説明

手術用圧排体

【課題】体内の組織を傷つけることなくしかも簡便に体外へ取り出すことができる手術用圧排体を提供する。
【解決手段】手術に際し体内に挿入される圧排体において、吸水膨張性材料を圧縮し乾燥することによって形成された圧排体本体6と、上記圧排体本体の長手方向一方端部に配置されるX線造影糸6bと、上記X線造影糸を上記圧排体に縫着する係止糸6cと、上記X線造影糸および上記係止糸の少なくともいずれか一方が熱溶着性を有し、上記X線造影糸と上記係止糸が熱溶着によって上記圧排体本体に接着されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手術時に手術対象からその周辺の組織や臓器を隔離したり保護するための手術用圧排体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、腹部の外科手術として、腹部を大きく切開して手術を施す開腹手術と、腹部に開けた5〜12mm程度の小さな孔を通して医療機器を腹腔内に挿入し、モニタ画面を見ながら手術を施す腹腔鏡手術が知られている。
【0003】
上記の外科手術においては、例えば臓器の腫瘍部分の切除や摘出等が行われるが、手術対象となる臓器近傍の組織や臓器が手術の障害となる場合には、手術野を確保するためにそれらの組織や臓器を隔離する必要がある。
【0004】
その隔離方法として、手術対象の臓器とその近傍の臓器との間に圧排体を挟み込むという方法が行われており、その圧排体として、セルロース系スポンジを用いることが知られている。
【0005】
この種のセルロース系スポンジからなる圧排体は、生理食塩水、体液や血液等の液体を吸収することによって膨張し柔軟性を発揮するため臓器を傷つける虞がなく、また、膨張した圧排体は適度な反発力を発揮し、容易に移動しない程度の重さもあるため、臓器間に挿入するだけで、手術者または補助者による支えを必要とせずに手術対象の臓器からその近傍の臓器を隔離することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−89900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
手術に使用し膨張した上記圧排体は手術を終える前に一つ残らず体外に取り出し、遺残事故を防止しなければならないため、圧排体は圧排性能に優れているだけでなく取出しが容易であることも性能として重要な要素となっている。
【0008】
しかしながら、従来のセルロース系スポンジからなる圧排体は、一般的に長方形に成形されており、吸水して全体が膨張するため、トロカールからの取り出し時にスポンジが引っ掛かり、破損するという問題がある。従って、これまで圧排体は、2cm以上切開されている臓器摘出部より取り出していた。
【0009】
圧排体の端部にループ状の糸をくくり付け、その糸を鉗子でつかんで引っ張り出すという方法も検討されてはいるが、その場合、くくり付けた糸の結び目が体内の組織や臓器を傷つけたり、鉗子による引っ張りに糸が耐え切れずに破断する虞がある。
【0010】
本発明は以上のような従来の圧排体における課題を考慮してなされたものであり、体内の組織や臓器を傷つけることなくしかも確実に体外へ取り出すことができる手術用圧排体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、手術に際し体内に挿入される圧排体において、
吸水膨張性材料を圧縮し乾燥することによって形成された圧排体本体と、
上記圧排体本体の長手方向一方端部に配置されるX線造影糸と、
上記X線造影糸を上記圧排体に縫着する係止糸と、
上記X線造影糸および上記係止糸の少なくともいずれか一方が熱溶着性を有し、上記X線造影糸と上記係止糸が熱溶着によって上記圧排体本体に接着されている手術用圧排体(以下、圧排体と略称することがある)である。
【0012】
本発明において圧排体とは、手術対象となる臓器近傍の組織や臓器を保護または圧排するように構成された手術補助材料を意味する。
【0013】
本発明において、上記X線造影糸を下糸とし、上記係止糸を上糸として上記X線造影糸を上記圧排体本体に縫着することが好ましく、縫着部分は吸水による膨張が抑制されるため、トロカールを通して体内への挿入または取り出しが円滑に行える。
【0014】
本発明において、上記吸水膨張性材料はセルローススポンジで構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の手術用圧排体によれば、体内の組織や臓器を傷つけることなく圧排でき、使用後に簡便に体外へ取り出すことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)は本発明に係る圧排体本体の使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図である。
【図2】本発明に係る圧排体本体が完成される過程で試作された第一の試作圧排体本体であり、(a)は使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図である。
【図3】第二の試作圧排体本体であり、(a)は使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図である。
【図4】第三の試作圧排体本体であり、(a)は使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図である。
【図5】第四の試作圧排体本体であり、(a)は使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図、(c)は縫製後の断面図である。
【図6】(a)は本発明に係る圧排体の使用前形状を示す斜視図、(b)は膨張状態の斜視図である。
【図7】本発明の圧排体と他の材料からなる圧排体との摩擦係数を比較したグラフである。
【図8】本発明の圧排体と他の材料からなる圧排体との吸液スピードを比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0018】
本発明の圧排体を完成するにあたっては、まず、様々な形状の圧排体本体を試作しトロカールを通じて挿入または取り出しが簡便、且つ確実に行うことができる形状を模索し、形状が決まった圧排体本体について、さらに、取出し時において体内の組織や臓器を傷つけない構成を模索した。
【0019】
1. 圧排体本体の形状
図1において、様々な試作の上に完成した圧排体本体1は、セルローススポンジを円弧状に成形した成形品からなり、例えば、長手方向の長さLは20〜100mm、幅Wは4〜12mm、長手方向と直交する方向の最大幅Wmaxは15mm、厚さtは1〜8mm、円弧のRは10〜40mmである。
【0020】
上記圧排体本体1は、円弧状に切断されたセルローススポンジを厚さ方向に1/10程度に圧縮し、次いで乾燥させた状態で最終成形品とされたものである。従って、内部に復元力を残留させたものであり、吸水すると膨張し、圧縮前の寸法に略復元するようになっている。
【0021】
上記圧排体本体1を腹腔鏡手術で使用する場合、トロカール(図示しない)内を通過させなければならないため、挿入抵抗は極力小さいことが好ましい。そのため、本発明の圧排体本体1は、使用前の状態は図1(a)に示すように、全体的には細長い棒状外観を有し、詳細には平面から見て(矢印A方向)円弧状をなし、長手方向両端部1a、1bは半円状に形成している。このような形状にすることにより、トロカールに対して挿入抵抗の少ない点接触が得られるようにし、それにより、圧排体本体1を円滑に体内へ挿入することができるようにしている。
【0022】
なお、上記例示した圧排体本体1は、腹腔鏡手術用のサイズを例示したものであり、開腹手術などのように直接、体内に挿入する場合は上記サイズに限らず、より大きなサイズのものを使用することができる。
【0023】
一方、図1(b)は液体を吸収して膨張した状態の圧排体本体1を示したものである。
【0024】
同図において、圧排体本体1の厚さtはt′に膨張し、範囲Sについては手術対象の臓器からその近傍の臓器を隔離することのできる圧排機能を発揮する。
【0025】
しかしながら、圧排体本体1の一方端部1aについては後述する係止糸によって拘束されているため、使用前の厚さtが維持されている。それにより、一方端部1aは、鉗子でつかむことが容易な把持部Hとして機能する。
【0026】
2. 体内の組織や臓器を傷つけない構成
図2〜5は、圧排体本体1の一方端部1aを拘束しても体内の組織や臓器を傷つけない構成に至るまでに試作された試作圧排体本体を示したものである。
【0027】
2.1 第一の試作圧排体本体
図2(a)に示す第一の試作圧排体本体2は、その一方端部2aに、厚さ方向に貫通孔2bを穿設し、その貫通孔2bにX線造影糸(またはX線造影糸と他の糸との撚糸)2cを通し、結び目2dを作ってそのX線造影糸(以下、造影糸と略称する)2cを一方端部2aに固定したものである。
【0028】
図2(b)は膨張後の外観を示したものであり、厚さtがt′に膨張しているが、一方端部2aは造影糸2cによって拘束されているため、造影糸2cの遊びがある分、やや膨張している。
【0029】
この構成における結び目2dは、膨張しようとする一方端部2aに固定されて移動できず、その結び目2dは圧排体本体2の一方端部2aから突出する突起となり、勿論、硬さが残るため、体内の組織や臓器を傷つける虞がある。
【0030】
また、手術時に狭いスペースの圧排体保護を行う場合は造影糸2c自体が手術操作の邪魔になる虞がある。
【0031】
また、体腔からの取り出し時に、結び目を鉗子で把持すると、圧排体本体がトロカールに引っ掛かり、造影糸2cが破損または切断する虞がある。
【0032】
2.2 第二の試作圧排体本体
図3(a)に示す第二の試作圧排体本体3は、その長手方向一方端部3aの幅方向全体に亙って、膨張を拘束する係止糸3bを縫い付け、圧排体本体3の一方平面(図では裏側面)にX線非透過物質(例えば硫酸バリウム)を練り込んだ造影剤3cを帯状に溶着したものである。
【0033】
図3(b)は膨張した第二の試作圧排体本体3を示したものであり、厚さtがt′に膨張しているが、一方端部3aは係止糸3bによって拘束されているため、膨張していない。
【0034】
したがって、鉗子によってつかみやすい把持部分は形成できるものの、溶着した造影糸端部が体内の組織や臓器を損傷させる虞がある。また、係止糸3bの端部3b′が一方端部3aからほつれやすいという問題がある。
【0035】
2.3 第三の試作圧排体本体
図4(a)に示す第三の圧排体本体4は、その一方端部4aの幅全体に、膨張を拘束する係止糸3bを縫い付け、その縫い付けた係止糸3bを覆うようにして造影剤3cを帯状に溶着したものである。
【0036】
図4(b)は膨張した第三の試作圧排体本体4を示したものであり、厚さtがt′に膨張しているが、一方端部4aは係止糸3bによって拘束されているため、膨張していない。
【0037】
したがって、鉗子によってつかみやすい把持部分が形成でき、第二の試作圧排体本体で問題のあった係止糸3bのほつれは発生しない。しかし、係止糸3bを溶着した端部3b′がやはり突出した状態、且つ硬いままで残り、体内の組織や臓器を損傷させる虞がある。
【0038】
2.4 第四の試作圧排体本体
図5(a)に示す第四の試作圧排体本体5は、その一方端部5aに、造影糸5bが縫い付けられ、その造影糸5bの上から、一方端部5aの膨張を拘束する係止糸5cが縫い付けられている(図5(c)参照)。
【0039】
詳しくは、係止糸5cを上糸としてミシン針(図示しない)に通し、圧排体本体5の上面からそのミシン針を突き刺して試作圧排体本体5の下面側にループを形成し、そのループに造影糸5bを下糸として通しミシン針を圧排体本体5から抜く。この動作を繰り返すことにより、複数本からなる造影糸5bを係止糸5cにより圧排体本体5に縫着した。
【0040】
図5(b)は膨張した第四の試作圧排体本体5を示したものであり、厚さtがt′に膨張しているが、一方端部5aは係止糸5cによって拘束されているため、膨張していない。
【0041】
この構成では図3や図4に示したように係止糸5cの端部が一方端部5aから突出することはなかったが、造影糸5bと係止糸5cが重なり合う部分(図5(c)のC部参照)が試作圧排体本体5の表面から突出したため、体内の組織や臓器を傷つける虞がある。
【0042】
また、造影糸5bと係止糸5cが重なり合う部分はほつれやすいという問題がある。
【0043】
2.5 本発明の圧排体
図6に示す圧排体は、各種の試作圧排体本体を製作し、性能を評価することによって最終的に完成された本発明の実施例の一つである。
【0044】
同図(a)において、圧排体本体6は、その一方端部6aに、造影糸6bが配置され、その造影糸6bの上から、一方端部6aの膨張を拘束する係止糸6cが縫い付けられている。ここまでは、図5(c)に示した造影糸5bの縫着方法と同じである。
【0045】
本発明の圧排体では、係止糸6cとして、セルローススポンジに対して熱溶着し得るオレフィン系樹脂糸、例えばポリエステル糸、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリスチレン糸を使用することができる。一方、造影糸6bは、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン等に硫酸バリウムなどのX線造影剤を複合させた糸を使用することができる。造影糸6bはその係止糸6cによって圧排体本体6の表面に縫い付けられる。
【0046】
なお、係止糸6cは上記オレフィン系樹脂糸に限らず絹糸であってもよい。ただし、この場合は造影糸側が上記したように熱溶着性を備えている必要がある。
【0047】
図6(b)は膨張した圧排体本体6を示したものであり、厚さtがt′に膨張しているが、一方端部6aは係止糸6cによって拘束されているため、膨張しない。
【0048】
この構成では図3や図4に示したように係止糸の端部が一方端部6aから突出することがなく、しかも造影糸6bは係止糸6cによって圧排体本体6に縫い付られるとともに、造影糸6b、係止糸6cともに圧排体本体6の表面に溶着されているため、圧排体本体6と、造影糸6bと、係止糸6cとを完全に一体化させることができる。従って、造影糸6bおよび係止糸6cが圧排体本体6の表面から一切、突出せず、且つ柔らかさを維持したフラットな状態になる。
【0049】
それにより、本発明の圧排体によれば、体内の組織や臓器に一切傷つけることがなく、鉗子で一方端部6aを簡単に把持することができ、そのまま、トロカールを通して簡便に取り出すことが可能になる。
【0050】
図7は本発明の圧排体と他の材料からなる圧排体との摩擦係数を比較したグラフである。なお、摩擦係数の測定は、JIS K 7312−1996「熱硬化性ポリウレタンエラストマー成形物の物理試験方法」12.摩擦係数試験を応用して行なった。
【0051】
試験方法の手順
(1) 30mm×50mm×0.8mmのサイズにカットした検体としての圧排体を、金属製のおもり(30mm×50mm×8mm厚)に糸で固定する。
(2) 固定台の上にブタの臓器(脾臓、膵臓、肝臓、胃、肺)を水平になるように固定する。
(3) おもりに固定した上記圧排体をブタの臓器の上に置き、おもりのフックに紐の一方を固定し、紐の他方を固定台の低摩擦滑車を経て引張り試験機に取り付ける。
(4) 10mm/minの速度で50mmの距離を引っ張り、圧排体の摩擦力を測定する。サンプル数は5とした。
【0052】
なお、臓器は乾燥しないように精製水にて常に湿潤状態を保つようにした。
【0053】
図7のグラフにおいて、P1はブタ臓器と本発明の圧排体との摩擦係数を示し、P2は同じくポリウレタンからなる圧排体との摩擦係数を示し、P3は同じくガーゼとの摩擦係数を示し、P4は同じくセルロース不織布との摩擦係数を示している。
【0054】
また、各摩擦係数のグラフにおいて、a〜eは臓器の種類を示しており、aは脾臓、bは膵臓、cは肝臓、dは胃、eは肺である。
【0055】
脾臓、膵臓および肝臓との間ではセルローススポンジの摩擦係数が最も高い値を示している。胃および肺との間では、ガーゼやセルロース不織布ほど摩擦係数は高くないが、ポリウレタンに比べると十分高い値が得られている。
【0056】
同グラフから、セルローススポンジからなる本発明の圧排体はどの臓器に対しても安定した摩擦係数が得られることが分かる。
【0057】
図8は、本発明の圧排体と他の材料からなる圧排体との吸液スピードを比較したグラフである。なお、吸液スピードの測定は、JIS L 1907「繊維製品の吸水性試験方法」に準じ、滴下法を応用して行った。検体数は5である。
【0058】
試験方法の手順は以下の通りである。
【0059】
まず、検体とビュレットの間が1cmになるようにビュレットを固定する。次いで、ビュレットから生理食塩水を1滴、滴下させ、液滴が検体に吸液され、湿潤だけが残った状態までの時間を測定した。
【0060】
吸液スピードが速いため、一連の作業を動画にて撮影し、その動画を解析することで吸液スピードを調べた。ただし、60秒以上経過しても吸液されない検体が一枚以上ある場合には、試験報告書には“60秒以上”と付記した。
【0061】
図8のグラフから分かるように、セルロース不織布は吸液スピードが最も速く、次に、ガーゼ、セルローススポンジの順になるが、ガーゼとセルローススポンジとの吸液スピードの差は0.1秒と実質的な差はない。
【0062】
また、ポリウレタンは60秒以上経過しても吸液されない検体があり、セルローススポンジに比べ、吸液スピードの劣ることが確認された。
【符号の説明】
【0063】
1 圧排体本体
1a,1b 長手方向端部
2 試作圧排体本体
2a 一方端部
2b 貫通孔
2c 造影糸
2d 結び目
3 第二の試作圧排体本体
3a 一方端部
3b 係止糸
3c 造影剤
4 第三の試作圧排体本体
4a 一方端部
5 第四の試作圧排体本体
5a 一方端部
5b 造影糸
5c 係止糸
6 圧排体本体
6a 一方端部
6b 造影糸(X線造影糸)
6c 係止糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術に際し体内に挿入される圧排体において、
吸水膨張性材料を圧縮し乾燥することによって形成された圧排体本体と、
上記圧排体本体の長手方向一方端部に配置されるX線造影糸と、
上記X線造影糸を上記圧排体に縫着する係止糸と、
上記X線造影糸および上記係止糸の少なくともいずれか一方が熱溶着性を有し、上記X線造影糸と上記係止糸が熱溶着によって上記圧排体本体に接着されていることを特徴とする手術用圧排体。
【請求項2】
上記X線造影糸を下糸とし、上記係止糸を上糸として上記X線造影糸を上記圧排体本体に縫着している請求項1に記載の手術用圧排体。
【請求項3】
上記圧排体本体が円弧状に成形され、長手方向両端部が半円状に形成されている請求項1または2に記載の手術用圧排体。
【請求項4】
上記吸水膨張性材料がセルローススポンジである請求項1に記載の手術用圧排体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図4】
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【図7】
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