説明

手品具

【課題】
最初に箱に収容した物体だけでなく、さらに新たな物体を箱の中から出現させることにより、観者に手品の不思議さを与えることができる手品具を提供する。
【解決手段】
物体収容ボックス1は、補充用ボックス2に収容されている第2サイコロ101a〜101dを格納部12内に導入するべく格納部12から分岐した補充通路部13を有する。補充通路部13を通して、物体収容ボックス1内に第2サイコロ101a〜101dを供給することができる。そのため、最初に、物体収容ボックス1に第1サイコロ100a〜100dを収容した後、物体収容ボックス1から、第1サイコロ100a〜100dに続いて、第2サイコロ101a〜101dを出現させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体収容ボックスの中から、その容量を超えた数の物体が次々と出現する手品具、例えば、4つのサイコロが入る大きさの物体収容ボックスから、8つのサイコロが出てくるトリック手品具に関する。
【背景技術】
【0002】
物体出現トリック手品、例えば、小さな箱から大きな物体が出現したり、通常では箱に入るとは思えない数の物体が箱から出現する手品は、大変人気がある。このような手品では、一体どのように物体がその箱の中に収納されていたのだろうか、箱の中は異空間になっているのだろうかと、観者は、常識では考えられない不思議な現象に驚く。特に、その出現した物体が、小さく折り畳むことができないような固形物で、しかも箱の容量を超えた数の物体が大量に出てくる場合、物体をあらかじめ箱のどこかに隠していたということは不可能であるように思われ、観者が得る不思議さと驚きは大きい。
【0003】
そのような固形物が出現する手品具として、複数のサイコロと、側部の一部にバネ板を形成した2つの筒とを使用するものがある(特許文献1)。この手品具を使用すると、1つの筒からもう1つの筒へサイコロが瞬時に移動したかのように見せ、筒から新たなサイコロが出現したように演じることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平2−42698
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の手品具は、サイコロを出現させる筒自体に、サイコロを1個隠しておくことができるという仕掛けがされたものである。そのため、新たに出現するサイコロは1個であって、筒の容量を超えた数のサイコロを次々に出現させるという演出をすることができない。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み創案されたものであり、その目的は、最初に箱に収容した物体だけでなく、さらに新たな物体を箱の中から出現させることにより、観者に手品の不思議さを与えることができる手品具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の手品具は、物体収容ボックスと、補充用ボックスと、前記物体収容ボックスから出現させる物体とを有する手品具である。前記物体には、前記物体収容ボックスに収容可能な個数の第1物体と、前記補充用ボックスに収容しておく1個又は複数個の第2物体とがある。また、前記物体収容ボックスは、前記第1物体及び前記第2物体とを出現させるための開口部と、前記第1物体を前記開口部から出し入れ可能に収容する格納部と、前記補充用ボックスに収容されている前記第2物体を前記格納部内に導入するべく前記格納部から分岐した補充通路部とを有する。また、前記補充用ボックスは、前記補充通路部に連結され、前記開口部から前記物体収容ボックス内の前記第1物体が順次出てくる間に、収容している前記第2物体を前記補充通路部を通して、前期物体収容ボックス内に供給可能に構成されている。
【0008】
本発明の手品具において、前記補充用ボックスは、前記補充通路部に着脱可能に連結されており、前記格納部と前記補充用ボックスは、互いに外観が同一であることが望ましい。
【0009】
本発明の手品具によれば、出現トリック手品を簡単に行うことができる。例えば、演者は、あらかじめ補充用ボックス内に第2物体を収容しておく。そして、演者は、観者に第1物体を示してから、物体収容ボックスの中に第1物体を収容する。次に、演者は、第1物体を物体収容ボックスから順次出現させながら、補充用ボックス内に収容された第2物体を補充通路部を通して物体収容ボックス内へ供給する。これにより、先に、物体収容ボックスから第1物体が出現し、その後に、物体収容ボックスから第2物体が出現する。
【0010】
第1物体と第2物体は、互いに、同種の物体でも異種の物体でもよい。例えば、後から出現する第2物体を見た観者に、先に出現した第1物体が増殖したかのような印象を与える場合には、第1物体と第2物体とは同種であるのが好ましい。また、後から出現する第2物体が、突然どこからともなく出現したという印象を観者に与える場合には、第1物体と第2物体とは異種であるのが好ましい。
【0011】
本発明の手品具における物体は、形を成しているものであれば特に制限されない。例えば、サイコロやパチンコ玉である。さらに、サイコロ等の直方体であれば、物体収容ボックスから物体を出現させながら、テーブル上に物体を積み上げることができる。観者に、物体が積み上がっていく様子、また、物体が高く積み上がった様子を見せることによって、物体収容ボックスから物体が次々と出現したことをより強く印象づけることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の手品具によれば、演者が箱に収容した物体だけでなく、さらに新たな物体を箱の中から出現させることにより、観者に手品の不思議さを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る物体収容ボックスと補充用ボックスを一体とさせた状態の斜視図
【図2】本発明に係る物体収容ボックスの斜視図
【図3】本発明に係る補充用ボックスの斜視図
【図4】本発明に係るダミーボックスの斜視図
【図5】出現トリック手品の実演手順の一例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図示例と共に説明する。
【0015】
この実施形態の手品具は、図5に示すように、サイコロ100a〜100d、101a〜101dと、物体収容ボックス1と、補充用ボックス2と、ダミーボックス3とで構成される。物体収容ボックス1、補充用ボックス2及びダミーボックス3は、いずれも不透明の箱体である。
【0016】
サイコロ100a〜100d、101a〜101dは、外見上区別できない同形同寸の正六面体の物体であり、各面にその面の数を示す円形の点が付されている。手品実演の際には、物体収容ボックス1に収容可能な4個の第1サイコロ100a〜100dと、補充用ボックス2に収容しておく4個の第2サイコロ101a〜101dとに分けられる。
【0017】
図1は物体収容ボックス1と補充用ボックス2とを一体とさせた状態を示している。図1(a)に示すように、物体収容ボックス1の前面1Aと補充用ボックス2の前面2Aには、サイコロの形を摸した4つの正方形パターンからなる装飾Dが施されている。物体収容ボックス1と補充用ボックス2は、互いの前面1A、2A同士が同一面をなすように互いに連結されている。
【0018】
物体収容ボックス1は、図2(a)に示すように、第1サイコロ100a〜100d及び第2サイコロ101a〜100dを出現させるための正方形の開口部11と、第1サイコロ100a〜100dを開口部11から出し入れ可能に収容する格納部12と、補充用ボックス2に収容されている第2サイコロ101a〜101dを格納部12内に導入するべく格納部12から分岐した補充通路部13とを有する。
【0019】
格納部12は、略直方体の容器であり、略長方形の4つの側板121〜124と、開口部11に対向する正方形の端板125とを有する。格納部12の外観は補充用ボックス2の外観と同一である。すなわち、物体収容ボックス1は、その補充通路部13を手などで隠し、格納部12だけが見える状態にすれば、補充用ボックス2と見分けがつかないように構成されている。
【0020】
補充通路部13は、格納部12の4つの側板121〜124のうちの一つの側板124に設けられている。補充通路部13は、開口部11と端板125との間のほぼ中間位置に、端板125側に傾けて形成されている。その傾斜角度はほぼ45度である。補充通路部13の開口部11側に面する基部Cは、補充用ボックス2から供給される第2サイコロ101a〜101dを格納部12内にスムーズに導入できるように、円弧状に滑らかに湾曲している。
【0021】
補充通路部13は、補充用ボックス2と嵌合する嵌合部131を有している。嵌合部131は、物体収容ボックス1の前面1Aの近傍に設けられた前板部132と、前板部132の両側から物体収容ボックス1の後面1B側に延びる一対の側板部133、133’とからなる。物体収容ボックス1の側板123には、図1(b)に示すように、嵌合部131の開口部136側に臨ませて円弧状の切欠部137が形成されている。
【0022】
図3は補充用ボックス2の斜視図である。補充用ボックス2は、その一端に開口した排出部21を有する略直方体の容器である。補充用ボックス2は、略長方形の4つの側板221〜224と、排出部21の開口端に対向する正方形の端板225とを有する。
【0023】
排出部21は、その内側に補充通路部13の嵌合部131が嵌合するように構成されている。具体的には、補充用ボックス2の前面2A側の側板221及びその両側の側板222、224にそれぞれ薄厚部21a、21a’が形成され、そこに嵌合部131を構成する前板部132及び側板部133、133’が丁度嵌るようになっている。両側板222、224の薄厚部21aには、両側板222、224の長手方向に延びる突起部26,26’が形成されており、嵌合部131を構成する両側板部133、133’を突起部26,26’に摺接させてガイドすることにより、物体収容ボックス1と補充用ボックス2との互いのがたつきを防止している。
【0024】
この補充用ボックス2は、その排出部21を物体収容ボックス1の補充通路部13に嵌合させて連結することにより、第1サイコロ100a〜100dが物体収容ボックス1の開口部11から順次出てくる間に、第2サイコロ101a〜101dを補充通路部13を通して、物体収容ボックス1内に供給できるように構成されている。
【0025】
補充用ボックス2の後面2B側の側板223には、図1(b)に示すように、排出部21の開口端から側板223の長辺に平行に一対の切り込み23、23’が形成されている。側板223の両切り込み23、23’の間の部分は弾性変形可能であり、この部分が物体押さえ部27として機能する。すなわち、物体押さえ部27を指で押して弾性変形させることにより、補充用ボックス2内の第2サイコロ101a〜101dを押さえて保持できるように構成されている。また、物体押さえ部27を補充用ボックス2の内側に弾性変形させたとき、物体押さえ部27の先端部の両側部が突起部26,26’に当接するようになっている。すなわち、突起部26,26’が物体押さえ部27のストッパとして機能することにより、過剰な弾性変形による物体押さえ部27の破損を防止している。
【0026】
図4は、本発明に係るダミーボックスの斜視図である。ダミー物体収容ボックス3は、略長方形の3つの側板321、322、324と、正方形の端板325とを有する。ダミー物体収容ボックス3の前面3Aには、物体収容ボックス1及び補充用ボックス2と同様に、サイコロの形を摸した4つの正方形パターンからなる装飾Dが施されている。
【0027】
以下、この手品具を用いて手品を実演する手順の一例について、図5を用いて説明する。
【0028】
演者はあらかじめ、補充用ボックス2に4個の第2サイコロ101a〜101dを収容しておく。そして、物体収容ボックス1と補充用ボックス2とを一体化させておく。物体収容ボックス1と補充用ボックス2とが一体化した状態を「一体ボックスG」という。
【0029】
次に、演者は、図5(a)のように、一体ボックスGを左手に持ち、補充用ボックス2の前面2A及び補充通路部13を左手の人差し指、中指、薬指で覆い隠すようにし、指先は、物体収容ボックス1の前面1Aに添える。その際、左手の親指で補充用ボックス2の物体押さえ部27を押圧して、第2物体101a〜101dを補充用ボックス2内に保持しておく。ここまでが、事前準備である。演者は、左手で一体ボックスGを持ち、物体押さえ部27を押圧したままの状態で、次に手品の実演に入る。
【0030】
演者は、テーブルの上に、第1サイコロ100a〜100dとダミーボックス3を置く(図5(a))。そして、演者は、左手に一体ボックスGを持ち、観者に補充用ボックス2が見えないように、補充用ボックス2の前面2Aを隠した状態で、テーブルの前に立つ。観者は、演者のテーブルを挟んだ向かい側にいる。
【0031】
演者は、まず、テーブルの上に置いた第1サイコロ100a〜100dに何も仕掛けがないことを観者に確認してもらう。その間、演者は、補充用ボックス2の前面2Aを観者に見えないように隠した状態で、物体収容ボックス1の前面1Aと開口部11を観者に示しながら、「箱にはサイコロが4個入ります」等と説明する。
【0032】
次に演者は、観者に確認してもらった4個の第1サイコロ100a〜100dを右手でテーブルの上に積み上げる。その後、演者は、右手にダミーボックス3を持つ。そして、ダミーボックス3と左手に持っている一体ボックスGの格納部12を、前面1A、前面3Aが観者側に向くようにして、積み上げられた第1サイコロ100a〜100dの左右に立てる(図5(b))。このとき、ダミーボックス3を持っている右手と、一体ボックスGを持っている左手とが、なるべく左右対称に見えるようにしておく。ダミーボックス3は、観者の視線が一体ボックスGに集中するのを避ける役割を果たす。
【0033】
次に演者は、ダミーボックス3と、一体ボックスGの格納部12とで、積み上げられた第1サイコロ100a〜100dを両側から挟んで見せる。これにより、第1サイコロ100a〜100dの積み上げられた高さと、格納部12の高さがほぼ同じであり、格納部12が4個のサイコロがぴったりおさまるサイズの箱であることを観者に強く印象づけることができる。
【0034】
次に演者は、積み上げられた状態の第1サイコロ100a〜100dに、一体ボックスGの格納部12を被せる(図5(c))。物体収容ボックス1の中に4個の第1サイコロ100a〜100dが収容され隠れた状態となる。演者が、格納部12を持ち上げると、再び、4個の第1サイコロ100a〜100dが現れる。このように、第1サイコロ100a〜100dを格納部12から出し入れすることにより、格納部12には4個の第1サイコロ100a〜100dだけしか収容されていないことを観者に強く印象づけることができる。
【0035】
次に演者は、積み上げられた状態の第1サイコロ100a〜100dに、一体ボックスGの格納部12を被せる(図5(c))。そして、魔法をかける等の演出を行う。その後、演者は、一体ボックスGをゆっくりと持ち上げていく。まず、1つ目の第1サイコロ100dを出現させ、次に、下から2つ目の第1サイコロ100cを出現させたあたりで、左手親指の力を緩めて物体押さえ部27の押圧を解除する(図5(d))。これにより、補充用ボックス2に収容されている第2サイコロ101a〜101dが、その自重により移動し、補充通路部13を通って、物体収容ボックス1内へ供給され始める。すなわち、物体押さえ部27による第2サイコロ101a〜101dの保持を解除した状態で一体ボックスGを持ち上げていくと、下から3つ目の第1サイコロ100bが出現すると共に、第2サイコロ101aが物体収容ボックス1内へ移動する。そして、さらに一体ボックスGを持ち上げていくと、下から4つ目の第1サイコロ100aが出現すると共に、第2サイコロ101bが物体収容ボックス1内へ移動する。(図5(e))。また、さらに一体ボックスGを持ち上げていくと、第2サイコロ101aが出現すると共に、第2サイコロ101cが物体収容ボックス1内へ移動する。そして、さらに一体ボックスGを持ち上げていくと、第2サイコロ101bが出現すると共に、第2サイコロ101dが物体収容ボックス1内へ移動する。そして、さらに一体ボックスGを持ち上げていくと、第2サイコロ101c、101dが、順次出現する。観者は、4個の第1サイコロ100a〜100dしか入っていないはずの箱(格納部12)から8個の第1サイコロ100a〜100d、第2サイコロ101a〜101dが出てくる様子を目の当たりすることになる。
【0036】
次に演者は、積み上げられた第1サイコロ100a〜100d、第2サイコロ101a〜101dを倒す(図5(f))。そして、演者は、第1サイコロ100a〜100d、第2サイコロ101a〜101dが1つずつ分離した普通の8個のサイコロであることを、観者に確認してもらう。観者が第1サイコロ100a〜100d、第2サイコロ101a〜101dを確認している間に、演者は、観者に見えないように一体ボックスGを持ち、補充用ボックス2と物体収容ボックス1とに分離させる。そして、演者は、物体収容ボックス1をテーブルの下に隠すなどして、補充用ボックス2のみを観者に示す。演者は、補充用ボックス2に何も仕掛けがないことを観者に確認してもらう。
【0037】
このように本実施形態の手品具によれば、4個のサイコロ100a〜100dしか入っていないはずの箱(格納部12)の中から8個のサイコロ100a〜100d、101a〜101dが出てくるトリック手品を容易に実演することができる。すなわち、物体収容ボックス1の格納部12と補充用ボックス2の外観が同一であるため、物体収容ボックス1の補充通路部13の部分と補充用ボックス2を観者に見せないようにして、物体収容ボックス1の格納部12から8個のサイコロ100a〜100d、101a〜101dを出現させた後に、物体収容ボックス1と補充用ボックス2を分離させ、物体収容ボックス1を観者に見せないようにして、補充用ボックス2の構造を観者に確認させることにより、その補充用ボックス2があたかも最初に4個のサイコロ100a〜100dが入っていた箱(格納部12)であるかのように演出することができる。
【0038】
通常、手品具は何か仕掛けが施されているため、手品の実演後に、観者に手品具を確認してもらうことができないことが多いが、本実施形態の手品具によれば、手品の実演後に、手品具(補充用ボックス2)の構造を観者に確認させることができるので、手品の不思議さを増大させることができる。すなわち、補充用ボックス2を観者が実際に手に取り、それがサイコロが4個までしか入らない構造であることを確認することにより、そのような小さな箱(補充用ボックス2)の中からどうして8個のサイコロが出てきたのかというとても不思議な気持ちにさせることができる。
【0039】
なお、上記の例では、観者の視線が演者の左手にある一体ボックスGに集中するのを避ける目的で、右手にダミーボックス3を持って実演を行っているが、一体ボックスGだけを使用して観者の目を欺くことができるテクニックを有する演者ならば、ダミーボックス3は省略することもできる。
【0040】
また、上記の例では、物体として六面体のサイコロを用いたが、サイコロの代わりに絵が描かれた六面体の物体を使用してもよい。例えば、6面のうち1面にのみ絵が描かれた六面体の物体を使用することができる。この構成によれば、最初に観者に示しておく4つの六面体の物体(第1物体)を特定の向きで積み上げると、ほぼ完成した1つの絵が形成され、さらに、あらかじめ補充用ボックス2に収容する4つの六面体の物体(第2物体)をその上に積み上げると、1つの絵が完成するといった演出を行うことができる。このように、物体収容ボックス1から第2物体が出現していくにつれて絵が完成するという演出は、手品の不思議さだけでなく、手品の楽しさを観者に提供することができる。
【符号の説明】
【0041】
1・・・物体収容ボックス
2・・・補充用ボックス
11・・・開口部
12・・・格納部
13・・・補充通路部
100a〜100d・・・第1サイコロ
101a〜101d・・・第2サイコロ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体収容ボックスと、補充用ボックスと、
前記物体収容ボックスから出現させる物体とを有する手品具であって、
前記物体には、前記物体収容ボックスに収容可能な個数の第1物体と、前記補充用ボックスに収容しておく1個又は複数個の第2物体があり、
前記物体収容ボックスは、
前記第1物体及び前記第2物体とを出現させるための開口部と、
前記第1物体を前記開口部から出し入れ可能に収容する格納部と、
前記補充用ボックスに収容されている前記第2物体を前記格納部内に導入するべく前記格納部から分岐した補充通路部とを有し、
前記補充用ボックスは、
前記補充通路部に連結され、前記開口部から前記物体収容ボックス内の前記第1物体が順次出てくる間に、収容している前記第2物体を前記補充通路部を通して、前記物体収容ボックス内に供給可能に構成されている、手品具。
【請求項2】
前記補充用ボックスは、前記補充通路部に着脱可能に連結されており、
前記格納部と前記補充用ボックスは、互いに外観が同一である、請求項1に記載の手品具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−63147(P2013−63147A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202965(P2011−202965)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 平成23年6月16日〜20日 社団法人日本玩具協会主催の「東京おもちゃショー2011」に出品
【出願人】(391010529)株式会社テンヨー (33)