説明

折りたたみ式手摺

【課題】 折りたたみでき、収納途中でもロックできるようにする。
【解決手段】 基礎部材24上に回動自在に取り付けた複数の脚柱25,26,27の上端部に、手摺部材28を回動自在に取り付ける。1つの脚柱25と手摺部材28との間に、脚柱25が起立したときに両者を固定するようにロックする第1ロック機構29を設ける。脚柱25を回動させて収納するときに、手摺部材28と脚柱25とをロックする第2ロック機構30を設ける。第1ロック機構29と第2ロック機構30を、1つの手摺ラッチ部35で同時に作動させてロック解除できるようにし、又、手摺ラッチ部35から手を離すと、上記2つのロック機構29と30が同時にロック状態になるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッド等の如き横から乗り降りするようなところに設置して用いる折りたたみ式手摺に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ベッドやストレッチャ等の如き地面又は床面より高い位置で人間が横臥するようにしてある装置においては、該装置の上で利用者が寝返り、その他の行動をとっても装置上から落下することがないように、左右両側部に、落下防止や立上がり時等の支持材を兼ねた様々な手摺が用いられている。このような手摺の多くは、上記ベッド等の装置に横方から乗り降りすることが容易にできるように、手摺を折りたたみ式にして、装置使用時は、手摺を立設状態とし、装置不使用時は、折りたたんで格納状態とし、該装置の利用者が該装置への乗り降りがし易いようにしたものとしてある。最も簡便な構成のものとしては、ベッド等の両側部のフレームに固定する基礎部材と、上方に水平に配置される手摺部材とを、複数本の脚柱で連結すると共に、各脚柱の上下両端部と上下の各部材との連結部を回動可能にして、手摺部材が基礎部材上に折りたたまれるようにした構成の手摺が知られている。
【0003】
その一例を示すと、図6及び図7に示す如きものがある。すなわち、ベッドの左右両側のフレームに固定するようにしてある基部プレート1上に、前後方向に一対のリンクアーム2と3の各下端を、ブラケット4,5を介して前後方向へ回動可能に取り付けると共に、該各リンクアーム2,3の各上端部を、手摺部としてのメイン部材6の下面に、ブラケット7,8を介して各々前後方向へ回動可能に取り付けて、メイン部材6がリンクアーム2,3の回動で折りたたまれるようにしてある。
【0004】
又、上記手摺部としてのメイン部材6を展開させた状態を保持させるために、リンクアーム2,3が起立した状態でメイン部材6とリンクアーム2とをロックするためのロック機構9を設け、更に、手摺部としてのメイン部材6を倒して折りたたむときにベッドのフレームやリンクアーム2,3等で指等を挟み込まないようにするためのロック機構10を備えたものとしてある。
【0005】
なお、上記ロック機構9は、メイン部材6に取り付けてあるブラケット7に固定された筒状部材11にスプリング12を介してピン13を挿入して、該ピン13がスプリング12により常時筒状部材11から押し出されるように付勢されて、リンクアーム2の上端部に設けてある空孔部14に挿通することによりロックされるようにしてあり、又、上記筒状部材11の外周部に設けた長孔15を通してピン13にネジ部材16を螺着し、該ネジ部材16を介してピン13をスプリング12に抗して後方へ移動させることにより、ピン13が上記空孔部14から外れてロックが解除されるようにしてある。このロック解除を、レバー17の操作で行うようにするため、メイン部材6を跨ぐようにしてある上記レバー17を、メイン部材6に取り付けて、該レバー17の先端部に取り付けた左右方向に延びるネジ部材18を、上記ネジ部材16に係合させ、レバー17を前方へ回動させることによりピン13を後退させてロックを解除し、折りたためるようにしてある。一方、ロック機構10は、メイン部材6の下面に固着した取付プレート19に支持プレート20を回動自在に取り付け、該支持プレート20と前記レバー17に取り付けたネジ部材18とを作動プレート21で連結した構成としてあり、メイン部材6を格納するとき、レバー17を上方へ回動させてネジ部材18を介し作動プレート21を後方に押し出すことで支持プレート20が立てられ、この状態でメイン部材6を下げると、支持プレート20が基部プレート1に接触して該基部プレート1とメイン部材6との間に隙間が形成されて、指等が挟まれることがないようにし、次に、レバー17を押し下げることにより作動プレート21を前方へ引き出し、支持プレート20を上方へ回動させるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2006−296611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記特許文献1に記載されているものでは、手摺部となるメイン部材6の上面に、レバー17があって、このレバー17がメイン部材6の上面よりも更に上方へ引き上げるように回動させることによりロック機構9,10を作動させるようにしてあり、しかも、レバー17はメイン部材6のほぼ中央部分に位置していることから、手摺部としてのメイン部材6を握っていて、誤ってレバー17を持ち上げると、ロック機構9によるロックが解除されて、手摺部としてのメイン部材6が下降するおそれがあり、又、ロック機構10は、メイン部材6に取り付けた取付プレート19と、支持プレート20と、作動プレート21とからなる複雑なものであると共に、メイン部材6を下降するときにレバー17を誤って押し下げると、支持プレート20は倒れたままとなってロック機構10は作動しなくなる、という問題もある。
【0008】
そこで、本発明は、手摺部材と脚柱とのロック操作や、折りたたみ時における指等を挟むことがないようにするロック操作を、手摺部材を把持するときに誤って行ったりすることがないようにすると共に、簡単な構成で確実に作動できるようにした折りたたみ式手摺を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、手摺を取り付けるベッドの如き装置に装着するための基礎部材と該基礎部材上に複数の脚柱を介して取り付ける手摺部材とからなり、各脚柱の上下両端部を手摺部材と基礎部材に回動可能に取り付けて折りたたみ式としてある手摺において、所要の脚柱と手摺部材とを、1つの手摺ラッチ部で操作される2組のロック機構でロックできるようにした構成とする。
【0010】
又、上記構成における2組のロック機構を、脚柱が起立時に脚柱と手摺部材とをロックして展開状態を保持させるようにする第1ロック機構と、該ロック機構によるロックを解除した後に脚柱を倒して手摺部材を収納するときに脚柱を手摺部材にロックさせるようにする第2ロック機構とからなるものとする。
【0011】
更に、第1ロック機構を、スプリングにより下方へ付勢されるロックピンを手摺ラッチ部で引き上げることにより脚柱側部のロック用プレートとのロックを解放できるようにし、第2ロック機構を、スプリングにより押し出し方向に付勢されているロックピンを上記手摺ラッチ部で後退させることにより脚柱上端面の凸部とのロックを解放できるようにしてなるものとする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)手摺を取り付けるベッドの如き装置に装着するための基礎部材と該基礎部材上に複数の脚柱を介して取り付ける手摺部材とからなり、各脚柱の上下両端部を手摺部材と基礎部材に回動可能に取り付けて折りたたみ式としてある手摺において、所要の脚柱と手摺部材とを、1つの手摺ラッチ部で操作される2組のロック機構でロックできるようにした構成としてあるので、手摺ラッチ部を掴むことにより2組のロック機構によるロックを解除できて、ロック解除を確実に行うことができる。
(2)第1ロック機構を解除した後に、手摺ラッチ部から手を離しておくことにより、自動的にスプリングの弾力によりロック機構はロック状態にできるので、手摺の収納時に、確実に途中で手摺部材と脚柱とをロックすることができて、収納時に手摺部材を握っている手を挟むようなことをなくすことができる。
(3)収納途中での手摺部材と脚柱とのロックは、脚柱に設けた凸部と第2ロック機構のロックピンとの当接で行い、この状態は手摺ラッチ部を掴んでいないので、誤操作のおそれも全くないものとすることができる。
(4)手摺ラッチ部を掴んだままで収納させたり、展開させたりすれば、途中でのロックなしの状態で収納、展開ができて、迅速に収納と展開を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1乃至図5は本発明の実施の一形態を示すもので、たとえば、ベッドの両側部のフレームの如き固定部材22にアーム23を介して固定できるようにしてある基礎部材24と、該基礎部材24上に前後方向となる基礎部材24の長手方向に回動できるようにした複数本の脚柱25,26,27と、上記基礎部材24と平行に延びるように配置されて上記各脚柱25,26,27の上端部に前後方向へ回動できるように取り付けられる手摺部材28と、該手摺部材28と少なくとも1本の脚柱25との間に組み付けたロック機構29,30とを備えて、展開、収納(格納)が自在にできる折りたたみ式手摺Iとする。
【0015】
詳述すると、固定部材22に横方向から取り付けて固定できるようにしてある側面L字状の取付け用アーム23を両端部に一体的に取り付けた基礎部材24の上面に、ブラケット31を基礎部材24の長手方向複数個所に所要間隔で取り付け、該各ブラケット31に、脚柱25と26と27をそれぞれ支軸32にて前後方向に回動自在に取り付ける。上記基礎部材24の長手方向の長さ寸法とほぼ同じ長さ寸法としてある手摺部材28の下面に、上記基礎部材24の上面のブラケット31に対応させて相対向するようにブラケット33を下向きに取り付け、該各ブラケット33に、上記各脚柱25,26,27の上端部を支軸34によりそれぞれ前後方向に回動自在に取り付け、各脚柱25,26,27を直立状態にしたときに本発明の折りたたみ式手摺Iが展開されて使用状態になり、各脚柱25,26,27が同一方向へ倒伏したときに本発明の折りたたみ式手摺Iが収納されて格納状態になるようにしてある。
【0016】
本発明の折りたたみ式手摺Iは、上記のようにした構成において、例えば、基礎部材24と手摺部材28の端部に位置している1本の脚柱25と、手摺部材28の一端側下面との間に、本発明の折りたたみ式手摺Iを展開したときにロックする第1ロック機構29と、本発明の折りたたみ式手摺Iを収納する途中位置で脚柱25をロックする第2ロック機構30とを、1つの手摺ラッチ部35の操作で作動させるようにした構成とする。
【0017】
上記第1ロック機構29は、脚柱25の上端部の前側壁を厚肉構造として前方へ水平方向にロック用プレート36を突設して、該ロック用プレート36に上下方向に貫通する挿入孔37を穿設した構成とし、且つ上記脚柱25が起立時のロック用プレート36と手摺部材28との間に位置するように該手摺部材28の下面に、筒状部材38を鉛直状態に位置させ、該筒状部材38の上端部を、手摺部材28の下面に取り付けた固定フレーム39に取り付けて、手摺部材28と一体構造とし、該筒状部材38内に、スプリング40で下方へ付勢されたロックピン41を収納して、該ロックピン41を上記脚柱25側のロック用プレート36のピン挿入孔37に上方から挿入させることにより、手摺部材28と脚柱25をロックできるようにし、ロックピン41をピン挿入孔37より離脱させることにより、手摺部材28と脚柱25のロックを解除できるようにする。そのために、上記筒状部材38内に収納されているロックピン41には、スプリング40と干渉しないように上下方向に延びる連結棒42を固定して、上記固定フレーム39に基端部(後端部)をピン43により上下方向へ回動可能に取り付けた手摺ラッチ部35の先端側下端部に、上記連結棒42の上端部を連結した構成としてある。これにより、筒状部材38内のスプリング40によりロックピン41が下向きに突出するように付勢されて脚柱25のロック用プレート36のピン挿入孔37に挿入されると、手摺部材28と脚柱25は支軸34を中心に回動できないロック状態となり、手摺ラッチ部35を掴んで該ラッチ部35の先端側を上方へ持ち上げるようにしてスプリング40の弾力に打ち勝って連結棒42を介しロックピン41を引き上げることによりロックピン41をロック用プレート36のピン挿入孔37より離脱させると、ロックを解除できるようにする。
【0018】
一方、手摺部材28を収納する途中位置で脚柱25の倒状を停止させるようにする第2ロック機構30は、上記固定フレーム39を通して脚柱25の上端部の方向へ出入できるようにピン挿通孔44を筒状部材38の上方位置に形成し、該ピン挿通孔44に挿通させられているロックピン45と、該ロックピン45の後端部に一端部を連結すると共に他端部を手摺ラッチ部35の先端側上端面に載置させるようにするL字形状のレバー46と、該レバー46の他端部側を下向きに押し付けるように付勢するスプリング47とを備え、上記L字形状のレバー46を支軸48にて固定フレーム39に取り付けた構成としてあり、脚柱25の上端面に上向きに設けた凸部49を上記ロックピン45の先端部に係止させることにより、該脚柱25の回動を制限できるようにロックし、手摺ラッチ部35によりL字形状のレバー46の他端側を上方へ変位させてロックピン45を後退させることにより、脚柱25の凸部49とのロックを解除できるようにしてある。
【0019】
上記構成としてあるので、本発明の折りたたみ式手摺Iを、たとえば、人が横臥するベッドの側部のフレームに取り付けて使用するときは、ベッドの両側部のフレームの如き固定部材22に取付用アーム23を介して基礎部材24を固定設置する。
【0020】
ベッド使用時は、各脚柱25,26,27を図1に実線で示す如く起立させて手摺部材28を水平状態に展開させ、脚柱25のロック用プレート36上に第1ロック機構29の筒状部材38の下端部を位置させて、ロックピン41をロック用プレート36のピン挿入孔37に挿入させてロックする。これにより手摺部材28と脚柱25とが固定されるため、本発明の折りたたみ式手摺Iは展開状態が保持され、ベッド上で寝返りをしてもベッドからの落下は防止され、又、ベッド上で立上がるときに手摺部材28を把持することにより、手摺部材28を支えとして使用することができる。
【0021】
本発明の折りたたみ式手摺Iを不使用時に収納しようとするときは、手摺ラッチ部35を掴んで該ラッチ部35の先端側を持ち上げるようにする。これにより手摺ラッチ部35が基端部のピン43を中心に先端側が図1及び図3で反時計方向へ回動させられることから、筒状部材38内の連結棒42を介してロックピン41がスプリング40に抗して上方へ移動させられる。ロックピン41が脚柱25のロック用プレート36のピン挿入孔37から離脱させられると、手摺部材28と脚柱25とのロックが解除される。このとき、手摺ラッチ部材35の先端側上面に他端部が係合しているL字形状のレバー46は、該手摺ラッチ部35の先端側の上方への変位により支軸48を中心にスプリング47の弾力に抗して図1及び図3で時計方向に回動させられるため、該レバー46を介してロックピン45が後退させられることになる。
【0022】
このように、本発明においては、手摺ラッチ部35を掴んで先端側を持ち上げるようにすることにより、同時に2組のロックピン41と45は後退させられて解放状態になる。
【0023】
したがって、上記手摺ラッチ部35を掴んで先端側を持ち上げた状態のままで手摺部材28を下方へ押し下げて収納させるようにすれば、その間は2組のロックピン41と45によるロック状態は解放されているため、手摺部材28は一気に最終の収納状態まで折りたたむことができ、又、逆に、収納状態から展開させるときは途中位置で固定されることなく展開させることが可能となる。
【0024】
上記において、手摺ラッチ部35の操作で2組のロックピン41,45を後退させて、脚柱25と手摺部材28とのロックを解除した後、手摺ラッチ部35から手を離した状態にすると、図5に実線で示す如くスプリング40と47のそれぞれの弾力によりロックピン41と45はともに元の状態に復帰させられる。すなわち、筒状部材38内のロックピン41は下方へ突出させられ、ロックピン45はピン挿通孔44内を押し出されて脚柱25側に先端部が突出した状態になるため、この状態で手摺部材28を収納させようとすると、ロックピン45に脚柱25上端面の凸部49が当接して該脚柱25がロックピン45により回動が停止させられる。これにより、手摺部材28を把持した状態で強く押し下げて収納しようとしても、手が手摺部材28と脚柱25,26,27との間、あるいは脚柱25,26,27と基礎部材24との間に挟まれることが未然に防止されることになる。
【0025】
上記ロックピン45と脚柱25の凸部49との係合による手摺収納途中でのロック状態は、手摺ラッチ部35を再び掴んでスプリング47に抗してレバー46を回動させてロックピン45を後退させることにより容易に解除することができ、収納することが可能となる。
【0026】
本発明の折りたたみ式手摺Iによれば、1つの手摺ラッチ部35を操作するだけで、同時に2つのロックピン41と45を解放でき、手摺部材28と脚柱25とのロックを解除した後に手摺ラッチ部35から手を離してロックピン41,45をロック状態にしておけば、収納途中で脚柱25の凸部49をロックピン45にぶつけることができて手摺部材28と脚柱25とをロックできることから、収納時に手を挟むようなことがなくなる。又、手摺ラッチ部35は手摺部材28の端部で且つ下面側にあることから、手摺部材28を握っているときに手摺ラッチ部35を誤操作するようなこともなくすことができる。
【0027】
なお、本発明は、上記実施の形態のもののみに限定されるものではなく、たとえば、筒状部材38に収納するスプリング40は、ロックピン41を下向きに付勢できるものであればよく、図示以外のものとしてもよいこと、ロックピン45を操作するのにレバー46を用いる場合を示したが、レバー46とピン45を一体にしたクランク状のものとしてもよいこと、本発明の折りたたみ式手摺Iを、ベッドの側部フレームに取り付けて使用する場合を示したが、ベッドに限らず、手摺を必要とし且つ折りたたんで収納することが必要なところに用いる手摺であれば、採用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の折りたたみ式手摺の側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB部の拡大図である。
【図4】図3のC−C矢視図である。
【図5】本発明の折りたたみ式手摺の要部の作動状態を示す概要図である。
【図6】従来の例を示す側面図である。
【図7】図6に示すロック機構の要部切断側面図である。
【符号の説明】
【0029】
I 折りたたみ式手摺
24 基礎部材
25 脚柱
26 脚柱
27 脚柱
28 手摺部材
29 第1ロック機構(ロック機構)
30 第2ロック機構(ロック機構)
35 手摺ラッチ部
36 ロック用プレート
38 筒状部材
40 スプリング
41 ロックピン
45 ロックピン
46 レバー
47 スプリング
48 支軸
49 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手摺を取り付けるベッドの如き装置に装着するための基礎部材と該基礎部材上に複数の脚柱を介して取り付ける手摺部材とからなり、各脚柱の上下両端部を手摺部材と基礎部材に回動可能に取り付けて折りたたみ式としてある手摺において、所要の脚柱と手摺部材とを、1つの手摺ラッチ部で操作される2組のロック機構でロックできるようにした構成を有することを特徴とする折りたたみ式手摺。
【請求項2】
2組のロック機構を、脚柱が起立時に脚柱と手摺部材とをロックして展開状態を保持させるようにする第1ロック機構と、該ロック機構によるロックを解除した後に脚柱を倒して手摺部材を収納するときに脚柱を手摺部材にロックさせるようにする第2ロック機構とからなるものとした請求項1記載の折りたたみ式手摺。
【請求項3】
第1ロック機構を、スプリングにより下方へ付勢されるロックピンを手摺ラッチ部で引き上げることにより脚柱側部のロック用プレートとのロックを解放できるようにし、第2ロック機構を、スプリングにより押し出し方向に付勢されているロックピンを上記手摺ラッチ部で後退させることにより脚柱上端面の凸部とのロックを解放できるようにしてなる請求項2記載の折りたたみ式手摺。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−213797(P2009−213797A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63448(P2008−63448)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)