説明

持続的陽性気道圧デバイスおよび方法

【解決手段】持続的陽性気道圧システムは、気道チャンバを形成するハウジングと、空気圧力入口と、空気圧力出口と、を特徴とする。ハウジングはさらに、内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定し、かつ、一対のテーパ状の空気レシーバを画定する。空気レシーバは空気供給ジェットの下流に配置され、空気供給ジェットの対応するひとつと同軸に設けられる。各レシーバは、空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有する。一対の鼻カニューレは空気受けジェットの下流に設けられる。各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2007年12月28日に出願された米国特許出願第11/966805号の一部継続出願であり、その出願の優先権の利益を享受する。その出願の開示の全体は、参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本技術は、呼吸療法の分野で使用される圧縮空気を供給する気道圧力デバイスおよび方法に関し、特に人、特に乳児の鼻カニューレに陽性気道圧(positive airway pressure)を供給するデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
呼吸療法の分野において、鼻カニューレを介して、人、特に乳児に持続的な陽性気道圧を供給する持続的陽圧呼吸(CPAP)システム及び方法を提供することが知られている。これは、呼気中につぶれる傾向及び吸気中の拡張に抵抗する傾向がある未発達な肺が原因で、しばしば呼吸仕事量の増大に苦しむ未熟児について特に当てはまる。
【0004】
ひとつの治療方法は、鼻孔にぴったりとフィットする鼻カニューレであって大気圧以上の持続的空気流を生み出す呼吸装置に接続された鼻カニューレを使用することを含む。これは、一般に持続的陽圧呼吸(CPAP)療法と呼ばれる。陽圧が乳児の気道を経て肺へと送られることで、呼気中のつぶれを防止し、吸気中の拡張を増進させる。
【0005】
CPAPで使用される多種多用な装置がある。CPAP装置は、多くの場合、ジェネレータボディと称されるものを含む。このジェネレータボディは、基本的には、チューブからの空気圧力を受けるチャンバを形成するハウジングである。ジェネレータボディは、通常、呼気中に空気が逃げる呼気ポートを有している。また、ジェネレータボディは、患者の鼻孔にぴったり収まって鼻孔に圧力を供給する一対の鼻カニューレを有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
小型で、高性能で、および/または患者に対してその他のメリットを有するCPAPデバイスを提供することが望ましい。また、多くの場合、CPAPデバイスに供給する必要がある圧力量を減らすことで、関連する空気ポンプの構造を単純化できることが望まれている。これは、小型化、エネルギ消費、音、複雑性及びコストに関する利点を有しうる。さらに、主として、顔面に適合するCPAP接合アセンブリの大きさ及び質量を減らすことが望ましい。CPAPデバイスに取り付けられるヘッドギヤをより小型、より簡単および/または煩わしさがより少ないものとすることが望ましい。看護人による患者の取り扱いをより容易とするこのようなデバイスを有することは有利でもある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある実施の形態は、小型であり、高性能であり、および/または患者に対してその他のメリットを有するCPAPデバイス及び方法を提供する。
【0008】
本技術のある態様は、ある実施の形態において、持続的陽性気道圧システムを含む。このシステムは、気道チャンバを形成し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定するハウジングと、一対のテーパ状の空気レシーバと、一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレと、を含み、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有する。各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む。
【0009】
持続的陽性気道圧システムの別の態様は、ある実施の形態において、気道チャンバを画定し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定する手段と、一対のテーパ状の空気受け手段と、一対の空気受け手段の下流に設けられた一対の鼻作用手段と、を含み、一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有する。各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む。
【0010】
本技術の別の態様は、ある実施の形態において、持続的陽性気道圧方法を提供する。この方法は、空気圧をハウジングに提供し、ハウジングは気道チャンバを形成し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定することと、空気を一対の空気ジェットから一対のテーパ状の空気レシーバへ導き、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有することと、空気を一対の空気レシーバから、一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレへ導くことと、を含む。各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む。
【0011】
本明細書における本技術の詳細な説明がより良く理解されるため、そして当技術分野への本発明の貢献がよりよく理解されるために、本技術のある実施の形態をこのようにむしろ広く概説した。無論、以下で説明されるであろう本技術の追加的な実施の形態が存在し、それは本明細書に添付された請求項の主題を形成するであろう。
【0012】
この点において、本技術の少なくとも1つの実施の形態を詳細に説明する前に、本出願では、本技術が構造の詳細にも、以下の詳細な説明で説明される部材や図面に示される部材の構成にも、限定されないことは理解されるべきである。本技術は、説明される実施の形態に加えて更なる実施の形態が可能であり、また様々な方法による実施や実現が可能である。また、本明細書において用いられた表現及び専門用語は、要約と同様に、説明のためのものであって、限定とみなすべきでないと理解されたい。
【0013】
したがって、当業者は、本開示のいくつかの目的を実施する他の構成、方法及びシステムの設計のベースとして、この開示が基礎とする観念を容易に利用できることを理解するであろう。したがって、請求項が本技術の範囲から離れない限りにおいて、請求項がこのような等価の構造を含むものとして見なされることが重要である。本説明において説明される要素およびステップのそれぞれは好んで含まれることは理解されるべきである。任意の要素やステップは省略されてもよいし置換されてもよい。これは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】乳児患者の斜視図であり、使用中の本発明の実施の形態に係るCPAPデバイスをも示す。
【0015】
【図2】CPAPデバイスの部品の分解立体図である。
【0016】
【図3】組立状態における図2のデバイスの斜視図である。
【0017】
【図4】図3の線4−4を通じて得られる、図3のCPAPデバイスの断面図である。
【0018】
【図5】図4の線5−5を通じて得られる、図3のCPAPデバイスの断面を示す断面図である。
【0019】
【図6】本発明の実施の形態に係るCPAPデバイスのレシーバ部分の断面図である。
【0020】
【図7】図6のレシーバ部分の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ある実施の形態は、小型であり、高性能であり、および/または患者に対してその他のメリットを有するCPAPデバイス及び方法を提供する。ここで、発明の望ましい実施の形態を図面を参照して説明するが、これらの図面では一貫して、同様の部分には同様の参照符号を付している。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係るCPAPデバイスを使用する患者の斜視図である。装置10は、供給チューブ14からの陽圧空気流を受けるジェネレータボディ12を含む。チューブ14は、図示しない空気圧縮デバイスにより加圧される。ジェネレータボディ12はまた出口チューブ15に接続される。
【0023】
図2から図4に示すように、望ましい実施の形態では、チューブ14及び15の配管は円形断面でなく、むしろ長円又は楕円断面を有している。使用された場合、いくつかの観点において、このチューブ14及び15の長円形断面は重要なメリットをもたらす。第1に、長円チューブは、ある方向でのチューブの直径をさらに減らしつつも、より大きな容積部分を提供する。長円チューブは、図2から図4に関して以下に詳述されるようなよりコンパクトなジェネレータハウジング16を可能とする。第2に、長円チューブは、患者が頭部を回してチューブ上に乗せたとき、平らになる傾向がある。患者の頭部にこのように比較的平らに接触することにより、円形チューブと比較してより快適となり、チューブに亘って患者の頭部の重量をより均一に分散させることができる。しかしながら、以下で説明する望ましい実施の形態のいくつかの他の態様は、円形チューブを使用することによっても得られうる。
【0024】
図1はまた、これに続く図面でより詳細に示すように、ジェネレータボディ12がハウジング16を含み、かつ、呼気の排出を可能とする呼気ポート18を有することを示す。(ハウジング16は、チューブ14に接続する入口フィッティング22、及び、チューブ15に接続する出口フィッティング23を有する。)ハウジング16は、さらに以下で説明するように、患者の鼻孔に適合する突起を含むレシーバアセンブリ20に取り付けられる。
【0025】
図2についてみると、ハウジング16及びその呼気ポート18が説明されている。ハウジング16は、基本的には、呼気ポート18と、その両側端の一対の側面構造と、を有する矩形の箱形ハウジングである。各側面構造はジェネレータボディの側壁を形成し、前述のようにチューブ14および15を受けるフィッティング22および23を有する。そのようなチューブは長円形チューブであることが好ましい。
【0026】
ハウジング16の矩形箱形状の一側面は開口し、その開口は以下でより詳細に説明するレシーバアセンブリ20を受ける。レシーバ20が取り付けられ、ハウジング18の開口端が閉じられた場合、レシーバキャップ24は中に閉じ込められる。レシーバ20は、そこから突出する一対のヘッドギアアタッチメントフランジ28、及び、そこから延びる一対の鼻カニューレ26を含む。レシーバ鼻カニューレ26は、患者の鼻孔に作用するのに適していれば、いかなる大きさ及び形状であってもよい。また、ヘッドギア取付フランジ28もまた、ストラップタイプのヘッドギア、接着固定構成又は他のタイプの患者取付システムに作用する任意の適切な大きさ及び形状であってもよい。
【0027】
長円形のチューブ14及び15の別の利点は、ハウジング18を比較的コンパクトな矩形の箱形とすることができることである。この場合、チューブ14および15はその主たる直径が対角線の角度になるよう配置されうる。これはフィッティング22および23の向きによって示されている。これにより、チューブ14および15の主たる直径をハウジング18のプロファイルの対角方向の長さとほぼ同程度の長さとすることができる。これは、望ましいコンパクトな形状を有するハウジング18に貢献する。
【0028】
以上説明したアセンブリは、適切な材料から製造されてもよい。しかしながら、一例では、ハウジング18並びにそのフィッティング22及び23は、レシーバキャップアセンブリ24と同様に、ポリカーボネートのようなプラスチックから製造される。ヘッドギア取付フランジを含んでもよいレシーバ20および鼻カニューレは、生体適合性シリコンから成形されてもよい。
【0029】
図4及び図5についてみると、CPAPデバイス内の空気流れが説明されている。供給空気は、加圧源からチューブ14を通り、フィッティング22を介してハウジング16に入る。供給空気は供給空気チャネル30に入る。供給空気チャネル30は、2つの供給空気ノズルジェット32に(空気を)供給する。各供給空気ノズルジェット32は、通常、第1の円筒部分34と、少し外向きにテーパした領域35への移り変わりと、を有する。テーパ部分35は、側壁間で約4度の開先角度をなす、外向きに広がる円錐テーパである。この外向きに広がるテーパは、空気流にとって有利となるベンチュリ効果を与えることが明らかとなっている。
【0030】
テーパ部分35において4度の開先角度を有することに加え、部分35の軸方向の長さは、開始直径、即ち、ジェット32の円筒部分34の内径の約2倍である。このテーパは、ノズルの効率を向上させ、ジェネレータの駆動に要する圧力を減らす。
【0031】
ジェット32は、空気をレシーバキャップアセンブリ24、特に2つのファンネル形状のレシーバ38に向ける。そして鼻カニューレ26はレシーバ38から直接空気を受ける。各レシーバ38は、側壁間で60度の開先角度を有する内向きに広がるコーンを備えた円錐状のテーパ部分39を有する。直線的な円筒部分41は、円錐部分39の端から延びている。
【0032】
1つの望ましい実施の形態では、ジェット32の出口終端面36である基準線Aから、レシーバ38の円錐部分の端面である基準線Bまでの距離Dは、ジェット32の円筒部分34の内径の1.8倍であることが判明している。
【0033】
出口フィッティング23は出口チューブに導く。この出口チューブによって、デバイスの出口側すなわち不図示の圧力監視システムにおいて患者の圧力が監視されうる。
【0034】
図5は、前述した様々な部材のいくつかを、同じ参照符号を使用して、異なった角度から示す断面図である。
【0035】
図6は、患者の呼気に対する耐性が改善されたレシーバ20の実施の形態を示す。図示のレシーバ600は、サプライの中心線に対して15度の角度をなすよう方向付けられた半球セクション605を有する。15度の角度は出口、例えば呼気ポート610に向けて伸びている。これにより、吐き出されたガスに低い抵抗の経路を提供することができるので、患者が呼吸している間の患者の呼気に係る運動量を低減することができる。レシーバキャップ615、ジェット620および供給空気チャネル625はレシーバ600に含まれており、それらは図2−5のレシーバキャップ24、ジェット32および供給空気チャネル30と機能的に同様である。
【0036】
図6の構成は図4の構成とは異なることは明らかである。図4の構成では、各レシーバ38は、側壁間で60度の開先角度を有する内向きに広がるコーンを備えた円錐状のテーパ部分39を備える。図4ではまた、円錐部分39の端から延びる直線的な円筒部分41が設けられている。
【0037】
図7を参照すると、図7は、複数の線を有する計算流体力学モデルを示す。この複数の線はシミュレートされた呼気の間のデザインを示す。患者の呼吸サイクルの呼気部分の間、入力部分705は呼気ポート610へと容易に通り抜け、一方ジェット部分710はジェット620を通過し、供給空気チャネル625に通じる出力部分715に至ることは、理解されるべきである。
【0038】
図により容易に理解されるように、開示の発明の全ての表面から鋭いエッジを除去し、「コアンダ(Coanda)」効果を利用することができる。移動する流体は、それが液体であれ気体であれ、自ら表面にくっつき、前記表面に沿って流れようとする傾向があり、これをコアンダ効果という。
【0039】
流体が表面を横切ってまたは表面に沿って流れるまたは移動すると、流体と表面との間に所定量の摩擦(「表面摩擦(skin friction)」と称される)が生じる。この摩擦により、流体と表面との間に抵抗が生じ、流体の流れが遅くなる。流体の流れに対するこの抵抗は流体を表面に向けて引き、流体は表面にくっつくこととなる。したがって、ノズルから出てくる流体はすぐ近くの曲面に沿う傾向にある。表面の曲率または表面が流れに対してなす角度が鋭すぎない場合には、ノズルから出てくる流体は、コーナの周りで曲がる程度にまですぐ近くの曲面に沿う傾向にある。コアンダ効果はヘンリーコアンダによって1930年に発見された。彼はルーマニアの飛行機技師であった。
【0040】
このデザインは安定的な患者圧力を生成する際のデバイスの効率には影響を与えず、一方呼吸の呼気に係る運動量を低減するのにかなりの効果を発揮する。呼吸の呼気に係る運動量は、患者が息を吐き出すために消費しなければならない運動量である。60度という角度は長い間使用され、最も好ましいと考えられていただけに、この従来使用されていた60度という角度によるものを超える予期されない結果を上記の新たな角度が提供したことは、理解されるべきである。したがって、呼吸の呼気に係る運動量が低減されうる構成が長年にわたり必要とされていたのであり、本発明の実施の形態はそれに取り組んだものである。
【0041】
本発明の多くの特徴及び利点は、詳細な明細書から明白であり、したがって、本発明の範囲に入る本発明のそのような特徴及び利点のすべてを、添付の請求項によりカバーすることが意図されている。また、当業者であれば数々の変形例および変更例を容易に生成することができるので、本発明を説明され示された構造および動作そのものに限定することは望まれていない。したがって、全ての適切な変形例および等価物は本発明の範囲に入ると考えてよい。
【0042】
広くは、本書は少なくとも以下を開示した。持続的陽性気道圧システムは、気道チャンバを形成するハウジングと、空気圧力入口と、空気圧力出口と、を特徴とする。ハウジングはさらに、内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定し、かつ、一対のテーパ状の空気レシーバを画定する。空気レシーバは空気供給ジェットの下流に配置され、空気供給ジェットの対応するひとつと同軸に設けられる。各レシーバは、空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有する。一対の鼻カニューレは空気受けジェットの下流に設けられる。各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む。
コンセプト
概略として、本書は少なくとも以下の広いコンセプトを開示した。
コンセプト1
気道チャンバを形成し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定するハウジングと、一対のテーパ状の空気レシーバと、一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレと、を備え、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有し、各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システム。
コンセプト2
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、コンセプト1に記載のシステム。
コンセプト3
ある角度は15度である、コンセプト2に記載のシステム。
コンセプト4
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、空気の流れの方向において外向きにテーパした部分を有する、コンセプト1に記載のシステム。
コンセプト5
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、内径がその空気供給ジェットのなかで最小となる部分と、先端面と、を有し、一対の空気レシーバのテーパ状の部分は下流端を有し、一対の空気供給ジェットの先端面と下流端との距離は、一対の空気供給ジェットの最小の内径の約1.8倍である、コンセプト1に記載のシステム。
コンセプト6
ハウジングは空気供給チューブを受ける入口フィッティングを含む、コンセプト1に記載のシステム。
コンセプト7
入口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、コンセプト6に記載のシステム。
コンセプト8
ハウジングはチューブを受ける出口フィッティングを有し、筐体のチャンバの内圧が出口フィッティングを介して測定可能である、コンセプト1に記載のシステム。
コンセプト9
出口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、コンセプト8に記載のシステム。
コンセプト10
空気圧をハウジングに提供し、ハウジングは気道チャンバを形成し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定することと、空気を一対の空気ジェットから一対のテーパ状の空気レシーバへ導き、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有することと、空気を一対の空気レシーバから、一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレへ導くことと、を含み、各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システムを提供する方法。
コンセプト11
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、コンセプト10に記載の方法。
コンセプト12
ある角度は15度である、コンセプト11に記載の方法。
コンセプト13
一対の空気供給ジェットの部分を通じて空気の流れを導くことをさらに含み、一対の空気供給ジェットのそれぞれの部分は外向きのテーパを有する、コンセプト10に記載の方法。
コンセプト14
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、内径がその空気供給ジェットのなかで最小となる部分と、先端面と、を有し、一対の空気レシーバのテーパ状の部分は下流端を有し、一対の空気供給ジェットの先端面と下流端との距離は、一対の空気供給ジェットの最小の内径の約1.8倍である、コンセプト10に記載の方法。
コンセプト15
ハウジングは空気供給チューブを受ける入口フィッティングを含む、コンセプト10に記載の方法。
コンセプト16
入口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、コンセプト15に記載の方法。
コンセプト17
ハウジングはチューブを受ける出口フィッティングを有し、筐体のチャンバの内圧が出口フィッティングを介して測定可能である、コンセプト10に記載の方法。
コンセプト18
気道チャンバを画定し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定する手段と、一対のテーパ状の空気受け手段と、一対の空気受け手段の下流に設けられた一対の鼻作用手段と、を備え、一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有し、各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システム。
コンセプト19
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、コンセプト18に記載のシステム。
コンセプト20
ある角度は15度である、コンセプト19に記載のシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気道チャンバを形成し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定するハウジングと、
一対のテーパ状の空気レシーバと、
一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレと、を備え、
一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、
一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有し、
各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システム。
【請求項2】
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ある角度は15度である、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、空気の流れの方向において外向きにテーパした部分を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、内径がその空気供給ジェットのなかで最小となる部分と、先端面と、を有し、
一対の空気レシーバのテーパ状の部分は下流端を有し、
一対の空気供給ジェットの先端面と下流端との距離は、一対の空気供給ジェットの最小の内径の約1.8倍である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
ハウジングは空気供給チューブを受ける入口フィッティングを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
入口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
ハウジングはチューブを受ける出口フィッティングを有し、
筐体のチャンバの内圧が出口フィッティングを介して測定可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
出口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
空気圧をハウジングに提供し、ハウジングは気道チャンバを形成し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定することと、
空気を一対の空気ジェットから一対のテーパ状の空気レシーバへ導き、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、一対のテーパ状の空気レシーバのそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有することと、
空気を一対の空気レシーバから、一対の空気レシーバの下流に設けられた一対の鼻カニューレへ導くことと、を含み、
各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システムを提供する方法。
【請求項11】
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ある角度は15度である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
一対の空気供給ジェットの部分を通じて空気の流れを導くことをさらに含み、
一対の空気供給ジェットのそれぞれの部分は外向きのテーパを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
一対の空気供給ジェットのそれぞれは、内径がその空気供給ジェットのなかで最小となる部分と、先端面と、を有し、
一対の空気レシーバのテーパ状の部分は下流端を有し、
一対の空気供給ジェットの先端面と下流端との距離は、一対の空気供給ジェットの最小の内径の約1.8倍である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
ハウジングは空気供給チューブを受ける入口フィッティングを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
入口フィッティングは長円形のプロファイルを有し、チューブは長円形の断面を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ハウジングはチューブを受ける出口フィッティングを有し、
筐体のチャンバの内圧が出口フィッティングを介して測定可能である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
気道チャンバを画定し、空気圧力入口および空気圧力出口を有し、さらに内部に一対のテーパ状の空気ジェットを画定する手段と、
一対のテーパ状の空気受け手段と、
一対の空気受け手段の下流に設けられた一対の鼻作用手段と、を備え、
一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットの下流で一対の空気供給ジェットのひとつと同軸に設けられ、
一対のテーパ状の空気受け手段のそれぞれは、一対の空気供給ジェットのテーパの向きとは逆の向きのテーパを有し、
各レシーバは、サプライの中心線に対してある角度をなすよう方向付けられた半球セクションを含む、持続的陽性気道圧システム。
【請求項19】
半球セクションは吸入ポートと出口との間に向けられている、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
ある角度は15度である、請求項19に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−500129(P2013−500129A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522846(P2012−522846)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/041089
【国際公開番号】WO2011/014334
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(512020198)