【目的】風味，香り，舌触りの良好な揚げ出し卵豆腐が得られる。
【構成】だしでのばした卵汁を型に入れて蒸し、さらに油で揚げたものである。

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、卵豆腐をごま油等で揚げてなる揚げ出し卵豆腐およびその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、だしでのばした卵汁を四角い型に入れて蒸してなる卵豆腐がある。また、豆腐をころもをつけないで、ごま油で軽く揚げてなる揚げ出し豆腐がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からある卵豆腐や揚げ出し豆腐ではあきたらず、より風味、香り、舌触りの良い豆腐が待ち望まれていた。
【０００４】したがって、この発明の目的は、風味、香り、舌触りの良好な揚げ出し卵豆腐およびその製造方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の揚げ出し卵豆腐は、卵豆腐を油で揚げてなるものである。また、その製造方法は、だしでのばした卵汁を作る工程と、前記卵汁を型に入れて蒸して卵豆腐を作る工程と、前記卵豆腐を油で揚げる工程とからなるものである。
【０００６】
【作用】この発明の揚げ出し卵豆腐およびその製造方法によると、卵豆腐を油で揚げることで、風味、香り、舌触りの良好な卵豆腐が得られる。
【０００７】
【実施例】揚げ出し卵豆腐の製造工程を、順を追って説明する。
■ まず、だしでのばした卵汁を作る。出し汁は、調味料等で味付けされている。
【０００８】■ ■の卵汁を真空容器内で真空にしながら、約１０分間かきまぜる。これにより、卵汁内の気泡を抜く。
【０００９】■ ■のかきまぜた卵汁をせいろう（型）に入れて蒸し、凝固させる。
【００１０】■ ■の凝固物の水分を抜く。これにより、できあがり状態で硬い卵豆腐を作ることができる。
【００１１】■ ■で水分を抜いた凝固物に揚げ出し用パウダー（例えば、片栗粉等）をつけて、ごま油等の油で揚げて揚げ出し卵豆腐を作る。なお、揚げ出し用パウダーをつけることで、舌触りが良くなる。
【００１２】なお、■の気泡を抜く工程と、■の水分を抜く工程は、特に設けなくてもよい。また、■の揚げ出し用パウダーをつける工程も特になくてもよい。すなわち、揚げ出し用パウダーをつけずに、直接油で揚げてもよい。
【００１３】また、卵豆腐の製造方法は、前記実施例のものに限らず、その他の製造方法で製造してもよい。
【００１４】このように構成された揚げ出し卵豆腐によると、卵豆腐を油で揚げることで、風味、香り、舌触りの良好な卵豆腐が得られる。
【００１５】
【発明の効果】この発明の揚げ出し卵豆腐およびその製造方法によると、卵豆腐を油で揚げることで、風味、香り、舌触りの良好な卵豆腐が得られるという効果がある。

【特許請求の範囲】
【請求項１】卵豆腐を油で揚げてなる揚げ出し卵豆腐。
【請求項２】だしでのばした卵汁を作る工程と、前記卵汁を型に入れて蒸して卵豆腐を作る工程と、前記卵豆腐を油で揚げる工程とからなる揚げ出し卵豆腐の製造方法。

【公開番号】特開平７−１６０７８
【公開日】平成７年（１９９５）１月２０日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平４−３１９８３０
【出願日】平成４年（１９９２）１１月３０日
【出願人】（５９２２４６５９８）