説明

指保護バンド

【課題】手足の指が一本でも負傷した場合に、その傷ついた指だけを保護できるようにするな保護具を提供する。
【解決手段】素材をポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、合成繊維、合成紙、合成接着剤等で構成した。袋状の指保護袋1を粘着テープ4の粘着面の片端上半部に設けた粘着固定部3に装着し粘着テープ4と一体化させた。粘着テープ4の粘着面上の指保護袋1粘着固定部3以外の全面に粘着防止用紙テープを仮貼付けし設け、更に貼り付け誘導紙テープ6を設けた。指先を指保護袋1に挿入した後に、粘着防止用紙テープ5の延長線上に設けて折り畳んでいる貼り付け誘導紙テープ6の掴み部2を指先で引きながら、粘着防止用紙テープ5を引き剥がしながら、連続して指周りに粘着テープ4を一方向に巻きつけながら貼り付け装着する方法とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
通常、手足の指先に軽い傷を負った際などにおいて、一般的に市販されているリバテープ等で処置されているが、本発明は、治療後或いは治療前の指の傷口が水滴や汚物等に直接触れて雑菌に汚染されないように、手足の指を保護する衛生に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
従来から、指先を負傷した場合、一般的に市販されている小さな傷の治療処置用として、[特許文献1]のリバテープのように、防水効果を持つ粘着テープの粘着側中央部上にガーゼを装着して傷口に押し当て、その粘着テープを指に貼り付け固定する治療処置方法はあったが、それだけの治療処置では傷ついた手を使っての水洗いや風呂に入る際に傷口に雑菌が侵入しやすく、リバテープその物が剥がれ落ちるなどして不便な面があり、傷口の保護具としては十分で無かった。
又、従来の粘着テープの貼り付け手順は、粘着テープの中央部から両端に分けてそれぞれの方向に粘着防止紙テープを剥がしていくので、粘着テープが緩んでよれ粘着面同士がくっ付き合うなどして不便さがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 リバテープ
【0004】
【非特許文献1】 特に無し
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
手足の指が一本でも負傷した場合に、その負傷した指の傷口だけを保護できるようにすることと、従来からの分厚いゴム製の指サックが使用できなかったような、足の指にも適合できるようにすることと、軽薄で防水効果が高く作製コストが安価で使い捨てを可能にすることと、使用時に粘着テープが緩んでよれて粘着面同士がくっ付き合うことが無いように使い勝手の良い保護具とすること。
【課題を解決するための手段】
【0006】
素材をポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、合成繊維、合成紙、合成接着剤等で構成したことで軽薄で防水性能が確保されたと。
袋状の指保護袋1を粘着テープ4の粘着面の片端上半部の粘着固定部3に装着し、粘着テープ4と一体化させたことで手足のどの指にも挿入しやすくなったこと。
粘着テープ4粘着面上の指保護袋1粘着固定部3以外の全面に粘着防止用紙テープ5を仮貼付けし設け、更に貼り付け誘導紙テープ6を設けたことと、指先を指保護袋1に挿入した後に、粘着防止用紙テープ5の延長線上に設けて折り畳んでいる貼り付け誘導紙テープ6aの掴み部6bを指先で引き出しながら、粘着防止用紙テープ5を引き剥がし、随時、指周りに粘着テープ4を一方向に巻きつけながら貼り付け接着固定する方法としたことで、粘着テープ4が緩んでよれ粘着面同士がくっ付き合うことが減少し、使い勝手の良い保護具となった。
【発明の効果】
【0007】
粘着テープ4と指保護袋1を一体化した平面構造体としたことで嵩張らず、保護する指先の挿入を容易にすることが出来た。
保護する指先を挿入した後に、貼り付け誘導紙テープ6を挿入した指の後部側から引き出すので指元に的確に貼り付けられ、さらに連続して粘着防止用紙テープ5を一方向に引き剥がしながら粘着テープ4の粘着面が指元に貼り付けられていく方法としたので、粘着テープの緩みがなく張り詰めた状態で巻きつけながら接着固定できる。
指保護袋1の素材をポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、合成繊維、合成紙、合成接着剤等としたので軽薄で防水性能が高く、指保護袋内1が完全に密閉されるので、傷口への雑菌侵入等を防止することが出来、利便性が高められた。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 指保護バンドの正面図(粘着面)と断面図である。
【図2】 指保護バンドの詳細図である。
【図3】 指保護バンドの実施図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の素材は、ポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、合成繊維、合成紙、合成接着剤等で構成し、袋状の指保護袋1の下部を粘着テープ4の粘着面に設けた粘着固定部3に強く粘着して一体化させ、粘着テープ4粘着面上の指保護袋1の粘着固定部3以外の全面に粘着防止用紙テープ5を仮貼付けし、その粘着テープ4の延長線上に貼り付け誘導紙テープ6と摘み部6b設け反対側に折り返してたたみ装着する。
使用する場合においては、指保護袋1の開封用掴み部2を片方の指で掴んで開封し、保護する方の指を挿入した後、貼り付け誘導紙テープ6に設けた掴み部6bを片側の指先で掴み、挿入した指の後部側から粘着防止用紙テープ5を引き剥がしながら指元に巻きつけて接着固定させる。
【実施例】
【0010】
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、指先の保護に限らず手袋、靴下等にも応用して使用することが可能であり、果樹栽培などにおいては、例えばリンゴ、梨、ぶどう等の養生袋にも利用できる。
【符号の説明】
【0012】
1 指保護袋
2 開封用掴み部 (指保護袋) 2a(開封用掴み部裏面)
3 粘着固定部 (指保護袋)
4 粘着テープ (粘着面)
5 粘着防止用紙テープ 5a(粘着面)、5c(粘着面)
6 貼り付け誘導紙テープ 6a(折り返し部)、6b(掴み部)
【受託番号】
【0013】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は軽薄な平面構造体とするために素材をポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、合成繊維、合成紙、合成接着剤等を使用し、袋状の指保護袋1と粘着テープ4で形成し、指保護袋1の下部を粘着テープ4の粘着面の片端上半部に設けた粘着固定部2に固定し、一体化した平面構造体としたことを特徴とする指保護バンド。
【請求項2】
請求項1記載の指保護袋1において、さらに、指保護袋1が容易に開封ができて指先が挿入できるよう、開封用掴み部2を設けたことを特徴とする指保護バンド。
【請求項3】
請求項1記載の粘着テープ4において、さらに、粘着テープ4を片手で保護する側の指元に対して一方向的に巻き易くするために、粘着テープ4粘着面上の指保護袋粘着固定部3以外の全面に粘着防止用紙テープ5を仮貼付けして設け、その延長線上に貼り付け誘導紙テープの折り返し部6aと掴み部6bをたたんで設けたことを特徴とする指保護バンド。
【請求項4】
請求項3記載の貼り付け誘導紙テープ6において、さらに、その使用方法として、保護する方の指を挿入した後、貼り付け誘導紙テープ6に設けた掴み部6bを片側の指先で掴み、挿入した指の後部側から粘着防止用紙テープ5を引き剥がしながら、保護する指の指元に一方向に巻きつけるようにして接着固定させることを特徴とする指保護バンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−85934(P2013−85934A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242773(P2011−242773)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(509307680)