指定券予約システム及び方法
【課題】旅行会社における列車在庫管理システムでは、指定券の発売が開始される数日前に事前に予約を受付け、指定券の発売開始と同時に、鉄道会社の列車在庫管理システムへ向けて自動で要求送信を行っている。しかしながら従来の指定券取扱システムでは、予約を変更した場合は新たに受付けた新しい順番で予約が取られている。つまり、従来の技術においては、予約内容を変更した場合、前の予約時の情報が維持されていないため、新たに予約した順で予約をとることになる。
【解決手段】本発明ではまず、発売開始の数日前に行われる予約内容の検定処理において、要求が在庫管理システムに到着した全体的な順位と、予約内容を列車・号車などの単位に分け、予約内容毎の到着順位を付与・管理する。以後、予約内容を変更する場合、事前に付与しておいた全体的な到着順位と他の予約の順位を比較し、自分の要求の到着順位が速い場合、予約内容を入れ替える。
【解決手段】本発明ではまず、発売開始の数日前に行われる予約内容の検定処理において、要求が在庫管理システムに到着した全体的な順位と、予約内容を列車・号車などの単位に分け、予約内容毎の到着順位を付与・管理する。以後、予約内容を変更する場合、事前に付与しておいた全体的な到着順位と他の予約の順位を比較し、自分の要求の到着順位が速い場合、予約内容を入れ替える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
鉄道会社の旅券取り扱いシステム、特に複数の旅行会社からの指定券の予約を一括で管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
旅行会社における列車在庫管理システムでは、指定券の発売が開始される数日前に事前に予約を受付け、指定券の発売開始と同時に、鉄道会社の列車在庫管理システムへ向けて自動で要求送信を行っている。この自動要求送信は事前予約を受付けた順に行われ、指定券の発売開始までは予約内容を変更することが可能な技術がある。
【0003】
また、2つのシステムでそれぞれ予約されたものを管理する技術として、特許文献1に開示されているような技術がある。特許文献1においては、各部屋で予約を取るカラオケBOXのシステムに関し、部屋を変更した場合に、変更前の部屋で登録した曲を、変更後の部屋において再登録を可能にすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−91177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来の指定券取扱システムでは、予約を変更した場合は新たに受付けた新しい順番で予約が取られている。また、特許文献1においては、部屋を移動した際、曲の予約順位が考慮されていない。つまり、曲の予約順は1つの部屋内で完結しており、部屋を変更した場合は、変更した部屋において新たな受付順が付与されている。
【0006】
つまり、従来の技術においては、予約内容を変更した場合、前の予約時の情報が維持されていないため、新たに予約した順で予約をとることになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明ではまず、発売開始の数日前に行われる予約内容の検定処理において、要求が在庫管理システムに到着した全体的な順位と、予約内容を列車・号車などの単位に分け、予約内容毎の到着順位を付与・管理する。以後、予約内容を変更する場合、事前に付与しておいた全体的な到着順位と他の予約の順位を比較し、自分の要求の到着順位が速い場合、予約内容を入れ替える。
【発明の効果】
【0008】
異なるシステム間で最初の予約状況を考慮することができるようになる。これにより、前回の予約状況を考慮した予約取得が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】指定券予約システムのシステム構成図。
【図2】旅行会社指定券取扱システムのハードウエア構成図。
【図3】受付番号記憶部の登録内容例を示す図。
【図4】列車在庫管理システムのハードウエア構成図。
【図5】システム到着順記憶部の登録内容例を示す図。
【図6】列車座席販売情報記憶部の登録内容例を示す図。
【図7】旅行会社の指定券取扱システム検定照会要求内部インタフェース。
【図8】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における検定照会要求システム間インタフェース。
【図9】各旅行会社-旅行会社指定券取扱システム間における予約変更要求システム間インタフェース。
【図10】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における予約変更要求システム間インタフェース。
【図11】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における検定照会回答システム間インタフェース。
【図12】検定照会時の処理シーケンス図。
【図13】予約変更時の処理シーケンス図。
【図14】検定照会支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図15】検定照会要求送信処理の処理を説明するためのフロー図。
【図16】検定照会要求受信処理の処理を説明するためのフロー図。
【図17】予約変更支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図18】システム到着順決定支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図19】作業指示支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図20】検定照会処理を説明するためのフロー図。
【図21】予約順序入替処理を説明するためのフロー図。
【図22】予約順序入替処理の実施イメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
図1は本実施形態における指定券予約システムを示す。ここでは、列車在庫管理システム1と旅行会社の指定券取扱システム3と列車在庫管理システム4とがネットワーク2を介して接続されている。旅行会社の指定券取扱システムと旅行会社A〜Bの予約端末7はネットワーク5を介して接続され、予約端末は当ネットーワークを介して列車の予約情報が送信する。鉄道会社の指定券取扱システムは、旅行会社の指定券取扱システムと同様の管理を行うシステムを想定するが説明を省略する。
【0012】
図2は旅行会社指定券取扱システムのハードウエア構成図である。プログラムを格納したプログラムDB3001、メモリ3002、処理部3003、入力IF3004、出力IF3005、通信装置3006、各旅行会社の受付番号管理DB装置33を備える。各旅行会社の受付番号管理DB装置33には、ネットワークに接続するためのネットワークI/F部331と受付番号管理記憶部333へのアクセスを制御する記憶制御部332とを備える。この受付番号管理DB装置は旅行会社の指定券取扱システムで受付けた、指定券の予約情報を受付番号と対応づけて受付番号管理記憶部333に格納する。なお、前記受付番号管理DB装置は旅行会社毎に用意してもよいし、一つの記憶装置のなかで記憶領域を分けるようにしてもよい。演算装置たるCPU3004は、本実施例の各機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース3001に格納されたプログラム3002をメモリ3003に読み出し実行することで、検定照会支援部31及び予約変更支援部32を機能させる。
【0013】
検定照会支援部31は、要求情報受信部311と、送信元判定部312と、検定照会要求送信部313と、検定照会要求受信部314と、要求送信部315を有する。検定照会支援部31は、事前に各旅行会社の端末から受付けていた事前予約データを受付番号管理DB装置の記憶部333から抽出し、列車在庫管理システムへ向けて要求の送信し、列車在庫管理システムからの回答の受信を制御する。予約変更支援部32は、前記演算部320は、要求情報受信部321と、送信元判定部322と、予約変更要求送信部323と、予約変更要求受信送信部324と、要求送信部325を有する。予約変更支援部32は、旅行会社の端末から受付けた事前予約に対する予約変更を受付け、列車在庫管理システムへ向けて要求の送信、列車在庫管理システムからの回答の受信を制御する。
【0014】
図3は受付番号管理記憶部333の登録内容例を示す図である。図示するように、事前予約データが一意になるように採番された受付番号を登録するためのフィールド3331と、事前予約データのステータスを登録するためのフィールド3332と、旅行会社の指定券取扱システムで事前予約を受付けた予約日を登録するためのフィールド3333と、受付けた時分秒を登録するためのフィールド3334と、予約した列車名や号車番号を登録するためのフィールド3333と、列車在庫管理システムに検定照会を行う日を登録するためのフィールド3336と、列車在庫管理システムにて当該検定照会要求が到着した順位を登録するためのフィールド3337と、列車在庫管理システムにて当該検定照会要求が到着した予約列車単位の順位を登録するためのフィールド3338を備えて1つのレコード3330が形成されている。フィールド3331〜フィールド3336は、事前予約受付時に登録されるため、本実施例が適用される検定照会時には登録されていることが前提となる。レコード番号1は、フィールド3336に登録された日に検定照会が行われ、その結果フィールド3337〜3338に各順位が登録されている。レコード番号2〜6はまだ検定照会が行われていないため、フィールド3337〜3338に各順位は登録されていない。
【0015】
図4は、列車在庫管理システムのハードウエア構成図である。プログラムを格納したプログラムDB4001、メモリ4002、処理部4003、入力IF4004、出力IF4005、通信装置4006、システム到着順記憶部417、列車DB情報装置43を備える。演算装置たるCPU4004は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース4001に格納されたプログラム4002をメモリ4003に読み出し、システム到着順決定支援部41及び、作業指示支援部42を実行する。システム到着順決定支援部41は、要求情報受信部411と、送信元システム判定部412と、システム到着順決定部413を有する。システム到着順決定支援部41は、旅行会社の指定券取扱システムから受信した検定照会要求に対して列車在庫管理システムへ到着した順位を管理する。作業指示支援部42は、要求情報受信部421と、要求種別判定部422と、検定照会処理部423と、予約変更処理部424と、発売処理部425と、回答送信部426を有する。作業指示支援部42は、各システムから受信した要求を振分け、要求に応じた処理を実行し、要求元の各システムへ回答を送信する制御を行う。システム到着順記憶部417には、旅行会社の指定券取扱システムからの受信した検定照会要求の到着順位が登録される。この記憶部417は列車在庫管理システムにおける前記メモリ4003の一部領域を利用する。列車DB情報装置43は、ネットワークに接続するためのネットワークI/F部431と、列車座席販売情報記憶部433へのアクセスを制御する記憶部432とを備え、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、発売可能である列車とその列車の詳細情報、発売済座席数などを対応付けて管理する。列車座席販売情報記憶部433には、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、発売可能で列車とその列車の詳細情報、発売済座席数などが記憶されている。
【0016】
図5は、システム到着順記憶部417の登録内容例を示す図である。図示するように、旅行会社の指定券取扱システムから受信した検定照会要求の到着順位を登録するためのフィールド4171を備え、1つのレコード4170が形成されている。
【0017】
図6は列車座席販売情報記憶部433の登録内容例を示す図である。図示するように、発売可能である列車名を登録するためのフィールド4331と、旅行会社の指定券取扱システムに対して割り当てられた発売可能座席数を登録するためのフィールド4332と、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、既に発売済みの座席数を登録するためのフィールド4333と、どの要求による発売か発売済みの座席に対して鉄道会社の指定券取扱システムへの到着順位を登録するためのフィールド4334とを備えて、1つのレコード4330が形成されている。
【0018】
続いて、各インタフェースについて説明する。ここでインタフェースとは、送受信情報のことを指す。
【0019】
図7は、旅行会社の指定券取扱システムにおける検定照会要求内部インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF111と、送信元システム名を設定するための情報部IF112と、要求種別を競ってするための情報部IF113を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF110と、検定照会要求対象の受付番号管理記憶部333のレコード番号を設定する情報部IF120を備えて、1つのインタフェースIF100が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。つまり、送信先システム という項目には例えば“旅行会社指定券取扱システム”という値が入る。
【0020】
図8は旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における検定照会要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF211と、送信元システム名を設定するための情報部IF212と、要求種別を設定するための情報部IF213と、処理中受付番号を設定するための情報部IF214を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF210と、検定照会対象列車情報を設定する情報部IF220を備えて、1つのインタフェースIF200が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0021】
図9は各旅行会社の端末−旅行会社の指定券取扱システム間における予約変更要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF311と、送信元システム名を設定するための情報部IF312と、要求種別を競ってするための情報部IF313を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF310と、変更対象の受付番号を設定するための情報部IF320と、変更後の列車情報を設定するための情報部IF330を備えて、1つのインタフェースIF300が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0022】
図10は旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における予約変更要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF411と、送信元システム名を設定するための情報部IF412と、要求種別を競ってするための情報部IF413と、処理中受付番号を設定するための情報部IF414を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF410と、変更前の列車情報を設定する情報部IF420と、変更後の列車情報を設定する情報部IF430と、検定照会要求時のシステム到着順位を設定する情報部IF440を備えて、1つのインタフェースIF400が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0023】
図11は、旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における検定照会回答システム間インタフェースである。通送信先システム名を設定するための情報部IF511と、送信元システム名を設定するための情報部IF512と、要求種別を競ってするための情報部IF513と、処理中受付番号を設定するための情報部IF514を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF510と、検定照会回答結果を設定する情報部IF520と、検定照会結果メッセージを設定する情報部IF530と、当該要求が列車在庫管理システムに到着したシステム到着順位を設定する情報部IF540と、予約列車単位の到着順位を設定する情報部IF550を備えて、1つのインタフェースIF500が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。この例では検定照会回答インタフェースのOKパターンの例を示している。
【0024】
図12は、検定照会時のインタフェースのシステム間フロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの検定照会支援部31において、旅行会社の指定券取扱システム(自システム)からIF100の要求情報を受信し、列車在庫管理システム向けの要求情報IF200を送信する。システム到着順決定支援部41では、旅行会社の指定券取扱システムからの要求情報IF200を受信し、作業指示支援部42へ要求情報を送信する。要求情報IF200を受信した作業指示支援部42は検定照会処理を行い、回答情報IF500を作成し、旅行会社の指定券取扱システムへ送信する。列車在庫管理システムからIF500を受信した、旅行会社の指定券取扱システムの検定照会支援部31は、IF500の情報を処理し、旅行会社の指定券取扱システムへ向けて要求情報100を送信する。
【0025】
図13は、予約変更時のインタフェースのシステム間フロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの予約変更支援部32において、各旅行会社からIF300の要求情報し、列車在庫管理システム向けの要求情報IF400を設定し、送信する。列車在庫管理システムでは、システム到着順決定支援部41において、旅行会社の指定券取扱システムからの要求情報IF400を受信する。その後、作業指示支援部42へ処理が遷移する。要求情報IF400を受信した作業指示支援部42は、予約変更処理を行い回答情報IF500を作成し、旅行会社の指定券取扱システムへ送信する。列車在庫管理システムからIF500を受信した、旅行会社の指定券取扱システムの予約変更支援部32は、IF500の情報を処理する。
【0026】
続いて、各支援部の動作フローについて詳細を説明する。
【0027】
図14は、旅行会社の指定券取扱システムを構成する検定照会支援部31の動作を説明するためのフロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの要求情報受信部311は要求情報(IF100)を受ける(S310)。これを受けて送信元判定部312は前記受信要求情報(IF100)の送信元システム(IF112)の判定を行う(S311)。検定照会は、照会日の決まった時間に定時起動される処理であるため、自システムである旅行会社の指定券取扱システムからの開始要求を契機に動作する。前記受信要求情報(IF100)の送信元システム(IF112)が自システム名称と一致する場合、処理をS312に進める。送信元が列車在庫管理システム名称と一致する場合、処理をS313に進める。S312終了後、編集した検定照会要求情報(IF100またはIF300)の送信先システム名(IF111またはIF311)を元に各システムに向けて検定照会要求情報を送信する(S314)。
【0028】
図15は、検定照会要求送信処理(S312)を詳細に説明するためのフロー図である。前記受信要求情報(IF100)のレコード番号(IF120)をキーとして、前記受付番号管理記憶部333を検索する(S3120)。レコード番号が存在した場合、処理をS3122へ進める。一方、レコード番号が存在しなかった場合、処理を終了する(S3121)。S3122では、レコード番号(IF120)と一致したレコードの検定照会日(フィールド3336)と「本日日付」を判定する(S3122)。「本日日付」と一致した場合、つまり、該当レコードが検定対象である場合は、処理をS3124へ進める。一方、「本日日付」と一致しなかった場合、処理をS3125へ進める(S3123)。S3124では、列車在庫管理システム向けに検定照会要求情報(IF200)の設定を行う(S3124)。前記検定照会要求情報(IF200)の列車情報(IF220)には前記受付番号管理記憶部333の予約内容(フィールド3335)を設定する。また通信ヘッダの送信先システム(IF211)には「列車在庫管理システム」を、送信元システム(IF212)には「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF213)には「検定照会」を、受付番号(IF214)には、前記受付番号管理記憶部333の該当レコードの受付番号(フィールド3334)を設定する。SF13では、次の検定照会を起動するため、旅行会社の指定券取扱システム向けに検定照会要求情報(IF100)の設定を行う。前記検定照会要求内部インタフェース(IF100)のレコード番号(IF120)には、次のレコードを実行させるため、要求情報として受信したレコード番号(IF120)に1加算した値を設定する。また、通信ヘッダの送信先システム(IF111)には「旅行会社指定券取扱システム」を、送信元システム(IF112)には「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF113)には「検定照会」を設定する(S3125)。
【0029】
図16は、検定照会要求受信処理(S313)を説明するためのフロー図である。前記受信情報(IF500)の受付番号(IF314)をキーとして、前記受付番号管理記憶部333を検索する(S3130)。前記受付番号管理記憶部333のシステム到着順位(フィールド3337)に前記受信情報(IF500)のシステム到着通番(IF540)を設定する。また、前記受付番号管理記憶部333の列車単位到着順位(フィールド3338)に、前記受信情報(IF500)の列車単位到着順(IF550)を設定する(S3131)。前記受付番号管理記憶部333を更新する(S3131)。
【0030】
図17は、旅行会社の指定券取扱システムを構成する予約変更支援部32の動作を説明するためのフロー図である。旅行会社の指定券取扱システムにおいて各旅行会社から予約変更情報(IF300)を受ける(S320)。これを受けて送信元判定部322は、前記受信情報(IF300)の送信元システム(IF312)の判定を行う(S321)。送信元システム(IF312)が各旅行会社の指定券取扱システムからである場合、処理をS322に進める。送信元システム(IF312)が列車在庫管理システムからである場合、処理をS323に進める。S322終了後、編集した要求情報(IF400)を列車在庫管理システムへ向けて送信する(S324)。
【0031】
ここで、予約変更要求送信処理(S322)について詳細に説明する。予約変更情報(IF300)の受付番号(IF320)をキーとして、受付番号管理記憶部333にアクセスする(S3220)。当該レコード3330の予約内容(フィールド3335)を予約変更要求情報(IF400)の変更前列車情報(IF420)に設定する。前記予約変更情報(IF300)の変更後列車情報(IF330)を予約変更要求情報(IF400)の変更後列車情報(IF430)に設定する。当該レコード3330のシステム到着順位(フィールド3337)を予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)に設定する。また、通信ヘッダの送信先システム(IF411)に「列車在庫管理システム」を、送信元システム(IF412)に「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF413)に「予約変更」を、受付番号(IF414)に前記受信予約変更情報(IF300)の受付番号(IF320)を設定する(S3221)。
【0032】
次に、予約変更要求受信処理(S323)について詳細に説明する。受付番号をキーとして、受付番号管理記憶部にアクセスする(S3230)。受信した回答情報(IF500)の列車単位到着順位(IF550)を該当レコード(3330)の列車単位到着順位(フィールド3338)に設定する(S3231)。前記受付番号管理記憶部333を更新する(S3232)。
【0033】
図18は、列車在庫管理システムを構成するシステム到着順検定支援部41の動作を説明するためのフロー図である。ネットワーク2を経由し送信されてくる、旅行会社の指定券取扱システム、列車在庫管理システムからの各種要求情報(IF300またはIF400)を受ける(S411)。これを受けて送信元システム判定部412は、前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)を判定する(S412)。前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)が旅行会社指定券取扱システム(旅行会社の指定券取扱システム)であった場合は、処理をS414に進める。前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)が鉄道会社指定券取扱システムであった場合は、処理フローを終了する(S413)。受信した各要求情報(IF300またはIF400)の要求種別を検定する(S414)。要求種別が検定照会要求である場合、処理をS416に進める。要求種別が検定照会要求以外の場合は処理フローを終了する(S415)。
【0034】
ここで、システム到着順決定部について詳細を説明する。システム到着順位決定部は、前記受信情報の要求種別が検定照会要求だった場合に実行される。システム到着順記憶部417にアクセスし、現在のシステム到着順位(フィールド4161)を取得する(S4140)。取得したシステム到着順位に1を加算する(S4141)。なお、本S4141で算出した値が、当該要求データのシステム到着順位となる。システム到着順記憶部417を更新する(S4142)。
【0035】
図19は、列車在庫管理システムを構成する作業指示支援部42の動作を説明するためのフロー図である。要求内容判定部421は、ネットワークI/F部425を介して、システム到着順決定支援部41から受信した旅行会社の指定券取扱システム、鉄道会社の指定券取扱システムからの要求情報(IF200)を受ける(S430)。これを受けて、要求種別判定部422は、要求種別(IF213)を判定する(S431)。要求種別(IF213)が検定照会要求である場合、処理をS432に進める。要求種別が予約変更要求である場合、処理をS433に進める。要求種別が発売要求である場合、処理をS434に進める。要求種別により各処理が終了した後、処理結果を旅行会社の指定券取扱システム、鉄道会社の指定券取扱システムへ回答する(S435)。なお、鉄道会社の指定券取扱システムでは事前予約を受け付けていないため、発売要求のみ送信されてくる。本発明は検定照会要求と予約変更要求に適用されるため、以降の説明では発売処理(S434)に対する説明は省略する。
【0036】
図20は図19のS432(検定照会処理)を説明するためのフロー図である。要求情報(IF200)の列車名(IF220)を検索キーとして列車座席販売記憶情報部433にアクセスし、当該要求列車の販売可能座席数(フィールド4333)と発売済座席数(フィールド4334)を取得する。取得した販売可能座席数と発売済座席数から、当該要求列車の残座席数(販売可能座席数−発売済座席数=残座席数)を算出する(S4320)。S4320で算出した残座席数が0(ゼロ)でなければ、S4312に処理を進める。残座席数が0(ゼロ)であれば、S4325へ処理を進める(S4321)。残座席数が0(ゼロ)でなければ、発売時、座席を確保できる可能性があると判断し、列車座席販売記憶情報部433の当該要求列車の発売済座席数(フィールド4334)を更新(1カウントアップ)する(S4322)。次に、列車座席販売記憶情報部433の当該要求列車の列車単位到着順位(フィールド4335)を更新する。列車単位到着順位(フィールド4335)は複数エントリ持っているが、発売可能座席数(フィールド4333)で設定されている値分のエントリが有効エントリとなる。S4322で算出した発売済座席数(フィールド4334)の値が、当該要求で更新する列車単位到着順位のエントリを示し、システム到着順決定支援部41で算出した、当該要求のシステム到着順位を設定する(S4323)。処理した結果を送信元システムに回答するため、前記検定照会回答情報(IF500)の(B)OKパターンで情報を設定する(S4324)。なお、前記検定照会回答情報(IF500)のシステム到着順位(IF540)には、システム到着順決定支援部41で算出した、当該要求のシステム到着順位を設定する。また、前記検定照会回答情報(IF500)の列車単位到着順位(IF550)には、S4322で算出した発売済座席数を設定する。一方、残座席数が0(ゼロ)であれば、発売時、要求列車が満席であり座席が確保できない可能性がありと判断し、その旨を送信元システムに回答するため、前記検定照会回答情報(IF500)の(C)NGパターンで情報を設定する(S4325)。
【0037】
図21は図19のS433(予約順序入替処理)を説明するためのフロー図である。初めに変更前の列車に対する処理を行う。前記予約変更要求情報(IF400)の列車名(IF420)をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスし、当該変更前列車の発売済座席数(フィールド4334)を1減算する(S4330)。次に、前記予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)から変更前列車における列車単位到着順位を特定し、当該要求以降の順位を繰り上げる(S4331)。続いて、変更後の列車に対する処理を行う。前記予約変更要求情報(IF400)の変更後列車情報(IF430)の列車名をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスする。前記予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)から、列車単位到着順位の挿入先エントリを特定し、挿入先エントリ以降の順位を繰り下げる(S4332)。空いた列車単位到着順位の挿入先エントリに対して、当該要求のシステム到着順位を設定する(S4333)。処理結果を送信元システムに回答するために回答情報を作成し、処理フローを終了する(S4334)。
【0038】
図22では、図21において説明した図19のS433(予約順序入替処理)を実際のデータを元に説明する。ここでは、検定照会時のシステム到着順位が3である要求が、要求列車を「列車A01号」から「列車A03号」へ変更する際の動きを説明する。要求情報の変更前の列車名「列車A01号」をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスし、「列車A01号」の発売済座席数(フィールド4334)を1減算する(S4330)。S4330実行後、「列車A01号」の発売済座席数は「4」となる。次に、要求情報から変更前列車における列車単位到着順位を特定し、当該要求以降の順位を繰り上げる(S4331)。当該要求のシステム到着順位は「3」であるため、「列車A01号」の列車単位到着順位のエントリを検索し、列車単位到着順位が「3」であることを特定した。列車単位到着順位「4」と「5」に対する順位を繰り上げ、S4331実行後、列車単位到着順位が「3」に対するシステム到着順位は「7」、列車到着順位が「4」に対するシステム到着順位は「10」となる。続いて、要求情報の変更後の列車名「列車A03号」をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスする。列車単位到着順位「1」に対するシステム到着順位が「4」であり、当該要求情報のシステム到着順位「3」より大きい為、「列車A03号」の列車単位到着順位の挿入先エントリを「1」に特定する。列車単位到着順位の挿入先エントリが「1」であるため、列車単位到着順位「1」〜「5」の順位を繰り下げる(S4332)。S4322実行後、「列車A03号」の列車単位到着順位が「2」に対するシステム到着順位が「4」、列車単位到着順位「3」に対するシステム到着順位が「5」…(以下、省略)となる。空いた列車単位到着順位の「1」エントリ目に対して、当該要求のシステム到着順位「3」と設定する(S4333)。
【0039】
以上、本実施形態によれば、システムに予約した順番を保持し、予約対象の列車を変更しても、システムに予約した順番を考慮し、変更後の対象列車において予約順の入れ替えを行うことが出来る。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 列車在庫管理システム
2 ネットワーク
3 旅行会社指定券取扱システム
8 旅行会社の端末
31 検定照会支援部
32 予約変更支援部
33 受付番号管理DB装置
41 システム到着順決定支援部
42 作業指示支援部
43 列車DB情報装置
【技術分野】
【0001】
鉄道会社の旅券取り扱いシステム、特に複数の旅行会社からの指定券の予約を一括で管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
旅行会社における列車在庫管理システムでは、指定券の発売が開始される数日前に事前に予約を受付け、指定券の発売開始と同時に、鉄道会社の列車在庫管理システムへ向けて自動で要求送信を行っている。この自動要求送信は事前予約を受付けた順に行われ、指定券の発売開始までは予約内容を変更することが可能な技術がある。
【0003】
また、2つのシステムでそれぞれ予約されたものを管理する技術として、特許文献1に開示されているような技術がある。特許文献1においては、各部屋で予約を取るカラオケBOXのシステムに関し、部屋を変更した場合に、変更前の部屋で登録した曲を、変更後の部屋において再登録を可能にすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−91177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来の指定券取扱システムでは、予約を変更した場合は新たに受付けた新しい順番で予約が取られている。また、特許文献1においては、部屋を移動した際、曲の予約順位が考慮されていない。つまり、曲の予約順は1つの部屋内で完結しており、部屋を変更した場合は、変更した部屋において新たな受付順が付与されている。
【0006】
つまり、従来の技術においては、予約内容を変更した場合、前の予約時の情報が維持されていないため、新たに予約した順で予約をとることになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明ではまず、発売開始の数日前に行われる予約内容の検定処理において、要求が在庫管理システムに到着した全体的な順位と、予約内容を列車・号車などの単位に分け、予約内容毎の到着順位を付与・管理する。以後、予約内容を変更する場合、事前に付与しておいた全体的な到着順位と他の予約の順位を比較し、自分の要求の到着順位が速い場合、予約内容を入れ替える。
【発明の効果】
【0008】
異なるシステム間で最初の予約状況を考慮することができるようになる。これにより、前回の予約状況を考慮した予約取得が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】指定券予約システムのシステム構成図。
【図2】旅行会社指定券取扱システムのハードウエア構成図。
【図3】受付番号記憶部の登録内容例を示す図。
【図4】列車在庫管理システムのハードウエア構成図。
【図5】システム到着順記憶部の登録内容例を示す図。
【図6】列車座席販売情報記憶部の登録内容例を示す図。
【図7】旅行会社の指定券取扱システム検定照会要求内部インタフェース。
【図8】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における検定照会要求システム間インタフェース。
【図9】各旅行会社-旅行会社指定券取扱システム間における予約変更要求システム間インタフェース。
【図10】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における予約変更要求システム間インタフェース。
【図11】旅行会社指定券取扱システム-列車在庫管理システム間における検定照会回答システム間インタフェース。
【図12】検定照会時の処理シーケンス図。
【図13】予約変更時の処理シーケンス図。
【図14】検定照会支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図15】検定照会要求送信処理の処理を説明するためのフロー図。
【図16】検定照会要求受信処理の処理を説明するためのフロー図。
【図17】予約変更支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図18】システム到着順決定支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図19】作業指示支援部の動作を説明するためのフロー図。
【図20】検定照会処理を説明するためのフロー図。
【図21】予約順序入替処理を説明するためのフロー図。
【図22】予約順序入替処理の実施イメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
図1は本実施形態における指定券予約システムを示す。ここでは、列車在庫管理システム1と旅行会社の指定券取扱システム3と列車在庫管理システム4とがネットワーク2を介して接続されている。旅行会社の指定券取扱システムと旅行会社A〜Bの予約端末7はネットワーク5を介して接続され、予約端末は当ネットーワークを介して列車の予約情報が送信する。鉄道会社の指定券取扱システムは、旅行会社の指定券取扱システムと同様の管理を行うシステムを想定するが説明を省略する。
【0012】
図2は旅行会社指定券取扱システムのハードウエア構成図である。プログラムを格納したプログラムDB3001、メモリ3002、処理部3003、入力IF3004、出力IF3005、通信装置3006、各旅行会社の受付番号管理DB装置33を備える。各旅行会社の受付番号管理DB装置33には、ネットワークに接続するためのネットワークI/F部331と受付番号管理記憶部333へのアクセスを制御する記憶制御部332とを備える。この受付番号管理DB装置は旅行会社の指定券取扱システムで受付けた、指定券の予約情報を受付番号と対応づけて受付番号管理記憶部333に格納する。なお、前記受付番号管理DB装置は旅行会社毎に用意してもよいし、一つの記憶装置のなかで記憶領域を分けるようにしてもよい。演算装置たるCPU3004は、本実施例の各機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース3001に格納されたプログラム3002をメモリ3003に読み出し実行することで、検定照会支援部31及び予約変更支援部32を機能させる。
【0013】
検定照会支援部31は、要求情報受信部311と、送信元判定部312と、検定照会要求送信部313と、検定照会要求受信部314と、要求送信部315を有する。検定照会支援部31は、事前に各旅行会社の端末から受付けていた事前予約データを受付番号管理DB装置の記憶部333から抽出し、列車在庫管理システムへ向けて要求の送信し、列車在庫管理システムからの回答の受信を制御する。予約変更支援部32は、前記演算部320は、要求情報受信部321と、送信元判定部322と、予約変更要求送信部323と、予約変更要求受信送信部324と、要求送信部325を有する。予約変更支援部32は、旅行会社の端末から受付けた事前予約に対する予約変更を受付け、列車在庫管理システムへ向けて要求の送信、列車在庫管理システムからの回答の受信を制御する。
【0014】
図3は受付番号管理記憶部333の登録内容例を示す図である。図示するように、事前予約データが一意になるように採番された受付番号を登録するためのフィールド3331と、事前予約データのステータスを登録するためのフィールド3332と、旅行会社の指定券取扱システムで事前予約を受付けた予約日を登録するためのフィールド3333と、受付けた時分秒を登録するためのフィールド3334と、予約した列車名や号車番号を登録するためのフィールド3333と、列車在庫管理システムに検定照会を行う日を登録するためのフィールド3336と、列車在庫管理システムにて当該検定照会要求が到着した順位を登録するためのフィールド3337と、列車在庫管理システムにて当該検定照会要求が到着した予約列車単位の順位を登録するためのフィールド3338を備えて1つのレコード3330が形成されている。フィールド3331〜フィールド3336は、事前予約受付時に登録されるため、本実施例が適用される検定照会時には登録されていることが前提となる。レコード番号1は、フィールド3336に登録された日に検定照会が行われ、その結果フィールド3337〜3338に各順位が登録されている。レコード番号2〜6はまだ検定照会が行われていないため、フィールド3337〜3338に各順位は登録されていない。
【0015】
図4は、列車在庫管理システムのハードウエア構成図である。プログラムを格納したプログラムDB4001、メモリ4002、処理部4003、入力IF4004、出力IF4005、通信装置4006、システム到着順記憶部417、列車DB情報装置43を備える。演算装置たるCPU4004は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース4001に格納されたプログラム4002をメモリ4003に読み出し、システム到着順決定支援部41及び、作業指示支援部42を実行する。システム到着順決定支援部41は、要求情報受信部411と、送信元システム判定部412と、システム到着順決定部413を有する。システム到着順決定支援部41は、旅行会社の指定券取扱システムから受信した検定照会要求に対して列車在庫管理システムへ到着した順位を管理する。作業指示支援部42は、要求情報受信部421と、要求種別判定部422と、検定照会処理部423と、予約変更処理部424と、発売処理部425と、回答送信部426を有する。作業指示支援部42は、各システムから受信した要求を振分け、要求に応じた処理を実行し、要求元の各システムへ回答を送信する制御を行う。システム到着順記憶部417には、旅行会社の指定券取扱システムからの受信した検定照会要求の到着順位が登録される。この記憶部417は列車在庫管理システムにおける前記メモリ4003の一部領域を利用する。列車DB情報装置43は、ネットワークに接続するためのネットワークI/F部431と、列車座席販売情報記憶部433へのアクセスを制御する記憶部432とを備え、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、発売可能である列車とその列車の詳細情報、発売済座席数などを対応付けて管理する。列車座席販売情報記憶部433には、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、発売可能で列車とその列車の詳細情報、発売済座席数などが記憶されている。
【0016】
図5は、システム到着順記憶部417の登録内容例を示す図である。図示するように、旅行会社の指定券取扱システムから受信した検定照会要求の到着順位を登録するためのフィールド4171を備え、1つのレコード4170が形成されている。
【0017】
図6は列車座席販売情報記憶部433の登録内容例を示す図である。図示するように、発売可能である列車名を登録するためのフィールド4331と、旅行会社の指定券取扱システムに対して割り当てられた発売可能座席数を登録するためのフィールド4332と、旅行会社の指定券取扱システムからの発売要求に対して、既に発売済みの座席数を登録するためのフィールド4333と、どの要求による発売か発売済みの座席に対して鉄道会社の指定券取扱システムへの到着順位を登録するためのフィールド4334とを備えて、1つのレコード4330が形成されている。
【0018】
続いて、各インタフェースについて説明する。ここでインタフェースとは、送受信情報のことを指す。
【0019】
図7は、旅行会社の指定券取扱システムにおける検定照会要求内部インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF111と、送信元システム名を設定するための情報部IF112と、要求種別を競ってするための情報部IF113を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF110と、検定照会要求対象の受付番号管理記憶部333のレコード番号を設定する情報部IF120を備えて、1つのインタフェースIF100が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。つまり、送信先システム という項目には例えば“旅行会社指定券取扱システム”という値が入る。
【0020】
図8は旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における検定照会要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF211と、送信元システム名を設定するための情報部IF212と、要求種別を設定するための情報部IF213と、処理中受付番号を設定するための情報部IF214を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF210と、検定照会対象列車情報を設定する情報部IF220を備えて、1つのインタフェースIF200が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0021】
図9は各旅行会社の端末−旅行会社の指定券取扱システム間における予約変更要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF311と、送信元システム名を設定するための情報部IF312と、要求種別を競ってするための情報部IF313を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF310と、変更対象の受付番号を設定するための情報部IF320と、変更後の列車情報を設定するための情報部IF330を備えて、1つのインタフェースIF300が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0022】
図10は旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における予約変更要求システム間インタフェースである。送信先システム名を設定するための情報部IF411と、送信元システム名を設定するための情報部IF412と、要求種別を競ってするための情報部IF413と、処理中受付番号を設定するための情報部IF414を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF410と、変更前の列車情報を設定する情報部IF420と、変更後の列車情報を設定する情報部IF430と、検定照会要求時のシステム到着順位を設定する情報部IF440を備えて、1つのインタフェースIF400が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。
【0023】
図11は、旅行会社の指定券取扱システム−列車在庫管理システム間における検定照会回答システム間インタフェースである。通送信先システム名を設定するための情報部IF511と、送信元システム名を設定するための情報部IF512と、要求種別を競ってするための情報部IF513と、処理中受付番号を設定するための情報部IF514を備えた、通信を制御するための制御情報を設定する通信ヘッダ情報部IF510と、検定照会回答結果を設定する情報部IF520と、検定照会結果メッセージを設定する情報部IF530と、当該要求が列車在庫管理システムに到着したシステム到着順位を設定する情報部IF540と、予約列車単位の到着順位を設定する情報部IF550を備えて、1つのインタフェースIF500が形成されている。[]内に示す具体的なデータの例を示す。この例では検定照会回答インタフェースのOKパターンの例を示している。
【0024】
図12は、検定照会時のインタフェースのシステム間フロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの検定照会支援部31において、旅行会社の指定券取扱システム(自システム)からIF100の要求情報を受信し、列車在庫管理システム向けの要求情報IF200を送信する。システム到着順決定支援部41では、旅行会社の指定券取扱システムからの要求情報IF200を受信し、作業指示支援部42へ要求情報を送信する。要求情報IF200を受信した作業指示支援部42は検定照会処理を行い、回答情報IF500を作成し、旅行会社の指定券取扱システムへ送信する。列車在庫管理システムからIF500を受信した、旅行会社の指定券取扱システムの検定照会支援部31は、IF500の情報を処理し、旅行会社の指定券取扱システムへ向けて要求情報100を送信する。
【0025】
図13は、予約変更時のインタフェースのシステム間フロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの予約変更支援部32において、各旅行会社からIF300の要求情報し、列車在庫管理システム向けの要求情報IF400を設定し、送信する。列車在庫管理システムでは、システム到着順決定支援部41において、旅行会社の指定券取扱システムからの要求情報IF400を受信する。その後、作業指示支援部42へ処理が遷移する。要求情報IF400を受信した作業指示支援部42は、予約変更処理を行い回答情報IF500を作成し、旅行会社の指定券取扱システムへ送信する。列車在庫管理システムからIF500を受信した、旅行会社の指定券取扱システムの予約変更支援部32は、IF500の情報を処理する。
【0026】
続いて、各支援部の動作フローについて詳細を説明する。
【0027】
図14は、旅行会社の指定券取扱システムを構成する検定照会支援部31の動作を説明するためのフロー図である。旅行会社の指定券取扱システムの要求情報受信部311は要求情報(IF100)を受ける(S310)。これを受けて送信元判定部312は前記受信要求情報(IF100)の送信元システム(IF112)の判定を行う(S311)。検定照会は、照会日の決まった時間に定時起動される処理であるため、自システムである旅行会社の指定券取扱システムからの開始要求を契機に動作する。前記受信要求情報(IF100)の送信元システム(IF112)が自システム名称と一致する場合、処理をS312に進める。送信元が列車在庫管理システム名称と一致する場合、処理をS313に進める。S312終了後、編集した検定照会要求情報(IF100またはIF300)の送信先システム名(IF111またはIF311)を元に各システムに向けて検定照会要求情報を送信する(S314)。
【0028】
図15は、検定照会要求送信処理(S312)を詳細に説明するためのフロー図である。前記受信要求情報(IF100)のレコード番号(IF120)をキーとして、前記受付番号管理記憶部333を検索する(S3120)。レコード番号が存在した場合、処理をS3122へ進める。一方、レコード番号が存在しなかった場合、処理を終了する(S3121)。S3122では、レコード番号(IF120)と一致したレコードの検定照会日(フィールド3336)と「本日日付」を判定する(S3122)。「本日日付」と一致した場合、つまり、該当レコードが検定対象である場合は、処理をS3124へ進める。一方、「本日日付」と一致しなかった場合、処理をS3125へ進める(S3123)。S3124では、列車在庫管理システム向けに検定照会要求情報(IF200)の設定を行う(S3124)。前記検定照会要求情報(IF200)の列車情報(IF220)には前記受付番号管理記憶部333の予約内容(フィールド3335)を設定する。また通信ヘッダの送信先システム(IF211)には「列車在庫管理システム」を、送信元システム(IF212)には「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF213)には「検定照会」を、受付番号(IF214)には、前記受付番号管理記憶部333の該当レコードの受付番号(フィールド3334)を設定する。SF13では、次の検定照会を起動するため、旅行会社の指定券取扱システム向けに検定照会要求情報(IF100)の設定を行う。前記検定照会要求内部インタフェース(IF100)のレコード番号(IF120)には、次のレコードを実行させるため、要求情報として受信したレコード番号(IF120)に1加算した値を設定する。また、通信ヘッダの送信先システム(IF111)には「旅行会社指定券取扱システム」を、送信元システム(IF112)には「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF113)には「検定照会」を設定する(S3125)。
【0029】
図16は、検定照会要求受信処理(S313)を説明するためのフロー図である。前記受信情報(IF500)の受付番号(IF314)をキーとして、前記受付番号管理記憶部333を検索する(S3130)。前記受付番号管理記憶部333のシステム到着順位(フィールド3337)に前記受信情報(IF500)のシステム到着通番(IF540)を設定する。また、前記受付番号管理記憶部333の列車単位到着順位(フィールド3338)に、前記受信情報(IF500)の列車単位到着順(IF550)を設定する(S3131)。前記受付番号管理記憶部333を更新する(S3131)。
【0030】
図17は、旅行会社の指定券取扱システムを構成する予約変更支援部32の動作を説明するためのフロー図である。旅行会社の指定券取扱システムにおいて各旅行会社から予約変更情報(IF300)を受ける(S320)。これを受けて送信元判定部322は、前記受信情報(IF300)の送信元システム(IF312)の判定を行う(S321)。送信元システム(IF312)が各旅行会社の指定券取扱システムからである場合、処理をS322に進める。送信元システム(IF312)が列車在庫管理システムからである場合、処理をS323に進める。S322終了後、編集した要求情報(IF400)を列車在庫管理システムへ向けて送信する(S324)。
【0031】
ここで、予約変更要求送信処理(S322)について詳細に説明する。予約変更情報(IF300)の受付番号(IF320)をキーとして、受付番号管理記憶部333にアクセスする(S3220)。当該レコード3330の予約内容(フィールド3335)を予約変更要求情報(IF400)の変更前列車情報(IF420)に設定する。前記予約変更情報(IF300)の変更後列車情報(IF330)を予約変更要求情報(IF400)の変更後列車情報(IF430)に設定する。当該レコード3330のシステム到着順位(フィールド3337)を予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)に設定する。また、通信ヘッダの送信先システム(IF411)に「列車在庫管理システム」を、送信元システム(IF412)に「旅行会社指定券取扱システム」を、要求種別(IF413)に「予約変更」を、受付番号(IF414)に前記受信予約変更情報(IF300)の受付番号(IF320)を設定する(S3221)。
【0032】
次に、予約変更要求受信処理(S323)について詳細に説明する。受付番号をキーとして、受付番号管理記憶部にアクセスする(S3230)。受信した回答情報(IF500)の列車単位到着順位(IF550)を該当レコード(3330)の列車単位到着順位(フィールド3338)に設定する(S3231)。前記受付番号管理記憶部333を更新する(S3232)。
【0033】
図18は、列車在庫管理システムを構成するシステム到着順検定支援部41の動作を説明するためのフロー図である。ネットワーク2を経由し送信されてくる、旅行会社の指定券取扱システム、列車在庫管理システムからの各種要求情報(IF300またはIF400)を受ける(S411)。これを受けて送信元システム判定部412は、前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)を判定する(S412)。前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)が旅行会社指定券取扱システム(旅行会社の指定券取扱システム)であった場合は、処理をS414に進める。前記受信要求情報(IF300またはIF400)の送信元システム(IF312またはIF412)が鉄道会社指定券取扱システムであった場合は、処理フローを終了する(S413)。受信した各要求情報(IF300またはIF400)の要求種別を検定する(S414)。要求種別が検定照会要求である場合、処理をS416に進める。要求種別が検定照会要求以外の場合は処理フローを終了する(S415)。
【0034】
ここで、システム到着順決定部について詳細を説明する。システム到着順位決定部は、前記受信情報の要求種別が検定照会要求だった場合に実行される。システム到着順記憶部417にアクセスし、現在のシステム到着順位(フィールド4161)を取得する(S4140)。取得したシステム到着順位に1を加算する(S4141)。なお、本S4141で算出した値が、当該要求データのシステム到着順位となる。システム到着順記憶部417を更新する(S4142)。
【0035】
図19は、列車在庫管理システムを構成する作業指示支援部42の動作を説明するためのフロー図である。要求内容判定部421は、ネットワークI/F部425を介して、システム到着順決定支援部41から受信した旅行会社の指定券取扱システム、鉄道会社の指定券取扱システムからの要求情報(IF200)を受ける(S430)。これを受けて、要求種別判定部422は、要求種別(IF213)を判定する(S431)。要求種別(IF213)が検定照会要求である場合、処理をS432に進める。要求種別が予約変更要求である場合、処理をS433に進める。要求種別が発売要求である場合、処理をS434に進める。要求種別により各処理が終了した後、処理結果を旅行会社の指定券取扱システム、鉄道会社の指定券取扱システムへ回答する(S435)。なお、鉄道会社の指定券取扱システムでは事前予約を受け付けていないため、発売要求のみ送信されてくる。本発明は検定照会要求と予約変更要求に適用されるため、以降の説明では発売処理(S434)に対する説明は省略する。
【0036】
図20は図19のS432(検定照会処理)を説明するためのフロー図である。要求情報(IF200)の列車名(IF220)を検索キーとして列車座席販売記憶情報部433にアクセスし、当該要求列車の販売可能座席数(フィールド4333)と発売済座席数(フィールド4334)を取得する。取得した販売可能座席数と発売済座席数から、当該要求列車の残座席数(販売可能座席数−発売済座席数=残座席数)を算出する(S4320)。S4320で算出した残座席数が0(ゼロ)でなければ、S4312に処理を進める。残座席数が0(ゼロ)であれば、S4325へ処理を進める(S4321)。残座席数が0(ゼロ)でなければ、発売時、座席を確保できる可能性があると判断し、列車座席販売記憶情報部433の当該要求列車の発売済座席数(フィールド4334)を更新(1カウントアップ)する(S4322)。次に、列車座席販売記憶情報部433の当該要求列車の列車単位到着順位(フィールド4335)を更新する。列車単位到着順位(フィールド4335)は複数エントリ持っているが、発売可能座席数(フィールド4333)で設定されている値分のエントリが有効エントリとなる。S4322で算出した発売済座席数(フィールド4334)の値が、当該要求で更新する列車単位到着順位のエントリを示し、システム到着順決定支援部41で算出した、当該要求のシステム到着順位を設定する(S4323)。処理した結果を送信元システムに回答するため、前記検定照会回答情報(IF500)の(B)OKパターンで情報を設定する(S4324)。なお、前記検定照会回答情報(IF500)のシステム到着順位(IF540)には、システム到着順決定支援部41で算出した、当該要求のシステム到着順位を設定する。また、前記検定照会回答情報(IF500)の列車単位到着順位(IF550)には、S4322で算出した発売済座席数を設定する。一方、残座席数が0(ゼロ)であれば、発売時、要求列車が満席であり座席が確保できない可能性がありと判断し、その旨を送信元システムに回答するため、前記検定照会回答情報(IF500)の(C)NGパターンで情報を設定する(S4325)。
【0037】
図21は図19のS433(予約順序入替処理)を説明するためのフロー図である。初めに変更前の列車に対する処理を行う。前記予約変更要求情報(IF400)の列車名(IF420)をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスし、当該変更前列車の発売済座席数(フィールド4334)を1減算する(S4330)。次に、前記予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)から変更前列車における列車単位到着順位を特定し、当該要求以降の順位を繰り上げる(S4331)。続いて、変更後の列車に対する処理を行う。前記予約変更要求情報(IF400)の変更後列車情報(IF430)の列車名をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスする。前記予約変更要求情報(IF400)のシステム到着順位(IF440)から、列車単位到着順位の挿入先エントリを特定し、挿入先エントリ以降の順位を繰り下げる(S4332)。空いた列車単位到着順位の挿入先エントリに対して、当該要求のシステム到着順位を設定する(S4333)。処理結果を送信元システムに回答するために回答情報を作成し、処理フローを終了する(S4334)。
【0038】
図22では、図21において説明した図19のS433(予約順序入替処理)を実際のデータを元に説明する。ここでは、検定照会時のシステム到着順位が3である要求が、要求列車を「列車A01号」から「列車A03号」へ変更する際の動きを説明する。要求情報の変更前の列車名「列車A01号」をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスし、「列車A01号」の発売済座席数(フィールド4334)を1減算する(S4330)。S4330実行後、「列車A01号」の発売済座席数は「4」となる。次に、要求情報から変更前列車における列車単位到着順位を特定し、当該要求以降の順位を繰り上げる(S4331)。当該要求のシステム到着順位は「3」であるため、「列車A01号」の列車単位到着順位のエントリを検索し、列車単位到着順位が「3」であることを特定した。列車単位到着順位「4」と「5」に対する順位を繰り上げ、S4331実行後、列車単位到着順位が「3」に対するシステム到着順位は「7」、列車到着順位が「4」に対するシステム到着順位は「10」となる。続いて、要求情報の変更後の列車名「列車A03号」をキーとして列車座席記憶情報部433にアクセスする。列車単位到着順位「1」に対するシステム到着順位が「4」であり、当該要求情報のシステム到着順位「3」より大きい為、「列車A03号」の列車単位到着順位の挿入先エントリを「1」に特定する。列車単位到着順位の挿入先エントリが「1」であるため、列車単位到着順位「1」〜「5」の順位を繰り下げる(S4332)。S4322実行後、「列車A03号」の列車単位到着順位が「2」に対するシステム到着順位が「4」、列車単位到着順位「3」に対するシステム到着順位が「5」…(以下、省略)となる。空いた列車単位到着順位の「1」エントリ目に対して、当該要求のシステム到着順位「3」と設定する(S4333)。
【0039】
以上、本実施形態によれば、システムに予約した順番を保持し、予約対象の列車を変更しても、システムに予約した順番を考慮し、変更後の対象列車において予約順の入れ替えを行うことが出来る。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 列車在庫管理システム
2 ネットワーク
3 旅行会社指定券取扱システム
8 旅行会社の端末
31 検定照会支援部
32 予約変更支援部
33 受付番号管理DB装置
41 システム到着順決定支援部
42 作業指示支援部
43 列車DB情報装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定券取扱サーバと列車在庫管理サーバとがネットワークを介して接続された、指定券の予約管理を行なう指定券予約システムであって、
前記指定券取扱サーバは、
前記列車在庫管理サーバに照会された順番を示すシステム到着順位情報を格納する受付番号管理記憶部と、
各旅行会社の端末から指定券予約情報の変更に関する情報を受信する要求情報受信部と、
前記変更に関する情報に含まれる列車番号に基づき前記受付番号管理記憶部を検索し、前記列車番号に対応する前記システム到着順位情報を抽出し、当該列車番号と当該システム到着順位情報とを備えた要求情報を前記列車在庫管理サーバに送信する要求情報送信部と、を備え、
前記列車在庫管理サーバは、
前記指定券取扱サーバから送信された前記要求情報を受信する要求情報受信部と、
前記要求情報に含まれる前記システム到着順位情報から列車単位到着順位を特定し、当該列車単位到着順位に基づき、変更後の列車についての順位を入れ換える予約変更処理部と、を備え、
ることを特徴とする指定券予約システム。
【請求項2】
請求項1に記載の指定券予約システムにおいて、
前記予約変更処理部は、前記システム到着順位を対応する列車毎に纏めることで当該列車毎の順位である列車単位到着順位を特定することを特徴とする指定券予約システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の指定券予約システムにおいて、
前記システム到着順位情報は、前記指定券取扱サーバに接続された旅行会社の端末から受信した指定券予約情報を、予め決められた日時に前記列車在庫管理サーバに検定照会した際の順位であることを特徴とする指定券予約システム。
【請求項4】
指定券取扱サーバと列車在庫管理サーバとがネットワークを介して接続された、指定券の予約管理を行なう指定券予約システムにおける指定券予約方法であって、
前記指定券取扱サーバの受付番号管理記憶部により、前記列車在庫管理サーバに照会された順番を示すシステム到着順位情報を格納するステップと、
前記指定券取扱サーバの要求情報受信部により、各旅行会社の端末から指定券予約情報の変更に関する情報を受信するステップと、
前記指定券取扱サーバの要求情報送信部により、前記変更に関する情報に含まれる列車番号に基づき前記受付番号管理記憶部を検索し、前記列車番号に対応する前記システム到着順位情報を抽出し、当該列車番号と当該システム到着順位情報とを備えた要求情報を前記列車在庫管理サーバに送信するステップと、
前記列車在庫管理サーバの要求情報受信部により、前記指定券取扱サーバから送信された前記要求情報を受信するステップと、
前記列車在庫管理サーバの予約変更処理部により、前記要求情報に含まれる前記システム到着順位情報から列車単位到着順位を特定し、当該列車単位到着順位に基づき、変更後の列車についての順位を入れ換えるステップと、
を備えることを特徴とする指定券予約方法。
【請求項5】
請求項4に記載の指定券予約方法において、
前記予約変更処理部は、前記システム到着順位を対応する列車毎に纏めることで当該列車毎の順位である列車単位到着順位を特定することを特徴とする指定券予約方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の指定券予約方法において、
前記システム到着順位情報は、前記指定券取扱サーバに接続された旅行会社の端末から受信した指定券予約情報を、予め決められた日時に前記列車在庫管理サーバに検定照会した際の順位であることを特徴とする指定券予約方法。
【請求項1】
指定券取扱サーバと列車在庫管理サーバとがネットワークを介して接続された、指定券の予約管理を行なう指定券予約システムであって、
前記指定券取扱サーバは、
前記列車在庫管理サーバに照会された順番を示すシステム到着順位情報を格納する受付番号管理記憶部と、
各旅行会社の端末から指定券予約情報の変更に関する情報を受信する要求情報受信部と、
前記変更に関する情報に含まれる列車番号に基づき前記受付番号管理記憶部を検索し、前記列車番号に対応する前記システム到着順位情報を抽出し、当該列車番号と当該システム到着順位情報とを備えた要求情報を前記列車在庫管理サーバに送信する要求情報送信部と、を備え、
前記列車在庫管理サーバは、
前記指定券取扱サーバから送信された前記要求情報を受信する要求情報受信部と、
前記要求情報に含まれる前記システム到着順位情報から列車単位到着順位を特定し、当該列車単位到着順位に基づき、変更後の列車についての順位を入れ換える予約変更処理部と、を備え、
ることを特徴とする指定券予約システム。
【請求項2】
請求項1に記載の指定券予約システムにおいて、
前記予約変更処理部は、前記システム到着順位を対応する列車毎に纏めることで当該列車毎の順位である列車単位到着順位を特定することを特徴とする指定券予約システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の指定券予約システムにおいて、
前記システム到着順位情報は、前記指定券取扱サーバに接続された旅行会社の端末から受信した指定券予約情報を、予め決められた日時に前記列車在庫管理サーバに検定照会した際の順位であることを特徴とする指定券予約システム。
【請求項4】
指定券取扱サーバと列車在庫管理サーバとがネットワークを介して接続された、指定券の予約管理を行なう指定券予約システムにおける指定券予約方法であって、
前記指定券取扱サーバの受付番号管理記憶部により、前記列車在庫管理サーバに照会された順番を示すシステム到着順位情報を格納するステップと、
前記指定券取扱サーバの要求情報受信部により、各旅行会社の端末から指定券予約情報の変更に関する情報を受信するステップと、
前記指定券取扱サーバの要求情報送信部により、前記変更に関する情報に含まれる列車番号に基づき前記受付番号管理記憶部を検索し、前記列車番号に対応する前記システム到着順位情報を抽出し、当該列車番号と当該システム到着順位情報とを備えた要求情報を前記列車在庫管理サーバに送信するステップと、
前記列車在庫管理サーバの要求情報受信部により、前記指定券取扱サーバから送信された前記要求情報を受信するステップと、
前記列車在庫管理サーバの予約変更処理部により、前記要求情報に含まれる前記システム到着順位情報から列車単位到着順位を特定し、当該列車単位到着順位に基づき、変更後の列車についての順位を入れ換えるステップと、
を備えることを特徴とする指定券予約方法。
【請求項5】
請求項4に記載の指定券予約方法において、
前記予約変更処理部は、前記システム到着順位を対応する列車毎に纏めることで当該列車毎の順位である列車単位到着順位を特定することを特徴とする指定券予約方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の指定券予約方法において、
前記システム到着順位情報は、前記指定券取扱サーバに接続された旅行会社の端末から受信した指定券予約情報を、予め決められた日時に前記列車在庫管理サーバに検定照会した際の順位であることを特徴とする指定券予約方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
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【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2011−186865(P2011−186865A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52495(P2010−52495)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
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