説明

承認履歴管理をする複数システムの承認履歴統合管理実現装置、その方法、及びそのプログラム

【課題】企業内の各基幹システムやワークフローシステムから発生した取引伝票の情報を、独自方式で実装する複数システムにおいて原始発生から会計計上にいたる伝票の承認履歴(例えば承認日時・承認者・承認者所属等)情報を統合DB(Database)にて一括管理する。
【解決手段】承認履歴情報の収集装置を汎用的な入力部品とすることとし、データフォーマットやコード体系など各コンピュータシステムによる差異を吸収した情報に変換した上で共通の保管装置に格納する。また、各コンピュータシステム共通の保管装置に格納された承認履歴情報を参照装置で活用する。これにより、各コンピュータシステムの情報を統合管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は取引伝票の情報を管理するコンピュータ装置、その方法及びそのプログラムに関し、より詳細には前記取引伝票の情報の承認に関する履歴情報の一括管理を行うコンピュータ装置、その方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業が開示する企業内の各基幹システムやワークフローシステムから発生した取引伝票についての情報、なかでも取引伝票についての原始発生から会計計上にいたる伝票の承認履歴に対しては、以前にもましてその正確性及び真実性があることが求められている。
【0003】
また、会計情報を迅速に閲覧及び検索し、探索することや、的確に把握する必要があるとの側面もある。このような、正確性及び真実性に対しての要求や、的確かつ迅速に把握すべきとの要求は、公認会計士が行う会計監査の場面、監査役等及び内部監査人が行う業務監査の場面、また日常的・定期的な経費の計上などの場面といった、多岐にわたるいずれの場合であっても存在している。
【0004】
一方、各企業の業務の取引内容及びそれに伴う会計情報の内容は、その業態や、またその部署によっても大きく異なる。
【0005】
更に、業務の取引内容に伴う会計情報は多種多様なコンピュータシステムによって管理されていることが多く、また前記コンピュータシステムも部門や部署ごとの会計情報の違いといった観点から必ずしも入力内容のフォーマットが統一されているわけではなかった。
【0006】
加えて、前記会計情報に基づいた会計の計上を行う場合に、会計計上に至るまでの過程もまた多種多様化しているという問題もあった。
【0007】
上記の様な背景から、会計情報の真実性や、会計状況の妥当性を検査するために、会計伝票の承認履歴を閲覧しようとした際には、個別の承認履歴を管理している各コンピュータシステム内の探索が非常に困難かつ煩雑になっているという問題が生じていた。
【0008】
前記問題点解決のための従来技術として、取引伝票を含む各種伝票情報を電子化する技術が存在する(例えば特許文献1参照)。
【0009】
特許文献1で開示されている伝票情報電子化技術を用いることにより、オフィス内でのペーパーレス化が進むといった利点や、上司の承認に関する手続の簡易化が図れるという利点があった。
【0010】
加えて、電子化をすることにより伝票情報をデータベースとして管理することが可能となるといったメリットもあった。
【0011】
また、EDI(電子データ交換の標準規則)に従ってEDI伝票データが記述されているEDI標準ファイルをマッピング定義ファイル内のRDB(Relational Database)変換規則により標準形式にすることにより、RDBを構築するという技術も用いられている(例えば特許文献2参照)。
【0012】
特許文献2に開示されている技術を用いることにより、EDI伝票データを関係データベース(RDB)として保持すること及び管理することができるといったメリットがあった。
【特許文献1】特開昭61−204766号公報
【特許文献2】特開平09−319811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記の各種伝票情報を電子化する技術を実施するためには、オペレーターが端末操作を行い伝票情報を端末に入力する必要がある。この際に入力する項目(例えば取引伝票の番号や、取引を行ったシステムの種別、承認日時、承認者、承認者所属等)をあらかじめ厳格に定めておかなくてはならなかった。
【0014】
また、あらかじめ定めた入力に関する項目を、統一した形に沿ってオペレーターが漏れなく入力しなくては、入力伝票情報をデータベースとして活用することができなくなるという問題があった。
【0015】
また、特許文献2に開示されている前記EDI変換を行う技術を用いても、親会社と子会社のそれぞれが、異なる業界についての会社であるような企業では、全てのグループ会社で取引伝票のEDI化を図り、取引伝票の情報を統一した形で管理することは困難であった。
【0016】
データ形式やコンピュータシステム、ネットワークの接続形態は業界ごとに違うためである。よって、前記EDI変換を行う技術を利用するためには各会社が業界ごとに最適であるフォーマットが異なるという前提を考慮せずに、一つのフォーマットに従い伝票を起票する必要があるという問題があった。
【0017】
なお、以下では前記で例示した伝票に入力するべき項目として予め定めておく項目を指して、「フォーマット」という文言をもちいる。
【0018】
更に、従来技術では、承認履歴情報の、「収集」、「保管」、「参照」を行う各装置は、データフォーマットやコード体系などが異なった各コンピュータシステムでの個別の構築方式に合わせて、それぞれ独自に実装する必要があるという問題点もあった。
【0019】
加えて承認履歴情報の活用も各コンピュータシステムそれぞれが別個で行っているという点も問題である。
【0020】
そこで、本発明は、企業内の各基幹システムやワークフローシステムから発生した取引伝票について、原始発生から会計計上にいたる伝票の承認履歴(例えば承認日時、承認者、承認者所属等)情報を統合DB(Database)にて一括管理することが可能な、承認履歴管理を独自方式で実装する複数システムにおいて承認履歴管理の統合を実現する装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明によれば、承認履歴管理をする複数システムの承認履歴統合管理実現装置であって、前記複数システムより承認情報を取得する手段と、前記複数システムのそれぞれに対応する変換定義を保持する手段と、前記取得した承認情報を前記保持する変換定義情報に基づき変換する手段と、前記変換した情報を承認履歴情報として格納し保持する手段とを備えることを特徴とする承認履歴管理をする複数システムの承認履歴統合管理実現装置、その方法、そのプログラムが提供される。
【0022】
上記の管理実現装置、その方法、そのプログラムにおいて前記格納し保持した承認履歴情報を項目ごとに管理する手段と、閲覧を要求された項目について前記承認履歴情報を検索する手段と、前記検索により取得した情報を提示する手段とを更に備えることを特徴とするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、企業内の各基幹システムやワークフローシステムから発生した取引伝票について、原始発生から会計計上にいたる伝票の承認履歴情報を統合DBにて一括管理し、簡便な閲覧探索を可能とすることで、企業会計の内部統制を強化される。よって、承認履歴管理を独自方式で実装する複数システムにおいて、承認履歴管理の統合を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の最良の形態について図面を用いて説明する。
【0025】
[実施形態]
(実施形態の構成)
本発明の実施形態の構成について図1を用いて説明する。
【0026】
本発明の実施形態は、汎用入力プログラム101と、変換定義データベース102と、承認履歴データベース103と、検索・閲覧プログラム104と、表示装置105とを備える。
【0027】
なお、前記実施形態の説明においては、承認情報を取得する相手方である入力装置を備えるコンピュータシステムを、第一のコンピュータシステム201と、第二のコンピュータシステム301として説明する。
【0028】
ここで、汎用入力プログラム101は、入力された変換前の承認情報を、変換定義要求として変換定義データベース102に出力し、変換定義データベース102にデータベースに保持されている情報を参照することにより、前記変換定義要求の結果としてデータフォーマットやコード体系の変換を行い変換後の承認情報を承認履歴データベース103に出力する機能を備えている。
【0029】
変換定義データベース102は、複数のコンピュータシステムのそれぞれに対応する変換に必要な情報を定義した、変換定義情報を定義し、保持している部分である。
【0030】
該変換定義データベース102は、汎用入力プログラム101の変換定義要求を受け、変換定義要求結果として自らに格納・保持されている変換に必要な情報を出力する機能を備えている。
【0031】
承認履歴データベース103は、共通フォーマットに統一された承認情報を格納する部分である。
【0032】
検索・閲覧プログラム104は、共通フォーマットに統一された変換後の承認情報を承認履歴データベース103の中より検索する機能及び発見した承認情報を、表示装置105に受け渡す機能を有する。
【0033】
表示装置105は、承認履歴の検索結果を表示する部分である。検索・閲覧プログラム104より前記共通フォーマットに統一された変換後の承認情報を受け取り、外部へ前記変換後の承認情報を出力する機能を有する。
【0034】
前記、各コンピュータシステムは、入力装置251又は入力装置351を備え、伝票による取引を行い管理するためのコンピュータシステムである。
【0035】
各コンピュータシステムは入力装置251又は入力装置351から承認情報と取引伝票の識別情報を受け取り、該情報を汎用入力プログラム101へ引き渡す機能を有している。
【0036】
(実施形態の動作の説明)
本実施形態の動作について、以下図面を用いて説明する。
【0037】
始めに承認履歴情報を一元保持するための、各コンピュータシステム共通のデータベースを構築する動作について以下説明する。なお下記のデータベース構築のための各手順については、図5でフローチャートとして示している。
【0038】
まず、業務取引を管理する各コンピュータシステム(ここでは、第一のコンピュータシステム201を例に以下説明する)の入力装置に承認のために情報が入力される。
【0039】
前記取引の入力装置に承認のために情報が入力される際に、同時に承認内容の情報と取引伝票の識別情報が汎用入力プログラム101へファイルとして送信される(S101)。
【0040】
なお、前記取引伝票の識別情報としては、取引伝票の通し番号や、承認申請の日時、が例として挙げられる。ここで、前記各項目はあくまで例示であり、これら全ての入力を必ずしも必要とするものではない。また前記例示した項目以外の項目を入力必要項目とするようにしてもよい。
【0041】
次に、汎用入力プログラム101は前記承認内容の情報と取引伝票の識別情報をファイル転送により受け取る。また、この際に前記受け取った情報を個々のものとして識別するために、新たな伝票番号を識別符号として作成する。
【0042】
そして、前記受け取った情報に前記識別符号を付加する(以下、当該付加した識別符号を原始伝票番号という)(S201)。
【0043】
ここで、前記受け取った情報は各コンピュータシステムからそれぞれのデータフォーマットやコード体系で送られてきたものである。各コンピュータシステムの相違から、データフォーマットやコード体系は統一されておらず、発信元のコンピュータシステムごとに異なったフォーマットやコード体系となっている。
【0044】
すなわち、第一のコンピュータシステム201から送られてきた情報は該第一のコンピュータシステム201が採用しているフォーマットやコード体系のままであり、他方、第二のコンピュータシステム301から送られてきた情報は該第二のコンピュータシステム301が採用しているフォーマットやコード体系のままである。
【0045】
そのため、このままでは共通のデータベースで一元管理することができない。そこで汎用入力プログラム101はフォーマットやコード体系を統一する必要がある。
【0046】
この点、汎用入力プログラム101は、まず変換定義データベース102に保持されているフォーマットやコード体系の変換定義の中から、前記の今回受け取った承認内容の情報及び取引伝票の識別情報に対応する定義を、検索する(S301)。
【0047】
なお、ここで変換定義データベース102に前記今回受け取った承認内容の情報及び取引伝票の識別情報に対応する定義がなかった場合が考えられる。
【0048】
その場合は、前記今回の情報の送信元であるコンピュータシステムに対応する定義を、汎用入力プログラム101が前記の情報の送信元であるコンピュータシステムに要求し、それにより取得した定義を汎用入力プログラム101が新たに変換定義データベース102に入力する。
【0049】
これにより以降は、前記定義づけされていなかったコンピュータシステムからの前記情報転送にも対応することが可能となる(S351)。
【0050】
次に、汎用入力プログラム101は前記検索を行い発見した今回の承認内容の情報と取引伝票の識別情報に合致する変換定義に基づいて前記情報を、統一された共通のフォーマットやコード体系に変換する(S401)。
【0051】
ここで、変換定義データベース102の格納例を図2、図3へ示す。
【0052】
図2では、システム種別ごとに採用されている文字コードの種別があらかじめ格納されており、定義づけされている状態を示している。
【0053】
図2の例では販売管理システムが採用している文字コードはShift−JISコードであること及び購買管理システムが採用しているのは、EUCであることが示されている。よって汎用入力プログラム101は、前記定義されている前提にしたがって前記統一されたコード体系に変換することができる。
【0054】
また、図3では図2と同様にシステム種別ごとに区分されている。ここで、例えば販売管理システムに所属している承認をした者がユーザAであるとの情報が第一のコンピュータシステム201より汎用入力プログラム101に送られてきた場合を考える。
【0055】
ここで、販売管理システムでは、当該部署の業務内容に適しているとして、承認を出す各社員は社員名が特定されないように、ユーザA、ユーザB、といった名称で管理されているとする。もっとも、前記共通のフォーマットでは、社員名で統一すべき旨が定められているとする。
【0056】
この場合、汎用入力プログラム101は変換定義データベース102を検索し、図3の2列目を検出する。ここには、販売管理システムに所属している承認をした者ユーザAとは、「日電太郎」を指す旨が定義されている。
【0057】
よって、汎用入力プログラム101は前記定義に基づき「ユーザA」を共通フォーマットである社員名「日電太郎」へと変換することが可能となる。
【0058】
次に、図6を参照すると汎用入力プログラム101は前記統一されたフォーマットやコード体系に変換された情報の取引伝票の識別符号(前記原始伝票番号)を確認し、その番号順に承認履歴データベース103へ格納する(S501)。
【0059】
なお、承認履歴データベース103の格納例を図4で示す。前記図では前記原始伝票番号順に、前記変換された情報が格納されている状態を示している。
【0060】
その後も、各コンピュータシステムから承認情報が転送されるたびに上記(S101)、(S201)、(S301)、(S351)、(S401)及び(S501)を繰り返す。
【0061】
前記反復により、各コンピュータシステムから転送された承認情報に基づく前記承認内容の情報と取引伝票の識別情報は、フォーマットやコード体系が統一された状態で順次蓄積されていく。
【0062】
更に、前記蓄積された情報は、前記原始伝票番号で管理される。これにより、承認履歴情報を一元保持するための、各コンピュータシステム共通のデータベースが構築されることとなる。
【0063】
次に、会計監査や、業務監査、または定期的・日常的な経費の計上などの場面において前記データベースを利用する手順について説明する。なお下記のデータベース利用手順については、図6でフローチャートとして示している。
【0064】
まず、検索・閲覧プログラム104が承認履歴データベース103を参照し、承認履歴データベース103から承認履歴情報を検索する(S601)。ここで、前記検索は、前記の原始伝票番号に基づいて行うことも可能である。
【0065】
また、前記原始伝票番号に基づいて行う方法以外にも、他の項目を検索項目として検索することも可能である。
【0066】
例えば、前記の各項目取引を、承認を行ったシステムの種別、承認日時、承認者、承認者所属を検索項目とし、検索するようにしてもよい。
【0067】
この検索項目の変更をおこなうことより、ある特定の承認者の承認した伝票情報のみを抽出したり、ある期間に承認された取引伝票のみを抽出したりといった観点から承認履歴情報を統合参照することも可能となる。
【0068】
更に、伝票の承認の際に会計伝票番号を割り振っているのであれば、前記会計伝票番号に基づいて検索するようにしてもよい。
【0069】
以上より検索・閲覧プログラム104は、前記検索により得られた承認履歴情報を表示装置105に表示する(S701)。
【0070】
なお、検索結果が充分では無い場合は、検索・閲覧プログラム104が前記に例示したような、他の項目を検索項目として改めて設定し、再度検索すればよい(S801)。これにより、承認履歴情報を、検索要求が充足するまで簡便に統合参照することができる。
【0071】
(実施形態の効果の説明)
本発明より得られる効果は以下のものである。
【0072】
まず、接続されているすべてのコンピュータシステムとやりとりを行うことで、発生した承認履歴情報を統合して管理することができるという効果が得られる。承認履歴情報を共通のデータベースで一元保持するためである。
【0073】
これにより、統一すべき共通フォーマットを変更する場合も、各コンピュータシステムの設定を変えることなく変更することが可能となる。例えば、あるシステムにおける「ユーザA」が、今後、別の者に変更される場合であっても、共通の変換定義データベースの定義を変更するだけで足りることとなる。
【0074】
また、事後的に以前の定義情報が誤っていたことが発覚し、承認履歴情報を訂正しなくてはならないような場合であっても承認履歴データベースに保持されている情報のみを訂正すればよいという効果が得られる。
【0075】
更に、承認履歴情報を統合参照することができるという効果も得られる。承認履歴情報を共通の統合したデータベースから参照するためである。これにより各コンピュータシステムが相互に直接ネットワークとして接続されていない場合であっても、そのような直接ネットワークとして接続されていないコンピュータシステムの承認履歴情報も含めて、全ての承認履歴情報を統合参照することができるという効果が得られる。
【0076】
次に、各コンピュータシステムの差異の吸収が可能となるという効果が得られる。ここで、前記差異とは各コンピュータシステムでのフォーマットやコード体系の違いのことである。前述のように共通の変換定義に基づいて共通のフォーマットやコード体系に変換を行うからである。
【0077】
加えて各コンピュータシステムがシステムごとに個別にデータ変換プログラムや、変換定義を保持するデータベース、承認履歴を保持するデータベースといった機能や装置を実装する必要がないという効果もある。
【0078】
前述のようにデータ変換プログラムや、変換定義を保持するデータベース、承認履歴を保持するデータベースといった機能や装置を各コンピュータシステムで共有することができるためである。
【0079】
これにより、各コンピュータシステムは、自己のコンピュータシステムにおいて起動する入力装置のみを用意すればよいこととなる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明にかかる履歴情報の一括管理を行うコンピュータ装置、そのプログラム及びその方法は、承認伝票のデータフォーマットやコード体系などが各コンピュータシステムにより差異がある場合であっても、標準化されたフォーマットやコード体系に変換し各コンピュータシステムの情報を統合管理することができるものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の基本的構成を表すブロック図である。
【図2】変換定義データベースにおける、承認履歴情報の文字コードに関する格納例を示す図である。
【図3】変換定義データベースにおける、承認履歴情報の項目変換に関する格納例を示す図である。
【図4】承認履歴データベースにおける、承認履歴情報の格納例を示す図である。
【図5】承認履歴情報を一元保持するための、各コンピュータシステム共通のデータベースの構築するための動作について示したフローチャートである。
【図6】データベースを利用し承認履歴を照会する手順について示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0082】
101 汎用入力プログラム
102 変換定義データベース
103 承認履歴データベース
104 検索・閲覧プログラム
105 表示装置
201 第一のコンピュータシステム
301 第二のコンピュータシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
承認履歴管理をする複数システムの承認履歴統合管理実現装置であって、
前記複数システムより承認情報を取得する手段と、
前記複数システムのそれぞれに対応する変換定義を保持する手段と、
前記取得した承認情報を前記保持する変換定義情報に基づき変換する手段と、
前記変換した情報を承認履歴情報として格納し保持する手段と、
を備えることを特徴とする管理実現装置。
【請求項2】
請求項1に記載の管理実現装置であって、
前記格納し保持した承認履歴情報を項目ごとに管理する手段と、
閲覧を要求された項目について前記承認履歴情報を検索する手段と、
前記検索により取得した情報を提示する手段と、
を更に備えることを特徴とする管理実現装置。
【請求項3】
請求項2に記載の管理実現装置であって、
前記複数システムより取得した承認情報に識別符号を付加する手段を更に備え、
前記承認履歴情報を管理する手段及び前記検索する手段は前記識別符号を用いて行うことを特徴とする管理実現装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の管理実現装置であって、
前記保持している変換定義情報は、事後的に変更可能なことを特徴とする管理実現装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の管理実現装置であって、
前記承認履歴情報を複数のコンピュータシステムに共有されて利用されることを特徴とする管理実現装置。
【請求項6】
承認履歴管理をする複数システムの承認履歴統合管理実現方法であって、
前記複数システムより承認情報を取得するステップと、
前記複数システムのそれぞれに対応する変換定義を保持するステップと、
前記取得した承認情報を前記保持する変換定義情報に基づき変換するステップと、
前記変換した情報を承認履歴情報として格納し保持するステップと、
を備えることを特徴とする管理実現方法。
【請求項7】
請求項6に記載の管理実現方法であって、
前記格納し保持した承認履歴情報を項目ごとに管理するステップと、
閲覧を要求された項目について前記承認履歴情報を検索するステップと、
前記検索により取得した情報を提示するステップと、
を更に備えることを特徴とする管理実現方法。
【請求項8】
請求項7に記載の管理実現方法であって、
前記複数システムより取得した承認情報に識別符号を付加するステップを更に備え、
前記承認履歴情報を管理するステップ及び前記検索するステップは前記識別符号を用いて行うことを特徴とする管理実現方法。
【請求項9】
請求項6乃至8の何れか1項に記載の管理実現方法であって、
前記保持している変換定義情報は、事後的に変更可能なことを特徴とする管理実現方法。
【請求項10】
請求項6乃至9の何れか1項に記載の管理実現方法であって、
前記承認履歴情報を複数のコンピュータシステムに共有されて利用されることを特徴とする管理実現方法。
【請求項11】
コンピュータに請求項6から10の何れか1項に記載の管理実現方法を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−191863(P2008−191863A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24526(P2007−24526)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)