投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置
【課題】投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度を低減することにより、投票用紙の分類速度の向上を図る投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置を提供することを課題とする。
【解決手段】投票用紙分類方法は、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応するスタッカ、例えばスタッカ１０１を複数のスタッカ１０１〜１２０から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態にスタッカ１０１があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、スタッカ１０１がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送し、スタッカ１０１がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙をスタッカ１０１に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【解決手段】投票用紙分類方法は、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応するスタッカ、例えばスタッカ１０１を複数のスタッカ１０１〜１２０から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態にスタッカ１０１があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、スタッカ１０１がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送し、スタッカ１０１がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙をスタッカ１０１に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、投票用紙を分類する装置を使用した投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
投票用紙の種別を識別して分類する従来の投票用紙分類装置として、例えば特許文献１に、複数枚の投票用紙を複数のスタッカ（収納部）に分類集積する投票用紙集計装置が記載されている。この投票用紙集計装置では、前面のホッパ部に複数枚の投票用紙が投入載置され、ホッパ部に投入載置された投票用紙は繰出部によって一枚ずつ繰り出された後、搬送部によって一枚ずつスタッカのそれぞれに搬送できるようになっている。さらに、搬送部には透過センサ部が設けられており、投票用紙集計装置は、透過センサ部が撮像した画像情報から候補者名等を識別し、識別した情報に応じたスタッカに投票用紙を送るように搬送部を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２０１０−１２２７４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１の投票用紙集計装置では、スタッカに収納された投票用紙が、スタッカの投票用紙の許容収納枚数又はそれを越える枚数になるまで収納された場合、投票用紙集計装置を稼動させている状態でユーザの手によりスタッカから投票用紙を抜き取ろうとしても、次々にスタッカに投入される投票用紙と手とが干渉して、投票用紙の紙詰まり等が発生し、それにより投票用紙集計装置を停止又は故障させてしまうという問題がある。一方、このような問題の発生を防ぐために、複数あるスタッカのうちの１つのスタッカにおける投票用紙の収納枚数が許容収納枚数となるごとに、投票用紙の搬送を停止させて投票用紙を抜き取るようなことを行うと、投票用紙の搬送の停止が頻繁に行われるため、投票用紙の分類速度が低下するという問題がある。
【０００５】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度を低減することにより、投票用紙の分類速度の向上を図る投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係る投票用紙分類方法は、投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数の第一収納部及び第二収納部のいずれかに分類する投票用紙分類装置による投票用紙分類方法であって、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応収納部を複数の第一収納部から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応収納部があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、対応収納部がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を第二収納部に搬送し、対応収納部がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応収納部に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【０００７】
上記投票用紙分類方法は、第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、第一収納部における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含み、フル状態は、第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達した第一収納部に対して、設定され、設定されたフル状態は、フル状態の設定がされた第一収納部における投票用紙が検出されなくなると、解除されてもよい。
投票用紙計数ステップにおいて、フル状態の設定がされた第一収納部における設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされた第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットしてもよい。
【０００８】
また、この発明に係る投票用紙分類装置は、投票用紙を分類する投票用紙分類装置であって、投票用紙の記載を読み取る読取手段と、分類された投票用紙を収納する複数の第一収納部及び第二収納部と、第一収納部及び第二収納部に投票用紙を分類して搬送する搬送手段と、読取手段及び搬送手段に接続され、読取手段が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った読取情報に基づき、読取情報に対応する投票用紙を第一収納部及び第二収納部のいずれかに搬送させるように搬送手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、第一収納部から読取情報に対応する対応収納部を選択する収納部選択手段と、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応収納部があるか否かを判定するフル状態判定手段と、対応収納部がフル状態の場合、読取情報に対応する投票用紙を第二収納部に搬送させるように搬送手段を制御し、対応収納部がフル状態にない場合、読取情報に対応する投票用紙を対応収納部に搬送させるように搬送手段を制御する搬送制御手段とを有する。
【０００９】
上記投票用紙分類装置は、制御手段に接続され且つ第一収納部の投票用紙を検知する検知手段を備え、制御手段は、第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数手段と、第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達した第一収納部に対してフル状態であると設定するフル状態設定手段と、フル状態の設定がされた第一収納部の投票用紙を検知しない情報を検知手段から受け取ると、フル状態の設定がされた第一収納部の設定されたフル状態を解除するフル状態解除手段とを有してもよい。
投票用紙計数手段は、フル状態解除手段がフル状態の設定がされた第一収納部の設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされた第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットしてもよい。
【発明の効果】
【００１０】
この発明の投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置によれば、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度が低減されるため、投票用紙の分類速度の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置の正面図である。
【図２】図１の投票用紙分類装置のスタッカの詳細な構成を示す正面図である。
【図３】図１の投票用紙分類装置の制御装置の構成を示す模式図である。
【図４】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置における投票用紙をスタッカに分類する動作の流れを示すフローチャートである。
【図５】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置におけるスタッカに対してフル状態及び非フル状態を設定する流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、この発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
まず、図１〜３を用いて、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１の構成を説明する。
【００１３】
投票用紙分類装置１は、分類される投票用紙を配置する配置台２と、投票用紙に記載された候補者名を読み取るスキャナ３と、スキャナ３で読み取られた後の投票用紙を収納するスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１とを備えている。さらに、投票用紙分類装置１は、配置台２の投票用紙をスキャナ３に搬送する第一搬送装置４ａと、スキャナ３で読み取られた後の投票用紙を候補者名ごとに分類してスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに搬送する第二搬送装置４ｂとを備えている。
また、投票用紙分類装置１では、スタッカは、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に対して８個単位で増設可能となっている。
ここで、スキャナ３は読取手段を構成し、スタッカ１０１〜１２０は第一収納部を構成し、予備スタッカ２０１は第二収納部を構成し、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂは搬送手段を構成している。
【００１４】
さらに、投票用紙分類装置１は、その内部に制御装置５を備えており、制御装置５は、スキャナ３、第一搬送装置４ａ、第二搬送装置４ｂ、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１と電気的に接続されている（図３参照）。制御装置５は、第一搬送装置４ａの動作を制御して配置台２からスキャナ３へ投票用紙を搬送させ、さらに、スキャナ３から送信される候補者名の情報に基づき第二搬送装置４ｂの動作を制御して、投票用紙をスキャナ３からその投票用紙に記載されている候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０又は予備スタッカ２０１へ搬送させる。
ここで、制御装置５は制御手段を構成している。
【００１５】
図２を参照すると、スタッカ１０１の詳細な構成が示されている。なお、スタッカ１０２〜１２０及び予備スタッカ２０１も、スタッカ１０１と同様の構成を有している。
スタッカ１０１は、上部が開放した箱状の形状をして投票用紙Ｂを収納可能な本体１０１ａを有しており、本体１０１ａの前面１０１ｂに開口部１０１ｃを有している。このため、スタッカ１０１の本体１０１ａに収納された投票用紙Ｂをその前面１０１ｂから取り出すことができる。なお、本実施の形態では、スタッカ１０１の本体１０１ａに収納可能な投票用紙は、１３０枚であるものとする。ここで、この１３０枚という数量は、スタッカ１０１の収納可能な上限数量を構成している。
【００１６】
また、スタッカ１０１の本体１０１ａにおける第二搬送装置４ｂと隣接する側部１０１ｄにはローラ１０１ｅが設けられ、さらに、ローラ１０１ｅのローラ面に対向するようにしてガイド部材１０１ｆが設けられている。そして、第二搬送装置４ｂから送られる投票用紙は、ローラ１０１ｅ及びガイド部材１０１ｆによって案内されて、スタッカ１０１の本体１０１ａの内部に導入される。
また、スタッカ１０１の前面１０１ｂには、赤色及び緑色の光を発光可能な表示ランプ１０が設けられている。さらに、表示ランプ１０は、制御装置５に電気的に接続されており、制御装置５の制御によって赤色又は緑色の光を点灯若しくは消灯する（図３参照）。
【００１７】
また、スタッカ１０１の本体１０１ａは、光学センサ等の検知センサ２０を有している。検知センサ２０は、本体１０１ａ内部の底部１０１ｇに設けられた受光センサ２０ａと、受光センサ２０ａの上方に設けられた発光デバイス２０ｂとを有している。さらに、受光センサ２０ａ及び発光デバイス２０ｂは、制御装置５に電気的に接続されており、制御装置５の制御により動作する（図３参照）。
【００１８】
受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの発生する光を受光しているか又は受光していないかを示す信号を制御装置５に送信する。そして、本体１０１ａの内部に投票用紙がある場合、受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの光を受光できないため、受光していないことを示す信号を制御装置５に送信し、制御装置５は、本体１０１ａの内部に投票用紙があると判定する。また、本体１０１ａの内部に投票用紙がない場合、受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの光を受光できるため、受光していることを示す信号を制御装置５に送信し、制御装置５は、本体１０１ａの内部に投票用紙がないと判定する。すなわち、検知センサ２０は、本体１０１ａの内部の投票用紙を検知していることを示す情報又は検知していないことを示す情報を、制御装置５に送信する。
ここで、検知センサ２０は、検知手段を構成している。
【００１９】
また、図３を参照すると、制御装置５は、搬送制御部５ａ、スキャナ制御部５ｂ、候補者名抽出部５ｃ、収納部選択部５ｄ、投票用紙計数部５ｅ、フル状態判定部５ｆ、フル状態設定部５ｇ、フル状態解除部５ｈ、計数判定部５ｉ、検知判定部５ｊ及び記憶部５ｋを有しているが、これらの詳細は、後述の制御装置５の制御によって行われる投票用紙分類装置１における動作の説明と共に、説明する。
【００２０】
次に、図１〜５を用いて、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１の動作を説明する。
図１を参照すると、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに投票用紙が存在しない状態で、ユーザによって投票用紙分類装置１の配置台２の上に複数の投票用紙が置かれ、投票用紙分類装置１が始動される。このとき、制御装置５は、第一搬送装置４ａ、スキャナ３及び第二搬送装置４ｂを作動させ、さらに、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれの検知センサ２０を作動させる。また、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれの表示ランプ１０に対して、その内部に投票用紙が存在することを検知センサ２０が検知している場合に緑色の光を発光させる。このため、投票用紙分類装置１の始動直後の投票用紙の分類開始前では、全てのスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１の表示ランプ１０は、消灯している。
【００２１】
さらに、制御装置５の制御によって、第一搬送装置４ａ、スキャナ３及び第二搬送装置４ｂが動作されて、配置台２に置かれた複数の投票用紙から投票用紙が一枚ずつ繰り出され、繰り出された投票用紙が対応するスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに分類される。このときの制御装置５の制御によって行われる各装置の動作の流れを図４に示すフローチャート及び図１を用いて説明する。
ステップＳ１において、制御装置５は搬送制御手段である搬送制御部５ａ（図３参照）を有しているが、搬送制御部５ａは、第一搬送装置４ａを動作させて、配置台２から投票用紙を一枚ずつ繰り出させ、スキャナ３に順次搬送させる。そして、制御装置５はステップＳ２に進む。
ステップＳ２において、制御装置５はスキャナ制御部５ｂ（図３参照）を有しているが、スキャナ制御部５ｂは、第一搬送装置４ａによって次々に送られてくる投票用紙それぞれの表面をスキャナ３に読み取らせる。そして、制御装置５はステップＳ３に進む。
【００２２】
ステップＳ３において、制御装置５は候補者名抽出部５ｃ（図３参照）及び記憶部５ｋ（図３参照）を有しているが、候補者名抽出部５ｃは、読み取られた画像をスキャナ３から受信し、受信した画像から投票用紙に記載されている候補者名の画像を抜き出す。さらに、候補者名抽出部５ｃは、記憶部５ｋに予め記憶されている候補者名に関する情報と、抜き出した候補者名の画像とを照合して、適合する候補者名を抽出する。そして、制御装置５はステップＳ４に進む。
【００２３】
ステップＳ４において、制御装置５は収納部選択手段である収納部選択部５ｄ（図３参照）を有しているが、収納部選択部５ｄは、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶された情報に基づき、抽出された候補者名に対応するスタッカを、スタッカ１０１〜１２０のうちから選択する。そして、制御装置５はステップＳ５に進む。なお、記憶部５ｋには、各候補者名に対して１つのスタッカが対応するように予め設定されて記憶されており、例えば、候補者名Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３・・・・・・に対応するスタッカとしてスタッカ１０１，１０２，１０３・・・・・・がそれぞれ設定されている。そして、予備スタッカ２０１には、候補者名は対応付けられていない。また、以下の説明では、ステップＳ３で抽出された候補者名がＣ１であり、ステップＳ４で選択されるスタッカが１０１であるとする。ここで、スタッカ１０１は、対応収納部を構成している。
【００２４】
ステップＳ５において、制御装置５はフル状態判定手段であるフル状態判定部５ｆ（図３参照）を有しているが、フル状態判定部５ｆは、スタッカ１０１における投票用紙の収納状態に関する情報を記憶部５ｋ（図３参照）から取得し確認する。すなわち、スタッカ１０１の投票用紙の収納状態がフル状態に設定されているか否かというフル状態の設定状況の情報を、フル状態判定部５ｆは記憶部５ｋから取得し確認する。そして、制御装置５はステップＳ６に進む。なお、スタッカ１０１〜１２０に対するフル状態の設定動作の詳細は、後述で示す。
【００２５】
ステップＳ６において、フル状態判定部５ｆ（図３参照）によってスタッカ１０１がフル状態でない非フル状態に設定されていると確認された場合、制御装置５はステップＳ７に進み、ステップＳ７では、制御装置５の搬送制御部５ａ（図３参照）は、候補者名Ｃ１が抽出された投票用紙をスタッカ１０１に搬送するように、第二搬送装置４ｂに指令し搬送させる。さらに、制御装置５は、ステップＳ７からステップＳ９に進み、ステップＳ９では、制御装置５が有する投票用紙計数手段である投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されているスタッカ１０１に収納されている投票用紙の収納枚数を一枚増加させることにより新たな収納枚数を算出し、この新たな収納枚数を記憶部５ｋに記憶させる。すなわち、投票用紙計数部５ｅは、分類開始前のスタッカ１０１における投票用紙の収納枚数の初期値を０とし、スタッカ１０１に投票用紙が搬送される毎に一枚の収納枚数を追加することによって新たな収納枚数を算出し記憶部５ｋに記憶させている。
【００２６】
一方、ステップＳ６において、フル状態判定部５ｆ（図３参照）によってスタッカ１０１がフル状態に設定されていると確認された場合、制御装置５はステップＳ８に進み、ステップＳ８では、制御装置５の搬送制御部５ａ（図３参照）は、候補者名Ｃ１が抽出された投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送するように、第二搬送装置４ｂに指令し搬送させる。さらに、制御装置５は、ステップＳ８からステップＳ１０に進み、ステップＳ１０では、投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、ステップＳ９と同様にして、予備スタッカ２０１に収納されている投票用紙の新たな収納枚数を算出し記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させる。
【００２７】
上述のようにして、投票用紙は、配置台２から繰り出される一枚に対して、制御装置５によるステップＳ１〜Ｓ１０の処理が行われ、投票用紙に記載されている候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０の１つ、又は予備スタッカ２０１に搬送される。さらに、配置台２から繰り出される次の投票用紙も、同様にしてスタッカ１０１〜１２０の１つ又は予備スタッカ２０１に搬送される。よって、配置台２の投票用紙が次々連続してスタッカ１０１〜１２０の１つ又は予備スタッカ２０１に分類・搬送され続ける。また、制御装置５は、投票用紙の搬送と共に、各スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に搬送・収納された投票用紙の収納枚数を計数する。
【００２８】
また、図１を参照すると、第二搬送装置４ｂによって投票用紙が次々に分類・搬送されていく過程において、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれでは、その内部に一枚目の投票用紙が送られると、検知センサ２０が投票用紙を検知して制御装置５に投票用紙があることを示す情報を送信する。このとき、制御装置５は、表示ランプ１０を緑色の光で点灯させる。そして、検知センサ２０が投票用紙を検知している間、制御装置５は、表示ランプ１０を緑色の光で点灯させ続ける。
【００２９】
また、第二搬送装置４ｂによって投票用紙が次々に分類・搬送されていく過程において、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１の内部には投票用紙が収納されていくが、制御装置５は、例えば、スタッカ１０１の投票用紙の搬送枚数を１３０枚と計数したとき、スタッカ１０１内の投票用紙の収納枚数が上限枚数であると判定し、スタッカ１０１の表示ランプ１０に赤色の光を点滅させる。
【００３０】
また、上述に示すようにスタッカ１０１〜１２０はフル状態である又は非フル状態であると設定されるが、この設定は制御装置５によって行われる。そして、制御装置５によるフル状態である又は非フル状態であるとする設定の動作の流れを図５に示すフローチャート及び図１を用いて説明する。なお、以下の説明は、スタッカ１０１に対する制御装置５による動作の流れを示すが、他のスタッカ１０２〜１２０についても同様である。
【００３１】
ステップＳ１１において、制御装置５の投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、スタッカ１０１に投票用紙が搬送された後に、図４のステップＳ９に示すように、スタッカ１０１の新たな投票用紙の収納枚数を算出する。そして、制御装置５はステップＳ１２に進む。
ステップＳ１２において、制御装置５は計数判定部５ｉ（図３参照）を有しているが、計数判定部５ｉは、スタッカ１０１における投票用紙の収納枚数が１３０枚の上限枚数である、すなわちフル状態に達したか否かを判定し、フル状態に達していない場合、制御装置５はステップＳ１３に進み、フル状態に達した場合、制御装置５はステップＳ１４に進む。
【００３２】
ステップＳ１３において、制御装置５はフル状態設定手段であるフル状態設定部５ｇ（図３参照）を有しているが、フル状態設定部５ｇは、スタッカ１０１を非フル状態であると設定して記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させ、次にスタッカ１０１に投票用紙が搬送されて収納枚数が更新されるまで、この設定を維持する。そして、制御装置５は、スタッカ１０１の表示ランプ１０を緑色の光で点灯させ続ける。なお、スタッカ１０１が非フル状態であると設定されている間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ７に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、スタッカ１０１に搬送される。
一方、ステップＳ１４において、制御装置５のフル状態設定部５ｇ（図３参照）は、スタッカ１０１をフル状態であると設定して記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させ、制御装置５はスタッカ１０１の表示ランプ１０を赤色の光で点滅させる。そして、制御装置５はステップＳ１５に進む。
【００３３】
ステップＳ１５において、制御装置５は検知判定部５ｊ（図３参照）を有しているが、検知判定部５ｊは、フル状態であると設定されたスタッカ１０１について、投票用紙の収納状況、すなわち、投票用紙の収納の有無の情報を取得する。このとき、検知判定部５ｊは、検知センサ２０から送られるスタッカ１０１内の投票用紙の検知情報を取得する。そして、制御装置５は、ステップＳ１６に進む。なお、スタッカ１０１がフル状態であると設定されている間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ８に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、予備スタッカ２０１に搬送されてスタッカ１０１には搬送されない。
【００３４】
ステップＳ１６において、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）は、検知センサ２０からの投票用紙の検知情報に基づき、スタッカ１０１内における投票用紙の有無を判定する。
【００３５】
例えば、表示ランプ１０が赤色の光で点滅しているスタッカ１０１を認知したユーザが、投票用紙の搬送が停止されているスタッカ１０１から投票用紙を全て取り出すと、検知センサ２０が投票用紙を検知しない信号を制御装置５に送信し、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）はスタッカ１０１内に投票用紙がないと判定する。このとき、制御装置５は、赤色の光で点滅している表示ランプ１０を消灯する。そして、上述のように制御装置５の検知判定部５ｊがスタッカ１０１内に投票用紙がないと判定すると、制御装置５はステップＳ１７に進む。
【００３６】
一方、表示ランプ１０が赤色の光で点滅しているスタッカ１０１をユーザが認知せずにスタッカ１０１の内部から投票用紙が取り出されない、又はスタッカ１０１を認知したがユーザによってスタッカ１０１から投票用紙が完全に取り出されない場合、検知センサ２０は投票用紙を検知する信号を制御装置５に送信する。このとき、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）はスタッカ１０１内に投票用紙があると判定し、制御装置５は、スタッカ１０１の表示ランプ１０を赤色の光で点滅させ続ける。そして、上述のように制御装置５の検知判定部５ｊがスタッカ１０１内に投票用紙があると判定すると、制御装置５はステップＳ１８に進む。
【００３７】
ステップＳ１７において、制御装置５はフル状態解除手段であるフル状態解除部５ｈ（図３参照）を有しているが、フル状態解除部５ｈは、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されたスタッカ１０１に対するフル状態の設定を解除して非フル状態であると設定し、この設定を記憶部５ｋに記憶させる。そして、この非フル状態の設定は、次にステップＳ１２においてスタッカ１０１がフル状態であると設定されるまで、維持される。この設定を維持している間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ７に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、スタッカ１０１に搬送される。さらに、スタッカ１０１に対するフル状態の設定を解除して非フル状態であると設定するとき、ステップＳ１６においてなされたスタッカ１０１内に投票用紙がないという判定に基づき、制御装置５の投票用紙計数部５ｅ（図３参照）は、記憶部５ｋに記憶されているスタッカ１０１の投票用紙の収納枚数を０枚にリセットする。この後、投票用紙計数部５ｅは、０枚を初期値としてスタッカ１０１に収納される投票用紙の収納枚数の計数を行う。
【００３８】
また、ステップＳ１８において、制御装置５のフル状態設定部５ｇ（図３参照）は、スタッカ１０１に対するフル状態であるとする設定を維持し、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されたスタッカ１０１に対する設定を変更しない。そして、制御装置５はステップＳ１５に戻る。この設定を維持している間、投票用紙の搬送が行われる場合、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、予備スタッカ２０１に搬送され続ける。
【００３９】
上述のようにして、スタッカ１０１に投票用紙が搬送される毎に、制御装置５はステップＳ１１〜Ｓ１８の処理を行い、スタッカ１０１に対して、フル状態であると設定する、非フル状態であると設定する、又はフル状態である設定を解除して非フル状態であると設定することが行われる。
【００４０】
従って、制御装置５の制御により、投票用紙は、記載された候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０が非フル状態であると設定されている場合には、対応するスタッカ１０１〜１２０に搬送され、フル状態であると設定されている場合には、予備スタッカ２０１に搬送される。そして、複数のスタッカ１０１〜１２０がフル状態であると設定されている場合、これらのスタッカに対応する候補者名が記載された投票用紙は全て、予備スタッカ２０１に搬送される。また、一旦フル状態であると設定されたスタッカは、内部の投票用紙が全て取り除かれることによって、フル状態が解除されて非フル状態であると設定される。そして、フル状態が解除されて非フル状態であると設定されたスタッカに対応する候補者名が記載された投票用紙は、フル状態が解除された上記スタッカに搬送される。
【００４１】
また、制御装置５は、予備スタッカ２０１に対しても、投票用紙が搬送される毎にステップＳ１１〜Ｓ１８の処理を行い、フル状態であると設定する、非フル状態であると設定する、又はフル状態である設定を解除して非フル状態であると設定する。さらに、制御装置５は、予備スタッカ２０１に対してフル状態であると設定したとき、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂ（図１参照）を停止させ、投票用紙分類装置１における投票用紙の分類を停止する。そして、制御装置５は、内部の投票用紙が全て取り除かれることによって予備スタッカ２０１に対するフル状態である設定を解除すると、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂを再び始動させ、投票用紙の分類を再開する。
【００４２】
このように、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１は、投票用紙の記載を読み取るスキャナ３と、分類された投票用紙を収納する複数のスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１と、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に投票用紙を分類して搬送する第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂと、スキャナ３、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂに接続され、スキャナ３が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った読取情報に基づき、読取情報に対応する投票用紙をスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御する制御装置５とを備える。さらに、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０から読取情報に対応する対応スタッカ、例えば対応スタッカ１０１を選択する収納部選択部５ｄと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応スタッカ１０１があるか否かを判定するフル状態判定部５ｆと、対応スタッカ１０１がフル状態の場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御し、対応スタッカ１０１がフル状態にない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応スタッカ１０１に搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御する搬送制御部５ａとを有する。
【００４３】
これによって、対応スタッカ１０１がフル状態となった場合、対応スタッカ１０１に搬送されるべき投票用紙が予備スタッカ２０１に搬送されるため、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂを停止することなく、フル状態の対応スタッカ１０１から投票用紙を取り出すことができる。さらに、投票用紙の取り出し後、フル状態でなくなったスタッカ１０１には、対応する投票用紙を再び搬送できるようになる。従って、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度を低減することができ、それにより、投票用紙の分類速度を向上させることが可能になる。
【００４４】
また、投票用紙分類装置１は、制御装置５に接続され且つスタッカ１０１〜１２０の投票用紙を検知する検知センサ２０を備える。さらに、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数部５ｅと、スタッカ１０１〜１２０における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達したスタッカ１０１〜１２０に対してフル状態であると設定するフル状態設定部５ｇと、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の投票用紙を検知しない情報を検知センサ２０から受け取ると、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の設定されたフル状態を解除するフル状態解除部５ｈとを有する。
【００４５】
これによって、フル状態と設定されたスタッカ、例えばスタッカ１０１は、収納している投票用紙の全てが取り出されない限り、フル状態の設定が解除されず投票用紙が搬送されない。このため、フル状態の設定の解除後にスタッカ１０１が再びフル状態になるまでの時間を多く取ることができる。よって、各スタッカ１０１〜１２０において、フル状態であると設定されている時間が低減され、それにより、予備スタッカ２０１に搬送される投票用紙の数量が低減される。さらに、予備スタッカ２０１にはフル状態であると設定されている様々なスタッカ１０１〜１２０に搬送すべき投票用紙が搬送され、予備スタッカ２０１の投票用紙は、投票用紙分類装置１の配置台２に置かれて再び分類される。従って、予備スタッカ２０１に搬送される投票用紙の数量が低減されると、再分類すべき投票用紙の数量を低減することができるため、投票用紙の分類速度を向上させることが可能になる。また、フル状態の解除後のスタッカ１０１〜１２０には投票用紙が残らないため、スタッカ１０１〜１２０での投票用紙の計数の間違いを防ぐことができる。
【００４６】
投票用紙計数部５ｅは、フル状態解除部５ｈがフル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする。これによって、フル状態の解除後に投票用紙をスタッカ１０１〜１２０に残さず、その投票用紙の計数の初期値を０に設定するため、スタッカ１０１〜１２０での投票用紙の計数の間違いをさらに防ぐことができる。
【００４７】
また、この発明に係る投票用紙分類方法は、投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数のスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに分類する投票用紙分類装置１による投票用紙分類方法である。上記投票用紙分類方法は、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応スタッカ、例えば対応スタッカ１０１を複数のスタッカ１０１〜１２０から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応スタッカ１０１があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、対応スタッカ１０１がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送し、対応スタッカ１０１がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応スタッカ１０１に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【００４８】
また、投票用紙分類方法は、スタッカ１０１〜１２０に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、スタッカ１０１〜１２０における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含む。そして、投票用紙分類方法では、フル状態は、スタッカ１０１〜１２０における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達したスタッカ１０１〜１２０に対して、設定され、設定されたフル状態は、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における投票用紙が検出されなくなると、解除される。
また、投票用紙分類方法では、投票用紙計数ステップにおいて、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする。
【００４９】
実施の形態の投票用紙分類装置１では、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに表示ランプ１０を設けていたが、表示ランプ１０の代わり、又は、表示ランプ１０に加えて、収納されている投票用紙の枚数を表示する表示部を設けてもよい。
また、実施の形態の投票用紙分類装置１では、予備スタッカ２０１を１つ設けていたが、予備スタッカは複数あってもよい。このとき、１つめの予備スタッカがフル状態であると設定されると、２つめの予備スタッカに投票用紙が搬送されるようにしてもよい。
【００５０】
また、実施の形態の投票用紙分類装置１では、制御装置５がスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１への投票用紙の搬送枚数を計数していたが、これに限定されるものでなく、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに投票用紙の搬送枚数を計数するセンサを設け、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに収納された投票用紙を計数するようにしてもよい。
【符号の説明】
【００５１】
１ 投票用紙分類装置、３ スキャナ（読取手段）、４ａ 第一搬送装置（搬送手段）、４ｂ 第二搬送装置（搬送手段）、５ 制御装置（制御手段）、５ａ 搬送制御部（搬送制御手段）、５ｄ 収納部選択部（収納部選択手段）、５ｅ 投票用紙計数部（投票用紙計数手段）、５ｆ フル状態判定部（フル状態判定手段）、５ｇ フル状態設定部（フル状態設定手段）、５ｈ フル状態解除部（フル状態解除手段）、２０ 検知センサ（検知手段）、１０１〜１２０ スタッカ（第一収納部）、２０１ 予備スタッカ（第二収納部）。
【技術分野】
【０００１】
この発明は、投票用紙を分類する装置を使用した投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
投票用紙の種別を識別して分類する従来の投票用紙分類装置として、例えば特許文献１に、複数枚の投票用紙を複数のスタッカ（収納部）に分類集積する投票用紙集計装置が記載されている。この投票用紙集計装置では、前面のホッパ部に複数枚の投票用紙が投入載置され、ホッパ部に投入載置された投票用紙は繰出部によって一枚ずつ繰り出された後、搬送部によって一枚ずつスタッカのそれぞれに搬送できるようになっている。さらに、搬送部には透過センサ部が設けられており、投票用紙集計装置は、透過センサ部が撮像した画像情報から候補者名等を識別し、識別した情報に応じたスタッカに投票用紙を送るように搬送部を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２０１０−１２２７４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１の投票用紙集計装置では、スタッカに収納された投票用紙が、スタッカの投票用紙の許容収納枚数又はそれを越える枚数になるまで収納された場合、投票用紙集計装置を稼動させている状態でユーザの手によりスタッカから投票用紙を抜き取ろうとしても、次々にスタッカに投入される投票用紙と手とが干渉して、投票用紙の紙詰まり等が発生し、それにより投票用紙集計装置を停止又は故障させてしまうという問題がある。一方、このような問題の発生を防ぐために、複数あるスタッカのうちの１つのスタッカにおける投票用紙の収納枚数が許容収納枚数となるごとに、投票用紙の搬送を停止させて投票用紙を抜き取るようなことを行うと、投票用紙の搬送の停止が頻繁に行われるため、投票用紙の分類速度が低下するという問題がある。
【０００５】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度を低減することにより、投票用紙の分類速度の向上を図る投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係る投票用紙分類方法は、投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数の第一収納部及び第二収納部のいずれかに分類する投票用紙分類装置による投票用紙分類方法であって、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応収納部を複数の第一収納部から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応収納部があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、対応収納部がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を第二収納部に搬送し、対応収納部がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応収納部に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【０００７】
上記投票用紙分類方法は、第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、第一収納部における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含み、フル状態は、第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達した第一収納部に対して、設定され、設定されたフル状態は、フル状態の設定がされた第一収納部における投票用紙が検出されなくなると、解除されてもよい。
投票用紙計数ステップにおいて、フル状態の設定がされた第一収納部における設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされた第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットしてもよい。
【０００８】
また、この発明に係る投票用紙分類装置は、投票用紙を分類する投票用紙分類装置であって、投票用紙の記載を読み取る読取手段と、分類された投票用紙を収納する複数の第一収納部及び第二収納部と、第一収納部及び第二収納部に投票用紙を分類して搬送する搬送手段と、読取手段及び搬送手段に接続され、読取手段が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った読取情報に基づき、読取情報に対応する投票用紙を第一収納部及び第二収納部のいずれかに搬送させるように搬送手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、第一収納部から読取情報に対応する対応収納部を選択する収納部選択手段と、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応収納部があるか否かを判定するフル状態判定手段と、対応収納部がフル状態の場合、読取情報に対応する投票用紙を第二収納部に搬送させるように搬送手段を制御し、対応収納部がフル状態にない場合、読取情報に対応する投票用紙を対応収納部に搬送させるように搬送手段を制御する搬送制御手段とを有する。
【０００９】
上記投票用紙分類装置は、制御手段に接続され且つ第一収納部の投票用紙を検知する検知手段を備え、制御手段は、第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数手段と、第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達した第一収納部に対してフル状態であると設定するフル状態設定手段と、フル状態の設定がされた第一収納部の投票用紙を検知しない情報を検知手段から受け取ると、フル状態の設定がされた第一収納部の設定されたフル状態を解除するフル状態解除手段とを有してもよい。
投票用紙計数手段は、フル状態解除手段がフル状態の設定がされた第一収納部の設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされた第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットしてもよい。
【発明の効果】
【００１０】
この発明の投票用紙分類方法及び投票用紙分類装置によれば、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度が低減されるため、投票用紙の分類速度の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置の正面図である。
【図２】図１の投票用紙分類装置のスタッカの詳細な構成を示す正面図である。
【図３】図１の投票用紙分類装置の制御装置の構成を示す模式図である。
【図４】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置における投票用紙をスタッカに分類する動作の流れを示すフローチャートである。
【図５】この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置におけるスタッカに対してフル状態及び非フル状態を設定する流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、この発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
まず、図１〜３を用いて、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１の構成を説明する。
【００１３】
投票用紙分類装置１は、分類される投票用紙を配置する配置台２と、投票用紙に記載された候補者名を読み取るスキャナ３と、スキャナ３で読み取られた後の投票用紙を収納するスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１とを備えている。さらに、投票用紙分類装置１は、配置台２の投票用紙をスキャナ３に搬送する第一搬送装置４ａと、スキャナ３で読み取られた後の投票用紙を候補者名ごとに分類してスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに搬送する第二搬送装置４ｂとを備えている。
また、投票用紙分類装置１では、スタッカは、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に対して８個単位で増設可能となっている。
ここで、スキャナ３は読取手段を構成し、スタッカ１０１〜１２０は第一収納部を構成し、予備スタッカ２０１は第二収納部を構成し、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂは搬送手段を構成している。
【００１４】
さらに、投票用紙分類装置１は、その内部に制御装置５を備えており、制御装置５は、スキャナ３、第一搬送装置４ａ、第二搬送装置４ｂ、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１と電気的に接続されている（図３参照）。制御装置５は、第一搬送装置４ａの動作を制御して配置台２からスキャナ３へ投票用紙を搬送させ、さらに、スキャナ３から送信される候補者名の情報に基づき第二搬送装置４ｂの動作を制御して、投票用紙をスキャナ３からその投票用紙に記載されている候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０又は予備スタッカ２０１へ搬送させる。
ここで、制御装置５は制御手段を構成している。
【００１５】
図２を参照すると、スタッカ１０１の詳細な構成が示されている。なお、スタッカ１０２〜１２０及び予備スタッカ２０１も、スタッカ１０１と同様の構成を有している。
スタッカ１０１は、上部が開放した箱状の形状をして投票用紙Ｂを収納可能な本体１０１ａを有しており、本体１０１ａの前面１０１ｂに開口部１０１ｃを有している。このため、スタッカ１０１の本体１０１ａに収納された投票用紙Ｂをその前面１０１ｂから取り出すことができる。なお、本実施の形態では、スタッカ１０１の本体１０１ａに収納可能な投票用紙は、１３０枚であるものとする。ここで、この１３０枚という数量は、スタッカ１０１の収納可能な上限数量を構成している。
【００１６】
また、スタッカ１０１の本体１０１ａにおける第二搬送装置４ｂと隣接する側部１０１ｄにはローラ１０１ｅが設けられ、さらに、ローラ１０１ｅのローラ面に対向するようにしてガイド部材１０１ｆが設けられている。そして、第二搬送装置４ｂから送られる投票用紙は、ローラ１０１ｅ及びガイド部材１０１ｆによって案内されて、スタッカ１０１の本体１０１ａの内部に導入される。
また、スタッカ１０１の前面１０１ｂには、赤色及び緑色の光を発光可能な表示ランプ１０が設けられている。さらに、表示ランプ１０は、制御装置５に電気的に接続されており、制御装置５の制御によって赤色又は緑色の光を点灯若しくは消灯する（図３参照）。
【００１７】
また、スタッカ１０１の本体１０１ａは、光学センサ等の検知センサ２０を有している。検知センサ２０は、本体１０１ａ内部の底部１０１ｇに設けられた受光センサ２０ａと、受光センサ２０ａの上方に設けられた発光デバイス２０ｂとを有している。さらに、受光センサ２０ａ及び発光デバイス２０ｂは、制御装置５に電気的に接続されており、制御装置５の制御により動作する（図３参照）。
【００１８】
受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの発生する光を受光しているか又は受光していないかを示す信号を制御装置５に送信する。そして、本体１０１ａの内部に投票用紙がある場合、受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの光を受光できないため、受光していないことを示す信号を制御装置５に送信し、制御装置５は、本体１０１ａの内部に投票用紙があると判定する。また、本体１０１ａの内部に投票用紙がない場合、受光センサ２０ａは、発光デバイス２０ｂの光を受光できるため、受光していることを示す信号を制御装置５に送信し、制御装置５は、本体１０１ａの内部に投票用紙がないと判定する。すなわち、検知センサ２０は、本体１０１ａの内部の投票用紙を検知していることを示す情報又は検知していないことを示す情報を、制御装置５に送信する。
ここで、検知センサ２０は、検知手段を構成している。
【００１９】
また、図３を参照すると、制御装置５は、搬送制御部５ａ、スキャナ制御部５ｂ、候補者名抽出部５ｃ、収納部選択部５ｄ、投票用紙計数部５ｅ、フル状態判定部５ｆ、フル状態設定部５ｇ、フル状態解除部５ｈ、計数判定部５ｉ、検知判定部５ｊ及び記憶部５ｋを有しているが、これらの詳細は、後述の制御装置５の制御によって行われる投票用紙分類装置１における動作の説明と共に、説明する。
【００２０】
次に、図１〜５を用いて、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１の動作を説明する。
図１を参照すると、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに投票用紙が存在しない状態で、ユーザによって投票用紙分類装置１の配置台２の上に複数の投票用紙が置かれ、投票用紙分類装置１が始動される。このとき、制御装置５は、第一搬送装置４ａ、スキャナ３及び第二搬送装置４ｂを作動させ、さらに、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれの検知センサ２０を作動させる。また、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれの表示ランプ１０に対して、その内部に投票用紙が存在することを検知センサ２０が検知している場合に緑色の光を発光させる。このため、投票用紙分類装置１の始動直後の投票用紙の分類開始前では、全てのスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１の表示ランプ１０は、消灯している。
【００２１】
さらに、制御装置５の制御によって、第一搬送装置４ａ、スキャナ３及び第二搬送装置４ｂが動作されて、配置台２に置かれた複数の投票用紙から投票用紙が一枚ずつ繰り出され、繰り出された投票用紙が対応するスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに分類される。このときの制御装置５の制御によって行われる各装置の動作の流れを図４に示すフローチャート及び図１を用いて説明する。
ステップＳ１において、制御装置５は搬送制御手段である搬送制御部５ａ（図３参照）を有しているが、搬送制御部５ａは、第一搬送装置４ａを動作させて、配置台２から投票用紙を一枚ずつ繰り出させ、スキャナ３に順次搬送させる。そして、制御装置５はステップＳ２に進む。
ステップＳ２において、制御装置５はスキャナ制御部５ｂ（図３参照）を有しているが、スキャナ制御部５ｂは、第一搬送装置４ａによって次々に送られてくる投票用紙それぞれの表面をスキャナ３に読み取らせる。そして、制御装置５はステップＳ３に進む。
【００２２】
ステップＳ３において、制御装置５は候補者名抽出部５ｃ（図３参照）及び記憶部５ｋ（図３参照）を有しているが、候補者名抽出部５ｃは、読み取られた画像をスキャナ３から受信し、受信した画像から投票用紙に記載されている候補者名の画像を抜き出す。さらに、候補者名抽出部５ｃは、記憶部５ｋに予め記憶されている候補者名に関する情報と、抜き出した候補者名の画像とを照合して、適合する候補者名を抽出する。そして、制御装置５はステップＳ４に進む。
【００２３】
ステップＳ４において、制御装置５は収納部選択手段である収納部選択部５ｄ（図３参照）を有しているが、収納部選択部５ｄは、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶された情報に基づき、抽出された候補者名に対応するスタッカを、スタッカ１０１〜１２０のうちから選択する。そして、制御装置５はステップＳ５に進む。なお、記憶部５ｋには、各候補者名に対して１つのスタッカが対応するように予め設定されて記憶されており、例えば、候補者名Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３・・・・・・に対応するスタッカとしてスタッカ１０１，１０２，１０３・・・・・・がそれぞれ設定されている。そして、予備スタッカ２０１には、候補者名は対応付けられていない。また、以下の説明では、ステップＳ３で抽出された候補者名がＣ１であり、ステップＳ４で選択されるスタッカが１０１であるとする。ここで、スタッカ１０１は、対応収納部を構成している。
【００２４】
ステップＳ５において、制御装置５はフル状態判定手段であるフル状態判定部５ｆ（図３参照）を有しているが、フル状態判定部５ｆは、スタッカ１０１における投票用紙の収納状態に関する情報を記憶部５ｋ（図３参照）から取得し確認する。すなわち、スタッカ１０１の投票用紙の収納状態がフル状態に設定されているか否かというフル状態の設定状況の情報を、フル状態判定部５ｆは記憶部５ｋから取得し確認する。そして、制御装置５はステップＳ６に進む。なお、スタッカ１０１〜１２０に対するフル状態の設定動作の詳細は、後述で示す。
【００２５】
ステップＳ６において、フル状態判定部５ｆ（図３参照）によってスタッカ１０１がフル状態でない非フル状態に設定されていると確認された場合、制御装置５はステップＳ７に進み、ステップＳ７では、制御装置５の搬送制御部５ａ（図３参照）は、候補者名Ｃ１が抽出された投票用紙をスタッカ１０１に搬送するように、第二搬送装置４ｂに指令し搬送させる。さらに、制御装置５は、ステップＳ７からステップＳ９に進み、ステップＳ９では、制御装置５が有する投票用紙計数手段である投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されているスタッカ１０１に収納されている投票用紙の収納枚数を一枚増加させることにより新たな収納枚数を算出し、この新たな収納枚数を記憶部５ｋに記憶させる。すなわち、投票用紙計数部５ｅは、分類開始前のスタッカ１０１における投票用紙の収納枚数の初期値を０とし、スタッカ１０１に投票用紙が搬送される毎に一枚の収納枚数を追加することによって新たな収納枚数を算出し記憶部５ｋに記憶させている。
【００２６】
一方、ステップＳ６において、フル状態判定部５ｆ（図３参照）によってスタッカ１０１がフル状態に設定されていると確認された場合、制御装置５はステップＳ８に進み、ステップＳ８では、制御装置５の搬送制御部５ａ（図３参照）は、候補者名Ｃ１が抽出された投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送するように、第二搬送装置４ｂに指令し搬送させる。さらに、制御装置５は、ステップＳ８からステップＳ１０に進み、ステップＳ１０では、投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、ステップＳ９と同様にして、予備スタッカ２０１に収納されている投票用紙の新たな収納枚数を算出し記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させる。
【００２７】
上述のようにして、投票用紙は、配置台２から繰り出される一枚に対して、制御装置５によるステップＳ１〜Ｓ１０の処理が行われ、投票用紙に記載されている候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０の１つ、又は予備スタッカ２０１に搬送される。さらに、配置台２から繰り出される次の投票用紙も、同様にしてスタッカ１０１〜１２０の１つ又は予備スタッカ２０１に搬送される。よって、配置台２の投票用紙が次々連続してスタッカ１０１〜１２０の１つ又は予備スタッカ２０１に分類・搬送され続ける。また、制御装置５は、投票用紙の搬送と共に、各スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に搬送・収納された投票用紙の収納枚数を計数する。
【００２８】
また、図１を参照すると、第二搬送装置４ｂによって投票用紙が次々に分類・搬送されていく過程において、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれでは、その内部に一枚目の投票用紙が送られると、検知センサ２０が投票用紙を検知して制御装置５に投票用紙があることを示す情報を送信する。このとき、制御装置５は、表示ランプ１０を緑色の光で点灯させる。そして、検知センサ２０が投票用紙を検知している間、制御装置５は、表示ランプ１０を緑色の光で点灯させ続ける。
【００２９】
また、第二搬送装置４ｂによって投票用紙が次々に分類・搬送されていく過程において、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１の内部には投票用紙が収納されていくが、制御装置５は、例えば、スタッカ１０１の投票用紙の搬送枚数を１３０枚と計数したとき、スタッカ１０１内の投票用紙の収納枚数が上限枚数であると判定し、スタッカ１０１の表示ランプ１０に赤色の光を点滅させる。
【００３０】
また、上述に示すようにスタッカ１０１〜１２０はフル状態である又は非フル状態であると設定されるが、この設定は制御装置５によって行われる。そして、制御装置５によるフル状態である又は非フル状態であるとする設定の動作の流れを図５に示すフローチャート及び図１を用いて説明する。なお、以下の説明は、スタッカ１０１に対する制御装置５による動作の流れを示すが、他のスタッカ１０２〜１２０についても同様である。
【００３１】
ステップＳ１１において、制御装置５の投票用紙計数部５ｅ（図３参照）が、スタッカ１０１に投票用紙が搬送された後に、図４のステップＳ９に示すように、スタッカ１０１の新たな投票用紙の収納枚数を算出する。そして、制御装置５はステップＳ１２に進む。
ステップＳ１２において、制御装置５は計数判定部５ｉ（図３参照）を有しているが、計数判定部５ｉは、スタッカ１０１における投票用紙の収納枚数が１３０枚の上限枚数である、すなわちフル状態に達したか否かを判定し、フル状態に達していない場合、制御装置５はステップＳ１３に進み、フル状態に達した場合、制御装置５はステップＳ１４に進む。
【００３２】
ステップＳ１３において、制御装置５はフル状態設定手段であるフル状態設定部５ｇ（図３参照）を有しているが、フル状態設定部５ｇは、スタッカ１０１を非フル状態であると設定して記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させ、次にスタッカ１０１に投票用紙が搬送されて収納枚数が更新されるまで、この設定を維持する。そして、制御装置５は、スタッカ１０１の表示ランプ１０を緑色の光で点灯させ続ける。なお、スタッカ１０１が非フル状態であると設定されている間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ７に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、スタッカ１０１に搬送される。
一方、ステップＳ１４において、制御装置５のフル状態設定部５ｇ（図３参照）は、スタッカ１０１をフル状態であると設定して記憶部５ｋ（図３参照）に記憶させ、制御装置５はスタッカ１０１の表示ランプ１０を赤色の光で点滅させる。そして、制御装置５はステップＳ１５に進む。
【００３３】
ステップＳ１５において、制御装置５は検知判定部５ｊ（図３参照）を有しているが、検知判定部５ｊは、フル状態であると設定されたスタッカ１０１について、投票用紙の収納状況、すなわち、投票用紙の収納の有無の情報を取得する。このとき、検知判定部５ｊは、検知センサ２０から送られるスタッカ１０１内の投票用紙の検知情報を取得する。そして、制御装置５は、ステップＳ１６に進む。なお、スタッカ１０１がフル状態であると設定されている間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ８に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、予備スタッカ２０１に搬送されてスタッカ１０１には搬送されない。
【００３４】
ステップＳ１６において、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）は、検知センサ２０からの投票用紙の検知情報に基づき、スタッカ１０１内における投票用紙の有無を判定する。
【００３５】
例えば、表示ランプ１０が赤色の光で点滅しているスタッカ１０１を認知したユーザが、投票用紙の搬送が停止されているスタッカ１０１から投票用紙を全て取り出すと、検知センサ２０が投票用紙を検知しない信号を制御装置５に送信し、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）はスタッカ１０１内に投票用紙がないと判定する。このとき、制御装置５は、赤色の光で点滅している表示ランプ１０を消灯する。そして、上述のように制御装置５の検知判定部５ｊがスタッカ１０１内に投票用紙がないと判定すると、制御装置５はステップＳ１７に進む。
【００３６】
一方、表示ランプ１０が赤色の光で点滅しているスタッカ１０１をユーザが認知せずにスタッカ１０１の内部から投票用紙が取り出されない、又はスタッカ１０１を認知したがユーザによってスタッカ１０１から投票用紙が完全に取り出されない場合、検知センサ２０は投票用紙を検知する信号を制御装置５に送信する。このとき、制御装置５の検知判定部５ｊ（図３参照）はスタッカ１０１内に投票用紙があると判定し、制御装置５は、スタッカ１０１の表示ランプ１０を赤色の光で点滅させ続ける。そして、上述のように制御装置５の検知判定部５ｊがスタッカ１０１内に投票用紙があると判定すると、制御装置５はステップＳ１８に進む。
【００３７】
ステップＳ１７において、制御装置５はフル状態解除手段であるフル状態解除部５ｈ（図３参照）を有しているが、フル状態解除部５ｈは、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されたスタッカ１０１に対するフル状態の設定を解除して非フル状態であると設定し、この設定を記憶部５ｋに記憶させる。そして、この非フル状態の設定は、次にステップＳ１２においてスタッカ１０１がフル状態であると設定されるまで、維持される。この設定を維持している間、投票用紙の搬送が行われる場合、図４のステップＳ６及びＳ７に示すように、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、スタッカ１０１に搬送される。さらに、スタッカ１０１に対するフル状態の設定を解除して非フル状態であると設定するとき、ステップＳ１６においてなされたスタッカ１０１内に投票用紙がないという判定に基づき、制御装置５の投票用紙計数部５ｅ（図３参照）は、記憶部５ｋに記憶されているスタッカ１０１の投票用紙の収納枚数を０枚にリセットする。この後、投票用紙計数部５ｅは、０枚を初期値としてスタッカ１０１に収納される投票用紙の収納枚数の計数を行う。
【００３８】
また、ステップＳ１８において、制御装置５のフル状態設定部５ｇ（図３参照）は、スタッカ１０１に対するフル状態であるとする設定を維持し、記憶部５ｋ（図３参照）に記憶されたスタッカ１０１に対する設定を変更しない。そして、制御装置５はステップＳ１５に戻る。この設定を維持している間、投票用紙の搬送が行われる場合、スタッカ１０１に対応する投票用紙は、予備スタッカ２０１に搬送され続ける。
【００３９】
上述のようにして、スタッカ１０１に投票用紙が搬送される毎に、制御装置５はステップＳ１１〜Ｓ１８の処理を行い、スタッカ１０１に対して、フル状態であると設定する、非フル状態であると設定する、又はフル状態である設定を解除して非フル状態であると設定することが行われる。
【００４０】
従って、制御装置５の制御により、投票用紙は、記載された候補者名に対応するスタッカ１０１〜１２０が非フル状態であると設定されている場合には、対応するスタッカ１０１〜１２０に搬送され、フル状態であると設定されている場合には、予備スタッカ２０１に搬送される。そして、複数のスタッカ１０１〜１２０がフル状態であると設定されている場合、これらのスタッカに対応する候補者名が記載された投票用紙は全て、予備スタッカ２０１に搬送される。また、一旦フル状態であると設定されたスタッカは、内部の投票用紙が全て取り除かれることによって、フル状態が解除されて非フル状態であると設定される。そして、フル状態が解除されて非フル状態であると設定されたスタッカに対応する候補者名が記載された投票用紙は、フル状態が解除された上記スタッカに搬送される。
【００４１】
また、制御装置５は、予備スタッカ２０１に対しても、投票用紙が搬送される毎にステップＳ１１〜Ｓ１８の処理を行い、フル状態であると設定する、非フル状態であると設定する、又はフル状態である設定を解除して非フル状態であると設定する。さらに、制御装置５は、予備スタッカ２０１に対してフル状態であると設定したとき、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂ（図１参照）を停止させ、投票用紙分類装置１における投票用紙の分類を停止する。そして、制御装置５は、内部の投票用紙が全て取り除かれることによって予備スタッカ２０１に対するフル状態である設定を解除すると、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂを再び始動させ、投票用紙の分類を再開する。
【００４２】
このように、この発明の実施の形態に係る投票用紙分類装置１は、投票用紙の記載を読み取るスキャナ３と、分類された投票用紙を収納する複数のスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１と、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１に投票用紙を分類して搬送する第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂと、スキャナ３、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂに接続され、スキャナ３が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った読取情報に基づき、読取情報に対応する投票用紙をスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御する制御装置５とを備える。さらに、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０から読取情報に対応する対応スタッカ、例えば対応スタッカ１０１を選択する収納部選択部５ｄと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応スタッカ１０１があるか否かを判定するフル状態判定部５ｆと、対応スタッカ１０１がフル状態の場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御し、対応スタッカ１０１がフル状態にない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応スタッカ１０１に搬送させるように第二搬送装置４ｂを制御する搬送制御部５ａとを有する。
【００４３】
これによって、対応スタッカ１０１がフル状態となった場合、対応スタッカ１０１に搬送されるべき投票用紙が予備スタッカ２０１に搬送されるため、第一搬送装置４ａ及び第二搬送装置４ｂを停止することなく、フル状態の対応スタッカ１０１から投票用紙を取り出すことができる。さらに、投票用紙の取り出し後、フル状態でなくなったスタッカ１０１には、対応する投票用紙を再び搬送できるようになる。従って、投票用紙の分類中における投票用紙の搬送を停止する頻度を低減することができ、それにより、投票用紙の分類速度を向上させることが可能になる。
【００４４】
また、投票用紙分類装置１は、制御装置５に接続され且つスタッカ１０１〜１２０の投票用紙を検知する検知センサ２０を備える。さらに、制御装置５は、スタッカ１０１〜１２０に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数部５ｅと、スタッカ１０１〜１２０における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達したスタッカ１０１〜１２０に対してフル状態であると設定するフル状態設定部５ｇと、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の投票用紙を検知しない情報を検知センサ２０から受け取ると、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の設定されたフル状態を解除するフル状態解除部５ｈとを有する。
【００４５】
これによって、フル状態と設定されたスタッカ、例えばスタッカ１０１は、収納している投票用紙の全てが取り出されない限り、フル状態の設定が解除されず投票用紙が搬送されない。このため、フル状態の設定の解除後にスタッカ１０１が再びフル状態になるまでの時間を多く取ることができる。よって、各スタッカ１０１〜１２０において、フル状態であると設定されている時間が低減され、それにより、予備スタッカ２０１に搬送される投票用紙の数量が低減される。さらに、予備スタッカ２０１にはフル状態であると設定されている様々なスタッカ１０１〜１２０に搬送すべき投票用紙が搬送され、予備スタッカ２０１の投票用紙は、投票用紙分類装置１の配置台２に置かれて再び分類される。従って、予備スタッカ２０１に搬送される投票用紙の数量が低減されると、再分類すべき投票用紙の数量を低減することができるため、投票用紙の分類速度を向上させることが可能になる。また、フル状態の解除後のスタッカ１０１〜１２０には投票用紙が残らないため、スタッカ１０１〜１２０での投票用紙の計数の間違いを防ぐことができる。
【００４６】
投票用紙計数部５ｅは、フル状態解除部５ｈがフル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０の設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする。これによって、フル状態の解除後に投票用紙をスタッカ１０１〜１２０に残さず、その投票用紙の計数の初期値を０に設定するため、スタッカ１０１〜１２０での投票用紙の計数の間違いをさらに防ぐことができる。
【００４７】
また、この発明に係る投票用紙分類方法は、投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数のスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のいずれかに分類する投票用紙分類装置１による投票用紙分類方法である。上記投票用紙分類方法は、投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応スタッカ、例えば対応スタッカ１０１を複数のスタッカ１０１〜１２０から選択する対応収納部選択ステップと、収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に対応スタッカ１０１があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、対応スタッカ１０１がフル状態である場合、上記読取情報に対応する投票用紙を予備スタッカ２０１に搬送し、対応スタッカ１０１がフル状態でない場合、上記読取情報に対応する投票用紙を対応スタッカ１０１に搬送する投票用紙搬送ステップとを含む。
【００４８】
また、投票用紙分類方法は、スタッカ１０１〜１２０に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、スタッカ１０１〜１２０における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含む。そして、投票用紙分類方法では、フル状態は、スタッカ１０１〜１２０における計数した投票用紙の収納数量が収納可能な上限数量に達すると、収納可能な上限数量に達したスタッカ１０１〜１２０に対して、設定され、設定されたフル状態は、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における投票用紙が検出されなくなると、解除される。
また、投票用紙分類方法では、投票用紙計数ステップにおいて、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における設定されたフル状態を解除する際、フル状態の設定がされたスタッカ１０１〜１２０における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする。
【００４９】
実施の形態の投票用紙分類装置１では、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに表示ランプ１０を設けていたが、表示ランプ１０の代わり、又は、表示ランプ１０に加えて、収納されている投票用紙の枚数を表示する表示部を設けてもよい。
また、実施の形態の投票用紙分類装置１では、予備スタッカ２０１を１つ設けていたが、予備スタッカは複数あってもよい。このとき、１つめの予備スタッカがフル状態であると設定されると、２つめの予備スタッカに投票用紙が搬送されるようにしてもよい。
【００５０】
また、実施の形態の投票用紙分類装置１では、制御装置５がスタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１への投票用紙の搬送枚数を計数していたが、これに限定されるものでなく、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに投票用紙の搬送枚数を計数するセンサを設け、スタッカ１０１〜１２０及び予備スタッカ２０１のそれぞれに収納された投票用紙を計数するようにしてもよい。
【符号の説明】
【００５１】
１ 投票用紙分類装置、３ スキャナ（読取手段）、４ａ 第一搬送装置（搬送手段）、４ｂ 第二搬送装置（搬送手段）、５ 制御装置（制御手段）、５ａ 搬送制御部（搬送制御手段）、５ｄ 収納部選択部（収納部選択手段）、５ｅ 投票用紙計数部（投票用紙計数手段）、５ｆ フル状態判定部（フル状態判定手段）、５ｇ フル状態設定部（フル状態設定手段）、５ｈ フル状態解除部（フル状態解除手段）、２０ 検知センサ（検知手段）、１０１〜１２０ スタッカ（第一収納部）、２０１ 予備スタッカ（第二収納部）。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数の第一収納部及び第二収納部のいずれかに分類する投票用紙分類装置による投票用紙分類方法であって、
投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、
前記投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応収納部を複数の第一収納部から選択する対応収納部選択ステップと、
収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に前記対応収納部があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、
前記対応収納部が前記フル状態である場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を第二収納部に搬送し、前記対応収納部が前記フル状態でない場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記対応収納部に搬送する投票用紙搬送ステップと
を含む投票用紙分類方法。
【請求項２】
前記第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、
前記第一収納部における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含み、
前記フル状態は、前記第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が前記収納可能な上限数量に達すると、前記収納可能な上限数量に達した前記第一収納部に対して、設定され、
前記設定されたフル状態は、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における投票用紙が検出されなくなると、解除される請求項１に記載の投票用紙分類方法。
【請求項３】
前記投票用紙計数ステップにおいて、
前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における前記設定されたフル状態を解除する際、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする請求項２に記載の投票用紙分類方法。
【請求項４】
投票用紙を分類する投票用紙分類装置であって、
投票用紙の記載を読み取る読取手段と、
分類された投票用紙を収納する複数の第一収納部及び第二収納部と、
前記第一収納部及び前記第二収納部に投票用紙を分類して搬送する搬送手段と、
前記読取手段及び前記搬送手段に接続され、前記読取手段が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った前記読取情報に基づき、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記第一収納部及び前記第二収納部のいずれかに搬送させるように前記搬送手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第一収納部から前記読取情報に対応する対応収納部を選択する収納部選択手段と、
収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に前記対応収納部があるか否かを判定するフル状態判定手段と、
前記対応収納部がフル状態の場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記第二収納部に搬送させるように前記搬送手段を制御し、前記対応収納部が前記フル状態にない場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記対応収納部に搬送させるように前記搬送手段を制御する搬送制御手段とを有する、投票用紙分類装置。
【請求項５】
前記制御手段に接続され且つ前記第一収納部の投票用紙を検知する検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数手段と、
前記第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が前記収納可能な上限数量に達すると、前記収納可能な上限数量に達した前記第一収納部に対して前記フル状態であると設定するフル状態設定手段と、
前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の投票用紙を検知しない情報を前記検知手段から受け取ると、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の前記設定されたフル状態を解除するフル状態解除手段とを有する請求項４に記載の投票用紙分類装置。
【請求項６】
前記投票用紙計数手段は、前記フル状態解除手段が前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の前記設定されたフル状態を解除する際、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする請求項５に記載の投票用紙分類装置。
【請求項１】
投票用紙を読み取り、読み取った投票用紙を複数の第一収納部及び第二収納部のいずれかに分類する投票用紙分類装置による投票用紙分類方法であって、
投票用紙の記載を読み取る投票用紙読取ステップと、
前記投票用紙から読み取られた読取情報に対応する対応収納部を複数の第一収納部から選択する対応収納部選択ステップと、
収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に前記対応収納部があるか否かを確認する収納状態確認ステップと、
前記対応収納部が前記フル状態である場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を第二収納部に搬送し、前記対応収納部が前記フル状態でない場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記対応収納部に搬送する投票用紙搬送ステップと
を含む投票用紙分類方法。
【請求項２】
前記第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数ステップと、
前記第一収納部における投票用紙の有無を検出する投票用紙検出ステップとをさらに含み、
前記フル状態は、前記第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が前記収納可能な上限数量に達すると、前記収納可能な上限数量に達した前記第一収納部に対して、設定され、
前記設定されたフル状態は、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における投票用紙が検出されなくなると、解除される請求項１に記載の投票用紙分類方法。
【請求項３】
前記投票用紙計数ステップにおいて、
前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における前記設定されたフル状態を解除する際、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする請求項２に記載の投票用紙分類方法。
【請求項４】
投票用紙を分類する投票用紙分類装置であって、
投票用紙の記載を読み取る読取手段と、
分類された投票用紙を収納する複数の第一収納部及び第二収納部と、
前記第一収納部及び前記第二収納部に投票用紙を分類して搬送する搬送手段と、
前記読取手段及び前記搬送手段に接続され、前記読取手段が投票用紙から読み取った読取情報を受け取り、受け取った前記読取情報に基づき、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記第一収納部及び前記第二収納部のいずれかに搬送させるように前記搬送手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第一収納部から前記読取情報に対応する対応収納部を選択する収納部選択手段と、
収納されている投票用紙の数量が収納可能な上限数量であることを示すフル状態に前記対応収納部があるか否かを判定するフル状態判定手段と、
前記対応収納部がフル状態の場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記第二収納部に搬送させるように前記搬送手段を制御し、前記対応収納部が前記フル状態にない場合、前記読取情報に対応する前記投票用紙を前記対応収納部に搬送させるように前記搬送手段を制御する搬送制御手段とを有する、投票用紙分類装置。
【請求項５】
前記制御手段に接続され且つ前記第一収納部の投票用紙を検知する検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記第一収納部に収納した投票用紙を計数する投票用紙計数手段と、
前記第一収納部における計数した投票用紙の収納数量が前記収納可能な上限数量に達すると、前記収納可能な上限数量に達した前記第一収納部に対して前記フル状態であると設定するフル状態設定手段と、
前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の投票用紙を検知しない情報を前記検知手段から受け取ると、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の前記設定されたフル状態を解除するフル状態解除手段とを有する請求項４に記載の投票用紙分類装置。
【請求項６】
前記投票用紙計数手段は、前記フル状態解除手段が前記フル状態の設定がされた前記第一収納部の前記設定されたフル状態を解除する際、前記フル状態の設定がされた前記第一収納部における計数された投票用紙の収納数量を０にリセットする請求項５に記載の投票用紙分類装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−１８５６７（Ｐ２０１２−１８５６７Ａ）
【公開日】平成２４年１月２６日（２０１２．１．２６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１５５７８３（Ｐ２０１０−１５５７８３）
【出願日】平成２２年７月８日（２０１０．７．８）
【出願人】（５９２２２１９０８）武蔵エンジニアリング株式会社 (30)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１月２６日（２０１２．１．２６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年７月８日（２０１０．７．８）
【出願人】（５９２２２１９０８）武蔵エンジニアリング株式会社 (30)
【Ｆターム（参考）】
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