投票券発売代行装置、投票券発売代行方法、投票券発売代行装置用プログラム、および、記録媒体
【課題】ユーザに公営競技の投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させるための投票券発売代行装置等を提供する。
【解決手段】公営競技の主催元サーバ20からレースに関するオッズ情報を逐次受信し(S2)、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶し(S3)、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、受信されたオッズ情報に基づき選択し(S26)、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数に基づき、特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し(S28〜S32)、ネットワーク3を介してアクセスされた端末装置30からの要求に応じて、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示60を、レース情報表50と共に表示させる画面データを端末装置へ送信する(S37)。
【解決手段】公営競技の主催元サーバ20からレースに関するオッズ情報を逐次受信し(S2)、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶し(S3)、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、受信されたオッズ情報に基づき選択し(S26)、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数に基づき、特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し(S28〜S32)、ネットワーク3を介してアクセスされた端末装置30からの要求に応じて、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示60を、レース情報表50と共に表示させる画面データを端末装置へ送信する(S37)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置、投票券発売代行方法、投票券発売代行装置用プログラム、および、記録媒体の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
競馬や競輪といったレースにおいては、馬や自転車等の競走対象(競争体)の着順を予想して投票券が購入され、レース結果に応じて配当金が支払われる。そのため、より多くの配当金を得ようと、レース結果の的中率を向上させるレース予想方法が開発されている。例えば、特許文献1では、過去のレース結果とそのオッズパターンとを統計的に分析して、レースの荒れ度合い求め、そのレースが万馬券レースとなるか否かを予想する万馬券レース予想装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−282929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、レースを予想するための予想装置であり、特に、いわゆる万馬券レースに絞って馬券を押さえることにより回収率を高めるための予想装置であるため、馬券等の投票券の購入の際に、ユーザに投票券購入のリスクを認識させることを目的としていない。レースの荒れ度合いとは別に、投票券購入のリスクが事前に認識できれば、ユーザにとってどのレースの投票券を購入するかを決定する指標となりうるので有益である。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザに公営競技の投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させるための投票券発売代行装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置において、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段と、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段と、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段と、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段と、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段と、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段と、を備え、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投票券発売代行装置において、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段と、前記受け付けた入金情報をユーザID毎に口座データベースに記憶する入金情報記憶手段と、前記ユーザIDに基づき前記口座データベースに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段と、を更に備え、前記送信手段が、前記受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投票券発売代行装置において、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段を更に備え、前記送信手段が、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴に基づき、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の投票券発売代行装置において、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段と、前記特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズを前記レース結果記憶手段から特定する最終オッズ特定手段と、前記特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段と、を更に備え、前記送信手段が、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する前記カウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の投票券発売代行装置において、前記レース結果記憶手段の前記レース結果情報および前記投票券履歴記憶手段の前記投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段を更に備え、前記送信手段が、当該投票券が的中していた場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記レース結果記憶手段および前記投票券履歴記憶手段を参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段と、前記送信手段が、前記非的中回数が第1所定回数以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、前記送信手段が、前記結果予測困難性の度合いを表す表示と共に表示された前記結果予測困難性表示が表示される前記画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記計数手段が、前記レース結果情報を参照して、前記特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、前記レースの回数をカウントすることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記計数手段が、前記競争体選択手段により選択された競争体が複数いる場合、競争体毎に前記レースの回数をカウントし、結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いる場合、前記特定のレースの結果予測が困難であると判定することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置の投票券発売代行方法において、前記投票券発売代行装置が、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信ステップと、前記投票券発売代行装置が、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとをレース結果記憶手段に記憶するレース結果記憶ステップと、前記投票券発売代行装置が、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信ステップにおいて受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択ステップと、前記投票券発売代行装置が、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択ステップにおいて選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数ステップと、前記投票券発売代行装置が、前記計数ステップにおいてカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定ステップと、前記投票券発売代行装置が、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信ステップと、を含み、前記結果予測困難性判定ステップにおいて結果予測が困難であると判定された場合、前記送信ステップにおいて、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムにおいて、コンピュータを、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、コンピュータを、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、公営競技の特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表と共に表示させる画面データを端末装置へ送信することにより、レース情報表に結果予測困難性表示が表示され、投票時に結果予測困難性表示がユーザの目にとまりやすく、ユーザに投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る投票券発売代行システムの概要構成例を示す模式図である。
【図2】図1の投票券発売代行サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1の主催元サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1の端末装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図5】図1の投票券発売代行サーバおよび主催元サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】図1の投票券発売代行サーバがレース情報を主催元サーバから取得する動作例を示すシーケンス図である。
【図7】図1の投票券発売代行サーバが入金情報を端末装置から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【図8】図1の投票券発売代行システムにおいて、端末装置から投票情報を受け付ける動作例を示すシーケンス図である。
【図9】図1の投票券発売代行サーバが、レース結果を受け付け、払戻金額を算出する動作例を示すシーケンス図である。
【図10】図1の投票券発売代行サーバが、レースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を生成する動作例を示すシーケンス図である。
【図11】レース情報を要求するためのウェブページの一例を示す模式図である。
【図12】出馬表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図13】オッズ表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図14】レース進行状況の表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図15】図10の表示生成判定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図10の表示生成判定のサブルーチンの第1変形例を示すフローチャートである。
【図17】図10の表示生成判定のサブルーチンの第2変形例を示すフローチャートである。
【図18】図10の表示生成判定のサブルーチンの第3変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、投票券発売代行システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0021】
[1.投票券発売代行システムの構成および機能概要]
【0022】
まず、本発明の一実施形態に係る投票券発売代行システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1は、本実施形態に係る投票券発売代行システム1の概要構成例を示す模式図である。
【0024】
図1に示すように、投票券発売代行システム1は、競馬、競輪、競艇等の公営競技における投票券の発売を代行する投票券発売代行サーバ10(投票券発売代行装置の一例)と、公営競技を主催または運営し、投票券を発行する主催者側の主催元サーバ20と、投票券発売代行サーバ10を介してユーザが競技(レース)に対して投票券の購入を行うための端末装置30と、を備えている。
【0025】
投票券発売代行サーバ10と、主催元サーバ20と、端末装置30とは、ネットワーク3により接続され、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)により、データの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク3は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、および、ゲートウェイ等により構築されている。なお、投票券発売代行サーバ10と、主催元サーバ20とは、セキュリティ向上のため専用回線で接続されていてもよい。
【0026】
投票券発売代行サーバ10は、主催元が発表するレースのオッズや、レース場の状態や、レースに出場する馬や自転車やボート等の競争体の情報や、レースの結果等の情報を主催元サーバより受信する。また、投票券発売代行サーバ10は、端末装置30におけるユーザの投票券の購入を支援し、投票券の購入の受付や、各端末装置30に対して的中した投票券に対する払い戻し等の処理を行う。ここで、オッズとは配当率(掛け金に対する倍率)であり、レース開始前に概算オッズとして発表されるものと、投票券発売締切以降に確定オッズ(最終的に確定した最終オッズ)として発表されるものとがある。また、レースの競争体には、馬の騎手や、自転車やボートを操縦する選手を含めてもよい。
【0027】
主催元サーバ20は、投票券発売代行サーバ10や、レース場や投票券発売所に設置された端末装置等に対して、投票券の発行処理をしたり、発行された投票券に基づきオッズを集計して発表処理したりする。
【0028】
ユーザの端末装置30は、複数存在し、投票券の購入するための情報を表示し、購入する投票券に関する情報を投票券発売代行サーバ10に送信する。
【0029】
[2.各サーバの構成および機能]
(2.1 投票券発売代行サーバ10の構成および機能)
次に、投票券発売代行サーバ10の構成および機能について、図2を用いて説明する。
【0030】
図2は、投票券発売代行サーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、コンピュータとして機能する投票券発売代行サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。
【0032】
通信部11は、ネットワーク3に接続して主催元サーバ20と端末装置30等との通信状態を制御し、さらに、ローカルエリアネットワークに接続して、ローカルエリアネットワーク上の他のサーバとデータの送受信を行う。
【0033】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムや、ユーザに提供するレースに関する情報を提示するためのウェブページの画面データ等を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワーク3を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置(図示せず)を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0034】
また、記憶部12には、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報を、主催元サーバ20から受信して記憶するレース結果データベース12a(以下「レース結果DB12a」とする。)と、ユーザが購入した投票券の投票券履歴を記憶する投票券履歴データベース12b(以下「投票券履歴DB12b」とする。)と、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を端末装置30から受け付けて記憶する口座データベース12c(以下「口座DB12c」とする。)と、口座DB12cに含まれる各ユーザの資金の入金情報の履歴を記憶する口座スナップショットデータベース12d(以下「口座スナップショットDB12d」とする。)と、会員に関する情報を記憶する会員データベース(以下「会員DB12e」とする。)等が構築されている。
【0035】
レース結果DB12a(レース結果記憶手段の一例)には、主催元サーバ20から取得したオッズ情報、レースの結果等のレース情報がレースIDに関連付けられ記憶される。ここで、レース情報の一例として、オッズ情報の他に、競技場名、競技場の天候、馬場がダート、芝であるといった競技場の種類等のレース条件、開催されるレース名、レースに出場する馬の名前、年齢、体重や、自転車やボートの種類等の競争体の状態(馬の騎手や、自転車やボートの選手等の名前、年齢、体重等も含む)等が挙げられる。さらに、レース情報として投票券の発売が終了した場合の最終オッズの情報や、レースが終了して順位が確定した場合のレースの順位、1着と2着とのタイム差等も挙げられる。レース条件として、競技場名、発走時刻等の各レースが開始される時刻、競技場の天候、馬場がダート、芝であるといった競技場の種類、馬場状態が、”良”、”やや重”、”重”、”不良”といった競技場の状態、走る距離、コースが直線であると行ったコース条件、出走頭数等の競争体数等が挙げられる。
【0036】
投票券履歴DB12b(投票券履歴記憶手段の一例)には、ユーザが購入した投票券の購入数、購入日時、投票券を特定する投票券IDが、ユーザIDに関連付けられ記憶される。この投票券IDには、レースの開催場所、開催日時、レース番号、単勝式や連勝単式等の投票法の種類、競争体を特定する競争体ID、枠番等が関連付けられている。
【0037】
口座DB12cには、ユーザが投票券を購入するための資金が入金され、その金額がユーザIDに関連付けられ記憶される。例えば、ユーザは、レースが開催される日に購入する投票券の予算を決めて、投票券を買う前にインターネット上の銀行等から、端末装置30によって予算分の金額を口座DB12cに振り込みをする。また、投票券が的中した場合、口座DB12cには払戻金が入金される。また、ユーザが投票券を購入すると、口座DB12cにおけるユーザの残高から購入の金額が差し引かれる。さらに、口座DB12cには、ユーザによる銀行等からの入金と、払戻金による入金との累計である累計入金額が記憶される。
【0038】
口座スナップショットDB12dには、例えば、2月1日22時時点、2月2日22時時点といったように、ある日にいくら入金されていたかの累計の金額(累計入金額)が、ユーザIDと記憶された日時に関連付けられ記憶される。このように口座スナップショットDB12dには、口座DB12cにおけるユーザIDに対応する口座に入っている金額等の履歴が記憶される。なお、口座DB12cおよび口座スナップショットDB12dが入金情報記憶手段の一例である。
【0039】
会員DB12eには、会員登録されたユーザ(競馬サイトの利用者)のユーザID、名称、住所、電話番号、メールアドレス、職業、趣味、購買履歴、ユーザの関心があるテーマやジャンル等のユーザ情報が登録されている。また、会員DB12eには、ユーザが端末装置30から競馬サイトにログインする際に必要な、ユーザID、ログインID、および、パスワードが登録されている。ここで、ログインIDおよびパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用されるログイン情報である。
【0040】
また、記憶部12は、競馬サイトからの情報を端末装置30に表示させるために、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述されたウェブページのファイル等が記憶されている。
【0041】
次に、入出力インターフェース部13は、通信部11および記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行う。
【0042】
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。システム制御部14は、CPU14aがROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券発売代行のための処理や、レースが荒れる等のレースの結果が予測困難であるか否かの判定の処理等を行う。
【0043】
(2.2 主催元サーバ20の構成および機能)
次に、主催元サーバ20の構成および機能について、図3を用いて説明する。
図3は、主催元サーバ20の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0044】
図3に示すように、主催元サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース部23と、システム制御部24と、を備え、システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。なお、主催元サーバ20の構成および機能は、投票券発売代行サーバ10の構成および機能とほぼ同じであるので、投票券発売代行サーバ10の各構成や各機能において、異なるところを中心に説明する。
【0045】
通信部21は、ネットワーク3やローカルエリアネットワーク等を通して、端末装置30や投票券発売代行サーバ10等と通信状態を制御等するようになっている。
【0046】
記憶部22には、レースに関する情報等が記憶されている。
【0047】
システム制御部24は、CPU24a、ROM24b、RAM24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、ROM24bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券発売代行サーバ10等から投票の情報を受け付け、オッズを算出する処理等を行う。
【0048】
(2.3 端末装置30の構成および機能)
次に、端末装置30の構成および機能について、図4を用いて説明する。
図4は、端末装置30の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように、コンピュータとして機能する端末装置30は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やPDA等の携帯端末であり、通信部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、入出力インターフェース部35と、システム制御部36とを備えている。そして、システム制御部36と入出力インターフェース部35とは、システムバス37を介して接続されている。
【0050】
通信部31は、ネットワーク3を通して、投票券発売代行サーバ10等と通信を制御する。なお、端末装置30が携帯端末装置の場合、ネットワーク3の移動体通信網に接続するために、通信部31は、無線通信機能を有する。
【0051】
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム、ウェブブラウザのプログラムやウェブブラウザ用ツールバーのプログラム等を記憶する。
【0052】
表示部33は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。表示部33には、競馬サイトのトップページの画面や特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表のウェブページがウェブブラウザにより表示される。
【0053】
操作部34は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。ユーザは、操作部34により応答を入力する。なお、表示部33がタッチパネルのようなタッチスイッチ方式の表示パネルの場合、操作部34は、ユーザが接触または近接した表示部33の位置情報を取得する。
【0054】
入出力インターフェース部35は、通信部31および記憶部32とシステム制御部36とのインターフェースである。
【0055】
システム制御部36は、例えば、CPU36aと、ROM36bと、RAM36cとを有する。システム制御部36は、CPU36aが、ROM36bや、RAM36cや、記憶部32に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、システム制御部36は、ウェブブラウザのプログラムを実行しウェブブラウザとして機能する。
【0056】
(2.4 投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能ブロック)
次に、投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能ブロックについて図5を用いて説明する。
図5は、投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0057】
図5に示すように、投票券発売代行サーバ10は、機能ブロックとして、記憶部12と、端末装置30とのデータの入出力を行う端末装置入出力部16と、レースが荒れる等のレースの結果が予測困難であるか否かの判定等を行う判定部17と、主催元サーバ20とのデータの入出力を行う主催元入出力部18とを有する。
【0058】
端末装置入出力部16は、口座DB12cに記憶するための入金情報を端末装置30から受け付ける入金情報受付部16a(入金情報受付手段の一例)と、購入する投票券の投票券IDや枚数等に関する情報を端末装置30から受け付ける投票券購入受付部16bと、レース情報を端末装置30に出力するレース情報表出力部16c(送信手段の一例)とを有する。
【0059】
判定部17は、過去に行われたレースの結果やオッズ情報等に基づき、レースの結果が予測困難であるか否かを判定する結果予測困難性判定部17a(競争体選択手段、計数手段、結果予測困難性判定手段の一例)と、結果予測困難性を示す表示を生成する表示生成判定部17bと、ユーザが購入した投票券が的中した場合、最終オッズに応じて払戻金額を算出し、払戻金額の情報を口座DB12cに記憶する的中投票券払戻部17cと、を有する。
【0060】
主催元入出力部18は、ユーザが購入した投票券に関する情報を主催元サーバ20に送信する投票情報送信部18aと、投票券発売中におけるオッズや最終オッズを受信するオッズ受信部18b(オッズ情報受信手段の一例)と、主催元サーバ20からレース結果等を受信するレース結果受信部18cとを有する。
【0061】
次に、主催元サーバ20は、投票券の購入状況に基づき算出されるオッズに関する情報を投票券発売代行サーバ10に出力するオッズ出力部20aと、レースに的中した投票券に対する払戻の処理を行う的中投票券払戻部20bと、レース場や投票券発売所に設置された端末装置や投票券発売代行サーバ10に対してレースの投票券の発行を行う投票券発行部20cとを有する。なお、オッズ出力部20aは、レース場の状態や、競争体の情報や、レースの結果等の情報等も投票券発売代行サーバ10に出力する。
【0062】
[3.投票券発売代行システムの動作]
次に、本発明の1実施形態に係る投票券発売代行システム1の動作について図6から図15を用い説明する。
【0063】
図6を用いて、主催元サーバ20からのレース情報を取得する動作、図7を用いて、端末装置30からの入金情報を取得する動作、図8を用いて、端末装置30からの投票情報を受け付ける動作、図9を用いて、払戻金額を算出する動作、図10〜図14を用いて、レースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示の生成する動作、図15を用いて、結果予測困難性表示の生成の判定のサブルーチンについて説明する。
【0064】
(3.1 レース情報の取得)
投票券発売代行サーバ10がレース情報を主催元サーバ20から取得する動作について図6を用いて説明する。
図6は、投票券発売代行サーバ10がレース情報を主催元サーバ20から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【0065】
図6に示すように、主催元サーバ20は、オッズ出力部20aとして、レース情報を投票券発売代行サーバ10に逐次送信する(ステップS1)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、レースが開催されている間において、例えば、所定時間間隔で、投票券の売り上げ状況において変化する各投票券のオッズ情報等のレース情報を、レースを特定するレースIDと共に投票券発売代行サーバ10に送信する。なお、主催元サーバ20のシステム制御部24は、所定時間間隔に限らず、不規則な間隔で、レース情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよいし、投票券発売代行サーバ10からの要求に応じて、レース情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよい。また、主催元サーバ20のシステム制御部24は、オッズが更新される度に、オッズ情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよい。また、競争体には競争体IDが予め割り当てられている。
【0066】
次に、投票券発売代行サーバ10は、オッズ受信部18bおよびレース結果受信部18cとして、レース情報を主催元サーバ20から逐次受信する(ステップS2)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、主催元サーバ20から逐次送信されてくるレース情報を逐次受信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段の一例として機能する。
【0067】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報をレース結果DB12aに記憶する(ステップS3)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースIDに関連付けて、レース情報をレース結果DB12aに記憶して、蓄積、更新する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報を記憶するレース結果記憶手段の一例として機能する。
【0068】
(3.2 入金情報の取得)
次に、入金情報の取得について図7を用いて説明する。
【0069】
図7は、投票券発売代行サーバ10が入金情報を端末装置30から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【0070】
例えば、ユーザは、今日開催されるレースに対して購入する投票券の予算として、投票券を購入する前に、投票券購入の資金を、投票券発売代行サーバ10に開設してある自分の口座に予め入金をしておく。ユーザは、端末装置30から投票券発売代行サーバ10の競馬サイトにログインして、入金の手続きを行う。投票券発売代行サーバ10は、会員DB12eを参照して、ログイン処理を行い、入金を受け付ける。なお各レースの状況を見て、レース毎に入金手続きを行ってもよい。
【0071】
図7に示すように、端末装置30は、入金情報を投票券発売代行サーバ20に送信する(ステップS4)。具体的には、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、ユーザが入力した入金額に対応した入金情報を、ユーザを特定するためのユーザIDと共に、投票券発売代行サーバ20に送信する。
【0072】
次に、投票券発売代行サーバ10は、入金情報受付部16aとして、入金情報を端末装置30から受信する(ステップS5)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、端末装置30から入金情報を、上記ユーザを特定できるIDと共に受信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段の一例として機能する。
【0073】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に入金情報を記憶する(ステップS6)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、口座DB12cにおけるユーザIDに対応する口座に入金情報を記憶する。なお、投票券が的中した場合も、払戻金額の情報が、入金情報として口座DB12cに記憶される(詳細は後述する)。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、入金履歴として、入金情報を記憶する日時と共に入金情報を口座スナップショットDB12dに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受け付けた入金情報をユーザID毎に口座DB12c等に記憶する入金情報記憶手段の一例として機能する。
【0074】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に所定期間における累計入金額の情報を記憶する(ステップS7)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、2月2日22時時点において、2月1日22時〜2月2日22時の1日間(所定期間)において、入金情報として、口座DB12cにいくら入金されていたのかの累計の金額(累計入金額)を、口座スナップショットDB12dにユーザIDと記憶させる日時(日時情報)とに関連付けて記憶する。なお、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、累計入金額の情報を口座DB12cにも記憶してもよい。
【0075】
次に、投票券発売代行サーバ10は、基準入金額を算出する(ステップS8)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、口座スナップショットDB12dから過去に記憶された累計入金額に関する情報を、日時情報と共に読み出し、ある日の累計入金額とこの前日の累計入金額との差額から、基準入金額として1日当たりの平均入金額を算出する。さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、当該平均入金額の他に、過去の入金額の標準偏差も算出する。なお、基準入金額として、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、払戻による入金を含めず、ユーザにより銀行等から入金されてきた場合のみの累計入金額を算出し、この累計金額から、ユーザ入金の基準入金額を算出してもよい。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき口座DB12a等に過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段の一例として機能する。
【0076】
次に、投票券発売代行サーバ10は、基準入金額を会員DB12eに記憶する(ステップS9)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、算出した基準入金額や入金額の標準偏差を、ユーザIDに関連付けて会員DB12eに記憶する。
【0077】
(3.3 投票情報の受付)
次に、投票情報の受付について図8を用いて説明する。
【0078】
図8は、投票券発売代行システム1において、端末装置30から投票情報を受け付ける動作例を示すシーケンス図である。
【0079】
ユーザは投票券発売代行サーバ10が提供するレース情報表(詳細は後述する)や、レース関する情報誌等を参考にして、どのレース、どの競争体、投票券の種類、投票券の組み合わせ等を選択し、購入する投票券を決める。そして、ユーザは、端末装置30を利用して、投票券発売代行サーバ10が提供する投票のためのウェブページにおいて、ユーザの口座に予め入金した金額の範囲内で、選択した各投票券の購入数を入力する。
【0080】
各投票券の購入数等が入力されて確定された後、端末装置30は、投票情報を投票券発売代行サーバ10に送信する(ステップS10)。具体的には、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、投票券を特定する投票券IDや、各投票券IDに対応した投票数に関する情報等の投票情報を、ユーザIDと共に、投票券発売代行サーバ10に送信する。
【0081】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票券購入受付部16bとして、投票情報を端末装置30から受信する(ステップS11)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、ユーザID等と共に投票情報を端末装置30から受信する。
【0082】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に投票情報を投票券履歴DB12bに記憶する(ステップS12)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受信した投票情報を投票時間(例えば、投票情報を投票券発売代行サーバ10が受信した時間等)と共に、ユーザが購入した投票券の投票券履歴として、受信したユーザID毎に投票券履歴DB12bに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段の一例として機能する。
【0083】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票情報を集計する(ステップS13)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、他の端末装置30から投票されてきた投票券の投票情報も併せて、共通する投票券IDに基づき、投票券毎の投票数を集計する。
【0084】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票情報送信部18aとして、集計された投票情報を主催元サーバ20に送信する(ステップS14)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、投票券IDと共に、集計された投票数を主催元サーバ20に送信する。
【0085】
主催元サーバ20は、投票情報を投票券発売代行サーバ10から受信する(ステップS15)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、投票券IDと共に投票数を投票券発売代行サーバ10から受信する。
【0086】
次に、主催元サーバ20は、オッズを算出する(ステップS16)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、受信した投票情報の投票券IDに基づき、競争体IDや枠番等を特定し、競争体や枠毎に、受信した投票情報の投票数を集計してオッズを算出する。なお、算出されたオッズは、レース情報として投票券発売代行サーバ10等に配信される。
【0087】
(3.4 払戻金額の算出)
次に、払戻金額の算出について図9を用いて説明する。
図9は、投票券発売代行サーバ10が、レース結果を受け付け、払戻金額を算出する動作例を示すシーケンス図である。
【0088】
図9に示すように、あるレースの投票が終了した場合(例えばレース開始の所定時間前)、主催元サーバ20は、最終オッズを算出する(ステップS17)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、レースの投票が終了した時点で、ステップS16のように、競争体IDや枠番、投票券ID等毎に投票数を集計して、最終的に確定した最終オッズを算出する。
【0089】
次に、あるレースが終了して順位が確定した場合、主催元サーバ20は、レース結果を集計する(ステップS18)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、終了した競技のレース結果として、レースIDに関連付けて各競争体IDや枠番毎に順位付けを行う。さらに、主催元サーバ20のシステム制御部24は、レース結果として、所定の順位内に入った競争体に対応して、その組み合わせ等に該当した投票券、すなわち、的中した投票券の投票券IDを特定し、当該投票券IDに対応した払戻金額を求める。
【0090】
次に、主催元サーバ20は、オッズ出力部20aとして、最終オッズおよびレース結果を投票券発売代行サーバ10へ送信する(ステップS19)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、レースIDと共に、競争体IDや投票券ID等に関連付けられた最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券IDや払戻金額等のレース結果とを、投票券発売代行サーバ10へ送信する。
【0091】
次に、投票券発売代行サーバ10は、オッズ受信部18bおよびレース結果受信部18cとして、最終オッズおよびレース結果を主催元サーバ20から受信する(ステップS20)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、レースIDと共に、競争体ID等に関連付けられた最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券IDや払戻金額等のレース結果とを、主催元サーバ20から受信する。
【0092】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズおよびレース結果をレース結果DB12aに記憶する(ステップS21)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースIDに関連付けて、競争体IDや投票券ID等毎の最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券ID等のレース結果とを、レース結果DB12aに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去の競技のレース結果と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段の一例として機能する。
【0093】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に払戻金額を算出する(ステップS22)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザID毎に、的中している投票券の投票券IDを特定し、この投票券IDの投票数に応じて、各ユーザに対する払戻金額を算出する。
【0094】
次に、投票券発売代行サーバ10は、払戻金額の情報を記憶する(ステップS23)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、算出された払戻金額の情報を、入金情報として口座DB12cのユーザIDに対応した箇所に記憶する。なお、投票券発売代行サーバ10は、的中投票券払戻部17cとして、ステップS22からステップS23の処理を行う。
【0095】
(3.5 結果予測困難性表示)
次に、レース結果予測の困難性の表示について図10〜図14を用いて説明する。
【0096】
図10は、投票券発売代行サーバ10が、レースの結果予測が困難であることを示すメッセージを生成する動作例を示すシーケンス図である。図11は、レース情報を要求するためのウェブページの一例を示す模式図である。図12は、出馬表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。図13は、オッズ表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。図14は、レース進行状況の表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【0097】
ユーザは、レースに投票するために投票券発売代行サーバ10が提供する競馬サイトにログインする。端末装置30は、入力されたログイン情報を投票券発売代行サーバ10に送信し、競馬サイトのウェブページに関する情報を受信し表示部33に表示させる。ユーザは、投票券の購入に必要な情報を集めるために、レースが開催される競馬場をウェブページ上で選択等をして、情報にアクセスする。
【0098】
図10に示すように、端末装置30は、レース情報表の表示を投票券発売代行サーバ10に要求する(ステップS25)。ユーザが、図11に示すようなウェブページ40において、競馬場”△○”におけるレース番号のレース情報表を閲覧するため、レース番号のボタンをクリックすると、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、クリックされたレース番号のボタン41に対応するレースIDを、投票券発売代行サーバ10に送信する。例えば、第7レースのボタン”R7”がクリックされる。また、クリックされたとき、出馬表やオッズ表と言ったレース情報表の種類に関する情報も端末装置30から送信される。なお、ボタン42は、競馬場を選択するボタンである。
【0099】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レースIDに対応するレースのオッズが第1所定倍率以下である競争体を抽出する(ステップS26)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、端末装置30からレースIDを受信し、受信したレースIDに対応するレースに関するオッズ情報を、レース結果DB12aから読み出す。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、例えば、1着になる競争体を当てる投票券に関する単勝オッズが2倍以下である競争体の競争体IDを抽出する。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、抽出した競争体の競争体数をカウントする。
【0100】
また、2着や3着になる競争体を当てる投票券に関する複勝オッズのように、オッズが範囲で表される場合は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、オッズ範囲の上限値や、下限値や、または、上限値および下限値等の平均値が第1所定倍率以下である競争体の競争体IDを抽出する。1着、2着等になる競争体の組み合わせや、順番を当てる投票券(いわゆる連勝複式、連勝単式)の場合や、1着、2着等になる競争体の枠番の組み合わせや、順番を当てる投票券の場合には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、第1所定倍率以下のオッズである投票券における組み合わせに含まれる競争体の競争体IDを抽出する。3着までに入る2つの競争体の組み合わせを当てる投票券(いわゆる拡大2連勝複式等)の場合は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、オッズ範囲の上限値および下限値等の平均値等が第1所定倍率以下のオッズである投票券における組み合わせに含まれる競争体の競争体IDを抽出する。
【0101】
なお、第1所定倍率の設定の仕方として、オッズの値が低い、すなわち、所定以上人気が高い競争体が抽出できればよい。また、単勝や複勝といった投票券の種類により、第1所定倍率を変えてもよい。また、順位1位の競争体のオッズが、2位の競争体のオッズより所定の値離れている競争体が抽出されてもよい。
【0102】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段の一例として機能する。
【0103】
投票券発売代行サーバ10は、抽出された競争体数が0より多いか否かを判定する。(ステップS27)。投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントした競争体数が0より多いか否か、すなわち、ユーザが閲覧しようとしているレースにおいて、所定以上人気が高い競争体が存在したか否かを判定する。
【0104】
抽出された競争体が存在する場合(ステップS27;YES)、投票券発売代行サーバ10は、レース回数のカウント処理されていない競争体が存在するか否かを判定する(ステップS28)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS30で説明するレース回数のカウント処理がされていない競争体が存在する否かを判定する。ステップの初回はレース回数のカウント処理がされていないので、次のステップに移る。
【0105】
レース回数のカウント処理されていない競争体が存在する場合(ステップS28;YES)、投票券発売代行サーバ10は、競争体IDを1体分特定する(ステップS29)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースのカウント処理がされていない競争体の競争体IDを1体分特定する。
【0106】
次に、投票券発売代行サーバ10は、過去の最終オッズが第2所定倍率以下、かつ、所定順位以上のレースの回数を競争体ID毎に加算する(ステップS30)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aを参照して、競争体IDに基づき、競争体IDに対応する競争体が出場したレースを抽出する。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、競争体が出場したレースうち、当該競争体に関連した投票券における過去の最終オッズが第2所定倍率以下のレース(当該競争体が人気の高かったレース)を特定する。なお、第2所定倍率の設定の仕方は、ステップS26において説明した第1所定倍率の設定の仕方のように、投票券の種類等に応じて設定してもよい。また、第2所定倍率と第1所定倍率とは同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
【0107】
さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去の最終オッズが第2所定倍率以下のレースのうち、レースの順位が例えば4位以上であったレース(勝てなかったレース)の回数をカウントする。例えば、3着までに入れなく、払戻の対象になった投票券(的中した投票券)に絡まなかったレースがカウントされる。
【0108】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aに記憶されたレース結果情報を参照して、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段の一例として機能する。
【0109】
なお、このステップにおいて、投票券発売代行サーバ10は、人気があったが、レースに勝てなかった、いわゆるレースが荒れた場合を競争体毎にカウントする。また、第2所定倍率が第1所定倍率より低く設定し、いわゆる大穴の場合のみを、投票券発売代行サーバ10は、カウントしてもよい。
【0110】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ステップS28に戻り、レース回数のカウント処理されていない競争体が存在するか否かを判定する。ステップS26で複数の競争体が抽出された場合、抽出された競争体分のステップS30の処理が行われる。全ての競争体に関して、レースの回数がカウントされた場合、ステップS28に移る。
【0111】
レース回数のカウント処理されていない競争体が存在しない場合(ステップS28;NO)、投票券発売代行サーバ10は、レース結果の予測困難度を算出する(ステップS31)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、例えば、カウントされたレース回数を、レース結果の予測困難度(結果予測困難性の度合いの一例)とする。ある競争体に対して、いわゆる荒れたレースに関係したレース回数が多いほど、当該競争体が出場するレースの予測が困難になりやすいと言える。人気があったが、3着以下の順位になれず勝てなかったレースの回数が多い競争体が絡んだレースはレース結果を予測することは難しいと考えられる。ここで、予測困難であるレースとして、例えば、成績にばらつきがあり番狂わせの競争体が出場しているレースや、そのような競争体が多く出場しているレース、または、実力が拮抗した競争体が集まっているレース等が挙げられる。
【0112】
さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、予測困難度を算出する際、予測困難度の確からしさの確度を算出する。例えば、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aから読み出したレース結果に基づき、過去に予測困難度を算出したレースが、実際にレースが荒れたか等の統計を取って、その確からしさの確率を算出して確度とする。
【0113】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出する結果予測困難性判定手段の一例として機能する。
【0114】
なお、予測困難度として、カウントされたレース回数の他に、カウントされたレース回数の増加に伴い、レース結果の予測困難度が増加する指標ならばよい。また、ステップS26において、複数の競争体が抽出された場合、各競争体のレース回数の合計や、重み付けをして合計してもよい。また、抽出された競争体の数が多い程、予測困難度が増加するような指標でもよい。
【0115】
次に、投票券発売代行サーバ10は、予測困難か否かを判定する(ステップS32)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース回数に基づき算出された予測困難度が所定閾値以上の場合、ユーザがレース情報表の表示要求をしてきたレースが予測困難であるとする。この予測困難度の閾値は、例えば、予測困難度の確からしさの確度が所定以上になるように設定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントされたレースの回数に基づき、特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段の一例として機能する。なお、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性判定部17aとして、ステップS26からステップS32の処理を行う。
【0116】
レース結果が予測困難であると判定された場合(ステップS32;YES)、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定のための処理をする(ステップS33)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券を購入するユーザに応じて、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定のための処理を、後述する表示生成判定のサブルーチンに基づき行う。
【0117】
次に、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS33の表示生成判定の判定結果のフラグに基づき、フラグがONならば、結果予測困難性表示を生成すると判定し、フラグがOFFならば、結果予測困難性表示を生成しないと判定する。
【0118】
結果予測困難性表示を生成すると判定された場合(ステップS34;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成の処理を行う(ステップS35)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、図12に示すような結果予測困難性表示60の一例としてメッセージ表示61や結果予測困難性マーク62を生成する。さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、算出された荒れ度や確度に対応した荒れ度マークおよび確度のマーク63を生成する。荒れ度マークおよび確度のマーク63は、結果予測困難性の度合いを表す表示の一例である。なお、投票券発売代行サーバ10は、表示生成判定部17bとして、ステップS33からステップS35の処理を行う。
【0119】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報表を生成する(ステップS36)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、図12に示すようなレース情報表をHTML等のマークアップ言語により生成する。図12に示すように、レースが荒れる等、競争体の順位の予測の困難性が高い場合、かつ、ユーザに表示する必要がある場合、レース情報表を表示するウェブページ50に結果予測困難性表示60が表示される。
【0120】
レース情報表のウェブページ50は、レースを選択するレース選択ボタン51と、レースが行われる場所を選択するレース場選択ボタン52と、レース情報表の種類を示すレース情報表種類表示53と、レース番号を表示するレース番号表示54と、レース場の名前、発走時刻等の各レースが開始される時刻、競技場の種類、競技場の状態、走る距離、競争体数、コース条件等のレースに関するレース条件を表示するレース条件表示55と、投票券を購入するウェブページに移るための投票ボタン56と、各競争体の情報を示す競争体情報表示欄57とを有する。
【0121】
結果予測困難性表示60は、メッセージ表示61と、結果予測困難性マーク62と、荒れ度マークおよび確度のマーク63とを有する。メッセージ表示61は、選択されたレースの順位等のレースを予測することが難しいことを知らせる表示である。結果予測困難性マーク62は、選択されたレースを予測することが難しいと注意を視覚的に促すマークである。荒れ度マークおよび確度のマーク63は、予測困難度を示す荒れ度マークと、結果予測困難性がどれほど確からしいかの確度を示すマークである。荒れ度は星の数により表し、星の数が多い程、予測困難度が高いことを示し、確度の星の数が多い程、結果予測困難性の確度が高いことを示す。この結果予測困難性表示60が、投票ボタン56の近傍に表示され、ユーザが投票する際の注意を促している。
【0122】
なお、抽出された競争体が存在しない場合(ステップS27;NO)、レース結果の予測が困難であると判定されなかった場合(ステップS32;NO)、結果予測困難性表示を生成すると判定されなかった場合(ステップS34;NO)は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測困難性表示60が表示されない状態のレース情報表を生成する。また、ウェブページ50は、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データの一例である。結果予測困難性表示60が表示されたウェブページ50は、結果予測困難性表示60をレース情報表と共に表示させる画面データの一例である。
【0123】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報表出力部16cとして、レース情報表の情報を端末装置30へ送信する(ステップS37)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、HTML等で記述されたレース情報表の情報を端末装置30へ送信する。
【0124】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ネットワークを介してアクセスされた端末装置30からの要求に応じて、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させる画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測困難性の度合いを表すマークと共に表示された結果予測困難性表示が表示される画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0125】
次に、端末装置30は、レース情報表を表示する(ステップS38)。端末装置30のシステム制御部36は、投票券発売代行サーバ10から要求したレース情報表の情報を受信し、図12に示すようなウェブページ50を表示部33に表示させる。
【0126】
ユーザは、結果予測困難性表示60を参考して、さらに他のレースのレースボタンをクリックして、レース情報表を閲覧し、購入する投票券を探す。購入する投票券が決まり、投票ボタン56がクリックされた場合、画面が投票券の購入手続きのウェブページになり、図8に示したように、ステップS10の処理が行われる。
【0127】
なお、図13に示すように、レース情報表として、オッズ情報が中心に示される場合は、レース情報表のウェブページ50Bにおいて、レース情報表種類表示53には、オッズ表である旨の表示がされ、競争体情報表示欄57Bには、競争体に対するオッズや、競争体の組み合わせに対するオッズ等のオッズ情報が表示される。また、オッズボタン58には、投票券の種類を選択するボタンが示される。このレース情報表のウェブページ50Bの中の、投票ボタン56の近傍に結果予測困難性表示60が表示される。
【0128】
また、図14に示すように、レース進行状況のレース情報表の場合は、レース情報表のウェブページ50Cにおいて、レース情報表種類表示53には、レース進行状況表である旨の表示がされ、競争体情報表示欄57Cには、開催される、または、開催されたレース毎に、投票ボタン56や、結果予測困難性表示欄65が表示される。結果予測困難性表示欄65において、レース毎に結果予測困難性表示60Bが表示される。結果予測困難性表示60Bは、結果予測困難性マーク62と、荒れ度マークおよび確度のマーク63とを有する。
【0129】
(3.6 表示生成判定のサブルーチン)
次に、表示生成判定のサブルーチンについて図15を用いて説明する。
【0130】
図15は、図10の表示生成判定のサブルーチンを示すフローチャートである。
この表示生成判定のサブルーチンは、ユーザが大量の投票券を購入しようとしているか否かを判定し、大量の投票券を購入しようとしていると判定された場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0131】
ステップS32で、レースの予測が困難であると判定された場合、図15に示すように、投票券発売代行サーバ10は、入金額および基準入金額を読み出す(ステップS40)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、本日の投票券を購入するための入金額を口座DB12cから読み出し、基準入金額を口座スナップショットDB12dから読み出す。
【0132】
次に、投票券発売代行サーバ10は、入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きいか否かを判定する(ステップS41)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日入金されている入金額の合計が、基準入金額より第1所定金額以上大きいか否かを判定する。なお、第1所定金額の一例として、過去の入金額の標準偏差σに対して、0倍、1倍、1.5倍等の標準偏差の実数倍が挙げられる。
【0133】
入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きい場合(ステップS41;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS42)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日の入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きい場合、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0134】
入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きくない場合(ステップS41;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS43)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日の入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きくない場合、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。また、レース状況を確認している段階で未だ入金していない場合は、レース結果予測の困難性の表示が行われない。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、結果予測困難性表示60をレース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0135】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行う。
【0136】
以上、本実施形態によれば、公営競技の特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示60、60Bを、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表(ウェブページ50、50B、50C)と共に表示させる画面データを端末装置30へ送信することにより、レース情報表のウェブページ50等に結果予測困難性表示60、60Bが表示され、投票時に結果予測困難性表示60、60Bがユーザの目にとまりやすく、ユーザに投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させることができる。また、レース情報表のウェブページ50、50B、50C内に結果予測が困難である旨のメッセージ表示61や結果予測困難性マーク62(結果予測困難性表示60、60B)を表示させることにより、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0137】
また、投票券発売代行サーバ10が、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付け、受け付けた入金情報をユーザID毎に口座DB12cに記憶し、ユーザIDに基づき口座DB12cに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出し、受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、いわゆる大口購入をしようとしているユーザにとって、結果予測困難性表示60、60Bの結果予測困難性の情報は重要な判断材料になり、このようなユーザに対して結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性の表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0138】
また、投票券発売代行サーバ10が、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて投票券履歴DB12bに記憶し、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、レースが荒れる等のレース結果の予測が困難であるかどうか気になるユーザに対して、レース情報表のウェブページ50等内に結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。また、レース結果の予測が困難であるかどうか気にしないユーザにとって結果予測困難性表示60、60Bを表示させないようにできるため、そのようなユーザにとって煩わしさを低減できる。
【0139】
また、投票券発売代行サーバ10が、レース結果DB12aのレース結果情報および投票券履歴DB12bの投票券履歴を参照して、ユーザが購入した投票券が的中していたか否かを判定し、当該投票券が的中していた場合に、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、レースに的中した後で判断力に影響が出ている可能性が高いので、このようなユーザに対して結果予測困難性表示60、60Bを表示させることで、冷静に判断ができるようにユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0140】
また、投票券発売代行サーバ10が、レース結果DB12aおよび投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントし、非的中回数が第1所定回数以上である場合に、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する場合、いわゆる大口購入で過去に負けたユーザに対して、結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0141】
また、投票券発売代行サーバ10が、レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、結果予測困難性の度合いを表す表示の一例の荒れ度マークのマーク63と共に表示された結果予測困難性表示が表示される画面データを端末装置30へ送信する場合、ユーザが、結果予測困難性の度合いに気づき、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0142】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第1変形例について図16に基づき説明する。
【0143】
図16は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第1変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、オッズが低く的中する率が高い投票券を購入する傾向である、いわゆる本命志向である場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0144】
ステップS32で、レースの予測が困難であると判定された場合、図16に示すように、投票券発売代行サーバ10は、レースおよび競争体を特定する(ステップS44)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bを参照して、ユーザIDに基づきユーザが過去に購入した投票券の投票券IDを読み出し、レース結果DB12aを参照して、投票券IDからレースおよび競争体を特定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段の一例として機能する。
【0145】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズをレース結果DB12aから読み出す(ステップS45)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aを参照して、特定されたレースのレースIDおよび競争体の競争体IDに対応した最終オッズを読み出す。なお、投票券IDより投票券の最終オッズを特定してもよい。
【0146】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズをレース結果DB12aから特定する最終オッズ特定手段の一例として機能する。
【0147】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする(ステップS46)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、読み出した最終オッズが第3所定倍率以下、すなわち、所定の人気があった競争体を含む投票券を過去にどのくらいの数、購入したかを集計する。例えば、ある日のあるレースで最終オッズが低い投票券を購入した枚数、同日の別のレースで最終オッズが低い投票券を購入した枚数、別に日に、最終オッズが低い投票券の購入枚数等を合計する。なお、合計値は、ユーザが過去に購入した全ての投票券に関してでも、所定の期間に購入した投票券に関してでもよい。
【0148】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段の一例として機能する。
【0149】
投票券発売代行サーバ10は、投票数と総投票数との比が所定値以上か否かを判定する(ステップS47)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する集計した投票数の割合が、所定値以上か否かを判定する。投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが過去に購入した投票券の枚数の合計(総投票数)に対し、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の枚数の合計(カウントされた投票数)の比により、判定を行う。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の枚数の合計を、購入した投票券のレースに関するレース数で割った値によって、判定してもよい。
【0150】
投票数と総投票数との比が所定値以上の場合(ステップS47;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS48)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0151】
投票数と総投票数との比が所定値以上でない場合(ステップS47;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS49)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0152】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の総投票数に対するカウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0153】
以上のように、投票券発売代行サーバ10が、過去の競技のレース結果と共に最終的に確定した最終オッズをレース結果DB12aに記憶し、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定し、特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズをレース結果DB12aから特定し、特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントし、ユーザが購入した投票券の総投票数に対するカウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、本命が外れやすい、いわゆる荒れるレースの場合に、投票を避けたいユーザ、いわゆる本命志向のユーザに対して、レース結果の予測が困難であるメッセージ情報等の結果予測困難性表示60を、投票券を購入するためのレース情報表ともに示すことにより、投票時に、結果予測の困難性のメッセージ等の結果予測困難性表示60、60Bが、このようなユーザの目にとまりやすく、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0154】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第2変形例について図17に基づき説明する。
図17は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第2変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、前回購入した投票券がレースに的中し、気持ちが高揚している場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0155】
投票券発売代行サーバ10は、前回購入した投票券を特定する(ステップS50)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、投票券履歴DB12bを参照して、前回のレースに購入した投票券の投票券IDを特定する。なお、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、前回のレース日に購入した投票券を特定してもよい。
【0156】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票券が前回的中したか否かを判定する(ステップS51)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定した投票券IDに基づき、レース結果DB12aを参照して、投票券IDに対応する投票券がレースに的中していたか否かを判定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aのレース結果情報および投票券履歴DB12bの投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段の一例として機能する。
【0157】
投票券が前回的中した場合(ステップS51;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS52)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0158】
投票券が前回的中しなかった場合(ステップS51;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS53)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0159】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券が的中していた場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。なお、レースに的中した場合、払戻金がユーザに支払われるので、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、口座DB12cを参照して払戻金の額が、ユーザの基準入金額より第1所定金額以上の場合に、結果予測困難性表示を生成してもよい。
【0160】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第3変形例について図18に基づき説明する。
図18は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第3変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、過去に大量に投票券を購入したがレースに的中せず、投票券の購入に慎重になっている場合、または、負けを取り戻そうとしている場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0161】
投票券発売代行サーバ10は、第2所定金額以上の投票券を購入して、レースに的中しなかった非的中回数をカウントする(ステップS55)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上として例えば10万円以上分の投票券を大量に購入していた場合、当該投票券の投票券IDを特定する。次に投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定された投票券IDに基づき、レース結果DB12aを参照して、レースに的中していなかった投票券を判定し、投票券ID毎に的中していない場合の非的中回数をカウントする。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aおよび投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段の一例として機能する。
【0162】
次に投票券発売代行サーバ10は、非的中回数が第1所定回数以上か否かを判定する(ステップS56)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントされた非的中回数が、第1所定回数として例えば10回以上か否かを判定する。
【0163】
非的中回数が第1所定回数以上である場合(ステップS56;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS57)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0164】
非的中回数が第1所定回数以上でない場合(ステップS56;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS58)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0165】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、非的中回数が第1所定回数以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0166】
なお、投票券発売代行サーバ10は、レース結果DB12aのレース結果情報を参照して、特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントしてもよい。レースの回数をカウントする場合を、競技場の種類、競技場の状態、走る距離等のレース条件が類似した過去レースに限定するので、レース結果の予測困難である否かを判定の精度を向上させることができる。なお、レース条件が類似するレースの一例として、レース条件の項目のうち、所定の数一致しているとか、特定の項目が一致しているとかが挙げられる。
【0167】
また、投票券発売代行サーバ10は、ステップS31やステップS32において、選択された競争体が複数いる場合、競争体毎にレースの回数をカウントし、レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いるとき、特定のレースの結果予測が困難であると判定してもよい。この場合、レース結果が予測困難である否かを判定の精度がより向上する。例えば、成績にばらつきがあり番狂わせを引き起こす可能性が高い競争体が複数(第2所定回数以上として、例えば2)出場している場合、レースが荒れる可能性が高くなる。また、予測困難度がそれ程高くなくても、このような競争体が複数出場しているレースは、荒れる可能性が高くなる。
【0168】
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0169】
1:投票券発売代行システム
3:ネットワーク
10:投票券発売代行サーバ(投票券発売代行装置)
12a: レース結果DB(レース結果記憶手段)
12b:投票券履歴DB12b(投票券履歴記憶手段)
12c: 口座DB12c
12d:口座スナップショットDB12d
20:主催元サーバ
30:端末装置
50、50B、50C:ウェブページ(レース情報表)
60、60B:結果予測困難性表示
61:メッセージ表示
62:結果予測困難性マーク
63:マーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置、投票券発売代行方法、投票券発売代行装置用プログラム、および、記録媒体の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
競馬や競輪といったレースにおいては、馬や自転車等の競走対象(競争体)の着順を予想して投票券が購入され、レース結果に応じて配当金が支払われる。そのため、より多くの配当金を得ようと、レース結果の的中率を向上させるレース予想方法が開発されている。例えば、特許文献1では、過去のレース結果とそのオッズパターンとを統計的に分析して、レースの荒れ度合い求め、そのレースが万馬券レースとなるか否かを予想する万馬券レース予想装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−282929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、レースを予想するための予想装置であり、特に、いわゆる万馬券レースに絞って馬券を押さえることにより回収率を高めるための予想装置であるため、馬券等の投票券の購入の際に、ユーザに投票券購入のリスクを認識させることを目的としていない。レースの荒れ度合いとは別に、投票券購入のリスクが事前に認識できれば、ユーザにとってどのレースの投票券を購入するかを決定する指標となりうるので有益である。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザに公営競技の投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させるための投票券発売代行装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置において、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段と、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段と、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段と、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段と、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段と、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段と、を備え、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投票券発売代行装置において、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段と、前記受け付けた入金情報をユーザID毎に口座データベースに記憶する入金情報記憶手段と、前記ユーザIDに基づき前記口座データベースに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段と、を更に備え、前記送信手段が、前記受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投票券発売代行装置において、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段を更に備え、前記送信手段が、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴に基づき、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の投票券発売代行装置において、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段と、前記特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズを前記レース結果記憶手段から特定する最終オッズ特定手段と、前記特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段と、を更に備え、前記送信手段が、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する前記カウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の投票券発売代行装置において、前記レース結果記憶手段の前記レース結果情報および前記投票券履歴記憶手段の前記投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段を更に備え、前記送信手段が、当該投票券が的中していた場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記レース結果記憶手段および前記投票券履歴記憶手段を参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段と、前記送信手段が、前記非的中回数が第1所定回数以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、前記送信手段が、前記結果予測困難性の度合いを表す表示と共に表示された前記結果予測困難性表示が表示される前記画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記計数手段が、前記レース結果情報を参照して、前記特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、前記レースの回数をカウントすることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、前記計数手段が、前記競争体選択手段により選択された競争体が複数いる場合、競争体毎に前記レースの回数をカウントし、結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いる場合、前記特定のレースの結果予測が困難であると判定することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置の投票券発売代行方法において、前記投票券発売代行装置が、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信ステップと、前記投票券発売代行装置が、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとをレース結果記憶手段に記憶するレース結果記憶ステップと、前記投票券発売代行装置が、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信ステップにおいて受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択ステップと、前記投票券発売代行装置が、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択ステップにおいて選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数ステップと、前記投票券発売代行装置が、前記計数ステップにおいてカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定ステップと、前記投票券発売代行装置が、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信ステップと、を含み、前記結果予測困難性判定ステップにおいて結果予測が困難であると判定された場合、前記送信ステップにおいて、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムにおいて、コンピュータを、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、コンピュータを、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、公営競技の特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表と共に表示させる画面データを端末装置へ送信することにより、レース情報表に結果予測困難性表示が表示され、投票時に結果予測困難性表示がユーザの目にとまりやすく、ユーザに投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る投票券発売代行システムの概要構成例を示す模式図である。
【図2】図1の投票券発売代行サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1の主催元サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1の端末装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図5】図1の投票券発売代行サーバおよび主催元サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】図1の投票券発売代行サーバがレース情報を主催元サーバから取得する動作例を示すシーケンス図である。
【図7】図1の投票券発売代行サーバが入金情報を端末装置から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【図8】図1の投票券発売代行システムにおいて、端末装置から投票情報を受け付ける動作例を示すシーケンス図である。
【図9】図1の投票券発売代行サーバが、レース結果を受け付け、払戻金額を算出する動作例を示すシーケンス図である。
【図10】図1の投票券発売代行サーバが、レースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を生成する動作例を示すシーケンス図である。
【図11】レース情報を要求するためのウェブページの一例を示す模式図である。
【図12】出馬表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図13】オッズ表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図14】レース進行状況の表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【図15】図10の表示生成判定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図10の表示生成判定のサブルーチンの第1変形例を示すフローチャートである。
【図17】図10の表示生成判定のサブルーチンの第2変形例を示すフローチャートである。
【図18】図10の表示生成判定のサブルーチンの第3変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、投票券発売代行システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0021】
[1.投票券発売代行システムの構成および機能概要]
【0022】
まず、本発明の一実施形態に係る投票券発売代行システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1は、本実施形態に係る投票券発売代行システム1の概要構成例を示す模式図である。
【0024】
図1に示すように、投票券発売代行システム1は、競馬、競輪、競艇等の公営競技における投票券の発売を代行する投票券発売代行サーバ10(投票券発売代行装置の一例)と、公営競技を主催または運営し、投票券を発行する主催者側の主催元サーバ20と、投票券発売代行サーバ10を介してユーザが競技(レース)に対して投票券の購入を行うための端末装置30と、を備えている。
【0025】
投票券発売代行サーバ10と、主催元サーバ20と、端末装置30とは、ネットワーク3により接続され、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)により、データの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク3は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、および、ゲートウェイ等により構築されている。なお、投票券発売代行サーバ10と、主催元サーバ20とは、セキュリティ向上のため専用回線で接続されていてもよい。
【0026】
投票券発売代行サーバ10は、主催元が発表するレースのオッズや、レース場の状態や、レースに出場する馬や自転車やボート等の競争体の情報や、レースの結果等の情報を主催元サーバより受信する。また、投票券発売代行サーバ10は、端末装置30におけるユーザの投票券の購入を支援し、投票券の購入の受付や、各端末装置30に対して的中した投票券に対する払い戻し等の処理を行う。ここで、オッズとは配当率(掛け金に対する倍率)であり、レース開始前に概算オッズとして発表されるものと、投票券発売締切以降に確定オッズ(最終的に確定した最終オッズ)として発表されるものとがある。また、レースの競争体には、馬の騎手や、自転車やボートを操縦する選手を含めてもよい。
【0027】
主催元サーバ20は、投票券発売代行サーバ10や、レース場や投票券発売所に設置された端末装置等に対して、投票券の発行処理をしたり、発行された投票券に基づきオッズを集計して発表処理したりする。
【0028】
ユーザの端末装置30は、複数存在し、投票券の購入するための情報を表示し、購入する投票券に関する情報を投票券発売代行サーバ10に送信する。
【0029】
[2.各サーバの構成および機能]
(2.1 投票券発売代行サーバ10の構成および機能)
次に、投票券発売代行サーバ10の構成および機能について、図2を用いて説明する。
【0030】
図2は、投票券発売代行サーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、コンピュータとして機能する投票券発売代行サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。
【0032】
通信部11は、ネットワーク3に接続して主催元サーバ20と端末装置30等との通信状態を制御し、さらに、ローカルエリアネットワークに接続して、ローカルエリアネットワーク上の他のサーバとデータの送受信を行う。
【0033】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムや、ユーザに提供するレースに関する情報を提示するためのウェブページの画面データ等を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワーク3を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置(図示せず)を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0034】
また、記憶部12には、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報を、主催元サーバ20から受信して記憶するレース結果データベース12a(以下「レース結果DB12a」とする。)と、ユーザが購入した投票券の投票券履歴を記憶する投票券履歴データベース12b(以下「投票券履歴DB12b」とする。)と、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を端末装置30から受け付けて記憶する口座データベース12c(以下「口座DB12c」とする。)と、口座DB12cに含まれる各ユーザの資金の入金情報の履歴を記憶する口座スナップショットデータベース12d(以下「口座スナップショットDB12d」とする。)と、会員に関する情報を記憶する会員データベース(以下「会員DB12e」とする。)等が構築されている。
【0035】
レース結果DB12a(レース結果記憶手段の一例)には、主催元サーバ20から取得したオッズ情報、レースの結果等のレース情報がレースIDに関連付けられ記憶される。ここで、レース情報の一例として、オッズ情報の他に、競技場名、競技場の天候、馬場がダート、芝であるといった競技場の種類等のレース条件、開催されるレース名、レースに出場する馬の名前、年齢、体重や、自転車やボートの種類等の競争体の状態(馬の騎手や、自転車やボートの選手等の名前、年齢、体重等も含む)等が挙げられる。さらに、レース情報として投票券の発売が終了した場合の最終オッズの情報や、レースが終了して順位が確定した場合のレースの順位、1着と2着とのタイム差等も挙げられる。レース条件として、競技場名、発走時刻等の各レースが開始される時刻、競技場の天候、馬場がダート、芝であるといった競技場の種類、馬場状態が、”良”、”やや重”、”重”、”不良”といった競技場の状態、走る距離、コースが直線であると行ったコース条件、出走頭数等の競争体数等が挙げられる。
【0036】
投票券履歴DB12b(投票券履歴記憶手段の一例)には、ユーザが購入した投票券の購入数、購入日時、投票券を特定する投票券IDが、ユーザIDに関連付けられ記憶される。この投票券IDには、レースの開催場所、開催日時、レース番号、単勝式や連勝単式等の投票法の種類、競争体を特定する競争体ID、枠番等が関連付けられている。
【0037】
口座DB12cには、ユーザが投票券を購入するための資金が入金され、その金額がユーザIDに関連付けられ記憶される。例えば、ユーザは、レースが開催される日に購入する投票券の予算を決めて、投票券を買う前にインターネット上の銀行等から、端末装置30によって予算分の金額を口座DB12cに振り込みをする。また、投票券が的中した場合、口座DB12cには払戻金が入金される。また、ユーザが投票券を購入すると、口座DB12cにおけるユーザの残高から購入の金額が差し引かれる。さらに、口座DB12cには、ユーザによる銀行等からの入金と、払戻金による入金との累計である累計入金額が記憶される。
【0038】
口座スナップショットDB12dには、例えば、2月1日22時時点、2月2日22時時点といったように、ある日にいくら入金されていたかの累計の金額(累計入金額)が、ユーザIDと記憶された日時に関連付けられ記憶される。このように口座スナップショットDB12dには、口座DB12cにおけるユーザIDに対応する口座に入っている金額等の履歴が記憶される。なお、口座DB12cおよび口座スナップショットDB12dが入金情報記憶手段の一例である。
【0039】
会員DB12eには、会員登録されたユーザ(競馬サイトの利用者)のユーザID、名称、住所、電話番号、メールアドレス、職業、趣味、購買履歴、ユーザの関心があるテーマやジャンル等のユーザ情報が登録されている。また、会員DB12eには、ユーザが端末装置30から競馬サイトにログインする際に必要な、ユーザID、ログインID、および、パスワードが登録されている。ここで、ログインIDおよびパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用されるログイン情報である。
【0040】
また、記憶部12は、競馬サイトからの情報を端末装置30に表示させるために、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述されたウェブページのファイル等が記憶されている。
【0041】
次に、入出力インターフェース部13は、通信部11および記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行う。
【0042】
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。システム制御部14は、CPU14aがROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券発売代行のための処理や、レースが荒れる等のレースの結果が予測困難であるか否かの判定の処理等を行う。
【0043】
(2.2 主催元サーバ20の構成および機能)
次に、主催元サーバ20の構成および機能について、図3を用いて説明する。
図3は、主催元サーバ20の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0044】
図3に示すように、主催元サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース部23と、システム制御部24と、を備え、システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。なお、主催元サーバ20の構成および機能は、投票券発売代行サーバ10の構成および機能とほぼ同じであるので、投票券発売代行サーバ10の各構成や各機能において、異なるところを中心に説明する。
【0045】
通信部21は、ネットワーク3やローカルエリアネットワーク等を通して、端末装置30や投票券発売代行サーバ10等と通信状態を制御等するようになっている。
【0046】
記憶部22には、レースに関する情報等が記憶されている。
【0047】
システム制御部24は、CPU24a、ROM24b、RAM24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、ROM24bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券発売代行サーバ10等から投票の情報を受け付け、オッズを算出する処理等を行う。
【0048】
(2.3 端末装置30の構成および機能)
次に、端末装置30の構成および機能について、図4を用いて説明する。
図4は、端末装置30の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように、コンピュータとして機能する端末装置30は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やPDA等の携帯端末であり、通信部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、入出力インターフェース部35と、システム制御部36とを備えている。そして、システム制御部36と入出力インターフェース部35とは、システムバス37を介して接続されている。
【0050】
通信部31は、ネットワーク3を通して、投票券発売代行サーバ10等と通信を制御する。なお、端末装置30が携帯端末装置の場合、ネットワーク3の移動体通信網に接続するために、通信部31は、無線通信機能を有する。
【0051】
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム、ウェブブラウザのプログラムやウェブブラウザ用ツールバーのプログラム等を記憶する。
【0052】
表示部33は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。表示部33には、競馬サイトのトップページの画面や特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表のウェブページがウェブブラウザにより表示される。
【0053】
操作部34は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。ユーザは、操作部34により応答を入力する。なお、表示部33がタッチパネルのようなタッチスイッチ方式の表示パネルの場合、操作部34は、ユーザが接触または近接した表示部33の位置情報を取得する。
【0054】
入出力インターフェース部35は、通信部31および記憶部32とシステム制御部36とのインターフェースである。
【0055】
システム制御部36は、例えば、CPU36aと、ROM36bと、RAM36cとを有する。システム制御部36は、CPU36aが、ROM36bや、RAM36cや、記憶部32に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、システム制御部36は、ウェブブラウザのプログラムを実行しウェブブラウザとして機能する。
【0056】
(2.4 投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能ブロック)
次に、投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能ブロックについて図5を用いて説明する。
図5は、投票券発売代行サーバ10および主催元サーバ20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0057】
図5に示すように、投票券発売代行サーバ10は、機能ブロックとして、記憶部12と、端末装置30とのデータの入出力を行う端末装置入出力部16と、レースが荒れる等のレースの結果が予測困難であるか否かの判定等を行う判定部17と、主催元サーバ20とのデータの入出力を行う主催元入出力部18とを有する。
【0058】
端末装置入出力部16は、口座DB12cに記憶するための入金情報を端末装置30から受け付ける入金情報受付部16a(入金情報受付手段の一例)と、購入する投票券の投票券IDや枚数等に関する情報を端末装置30から受け付ける投票券購入受付部16bと、レース情報を端末装置30に出力するレース情報表出力部16c(送信手段の一例)とを有する。
【0059】
判定部17は、過去に行われたレースの結果やオッズ情報等に基づき、レースの結果が予測困難であるか否かを判定する結果予測困難性判定部17a(競争体選択手段、計数手段、結果予測困難性判定手段の一例)と、結果予測困難性を示す表示を生成する表示生成判定部17bと、ユーザが購入した投票券が的中した場合、最終オッズに応じて払戻金額を算出し、払戻金額の情報を口座DB12cに記憶する的中投票券払戻部17cと、を有する。
【0060】
主催元入出力部18は、ユーザが購入した投票券に関する情報を主催元サーバ20に送信する投票情報送信部18aと、投票券発売中におけるオッズや最終オッズを受信するオッズ受信部18b(オッズ情報受信手段の一例)と、主催元サーバ20からレース結果等を受信するレース結果受信部18cとを有する。
【0061】
次に、主催元サーバ20は、投票券の購入状況に基づき算出されるオッズに関する情報を投票券発売代行サーバ10に出力するオッズ出力部20aと、レースに的中した投票券に対する払戻の処理を行う的中投票券払戻部20bと、レース場や投票券発売所に設置された端末装置や投票券発売代行サーバ10に対してレースの投票券の発行を行う投票券発行部20cとを有する。なお、オッズ出力部20aは、レース場の状態や、競争体の情報や、レースの結果等の情報等も投票券発売代行サーバ10に出力する。
【0062】
[3.投票券発売代行システムの動作]
次に、本発明の1実施形態に係る投票券発売代行システム1の動作について図6から図15を用い説明する。
【0063】
図6を用いて、主催元サーバ20からのレース情報を取得する動作、図7を用いて、端末装置30からの入金情報を取得する動作、図8を用いて、端末装置30からの投票情報を受け付ける動作、図9を用いて、払戻金額を算出する動作、図10〜図14を用いて、レースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示の生成する動作、図15を用いて、結果予測困難性表示の生成の判定のサブルーチンについて説明する。
【0064】
(3.1 レース情報の取得)
投票券発売代行サーバ10がレース情報を主催元サーバ20から取得する動作について図6を用いて説明する。
図6は、投票券発売代行サーバ10がレース情報を主催元サーバ20から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【0065】
図6に示すように、主催元サーバ20は、オッズ出力部20aとして、レース情報を投票券発売代行サーバ10に逐次送信する(ステップS1)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、レースが開催されている間において、例えば、所定時間間隔で、投票券の売り上げ状況において変化する各投票券のオッズ情報等のレース情報を、レースを特定するレースIDと共に投票券発売代行サーバ10に送信する。なお、主催元サーバ20のシステム制御部24は、所定時間間隔に限らず、不規則な間隔で、レース情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよいし、投票券発売代行サーバ10からの要求に応じて、レース情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよい。また、主催元サーバ20のシステム制御部24は、オッズが更新される度に、オッズ情報を投票券発売代行サーバ10に送信してもよい。また、競争体には競争体IDが予め割り当てられている。
【0066】
次に、投票券発売代行サーバ10は、オッズ受信部18bおよびレース結果受信部18cとして、レース情報を主催元サーバ20から逐次受信する(ステップS2)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、主催元サーバ20から逐次送信されてくるレース情報を逐次受信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段の一例として機能する。
【0067】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報をレース結果DB12aに記憶する(ステップS3)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースIDに関連付けて、レース情報をレース結果DB12aに記憶して、蓄積、更新する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報を記憶するレース結果記憶手段の一例として機能する。
【0068】
(3.2 入金情報の取得)
次に、入金情報の取得について図7を用いて説明する。
【0069】
図7は、投票券発売代行サーバ10が入金情報を端末装置30から取得する動作例を示すシーケンス図である。
【0070】
例えば、ユーザは、今日開催されるレースに対して購入する投票券の予算として、投票券を購入する前に、投票券購入の資金を、投票券発売代行サーバ10に開設してある自分の口座に予め入金をしておく。ユーザは、端末装置30から投票券発売代行サーバ10の競馬サイトにログインして、入金の手続きを行う。投票券発売代行サーバ10は、会員DB12eを参照して、ログイン処理を行い、入金を受け付ける。なお各レースの状況を見て、レース毎に入金手続きを行ってもよい。
【0071】
図7に示すように、端末装置30は、入金情報を投票券発売代行サーバ20に送信する(ステップS4)。具体的には、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、ユーザが入力した入金額に対応した入金情報を、ユーザを特定するためのユーザIDと共に、投票券発売代行サーバ20に送信する。
【0072】
次に、投票券発売代行サーバ10は、入金情報受付部16aとして、入金情報を端末装置30から受信する(ステップS5)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、端末装置30から入金情報を、上記ユーザを特定できるIDと共に受信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段の一例として機能する。
【0073】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に入金情報を記憶する(ステップS6)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、口座DB12cにおけるユーザIDに対応する口座に入金情報を記憶する。なお、投票券が的中した場合も、払戻金額の情報が、入金情報として口座DB12cに記憶される(詳細は後述する)。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、入金履歴として、入金情報を記憶する日時と共に入金情報を口座スナップショットDB12dに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受け付けた入金情報をユーザID毎に口座DB12c等に記憶する入金情報記憶手段の一例として機能する。
【0074】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に所定期間における累計入金額の情報を記憶する(ステップS7)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、2月2日22時時点において、2月1日22時〜2月2日22時の1日間(所定期間)において、入金情報として、口座DB12cにいくら入金されていたのかの累計の金額(累計入金額)を、口座スナップショットDB12dにユーザIDと記憶させる日時(日時情報)とに関連付けて記憶する。なお、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、累計入金額の情報を口座DB12cにも記憶してもよい。
【0075】
次に、投票券発売代行サーバ10は、基準入金額を算出する(ステップS8)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、口座スナップショットDB12dから過去に記憶された累計入金額に関する情報を、日時情報と共に読み出し、ある日の累計入金額とこの前日の累計入金額との差額から、基準入金額として1日当たりの平均入金額を算出する。さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、当該平均入金額の他に、過去の入金額の標準偏差も算出する。なお、基準入金額として、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、払戻による入金を含めず、ユーザにより銀行等から入金されてきた場合のみの累計入金額を算出し、この累計金額から、ユーザ入金の基準入金額を算出してもよい。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき口座DB12a等に過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段の一例として機能する。
【0076】
次に、投票券発売代行サーバ10は、基準入金額を会員DB12eに記憶する(ステップS9)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、算出した基準入金額や入金額の標準偏差を、ユーザIDに関連付けて会員DB12eに記憶する。
【0077】
(3.3 投票情報の受付)
次に、投票情報の受付について図8を用いて説明する。
【0078】
図8は、投票券発売代行システム1において、端末装置30から投票情報を受け付ける動作例を示すシーケンス図である。
【0079】
ユーザは投票券発売代行サーバ10が提供するレース情報表(詳細は後述する)や、レース関する情報誌等を参考にして、どのレース、どの競争体、投票券の種類、投票券の組み合わせ等を選択し、購入する投票券を決める。そして、ユーザは、端末装置30を利用して、投票券発売代行サーバ10が提供する投票のためのウェブページにおいて、ユーザの口座に予め入金した金額の範囲内で、選択した各投票券の購入数を入力する。
【0080】
各投票券の購入数等が入力されて確定された後、端末装置30は、投票情報を投票券発売代行サーバ10に送信する(ステップS10)。具体的には、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、投票券を特定する投票券IDや、各投票券IDに対応した投票数に関する情報等の投票情報を、ユーザIDと共に、投票券発売代行サーバ10に送信する。
【0081】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票券購入受付部16bとして、投票情報を端末装置30から受信する(ステップS11)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、ユーザID等と共に投票情報を端末装置30から受信する。
【0082】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に投票情報を投票券履歴DB12bに記憶する(ステップS12)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受信した投票情報を投票時間(例えば、投票情報を投票券発売代行サーバ10が受信した時間等)と共に、ユーザが購入した投票券の投票券履歴として、受信したユーザID毎に投票券履歴DB12bに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段の一例として機能する。
【0083】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票情報を集計する(ステップS13)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、他の端末装置30から投票されてきた投票券の投票情報も併せて、共通する投票券IDに基づき、投票券毎の投票数を集計する。
【0084】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票情報送信部18aとして、集計された投票情報を主催元サーバ20に送信する(ステップS14)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、投票券IDと共に、集計された投票数を主催元サーバ20に送信する。
【0085】
主催元サーバ20は、投票情報を投票券発売代行サーバ10から受信する(ステップS15)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、投票券IDと共に投票数を投票券発売代行サーバ10から受信する。
【0086】
次に、主催元サーバ20は、オッズを算出する(ステップS16)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、受信した投票情報の投票券IDに基づき、競争体IDや枠番等を特定し、競争体や枠毎に、受信した投票情報の投票数を集計してオッズを算出する。なお、算出されたオッズは、レース情報として投票券発売代行サーバ10等に配信される。
【0087】
(3.4 払戻金額の算出)
次に、払戻金額の算出について図9を用いて説明する。
図9は、投票券発売代行サーバ10が、レース結果を受け付け、払戻金額を算出する動作例を示すシーケンス図である。
【0088】
図9に示すように、あるレースの投票が終了した場合(例えばレース開始の所定時間前)、主催元サーバ20は、最終オッズを算出する(ステップS17)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、レースの投票が終了した時点で、ステップS16のように、競争体IDや枠番、投票券ID等毎に投票数を集計して、最終的に確定した最終オッズを算出する。
【0089】
次に、あるレースが終了して順位が確定した場合、主催元サーバ20は、レース結果を集計する(ステップS18)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、終了した競技のレース結果として、レースIDに関連付けて各競争体IDや枠番毎に順位付けを行う。さらに、主催元サーバ20のシステム制御部24は、レース結果として、所定の順位内に入った競争体に対応して、その組み合わせ等に該当した投票券、すなわち、的中した投票券の投票券IDを特定し、当該投票券IDに対応した払戻金額を求める。
【0090】
次に、主催元サーバ20は、オッズ出力部20aとして、最終オッズおよびレース結果を投票券発売代行サーバ10へ送信する(ステップS19)。具体的には、主催元サーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、レースIDと共に、競争体IDや投票券ID等に関連付けられた最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券IDや払戻金額等のレース結果とを、投票券発売代行サーバ10へ送信する。
【0091】
次に、投票券発売代行サーバ10は、オッズ受信部18bおよびレース結果受信部18cとして、最終オッズおよびレース結果を主催元サーバ20から受信する(ステップS20)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、レースIDと共に、競争体ID等に関連付けられた最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券IDや払戻金額等のレース結果とを、主催元サーバ20から受信する。
【0092】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズおよびレース結果をレース結果DB12aに記憶する(ステップS21)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースIDに関連付けて、競争体IDや投票券ID等毎の最終オッズと、各競争体の順位や的中した投票券の投票券ID等のレース結果とを、レース結果DB12aに記憶する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去の競技のレース結果と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段の一例として機能する。
【0093】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ユーザID毎に払戻金額を算出する(ステップS22)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザID毎に、的中している投票券の投票券IDを特定し、この投票券IDの投票数に応じて、各ユーザに対する払戻金額を算出する。
【0094】
次に、投票券発売代行サーバ10は、払戻金額の情報を記憶する(ステップS23)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、算出された払戻金額の情報を、入金情報として口座DB12cのユーザIDに対応した箇所に記憶する。なお、投票券発売代行サーバ10は、的中投票券払戻部17cとして、ステップS22からステップS23の処理を行う。
【0095】
(3.5 結果予測困難性表示)
次に、レース結果予測の困難性の表示について図10〜図14を用いて説明する。
【0096】
図10は、投票券発売代行サーバ10が、レースの結果予測が困難であることを示すメッセージを生成する動作例を示すシーケンス図である。図11は、レース情報を要求するためのウェブページの一例を示す模式図である。図12は、出馬表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。図13は、オッズ表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。図14は、レース進行状況の表において、レースの結果予測困難性表示を表示したウェブページの一例を示す模式図である。
【0097】
ユーザは、レースに投票するために投票券発売代行サーバ10が提供する競馬サイトにログインする。端末装置30は、入力されたログイン情報を投票券発売代行サーバ10に送信し、競馬サイトのウェブページに関する情報を受信し表示部33に表示させる。ユーザは、投票券の購入に必要な情報を集めるために、レースが開催される競馬場をウェブページ上で選択等をして、情報にアクセスする。
【0098】
図10に示すように、端末装置30は、レース情報表の表示を投票券発売代行サーバ10に要求する(ステップS25)。ユーザが、図11に示すようなウェブページ40において、競馬場”△○”におけるレース番号のレース情報表を閲覧するため、レース番号のボタンをクリックすると、端末装置30のシステム制御部36は、通信部31を通して、クリックされたレース番号のボタン41に対応するレースIDを、投票券発売代行サーバ10に送信する。例えば、第7レースのボタン”R7”がクリックされる。また、クリックされたとき、出馬表やオッズ表と言ったレース情報表の種類に関する情報も端末装置30から送信される。なお、ボタン42は、競馬場を選択するボタンである。
【0099】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レースIDに対応するレースのオッズが第1所定倍率以下である競争体を抽出する(ステップS26)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、端末装置30からレースIDを受信し、受信したレースIDに対応するレースに関するオッズ情報を、レース結果DB12aから読み出す。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、例えば、1着になる競争体を当てる投票券に関する単勝オッズが2倍以下である競争体の競争体IDを抽出する。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、抽出した競争体の競争体数をカウントする。
【0100】
また、2着や3着になる競争体を当てる投票券に関する複勝オッズのように、オッズが範囲で表される場合は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、オッズ範囲の上限値や、下限値や、または、上限値および下限値等の平均値が第1所定倍率以下である競争体の競争体IDを抽出する。1着、2着等になる競争体の組み合わせや、順番を当てる投票券(いわゆる連勝複式、連勝単式)の場合や、1着、2着等になる競争体の枠番の組み合わせや、順番を当てる投票券の場合には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、第1所定倍率以下のオッズである投票券における組み合わせに含まれる競争体の競争体IDを抽出する。3着までに入る2つの競争体の組み合わせを当てる投票券(いわゆる拡大2連勝複式等)の場合は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、オッズ範囲の上限値および下限値等の平均値等が第1所定倍率以下のオッズである投票券における組み合わせに含まれる競争体の競争体IDを抽出する。
【0101】
なお、第1所定倍率の設定の仕方として、オッズの値が低い、すなわち、所定以上人気が高い競争体が抽出できればよい。また、単勝や複勝といった投票券の種類により、第1所定倍率を変えてもよい。また、順位1位の競争体のオッズが、2位の競争体のオッズより所定の値離れている競争体が抽出されてもよい。
【0102】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段の一例として機能する。
【0103】
投票券発売代行サーバ10は、抽出された競争体数が0より多いか否かを判定する。(ステップS27)。投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントした競争体数が0より多いか否か、すなわち、ユーザが閲覧しようとしているレースにおいて、所定以上人気が高い競争体が存在したか否かを判定する。
【0104】
抽出された競争体が存在する場合(ステップS27;YES)、投票券発売代行サーバ10は、レース回数のカウント処理されていない競争体が存在するか否かを判定する(ステップS28)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS30で説明するレース回数のカウント処理がされていない競争体が存在する否かを判定する。ステップの初回はレース回数のカウント処理がされていないので、次のステップに移る。
【0105】
レース回数のカウント処理されていない競争体が存在する場合(ステップS28;YES)、投票券発売代行サーバ10は、競争体IDを1体分特定する(ステップS29)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースのカウント処理がされていない競争体の競争体IDを1体分特定する。
【0106】
次に、投票券発売代行サーバ10は、過去の最終オッズが第2所定倍率以下、かつ、所定順位以上のレースの回数を競争体ID毎に加算する(ステップS30)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aを参照して、競争体IDに基づき、競争体IDに対応する競争体が出場したレースを抽出する。そして、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、競争体が出場したレースうち、当該競争体に関連した投票券における過去の最終オッズが第2所定倍率以下のレース(当該競争体が人気の高かったレース)を特定する。なお、第2所定倍率の設定の仕方は、ステップS26において説明した第1所定倍率の設定の仕方のように、投票券の種類等に応じて設定してもよい。また、第2所定倍率と第1所定倍率とは同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
【0107】
さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、過去の最終オッズが第2所定倍率以下のレースのうち、レースの順位が例えば4位以上であったレース(勝てなかったレース)の回数をカウントする。例えば、3着までに入れなく、払戻の対象になった投票券(的中した投票券)に絡まなかったレースがカウントされる。
【0108】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aに記憶されたレース結果情報を参照して、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段の一例として機能する。
【0109】
なお、このステップにおいて、投票券発売代行サーバ10は、人気があったが、レースに勝てなかった、いわゆるレースが荒れた場合を競争体毎にカウントする。また、第2所定倍率が第1所定倍率より低く設定し、いわゆる大穴の場合のみを、投票券発売代行サーバ10は、カウントしてもよい。
【0110】
次に、投票券発売代行サーバ10は、ステップS28に戻り、レース回数のカウント処理されていない競争体が存在するか否かを判定する。ステップS26で複数の競争体が抽出された場合、抽出された競争体分のステップS30の処理が行われる。全ての競争体に関して、レースの回数がカウントされた場合、ステップS28に移る。
【0111】
レース回数のカウント処理されていない競争体が存在しない場合(ステップS28;NO)、投票券発売代行サーバ10は、レース結果の予測困難度を算出する(ステップS31)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、例えば、カウントされたレース回数を、レース結果の予測困難度(結果予測困難性の度合いの一例)とする。ある競争体に対して、いわゆる荒れたレースに関係したレース回数が多いほど、当該競争体が出場するレースの予測が困難になりやすいと言える。人気があったが、3着以下の順位になれず勝てなかったレースの回数が多い競争体が絡んだレースはレース結果を予測することは難しいと考えられる。ここで、予測困難であるレースとして、例えば、成績にばらつきがあり番狂わせの競争体が出場しているレースや、そのような競争体が多く出場しているレース、または、実力が拮抗した競争体が集まっているレース等が挙げられる。
【0112】
さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、予測困難度を算出する際、予測困難度の確からしさの確度を算出する。例えば、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aから読み出したレース結果に基づき、過去に予測困難度を算出したレースが、実際にレースが荒れたか等の統計を取って、その確からしさの確率を算出して確度とする。
【0113】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出する結果予測困難性判定手段の一例として機能する。
【0114】
なお、予測困難度として、カウントされたレース回数の他に、カウントされたレース回数の増加に伴い、レース結果の予測困難度が増加する指標ならばよい。また、ステップS26において、複数の競争体が抽出された場合、各競争体のレース回数の合計や、重み付けをして合計してもよい。また、抽出された競争体の数が多い程、予測困難度が増加するような指標でもよい。
【0115】
次に、投票券発売代行サーバ10は、予測困難か否かを判定する(ステップS32)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース回数に基づき算出された予測困難度が所定閾値以上の場合、ユーザがレース情報表の表示要求をしてきたレースが予測困難であるとする。この予測困難度の閾値は、例えば、予測困難度の確からしさの確度が所定以上になるように設定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントされたレースの回数に基づき、特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段の一例として機能する。なお、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性判定部17aとして、ステップS26からステップS32の処理を行う。
【0116】
レース結果が予測困難であると判定された場合(ステップS32;YES)、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定のための処理をする(ステップS33)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券を購入するユーザに応じて、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定のための処理を、後述する表示生成判定のサブルーチンに基づき行う。
【0117】
次に、投票券発売代行サーバ10は、結果予測困難性表示を生成するか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS33の表示生成判定の判定結果のフラグに基づき、フラグがONならば、結果予測困難性表示を生成すると判定し、フラグがOFFならば、結果予測困難性表示を生成しないと判定する。
【0118】
結果予測困難性表示を生成すると判定された場合(ステップS34;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成の処理を行う(ステップS35)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、図12に示すような結果予測困難性表示60の一例としてメッセージ表示61や結果予測困難性マーク62を生成する。さらに、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、算出された荒れ度や確度に対応した荒れ度マークおよび確度のマーク63を生成する。荒れ度マークおよび確度のマーク63は、結果予測困難性の度合いを表す表示の一例である。なお、投票券発売代行サーバ10は、表示生成判定部17bとして、ステップS33からステップS35の処理を行う。
【0119】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報表を生成する(ステップS36)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、図12に示すようなレース情報表をHTML等のマークアップ言語により生成する。図12に示すように、レースが荒れる等、競争体の順位の予測の困難性が高い場合、かつ、ユーザに表示する必要がある場合、レース情報表を表示するウェブページ50に結果予測困難性表示60が表示される。
【0120】
レース情報表のウェブページ50は、レースを選択するレース選択ボタン51と、レースが行われる場所を選択するレース場選択ボタン52と、レース情報表の種類を示すレース情報表種類表示53と、レース番号を表示するレース番号表示54と、レース場の名前、発走時刻等の各レースが開始される時刻、競技場の種類、競技場の状態、走る距離、競争体数、コース条件等のレースに関するレース条件を表示するレース条件表示55と、投票券を購入するウェブページに移るための投票ボタン56と、各競争体の情報を示す競争体情報表示欄57とを有する。
【0121】
結果予測困難性表示60は、メッセージ表示61と、結果予測困難性マーク62と、荒れ度マークおよび確度のマーク63とを有する。メッセージ表示61は、選択されたレースの順位等のレースを予測することが難しいことを知らせる表示である。結果予測困難性マーク62は、選択されたレースを予測することが難しいと注意を視覚的に促すマークである。荒れ度マークおよび確度のマーク63は、予測困難度を示す荒れ度マークと、結果予測困難性がどれほど確からしいかの確度を示すマークである。荒れ度は星の数により表し、星の数が多い程、予測困難度が高いことを示し、確度の星の数が多い程、結果予測困難性の確度が高いことを示す。この結果予測困難性表示60が、投票ボタン56の近傍に表示され、ユーザが投票する際の注意を促している。
【0122】
なお、抽出された競争体が存在しない場合(ステップS27;NO)、レース結果の予測が困難であると判定されなかった場合(ステップS32;NO)、結果予測困難性表示を生成すると判定されなかった場合(ステップS34;NO)は、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測困難性表示60が表示されない状態のレース情報表を生成する。また、ウェブページ50は、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データの一例である。結果予測困難性表示60が表示されたウェブページ50は、結果予測困難性表示60をレース情報表と共に表示させる画面データの一例である。
【0123】
次に、投票券発売代行サーバ10は、レース情報表出力部16cとして、レース情報表の情報を端末装置30へ送信する(ステップS37)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、通信部11を通して、HTML等で記述されたレース情報表の情報を端末装置30へ送信する。
【0124】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ネットワークを介してアクセスされた端末装置30からの要求に応じて、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させる画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、結果予測困難性の度合いを表すマークと共に表示された結果予測困難性表示が表示される画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0125】
次に、端末装置30は、レース情報表を表示する(ステップS38)。端末装置30のシステム制御部36は、投票券発売代行サーバ10から要求したレース情報表の情報を受信し、図12に示すようなウェブページ50を表示部33に表示させる。
【0126】
ユーザは、結果予測困難性表示60を参考して、さらに他のレースのレースボタンをクリックして、レース情報表を閲覧し、購入する投票券を探す。購入する投票券が決まり、投票ボタン56がクリックされた場合、画面が投票券の購入手続きのウェブページになり、図8に示したように、ステップS10の処理が行われる。
【0127】
なお、図13に示すように、レース情報表として、オッズ情報が中心に示される場合は、レース情報表のウェブページ50Bにおいて、レース情報表種類表示53には、オッズ表である旨の表示がされ、競争体情報表示欄57Bには、競争体に対するオッズや、競争体の組み合わせに対するオッズ等のオッズ情報が表示される。また、オッズボタン58には、投票券の種類を選択するボタンが示される。このレース情報表のウェブページ50Bの中の、投票ボタン56の近傍に結果予測困難性表示60が表示される。
【0128】
また、図14に示すように、レース進行状況のレース情報表の場合は、レース情報表のウェブページ50Cにおいて、レース情報表種類表示53には、レース進行状況表である旨の表示がされ、競争体情報表示欄57Cには、開催される、または、開催されたレース毎に、投票ボタン56や、結果予測困難性表示欄65が表示される。結果予測困難性表示欄65において、レース毎に結果予測困難性表示60Bが表示される。結果予測困難性表示60Bは、結果予測困難性マーク62と、荒れ度マークおよび確度のマーク63とを有する。
【0129】
(3.6 表示生成判定のサブルーチン)
次に、表示生成判定のサブルーチンについて図15を用いて説明する。
【0130】
図15は、図10の表示生成判定のサブルーチンを示すフローチャートである。
この表示生成判定のサブルーチンは、ユーザが大量の投票券を購入しようとしているか否かを判定し、大量の投票券を購入しようとしていると判定された場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0131】
ステップS32で、レースの予測が困難であると判定された場合、図15に示すように、投票券発売代行サーバ10は、入金額および基準入金額を読み出す(ステップS40)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、本日の投票券を購入するための入金額を口座DB12cから読み出し、基準入金額を口座スナップショットDB12dから読み出す。
【0132】
次に、投票券発売代行サーバ10は、入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きいか否かを判定する(ステップS41)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日入金されている入金額の合計が、基準入金額より第1所定金額以上大きいか否かを判定する。なお、第1所定金額の一例として、過去の入金額の標準偏差σに対して、0倍、1倍、1.5倍等の標準偏差の実数倍が挙げられる。
【0133】
入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きい場合(ステップS41;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS42)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日の入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きい場合、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0134】
入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きくない場合(ステップS41;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS43)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、本日の入金額が基準入金額より第1所定金額以上大きくない場合、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。また、レース状況を確認している段階で未だ入金していない場合は、レース結果予測の困難性の表示が行われない。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、結果予測困難性表示60をレース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0135】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行う。
【0136】
以上、本実施形態によれば、公営競技の特定のレースの結果予測が困難である否かを判定し、結果予測が困難であると判定された場合、特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示60、60Bを、特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表(ウェブページ50、50B、50C)と共に表示させる画面データを端末装置30へ送信することにより、レース情報表のウェブページ50等に結果予測困難性表示60、60Bが表示され、投票時に結果予測困難性表示60、60Bがユーザの目にとまりやすく、ユーザに投票券の購入の際に、購入のリスクを効果的に認識させることができる。また、レース情報表のウェブページ50、50B、50C内に結果予測が困難である旨のメッセージ表示61や結果予測困難性マーク62(結果予測困難性表示60、60B)を表示させることにより、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0137】
また、投票券発売代行サーバ10が、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付け、受け付けた入金情報をユーザID毎に口座DB12cに記憶し、ユーザIDに基づき口座DB12cに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出し、受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、いわゆる大口購入をしようとしているユーザにとって、結果予測困難性表示60、60Bの結果予測困難性の情報は重要な判断材料になり、このようなユーザに対して結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性の表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0138】
また、投票券発売代行サーバ10が、ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて投票券履歴DB12bに記憶し、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、レースが荒れる等のレース結果の予測が困難であるかどうか気になるユーザに対して、レース情報表のウェブページ50等内に結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。また、レース結果の予測が困難であるかどうか気にしないユーザにとって結果予測困難性表示60、60Bを表示させないようにできるため、そのようなユーザにとって煩わしさを低減できる。
【0139】
また、投票券発売代行サーバ10が、レース結果DB12aのレース結果情報および投票券履歴DB12bの投票券履歴を参照して、ユーザが購入した投票券が的中していたか否かを判定し、当該投票券が的中していた場合に、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、レースに的中した後で判断力に影響が出ている可能性が高いので、このようなユーザに対して結果予測困難性表示60、60Bを表示させることで、冷静に判断ができるようにユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0140】
また、投票券発売代行サーバ10が、レース結果DB12aおよび投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントし、非的中回数が第1所定回数以上である場合に、結果予測困難性表示60、60Bをレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する場合、いわゆる大口購入で過去に負けたユーザに対して、結果予測困難性表示60、60Bを表示させることができるので、結果予測困難性表示の訴求力を高め、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0141】
また、投票券発売代行サーバ10が、レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、結果予測困難性の度合いを表す表示の一例の荒れ度マークのマーク63と共に表示された結果予測困難性表示が表示される画面データを端末装置30へ送信する場合、ユーザが、結果予測困難性の度合いに気づき、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0142】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第1変形例について図16に基づき説明する。
【0143】
図16は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第1変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、オッズが低く的中する率が高い投票券を購入する傾向である、いわゆる本命志向である場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0144】
ステップS32で、レースの予測が困難であると判定された場合、図16に示すように、投票券発売代行サーバ10は、レースおよび競争体を特定する(ステップS44)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bを参照して、ユーザIDに基づきユーザが過去に購入した投票券の投票券IDを読み出し、レース結果DB12aを参照して、投票券IDからレースおよび競争体を特定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段の一例として機能する。
【0145】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズをレース結果DB12aから読み出す(ステップS45)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aを参照して、特定されたレースのレースIDおよび競争体の競争体IDに対応した最終オッズを読み出す。なお、投票券IDより投票券の最終オッズを特定してもよい。
【0146】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズをレース結果DB12aから特定する最終オッズ特定手段の一例として機能する。
【0147】
次に、投票券発売代行サーバ10は、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする(ステップS46)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、読み出した最終オッズが第3所定倍率以下、すなわち、所定の人気があった競争体を含む投票券を過去にどのくらいの数、購入したかを集計する。例えば、ある日のあるレースで最終オッズが低い投票券を購入した枚数、同日の別のレースで最終オッズが低い投票券を購入した枚数、別に日に、最終オッズが低い投票券の購入枚数等を合計する。なお、合計値は、ユーザが過去に購入した全ての投票券に関してでも、所定の期間に購入した投票券に関してでもよい。
【0148】
このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段の一例として機能する。
【0149】
投票券発売代行サーバ10は、投票数と総投票数との比が所定値以上か否かを判定する(ステップS47)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する集計した投票数の割合が、所定値以上か否かを判定する。投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが過去に購入した投票券の枚数の合計(総投票数)に対し、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の枚数の合計(カウントされた投票数)の比により、判定を行う。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の枚数の合計を、購入した投票券のレースに関するレース数で割った値によって、判定してもよい。
【0150】
投票数と総投票数との比が所定値以上の場合(ステップS47;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS48)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0151】
投票数と総投票数との比が所定値以上でない場合(ステップS47;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS49)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0152】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが購入した投票券の総投票数に対するカウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0153】
以上のように、投票券発売代行サーバ10が、過去の競技のレース結果と共に最終的に確定した最終オッズをレース結果DB12aに記憶し、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定し、特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズをレース結果DB12aから特定し、特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントし、ユーザが購入した投票券の総投票数に対するカウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信してもよい。この場合、本命が外れやすい、いわゆる荒れるレースの場合に、投票を避けたいユーザ、いわゆる本命志向のユーザに対して、レース結果の予測が困難であるメッセージ情報等の結果予測困難性表示60を、投票券を購入するためのレース情報表ともに示すことにより、投票時に、結果予測の困難性のメッセージ等の結果予測困難性表示60、60Bが、このようなユーザの目にとまりやすく、投票の判断材料になりやすく、ユーザの投票行動のアシストがしやすくなる。
【0154】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第2変形例について図17に基づき説明する。
図17は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第2変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、前回購入した投票券がレースに的中し、気持ちが高揚している場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0155】
投票券発売代行サーバ10は、前回購入した投票券を特定する(ステップS50)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、投票券履歴DB12bを参照して、前回のレースに購入した投票券の投票券IDを特定する。なお、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、前回のレース日に購入した投票券を特定してもよい。
【0156】
次に、投票券発売代行サーバ10は、投票券が前回的中したか否かを判定する(ステップS51)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定した投票券IDに基づき、レース結果DB12aを参照して、投票券IDに対応する投票券がレースに的中していたか否かを判定する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aのレース結果情報および投票券履歴DB12bの投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段の一例として機能する。
【0157】
投票券が前回的中した場合(ステップS51;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS52)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0158】
投票券が前回的中しなかった場合(ステップS51;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS53)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0159】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券が的中していた場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。なお、レースに的中した場合、払戻金がユーザに支払われるので、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ユーザIDに基づき、口座DB12cを参照して払戻金の額が、ユーザの基準入金額より第1所定金額以上の場合に、結果予測困難性表示を生成してもよい。
【0160】
次に、メッセージ生成判定のサブルーチンの第3変形例について図18に基づき説明する。
図18は、図10のメッセージ生成判定のサブルーチンの第3変形例を示すフローチャートである。この変形例は、ユーザが、過去に大量に投票券を購入したがレースに的中せず、投票券の購入に慎重になっている場合、または、負けを取り戻そうとしている場合に、レース結果の予想が困難であると注意を促す表示をさせるための処理である。
【0161】
投票券発売代行サーバ10は、第2所定金額以上の投票券を購入して、レースに的中しなかった非的中回数をカウントする(ステップS55)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上として例えば10万円以上分の投票券を大量に購入していた場合、当該投票券の投票券IDを特定する。次に投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、特定された投票券IDに基づき、レース結果DB12aを参照して、レースに的中していなかった投票券を判定し、投票券ID毎に的中していない場合の非的中回数をカウントする。このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、レース結果DB12aおよび投票券履歴DB12bを参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段の一例として機能する。
【0162】
次に投票券発売代行サーバ10は、非的中回数が第1所定回数以上か否かを判定する(ステップS56)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、カウントされた非的中回数が、第1所定回数として例えば10回以上か否かを判定する。
【0163】
非的中回数が第1所定回数以上である場合(ステップS56;YES)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをONにする(ステップS57)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成すると判定させるために、プログラム上設定されたフラグをONにする。
【0164】
非的中回数が第1所定回数以上でない場合(ステップS56;NO)、投票券発売代行サーバ10は、表示生成のフラグをOFFにする(ステップS58)。具体的には、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、ステップS34で結果予測困難性表示を生成しないと判定させるために、プログラム上設定されたフラグをOFFにする。
【0165】
サブルーチンが終了したら、投票券発売代行サーバ10は、ステップS34の処理を行い、ステップS37で、このように投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、投票券履歴DB12bに記憶された投票券履歴に基づき、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置30へ送信する送信手段の一例として機能する。また、投票券発売代行サーバ10のシステム制御部14は、非的中回数が第1所定回数以上である場合に、結果予測困難性表示をレース情報表と共に表示させるための画面データを端末装置へ送信する送信手段の一例として機能する。
【0166】
なお、投票券発売代行サーバ10は、レース結果DB12aのレース結果情報を参照して、特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントしてもよい。レースの回数をカウントする場合を、競技場の種類、競技場の状態、走る距離等のレース条件が類似した過去レースに限定するので、レース結果の予測困難である否かを判定の精度を向上させることができる。なお、レース条件が類似するレースの一例として、レース条件の項目のうち、所定の数一致しているとか、特定の項目が一致しているとかが挙げられる。
【0167】
また、投票券発売代行サーバ10は、ステップS31やステップS32において、選択された競争体が複数いる場合、競争体毎にレースの回数をカウントし、レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いるとき、特定のレースの結果予測が困難であると判定してもよい。この場合、レース結果が予測困難である否かを判定の精度がより向上する。例えば、成績にばらつきがあり番狂わせを引き起こす可能性が高い競争体が複数(第2所定回数以上として、例えば2)出場している場合、レースが荒れる可能性が高くなる。また、予測困難度がそれ程高くなくても、このような競争体が複数出場しているレースは、荒れる可能性が高くなる。
【0168】
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0169】
1:投票券発売代行システム
3:ネットワーク
10:投票券発売代行サーバ(投票券発売代行装置)
12a: レース結果DB(レース結果記憶手段)
12b:投票券履歴DB12b(投票券履歴記憶手段)
12c: 口座DB12c
12d:口座スナップショットDB12d
20:主催元サーバ
30:端末装置
50、50B、50C:ウェブページ(レース情報表)
60、60B:結果予測困難性表示
61:メッセージ表示
62:結果予測困難性マーク
63:マーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置において、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を逐次受信するオッズ情報受信手段と、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段と、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段と、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段と、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段と、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段と、
を備え、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投票券発売代行装置において、
ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段と、
前記受け付けた入金情報をユーザID毎に口座データベースに記憶する入金情報記憶手段と、
前記ユーザIDに基づき前記口座データベースに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段と、を更に備え、
前記送信手段が、前記受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の投票券発売代行装置において、
ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段を更に備え、
前記送信手段が、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴に基づき、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投票券発売代行装置において、
前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段と、
前記特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズを前記レース結果記憶手段から特定する最終オッズ特定手段と、
前記特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段と、
を更に備え、
前記送信手段が、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する前記カウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の投票券発売代行装置において、
前記レース結果記憶手段の前記レース結果情報および前記投票券履歴記憶手段の前記投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段を更に備え、
前記送信手段が、当該投票券が的中していた場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記レース結果記憶手段および前記投票券履歴記憶手段を参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段と、
前記送信手段が、前記非的中回数が第1所定回数以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、
前記送信手段が、前記結果予測困難性の度合いを表す表示と共に表示された前記結果予測困難性表示が表示される前記画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記計数手段が、前記レース結果情報を参照して、前記特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、前記レースの回数をカウントすることを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記計数手段が、前記競争体選択手段により選択された競争体が複数いる場合、競争体毎に前記レースの回数をカウントし、
結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いる場合、前記特定のレースの結果予測が困難であると判定することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項10】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置の投票券発売代行方法において、
前記投票券発売代行装置が、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信ステップと、
前記投票券発売代行装置が、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとをレース結果記憶手段に記憶するレース結果記憶ステップと、
前記投票券発売代行装置が、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信ステップにおいて受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択ステップと、
前記投票券発売代行装置が、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択ステップにおいて選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数ステップと、
前記投票券発売代行装置が、前記計数ステップにおいてカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定ステップと、
前記投票券発売代行装置が、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信ステップと、
を含み、
前記結果予測困難性判定ステップにおいて結果予測が困難であると判定された場合、前記送信ステップにおいて、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行方法。
【請求項11】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラム。
【請求項12】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
コンピュータを、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置において、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を逐次受信するオッズ情報受信手段と、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段と、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段と、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段と、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段と、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段と、
を備え、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投票券発売代行装置において、
ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を受け付ける入金情報受付手段と、
前記受け付けた入金情報をユーザID毎に口座データベースに記憶する入金情報記憶手段と、
前記ユーザIDに基づき前記口座データベースに過去に入金された入金額から基準の基準入金額を算出する基準入金額算出手段と、を更に備え、
前記送信手段が、前記受け付けた入金情報の入金額が基準入金額よりも第1所定金額以上大きい場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の投票券発売代行装置において、
ユーザが購入した投票券の投票券履歴をユーザIDに関連付けて記憶する投票券履歴記憶手段を更に備え、
前記送信手段が、前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴に基づき、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投票券発売代行装置において、
前記投票券履歴記憶手段に記憶された前記投票券履歴を参照して、ユーザIDに基づきユーザが購入した投票券のレースおよび競争体を特定するレース競争体特定手段と、
前記特定されたレースおよび競争体に対応した最終オッズを前記レース結果記憶手段から特定する最終オッズ特定手段と、
前記特定した最終オッズが第3所定倍率以下である投票券の投票数をカウントする投票数計数手段と、
を更に備え、
前記送信手段が、ユーザが購入した投票券の総投票数に対する前記カウントされた投票数の割合が所定値以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の投票券発売代行装置において、
前記レース結果記憶手段の前記レース結果情報および前記投票券履歴記憶手段の前記投票券履歴を参照して、ユーザが前回購入した投票券が的中していたか否かを判定する的中判定手段を更に備え、
前記送信手段が、当該投票券が的中していた場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記レース結果記憶手段および前記投票券履歴記憶手段を参照して、第2所定金額以上の投票券を購入してレースに的中しなかった非的中回数をカウントする非的中投票数計数手段と、
前記送信手段が、前記非的中回数が第1所定回数以上である場合に、前記結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させるための画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数に応じた結果予測困難性の度合いを算出し、
前記送信手段が、前記結果予測困難性の度合いを表す表示と共に表示された前記結果予測困難性表示が表示される前記画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記計数手段が、前記レース結果情報を参照して、前記特定のレースに関するレース条件が類似するレースにおいて、前記レースの回数をカウントすることを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の投票券発売代行装置において、
前記計数手段が、前記競争体選択手段により選択された競争体が複数いる場合、競争体毎に前記レースの回数をカウントし、
結果予測困難性判定手段が、前記レースの回数が第2所定回数以上の競争体が所定数以上いる場合、前記特定のレースの結果予測が困難であると判定することを特徴とする投票券発売代行装置。
【請求項10】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置の投票券発売代行方法において、
前記投票券発売代行装置が、前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信ステップと、
前記投票券発売代行装置が、過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとをレース結果記憶手段に記憶するレース結果記憶ステップと、
前記投票券発売代行装置が、特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信ステップにおいて受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択ステップと、
前記投票券発売代行装置が、前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択ステップにおいて選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数ステップと、
前記投票券発売代行装置が、前記計数ステップにおいてカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定ステップと、
前記投票券発売代行装置が、ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信ステップと、
を含み、
前記結果予測困難性判定ステップにおいて結果予測が困難であると判定された場合、前記送信ステップにおいて、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行方法。
【請求項11】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラム。
【請求項12】
公営競技の投票券の発売を代行する投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
コンピュータを、
前記公営競技の主催元サーバからレースに関するオッズ情報を、逐次受信するオッズ情報受信手段、
過去に行われたレースの結果を示すレース結果情報と最終的に確定した最終オッズとを記憶するレース結果記憶手段、
特定のレースに出場する競争体のうち、オッズが第1所定倍率以下の競争体を、前記オッズ情報受信手段により受信されたオッズ情報に基づき選択する競争体選択手段、
前記レース結果記憶手段に記憶された前記レース結果情報を参照して、前記競争体選択手段により選択された競争体の順位が所定順位以上であり、かつ、最終オッズが第2所定倍率以下であったレースの回数をカウントする計数手段、
前記計数手段によりカウントされた前記レースの回数に基づき、前記特定のレースの結果予測が困難である否かを判定する結果予測困難性判定手段、および、
ネットワークを介してアクセスされた端末装置からの要求に応じて、前記特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表を表示させる画面データを前記端末装置へ送信する送信手段として機能させる投票券発売代行装置用プログラムであって、
前記結果予測困難性判定手段により結果予測が困難であると判定された場合、前記送信手段は、前記特定のレースの結果予測が困難であることを示す結果予測困難性表示を前記レース情報表と共に表示させる画面データを前記端末装置へ送信することを特徴とする投票券発売代行装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−160005(P2012−160005A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19042(P2011−19042)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
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