掃除機用吸込具
【課題】使用性に優れた掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】小ノズル12の略外側を覆うと共に小ノズル12と着脱自在の中ノズル3と、塵埃を掻き揚げるアジテーター5を保持し中ノズル3に着脱可能なアジテーターケース6と、中ノズル3の略外周を覆うと共に中ノズル3と着脱自在の大ノズル1とを備え、大ノズル1上に、アジテーターケース6が付いた状態の中ノズル3を大ノズル1から分離させるためのアジテーターペダル23と、アジテーターケース6が付いていない中ノズル3を大ノズル1から分離させるための中ペダル18と、小ノズル12を中ノズル3から分離させるための小ペダル29を設けたもので、アジテーターペダル23、中ペダル18、小ペダル29の操作で、簡単に、大ノズル1、アジテーター5付き中ノズル3、アジテーター5無しの中ノズル3、小ノズル12の4種類の形態に容易に変えることができる。
【解決手段】小ノズル12の略外側を覆うと共に小ノズル12と着脱自在の中ノズル3と、塵埃を掻き揚げるアジテーター5を保持し中ノズル3に着脱可能なアジテーターケース6と、中ノズル3の略外周を覆うと共に中ノズル3と着脱自在の大ノズル1とを備え、大ノズル1上に、アジテーターケース6が付いた状態の中ノズル3を大ノズル1から分離させるためのアジテーターペダル23と、アジテーターケース6が付いていない中ノズル3を大ノズル1から分離させるための中ペダル18と、小ノズル12を中ノズル3から分離させるための小ペダル29を設けたもので、アジテーターペダル23、中ペダル18、小ペダル29の操作で、簡単に、大ノズル1、アジテーター5付き中ノズル3、アジテーター5無しの中ノズル3、小ノズル12の4種類の形態に容易に変えることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用される掃除機用吸込具に関するもので、特に使用性に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の掃除機用吸込具を、図14を用いて説明する。
【0003】
図14に示すように、従来の掃除機用吸込具33は、塵埃を吸入するための吸入口A(図示せず)を有する大ノズル30と、塵埃を吸入するための吸入口B(図示せず)を有し、前記大ノズル30に着脱可能な小ノズル31を備えており、前記大ノズル30に傾動自在に取り付けられたペダル32を踏むことにより、前記大ノズル30と前記小ノズル31間の固定の解除ができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−339585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来の掃除機用吸込具の構成では、大ノズル30から小ノズル31のみが着脱可能であり、それより小型の隙間用ノズル等を使用する際は、大ノズル30を外して、別途準備した隙間用ノズル等に接続し直す必要があり、手間がかかり、また、隙間用ノズル等を別の場所に収納する必要があるといった課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決するために本発明の掃除機用吸込具は、塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けたもので、絨毯上の掃除の際に、大ノズルからアジテーターケース付きの状態の中ノズルを外して使用する際は、アジテーターペダルを操作するだけでアジテーターケース付きの状態で中ノズルを外すことができ、アジテーターが吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため、高い集塵性能を確保することができる。
【0008】
また、大ノズルからアジテーターケースを外した状態の中ノズルを外して使用する際は、中ペダルを操作するだけで、中ノズルのみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0009】
また、中ノズルから小ノズルを外して使用する際は、小ペダルを操作するだけで狭い場
所の掃除に最適な小ノズルを外すことができる。このように外部からの容易な動作により、大型の大ノズル、アジテーター付き中ノズル、アジテーター無しの中ノズル、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズルの4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の掃除機用吸込具は、極めて使用性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の要部断面図
【図2】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図3】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図4】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図5】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図6】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図7】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図8】(a)同掃除機用吸込具の中ノズルと小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズルの平面図
【図9】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図10】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図11】(a)同掃除機用吸込具の中ノズルと小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズルの平面図
【図12】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図13】(a)同掃除機用吸込具の小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズル及び中ノズルの平面図
【図14】従来の掃除機用吸込具の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けたもので、絨毯上の掃除の際に、大ノズルからアジテーターケース付きの状態の中ノズルを外して使用する際は、アジテーターペダルを操作するだけでアジテーターケース付きの状態で中ノズルを外すことができ、アジテーターが吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため、高い集塵性能を確保することができる。
【0013】
また、大ノズルからアジテーターケースを外した状態の中ノズルを外して使用する際は、中ペダルを操作するだけで、中ノズルのみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0014】
また、中ノズルから小ノズルを外して使用する際は、小ペダルを操作するだけで狭い場所の掃除に最適な小ノズルを外すことができる。このように外部からの容易な動作により、大型の大ノズル、アジテーター付き中ノズル、アジテーター無しの中ノズル、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズルの4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における掃除機用吸込具について、図1〜13を用いて説明する。
【0017】
図1〜図13において、本実施の形態における掃除機用吸込具35は、塵埃を吸入するための大吸入口2を有する大ノズル1と、塵埃を吸入するための中吸入口4を有し、略外周が大ノズル1に覆われると共に大ノズル1に着脱可能な中ノズル3を備えている。
【0018】
床面上の塵埃を掻き揚げるために自身が回転するアジテーター5は、アジテーターケース6で回転自在に保持されている。中ノズル3は、アジテーターケース6との着脱を制御するための左尾錠部7および右尾錠部9を備え、アジテーターケース6側には、左尾錠部7が挿入される左穴部8、および右尾錠部9が挿入される右穴部10を設けている。
【0019】
また、図1に示すように、中ノズル3の略中央部には、塵埃を吸入するための小吸入口11を有し、中ノズル3に覆われると共に、中ノズル3に着脱可能である小ノズル12を設けており、図5に示すように中ノズル3上に設けられて、外部から操作可能であり回動自在である爪部13が、小ノズル12上に設けられた突起部14に引掛けられることで、中ノズル3と小ノズル12間の保持が行われている。また、図12に示すように、爪部13を操作することで、小ノズル12を、中ノズル3から分離させることができる。
【0020】
また、図2、図3に示すように、大ノズル1の側面からは、中ノズル3の側面部に設けた中ノズル左穴部15に引っ掛けることで、大ノズル1と中ノズル3間の固定を行う中ノズル左爪部16と、中ノズル3を上方に押し上げるための中突出し部17を設けた中ペダル18と、中ペダル18の略端部と回動自在に連結し大ノズル1の反対側の側面から中ノズル3の反対側の側面部に設けた中ノズル右穴部19に引っ掛けることで、大ノズル1と中ノズル3間の固定を行う中ノズル右爪部20を設けた中補助ペダル21を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0021】
図6に示すように、中ペダル18を踏むことで、まず、中ペダル18が傾動し、中ノズル左爪部16が中ノズル左穴部15から離れる。それと同時に、中ペダル18と連結された中補助ペダル21も同時に傾動し、中ノズル右爪部20が中ノズル右穴部19から離れることで、中ノズル3が、大ノズル1から開放される。次に、中突出し部17が中ノズル3を押し上げることで、図8に示すように中ノズル3のみを大ノズル1から外すことができる。
【0022】
また、図2、図3に示すように、大ノズル1の略前方側面からは、アジテーターケース6の右穴部10に引っ掛けることで、大ノズル1とアジテーターケース6間の固定を行うアジテーター右爪部22を設けたアジテーターペダル23と、アジテーターペダル23の略端部と回動自在に連結し、大ノズル1の反対側の側面からアジテーターケース6の左穴部8に引っ掛けることで、大ノズル1とアジテーターケース6間の固定を行うアジテーター左爪部24を設けたアジテーター補助ペダル25を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0023】
この際、図2に示すように、アジテーター右爪部22は、右穴部10に引っ掛けるとともに、右穴部10に挿入されていた中ノズル3に設けた右尾錠部9を内側に押し込むことで、右尾錠部9を、右穴部10から外し、中ノズル3とアジテーターケース6間の係合を
解除させている。
【0024】
また、アジテーター左爪部24は、左穴部8に引っ掛けるとともに、左穴部8に挿入されていた中ノズル3に設けた左尾錠部7を内側に押し込むことで、左尾錠部7を左穴部8から外し、中ノズル3とアジテーターケース6間の係合を解除させている。
【0025】
図9に示すように、アジテーターペダル23を踏むことで、まず、アジテーターペダル23は、傾動しアジテーター右爪部22が右穴部10から離れる。それと同時に、図10に示すように、アジテーター右爪部22により内側に押し込まれていた右尾錠部9が外側に広がって右穴部10に再度挿入されて、中ノズル3とアジテーターケース6間が係合される。また、反対側でも同様に、アジテーターペダル23と連結されたアジテーター補助ペダル25も同時に傾動し、アジテーター左爪部24が左穴部8から離れる。それと同時に、アジテーター左爪部24により内側に押し込まれていた左尾錠部7が外側に広がって左穴部8に再度挿入されて、中ノズル3とアジテーターケース6間が係合される。
【0026】
また、図2に示すように、アジテーターペダル23には、中補助ペダル21から形成した凸部26と接しており、図9に示すようにアジテーターペダル23が傾動するときには、同時に凸部26に連動した中補助ペダル21も、図6に示すように傾動して、先に述べた動作により、アジテーターケース6が係合された状態で、図11に示すように中ノズル3を大ノズル1から外すことができる。
【0027】
また、図5に示すように、中ノズル3に設けた爪部13を解除させるための小ペダル突起部27と、小ノズル12を上方に押し上げるための小突出し部28を設けた小ペダル29を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0028】
図12に示すように、小ペダル29を踏んで、まず、小ペダル29を傾動させることで、小ペダル突起部27が爪部13を小ノズル12と逆の方向に動かすため、爪部13と突起部14間の固定が解除され、小ノズル12が中ノズル3から開放される。次に小突出し部28が小ノズル12を押し上げることで、図13に示すように小ノズル12を中ノズル3から外すことができる。
【0029】
以上のように構成された本実施の形態における掃除機用吸込具35について、以下その動作、作用を説明する。
【0030】
まず、塵埃を吸引する際には、図示しない電気掃除機を小ノズル12に接続し、吸引を行う。この際、床面の塵埃は、大ノズル1、中ノズル3、小ノズル12を通って吸引されて電気掃除機へ移動する。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、図1〜13に示すように、絨毯上の掃除の際に、大ノズル1からアジテーターケース6付きの状態の中ノズル3を外して使用する際は、アジテーターペダル23を操作するだけでアジテーターケース6付きの状態で中ノズル3を外すことができ、アジテーター5が吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため高い集塵性能を確保することができる。
【0032】
また、大ノズル1から、アジテーターケース6を外した状態の中ノズル3を外して使用する際は、中ペダル18を操作するだけで中ノズル3のみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0033】
また、小ノズル12を中ノズル3から外して使用する際は、小ペダル29を操作するだけで狭い場所の掃除に最適な小ノズル12を外すことができる。このように外部からの容
易な動作により、大型の大ノズル1、アジテーター5付き中ノズル3、アジテーター5を外した中ノズル3、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズル12の4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上のように、本発明にかかる掃除機用吸込具は、使用性、耐久性および組立性に優れ極めて有用なもので、家庭用、業務用の各種電気掃除機に適用できる。
【符号の説明】
【0035】
1 大ノズル
3 中ノズル
5 アジテーター
6 アジテーターケース
12 小ノズル
18 中ペダル
23 アジテーターペダル
29 小ペダル
35 掃除機用吸込具
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用される掃除機用吸込具に関するもので、特に使用性に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の掃除機用吸込具を、図14を用いて説明する。
【0003】
図14に示すように、従来の掃除機用吸込具33は、塵埃を吸入するための吸入口A(図示せず)を有する大ノズル30と、塵埃を吸入するための吸入口B(図示せず)を有し、前記大ノズル30に着脱可能な小ノズル31を備えており、前記大ノズル30に傾動自在に取り付けられたペダル32を踏むことにより、前記大ノズル30と前記小ノズル31間の固定の解除ができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−339585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来の掃除機用吸込具の構成では、大ノズル30から小ノズル31のみが着脱可能であり、それより小型の隙間用ノズル等を使用する際は、大ノズル30を外して、別途準備した隙間用ノズル等に接続し直す必要があり、手間がかかり、また、隙間用ノズル等を別の場所に収納する必要があるといった課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決するために本発明の掃除機用吸込具は、塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けたもので、絨毯上の掃除の際に、大ノズルからアジテーターケース付きの状態の中ノズルを外して使用する際は、アジテーターペダルを操作するだけでアジテーターケース付きの状態で中ノズルを外すことができ、アジテーターが吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため、高い集塵性能を確保することができる。
【0008】
また、大ノズルからアジテーターケースを外した状態の中ノズルを外して使用する際は、中ペダルを操作するだけで、中ノズルのみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0009】
また、中ノズルから小ノズルを外して使用する際は、小ペダルを操作するだけで狭い場
所の掃除に最適な小ノズルを外すことができる。このように外部からの容易な動作により、大型の大ノズル、アジテーター付き中ノズル、アジテーター無しの中ノズル、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズルの4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の掃除機用吸込具は、極めて使用性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の要部断面図
【図2】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図3】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図4】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図5】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図6】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図7】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図8】(a)同掃除機用吸込具の中ノズルと小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズルの平面図
【図9】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図10】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図11】(a)同掃除機用吸込具の中ノズルと小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズルの平面図
【図12】同掃除機用吸込具の要部断面図
【図13】(a)同掃除機用吸込具の小ノズルの平面図、(b)同掃除機用吸込具の大ノズル及び中ノズルの平面図
【図14】従来の掃除機用吸込具の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けたもので、絨毯上の掃除の際に、大ノズルからアジテーターケース付きの状態の中ノズルを外して使用する際は、アジテーターペダルを操作するだけでアジテーターケース付きの状態で中ノズルを外すことができ、アジテーターが吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため、高い集塵性能を確保することができる。
【0013】
また、大ノズルからアジテーターケースを外した状態の中ノズルを外して使用する際は、中ペダルを操作するだけで、中ノズルのみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0014】
また、中ノズルから小ノズルを外して使用する際は、小ペダルを操作するだけで狭い場所の掃除に最適な小ノズルを外すことができる。このように外部からの容易な動作により、大型の大ノズル、アジテーター付き中ノズル、アジテーター無しの中ノズル、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズルの4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における掃除機用吸込具について、図1〜13を用いて説明する。
【0017】
図1〜図13において、本実施の形態における掃除機用吸込具35は、塵埃を吸入するための大吸入口2を有する大ノズル1と、塵埃を吸入するための中吸入口4を有し、略外周が大ノズル1に覆われると共に大ノズル1に着脱可能な中ノズル3を備えている。
【0018】
床面上の塵埃を掻き揚げるために自身が回転するアジテーター5は、アジテーターケース6で回転自在に保持されている。中ノズル3は、アジテーターケース6との着脱を制御するための左尾錠部7および右尾錠部9を備え、アジテーターケース6側には、左尾錠部7が挿入される左穴部8、および右尾錠部9が挿入される右穴部10を設けている。
【0019】
また、図1に示すように、中ノズル3の略中央部には、塵埃を吸入するための小吸入口11を有し、中ノズル3に覆われると共に、中ノズル3に着脱可能である小ノズル12を設けており、図5に示すように中ノズル3上に設けられて、外部から操作可能であり回動自在である爪部13が、小ノズル12上に設けられた突起部14に引掛けられることで、中ノズル3と小ノズル12間の保持が行われている。また、図12に示すように、爪部13を操作することで、小ノズル12を、中ノズル3から分離させることができる。
【0020】
また、図2、図3に示すように、大ノズル1の側面からは、中ノズル3の側面部に設けた中ノズル左穴部15に引っ掛けることで、大ノズル1と中ノズル3間の固定を行う中ノズル左爪部16と、中ノズル3を上方に押し上げるための中突出し部17を設けた中ペダル18と、中ペダル18の略端部と回動自在に連結し大ノズル1の反対側の側面から中ノズル3の反対側の側面部に設けた中ノズル右穴部19に引っ掛けることで、大ノズル1と中ノズル3間の固定を行う中ノズル右爪部20を設けた中補助ペダル21を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0021】
図6に示すように、中ペダル18を踏むことで、まず、中ペダル18が傾動し、中ノズル左爪部16が中ノズル左穴部15から離れる。それと同時に、中ペダル18と連結された中補助ペダル21も同時に傾動し、中ノズル右爪部20が中ノズル右穴部19から離れることで、中ノズル3が、大ノズル1から開放される。次に、中突出し部17が中ノズル3を押し上げることで、図8に示すように中ノズル3のみを大ノズル1から外すことができる。
【0022】
また、図2、図3に示すように、大ノズル1の略前方側面からは、アジテーターケース6の右穴部10に引っ掛けることで、大ノズル1とアジテーターケース6間の固定を行うアジテーター右爪部22を設けたアジテーターペダル23と、アジテーターペダル23の略端部と回動自在に連結し、大ノズル1の反対側の側面からアジテーターケース6の左穴部8に引っ掛けることで、大ノズル1とアジテーターケース6間の固定を行うアジテーター左爪部24を設けたアジテーター補助ペダル25を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0023】
この際、図2に示すように、アジテーター右爪部22は、右穴部10に引っ掛けるとともに、右穴部10に挿入されていた中ノズル3に設けた右尾錠部9を内側に押し込むことで、右尾錠部9を、右穴部10から外し、中ノズル3とアジテーターケース6間の係合を
解除させている。
【0024】
また、アジテーター左爪部24は、左穴部8に引っ掛けるとともに、左穴部8に挿入されていた中ノズル3に設けた左尾錠部7を内側に押し込むことで、左尾錠部7を左穴部8から外し、中ノズル3とアジテーターケース6間の係合を解除させている。
【0025】
図9に示すように、アジテーターペダル23を踏むことで、まず、アジテーターペダル23は、傾動しアジテーター右爪部22が右穴部10から離れる。それと同時に、図10に示すように、アジテーター右爪部22により内側に押し込まれていた右尾錠部9が外側に広がって右穴部10に再度挿入されて、中ノズル3とアジテーターケース6間が係合される。また、反対側でも同様に、アジテーターペダル23と連結されたアジテーター補助ペダル25も同時に傾動し、アジテーター左爪部24が左穴部8から離れる。それと同時に、アジテーター左爪部24により内側に押し込まれていた左尾錠部7が外側に広がって左穴部8に再度挿入されて、中ノズル3とアジテーターケース6間が係合される。
【0026】
また、図2に示すように、アジテーターペダル23には、中補助ペダル21から形成した凸部26と接しており、図9に示すようにアジテーターペダル23が傾動するときには、同時に凸部26に連動した中補助ペダル21も、図6に示すように傾動して、先に述べた動作により、アジテーターケース6が係合された状態で、図11に示すように中ノズル3を大ノズル1から外すことができる。
【0027】
また、図5に示すように、中ノズル3に設けた爪部13を解除させるための小ペダル突起部27と、小ノズル12を上方に押し上げるための小突出し部28を設けた小ペダル29を、大ノズル1の内部に傾動自在に備えている。
【0028】
図12に示すように、小ペダル29を踏んで、まず、小ペダル29を傾動させることで、小ペダル突起部27が爪部13を小ノズル12と逆の方向に動かすため、爪部13と突起部14間の固定が解除され、小ノズル12が中ノズル3から開放される。次に小突出し部28が小ノズル12を押し上げることで、図13に示すように小ノズル12を中ノズル3から外すことができる。
【0029】
以上のように構成された本実施の形態における掃除機用吸込具35について、以下その動作、作用を説明する。
【0030】
まず、塵埃を吸引する際には、図示しない電気掃除機を小ノズル12に接続し、吸引を行う。この際、床面の塵埃は、大ノズル1、中ノズル3、小ノズル12を通って吸引されて電気掃除機へ移動する。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、図1〜13に示すように、絨毯上の掃除の際に、大ノズル1からアジテーターケース6付きの状態の中ノズル3を外して使用する際は、アジテーターペダル23を操作するだけでアジテーターケース6付きの状態で中ノズル3を外すことができ、アジテーター5が吸引力により回転し、絨毯の奥の塵埃も掻き出すことができるため高い集塵性能を確保することができる。
【0032】
また、大ノズル1から、アジテーターケース6を外した状態の中ノズル3を外して使用する際は、中ペダル18を操作するだけで中ノズル3のみを外すことができ、木床や痛みやすい生地の上を掃除する際にも、床や生地を痛めることなく掃除できる。
【0033】
また、小ノズル12を中ノズル3から外して使用する際は、小ペダル29を操作するだけで狭い場所の掃除に最適な小ノズル12を外すことができる。このように外部からの容
易な動作により、大型の大ノズル1、アジテーター5付き中ノズル3、アジテーター5を外した中ノズル3、そして狭い場所の掃除に最適な小ノズル12の4種類の形態に容易に変化させることができるため、使用性に優れた掃除機用吸込具を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上のように、本発明にかかる掃除機用吸込具は、使用性、耐久性および組立性に優れ極めて有用なもので、家庭用、業務用の各種電気掃除機に適用できる。
【符号の説明】
【0035】
1 大ノズル
3 中ノズル
5 アジテーター
6 アジテーターケース
12 小ノズル
18 中ペダル
23 アジテーターペダル
29 小ペダル
35 掃除機用吸込具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けた掃除機用吸込具。
【請求項1】
塵埃を吸入するための小ノズルと、前記小ノズルの略外側を覆うと共に前記小ノズルと着脱自在の中ノズルと、回転して床面上の塵埃を掻き揚げるアジテーターを保持すると共に、前記中ノズルに着脱可能なアジテーターケースと、前記中ノズルの略外周を覆うと共に前記中ノズルと着脱自在の大ノズルとを備え、前記大ノズル上に、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いた状態で前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるためのアジテーターペダルと、外部から操作可能で前記アジテーターケースが付いていない状態の前記中ノズルを前記大ノズルから分離させるための中ペダルと、外部から操作可能で前記小ノズルを前記中ノズルから分離させるための小ペダルを設けた掃除機用吸込具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−239724(P2012−239724A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114316(P2011−114316)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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