説明

接続コネクタ及び通信システム

【課題】充電制御に要する制御信号を伝送するケーブルに、制御信号と異なる通信信号を重畳する通信に際し、ノイズの影響を低減することが可能な接続コネクタ及び通信システムを提供する。
【解決手段】車両に搭載された蓄電装置の充電制御に要する制御信号を伝送する制御用ケーブル32及び接地ケーブル33を、車外ケーブルと接続するための接続手段を備える接続コネクタ4に、通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部40と、ローパスフィルタ42とを備えさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、車両に搭載された蓄電装置の充電制御に要する制御信号を伝送する制御用ケーブル等のケーブルの接続に用いる接続コネクタ及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モータ及びバッテリ等の装置を搭載し、バッテリに蓄積した電力にてモータを駆動することで走行する電気自動車及びハイブリッド自動車が普及し始めている。電気自動車は外部の給電装置からバッテリへの充電を行う必要があり、またハイブリッド自動車であっても外部の給電装置からバッテリへの充電を可能としたプラグインハイブリッド自動車がある。外部からバッテリへの充電を行う車両においては、外部の給電装置に接続された充電ケーブルのプラグを車両に設けられた給電口のコネクタ装置に接続して、給電装置から車両のバッテリへ充電ケーブルを介した電力供給が行われ、バッテリが充電される。
【0003】
また、給電装置から車両のバッテリへの充電に際し、給電装置及び車両をCPLT信号を送受信する制御用ケーブルにて接続し、充電に際してCPLT信号に基づく充電制御が行われている。また、制御用ケーブルを用いた通信に他の通信信号を重畳するインバンド通信と呼ばれる通信システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
図4は、従来の通信システムの車両内の構成を示すブロック図である。図4は、非特許文献1に記載されている通信システムの適用例を示したものである。図4中100は、車両に配設された装置を車外ケーブルと接続するための接続コネクタである。接続コネクタ100には、制御用ケーブル(CPLT)及び接地ケーブル(GND)の一端が接続されており、制御用ケーブル及び接地ケーブルの他端はバッテリへの充電を制御する制御部200に接続されている。また、接続コネクタ100及び制御部200の間には、信号の重畳及び分離を行う重畳分離部300が設けられており、重畳分離部300には通信信号を送受信する通信部400が接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「SURFACE VEHICLE RECOMMENDED PRACTICE」、J1772 JAN2010、ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ・インク(Society of Automotive Engineers, Inc. ),1996年10月(2010年1月改訂)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図4に示したような構成の従来の通信システムでは、車両内の各種機器から発せられる様々なノイズが制御用ケーブル及び接地ケーブルを伝送される各種信号に影響するという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、接続コネクタに重畳分離部を設けることにより、通信ノイズによる影響を低減する接続コネクタ及び通信システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る接続コネクタは、車両に搭載された蓄電装置の充電制御に要する制御信号を伝送する制御用ケーブル及び接地ケーブルを、車外ケーブルと接続するための接続手段を備える接続コネクタにおいて、前記制御用ケーブル及び接地ケーブルのうちの一方或いは双方のケーブル中に設けられ、該ケーブルに前記制御信号と異なる通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る接続コネクタは、前記制御用ケーブル中にローパスフィルタが介装されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る接続コネクタは、前記制御用ケーブル及び接地ケーブル間に接続されたキャパシタを更に備え、前記重畳分離部は、前記一方或いは双方のケーブル中に1次コイルが介装され、通信信号を送受信する通信部に接続される2次コイルが接続された電磁誘導式の信号変換器を有し、前記キャパシタとの接続部及び接続手段間に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る接続コネクタは、前記1次コイルは、前記一方のケーブルにて環状磁性体を巻回したものであることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る通信システムは、給電装置と、該給電装置からの給電を受ける蓄電装置を搭載した車両とをケーブルにて接続し、前記蓄電装置の充電制御に要する制御信号の通信を前記ケーブルを介して行う通信システムにおいて、前記車両は、上記のいずれかに記載の接続コネクタと、該接続コネクタの信号変換器に接続し、前記制御信号と異なる通信信号を送受信する通信部とを備え、前記給電装置は、前記ケーブルを介した通信に対し、前記通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明では、重畳分離部を接続コネクタに備えさせることにより、重畳分離部及び接続コネクタ間を繋ぐ制御用ケーブル及び接地ケーブルの長さを可及的に短縮することができる。
【0014】
本発明では、ローパスフィルタを介装することにより、制御用ケーブル及び接地ケーブルに重畳された高周波成分が充電制御部に混入し、充電制御の誤作動を誘発する可能性が低くなる。
【0015】
本発明では、一方のケーブル中に1次コイルを介装し、キャパシタで両ケーブルを接続した閉ループによる通信回線を設定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、重畳分離部及び接続コネクタ間を繋ぐ制御用ケーブル及び接地ケーブルの長さを可及的に短縮することにより、車両内外で発生する電磁波等の外部要因がケーブルに与える影響を低減することができるので、ノイズによる通信への悪影響を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0017】
また、本発明では、制御用ケーブル又は接地ケーブルに混入したノイズ、通信信号の重畳又は分離により発生したノイズ等の高周波ノイズが伝搬することを防止することができるので、ノイズによる通信への悪影響を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0018】
さらに、本発明では、一方のケーブル中に1次コイルを介装し、キャパシタで両ケーブルを接続した閉ループによる通信回線を設定することにより、重畳分離部を小型化することができるので、重畳分離部を接続コネクタに一体化した場合でも全体として小型化されているため、設置スペースの問題を発生させることなく、車両への搭載を実現することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の通信システムの構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の通信システムの車両内の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の接続コネクタが備える部材の構成例を示す外観斜視図である。
【図4】従来の通信システムの車両内の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0021】
図1は、本発明の通信システムの構成例を示す説明図である。図1は、本発明の通信システムを、電気自動車、プラグインハイブリッド車等の車両1が備えるバッテリ(蓄電装置)10に対し、充電スタンド等の給電装置2から給電する際の給電制御に適用する例を示している。車両1及び給電装置2の間は、電力供給線として用いられる2本の充電ケーブル30、31、充電制御に要するコントロールパイロット信号等の制御信号を伝送する導線である制御用ケーブル32、及び接地用の導線として接地ケーブル33により接続されている。これらの各種ケーブルは、一端が給電装置2側に接続されており、他端側に設けられたプラグを、車両1側に配設された接続コネクタ4等の接続部内に設けられた接続端子30a、31a、32a、33aと結合することにより、図1に例示する回路構成となる。
【0022】
充電ケーブル30、31は、交流電圧が印加されるAC線である。制御用ケーブル32は、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信する信号線であり、送受信されるコントロールパイロット信号に基づいて充電制御が行われる。さらに、本発明に係る通信システムでは、充電管理、課金管理等の管理を行うための情報、その他各種情報を、制御信号と異なる通信信号として、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33の2本のケーブルを用いて伝送する。即ち、本発明の通信システムは、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33の2本のケーブルを介して、通信される制御信号(コントロールパイロット信号)に、通信信号を重畳し、通信を行うものである。
【0023】
給電装置2は、交流電力を供給する電力供給部20と、充電制御に係る通信を行う充電制御部21と、通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部22と、通信信号の送受信を行う通信部23とを備えている。電力供給部20には、充電ケーブル30、31の一端及び接地ケーブル33が接続されている。充電制御部21には、制御用ケーブル32の一端及び接地ケーブル33が接続されている。なお、給電装置2内の各ケーブルは、給電装置2外部の充電ケーブル30、31、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33と接続端子30b、31b、32b及び33bを介して接続された延長ケーブルとして機能する内部導線ということになるが、以降の説明では、内部導線として配設された延長ケーブル部分も含めて、充電ケーブル30、31、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33として説明する。
【0024】
充電制御部21には、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33が接続されており、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33の間は、キャパシタ210にて接続されている。なお、図1では、回路構成を明確にするため、キャパシタ210が充電制御部21外で配設されている例を示しているが、充電制御部21内に制御用ケーブル32及び接地ケーブル33を接続するキャパシタ210を設ける様にしても良い。充電制御部21は、例えば、充電制御に関する国際規格に準拠した出力側の回路であり、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信することにより、接続確認、通電開始等の様々な状態における充電制御を行う。また、充電制御部21内では、電力供給部20及びバッテリ10の状態の検出及び発信すべき制御信号の決定に用いるマイコン及びバッファ、制御信号を発信する発信回路等の各種回路が制御用ケーブル32及び接地ケーブル33に接続されている。
【0025】
重畳分離部22は、接地ケーブル33上でキャパシタ210及び接続端子33bの間となる位置に配設されている。重畳分離部22は、カップリングトランス(電磁誘導式の信号変換器)を構成する1次コイル22a及び2次コイル22bを備えており、カップリングトランスの1次コイル22aが、接地ケーブル33中に介装された状態で設けられている。カップリングトランスの2次コイル22bは、通信部23に接続されている。
【0026】
重畳分離部22は、接地ケーブル33を介して、コントロールパイロット信号等の制御信号の通信に、通信信号を重畳し、また、重畳された通信信号を分離する。このようにして、重畳分離部22が、通信部23から出力される各種信号を重畳し、また、分離した各種通信信号を通信部23に入力することで、通信部23の通信が行われる。
【0027】
車両1には、バッテリ10及び接続コネクタ4の他、バッテリ10に対する充電を行う充電部11と、充電制御に係る通信を行う充電制御部12と、通信信号の送受信を行う通信部13とを備えている。
【0028】
車両1には、充電ケーブル30、31の他端と、制御用ケーブル32の他端と、接地ケーブル33とが接続されている。充電ケーブル30、31の他端は、車両1内の内部に配設されたAC線を介して充電部11に接続されており、充電部11によりバッテリ10に対する充電が行われる。制御用ケーブル32の他端は、車両1内の内部配線として配設された延長ケーブル及び接続コネクタ4内の内部配線を介して充電制御部12に接続されている。また、接地ケーブル33は、内部配線として配設された延長ケーブル及び接続コネクタ4内の内部配線を介して充電器11及びバッテリ10並びに充電制御部12に接続されている。なお以降の説明では、便宜上、内部配線として配設された延長ケーブル部分及び接続コネクタ4内の内部配線をも含めて、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33として説明する。
【0029】
充電制御部12には、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33が接続されており、また、バッテリ10及び充電部11の状態の検出及び制御信号に基づく処理に用いるマイコン及びバッファ、その他各種電子素子にて構成される各種回路を備えている。充電制御部12は、例えば、充電制御に関する国際規格に準拠した入力側の回路であり、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信することにより、接続確認、通電開始等の様々な状態における充電制御を行う。
【0030】
接続コネクタ4は、通信信号の重畳分離を行う重畳分離部40と、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33間を接続するキャパシタ41と、制御用ケーブル32中に介装されたローパスフィルタ42とを備えている。また、重畳分離部40は、カップリングトランス(電磁誘導式の信号変換器)として、接地ケーブル33中に介装された一次コイル40aと、通信部13に接続する2次コイル40bと、環状磁性体を用いたトロイダルコア40cを備えている。トロイダルコア40cは、一次コイル40a及び2次コイル40bにて巻回されている。そして、重畳分離部40は、制御用ケーブル32を介して、制御信号の通信に、通信信号を重畳し、また、重畳された通信信号を分離する。このようにして、接続コネクタ4内の重畳分離部40が、通信部13から出力される各種信号を重畳し、また、分離した各種通信信号を通信部13に入力することで、通信部13の通信が行われる。即ち、制御信号の伝送に際し、通信信号を重畳及び分離する通信を実現し、充電量管理、課金管理等の管理を行うための情報を通信信号として送受信することが可能となる。
【0031】
さらに、接続コネクタ4内のローパスフィルタ42が、高周波成分を遮断するため、充電制御部12へ伝送される制御信号に高周波成分がノイズとして混入することを防止することができる。
【0032】
給電装置2及び車両1を充電ケーブル30、31、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33で接続することにより、充電ケーブル30、31による通電経路と、制御用ケーブル32による制御信号の伝送経路とが確保され、また接地が行われる。給電装置2及び車両1が制御用ケーブル32及び接地ケーブル33で接続された状態においては、制御用ケーブル32、接地ケーブル33、キャパシタ210、給電装置2の1次コイル22a、接続コネクタ4内の1次コイル40a、及びキャパシタ41によって閉じられた電流ループ回路が構成される。そして、このループ内にカップリングトランスとして配置された給電装置2内の重畳分離部22及び接続コネクタ4内の重畳分離部40により、通信信号の重畳及び分離を行うことができ、給電装置2及び車両1間で通信を行うことができる。
【0033】
図2は、本発明の通信システムの車両1内の構成を示すブロック図である。図2は、図1に回路図として示した本発明の通信システムにて用いられる接続コネクタ4と他の機構との関連をブロック図として示したものである。前述のように、接続コネクタ4は、充電制御部12と制御用ケーブル32及び接地ケーブル33にて接続されており、また、通信部13とも接続している。重畳分離部40は、接続コネクタ4に一体化されており、また、充電制御部12との間にはローパスフィルタ42が配設されている。
【0034】
このように、重畳分離部40が接続コネクタ4に一体化されているため、車両1内外で発生する電磁波等の外部要因が、接続コネクタ4と重畳分離部40とを繋ぐ部分の制御用ケーブル32及び接地ケーブル33に与える影響を低減する。よって、ノイズによる通信への悪影響を抑制することが可能である。また、ローパスフィルタ42が、高周波ノイズが充電制御器12まで伝搬することを防止し、外部要因により生じたノイズ、通信信号の重畳又は分離により生じたノイズ等の高周波ノイズによる通信への悪影響を抑制することが可能である。そして、ノイズによる影響を低減することにより、充電制御部12、その他各種車載装置等のECUの配置に対する自由度を向上させることも可能となる。
【0035】
図3は、本発明の接続コネクタ4が備える部材の構成例を示す外観斜視図である。図3は、接続コネクタ4が車両1に取り付けられた場合に、車両1の内側となる方向からの外観を斜視図として示したものである。接続コネクタ4は、制御用ケーブル32及び接地ケーブル33並びにその他のケーブル34、接続端子32a及び32b等の各種構成部品を収容する収容部材として用いられるハウジング43を備えている。ハウジング43は、略矩形の板状をなす取付部43aと、取付部43aの一面の中央に突設された円筒状の筒状部43bと、取付部43aの他面の中央に突設された円筒状のケーブル接続部43cとを備えている。
【0036】
取付部43aの四隅には夫々取付孔が開設されており、車両1の車体の所定位置にネジ等の取付具で接続コネクタ4を取り付けることが可能である。
【0037】
筒状部43b内には、制御用ケーブル32、接地ケーブル33等の配線を内挿するための挿通孔を有する複数の内挿管が、筒状部43bと一体的に設けられており、筒状部43b内に配設された接続端子32a、32bを介して外部の制御用ケーブル32、接地ケーブル33等のケーブルと電気的に接続される。
【0038】
接続コネクタ4の重畳分離部40が備えるカップリングトランスは、1次コイル40a、2次コイル40b及びトロイダルコア40cを備えている。トロイダルコア40cは、接続コネクタ4の筒状部43bより直径が小さい円環状をなす環状磁性体を用いて構成されている。トロイダルコア40cには、接地ケーブル33が巻回した1次コイル40aと共に、2次コイル40bを形成する配線が巻回されている。2次コイル40bを巻回する配線は、先端に設けられた接続手段を介して通信部13に接続される。
【0039】
制御用ケーブル32及び接地ケーブル33は、先端に設けられた接続手段を介して充電制御部12に接続される。接地ケーブル33は、円環状をなすローパスフィルタ42内を挿通する構成となっている。なお、図3では、接地ケーブル33が、トロイダルコア40cの1次コイル40aを構成し、ローパスフィルタ42内を挿通する構成となっているが、制御用ケーブル32がトロイダルコア40cの1次コイル40aを構成し、ローパスフィルタ42内を挿通する構成としても良い。また、図1の例に示すように、一方のケーブルが、トロイダルコア40cの1次コイル40aを構成し、他方のケーブルがローパスフィルタ42内を構成するようにしても良い等、適宜設計することが可能である。また、円環状をなすローパスフィルタ42をケーブルにて巻回するようにしても良い。
【0040】
前記実施の形態は、本願の無数に存在する実施例の一部に過ぎず、制御用ケーブル及び接地ケーブル、重畳分離部、ローパスフィルタ等の各種構成を適宜配置し、例えば前述したように、制御用ケーブル側にて1次コイルを構成する等、様々な形態に展開することが可能である。そして、このように構成することで、制御信号の伝送に、通信信号を重畳及び分離する通信に対して悪影響を及ぼすノイズを効果的に低減することが可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 車両
10 バッテリ(蓄電装置)
11 充電部
12 充電制御部
13 通信部
2 給電装置
20 電力供給部
21 充電制御部
210 キャパシタ
22 重畳分離部
30、31 充電ケーブル
32 制御用ケーブル
33 接地ケーブル
4 接続コネクタ
40 重畳分離部
40a 1次コイル
40b 2次コイル
40c トロイダルコア
41 キャパシタ
42 ローパスフィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された蓄電装置の充電制御に要する制御信号を伝送する制御用ケーブル及び接地ケーブルを、車外ケーブルと接続するための接続手段を備える接続コネクタにおいて、
前記制御用ケーブル及び接地ケーブルのうちの一方の或いは双方のケーブル中に設けられ、該ケーブルに前記制御信号と異なる通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部を備えることを特徴とする接続コネクタ。
【請求項2】
前記制御用ケーブル中にローパスフィルタが介装されていることを特徴とする請求項1に記載の接続コネクタ。
【請求項3】
前記制御用ケーブル及び接地ケーブル間に接続されたキャパシタを更に備え、
前記重畳分離部は、
前記一方或いは双方のケーブル中に1次コイルが介装され、通信信号を送受信する通信部に接続される2次コイルが接続された電磁誘導式の信号変換器を有し、
前記キャパシタとの接続部及び接続手段間に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続コネクタ。
【請求項4】
前記1次コイルは、前記一方のケーブルにて環状磁性体を巻回したものであることを特徴とする請求項3に記載の接続コネクタ。
【請求項5】
給電装置と、該給電装置からの給電を受ける蓄電装置を搭載した車両とをケーブルにて接続し、前記蓄電装置の充電制御に要する制御信号の通信を前記ケーブルを介して行う通信システムにおいて、
前記車両は、請求項1乃至4のいずれかに記載の接続コネクタと、
該接続コネクタの信号変換器に接続し、前記制御信号と異なる通信信号を送受信する通信部と
を備え、
前記給電装置は、前記ケーブルを介した通信に対し、前記通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離部を備える
ことを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−39897(P2013−39897A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179800(P2011−179800)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)