説明

折丁搬送装置

折丁搬送装置は、複数の折り畳まれた折丁を第1の方向に移動させるための第1のコンベヤと、複数の折丁の第1の折丁を第1のコンベヤから持ち上げるための第1の縁部を有する第1のブレードを含む第2のコンベヤとを有する。第1の縁部は第1の方向に対して平行であり、ブレードは、第1の方向に対して鋭角に上方に傾斜した第2の方向に移動する。さらに、折丁を搬送するための方法が開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して印刷機のためのバインディング装置、特に印刷製品を搬送するための装置に関する。
【0002】
サドルバインダは、折丁の完成したセットを集め、このセットを、針金を用いて綴じ合わせるために折丁を丁合する。折丁は、中央折目に開放され、ステッチング機構を通過して運搬されるために供給機構によってサドルレースウェイ上に丁合される。次いで、これらの綴じられた折丁若しくは本は、綴じられていない縁部の化粧断ち等のさらなる処理のためにサドルコンベヤから取り出される。
【0003】
引用により本明細書に組み込まれる米国特許第4482141号明細書は、ちょうど折り線で折丁を支持するブレードチェーンコンベヤから折丁を運搬するための方法及び装置を開示している。折丁は、軌道上を回転する締付けパッドによって上方から掴まれ、締付けパッドは、次いで、折丁を、ブレードチェーンコンベヤに対して垂直なベルトコンベヤに引き渡す。
【0004】
引用により本明細書に組み込まれる欧州特許出願公開第0771675号明細書は、折丁を支持するサドルコンベヤから折丁を取り出すための装置を開示している。コンベヤは、回転する締付け装置によって折丁が上方から掴まれることを可能にする切欠を有しており、締付け装置は次いでさらに折丁をベルトコンベヤへ運搬する。
【0005】
引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2001/00327741号明細書は、剣における切欠を越えて折丁を移動させるサドルコンベヤから折丁を取り出すための装置を開示している。グリッパは、折丁の外側を上方から掴み、折丁を別の運搬装置へ引き渡す。
【0006】
引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0218291号明細書は、複数の折丁を第1の方向に移動させるためのコンベヤを有する折丁を搬送するための装置を開示している。回転式ブレード装置は、複数の折丁の第1の折丁をコンベヤから持ち上げるための縁部を備えた第1のブレードを有する。
【0007】
引用により本明細書に組み込まれるスイス国特許第683767号明細書は、無端コンベヤにおいてサドル状支持部材を使用して印刷製品を支持及び取り扱うための方法を開示している。支持部材を移動させるための移動部材は、中央で旋回されるレバーによって持ち上げられることができる。
【0008】
発明の概要
本発明の目的は、サドルコンベヤからの折丁の効率的な取出しを可能にすることである。
【0009】
本発明は、複数の折り畳まれた折丁を第1の方向に移動させるための第1のコンベヤと、複数の折丁の第1の折丁を第1のコンベヤから持ち上げるための、第1の方向に対して平行な第1の縁部を有する第1のブレードを有する第2のコンベヤとを含む折丁搬送装置を提供する。第1のブレードは、第1の方向に対して鋭角で上方へ傾斜した第2の方向に移動する。
【0010】
縁部が第1の方向に対して平行なまま、第1のブレードを、第1の方向に対して上方に傾斜した第2の方向に移動させることによって、縁部は折丁をコンベヤから持ち上げることができる。第2の方向は第1の方向に対して鋭角で上方に傾斜しているので、持上げ移動は、ブレードに対して垂直な移動と比較して緩やかである。
【0011】
好適には、複数の折り畳まれた折丁のそれぞれが、折目がレースウェイの頂上部に位置するように、第1のコンベヤのレースウェイ上に折り畳まれ、第1の縁部は、第1の折丁の折目の下側に接触するように構成されている。
【0012】
鋭角は、好適には5〜30゜、より好適には10〜15゜である。
【0013】
第2のコンベヤは、駆動軸を中心に回転する駆動スプロケットと、第2の軸を中心に回転する第2のスプロケットと、第1のブレードを支持しかつ駆動スプロケットと第2のスプロケットとの周囲を循環するチェーンとを有することができる。
【0014】
好適には、チェーンによって支持された第2のブレードは第1の縁部に対して平行な第2の縁部を有する。第2のブレードは好適には第1のブレードよりも長く、第2の縁部は、好適には、第1の縁部と同時に第1の折丁に接触するように第1の縁部と整合させられている。第1及び第2のブレードはエスカレータの段の形式で作用し、少なくとも第1及び第2のブレードによって同時に支持されながら第1の折丁は第1のコンベヤから持ち上げられることができる。
【0015】
好適には、複数の折り畳まれた折丁は第1の方向に第1の速度で移動し、第1のブレードは第2の方向に第2の速度で移動し、第2の速度は第1の方向における速度ベクトルを有し、速度ベクトル成分は少なくとも第1の速度と同じ大きさである。好適には、速度ベクトル成分は第1の速度と同じであるか又は第1の速度よりも僅かに大きい。さらに、第1の方向は通常、水平又はほぼ水平である。
【0016】
折丁搬送装置は、第1の折丁の外面を掴むための第1のグリッパを有するグリッパ装置をも有する。グリッパ装置は好適には回転式グリッパ装置である。第1のグリッパが第1の折丁を掴むときの第1のグリッパの接線方向の移動方向は、好適には第2の方向に相当し、第1のグリッパの速度は第2の速度に相当し、第1のグリッパが第1の折丁を掴むときには第1のグリッパと第1の折丁との間にほとんど又は全く相対移動が生じない。
【0017】
折丁搬送装置は、第2のスプロケットを支持するアイドラアームをも有しており、アイドラアームは、第2のスプロケットを作業位置からより低い位置へ移動させるために駆動軸を中心に旋回可能である。
【0018】
さらに、本発明は、第1のスプロケットと、第2のスプロケットと、第1のスプロケットと第2のスプロケットとの周囲を循環するチェーンと、チェーンと一緒に移動する第1のブレードとを有する、サドルレースウェイから折丁を持ち上げるための折丁搬送装置を提供する。チェーンの部分は、第1のスプロケットから第2のスプロケットまで、レースウェイに対して上方に傾斜した方向に移動する。第1のブレードは、レースウェイに対して平行に整合させられた、レースウェイからの折丁に接触するように構成された第1の縁部を有する。
【0019】
第1の縁部は好適には、第1の折丁をグリッパ装置に利用可能にするために、第1の折丁をサドルレースウェイから持ち上げるように構成されている。
【0020】
本発明はさらに、折り畳まれた折丁を運搬するための方法を提供する。この方法は、複数の折り畳まれた折丁をレースウェイに沿って逆V字形の向きで配置し、折り畳まれた折丁のそれぞれが第1のコンベヤの上方に配置された折目を有しており;複数の折り畳まれた折丁をレースウェイに沿って第1の方向に運搬し;第2のコンベヤの第1のブレードを第2の方向に移動させ、第2の方向は第1の方向に対して鋭角で上方に傾斜しており;複数の折り畳まれた折丁の第1の折丁を折目の下方において第1のブレードの縁部と接触させることを含む。
【0021】
図面の簡単な説明
以下の図面は本発明の好適な実施形態を示している:
図1は本発明の折丁搬送装置の好適な典型的な実施形態の概略的な側面図を示している;
図2は図1の実施形態の部分的な正面図を示している;
図3は図1の実施形態のチェーンの詳細図を示している;
図4はチェーン及びスプロケットの詳細図を示している;
図5は上部チェーン支持体の詳細図を示している;
図6は下部チェーン支持体の詳細図を示している。
【0022】
好適な実施形態の詳細な説明
図1は、本発明による折丁搬送装置を有するサドルステッチングバインダの好適な典型的な実施形態を示している。サドルバインダは、折丁を集める丁合いユニットを有しており、折丁は、中央折目へ開放されており、供給機構によってサドルレースウェイ12に丁合される。
【0023】
折丁は、サドルレースウェイ12上において逆V字形の向きで運搬され、この際、折丁の折目Fはサドルレースウェイ12の頂上部に位置しており、折丁の側部はレースウェイ12の案内シート32上に被せられている。ステッチャ90は、折丁の折目Fを針金で綴じることができる。図2は、サドルレースウェイ12の部分と、チェーン20及びブレード16の部分を含む折丁持上げ装置10との正面図を示している。2つの搬送ベルト19から搬送ピン13が延びており、搬送ベルトはレースウェイ12に沿って矢印Aの方向に移動し、これにより折丁をレースウェイ12に沿って運搬する。レースウェイ12の頂上部において案内シート32の間に間隙31が設けられており、折丁の折目Fは間隙31の上方に配置されている。
【0024】
折丁は、レースウェイ12のベルト19の間の間隙31を通過して折丁を折目Fの下側から持ち上げる折丁持上げ装置10によってレースウェイ12から持ち上げられる。
【0025】
折丁持上げ装置10は、駆動モータ27によって駆動軸25を中心に矢印Bの方向に駆動される駆動スプロケット21を有する。チェーン20は、駆動スプロケット21と、アイドラスプロケット22である第2のスプロケットとの周囲を循環し、第2のスプロケットを軸26を中心に駆動スプロケット21と同じ方向に回転させる。アイドラアーム23はアイドラスプロケット22を駆動スプロケット21に接続している。チェーン20は、ブレードの第1のセット14,15,16と、ブレードの第2のセット14a,15a,16aを含む多数のブレードを支持している。各ブレードは、ブレードがスプロケット21及び22の周囲をチェーン20と一緒に循環するときにチェーンから剛性に外方へ延長するようにチェーンのリンクによって支持されている。チェーン20の上側半分及びここに取り付けられたブレードは、方向Aから約10〜15゜の鋭角で上方へ傾斜した矢印Cの方向に移動する。
【0026】
ブレード14,15,16のそれぞれは、レースウェイ12及び方向Aに対して平行に整合させられた上縁部14e,15e,16eを有する。さらに、それぞれのブレード14,15,16の長さは互いに異なり、対応する縁部14e,15e,16eが水平に整合させられる(すなわち方向Aで互いに整列する)ようになっている。したがって、ブレード14,15,16が方向Cに移動しながら、縁部14e,15e,16eは折丁11aの折目Fに実質的に同時に接触し、折丁をレースウェイ12から一緒に持ち上げる。したがって、ブレードのそれぞれのセットの移動は、水平のプロフィルを維持しながら水平に対して角度を成して移動するエスカレータの段のものと同様である。
【0027】
好適には、チェーン20及びブレード14,15,16がスプロケットの周囲を及び方向Cに移動する速度は、ブレード速度の水平成分が方向Aの折丁11a,11b,11cの速度とほぼ等しくなるように選択されている。より一般的に、(例えば方向Aが完全に水平ではない場合)、方向Cでのブレード速度は、方向Aでの折丁の速度にほぼ等しい方向Aでの成分を有する。これらの値をほぼ等しくすることにより、折目Fへのブレードの接触が行われる時点での折丁11aとブレード縁部14e,15e,16eとの間にほとんど又は全く相対移動が生じない。択一的に、ブレード速度の方向Aの成分は、折丁速度よりも僅かに高く選択されることができる。これにより、折丁の持上げ及びさらなる取扱いを通じて搬送ピンとの干渉を回避するために、折丁が持ち上げられるときに折丁が搬送ピン13の前方へ僅かに加速させられる。
【0028】
折丁11aがブレード縁部14e,15e,16eにおいてレースウェイ12から持ち上げられると、折丁は回転式グリッパ装置28によって掴まれ、ブレードから持ち上げられる。回転式グリッパ装置28は、軸29を中心として矢印Dの方向に回転する3つのアームの端部に3つのグリッパ30を有している。グリッパ30は、グリッパフィンガが折目Fに対して平行に整合させられるように、回転しながら同じ向きを維持する。
【0029】
グリッパ30は、折丁の外側において締め付け、折丁をブレード14e,15e,16eから持ち上げるように構成されている。好適には、各グリッパ30は2つの同様の側を有しており、各側は少なくとも2つのフィンガ33,34を有しており、これらのフィンガは、ブレードの間の垂直なギャップ18の領域において互いに締め付けあう。これにより、グリッパ30は、最小限の摩擦又はブレードからのその他の干渉で折丁11aを持ち上げることができる。
【0030】
グリッパ装置28及び各グリッパ30は、一定速度でDの方向に回転する。グリッパ装置は好適には、各グリッパ30が、Cの方向の接線を有する円形経路に沿った位置において各折丁を締め付ける(すなわち掴む)ように、構成されている。さらに、各グリッパ30の回転速度は、C方向の接線方向速度成分が、C方向でのブレード速度に合致するように選択されているが、僅かにより速くなるように選択されることもできる。合致する速度が選択されていると、グリッパ30のフィンガ33と折丁11aとの相対速度は、折丁が掴まれる瞬間には、ゼロ、又はほぼゼロである。折丁11aが掴まれると、折丁は、グリッパが円形経路に沿って継続しながらブレード14,15,16から持ち上げられる。グリッパ30は、円形移動の接線方向がほぼ垂直の上向きになった時に折丁を締付け解除(すなわち解放)するように構成されており、折丁は別の処理工程へ提供される。グリッパ30の締付け及び締付け解除は、例えば、円形回転経路に沿った適切な位置においてグリッパを開閉させるように構成された、カム上を走行するカムフォロアを使用することによって、あらゆる公知の形式で行われることができる。
【0031】
アイドラスプロケット22は、軸25に旋回可能に取り付けられたアイドラアーム23によって支持されている。作動時には、アイドラアーム23及びアイドラスプロケット22は図示された位置にある。紙詰まりの場合には、アイドラアーム23は軸25を中心として下方へ旋回させられることができ、これにより、詰まりが排除される。アイドラアームを上方の作動位置、例えばストッパに対して押し付けるために、ばねが設けられることができる。
【0032】
図3は、チェーン20の1つの実施形態の詳細を示している。ダウエルピン41は、チェーン20に沿って均等に間隔を置いて配置されており、リンク42とブレード支持体43とによって交互に互いに接続されている。ブレード(例えば14,15及び16)はそれぞれブレード支持体43によって支持されている。リンク42及びブレード支持体43は、金属又はプラスチック等の剛性でかつ耐久性のある材料から形成されている。ダウエルピン41は、リンク42とブレード支持体43とに回転可能に接続されている。択一的に、全てのダウエルピン41の間にリンク42が設けられることができ、ブレード支持体43が、選択されたリンク42に取り付けられることができる。
【0033】
図4は、2つの同様のスプロケット21a及び21bから成る駆動スプロケット21によって支持されたチェーン20の詳細を示している。各ダウエルピン41はスプロケット21のノッチ24に嵌合しており、スプロケット21の回転は、スプロケットと一緒に回転するようにチェーン20を駆動する。ブレード14は、ブレード支持体43から上方へ延びている。
【0034】
図5は、チェーンの上半分における、スプロケット21と22との間におけるチェーン20の部分の詳細を示している。上側のチェーン支持体44は、折丁11aによって生ぜしめられるような、ブレード14のブレード先端部14eへの下向きの力に反作用するように、チェーン20に垂直な支持を提供するために、チェーン20の下方に配置されることができる。図6は、チェーンの下半分における、スプロケット21と22との間におけるチェーン20の部分の詳細を示している。下側のチェーン支持体45は、たるみを回避するために、支持チェーン20に垂直な支持を提供するために、チェーン20の下方に配置されている。
【0035】
ここで"折丁"という用語は、一シート又は多シート印刷製品を含むことができ、この製品は、本と呼ばれることもでき、綴じられているか又は綴じられていないことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の折丁搬送装置の好適な典型的な実施形態の概略的な側面図を示している。
【図2】図1の実施形態の部分的な正面図を示している。
【図3】図1の実施形態のチェーンの詳細図を示している。
【図4】チェーン及びスプロケットの詳細図を示している。
【図5】上部チェーン支持体の詳細図を示している。
【図6】下部チェーン支持体の詳細図を示している。
【符号の説明】
【0037】
11a,11b,11c 折丁、 12 サドルレースウェイ、 13 搬送ピン、 14,15,16,14a,15a,16a ブレード、 14e,15e,16e ブレード縁部、 19 搬送ベルト、 20 チェーン、 21,22 スプロケット、 23 アイドラアーム、 25 駆動軸、 27 駆動モータ、 28 グリッパ装置、 30 グリッパ、 31 間隙、 32 案内シート、 33,34 フィンガ、 41 ダウエルピン、 42 リンク、 43 ブレード支持体、 90 綴じ機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折丁搬送装置において、
複数の折り畳まれた折丁を第1の方向に移動させるための第1のコンベヤと、複数の折丁の第1の折丁を第1のコンベヤから持ち上げるための、第1の方向に対して平行な第1の縁部を備える第1のブレードを有する第2のコンベヤとが設けられており、第1のブレードが、第1の方向に対して鋭角で上方に傾斜した第2の方向に移動することを特徴とする、折丁搬送装置。
【請求項2】
複数の折り畳まれた折丁がそれぞれ、レースウェイの頂上部に折目を位置させるように第1のコンベヤのレースウェイ上に折り畳まれ、第1の縁部が、第1の折丁の折目の下側に接触するように構成されている、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項3】
鋭角が5〜30度である、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項4】
鋭角が10〜15度である、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項5】
第2のコンベヤが、駆動軸を中心にして回転する駆動スプロケットと、第2の軸を中心にして回転する第2のスプロケットと、第1のブレードを支持しておりかつ駆動スプロケットと第2のスプロケットとの周囲を循環するチェーンとを有している、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項6】
第2のコンベヤが、チェーンによって支持された第2のブレードを有しており、該第2のブレードが、第1の縁部に対して平行な第2の縁部を有している、請求項5記載の折丁搬送装置。
【請求項7】
第2のブレードが第1のブレードよりも長く、第2の縁部が、第1の縁部と同時に第1の折丁に接触するように第1の縁部と整合させられている、請求項6記載の折丁搬送装置。
【請求項8】
複数の折り畳まれた折丁が第1の方向に第1の速度で移動し、第1のブレードが第2の方向に第2の速度で移動し、第2の速度が、第1の方向の速度ベクトル成分を有しており、該速度ベクトル成分が少なくとも第1の速度と同じ大きさである、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項9】
速度ベクトル成分が第1の速度に等しい、請求項8記載の折丁搬送装置。
【請求項10】
第1の折丁の外面を掴むための第1のグリッパを有するグリッパ装置が設けられている、請求項1記載の折丁搬送装置。
【請求項11】
グリッパ装置が回転式グリッパ装置であり、第1のグリッパが第1の折丁を掴むときの第1のグリッパの接線移動方向が第2の方向に対応する、請求項10記載の折丁搬送装置。
【請求項12】
第1のグリッパの速度が第2の速度に対応する、請求項8記載の折丁搬送装置。
【請求項13】
第2のスプロケットを支持するアイドラアームが設けられており、該アイドラアームが、第2のスプロケットを作業位置からより低い位置へ移動させるように駆動軸を中心にして旋回可能である、請求項5記載の折丁搬送装置。
【請求項14】
折丁をサドルレースウェイから持ち上げるための折丁搬送装置において、
第1のスプロケットと;
第2のスプロケットと;
第1のスプロケットと第2のスプロケットとの周囲を循環するチェーンとが設けられており、チェーンの部分が第1のスプロケットから第2のスプロケットまで、レースウェイに対して上方に傾斜した方向で移動するようになっており;
チェーンと一緒に移動する、レースウェイに対して平行に整合させられた第1の縁部を有する、レースウェイからの第1の折丁に接触するように構成された、第1のブレードが設けられていることを特徴とする、折丁をサドルレースウェイから持ち上げるための折丁搬送装置。
【請求項15】
第1のブレードが、第1の折丁をグリッパ装置に引き渡すために、第1の折丁をレースウェイから持ち上げるように構成されている、請求項14記載の折丁搬送装置。
【請求項16】
折り畳まれた折丁を搬送するための方法において、該方法が:
複数の折り畳まれた折丁を逆V字形の向きでレースウェイに沿って配置し、折り畳まれた折丁がそれぞれ、第1のコンベヤの上方に配置された折目を有しており、
複数の折り畳まれた折丁をレースウェイに沿って第1の方向に搬送し、
第2のコンベヤの第1のブレードを第2の方向に移動させ、第2の方向が第1の方向に対して鋭角に上方に傾斜しており、
複数の折丁の第1の折丁を折目の下側において第1のブレードの縁部に接触させることを特徴とする、折り畳まれた折丁を搬送するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−532439(P2007−532439A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507397(P2007−507397)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【国際出願番号】PCT/US2005/011274
【国際公開番号】WO2005/100217
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(505332174)ゴス インターナショナル アメリカス インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】Goss International Americas, Inc.
【住所又は居所原語表記】121 Broadway, Dover NH 03820, USA
【Fターム(参考)】