説明

指飾り

【課題】爪及び指の全域が安定して装飾できる指飾りを得る。
【解決手段】指(16)の主体部に該主体部の軸線に対し傾斜して嵌合可能な環状かつ可撓性の飾り紐リング(3)を複数個設けるとともに、各飾り紐リング(3)を直列に連結し、先端側の飾り紐リング(3−1)に、付け爪(2)に係止する係止具(9)を設け、基部側の飾り紐リング(3−3)に、指(16)の根元側に嵌合する保持リング(10)を連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指に取り付けて該指を装飾する指飾りに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として特許文献1、特許文献2があった。即ち、指の爪に取り付けられる付け爪にチェーンを連結し、該チェーンの他端(下端)を指に嵌合されるリング(又は指輪)に連結してなるものがあった。
【0003】
しかしながら、上記チェーンは専ら付け爪の脱落を防止するためのものであって、長さが短くかつ指に沿って直線状に延長してその両端が上記付け爪とリング(又は指輪)とに連結されているものであった。このため、上記チェーンは装飾機能が乏しくなるばかりでなく、付け爪の紛失を阻止するイメージが強くなって違和感を呈するものであった。
【0004】
【特許文献1】特開平9−56449号公報
【特許文献2】実用新案登録第3100462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、爪を含む指全域が装飾できるようにすることにより、装飾機能が高くなる新規な指飾りを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、指の主体部に該主体部の軸線に対し傾斜して嵌合可能な環状かつ可撓性の飾り紐リングを複数個設けるとともに、各飾り紐リングを直列に連結し、先端側の飾り紐リングに、付け爪に係止する係止具を設け、基部側の飾り紐リングに、指の根元側に嵌合する保持リングを連結する構成にしたものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に係る発明は、付け爪を該当する指の爪に取り付け、該指の主体部に各飾り紐リング及び保持リングを嵌合させ、先端側の飾り紐リングを、係止具を介して上記付け爪に係止し、保持リングを指の根元側に位置決めすると、各飾り紐リングが指主体部の軸線に対し交互に逆向きに傾斜して該指主体部を取り巻くことになる。これにより、該当する指の爪部が付け爪により、また、該指の主体部が飾り紐リングによって装飾されることになり、該当する指の略全域が装飾されて装飾機能が高くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明による指飾りを指に取り付けた状態の斜視図、図2は本発明による指飾りの全体を示す斜視図、図3は飾り紐リングを付け爪に係止する他の例を示す斜視図である。
【0009】
図1、図2において、1は指飾りであり、付け爪2、飾り紐リング3、および保持リング10を主要部としてなる。該指飾り1は、所定の指、例えば、左手15の薬指16に装着される。上記付け爪2はプラスチック材により指の爪形状に擬似形成され、接着剤を介して上記薬指16の爪に固着される。この付け爪2は、その表面(背面)に星印等の模様2aをプリントするようにしてもよい。
【0010】
上記飾り紐リング3は、環状に連結した第1飾り紐リング3−1,第2飾り紐リング3−2,第3飾り紐リング3−3をそれぞれ直列に連結してなる。即ち、第2図に示すように、装飾性及び可撓性を有するチェーン、紐等からなる短尺な一対の第1飾り紐4a,4b、第2飾り紐5a,5b、第3飾り紐6a,6bを上下に配列するとともに、第1飾り紐4a,4bの上端同士を第1連結リング7aにより連結し、第1飾り紐4a,4bの下端同士、及び第2飾り紐5a,5bの上端同士を第2連結リング7bにより連結し、第2飾り紐5a,5bの下端同士、及び第3飾り紐6a,6b上端同士を第3連結リング7cにより連結し、第3飾り紐6a,6bの下端同士を第4連結リング7dにより連結する。なお、上記第1連結リング7a〜第4リング7dは共に金属環からなる。
【0011】
上記各第1飾り紐リング3−1〜第3飾り紐リング3−3の周長は、薬指16の主体部の周長よりも長くし、これにより、図1に示すように、薬指16に嵌合させた際に、該薬指16の主体部の軸線に対し、例えば約45度の角度で傾斜するようにする。
【0012】
上記第1飾り紐リング3−1の上端部、つまり第1連結リング7aにチェーン製の上部飾り紐8を連結し、該上部飾り紐8の上端にフック形の係止具9を連結する。該連結具9は、前述した付け爪2の上端部に引っ掛けて係止できるようになっている。なお、上記係止具9は、図3に示すように、線材をリング状あるいはS字状に湾曲させた係止具9−1とし、これを付け爪2の端部に形成した係止孔2bに係止するようにしてもよい。
【0013】
上記第3飾り紐リング3−1の下端部、つまり第4連結リング7dに保持リング10を連結する。該保持リング10は、薬指16の基部に着脱可能に嵌合するもので、図2に示すように周方向の約4分の1を除去した円弧状とし、該保持リング10の開口側両端部に連結孔10a,10bを形成してなり、各連結孔10a,10bのいずれか一方、本例では左部の連結孔10aにリング状の補助リング12を介して上記第4連結リング7dに連結する。11は上記保持リング10の背部に固着したハート形の飾り用の小物である。
【0014】
上記実施例によれば、付け爪2を該当する指、例えば薬指16の爪に取り付け、該薬指16に各飾り紐リング3−1〜3−3、及び保持リング10を嵌合させ、先端側の第1飾り紐リング3−1を、係止具9(9−1)を介して上記付け爪2に係止し、保持リング10を薬指16の根元側に位置させると、図1に示すように、各飾り紐リング3−1〜3−3が薬指16の主体部の軸線に対し交互に逆向きに傾斜して該指主体部を取り巻くことになる。
【0015】
これにより、上記薬指16の爪部が付け爪2により、また、該薬指16の主体部が各飾り紐リング3−1〜3−3によって装飾されることになり、上記薬指16の略全域が装飾されることになる。また、各飾り紐リング3−1〜3−3はそれぞれ直列に連結されているので、不用意に回転することがなく、装飾機能が安定することになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による指飾りを指に取り付けた状態の斜視図である。
【図2】本発明による指飾りの全体を示す斜視図である。
【図3】飾り紐リングを付け爪に係止する他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0017】
1 指飾り
2 付け爪
2a 模様
2b 係止孔
3 飾り紐リング
3−1 第1飾り紐リング
3−2 第2飾り紐リング
3−3 第3飾り紐リング
4a,4b 第1飾り紐
5a,5b 第2飾り紐
6a,6b 第3飾り紐
7a 第1連結リング
7b 第2連結リング
7c 第3連結リング
7d 第4連結リング
8 上部飾り紐
9(9−1) 係止具
10 保持リング
10a,10b 連結孔
11 小物(装飾品)
12 補助リング
15 左手
16 薬指(指)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指(16)の主体部に該主体部の軸線に対し傾斜して嵌合可能な環状かつ可撓性の飾り紐リング(3)を複数個設けるとともに、各飾り紐リング(3)を直列に連結し、先端側の飾り紐リング(3−1)に、付け爪(2)に係止する係止具(9)を設け、基部側の飾り紐リング(3−3)に、指(16)の根元側に嵌合する保持リング(10)を連結したことを特徴とする指飾り。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−158748(P2006−158748A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−356202(P2004−356202)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(504285361)株式会社創文 (3)
【Fターム(参考)】