、情報処理装置50と電化製品20、製品情報提供サーバ300、閲覧端末10の機能ブロック図である。
【0028】
情報処理装置50は、制御部と、通信部と、記憶部と、を備え、リクエストパケット送信手段51と、レスポンスパケット受信手段52と、定義ファイル記憶手段53と、得点化手段54と、電化製品種別決定手段55と、種別情報送信手段58と、を備える。
【0029】
情報処理装置50は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。
【0030】
上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、情報処理装置50は、上記手段を備える専用の情報機器でもよいし、パソコン、テレビ、ルータ、ゲートウェイ等の他の機能を有する情報機器であってもよい。
【0031】
リクエストパケット送信手段51は、後述するリクエストパケットを送信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0032】
レスポンスパケット受信手段52は、後述するレスポンスパケットを電化製品20より受信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0033】
定義ファイル記憶手段53は、後述する定義ファイルを記憶する機能を有し、記憶部、メモリ等により実現される。
【0034】
得点化手段54は、定義ファイルに基づいて、各定義ファイルを得点化する機能を有し、制御部、ハードディスク、メモリ等により実現される。
【0035】
電化製品種別決定手段55は、最終的に電化製品の種別を決定する機能を有し、制御部、ハードディスク、メモリ等により実現される。
【0036】
種別情報送信手段58は、製品情報提供サーバ300に電化製品情報を、IDと関連付けて送信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0037】
電化製品20は、制御部21として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部24として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部22として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。画像を表示するモニタ等の表示部23を備えていてもよい。電化製品20は、コンピュータであることを前提とするが、上記の構成を備えれば、一般的な家庭用電化製品又は業務用電化製品であってもよい。
【0038】
製品情報提供サーバ300は、制御部と、通信部と、記憶部と、を備え、所持品リスト生成手段301と、所持品リスト送信手段302と、を備える。
【0039】
製品情報提供サーバ300は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。すなわち、ハードウェアの基本的な機能構成は、情報処理装置50と同一であってよいし、Webサーバであってよい。
【0040】
所持品リスト生成手段301は、IDと関連付けられた電化製品情報を受信して、製品基本情報、製品広告情報等に基づいて、IDごとの所持品リストを生成する機能を有し、通信部と、制御部、記憶部により実現される。
【0041】
所持品リスト送信手段302は、所持品リストを閲覧端末10からの要求に応じて送信する機能を有し、通信部と、制御部、記憶部により実現される。
【0042】
製品情報データベース305は、所持品リスト参照テーブル、ユーザ情報テーブル、構成電化製品テーブル等が記憶されたデータベースである。
【0043】
閲覧端末10は、携帯電話10−a、パソコン10−bのようなWebアクセスが可能な端末であってよく、製品情報提供サーバ300にアクセス可能であって、出力部を有する閲覧端末であれば、電化製品20のいずれかであってもよい。すなわち、ホームネットワーク2に属する電化製品20であって、出力デバイスを備えるならば、ユーザから、当然に、所持品リスト閲覧の要求がされるため、これに応えるために、閲覧端末20が一の電化製品20であって、電化製品20から所持品リストが閲覧可能であってもよい。
【0044】
[種別決定・電化製品情報送信処理のフローチャート]
図3は、種別決定・電化製品情報送信処理のフローチャートである。まず、情報処理装置50のリクエストパケット送信手段51は、電化製品20に対して、リクエストパケットを送信する(ステップS10)。
【0045】
リクエストパケットとは、電化製品20の種別を判別するためのレスポンスパケットを受信するために、情報処理装置50が、電化製品20に送信するパケットデータである。
【0046】
リクエストパケットは、例えば、ARP(Address Resolution Protocol)、ICMP(Internet Control Message Protocol)、SNMP(Simple Network Manegement Protocol)等のコマンドであってよく、uPnP(Universal Plug and Play)、DLNA(Digital Living Network Alliance)準拠のプロトコルであってよい。
【0047】
なお、リクエストパケット送信手段51は、定期的に電化製品20に対して、リクエストパケットを送信する態様であってよい。すなわち、リクエストパケット送信手段51が、数十秒毎、数分毎、数時間毎に、リクエストパケットを送信することで、通信可能に接続された電化製品20を、所定のタイミングで検知する。
【0048】
電化製品情報とは、電化製品に関する情報であって、電化製品の種別(電化製品の種類を決定するためのメーカ名、機器名、機器型番等)が少なくとも含まれる情報である。
【0049】
次に、情報処理装置50のレスポンスパケット受信手段52は、所定の電化製品20からレスポンスパケットを受信する(ステップS11)。
【0050】
レスポンスパケットとは、電化製品20から送信されるパケットであって、電化製品20の種別を判別する、あるいは、電化製品20の種別を判別する手がかりとなる、パケットデータである。第1実施形態では、レスポンスパケットとは、情報処理装置50から送信されたリクエストパケットを受信した電化製品20から送信される応答パケットである。第3実施形態で、レスポンスパケットが、リクエストパケットの応答パケットでない場合について説明する。
【0051】
次に、情報処理装置50は、定義ファイル参照処理を行う(ステップS12)。情報処理装置50の制御部は、定義ファイル記憶手段53に記憶された定義ファイルを参照し、比較して、次の得点化処理(ステップS13)を行う。
【0052】
定義ファイルとは、電化製品20ごとに予め定められたデータであって、電化製品20の種別を決定するために必要なデータである。後述する図9を参照すると、定義ファイル(電化製品A定義ファイル)は、1以上の定義項目(X5,Y2,Z3)からなり、定義項目の一つ一つを得点化して比較し、電化製品20(この場合、電化製品A)を決定する。定義項目とは、一つのリクエストパケット及びレスポンスパケットで電化製品20の種別を決定するための定義データである。
【0053】
次に、情報処理装置50の得点化手段54は、定義ファイルとレスポンスパケットを比較して、得点化(スコアリング)を行う(ステップS13)。
【0054】
得点化について、図9を参照して説明する。情報処理装置50は、1以上のリクエストパケット(A1,B1,C1)を送信し、これに対するレスポンスパケット(X5,Y8,Z9)を受信する。そして、情報処理装置50は、定義ファイル記憶手段53に記憶された、電化製品毎の定義ファイル(電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル)の定義項目を参照し、レスポンスパケットと比較する。
【0055】
例えば、リクエストパケットとして、ARPコマンドを送信し、このレスポンスをある電化製品20から受信した場合で説明する。ARPコマンドをターゲットの電化製品20に送信することで、ターゲットの電化製品20のMACアドレスの情報を含むパケットをレスポンスパケットとして受信する。
【0056】
図4に示すように、MACアドレスは、48Bitの符号からなり、上位24BitがベンダーIDとして、ベンダー固有のIDが付与され、次の8Bitが機種IDである。
【0057】
そして、定義ファイル記憶手段53には、電化製品毎の定義ファイルを構成するための、テーブルが記憶されていてよい。例えば、図5に示すように、MACアドレスメーカテーブルとして、上位24Bitの符号と、電化製品20のメーカ名(必ずしも、製造元のベンダー名でなくてよく、通信部を備える電化製品20全体のベンダー(メーカ)名であってよい)と、得点化のためのポイントと、IDとが関係付けられている。さらに、図6に示すように、MACアドレス機種テーブルとして、上位8Bitの符号と、電化製品20の機種名と、得点化のためのポイントと、IDとが関係付けられている。
【0058】
このMACアドレスメーカテーブルと、MACアドレス機種テーブルの、各要素を抽出することで、定義項目となり、電化製品20毎の定義ファイルを構成する。例えば、MACアドレスメーカテーブルのID001が、電化製品A定義ファイルのX5(図9参照)(定義項目X5)に該当し、MACアドレス機器テーブルのID010が、電化製品A定義ファイルのY2(定義項目Y2)に該当する。
【0059】
リクエストパケットとして送信されたA1のパケットを受けて、電化製品20は、レスポンスパケット(X5)を送信する。このレスポンスパケット(X5)と、電化製品Aの定義ファイルの定義項目を比較して、同一であれば、各テーブルを参照して、ポイントを付与する。
【0060】
例えば、上記の例で、レスポンスパケットX5が、ターゲットのMACアドレスの情報を含むパケットであって、48Bitの符号が「04−A3−43−5F−43−23」である場合で説明する。上位24Bitが定義項目X5(ID001)と同一であるため、0.3のポイントを付与する。さらに、次の8Bitにおいても、定義項目(ID010)と同一であるため、0.3のポイントを付与する。したがって、電化製品A定義ファイルは、合計0.6ポイントを取得することができる。
【0061】
なお、上記の例では、一のリクエストパケット(A1)に対して、レスポンスパケット(X5)により、2つの定義項目(ID001、ID010)に対して得点化しているが、このように、一のレスポンスパケットから複数の定義項目を得点化する態様であってよい。
【0062】
次に、情報処理装置50は、レスポンスパケットY8を、電化製品A定義ファイルのY2と比較して、レスポンスパケットZ9を、電化製品A定義ファイルのZ3と比較して、各ポイントを取得する(図9参照)。電化製品A定義ファイルの総合点は、このようにして求めた全てのポイントを足し合わせたものである。これを、電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル・・と、全ての定義ファイルに対して算出する。
【0063】
上記の説明では、レスポンスパケットX5と定義項目X5が同一である場合で説明したが、同一に限らず、類似度で判断してもよい。
【0064】
類似度で判断する例として、レスポンスパケットX5の上位24Bitの上位16Bitまでが同一であれば0.2ポイントを付与し、上位8Bitまでが同一であれば、0.1ポイントを付与する態様(パケットの文字列の類似度で判断する)であってよい。このようにすることで、レスポンスパケットと定義項目の類似度が高いとポイントを高くするといったように、ポイントの値を調整することができる。
【0065】
情報処理装置50は、複数種類のリクエストパケットを送信することで、複数のレスポンスパケットを電化製品20から受信する。
【0066】
次に、情報処理装置50の電化製品種別決定手段55が、電化製品20の電化製品情報を決定することで、電化製品20の種別を決定する(ステップS14)。すなわち、上記のような得点化を、全ての定義ファイルで行い、取得した得点を比較して、得点が最も高い定義ファイルの電化製品情報を抽出することで、電化製品20の種別を決定する。
【0067】
例えば、前述の説明のように、電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル・・と、全ての電化製品ごとの定義ファイルに対して算出して、最も得点の高い電化製品の定義ファイルを抽出して、電化製品20の電化製品情報を決定する。
【0068】
図9を用いて説明すると、例えば、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と電化製品A定義ファイル(X5,Y2,Z3)のX5が同一であるため、電化製品A定義ファイルでは、0.6ポイントを取得するとする。これに対して、電化製品B定義ファイルの各定義項目(X1,Y7,Z1)は、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と、どれも同一ではないが、類似度を考慮して、0.3ポイントを取得できたとする。
【0069】
そして、電化製品C定義ファイル(X5,Y8,Z8)は、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と、定義項目X5及びY8が同一であるため、電化製品A定義ファイルでは、0.9ポイントを取得したとする。この場合には、電化製品AからCの定義ファイルのうち、電化製品Cの定義ファイルが最も高い総合点(0.9ポイント)であると決定し、定義ファイルCを抽出するため、電化製品20の種別は、電化製品Cと決定される。
【0070】
一例として、電化製品A定義ファイルを、A社というメーカ名までの定義ファイルとして、電化製品B定義ファイルを、A社というメーカ名に加えて、機器の種別の一つである(AB−01)まで決定できる定義ファイルとする。この場合は、ある電化製品20が、A社製で、AB−01という種別である場合には、電化製品A定義ファイルよりも、電化製品B定義ファイルの方が、ポイントが高くなる。したがって、電化製品20は、総合点が高くなる、電化製品B(A社のAB−01)であると決定される。
【0071】
逆に、ある電化製品20が、A社製で、BC−03という種別である場合には、BC−03であることは決定できない(なぜなら、電化製品A定義ファイルと電化製品B定義ファイルは、BC−03を決定する電化製品定義ファイルではないので)が、電化製品A定義ファイルにより、A社製というところまでは決定できる。したがって、機器名は決定できないが、少なくとも、メーカ名までは決定が可能であり、段階的に、電化製品情報を決定することができる。
【0072】
MACアドレス以外の得点化のための判断要素として、図7、図8を用いてTCP/IPのポートにより判断する例について説明する。電化製品20で特別に使用(バインド)されるポート番号(ウェルノウンポート)の使用状況により、電化製品20の種別を決定する。
【0073】
図7に示すように、電化製品Xは、ポート番号5000、5002番は、使用中であり、5001番は使用していないとする。例えば、NETSTATコマンドにより、このステイタスを検知する。そして、図8に示すように、定義ファイル記憶手段53に記憶されたポート番号テーブルを参照して、使用中(バインド中)のポート番号を比較して、ID100の定義項目との同一を判断して、ポイントを付与する。ポート番号5000番、5002番は、使用中であり、5001番は使用していない場合は、ポイントが0.2付与される。
【0074】
NETSTATコマンドを使用する場合は、リクエストパケットとして、NETSTATコマンドが、相手となる電化製品20にパケットを送信してもよいが、第3実施形態で説明するように、情報処理装置50は、電化製品20から、ブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを予め受信しており、これらの受信したパケットを利用して、NETSTATのコマンド結果を得てもよい。
【0075】
すなわち、情報処理装置50が、リクエストパケットとなるNETSTATコマンドを、電化製品20に対して送信しなくても、これまでに受信していた電化製品20から送信されるブロードキャスト又はマルチキャストのパケット(ポート番号のバインド状態を通知するパケット等)に基づいて、上記の得点化処理が実現されてもよい。
【0076】
なお、ポイントの付与は、ポート番号テーブルのポート番号とバインドの状態が完全に同一の場合のみではなく、存在するポートの何割が使用中であり、何割が不使用であるかということを判別して、使用程度(使用程度が完全に同一ではないが類似の程度)に応じてポイントが付与されてもよい。例えば、テーブルとして、ポートの使用程度とポイントが対応付けられて予め記憶されているとする。この場合、ポート番号5000、5002番は、使用中であり、5001番は使用していないときに、66%のポートが使用中である。したがって、66%のポートが使用中のときに、テーブルを参照して、所定のポイントを付与するといった処理である。
【0077】
さらに、OS(Operating System)のバージョンを確定して、ポイントの付与を実行してもよい。例えば、第3実施形態で説明するように、ブロードキャストに送信されるレスポンスパケットとして、nbns(Net BIOS Name Server)パケットを受信して、OSのバージョン情報を取得し、これに基づいて、OSを決定し、決定されたOSのバージョンに基づいて、ポイントが付与されてもよい。
【0078】
例えば、電化製品AB−01の定義ファイルに、定義項目として、「OSのバージョンが「X型」を使用している場合には、ポイントを0.5加算する」と登録されているとする。このとき、nbnsパケットにより、OSのバージョンが「X型」と決定されれば、電化製品AB−01のポイントを0.5加算するという態様である。
【0079】
電化製品20(機器)の種別を決定(ステップS14)した後に、情報処理装置50の種別情報送信手段58が、情報処理装置50ごと又は情報処理装置50を管理するユーザごとのIDを、決定した電化製品情報と関連付けて、当該ID及び当該電化製品情報を製品情報提供サーバ300に送信する(ステップS15)。
【0080】
ここで、IDは、事前に、情報処理装置50ごと又は情報処理装置50を管理するユーザごとに、情報処理装置50に記憶されている。すなわち、情報処理装置50の装置ごとに、IDが付けられてもよいし(すなわち、ローカルネットワーク2ごとのID)、これを管理するユーザごとのユーザIDとして、IDが付けられてもよい。これらのIDが、ステップS14までの処理前に、予め情報処理装置50にユーザから入力され、記憶されている。
【0081】
次に、製品情報提供サーバ300は、所持品リスト生成・送信処理を実行する(図11参照)。製品情報提供サーバ300の所持品リスト生成手段301は、情報処理装置50から送信されたIDと電化製品情報とを受信し(ステップS20)、リスト生成処理を実行する(ステップS21)。
【0082】
リスト生成処理とは、一のIDに対して関連付いた電化製品情報のリスト(所持品リスト)を生成する処理である。例えば、ID「JACK」に電化製品情報「PC−01」が関連付いて、ID「JACK」の所持品リストが「PC−01」であるとする。この場合に、ステップS10〜S14の処理により、ID「JACK」に、電化製品情報「IP−10」が新たに関連付いた場合は、ID「JACK」の所持品リストが、「PC−01」、「IP−10」として一覧のリストが生成される。この一連の処理が、リスト生成処理である。
【0083】
強調すべき点としては、IDについては、情報処理装置50の装置ごとにIDが付けられた場合は、ローカルネットワーク2ごとのIDとなり、所持品リストが、ローカルネットワーク2内に接続される電化製品20のリストとなる。一方、これを管理するユーザごとのユーザIDとしてIDが付けられた場合は、ローカルネットワーク2内に限られず、複数のローカルネットワークにおいて使用される電化製品20であってよく、観念的には、ネットワークに限定されない、ユーザの所持品リストとなる。このように、同一の電化製品20であっても、ユーザの望む管理スタイルに基づいて、所持品リストを生成することが可能である。
【0084】
次に、製品情報提供サーバ300の所持品リスト生成手段301は、製品基本情報取得処理を実行する(ステップS22)。
【0085】
製品基本情報とは、製品の特徴、機能、保守サービス等に関する基本的な情報であって、例えば、その製品の取扱説明書やリコール情報である。所持品リスト生成手段301は、図12の所持品リスト参照テーブルに基づいて、情報処理装置50より受信した電化製品情報から、該当する製品基本情報として、当該電化製品20の取扱説明書のデータとリコール情報のデータを取得する。ここで、取扱説明書のデータとリコール情報のデータは、各々の内容が記述されたURL(Uniform Resource Locator)(通常は、電化製品20のメーカが提供する)と、所持品リストにテキスト文字や画像として表示する表示内容とから構成される。
【0086】
次に、製品情報提供サーバ300の所持品リスト生成手段301は、製品広告情報取得処理を実行する(ステップS23)。
【0087】
製品広告情報とは、製品に関連した商品、サービスに関する広告であって、例えば、当該製品の新規バージョンの広告、製品の付属品に関する広告及び、製品に対応したソフトウェアに関する広告情報である。所持品リスト生成手段301は、図12の所持品リスト参照テーブルに基づいて、情報処理装置50より受信した電化製品情報から、該当する製品広告情報として、広告態様Aと広告態様Bを取得する。ここで、広告態様A,Bは、例えば、当該製品の新規バージョンの広告データであって、広告の詳細が記述されたURL(Uniform Resource Locator)と、所持品リストに表示する表示内容とから構成される。
【0088】
次に、製品情報提供サーバ300の所持品リスト生成手段301は、上記ステップで取得した製品基本情報、製品広告情報、これらに関連したデータに基づいて、IDごとの所持品リストのページを生成する(ステップS24)。ここで、関連したデータとは、電化製品情報に対応する画像データ(図10の画像140,145)等の電化製品情報ごとの付属したデータであってよい。
【0089】
図10は、閲覧端末10から製品情報提供サーバ300にアクセスして、所持品リストを閲覧した場合の画面イメージ図である。閲覧端末10は、Webブラウザ等から製品情報提供サーバ300にアクセスして、所持品リストのWebページを取得し、出力する。
【0090】
所持品リストのWebページは、IDに関する情報110、電化製品情報120,125、画像140,145、製品基本情報150,155、製品広告情報160,165から構成される。
【0091】
図10では、製品基本情報150,155は、表示内容が「取扱説明書」、「ユーザ登録情報」(図12の表示内容1,2)といった所持品リストに表示される文字で、これらに所持品リスト参照テーブルの各URL(URL1,URL2)へのリンクが埋め込まれる。
【0092】
一方、製品広告情報160は、表示内容が、「夏モデル、PC−02が、2010年5月に発売予定」(図12の表示内容3)であり、ここに所持品リスト参照テーブルのURL(URL3)へのリンクが埋め込まれる。
【0093】
次に、製品情報提供サーバ300は、要求のあった閲覧端末10に対して、生成した所持品リストのWebページを送信する(ステップS25)。
【0094】
なお、ステップS10〜S15及び、ステップS20〜S24の処理は、情報処理装置50が、定期的に実行してもよいし、新しい電化製品20を検出するたびに実行してもよい。すなわち、閲覧端末10からのアクセス時には、既に所持品リストのWebページが生成されていることが望ましく、かつ、新しい電化製品20がローカルネットワーク2に接続された場合は、接続された都度、所持品リストのWebページが更新されることが望ましい。
【0095】
[保証期間の管理]
次に、図13を参照して、ユーザ情報テーブルを利用した保証期間の管理について説明する。ユーザ情報テーブルは、IDごと(ここでは、ID:「JACK」)に設けられるテーブルであって、電化製品情報とユーザ登録情報とから構成される。ここで、ユーザ登録情報は、電化製品情報のユーザ登録が行なわれる「登録先メーカURL」、「購入日」、「保証期間」から構成される。
【0096】
電化製品20は、一般に、メーカごとに、URLに基づくWebページを介してユーザ登録が行われる。ユーザは、このユーザ登録を、登録先メーカURLにて行い「購入日」を入力する。したがって、当該登録先メーカURLのWebページから、「購入日」、「保証期間」を抽出して、ユーザ情報テーブルに入力してもよい。また、「購入日」、「保証期間」については、ユーザから、閲覧端末10又は情報処理装置50を介して入力を受付けてもよい。
【0097】
なお、ユーザ登録情報には、ユーザごとの「その他の情報」が含まれていてよく、例えば、ユーザが電化製品20にインストールしているソフトウェアの情報や、この電化製品20に関連したアカウント情報、パスワード情報等が含まれていてよい。
【0098】
例えば、図10の所持品リストにおいて、閲覧端末10を視認するユーザが、所定の電化製品20における、製品基本情報の「ユーザ登録情報」や「保証書」をクリックすると、ユーザ情報テーブルから「購入日」、「保証期間」、当該登録先メーカURLのWebページ等の情報を抽出して、表示する。
【0099】
なお、製品情報提供サーバ300は、購入日と保証期間に基づいて、保証期間が終了する日を算出し、この日に、当該電化製品20については、保証期間が終了する旨を、ユーザに通知をしてもよい。すなわち、予め製品情報提供サーバ300に、ユーザのメールアドレス、電話番号等を登録しておき、当該メールアドレスに、保証期間が終了する日時を事前に通知する。
【0100】
[構成電化製品テーブル]
次に、ローカルネットワーク2内で検出された複数の電化製品に基づいて、製品広告情報を取得する態様について、図14の構成電化製品テーブルに基づいて説明する。構成電化製品テーブルは、「電化製品組合せ」、「製品広告情報」とから構成される。「電化製品組合せ」とは、複数の電化製品情報の組合せである。これらの組合せを備える電化製品情報が検出されたローカルネットワーク2については、所定の製品広告情報を表示する。
【0101】
例えば、所定のIDのローカルネットワーク2内で、電化製品組合せとして、「PC−01」、「IP−01」、「TV−05」が検出されたとする。この場合に、構成電化製品テーブルに基づけば、広告態様Aの広告を所持品リストに表示する。例えば、図10の表示内容180のように、広告を表示し、この表示内容にURL15がリンクされる。
【0102】
さらに、例えば、電化製品の組合せの中に、特定の電化製品20が含まれない場合に、この含まれない電化製品20の広告を表示する態様であってもよい。すなわち、A社製の「テレビ」及び「記録媒体再生機」が組合せとして構成されていると検出された場合に、「オーディオ機器」がない場合である。この際に、所定の製品広告情報として「A社製のオーディオ機器の広告」をリンクとともに表示してもよい。
【0103】
[第2実施形態:機器認識サーバ]
上記の第1実施形態では、情報処理装置50が電化製品20の種別を決定する実施態様について説明したが、これに限られず、電化製品20の種別を、公衆回線網3を介して接続された機器認識サーバ500が決定する態様を第2実施形態として、以下に説明する。
【0104】
図15に示すように、電化製品種別決定システム5は、情報処理装置50と、電化製品20と、機器認識サーバ500とから構成される。好適な実施形態では、電化製品20と情報処理装置50が、ローカルネットワーク2で通信可能に接続され、機器認識サーバ500と製品情報提供サーバ300は、公衆回線網3を介して、通信可能に接続されている。
【0105】
情報処理装置50は、リクエストパケット送信手段51と、レスポンスパケット受信手段52と、電化製品種別情報要求手段56と、電化製品種別情報受信手段57と、種別情報送信手段58を備える。情報処理装置50のハードウェア構成は、第1実施形態と同様である。情報処理装置50は、例えば、Java(登録商標)VM(Java Virtual Machine)とOSGi(Open Services Gateway Initiative)フレームワークが動作する機器上でならば動作させることが可能である。
【0106】
リクエストパケット送信手段51は、電化製品20に対して、リクエストパケットを送信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0107】
レスポンスパケット受信手段52は、電化製品20からレスポンスパケットを受信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0108】
電化製品種別情報要求手段56は、機器認識サーバ500に対して、電化製品種別を決定する情報(電化製品情報)を要求する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。具体的には、情報処理装置50から、電化製品20に送信されたリクエストパケット、これに対して電化製品20が応答したレスポンスパケットを機器認識サーバ500に送信して、電化製品情報を要求する。
【0109】
電化製品種別情報受信手段57は、機器認識サーバ500が決定した電化製品種別を決定する情報(電化製品情報)を受信する機能を有し、通信部と、制御部により実現される。
【0110】
種別情報送信手段58は、第一実施形態と同様の機能を有し、製品情報提供サーバ300に電化製品情報を送信する。
【0111】
機器認識サーバ500は、情報処理装置50からの要求を受付ける要求受付手段501と、得点化手段502と、定義ファイルデータベース503と、電化製品種別決定手段504と、を備える。機器認識サーバ500は、コンピュータであり、ハードウェアの基本的な構成は、情報処理装置50と同一であってよい。
【0112】
要求受付手段501は、情報処理装置50からの電化製品情報の要求を受け付ける機能を有し、制御部と通信部により実現される。具体的には、情報処理装置50から、電化製品20に送信されたリクエストパケット、これに対して電化製品20が応答したレスポンスパケットを情報処理装置50から受信し、得点化手段502に処理を促す。
【0113】
得点化手段502は、定義ファイルに基づいて、各定義ファイルを得点化する機能を有し、制御部、ハードディスクにより実現される。本機能は、第1実施形態の得点化手段54と同様である。
【0114】
定義ファイルデータベース(定義ファイル記憶手段)503は、後述する定義ファイルを記憶するデータベース機能を有し、制御部、ハードディスクにより実現される。本機能は、第1実施形態の定義ファイル記憶手段と同様であるが、定義ファイルデータベース503は専用のサーバであることから、情報処理装置50で管理するよりも、取扱うことが可能な定義ファイルのデータ量を多くすることが可能である。なお、データベース言語として、SQLを使用してもよい。
【0115】
電化製品種別決定手段504は、最終的に電化製品の種別を決定し、情報処理装置50に送信する機能を有し、制御部、ハードディスクにより実現される。本機能は、第1実施形態の電化製品種別決定手段55とは、最終的に決定された電化製品の種別についての情報である電化製品情報を、情報処理装置50に送信する機能を除いて、同様である。
【0116】
電化製品20は、第1実施形態と同様の機能構成である。
【0117】
電化製品20が通信可能に接続された情報処理装置50と、情報処理装置50と通信可能に接続された機器認識サーバ500と、から構成される電化製品種別決定システム5が以下を実行する。
【0118】
情報処理装置50が、電化製品20に対して、所定のリクエストパケットを送信するリクエストパケット送信ステップと、リクエストパケットを送信した電化製品20から、この電化製品20の種別を判別するためのレスポンスパケットを受信するレスポンスパケット受信ステップと、レスポンスパケットを機器認識サーバ500に送信することで、電化製品20の種別に関する情報を要求する種別情報要求ステップと、を実行する。
【0119】
これに対して、機器認識サーバ500が、電化製品20ごとに定められた定義ファイルを記憶する記憶ステップと、情報処理装置50からの要求に応じて、レスポンスパケットと電化製品20ごとの定義ファイルを比較し、得点化する得点化ステップと、得点化ステップにより得点が高い定義ファイルを抽出し、定義ファイルの電化製品情報を、電化製品20の電化製品情報として、情報処理装置50に、電化製品情報を送信する電化製品種別決定ステップと、を実行する。
【0120】
次に、情報処理装置50の電化製品種別情報受信手段57は、機器認識サーバ500より電化製品情報を受信し、情報処理装置50の種別情報送信手段58が、第一実施形態と同様に、製品情報提供サーバ300に電化製品情報を送信し、第一実施形態と同様に、製品情報提供サーバ300が所持品リストを生成して、閲覧端末10から視認可能にする。特に、本実施形態の場合は、電化製品の種別決定までを、SaaS(Software as a Service)型に提供することができる。
【0121】
なお、第二実施形態によれば、通信可能に接続された電化製品の種別(電化製品の種類を決定する機器名等)を、ユーザが関与することなく自動的に決定することが可能であるが、さらに、機器認識サーバ500が電化製品情報を決定するため、定義ファイルが新たに更新されても、機器認識サーバ500の定義ファイルデータベース503のみを更新すればよく、情報処理装置50の定義ファイルを更新する必要がない。
【0122】
すなわち、情報処理装置50は、ユーザの家庭や企業内に少なくとも1台配置されるため、これらの個々の情報処理装置50の定義ファイルを更新することは、効率的ではない場合がある。これに対して、機器認識サーバ500の定義ファイルデータベース503のみの更新で、更新を行うことができるため、結果として、電化製品20の種別を決定するための情報の管理の一元化を図ることが可能である。定義ファイルは、電化製品20の種別が増える度(新しい電化製品20がリリースされるたび)に更新されるため、一元化により利便性が大いに高まる。
【0123】
[第3実施形態:パッシブパケットの実施態様]
第3実施形態では、情報処理装置50が、リクエストパケットを電化製品20に対して送信せずに(情報処理装置50がリクエストパケット送信手段51を備えない)、種別決定処理(ステップS11からS14)を実行する実施形態である。
【0124】
すなわち、電化製品20が所定のタイミングで情報処理装置50に対して送信するブロードキャストのパケット及び、マルチキャストのパケット(パッシブパケット)を、(レスポンス)パケットとして処理を行う。
【0125】
情報処理装置50は、電化製品20の種別を決定する際に、電化製品20に対してリクエストパケットを送信することなく、電化製品20からブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを受信して、これらのパケットに基づいて、定義ファイルを参照し、得点化処理を行い、電化製品20の種別を決定する(図3の種別決定処理のステップS12からS14)。
【0126】
ブロードキャストのパケットとは、ネットワーク上にある、全ての端末に対して、同時に送信するデータパケットである。マルチキャストのパケットとは、ブロードキャストのパケットのように、全ての端末ではないが、ネットワーク上の所定の複数の端末に、同時に送信するデータパケットである。
【0127】
例えば、パッシブパケットであるnbnsパケットを受信して、OSのバージョン情報を取得し、これに基づいて、OSを決定し、決定されたOSのバージョンに基づいて、ポイントが付与されてもよい。例えば、電化製品AB-01の定義ファイルに、定義項目として、「OSのバージョンが「X型」を使用している場合には、ポイントを0.5加算する」と登録されているとする。このとき、nbnsパケットにより、OSのバージョンが「X型」と決定されれば、電化製品AB-01のポイントを0.5加算するという態様である。
【0128】
なお、情報処理装置50が、複数種類のブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを受信して、個々に得点化した総合点に基づいて、電化製品20を決定してもよい。
【0129】
情報処理装置50が、リクエストパケットを送信し、これに対するレスポンスパケットを受信して得点化処理を行った結果と、ブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを受信して得点化処理を行った結果と、を組み合わせて、電化製品20の種別を決定してもよい。
【0130】
機器認識サーバ500が電化製品20の種別を決定する場合も同様に、情報処理装置50が、電化製品20に対してリクエストパケットを送信することなく、電化製品20からブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを受信して、これらのパケットに基づいて、機器認識サーバ500が得点化処理を行い、電化製品20の種別を決定してもよい。
【0131】
[ユーザからの補助入力]
上記実施形態によれば、情報処理装置50又は機器認識サーバ500により、電化製品20の種別が決定されるが、ユーザからの補助的なデータ入力を受付けて、このデータに基づいて、種別が決定されてもよい。例えば、ユーザが電化製品20に関するデータ(例えば、メーカ名)を認識している場合は、ユーザが電化製品20に関するデータを、情報処理装置50又は機器認識サーバ500が受付けて、このデータと得点化の結果に基づいて電化製品の種別を決定する。すなわち、情報処理装置50又は機器認識サーバ500は、得点化の前に、ユーザからの入力データにより、例えば、メーカ名を決定し、決定されたメーカ名に関する定義ファイルのみを参照し、他のメーカ名を含む定義ファイルの参照を行わないで、種別を決定する。
【0132】
ここで、メーカ名の入力は、電化製品20、情報処理装置50又は機器認識サーバ500いずれかに対するユーザによるテキスト入力であってもよいし、デジタルカメラで撮影した画像から文字認識を行い、この文字からメーカ名を抽出し、このメーカ名のデータを利用してもよい。すなわち、情報処理装置50又は機器認識サーバ500は、デジタルカメラで撮影した画像の入力を受けて、この画像の文字認識を行い、この電化製品20に関する情報をテキスト文字として抽出する。この抽出したテキスト文字を、入力データとして利用する。
【0133】
ここで、電化製品20のメーカ名までは決定ができるが、電化製品20の機器名までは決定できないといった、最終的な種別の決定ではなく、段階的な決定までが可能である場合がある。このような場合に対応するために、例えば、「メーカ名は○×で決定できましたが、機器名が不明ですので、機器名の入力をお願いします。」といった、質問形式で、ユーザに問いかけるウィザードを表示してもよい。すなわち、メーカ名までが、決定できるが、機器名が決定できない場合には、この質問メッセージを表示するように構成する。ここで、質問する内容は、機器名に限られず、電化製品20の種別(デジタルテレビ、記録媒体再生レコーダー等)を問いかけてもよいし、想定される電化製品20の、大きさ、色彩、形状を問いかけてもよい。この場合は、予め当該電化製品20と、大きさ、色彩、形状等が対応づけて記憶され、これらに対する応答を得ることで、機器名等の識別が可能となっている。問いかける場合に、決定される候補となる電化製品20のアイコン(画像)が、複数、表示されて、ユーザからアイコンの選択を受け付ける形であってもよい。
【0134】
また、入力データは、上述のメーカ名に限定されることなく、商品名、ロゴマーク、ハウスマーク、型名等であってよい。この場合は、使用される商品名、ロゴマーク、ハウスマーク、型名等が、定義項目を構成し定義ファイルとして予め記憶されていることを前提としている。逆に、ユーザから入力されたデータが定義項目として記憶され、定義ファイル等のデータベースの更新に使用されてよい。
【0135】
結果として、このように、ユーザから電化製品20の補助的な情報を受けることで、種別決定の処理時間を短縮し、的確な種別に決定することが可能となる。
【0136】
[HTTPのパケットキャプチャ]
情報処理装置50がルータの場合は、電化製品20が公衆回線(インターネット)等の外部ネットワークに接続する際に、情報処理装置50を経由して、アクセスが行われる。したがって、情報処理装置50が、電化製品20から外部ネットワークへの要求パケットを取得(キャプチャ)し、このパケットを分析することで、電化製品20の種別を決定してもよい。すなわち、クライアント端末となる電化製品20が、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)要求パケットを送信して通信を行う際に、最初の要求パケットから通信が終了するまでのパケットのうちの全部又は一部を電化製品20の種別の決定に利用してもよい。
【0137】
例えば、電化製品20が、デジタルテレビである場合に、デジタルテレビの種別によっては、閲覧、再生可能なコンテンツに違いがある場合がある。デジタルテレビAであれば、Webページ閲覧機能、ビデオ再生機能及びレンタルビデオ再生機能を有するが、デジタルテレビBであると、Webページ閲覧機能のみを有するといった場合である。したがって、電化製品20が、ビデオ再生機能の再生要求のパケットを送信し、これを情報処理装置50がキャプチャした場合は、電化製品20は、デジタルテレビBではなく、デジタルテレビAであると決定する。このように再生可能なコンテンツの違いに応じて、要求するパケットの種類に応じて、電化製品20の種別を決定してもよい。
【0138】
[種別決定の手掛かりとなる他の情報について]
電化製品20の種別を決定するにあたって、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントの種別を分類することで、電化製品20の種別を決定することも可能である。
IPv6(Internet Protocol Vertion 6)に対応した電化製品20であるか否かの情報を利用することも可能である。
メーカ独自のプロトコルを使用することで、ネットワーク内の電化製品20間の通信を確立する場合がある。例えば、NAS(Network Attached Storage)と、パソコンを(LAN等の)ネットワークに接続すると、パソコンが、NASを探知し、接続するためのメーカ独自のパケットを送信する場合がある。この場合に、情報処理装置50が、メーカ独自のパケットを取得して、種別を決定してもよい。
各電化製品20の消費電力を時系列でグラフとして形成した消費電力波形に基づいて、電化製品20の種別を決定してもよい。すなわち、消費電力の波形は、電化製品20の種別に応じて異なるため、予め電化製品20毎の消費電力の波形を記憶しておき、記憶された波形と比較することで、電化製品20を決定してもよい。
【0139】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のアプリケーションプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0140】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0141】
1 所持品リスト表示システム、10 閲覧端末、20 電化製品、50 情報処理装置、300 製品情報提供サーバ、500 機器認識サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電化製品と情報処理装置とがネットワークで接続され、前記情報処理装置とサーバとが公衆回線網を介して接続されたシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記電化製品の種別を判別するためのパケットを受信する手段と、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶する手段と、
前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化する手段と、
前記得点化する手段の得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報とする手段と、
前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成する手段と、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する送信手段と、を備え、
前記サーバの所持品リストを生成する手段は、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成するシステム。
【請求項2】
電化製品と情報処理装置とがネットワークで接続され、前記情報処理装置とサーバとが公衆回線網を介して接続されたシステムが実行する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記電化製品の種別を判別するためのパケットを受信するステップと、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶するステップと、
前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化するステップと、
前記得点化するステップの得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報とするステップと、
前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記サーバに送信するステップと、を実行し、
前記サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成するステップと、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信するステップと、を実行し、
前記サーバの所持品リストを生成するステップでは、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成する処理を実行する方法。
【請求項3】
電化製品と情報処理装置とがネットワークで接続され、前記情報処理装置とサーバとが公衆回線網を介して接続されたシステムが実行するシステム用プログラムであって、
前記情報処理装置に、
前記電化製品の種別を判別するためのパケットを受信するステップ、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶するステップ、
前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化するステップ、
前記得点化するステップの得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報とするステップ、
前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記サーバに送信するステップ、を実行させるための情報処理装置用プログラムと、
前記サーバに、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成するステップ、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信するステップ、を実行させ、
前記所持品リストを生成するステップでは、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成する処理を実行させるためのサーバ用プログラムと、
を備えるシステム用プログラム。
【請求項4】
電化製品と情報処理装置とがネットワークで接続され、前記情報処理装置と製品情報提供サーバと、機器認識サーバとが互いに公衆回線網を介して接続されたシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記電化製品から、当該電化製品の種別を判別するためのパケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケットを前記機器認識サーバに送信することで、前記電化製品の種別に関する情報を要求する種別情報要求手段と、を備え、
前記機器認識サーバは、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置からの要求に応じて、前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化する得点化手段と、
前記得点化手段の結果として、得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報として、前記情報処理装置に送信する電化製品種別決定手段と、を備え、
さらに、前記情報処理装置が、受信した前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記製品情報提供サーバに送信する手段と、を備え、
前記製品情報提供サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成する手段と、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信する送信手段と、を備え、
前記サーバの所持品リストを生成する手段は、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成するシステム。
【請求項5】
電化製品と情報処理装置とがネットワークで接続され、前記情報処理装置と製品情報提供サーバと、機器認識サーバとが互いに公衆回線網を介して接続されたシステムが実行する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記電化製品から、当該電化製品の種別を判別するためのパケットを受信するステップと、
前記パケットを前記機器認識サーバに送信することで、前記電化製品の種別に関する情報を要求するステップと、を実行し、
前記機器認識サーバが、
前記電化製品ごとに定められた定義ファイルを記憶するステップと、
前記情報処理装置からの要求に応じて、前記パケットと前記電化製品ごとの定義ファイルを比較し、得点化するステップと、
前記得点化するステップの結果として、得点が高い定義ファイルを抽出し、当該定義ファイルの電化製品情報を、前記電化製品の電化製品情報として、前記情報処理装置に送信するステップと、を実行し、
さらに、前記情報処理装置が、受信した前記電化製品情報を、前記情報処理装置ごと又は前記情報処理装置を管理するユーザごとのIDと関連付けて、前記製品情報提供サーバに送信するステップと、を実行し、
前記製品情報提供サーバが、
前記IDが関連付けられた電化製品情報を受信し、前記IDごとに前記電化製品情報を一覧にした所持品リストを生成するステップと、
前記所持品リストを閲覧要求のあった端末に送信するステップと、を実行し、
前記サーバの所持品リストを生成するステップでは、前記電化製品に関する取扱説明書、リコール情報、保証書からなる群のうち少なくとも一つの製品基本情報を取得し、当該製品基本情報を含めた所持品リストを生成する処理を実行する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−198938(P2012−198938A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−144600(P2012−144600)
【出願日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【分割の表示】特願2010−62974(P2010−62974)の分割
【原出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)