説明

折り畳みテーブル

【課題】携帯や収納が容易にでき、床や椅子に座った状態の使用者の膝上でずれ難く、楽な姿勢を維持し、使用者の負担を軽減する効果がある折り畳みのテーブルを提供する。
【解決手段】天板1に接続された膝受板2を開き、前記膝受板2に両膝に倣って形成した一対の窪み部である膝受部3を設け、膝受部3を座った状態の使用者の膝上に接触させて折り畳みテーブル100を使用することで、ずれ難く楽な姿勢でテーブル作業をすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量且つコンパクトに折り畳み収納もでき、読書や書き物をする際、また、小型携帯ゲームやノートパソコンを使用する時などに、姿勢が悪くなることを回避し、ちょうど良い高さで肩や首への負担を軽減し、簡易的に使用することができるテーブル(テーブル機能を具備した鞄、ケース。)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車乗車中に使用する簡易テーブルの考案があり、次のようなものである。
助手席や後部座席で膝に載せて使用できるとともに自動車が走行しながらのカーブ走行時の遠心力が働いてもテーブルに載せたものが滑り落ちないようにしてなる簡易テーブルを提供するにある。
この簡易テーブルは、ダンボールを組み立てたもので、遠心力でもテーブルに載せた物が滑り落ちないとあるが、テーブルと座った状態の使用者の足との間には特にずれ難くなる素材もなく、使用者の足に倣った形状でもないためテーブルの固定は難しく、テーブル自体が膝から滑りやすい。テーブルの一部を両膝で挟んで支えたとしても、随時両膝に力を入れたままでの使用は容易ではなく、現実的ではないため、遠心力でも滑り落ちないとは考え難い。
また、膝上で使用した場合、テーブル及び載せられた物の重さを逃がすテーブルの足がない為、全体重を全て膝及び足で吸収しなくてはならず、ノートパソコン等の重さのあるものを、ある程度の長時間支えるのはあまり向いていない。
【0003】
車椅子使用時に主に用いられるラップトップ型の筆記ボードの考案があり、次のようなものである 。
車椅子に乗った使用者が膝上に載置し得る大きさで、表側が書き消し自在のマーカーで繰り返し書き消しできる硬質の滑面体を有するボードからなり、該ボードの裏側全面に中に緩衝材を有し、かつ、載置した膝形状に倣って形状変化する袋体を具備してなることを特徴とするラップトップ型の筆記用ボード。
このラップトップ型の筆記ボードは、ボードの裏面の緩衝材が膝形状に倣って形状変化するとあるが、これも膝上での安定度はある程度しか期待することはできず、膝上かテーブル自体がずれやすい。また、テーブル及びテーブル上の物の重さを全て使用者の足でうけるかたちとなってしまう。さらに使用者から見る遠隔側へは十分にスペースをとることは難しいように見える。
【0004】
主にスポーツ観戦等に用いられる膝置き型携帯テーブルの考案があり、次のようなものである。
本発明は、野球、サッカーあるいは相撲や演劇等々屋内外を問わず観戦観劇する際に、膝の上に広げて弁当や飲み物あるいは書類等を置くことができるとともに膝隠し前袖片を折り曲げるてスカートを着用した女性の膝を隠して気楽に観戦でき、しかも、その表面を広告スペースとして利用してセールスプロモート用品として利用価値の高い膝置き型携帯テーブルに関するものである。
この膝置形携帯テーブルは、膝上に一枚の板(ダンボール)を置いた状態に近いテーブルで、テーブル自体の角度や高さは調節できず、観戦目的以外にはあまり向かない。
また、読書や書き物は目的外であり、あえて筆記に使用した場合、使用者の膝の高さと変わらない為、楽な姿勢とはなりえない。
その他、足とテーブルの間も特に固定部はなく、あらゆる方向にずれやすい。テーブル上の重さは全て足に加重されてしまう。
【0005】
筆記を目的とする折り畳みの携帯用テーブルの考案があり、次のようなものである。
天板と、この天板とほぼ平行な軸線を中心として旋回可能となるように当該天板の裏面に取り付けられた脚部材と、この脚部材および前記天板を結ぶ紐部材とを有し、前記脚部材は、その一自由端が前記天板とほぼ平行に延びており、前記紐部材は、前記天板と前記脚部材の開き角を調整するために、その長さが調整可能となっていることを特徴とする携帯用テーブル。
この携帯用テーブルは、二枚の板からなる、膝上にテーブル及びノートなどを置いて使用するものであり、テーブル自体は床に置くものではなく、膝に倣った形状のものではないため、膝の上での安定感はかなり悪い。前後左右にテーブル自体がずれ、落ちることも考えられる。
【0006】
膝上および椅子のアームで支える板状の携帯型の机としての考案があるが、外出先でアームがない椅子では膝上での使用はやむを得ず、その際テーブル及びテーブル上の重さは全て足に加重されてしまい、足とテーブルを固定できる部位がない為ずれやすい。
角度の調整はできず低い位置で支えるため前傾姿勢になりやすく、快適な姿勢とはなりえない。さらに使用者から見る遠隔側にスペースが必要な場合でも、スペースをとることは難しい。
【0007】
車内で子供が使用する膝置き式子供用テ−ブルの考案がある。これは、両足でテーブルを固定し、ずれ難くするものだが、従来のテーブルのように、天板の両サイドや四隅を支持する足がないため、テーブル自体の重さは両足に加重されてしまう。また、随時ある程度の力を入れ、両足で固定していないと、前後へのずれ、特に左右には傾きやすく、バランスは悪い。特に子供が使用する為、随時両膝に力を入れての使用は容易ではない。
さらに使用者から見る遠隔側へは十分にスペースをとることは難しい。
【0008】
ノートパソコンの作業面として主に使用する、折りたたみテーブルの考案がある。この折りたたみテーブルは天板の両サイドを支持する足があるが、椅子に座ってテーブルを使用する際に、腹部や臀部により、ある程度テーブルを置くスペースが失われる。その為テーブルの両足の設置面は手前部分(腹部側)のみとなり、使用者から見る遠隔側のテーブルの足は浮いた状態となる。その為、バランスは悪く、ノートパソコン等の重さで、奥側に倒れやすい。
さらには、腹部に限りなく寄せての使用になる為、キーボードをタイプする手、肘自体を大きく後ろに引くか、肘を大きく左右に開いての使用になってしまい、ホームポジションを保つのは容易ではない。
バランス良く納める為に、テーブルの足が椅子より前方にはみ出ないように天板及び足の奥行きを短く設計すれば、テーブル自体は安定感があるが、ただでさえ少ない作業面はさらに減り、パソコンを支えるのには不十分である。
【0009】
バツグという名称の、ノートパソコン等を乗せられ、平面を生ずる取り外し可能なベースをもつリュックの考案がある。このバツグは、取り外したベースが天板となり、天板の裏側に軟らかいビーズ状のものが詰められた変形可能な物が付随されており、それが使用者の足の形状にある程度合うかたちになるようだ。
しかし、この変形自在なビーズにより、テーブルの固定、安定感は得られ難い。
椅子に座った状態では、膝から腹部側にかけてある程度の傾斜がつくと思われ、特に膝側に向かって下がりやすく、作業面を都合よく設置するのは容易ではない。
都合よく設置できたと仮定しても、天板を支えるテーブルの足のようなものがない為、ノートパソコンクラスの重量の物はやはり前後左右に天板ごと傾きやすい。天板を水平および一定の角度でキープするのは難しく、天板及びリュック全体とパソコン等の全ての重さが使用者の足に加重されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2005‐193763号公報
【特許文献2】特開2004‐167759号公報
【特許文献3】特開平09‐327336号公報
【特許文献4】実登3010452号公報
【特許文献5】米国特許第2003‐0230220号明細書
【特許文献6】米国特許第006173656号明細書
【特許文献7】米国特許第006170405号明細書
【特許文献8】米国特許第2006‐0165318号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ソファーや椅子に座った状態や正座、又は膝を伸ばして床などに座った状態等で、読書や書き物をする際、子供などが携帯ゲームをする際等に、姿勢がわるくなり猫背になりやすく、首や肩への負担がかかりやすい。そこで、読書中の本等や、それらを持つ手(腕)を膝や太股の上より高い位置で支え、首や肩への負担を軽減することができるように、本発明である、折り畳みテーブルを提供することを目的とするものである。
また、軽量かつコンパクトな設計にすることにより、携帯性にすぐれ、外出先のベンチ等でも使用でき、サラリーマンの方等でも、ノートパソコンを膝および太ももの上全面で支える、猫背になりやすい低い位置に置いての使用を避け、キーボードをたたきやすい位置に置き、負担を減らし快適にタイピングをすることもできるテーブルを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を解決するために請求項1の折り畳みテーブルは、椅子又は床上に座る際に使用する折り畳みテーブルであって、天板と、使用者から見て前記天板の遠隔側の一辺もしくはその近傍に設けられた、使用者の膝に支持されて前記遠隔側やその近傍を支える膝受板とから構成され、前記膝受板が、使用者の両膝に対向する向きに該両膝に倣った形状の一対の窪み部を有し、使用時に前記膝受板が前記天板から開き、又は前記天板に取り付けられ、前記折り畳みテーブルが前記膝受板を介して使用者の膝上で支えられるよう構成されている。
【0013】
この請求項1の折り畳みテーブルによれば、天板に、膝に倣った一対の膝受部を備えた膝受板が折り畳みもしくははめ込み式で具備されている、図1a、1b、のような折り畳みテーブルである。実施例としては、図2bのようにして使用できるよう形成したものである。
一対の膝受部により折り畳みテーブルの安定度はあるが、車内等での使用の際、必要に応じて使用者が一対の膝受部の間を軽く両膝で内側に力を加えることで、更に固定力がまし、安定させることができるものである。(その場合一対の膝受部の間をやや長めに形成することで両膝ではさみやすくすることができる。)
【0014】
請求項2の折り畳みテーブルは、前記折り畳みテーブルが、使用者から見て近接側一辺に、使用者の股に支持されて前記天板の一辺を支える股受板をさらに具備し、前記股受板が、使用者の両太股に対向する向きに該両股に倣った形状の一対の窪み部を有し、使用時に前記股受板が前記天板から開き、又は前記天板に取り付けられ、前記股受板が使用者の両太股で支えられるよう構成されている。
【0015】
この請求項2の折り畳みテーブルによれば、請求項1の折り畳みテーブルの、使用者から見て近接側に、両股に倣った形状の一対の窪み部を有した股受板をさらに具備した物である。これも折り畳み式もしくははめ込み式で具備した、図20のような折り畳みテーブルである。
【0016】
請求項3の折り畳みテーブルは、前記折り畳みテーブルが、前記天板を左右で支える一対の足をさらに有し、不使用時は折り畳まれ、又は分離し、使用時に開き、又は天板に取り付けられるよう備えられている。
【0017】
この請求項3の折り畳みテーブルは、図4、図5a、図6b、図9、図21に示す物であり、実施例として図5bのようにして使用できるよう形成したものである。
【0018】
請求項4の折り畳みテーブルは、前記膝受板、股受板、一対の足の少なくともいずれか一つが高さ調節機能を具備されている。
【0019】
この請求項4の折り畳みテーブルによれば、天板に膝受板、股受板、一対の足のうち少なくとも何れかを、はめ込み式や、スライド式などで高さ調節機能を備えた折り畳みテーブルである。高さ調節機能を備えた膝受板のみ具備したり、さらに股受板を具備したり、前記膝受板と高さ調節機能を備えた一対の足とを具備したものなど、組み合わせは自由である。
【0020】
請求項5の折り畳みテーブルは、天板として使用される一面と、前記天板の反対側となる裏面とを有する鞄形の折り畳みテーブルであって、前記裏面が、使用者の両膝に対向する位置に設けられた使用者の両膝に倣った形状の一対の凹み部、もしくは使用者の両股に対向する位置に設けられた使用者の両股に倣った形状の一対の凹み部の少なくともいずれか一方を備えているものである。
【0021】
この請求項5の折り畳みテーブルによれば、鞄形の折り畳みテーブルであって、裏面に使用者の両膝に対向する位置に設けられた使用者の両膝に倣った形状の一対の凹み部があるものや、(図14、参照。)使用者の両股に対向する位置に設けられた使用者の両股に倣った形状の一対の凹み部があるもの、(図15a、図16、図19参照。)もしくは、その両方を備えていることを特徴とする。また、膝受部と股受部の両方を備えている場合は、両方を連結させた凹みを設けてもよい。
【0022】
請求項6の折り畳みテーブルは、前記鞄形の折り畳みテーブルが、前記裏面を左右で支える一対の足をさらに有し、前記足が不使用時は折り畳まれ、又は分離し、使用時に開き、又は前記裏面に取り付けられるよう備えられている。
【0023】
この請求項6の折り畳みテーブルによれば、請求項5に記載の鞄形折り畳みテーブルに、一対の足をさらに有し、その足は、折り畳み式(図14参照。)や、はめ込み式などで備え、はめ込み式の足は不使用時に分離することもできるものである。
【0024】
請求項7の折り畳みテーブルは、前記折り畳みテーブルが使用者の両股に倣った形状の一対の凹み部のみを設けている場合、前記裏面の使用者側から見て遠隔側に、折り畳み式又は着脱式又はスライド式の膝受板をさらに設けたものである。
【0025】
この請求項7の折り畳みテーブルによれば、鞄形の折り畳みテーブル自体が、裏面の使用者側から見て遠隔側やその近傍に膝受部として窪みがない場合、膝受板を折り畳み式又は着脱式又はスライド式で具備したものである。(図15、図16、図19参照。)これにより、使用者と折り畳みテーブルとをずれ難くし、且使用時の角度及び高さを調整することができるものである。
また、図示例では、左右の膝受板が別で設けられているが、一対の凹みを有した一枚の膝受板でもよいものである。
【0026】
請求項8の折り畳みテーブルは、前記鞄形の折り畳みテーブルが、前記膝受板、一対の足の少なくともいずれか一つが高さ調節機能を具備したものである。
【0027】
この請求項8の折り畳みテーブルによれば、鞄形の折り畳みテーブルが、高さ調節機能を備えた膝受板を具備したり、高さ調節機能を備えた一対の足を具備したり、又は膝受板および一対の足の両方に高さ調節機能を具備した折り畳みテーブルである。(図13、図15、図16、図19参照。)
【0028】
請求項9の折り畳みテーブルは、前記天板の面の一部に、本を支えることができる凹み部もしくは突起部からなる本支え部を設けたものである。
【0029】
この請求項9の折り畳みテーブルによれば、天板に本の背表紙底部を支えることができる凹み部を設けたものと、(図2a、図3a、図6a参照。)突起部ができるよう形成されたものである。(図22、図23参照。)突起部は、格納することができるよう形成してもよく、読書以外の用途で天板を使用しても差し支えない程度の部位に固定式で備えてもよいものである。
また、突起部を読書以外の用途で使用することも可能であり、例えば横幅を広めに形成し、筆記動作を必要とする携帯小型ゲーム機を支えるなどの使用法にも適している
【0030】
請求項10の折り畳みテーブルは、使用者と接触する天板の面や天板の裏面や膝受部や股受部や股受板の少なくともいずれか一つが、緩衝材や滑り止めの少なくとも何れか一つを具備したものである。
【0031】
この請求項10の折り畳みテーブルによれば、折り畳みテーブルが使用者に接触する部分に緩衝材を具備しており、使用者への負担を軽減することが目的である。
図2bの実施例では、太股付近にかかる加重の負担を、緩衝材を備えることで軽減させているものである。
また、図3aの実施例では、使用者の手が天板の面に接触する部分に緩衝材を設け、使用者の手にかかる負担を軽減させての使用を図示したものである。
その他、股受板が使用者の腹部付近に接触する位置に緩衝材を設けることで、接触による付加を軽減することができる。
緩衝材の一例としては、低反発素材などがあげられる。イメージしやすい例としては、パソコンのキーボード手前や、マウス使用時の手首を支えるために用意するジェルの入ったパットがあるが、そのようなものを具備するとよい。
また、緩衝材の周りを滑りにくい素材の布などで包むことで、使用者と折り畳みテーブルとをずれ難くすることができるものである。
薄いゴム素材などで滑り止めのみ具備したり、緩衝材のみ具備したり、滑り止め兼緩衝材を具備してもよい。
【発明の効果】
【0032】
椅子9に座った状態や、正座、又は床に座った状態等で読書や、書き物をする際、子供などが携帯ゲームをする際等に、姿勢がわるくなり猫背になりやすく、首や肩への負担がかかりやすい。そこで、読書中の本等や、それを持つ手(腕)を膝の上より高い位置で支えるために、携帯性にすぐれた軽くコンパクトな折り畳みテーブル100や、折り畳みテーブル100機能を具備した鞄を使用することで姿勢を楽に保つことができる効果がある。
【0033】
天板1と、天板1の使用者から見て遠隔側を膝上付近10で支える膝受板2を具備し、その膝受板2に、両膝の湾曲に倣うように形成された膝受部3を設け、前記膝受板2は、前記天板1より、必要時に開き、又は着脱可能な膝受板2を天板1に取り付けた折り畳みテーブル100を使用することで、首や肩への負担を軽減させる効果がある。(図1、図2参照。)
【0034】
この折り畳みテーブル100は、天板1と膝受板2とからなるタイプの他に、さらに股受板39を具備したものもあり、使用者から見た近接側も支えることで、用途別で角度を調整することができ、膝受板2と股受板39とを併用することで、さらに固定力、安定力を増す効果がある。(図20、図21参照。)
また、両サイドで天板1を支える右足板4と左足板5を具備することにより、使用者が座る椅子9の狭いスペースでも、テーブル本体および、テーブル上の物の重さを使用者の膝以外の部分でも逃がすことができ、長時間の使用ができる効果がある。(図4、図5参照。)
【0035】
さらに、膝受板2、股受板39、右足板4、左足板5などに伸縮機能や、着脱可能なはめ込み機能(高さ調節可能なはめ込み機能)を備えることにより、折り畳みテーブル100の高さ調節や角度調節をすることができる効果がある。(図6b、図7、図9、図21参照。)
その他、右足板4と左足板5の、使用者から見る近接側の接地面を斜めにカットしておくことで、折り畳みテーブル100を手前側に傾けた際、カットされた部分が接地し、安定度が増す効果がある。(図8a参照。)また、右足板4と左足板5の近接側接地面の角をなくし、まるくすることで、近接側の接地を容易に(スムーズに)変更させることができる効果がある。(図8b、図21参照。)
【0036】
また、膝受板2は、使用者の両膝に倣うように湾曲部を形成している為、テーブルと使用者の足とをずれ難くし、その膝受板2を、椅子9より奥側に出る膝上付近10(椅子9、ベンチ等に座った時、深く腰をかけても必ず膝のほうが前に出る。)に接地し、天板1を支える為、膝受板2より前方(使用者から見る遠隔側。)の空間も広く有効に活用することができるというメリットも兼ね備えている。(図5b、図6a参照。)
【0037】
さらに、膝受板2の膝受部3で、ある程度の時間の経過で、加重により使用者の足に負担がかかる為、取り外し可能な膝受アタッチメント37を付随しておき、このアタッチメントを使用(取り付ける。)することで、天板1及びテーブル上の物の重さを膝上付近10の面で支えることができる為、使用者への負担を軽減する効果がある。(図17参照。)
この膝受アタッチメント37は使用者の膝に触れる湾曲部分が広くなっており、面で膝付近を広めに支え、使用者の膝上付近10に触れる面の裏側(上部。)に膝受板2をはめ込むことができる設計になっているものである。
【0038】
また、天板1の面に、使用者から見て近接側にステー11(へり)を設けることで、紙やノート、本13などを置きやすくする効果がある。(図3b参照。)
天板1の一部に本13を支えるための、凹み部もしくは突起部を設け、読書の際に凹み部へ本13の背表紙下側をはめ込むように置くことで、楽に本13を支えることができる効果がある。(図2a、図3a参照。)
突起部の場合は、天板1に突起を備える他、折り畳み式で突起部を具備しても本13を支えやすくする効果がある。(図22、図23参照。)これらの突起部により小型ゲーム機なども支えて使用することができ、折り畳みテーブル100に角度をつけて使用することで、猫背になる負担のかかる姿勢を避けることができるため、ペン操作を含むゲームでは特に重宝するものである。
【0039】
また、折り畳みテーブル100が使用者の足に接地する部分に、周りを滑り止め効果のある布などで緩衝材を包んだ、滑り止め兼緩衝材8を具備することで、使用者への負担を軽減し、且滑りにくい状態で使用できる効果がある。(図2b参照。)
その他、折り畳みテーブル100使用者が読書や形態ゲーム機を使用する際、天板1で手を支えて使用するが、手を支える辺りの天板1に滑り止め兼緩衝材8を具備することで、使用者への負担を軽減する効果がある。
【0040】
また、軽量かつコンパクトな設計にし、外出先のベンチ等でも使用でき、サラリーマンの方等でも、ノートパソコンを膝および太股の上全面で支える、低い位置に置いての使用を避け、キーボードもたたきやすい位置に置き、負担を減らし快適にタイピングをすることができる効果がある。
【0041】
その他、鞄形の折り畳みテーブル100は、中にノートパソコンや、その他の物を入れて持ち運びができ、天板1として使用される一面と、前記天板1の反対側となる裏面とを有し、裏面の使用者から見る遠隔側や、使用者から見る近接側に、膝受部3や、股受部40として使用者の両膝や両股に倣った凹みを設けることで、テーブルとしての使用時のずれを抑える効果がある。(図14、図15参照。)
【0042】
さらに、前記鞄形の折り畳みテーブル100は、天板1の使用者から見た遠隔側に、膝受板2がスライド式(図15参照。)または、折り畳み式(図16、図19参照。)で取り付けてあり、(又ははめ込み式で用意し)使用時にスライド、固定し、又は開いて(はめ込み式を組み立て)使用者の膝上付近10に接地することで、角度調整機能を備え、ずれ難く、快適にテーブル上での作業をおこなうことができる効果がある。
【0043】
また、前記鞄形の折り畳みテーブル100は、両サイドを支える左右の足板が前記裏面に折り畳み式で具備されており、(又ははめ込み式を備えておき)その左右の足板を開き、(又は取り付け)両サイドを支えることで、椅子9の狭いスペースでも、テーブル本体および、テーブル上の物の重さを使用者の膝以外の部分でも逃がすことができ、長時間の使用ができる効果がある。(図14参照。)
その他、前記左右の足板に、伸縮機能(はめ込み式伸縮機能など。)を設けることで、高さ調節も可能にする効果がある。(図15、図16参照。)また、ネジ式や2本のシャフトを伸縮及び固定させるタイプの伸縮足14を具備することでも高さ調節を可能とする効果がある。(図19参照。)
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】(a)は、折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、折り畳みテーブルの側面図である。
【図2】(a)は、折り畳みテーブルの天板に、本支え部とステーを具備した斜視図であり、(b)は緩衝材を備えた折り畳みテーブルの実施例を示した側面図である。
【図3】(a)は、本支え部により、本を支えている折り畳みテーブルの平面図であり、(b)は、ステーにより、本を支えている折り畳みテーブルの平面図である。
【図4】(a)は、右足板および左足板を具備した折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、 右足板および左足板を具備した折り畳みテーブルの側面図である。
【図5】(a)は、右足板および左足板を具備した折り畳みテーブルの裏面を示す斜視図であり、(b)は、右足板および左足板を具備した折り畳みテーブルの実施例を示した側面図である。
【図6】(a)は、ステー及び本支え部を設け、天板が膝受板より奥側にも広いスペースを持つ折 り畳みテーブルの側面図であり、(b)は、折り畳みテーブル裏面を示す、伸縮足を具備した斜視図である。
【図7】(a)は、伸縮用蝶番を具備した膝受板を備えた折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、前記(a)の膝受板を伸ばした状態の斜視図である。
【図8】(a)は、足板に、足板斜めカット部を設けた折り畳みテーブルの実施例側面図であり、(b)は、足板に、足板角丸部を設けた折り畳みテーブルの実施例側面図である。
【図9】膝受板がはめ込み式で、天板の使用者から見る近接側に、股受部を設けた折り畳みテーブルの斜視図である。
【図10】(a)は、はめ込み式の膝受板を取り外した平面図であり、(b)は、天板に足板及び膝受板が折り畳み収納された状態を示す平面図である。
【図11】(a)は、鞄形の折り畳みテーブルを開いた状態の斜視図であり、(b)は、鞄形の折り畳みテーブルの側面図である。
【図12】鞄形の折り畳みテーブルを使用した実施例の側面図である。
【図13】(a)は、鞄形の折り畳みテーブルの伸縮足板を使用した、実施例の側面図であり、(b)は、前記伸縮足板の拡大斜視図である。
【図14】(a)は、膝受部を備えた、鞄形の折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、前記鞄形折り畳みテーブルの底面図である。
【図15】(a)は、スライド式の膝受板と、股受部と、伸縮足板を具備した、鞄形折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、前記(a)の底面図である。
【図16】折り畳み膝受板と、股受部と、はめ込み式伸縮足板を具備した鞄形折り畳みテーブルの斜視図である。
【図17】膝受アタッチメントであり、(a)は、斜視図、(b)は、側面図、(c)は、膝受板を斜めに支持する際に使用する膝受アタッチメントの側面図である。
【図18】(a)は、膝受部を備えた鞄形折り畳みテーブル(図14、aの膝受部)の実施例を示す側面図であり、(b)は、股受部を具備し、伸縮足板の足板斜めカット部を使用し、膝受板で膝上付近を支えた実施例を示す側面図である。
【図19】両サイドに伸縮足を具備し、折り畳み式の膝受板、股受部とを備えた鞄形折り畳みテーブルの斜視図である。
【図20】天板に膝受板と股受板の両方を具備した折り畳みテーブルの斜視図である。
【図21】(a)は、前記図20の折り畳みテーブルに、はめ込み式の伸縮足を具備した折り畳みテーブルであり、(b)は、前記(a)の側面図である。
【図22】収納式本支え部を備えた折り畳みテーブルであり、(a)は、収納式本支え部を収納した、図23のA‐A線における縦断面図であり、(b)は、収納式本支え部を起こした状態の図23のA‐A線における縦断面図である。
【図23】折り畳みテーブルの収納式本支え部を使用する為起こした状態を示す斜視図である。
【図24】(a)は、底部に膝受板を具備したケース形折り畳みテーブルの側面図であり、(b)は、前記(a)の膝受板が開いた状態を示す側面図である。
【図25】(a)は、底部に膝受板を具備したケース形折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)は、前記(a)の膝受板が開いた状態を示す斜視図である。
【図26】(a)は、読書やゲーム用の小スペース折り畳みテーブルの斜視図であり、(b)も、前記(a)の斜視図である。
【図27】膝受板を左右別にして具備した折り畳みテーブルの斜視図である。
【図28】(a)は、前記小スペース折り畳みテーブルを不使用時などで折り畳んだ状態の裏面を示す平面図であり、(b)は、小スペース折り畳みテーブルの裏面を示す、伸縮膝受板を開いた状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づいて一例を説明する。
【0046】
図1(a)は、天板1に膝受板2を具備した折り畳みテーブル100の斜視図であり、(b)は、前期(a)の側面図である。折り畳みテーブル100の素材の一例としては、合成樹脂や木製などで形成したり、その他、軽量であることや、耐久性がある程度すぐれた素材であることが望ましい。波型などの凹凸をつけることで、耐久性を高めてもよい。
正座や、床に膝を伸ばして座った状態、椅子9に座った状態の使用者の太股に天板1を置き、使用者の両膝に倣った一対の窪み部を膝受部3として形成した膝受板2を、天板1の使用者からみる遠隔側に具備し、その膝受板2を使用者から見る遠隔側にして、膝受部3を使用者の膝上に接地させることで使用可能となる折り畳みテーブル100である。
また、この折り畳みテーブル100の天板1に具備した膝受板2を、片膝に倣った窪み部を設けた膝受板2とし、これを一対天板1に備えたものも本発明の折り畳みテーブル100である。(図27参照。)
【0047】
折り畳みテーブル100の厚さは、あくまでも一例であるが、1センチ前後程か、折り畳みテーブル100のタイプによって形成するとよい。
また、天板1の広さは、あくまでも一例であるが、横幅は40センチ前後程、奥行は、30センチ前後程、膝受板2より奥側(膝側)のスペースも必要な場合は、40センチ前後程で形成するとよい。(個人により必要とするサイズは異なる為、この例より大きくても小さくてもよい。)
【0048】
不使用時は、折り畳み収納され、鞄に入れての携帯にもすぐれており、使用時に、膝受板2の膝受部3を、膝上付近10に接地し、蝶番7など(蝶番7でなくても、合成樹脂がかみ合うような折り畳み機能、その他の折り畳み機能も含む)で付随した天板1を使用者の足(太股)の上に置き、使用する。(図1a、1b、2b参照。)
また、使用者から見る近接側にくる天板1の裏面に、緩衝材として軟らかい素材を設けることで、ある程度の長時間使用がしやすくなり、緩衝材の外側に摩擦抵抗のある素材を用いることで、滑り止めとしての効果も付随することができるものである。(図2b参照。)
その他、滑り止め兼緩衝材8を、使用者が読書中などで天板1に手を置く辺りに備えることで、さらに手にかかる負担を減らす効果があるものである。(図3a参照。)
【0049】
また、天板1に凹みや突起で、本支え部12を設けることで、読書をする際に本13を支えることを補助することができ、使用者の負担をさらに軽減することができる。(図2a、図3a、図22a、図22b、図23参照。)突起部は格納できるように備えると、天板1としての機能を保ちやすいが、筆記には多少の難がある為、できるだけ差し支えない部分に取り付けることが望ましい。(遠隔 側等。)
【0050】
天板1の使用者から見る近接側にステー11を具備することにより、ノートや書類、その他のテーブル上の物を、支えることができ、書き物をするときなど、傾斜がついた状態でも、安心して作業することができるものである。(図2a、図3b参照。)
【0051】
天板1を両サイドで支えることができる、右足板4および左足板5を具備することで、テーブル上の物の重さや、テーブル自体の重さを、使用者の足以外の部分で逃がすことができるものである。(図4a、図4b、図5a、図5b、図6a、図7a、図7b、図8a、図8b図、図9参照。)
この両サイドを支える、右足板4および左足板5は、天板1の横幅の、半分以上の高さを必要とする足板の場合は、足接地面6付近をかみ合うように折り畳むことで、長めの足板が必要な場合でも折り畳み収納することができるものである。(図5a参照。)
【0052】
膝受板2より、天板1を使用者から見る遠隔側に突き出すことで、折り畳みテーブル100奥側の空間をも有効に広く活用することができるものである。(図6a参照。)
また、足板ではなく、ネジ式や伸縮及び固定できる2本のシャフトなどで伸縮足14を設けることでも、高さ調節機能が付随される。(図6b参照。)
【0053】
伸縮機能を具備した膝受板2は、伸縮用蝶番15を用いて接続され、バネ式蝶番固定部16により固定され、(スプリングにより外側に押し出された金具部に力を加えることで凹み、離せば再度外側に押し出される構造。)長さを調節することができるものである。(図7a、7b参照。)
また、右足板4および左足板5の、使用者から見る近接側接地面を斜めにカットしておくことで、折り畳みテーブル100を使用者側に傾けた際、カットされた部分が接地し、安定度が増す効果がある。(図8a参照。)
また、右足板4と左足板5の、使用者から見る近接側接地面の角をなくし、まるくすることで、右足板4と左足板5の角度を容易に(スムーズに)変更させることができる効果がある。(図8b参照。)
【0054】
はめ込み式の折り畳みテーブル100は、蝶番7に凹形はめ込み部20を具備し(もしくは、はめ込み部のある板等に蝶番7を具備したり、その他の接続方も含む。)、膝受板2には凸形はめ込み部19を設けることで、それらを接続、分離することができるものである。(図9、図10a、10b参照。)
また、不使用時は接続状態で折り畳み収納も可能な設計であり、右足板4および左足板5も折り畳み収納可能である。(はめ込み式でもよい。)
【0055】
図11bは、鞄形の折り畳みテーブル100の側面図であり、図11aは、鞄形の折り畳みテーブル100を開いた状態の図である。このように内側には書類やパソコン、その他の物を収納持ち運びができるようになっているものである。
鞄形の折り畳みテーブル100は、図14aのように、天板1の反対側となる裏面の、使用者から見る遠隔側に膝受部3を設けており、そのまま図12のように、座った状態の使用者の太股付近に設置して使用する。
また、図13aのように左右の足板を開いて使用することで、鞄形折り畳みテーブル100や、使用中の天板1上の、物の重さを左右の足板へと逃がすことができ、図13aおよび図13bの伸縮足板26は、留めネジ27を用いてネジ穴28へ留めることで足を伸縮することができ、高さ調節が可能となるものである。(その他の伸縮及び固定可能な足板も含む。)
【0056】
図15aの鞄形の折り畳みテーブル100は、膝受板2がスライド式になっており、不使用時は格納し、鞄の底面でネジで固定したり、(図15b参照。)スライド式の膝受板2が膝受板格納部32に、スプリングによって外側にボールを押し出す力が働いた構造のボール部に、外から力が加わるとスプリングが縮みボールが内側へ凹み、離すとスプリングが再度ボールを外側へと押し出してくる構造のボールスプリング34を具備して膝受板2を固定してもよい。
また、はめ込み式で膝受板2を備えてもよく、それらの膝受板2を具備することで、鞄形の折り畳みテーブル100の角度及び高さを調整することが可能であり、鞄形の折り畳みテーブル100を使用時にずれ難くすることができるものである。(その他のスライド及び固定機能、折り畳み格納固定機能も含む。)
【0057】
また、図15の鞄形の折り畳みテーブル100は、裏面の使用者から見る近接側に股受部40を設けており、これを、座った状態の使用者の太股付近に接地(接触させる。)することで鞄形の折り畳みテーブル100をずれ難くし、さらに安定感のある使用を可能とするものである。
【0058】
図16の鞄形の折り畳みテーブル100は、膝受板2が折り畳み式になっており、使用時に開き、不使用時は、格納することができるよう取り付けられた膝受板2である。
この膝受板2及び膝受板格納部32に、前記ボールスプリング34機構を具備し、折り畳み式膝受板2を具備している。
また、右足板4及び左足板5は、はめ込み式の物を図示しており、足板もしくは伸縮足板26のいずれか一方が、凸部を設け、もう一方を凹部とし、使用時に分離後、高さに合った位置ではめ込むことで高さ調整することができるものである。
【0059】
図17は、膝受アタッチメント37を図示したものであり、図17aに示す湾曲部を使用者の膝付近に接地するようにし、その上にある二枚の板状の間に、折り畳みテーブル100の膝受板2が収まるよう接続することで、使用者の足へかかる加重を面で支えることができるようになり、負担を軽減して作業をすることができるものである。
【0060】
図18は、鞄形の折り畳みテーブル100の実施例側面図である。図18bは、膝受板2を具備した物の実施例側面図であり、図15aや図16の鞄形の折り畳みテーブル100を使用した側面はこのような図で示される。
【0061】
図19は、足板ではなく、左右の足は伸縮足14を具備した鞄形の折り畳みテーブル100である。
また、いずれ(図19に限らず、全ての折り畳みテーブル)の膝受板2も、左右別に具備してもよく、左右の膝受部3を一対具備した膝受板2でもよい。
【0062】
図20は、天板1に膝受板2と股受板39とを具備した折り畳みテーブル100を図示している。この折り畳みテーブル100は、使用者の近接側をも股受板39により支えることで、天板1の高さを調節することができ、股受部40を使用者の太股付近に接地することで、さらに固定力を増し安定した状態で使用することができるものである。
勿論はめ込み式などで高さ調節機能を具備してもよい。
また、このタイプは使用者が両足をのばして座った状態でも支障なく使用することができる。
【0063】
図21は、前記膝受板2と股受板39を具備した折り畳みテーブル100に、右足板4および左足板5を具備し、はめ込み機能を備えたものを図示している。足の接地面は、まるくカットしてある為、角度の変更がスムーズに行うことができるものである。(その他の足を具備し支えてもよい。)
【0064】
以上、本発明を実施例に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を剥脱しない範囲内で色々な改良、変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0065】
例えば、天板1と膝受板2とを折り畳んだ際、その二つを固定することができるよう、ローラーキャッチや、その他のキャッチ、その他の固定機能などを用いて固定できるようにしたものが好ましく、それらは天板1と股受板39や、天板1と足とを折り畳んだ際も同じことがいえるものである。
【0066】
また、天板1を支える全ての足に言えることで、接地する部分はゴム素材などの滑り止めを設けるとよい。
その他、ケース形の折り畳みテーブル100の底部に膝受板2を備え、蝶番7などにより使用時に開いて接地するタイプがあってもよい。(図24、図25参照。)
【0067】
また、読書や携帯ゲーム用として、携帯に便利な小スペースな天板1で、本13を持った両手が支えられる程度の形に形成し、本支え部12として凹みを設け、又は携帯ゲームを支えられる凸部を設けた折り畳みテーブル100があってもよい。(図26参照。)
このタイプは特にコンパクトを重視している為、伸縮足14は2本のシャフトとシャフトプロテクターを使ったものが好ましい。
【0068】
また、前記コンパクトタイプは、伸縮膝受板31を具備していることが好ましく、一例としては、図28bに示す膝受板2の使用者側にくる面に、引金リング42を具備し、外側に力が働くようにしたスプリングで固定した状態から、引金リング42を内側に引くことで凸形はめ込み部19が凹型はめ込み部20から外され、別の凹型はめ込み部20へと凸形はめ込み部19をはめ込むことで伸縮可能となるものである。(その他の伸縮機能も含む。)
【0069】
シャフトとシャフトプロテクターを使った伸縮足14は、シャフトプロテクターで連結される2本のシャフトを、反時計回りに回すことで緩み、その際伸縮自在となり長さ調整し、最適な長さにして時計回りに回すことでロックされる構造や、その他の伸縮機能が備わった伸縮足14が好ましい。
また、図28bの折り畳みテーブル100の伸縮膝受板31は、使用者から見る遠隔側に折り畳まれているが、必要以上に使用者から見る遠方側に伸縮膝受板31がいかないように天板1に設けることが好ましい。
【符号の説明】
【0070】
1 天板
2 膝受板
3 膝受部
4 右足板
5 左足板
6 足接地面
7 蝶番
8 滑り止め兼緩衝材
9 椅子
10 膝上付近
11 ステー
12 本支え部
13 本
14 伸縮足
15 伸縮用蝶番
16 バネ式蝶番固定部
17 足板斜めカット部
18 足板角丸部
19 凸形はめ込み部
20 凹形はめ込み部
21 収納式本支え部
22 鞄内側
23 取っ手
24 収納ネット
25 鞄の天板面
26 伸縮足板
27 留ネジ
28 ネジ穴
29 留め具
30 留め具受部
31 伸縮膝受板
32 膝受板格納部
33 折り畳み膝受板
34 ボールスプリング
35 ボール固定部
36 はめ込み式足板
37 膝受アタッチメント
38 膝受板はめ込み部
39 股受板
40 股受部
41 収納溝
42 引金リング
100 折り畳みテーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子又は床上に座る際に使用する折り畳みテーブルであって、
天板と、使用者から見て前記天板の遠隔側の一辺もしくはその近傍に設けられた、使用者の膝に支持されて前記遠隔側を支える膝受板とから構成され、
前記膝受板が、使用者の両膝に対向する向きに該両膝に倣った形状の一対の窪み部を有し、
使用時に前記膝受板が前記天板から開き、又は前記天板に取り付けられ、前記折り畳みテーブルが前記膝受板を介して使用者の膝上で支えられるよう構成された折り畳みテーブル。
【請求項2】
前記折り畳みテーブルが、使用者から見て近接側一辺に、使用者の股に支持されて前記天板の一辺を支える股受板をさらに具備し、
前記股受板が、使用者の両太股に対向する向きに該両股に倣った形状の一対の窪み部を有し、
使用時に前記股受板が前記天板から開き、又は前記天板に取り付けられ、前記股受板が使用者の両太股で支えられるよう構成された、請求項1に記載の折り畳みテーブル。
【請求項3】
前記折り畳みテーブルが、前記天板を左右で支える一対の足をさらに有し、不使用時は折り畳まれ、又は分離し、使用時に開き、又は天板に取り付けられるよう備えられた、請求項1及び請求項2に記載の折り畳みテーブル。
【請求項4】
前記膝受板、股受板、一対の足の少なくともいずれか一つが高さ調節機能を具備した請求項1及び請求項2及び請求項3に記載の折り畳みテーブル。
【請求項5】
天板として使用される一面と、前記天板の反対側となる裏面とを有する鞄形の折り畳みテーブルであって、
前記裏面が、使用者の両膝に対向する位置に設けられた使用者の両膝に倣った形状の一対の凹み部、もしくは使用者の両股に対向する位置に設けられた使用者の両股に倣った形状の一対の凹み部の少なくともいずれか一方を備えていることを特徴とする鞄形の折り畳みテーブル。
【請求項6】
前記鞄形の折り畳みテーブルが、前記裏面を左右で支える一対の足をさらに有し、前記足が不使用時は折り畳まれ、又は分離し、使用時に開き、又は前記裏面に取り付けられるよう備えられた、請求項5に記載の鞄形の折り畳みテーブル。
【請求項7】
前記鞄形の折り畳みテーブルが使用者の両股に倣った形状の一対の凹み部のみを設けている場合、前記裏面の使用者から見て遠隔側に、折り畳み式又は着脱式又はスライド式の膝受板をさらに設けた、請求項5及び請求項6に記載の折り畳みテーブル。
【請求項8】
前記鞄形の折り畳みテーブルが、前記膝受板、一対の足の少なくともいずれか一つが高さ調節機能を具備した請求項6及び7に記載の折り畳みテーブル。
【請求項9】
前記天板の面の一部に、本を支えることができる凹み部もしくは突起部からなる本支え部を設けた、請求項1から請求項8のいずれか一に記載の折り畳みテーブル。
【請求項10】
使用者と接触する天板の面や天板の裏面や膝受部や股受部や股受板の少なくともいずれか一つが、緩衝材や滑り止めの少なくともいずれか一つを具備した、請求項1から請求項9のいずれか一に記載の折り畳みテーブル。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate


【公開番号】特開2011−218017(P2011−218017A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91741(P2010−91741)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【特許番号】特許第4620798号(P4620798)
【特許公報発行日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(309024848)
【Fターム(参考)】