接着剤で補剛したブラキテラピーストランド
ストランド形近接照射療法製品及びストランド形近接照射療法製品を形成する方法。この方法は、硬化後にキャリヤに実質的剛性を付与すべく1以上のブラキテラピーシードを含むキャリヤに接着剤を塗布する工程を含む。或いは、偏向可能な近接照射療法製品を製造するために、接着剤を選択的に塗布することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は密封小線源治療(ブラキテラピー)装置の分野に関する。具体的には、本発明は、補剛ブラキテラピーストランド及び該ストランドを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラキテラピーストランドは、細長いキャリヤの中に放射性ブラキテラピーシードが装填された癌治療装置である。本願出願人から市販されているこのような1つの装置が、本願出願人の米イリノイ州アーリントン・ハイツの施設から入手可能なRAPID Strand(登録商標)である。RAPID Strand(登録商標)は、ポリグラクチン編組キャリヤを使用して製造される。ポリグラクチンは、ポリグリコリドとポリL−ラクチドの混合物であり、一般に生体吸収材料として使用される。図1は、現在、米イリノイ州ノースアーリントン・ハイツのGE Healthcare社から製造・販売されているRAPID Strand(登録商標)製品10を示す。図1に明瞭に示されている編組キャリヤ12は、放射性シード及び非放射性スペーサを含む。シード及びスペーサの位置はそれぞれ符号14及び16で示されている。シードは癌治療構成要素である。スペーサは、組み立てられたRAPID Strand(登録商標)のシードの分離を最適にし、縦軸剛性を提供するために使用される。シード及びスペーサは編組キャリヤに挿入され、次いで、組み立てられたユニットが炉で加熱される。この炉サイクルによって、編組キャリヤ、並びに編組キャリヤの中に含まれるシード及びスペーサは、非常に強い縦軸を得る。これは、ポリグラクチン材料の構造が熱によって変化することによって達成される。この加熱による剛性強化工程は、実施にかなりの時間とエネルギーを要するが、完成した装置アセンブリが機能するためには必要な工程である。
【0003】
患者に対する臨床的価値を最適にするため、埋込み準備中に、標準RAPID Strand(登録商標)セグメントをより小さなセグメントに切断するのが一般的である。このような1つの方法が、あたかもその全体が本明細書に記載されているかのようにその内容が参照によって本明細書に組み込まれる、本願出願人に譲渡された米国特許第5460592号に記載されている。セグメントを切断するときに、内側の構成要素が外側の編組から多少分離することは珍しいことではない。セグメントを切断した後に端部を加熱することは、内側の構成要素を編組キャリヤ材料内に保持するのに役立つ。シード構成要素自体はチタンでできており、編組キャリヤ又はスペーサに物理的には接続されていないことに留意すべきである。シードは、加熱により補剛した縫合糸の内側のスペーサ間に含まれる。縦軸剛性は、非常にしっかりと編組された材料内で、構成要素(シード及びスペーサ)を端と端とを合わせて積み重ねることによって達成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5460592号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、ブラキテラピーストランドに縦軸剛性を与え、切断されたときに端部のスペーサを保持する代替法が求められている。さらに、呼吸過程中の肺組織など偏向可能な組織にストランドがより密接に従うことが望ましい用途で使用されるときに、ストランドの偏向を容易にするために、縦方向の剛性を有する領域と、それに隣接したそれよりもかなり低い縦方向の剛性を有する領域とを有する細長いブラキテラピーストランドが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、現行の熱工程の代わりに化学的な接着を利用する。この新規の方法は、製造中に、シアノアクリレートなどの接着剤を使用して、組み立てられたRAPID Strandユニットの剛性を強化するために使用される。この新規の方法は同様に、埋込み準備中に、シアノアクリレートなどの接着剤を使用して、技師が、切断されたRAPID Strandセグメントの端部を封止することを可能にする。一実施形態では、本発明が、シードの付近に異なる領域、すなわちキャリヤがシード自体に接着され、又はキャリヤ内のシード間に延びるスペーサに接着された領域、或いはキャリヤが、キャリヤ内の所定の位置にシードを固定するように、それぞれのシードに隣接した位置でキャリヤを閉鎖した領域を有する細長いストランドを提供する。他の実施形態では、本発明が、非直線又は非平面組織用途に合った形状にストランドを成形することができるようにキャリヤを偏向させることができる比較的に偏向可能な領域に隣接して、所定に位置にシードが固定された比較的に剛性の高い領域を有する細長いストランドを提供する。
【0007】
製造工程中に、組み立てられたストランドを接着剤蒸気チャンバに通し、そこで、吸湿性ポリグラクチンが、編組キャリヤ、キャリヤの中で使用されるシード及び任意のスペーサの間に化学接着を生み出す接着剤蒸気を吸収する。この工程は、浸漬、吹付けその他のごく少量の接着剤をアセンブリに塗工する手段によって実行することもできる。本発明の一実施形態では、このようにして塗布される接着剤はシアノアクリレートである。
【0008】
さらに、ストランドのセグメント化中に、切断されたストランドセグメントの露出端部の浸漬、吹き付け、その他のごく少量の接着剤を塗工する手段によって露出端部に塗布して、セグメント端部を封止する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来技術の近接照射療法製品の一部分の拡大図である。
【図2】本発明の近接照射療法製品の一部分を示す図である。
【図3】図2の近接照射療法製品の一部分の拡大図である。
【図4】本発明の他の近接照射療法製品を示す図である。
【図5】図4の近接照射療法製品を製造するためにキャリヤの中にシードを固定するいくつかの代替法を示す図である。
【図6】本発明の近接照射療法パッチを示す図である。
【図7】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第1の方法を示す図である。
【図8】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第2の方法を示す図である。
【図9】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第3の方法を示す図である。
【図10】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第4の方法を示す図である。
【図11】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第5の方法を示す図である。
【図12】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第6の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ブラキテラピーストランドの最初の装填は、シード及びスペーサを中空縫合糸材料の中に手で装填するなどの現行の方法によって、或いは、自動又は半自動製造工程を使用することによって実施することができる。当技術分野で公知の通り、スペーサは、特定の線量測定計画に応じて、均一な長さ又は異なる長さを有することができる。
【0011】
組み立てられたユニットを吹付け型のコーティングに露出し、組み立てられたユニットを蒸気流に露出し、組み立てられたユニットを浴に浸漬し、又はキャリヤの吸湿性ポリグラクチン材料を使用して接着剤の移動を引き起こすことによって、キャリヤアセンブリ(すなわちシード及び適宜スペーサが装填されたキャリヤ)を接着剤に露出する。使用される接着剤は、医療用等級のシアノアクリレートその他の適当な接着剤とすることが望ましい。
【0012】
或いは、キャリヤ材料にシードだけを装填してもよい。シードは、特定の線量測定計画が要求する間隔をあけて配置する。接着剤は、シード構成要素間の(空隙領域の)キャリヤの剛性を高め、生体吸収性がより低い材料を有する(スペーサのない)医療装置が得られる。スペーサを使用しないと、かなり少ない時間及びコストで装置を組み立てることができる。
【0013】
本発明の装置及び方法は、ストランドを切断することでストランドからシードが抜け落ちる可能性を排除し、又は低下させることができる。同様に、本発明の装置及び方法は、切断することでストランドからスペーサが抜け落ちる可能性を排除し、又は低下させることができる。さらに、本発明のストランドの中でスペーサを使用することさえも不要なことがある。本発明の装置及び方法は、所望の縦軸剛性を有するストランドを提供する。本発明はさらに、それに付随して確認が必要な炉の使用を製造工程から排除することを可能にする。本発明の装置の剛性は湿った条件でも維持される。
【0014】
図2は、本発明のブラキテラピーストランド110を示す。ストランド110は、放射性シード114及び不活性スペーサ116が装填された細長いキャリヤ材料112を含む。キャリヤ112は中空ポリグラクチン編組である。符号112及び114の付いた引出し線はそれぞれ、中空キャリヤ112の内部のシード及びスペーサの位置を指示する。キャリヤ112の中にシード114及びスペーサ116を固定し、ストランド110に縦軸剛性を与えるため、キャリヤ112には、医療用等級のシアノアクリレート接着剤が塗布されている。図2は、塗布された接着剤が、キャリヤ112の表面に、限局された突出部120を形成することができることを示している。突出部120は、組織に埋め込まれた後にストランド110の固定装置としての役目を果たすことができる。突出部120はしたがって、埋込み後にストランド110が移動するのを防ぐのに役立つ。
【0015】
図3は、本発明の代替ブラキテラピーストランド210を示す。ストランド210は、放射性シード214が装填された細長いキャリヤ材料212を含む。キャリヤ212もやはり中空ポリグラチン編組である。符号212の付いた引出し線は、中空キャリヤ212の内部のシードの位置を指示する。キャリヤ212の中にシード214を固定し、ストランド210に縦軸剛性を与えるため、キャリヤ212には、医療用等級のシアノアクリレート接着剤が塗布されている。
【0016】
図4及び図5は、本発明の他のブラキテラピーストランド310を示す。ストランド310は、いくつかの放射性シード314が装填されたキャリヤ材料312を含む。キャリヤ材料312は、中空ポリグラチン編組又は縫合糸とすることができる。ストランド310は、ストランドが非直線又は非平面用途又は組織に従うことができるようにキャリヤ材料312が偏向することができる領域325を、隣接するシード314間に有することを特徴とする。例えば、図6に示す通り、埋込み可能で且つ偏向可能な近接照射療法メッシュパッチ360を形成するために、平面外科用メッシュ350の内部又は表面にストランド312を組み込むことができる。パッチ360は例えば、腹壁に沿って又は肺組織上に埋め込むのに適する。パッチ360の構造中に使用されたストランド310が偏向可能であることにより、パッチは、組織と一緒により容易に偏向することができ、それによって患者のひずみが低減し、さらに、運動中に組織が偏向したときのパッチ360とパッチ360が埋め込まれた組織との間の引張りが低減する。さらに、技師が、予め形成されたブラキテラピーストランドをメッシュ350に取り付けその他の方法で固定することを可能にすることにより、パッチ360を迅速に組み立てることができ、組立時の放射性シードへのオペレータの被曝が低減される。
【0017】
図5は、図4のストランド310などの近接照射療法製品を製造するためにキャリヤ312の中にシード314を固定するいくつかの代替法を示す。図5は、同じキャリヤ312の中に複数のシード314を固定する異なる方法を示しているが、一般に、特定のストランド310は、隣接するそれぞれのシードが同じ方法で固定されるように、このような方法のうちの単一の方法だけを使用することが企図される。したがって、図示の目的上、これらの方法を全て単一のストランド上に示す。シード314aは、シード314の細長い外面322と接触するようにキャリヤ312の中に塗布された接着剤318によってキャリヤ312に固定されている。或いは、シード314bは、シード314の両端部324及び326と接触するようにキャリヤ312の中に塗布された接着剤318によってキャリヤ312に固定されている。これらの方法はそれぞれ、シードと直接に接触するように接着剤を塗布しようとしているのに対して、本発明はさらに、シード314cに対して示されているように、接着剤318を、キャリヤ312の内部通路340をシード314cの両側に対して密封するようにキャリヤ312の中に塗布することを企図する。シード314cは、キャリヤ312の中の連続する接着剤封鎖物の間に固定はされるが、キャリヤ312には接着されないことに留意されたい。これらのそれぞれの方法の結果、隣接するそれぞれのシード314間に、接着剤が塗られていない領域340が形成され、そのため、キャリヤ312はその領域において自由に偏向し、ストランド310に対するより大きな可撓性を可能にする。
【0018】
本発明は、キャリヤアセンブリ(シード及び適宜スペーサが装填されたキャリヤ)上に、接着剤、望ましくはシアノアクリレートを塗布するいくつかの方法を企図する。図7は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第1の方法を示す。この方法では、上面が開いたタンク400が、ある体積の液体接着剤402、望ましくはシアノアクリレートを保持する。装填されたシードの周囲のキャリヤが接着剤でコーティングされるように、この液体接着剤402にキャリヤアセンブリ404を浸漬する。次いで、コーティングされたキャリヤアセンブリを接着剤タンクから取り出し、接着剤が硬化するまで、ぴんと張った状態に保持する。余分なキャリヤ材料は切り取ることができ、必要ならば、キャリヤの露出端部を接着剤で封止してもよい。
【0019】
図8は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第2の方法を示す。この方法では、上面が開いた容器500が、ある体積の液体接着剤502を保持する。容器500を、チャンバ空洞506を画成する密閉チャンバ504の中に置く。フレーム510によってぴんと張られた状態に保持されたキャリヤアセンブリ508を、チャンバ空洞506の中に置く。空洞506内を真空にし、又は空洞506を不活性ガスで満たして、接着剤502からの蒸気がキャリヤアセンブリ508をコーティングするようにする。キャリヤアセンブリ508に塗布されるコーティングは、連続する接着剤層である必要はない。希望通りにコーティングする十分な時間が経過した後、フレーム510及びキャリヤアセンブリ508を通常の大気中に置き、塗布された接着剤が硬化するようにする。
【0020】
図9は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第3の方法を示す。この方法では、加圧された液体接着剤、望ましくは加圧されたシアノアクリレートの源にノズル600を接続する。ノズル600に隣接して、キャリヤアセンブリ602をぴんと張った状態に保持し、キャリヤアセンブリに接着剤604を吹き付け、又は噴霧する。この場合も、キャリヤアセンブリの外面を接着剤で完全にコーティングする必要はない。接着剤を硬化させる。
【0021】
図10は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第4の方法を示す。この方法では、液体接着剤、望ましくはシアノアクリレートの源にノズル700を接続する。ノズルの下で、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ702を引っ張って、移動しているキャリヤアセンブリの上に接着剤704が吹き付けられ、又は滴り落ちるようにする。キャリヤアセンブリの外面を接着剤で完全にコーティングする必要はない。キャリヤアセンブリがノズルを通過すると、塗布された接着剤は硬化し、所望のブラキテラピーストランドを所定の長さに切断する。
【0022】
図11は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第5の方法を示す。この方法では、それぞれ相対する直立壁806及び808に横穴802及び804が形成された容器800を用意する。容器800は容器空洞810を画成する。空洞810を横切るように、穴802及び804を通して、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ812を引っ張る。空洞810を通してキャリヤアセンブリ812を引っ張っている間、空洞810に液体接着剤814、望ましくはシアノアクリレートを供給して、キャリヤアセンブリ812をコーティングするようにする。キャリヤアセンブリ812に付着した余分の接着剤を除去するため、空洞810からの出口穴である穴804のサイズは、キャリヤアセンブリ812との滑り接触するように決定されることが望ましい。アセンブリ812に塗布された接着剤が硬化した後、ストランドを所定の長さに切断することができる。
【0023】
図12は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第6の方法を示す。この方法では、液体接着剤902、望ましくシアノアクリレートを保持した容器900を用意する。容器900は、接着剤902がそこから流出することができる流れポート904を画成する。落下する接着剤の流れの中を通過するように、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ906を引っ張る。キャリヤアセンブリ906に塗布された接着剤が硬化した後、ブラキテラピーストランドを所定の長さに切断することができる。
【0024】
本発明の特定の実施形態について例示し説明してきた、本発明の教示内容から逸脱せずに、様々な変更及び修正を加えることができることは当業者には自明である。以上開示してきた説明及び添付の図面は、もっぱら例示を目的としたものにすぎず、限定的なものではない。本発明の技術的範囲は、従来技術に照らして特許請求の範囲を適切に解釈することによって定まる。
【技術分野】
【0001】
本発明は密封小線源治療(ブラキテラピー)装置の分野に関する。具体的には、本発明は、補剛ブラキテラピーストランド及び該ストランドを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラキテラピーストランドは、細長いキャリヤの中に放射性ブラキテラピーシードが装填された癌治療装置である。本願出願人から市販されているこのような1つの装置が、本願出願人の米イリノイ州アーリントン・ハイツの施設から入手可能なRAPID Strand(登録商標)である。RAPID Strand(登録商標)は、ポリグラクチン編組キャリヤを使用して製造される。ポリグラクチンは、ポリグリコリドとポリL−ラクチドの混合物であり、一般に生体吸収材料として使用される。図1は、現在、米イリノイ州ノースアーリントン・ハイツのGE Healthcare社から製造・販売されているRAPID Strand(登録商標)製品10を示す。図1に明瞭に示されている編組キャリヤ12は、放射性シード及び非放射性スペーサを含む。シード及びスペーサの位置はそれぞれ符号14及び16で示されている。シードは癌治療構成要素である。スペーサは、組み立てられたRAPID Strand(登録商標)のシードの分離を最適にし、縦軸剛性を提供するために使用される。シード及びスペーサは編組キャリヤに挿入され、次いで、組み立てられたユニットが炉で加熱される。この炉サイクルによって、編組キャリヤ、並びに編組キャリヤの中に含まれるシード及びスペーサは、非常に強い縦軸を得る。これは、ポリグラクチン材料の構造が熱によって変化することによって達成される。この加熱による剛性強化工程は、実施にかなりの時間とエネルギーを要するが、完成した装置アセンブリが機能するためには必要な工程である。
【0003】
患者に対する臨床的価値を最適にするため、埋込み準備中に、標準RAPID Strand(登録商標)セグメントをより小さなセグメントに切断するのが一般的である。このような1つの方法が、あたかもその全体が本明細書に記載されているかのようにその内容が参照によって本明細書に組み込まれる、本願出願人に譲渡された米国特許第5460592号に記載されている。セグメントを切断するときに、内側の構成要素が外側の編組から多少分離することは珍しいことではない。セグメントを切断した後に端部を加熱することは、内側の構成要素を編組キャリヤ材料内に保持するのに役立つ。シード構成要素自体はチタンでできており、編組キャリヤ又はスペーサに物理的には接続されていないことに留意すべきである。シードは、加熱により補剛した縫合糸の内側のスペーサ間に含まれる。縦軸剛性は、非常にしっかりと編組された材料内で、構成要素(シード及びスペーサ)を端と端とを合わせて積み重ねることによって達成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5460592号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、ブラキテラピーストランドに縦軸剛性を与え、切断されたときに端部のスペーサを保持する代替法が求められている。さらに、呼吸過程中の肺組織など偏向可能な組織にストランドがより密接に従うことが望ましい用途で使用されるときに、ストランドの偏向を容易にするために、縦方向の剛性を有する領域と、それに隣接したそれよりもかなり低い縦方向の剛性を有する領域とを有する細長いブラキテラピーストランドが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、現行の熱工程の代わりに化学的な接着を利用する。この新規の方法は、製造中に、シアノアクリレートなどの接着剤を使用して、組み立てられたRAPID Strandユニットの剛性を強化するために使用される。この新規の方法は同様に、埋込み準備中に、シアノアクリレートなどの接着剤を使用して、技師が、切断されたRAPID Strandセグメントの端部を封止することを可能にする。一実施形態では、本発明が、シードの付近に異なる領域、すなわちキャリヤがシード自体に接着され、又はキャリヤ内のシード間に延びるスペーサに接着された領域、或いはキャリヤが、キャリヤ内の所定の位置にシードを固定するように、それぞれのシードに隣接した位置でキャリヤを閉鎖した領域を有する細長いストランドを提供する。他の実施形態では、本発明が、非直線又は非平面組織用途に合った形状にストランドを成形することができるようにキャリヤを偏向させることができる比較的に偏向可能な領域に隣接して、所定に位置にシードが固定された比較的に剛性の高い領域を有する細長いストランドを提供する。
【0007】
製造工程中に、組み立てられたストランドを接着剤蒸気チャンバに通し、そこで、吸湿性ポリグラクチンが、編組キャリヤ、キャリヤの中で使用されるシード及び任意のスペーサの間に化学接着を生み出す接着剤蒸気を吸収する。この工程は、浸漬、吹付けその他のごく少量の接着剤をアセンブリに塗工する手段によって実行することもできる。本発明の一実施形態では、このようにして塗布される接着剤はシアノアクリレートである。
【0008】
さらに、ストランドのセグメント化中に、切断されたストランドセグメントの露出端部の浸漬、吹き付け、その他のごく少量の接着剤を塗工する手段によって露出端部に塗布して、セグメント端部を封止する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来技術の近接照射療法製品の一部分の拡大図である。
【図2】本発明の近接照射療法製品の一部分を示す図である。
【図3】図2の近接照射療法製品の一部分の拡大図である。
【図4】本発明の他の近接照射療法製品を示す図である。
【図5】図4の近接照射療法製品を製造するためにキャリヤの中にシードを固定するいくつかの代替法を示す図である。
【図6】本発明の近接照射療法パッチを示す図である。
【図7】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第1の方法を示す図である。
【図8】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第2の方法を示す図である。
【図9】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第3の方法を示す図である。
【図10】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第4の方法を示す図である。
【図11】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第5の方法を示す図である。
【図12】本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第6の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ブラキテラピーストランドの最初の装填は、シード及びスペーサを中空縫合糸材料の中に手で装填するなどの現行の方法によって、或いは、自動又は半自動製造工程を使用することによって実施することができる。当技術分野で公知の通り、スペーサは、特定の線量測定計画に応じて、均一な長さ又は異なる長さを有することができる。
【0011】
組み立てられたユニットを吹付け型のコーティングに露出し、組み立てられたユニットを蒸気流に露出し、組み立てられたユニットを浴に浸漬し、又はキャリヤの吸湿性ポリグラクチン材料を使用して接着剤の移動を引き起こすことによって、キャリヤアセンブリ(すなわちシード及び適宜スペーサが装填されたキャリヤ)を接着剤に露出する。使用される接着剤は、医療用等級のシアノアクリレートその他の適当な接着剤とすることが望ましい。
【0012】
或いは、キャリヤ材料にシードだけを装填してもよい。シードは、特定の線量測定計画が要求する間隔をあけて配置する。接着剤は、シード構成要素間の(空隙領域の)キャリヤの剛性を高め、生体吸収性がより低い材料を有する(スペーサのない)医療装置が得られる。スペーサを使用しないと、かなり少ない時間及びコストで装置を組み立てることができる。
【0013】
本発明の装置及び方法は、ストランドを切断することでストランドからシードが抜け落ちる可能性を排除し、又は低下させることができる。同様に、本発明の装置及び方法は、切断することでストランドからスペーサが抜け落ちる可能性を排除し、又は低下させることができる。さらに、本発明のストランドの中でスペーサを使用することさえも不要なことがある。本発明の装置及び方法は、所望の縦軸剛性を有するストランドを提供する。本発明はさらに、それに付随して確認が必要な炉の使用を製造工程から排除することを可能にする。本発明の装置の剛性は湿った条件でも維持される。
【0014】
図2は、本発明のブラキテラピーストランド110を示す。ストランド110は、放射性シード114及び不活性スペーサ116が装填された細長いキャリヤ材料112を含む。キャリヤ112は中空ポリグラクチン編組である。符号112及び114の付いた引出し線はそれぞれ、中空キャリヤ112の内部のシード及びスペーサの位置を指示する。キャリヤ112の中にシード114及びスペーサ116を固定し、ストランド110に縦軸剛性を与えるため、キャリヤ112には、医療用等級のシアノアクリレート接着剤が塗布されている。図2は、塗布された接着剤が、キャリヤ112の表面に、限局された突出部120を形成することができることを示している。突出部120は、組織に埋め込まれた後にストランド110の固定装置としての役目を果たすことができる。突出部120はしたがって、埋込み後にストランド110が移動するのを防ぐのに役立つ。
【0015】
図3は、本発明の代替ブラキテラピーストランド210を示す。ストランド210は、放射性シード214が装填された細長いキャリヤ材料212を含む。キャリヤ212もやはり中空ポリグラチン編組である。符号212の付いた引出し線は、中空キャリヤ212の内部のシードの位置を指示する。キャリヤ212の中にシード214を固定し、ストランド210に縦軸剛性を与えるため、キャリヤ212には、医療用等級のシアノアクリレート接着剤が塗布されている。
【0016】
図4及び図5は、本発明の他のブラキテラピーストランド310を示す。ストランド310は、いくつかの放射性シード314が装填されたキャリヤ材料312を含む。キャリヤ材料312は、中空ポリグラチン編組又は縫合糸とすることができる。ストランド310は、ストランドが非直線又は非平面用途又は組織に従うことができるようにキャリヤ材料312が偏向することができる領域325を、隣接するシード314間に有することを特徴とする。例えば、図6に示す通り、埋込み可能で且つ偏向可能な近接照射療法メッシュパッチ360を形成するために、平面外科用メッシュ350の内部又は表面にストランド312を組み込むことができる。パッチ360は例えば、腹壁に沿って又は肺組織上に埋め込むのに適する。パッチ360の構造中に使用されたストランド310が偏向可能であることにより、パッチは、組織と一緒により容易に偏向することができ、それによって患者のひずみが低減し、さらに、運動中に組織が偏向したときのパッチ360とパッチ360が埋め込まれた組織との間の引張りが低減する。さらに、技師が、予め形成されたブラキテラピーストランドをメッシュ350に取り付けその他の方法で固定することを可能にすることにより、パッチ360を迅速に組み立てることができ、組立時の放射性シードへのオペレータの被曝が低減される。
【0017】
図5は、図4のストランド310などの近接照射療法製品を製造するためにキャリヤ312の中にシード314を固定するいくつかの代替法を示す。図5は、同じキャリヤ312の中に複数のシード314を固定する異なる方法を示しているが、一般に、特定のストランド310は、隣接するそれぞれのシードが同じ方法で固定されるように、このような方法のうちの単一の方法だけを使用することが企図される。したがって、図示の目的上、これらの方法を全て単一のストランド上に示す。シード314aは、シード314の細長い外面322と接触するようにキャリヤ312の中に塗布された接着剤318によってキャリヤ312に固定されている。或いは、シード314bは、シード314の両端部324及び326と接触するようにキャリヤ312の中に塗布された接着剤318によってキャリヤ312に固定されている。これらの方法はそれぞれ、シードと直接に接触するように接着剤を塗布しようとしているのに対して、本発明はさらに、シード314cに対して示されているように、接着剤318を、キャリヤ312の内部通路340をシード314cの両側に対して密封するようにキャリヤ312の中に塗布することを企図する。シード314cは、キャリヤ312の中の連続する接着剤封鎖物の間に固定はされるが、キャリヤ312には接着されないことに留意されたい。これらのそれぞれの方法の結果、隣接するそれぞれのシード314間に、接着剤が塗られていない領域340が形成され、そのため、キャリヤ312はその領域において自由に偏向し、ストランド310に対するより大きな可撓性を可能にする。
【0018】
本発明は、キャリヤアセンブリ(シード及び適宜スペーサが装填されたキャリヤ)上に、接着剤、望ましくはシアノアクリレートを塗布するいくつかの方法を企図する。図7は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第1の方法を示す。この方法では、上面が開いたタンク400が、ある体積の液体接着剤402、望ましくはシアノアクリレートを保持する。装填されたシードの周囲のキャリヤが接着剤でコーティングされるように、この液体接着剤402にキャリヤアセンブリ404を浸漬する。次いで、コーティングされたキャリヤアセンブリを接着剤タンクから取り出し、接着剤が硬化するまで、ぴんと張った状態に保持する。余分なキャリヤ材料は切り取ることができ、必要ならば、キャリヤの露出端部を接着剤で封止してもよい。
【0019】
図8は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第2の方法を示す。この方法では、上面が開いた容器500が、ある体積の液体接着剤502を保持する。容器500を、チャンバ空洞506を画成する密閉チャンバ504の中に置く。フレーム510によってぴんと張られた状態に保持されたキャリヤアセンブリ508を、チャンバ空洞506の中に置く。空洞506内を真空にし、又は空洞506を不活性ガスで満たして、接着剤502からの蒸気がキャリヤアセンブリ508をコーティングするようにする。キャリヤアセンブリ508に塗布されるコーティングは、連続する接着剤層である必要はない。希望通りにコーティングする十分な時間が経過した後、フレーム510及びキャリヤアセンブリ508を通常の大気中に置き、塗布された接着剤が硬化するようにする。
【0020】
図9は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第3の方法を示す。この方法では、加圧された液体接着剤、望ましくは加圧されたシアノアクリレートの源にノズル600を接続する。ノズル600に隣接して、キャリヤアセンブリ602をぴんと張った状態に保持し、キャリヤアセンブリに接着剤604を吹き付け、又は噴霧する。この場合も、キャリヤアセンブリの外面を接着剤で完全にコーティングする必要はない。接着剤を硬化させる。
【0021】
図10は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第4の方法を示す。この方法では、液体接着剤、望ましくはシアノアクリレートの源にノズル700を接続する。ノズルの下で、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ702を引っ張って、移動しているキャリヤアセンブリの上に接着剤704が吹き付けられ、又は滴り落ちるようにする。キャリヤアセンブリの外面を接着剤で完全にコーティングする必要はない。キャリヤアセンブリがノズルを通過すると、塗布された接着剤は硬化し、所望のブラキテラピーストランドを所定の長さに切断する。
【0022】
図11は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第5の方法を示す。この方法では、それぞれ相対する直立壁806及び808に横穴802及び804が形成された容器800を用意する。容器800は容器空洞810を画成する。空洞810を横切るように、穴802及び804を通して、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ812を引っ張る。空洞810を通してキャリヤアセンブリ812を引っ張っている間、空洞810に液体接着剤814、望ましくはシアノアクリレートを供給して、キャリヤアセンブリ812をコーティングするようにする。キャリヤアセンブリ812に付着した余分の接着剤を除去するため、空洞810からの出口穴である穴804のサイズは、キャリヤアセンブリ812との滑り接触するように決定されることが望ましい。アセンブリ812に塗布された接着剤が硬化した後、ストランドを所定の長さに切断することができる。
【0023】
図12は、本発明のストランド形近接照射療法製品のキャリヤ材料に接着剤を塗布する第6の方法を示す。この方法では、液体接着剤902、望ましくシアノアクリレートを保持した容器900を用意する。容器900は、接着剤902がそこから流出することができる流れポート904を画成する。落下する接着剤の流れの中を通過するように、ぴんと張ったキャリヤアセンブリ906を引っ張る。キャリヤアセンブリ906に塗布された接着剤が硬化した後、ブラキテラピーストランドを所定の長さに切断することができる。
【0024】
本発明の特定の実施形態について例示し説明してきた、本発明の教示内容から逸脱せずに、様々な変更及び修正を加えることができることは当業者には自明である。以上開示してきた説明及び添付の図面は、もっぱら例示を目的としたものにすぎず、限定的なものではない。本発明の技術的範囲は、従来技術に照らして特許請求の範囲を適切に解釈することによって定まる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する第1の端部と第2の端部とを有し、その間に細長いシード空洞を画成する細長い中空キャリヤと、
シード空洞内に配置された1以上の放射性ブラキテラピーシードと、
キャリアの外面に塗布され、硬化後にキャリアに実質的剛性を付与する接着剤と
を備えるストランド形近接照射療法製品。
【請求項2】
接着剤が、医療用に適したシアノアクリレート組成物を含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項3】
空洞内に配置された1以上のスペーサ要素をさらに含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項4】
接着剤の一部がキャリヤに浸透して1以上のスペーサを接着している、請求項3記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項5】
接着剤の一部がキャリヤに浸透して1以上のシードに隣接した空洞を封止している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項6】
接着剤の一部がキャリヤの外面から突き出してキャリヤ上に突出部を形成している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項7】
接着剤がキャリヤを被覆している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項8】
接着剤がキャリヤ上の複数の位置に塗布されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項9】
キャリヤの第1端部及び第2の端部が接着剤で封止されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項10】
キャリヤが細長い中空縫合糸材料を含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項11】
キャリヤがポリグラクチンから形成されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項12】
ストランド形近接照射療法製品を形成する方法であって、
細長いキャリヤのシード空洞内に1以上のブラキテラピーシードを装填する工程と、
硬化後にキャリヤに実質的剛性を付与すべくキャリヤに接着剤を塗布する工程と
を含む方法。
【請求項13】
塗布工程がさらに、装填済みキャリアを、接着剤を含んだ蒸気を供給する蒸気チャンバに通すことを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
塗布工程がさらに、接着剤の浴にキャリヤを浸漬することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項15】
塗布工程がさらに、キャリヤ材料に接着剤を吹き付けることを含む、請求項12記載の方法。
【請求項16】
吹き付けがさらに、キャリヤの外面に1以上の突出部を形成するために、キャリヤ上に接着剤を小滴として吹き付けることを含む、請求項15記載の方法。
【請求項17】
吹き付けることがさらに、キャリヤを接着剤でコーティングすることを含む、請求項15記載の方法。
【請求項18】
1以上のシードに隣接した1以上の位置でキャリヤのシード空洞を封止するためキャリヤに接着剤を浸透させることをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項19】
キャリヤの空洞内に1以上のスペーサを配置することをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項20】
塗布工程がさらに、シード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項21】
塗布工程がさらに、1以上のシードのすぐ両側でシード空洞を封止することを含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
ストランド形近接照射療法製品を形成する方法であって、
細長いキャリヤのシード空洞内に1以上のブラキテラピーシードを装填する工程と、
硬化後にシード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定するためキャリヤに接着剤を塗布する工程と
を含む方法。
【請求項23】
1以上のシードに隣接したキャリヤの1以上の領域を接着剤を含まないように維持して、1以上の領域の周囲でキャリヤが偏向できるようにすることをさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
相対する第1の端部と第2の端部とを有し、その間に細長いシード空洞を画成する細長い中空キャリヤと、
シード空洞内に配置された1以上の放射性ブラキテラピーシードと、
硬化後にシード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定するために、キャリヤの外面に塗布された接着剤と
を含んでなるストランド形近接照射療法製品。
【請求項25】
1以上のシードに隣接した製品の1以上の領域をさらに含み、1以上の領域が、1以上の領域の周囲で製品が偏向できるようにするために接着剤を含まない、請求項24記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項26】
平面外科用メッシュと、
メッシュに接着その他の方法で固定された請求項24記載の1以上のストランド形近接照射療法製品と
を含んでなる近接照射療法パッチ。
【請求項27】
平面外科用メッシュと、
メッシュに接着その他の方法で固定された請求項25記載の1以上のストランド形近接照射療法製品と
を含んでなる近接照射療法パッチ。
【請求項1】
相対する第1の端部と第2の端部とを有し、その間に細長いシード空洞を画成する細長い中空キャリヤと、
シード空洞内に配置された1以上の放射性ブラキテラピーシードと、
キャリアの外面に塗布され、硬化後にキャリアに実質的剛性を付与する接着剤と
を備えるストランド形近接照射療法製品。
【請求項2】
接着剤が、医療用に適したシアノアクリレート組成物を含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項3】
空洞内に配置された1以上のスペーサ要素をさらに含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項4】
接着剤の一部がキャリヤに浸透して1以上のスペーサを接着している、請求項3記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項5】
接着剤の一部がキャリヤに浸透して1以上のシードに隣接した空洞を封止している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項6】
接着剤の一部がキャリヤの外面から突き出してキャリヤ上に突出部を形成している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項7】
接着剤がキャリヤを被覆している、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項8】
接着剤がキャリヤ上の複数の位置に塗布されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項9】
キャリヤの第1端部及び第2の端部が接着剤で封止されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項10】
キャリヤが細長い中空縫合糸材料を含む、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項11】
キャリヤがポリグラクチンから形成されている、請求項1記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項12】
ストランド形近接照射療法製品を形成する方法であって、
細長いキャリヤのシード空洞内に1以上のブラキテラピーシードを装填する工程と、
硬化後にキャリヤに実質的剛性を付与すべくキャリヤに接着剤を塗布する工程と
を含む方法。
【請求項13】
塗布工程がさらに、装填済みキャリアを、接着剤を含んだ蒸気を供給する蒸気チャンバに通すことを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
塗布工程がさらに、接着剤の浴にキャリヤを浸漬することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項15】
塗布工程がさらに、キャリヤ材料に接着剤を吹き付けることを含む、請求項12記載の方法。
【請求項16】
吹き付けがさらに、キャリヤの外面に1以上の突出部を形成するために、キャリヤ上に接着剤を小滴として吹き付けることを含む、請求項15記載の方法。
【請求項17】
吹き付けることがさらに、キャリヤを接着剤でコーティングすることを含む、請求項15記載の方法。
【請求項18】
1以上のシードに隣接した1以上の位置でキャリヤのシード空洞を封止するためキャリヤに接着剤を浸透させることをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項19】
キャリヤの空洞内に1以上のスペーサを配置することをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項20】
塗布工程がさらに、シード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項21】
塗布工程がさらに、1以上のシードのすぐ両側でシード空洞を封止することを含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
ストランド形近接照射療法製品を形成する方法であって、
細長いキャリヤのシード空洞内に1以上のブラキテラピーシードを装填する工程と、
硬化後にシード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定するためキャリヤに接着剤を塗布する工程と
を含む方法。
【請求項23】
1以上のシードに隣接したキャリヤの1以上の領域を接着剤を含まないように維持して、1以上の領域の周囲でキャリヤが偏向できるようにすることをさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
相対する第1の端部と第2の端部とを有し、その間に細長いシード空洞を画成する細長い中空キャリヤと、
シード空洞内に配置された1以上の放射性ブラキテラピーシードと、
硬化後にシード空洞内の所定の位置に1以上のシードを固定するために、キャリヤの外面に塗布された接着剤と
を含んでなるストランド形近接照射療法製品。
【請求項25】
1以上のシードに隣接した製品の1以上の領域をさらに含み、1以上の領域が、1以上の領域の周囲で製品が偏向できるようにするために接着剤を含まない、請求項24記載のストランド形近接照射療法製品。
【請求項26】
平面外科用メッシュと、
メッシュに接着その他の方法で固定された請求項24記載の1以上のストランド形近接照射療法製品と
を含んでなる近接照射療法パッチ。
【請求項27】
平面外科用メッシュと、
メッシュに接着その他の方法で固定された請求項25記載の1以上のストランド形近接照射療法製品と
を含んでなる近接照射療法パッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2010−532236(P2010−532236A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515245(P2010−515245)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/068965
【国際公開番号】WO2009/006499
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(500436053)メディ−フィジックス・インコーポレイテッド (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/068965
【国際公開番号】WO2009/006499
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(500436053)メディ−フィジックス・インコーポレイテッド (18)
【Fターム(参考)】
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