説明

搬送方向変換装置

【課題】一つの電動モータ及び特殊チェーンからなる搬送方向変換装置を提供する。
【解決手段】電動モータ1、電動モータ1からの回転駆動力が駆動軸12を介して伝達されるものであって二つのスプロケットが並列に設けられた駆動側ダブルスプロケット2、駆動側ダブルスプロケット2と同じディメンションを有する搬送側ダブルスプロケット3、これら駆動側ダブルスプロケット2、搬送側ダブルスプロケット3、アイドラースプロケット間に配設されるものであって、その一部に搬送用チェーン駒を有する搬送用チェーン51、各ダブルスプロケット2、3を形成する内側スプロケット22、32のところに配設され、一部に搬送用チェーン駒を有する搬送用補助チェーン52、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベアライン上等において、送られてきた製品(ワーク)を所定の方向へと方向転換させて送り出すようにした搬送方向変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のものとしては、例えば特開2006−27899号公報記載のもの等が挙げられる。このものは、搬送ライン上を方向変換地点へと送られて来たワークを、ワーク搬送用転動ローラの、その転動方向を変更(変換)させることによって、ワークの搬送方向を変換させるようにしているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−27899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来のものは、送られて来たワークを変換させるための装置(機構)としてパワーシリンダ等からなるリフター機構並びにワーク搬送用転動ローラを回転駆動するためのモータ等が必要とされるものである。従って、この従来のものにおいては、リフター作動用の複雑な機構等が必要となり、搬送方向変換装置としては、装置全体が大掛りなものとなり、その製造コストも高くならざるを得ないと言う問題点を有する。このような問題点を解決するために、動力源を小形の電動モータにて形成させるとともに、全体の作動機構をチェーンを用いた簡単な構成からなるものにて形成させるようにした搬送方向変換装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、搬送ライン上を送られて来たワークを所定の方向へと方向転換させる搬送方向変換装置に関して、正転及び逆転の可能な電動モータと、当該電動モータからの回転駆動力を伝達する駆動チェーンと、当該駆動チェーンを介して上記電動モータからの回転駆動力が伝達されるものであって後に述べる搬送チェーン等の作動を担う駆動軸と、当該駆動軸のところに当該駆動軸と一体的に設けられるものであって二つのスプロケットが並列に設けられた形態からなる駆動側ダブルスプロケットと、当該駆動側ダブルスプロケットと同じディメンションを有するものであって当該駆動側ダブルスプロケットの上方側に設けられ、かつ、別途設けられたアイドラースプロケットとともにワークを水平な状態に保持するように設けられる搬送側ダブルスプロケットと、これら搬送側ダブルスプロケット、上記アイドラースプロケット、及び上記駆動側ダブルスプロケット間に配設されるものであって、上記各ダブルスプロケットを形成する外側スプロケットのところに係合するとともに、その一部に所定の長さに渡って搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用チェーンと、上記各ダブルスプロケットを形成する内側スプロケットのところに配設されるものであって、一部に搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用補助チェーンと、からなるようにした構成を採ることとした。
【0006】
また、請求項2記載の発明である第二の発明においては、請求項1記載の搬送方向変換装置に関して、上記搬送用チェーンの一部に設けられる搬送用チェーン駒を、その側面視の形態が凸字状の形態からなるようにするとともに、当該凸字状形態を形成する水平部の両端部のところには隣りの搬送用チェーン駒と回転自在なように連結される連結点を有し、更には、このような凸字状形態を形成する水平部の中央部のところには当該水平部と一体的に形成されるものであって当該水平部に対して垂直状に形成される支柱部を有し、そして更に、このような支柱部の先端部のところには、回転自在なように形成された転動ローラを有するようにした構成を採ることとした。
【0007】
また、請求項3記載の発明である第三の発明においては、請求項1または請求項2記載の搬送方向変換装置に関して、上記搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケットの、その上下方向位置を、当該搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケット間に上記搬送用チェーンが係合した状態において、各チェーン駒のうちの標準駒の部分が係合しているときには当該チェーン駒の上面側が本搬送方向変換装置のところに設けられた搬送ローラの上面よりも下側に来るように設定するとともに、一方、上記チェーン駒のうちの搬送用チェーン駒の部分が上記搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケットの間に係合するようになったときには、上記搬送用チェーン駒のところに設けられた上記転動ローラの上面が上記搬送ローラの上面よりも上側に来るように設定することとした構成を採ることとした。
【0008】
また、請求項4記載の発明である第四の発明においては、請求項1ないし請求項3記載の搬送方向変換装置に関して、上記アイドラースプロケットの下方部のところに、当該アイドラースプロケットと同じディメンションを有する補助アイドラースプロケットを設けるとともに、これら補助アイドラースプロケット、上記搬送側ダブルスプロケットの内側スプロケット、及び上記駆動側ダブルスプロケットの内側スプロケットの間に、上記搬送用補助チェーンを配設するようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明である第一の発明について説明する。本発明によれば、上記構成を採ることにより、ワークが搬送ライン上を送られて来て本搬送方向変換装置のところへと送られて来ると、上記電動モータが作動するとともに、駆動軸が作動をし、更には駆動側ダブルスプロケットが作動を開始する。これによって、搬送側ダブルスプロケットが作動を開始し、当該搬送側ダブルスプロケットのところに係合する搬送用チェーンの所定方向への移動が開始される。その結果、本搬送方向変換装置側へと移送されて来たワークは、本搬送方向変換装置を形成する上記搬送用チェーン上へ完全に搭載された状態となる。このようにして、ワークの所定方向への繰り出し作業、すなわち、ワークの搬送方向変換作業が進められることとなる。そして、このようなワークの搬送方向変換作業が進められるに際して、ワークの最後端部のところが搬送用チェーン駒のところから外れるようになる、そのときに、当該搬送用チェーンと並列に設けられた搬送用補助チェーンを形成する、そのチェーン駒が上記ワークの下端面側に来て、上記ワークの下端面を下側から支えるようになる。これによって、ワークは方向変換作業中において、その水平状態が常に維持されることとなり、搬送方向変換作業中において、ワークのガタ付き等が抑止されることとなる。
【0010】
また、請求項2記載の発明である第二の発明のものにおいては、チェーン駒の、その基本形態を凸字状の形態からなるようにするとともに、当該凸字状形態からなる、その凸部にて形成される支柱部の先端部のところには転動ローラが回転自在なように設けられるようになっている。これによって、本搬送方向変換装置のところへと送られて来たワークは、上記各チェーン駒を形成する上記転動ローラ上に乗った状態で、搬送方向変換装置上を移送されることとなる。従って、ワークの移送は、上記転動ローラの転動作用にて円滑に進められることとなる。このように、本発明のものにおいてはワークの方向変換作業が上記転動ローラの作動により円滑に進められることとなる。
【0011】
また、請求項3記載の発明である第三の発明のものにおいては、アイドラースプロケット及び搬送側ダブルスプロケット間に配設される搬送用チェンに関して、これら搬送用チェーンを形成する搬送用チェーン駒は、その上側の面が、通常は、搬送ローラの上面よりも下側に在るとともに、ワークが本搬送方向変換装置のところに送られて来た状態においては、搬送用チェーン駒を形成する支柱部のところに設けられた転動ローラの上面が上記搬送ローラの上面よりも上側へ出て来るようになる。これによって、ワークの移送(繰出し)は、上記転動ローラの作用により、円滑に、かつ、効率良く進められることとなる。すなわち、ワークの搬送方向変換作業は効率良く進められることとなる。
【0012】
また、請求項4記載の発明である第四の発明のものにおいては、ワークの搬送を担うものとして、ワーク搬送用チェーンとワーク搬送用補助チェーンとが並列に設けられるようになっているとともに、これらの両チェーンは、駆動側ダブルスプロケットを介して、同期した状態で駆動されるようになっているので、ワークの搬送方向変換操作中において、ワークは、その方向変換面にて円滑に方向変換が成されることとなる。特に、ワークの後端部等において、ワークの移送面である各チェーン駒の上面部の高さが急激に変動をしたりするようなことが無くなり、ワークの方向変換作業は円滑に、かつ、手際良く進められることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の基礎を成す搬送ドライブラインの全体構成を示す立体斜視図である。
【図3】本発明における搬送ドライブラインの作動状態を示す図である。
【図4】本発明における搬送補助ドライブラインの作動状態を示す図である。
【図5】本発明における搬送ドライブライン及び搬送補助ドライブラインの主要部を成すダブルスプロケットの全体構成を示す断面図である。
【図6】本発明における各搬送用チェーンの主要部を成すチェーン駒の全体構成を示す立体斜視図である。
【図7】本発明における搬送方向変換装置を形成する搬送用チェーン上にワークが搭載される(乗移る)、その最初の段階(状態)を示す図である。
【図8】本発明における搬送用チェーン上にワークの最後端部が載った状態であって、そこへ搬送用補助チェーンを形成するチェーン駒が到達して上記ワークを下方から支えている状態を示す図である。
【図9】本発明にかかる搬送方向変換装置を形成する搬送用ローラ上にワークが完全に搭載(移送)された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図9を基に説明する。本実施の形態にかかるものは、図1に示す如く、正転及び逆転の可能な電動モータ1と、当該電動モータ1からの回転駆動力を伝達する駆動チェーン11と、当該駆動チェーン11並びに当該駆動チェーンが係合する駆動スプロケット15(図2参照)を介して上記電動モータ1からの回転駆動力が伝達される駆動軸12と、当該駆動軸12のところに当該駆動軸と一体的に設けられるものであって二つのスプロケットが並列に設けられた形態からなる駆動側ダブルスプロケット2と、当該駆動側ダブルスプロケット2と同じディメンションを有するものであって当該駆動側ダブルスプロケット2の上方側に設けられ、かつ、別途設けられたアイドラースプロケット6(図2参照)とともにワーク9を水平な状態に保持するように設けられる搬送側ダブルスプロケット3と、これら搬送側ダブルスプロケット3、上記アイドラースプロケット6、及び上記駆動側ダブルスプロケット2間に配設されるものであって、上記各ダブルスプロケットを形成する外側スプロケット21、31のところに係合するとともに、その一部に所定の長さに渡って搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用チェーン51と、更には、上記各ダブルスプロケット2、3を形成する内側スプロケット22、32のところに配設されるものであって、一部に搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用補助チェーン52と、からなることを基本とするものである。なお、このような構成からなる搬送ドライブライン39が、例えば図1または図2に示す如く、駆動軸12の両端部のところに1セットづつ設けられ、これによって本搬送方向変換装置が形成されるようになっているものである。
【0015】
このような構成からなるものにおいて、本搬送方向変換装置の主要部を成す搬送ドライブライン39は、例えば図1または図2に示す如く、駆動側ダブルスプロケット2の外側スプロケット21、及び当該駆動側ダブルスプロケット2の上方部に設けられる搬送側ダブルスプロケット3を形成する、その外側スプロケット31、更には当該搬送側ダブルスプロケット3の前方部のところに当該搬送側ダブルスプロケット3とともに水平を保つように設けられるアイドラースプロケット6の3点にて形成される三角形を成すように配設される搬送用チェーン51、からなるものである。そして、このような三角形状の搬送ドライブライン39のところに配設される搬送用チェーン51は、例えば図3に示す如く、本搬送用チェーン51の一部であって、所定の長さを有する範囲内において、搬送用の特殊な形態からなるチェーン駒(例えば図6に示すチェーン駒5)を有するようになっているものである。具体的には、図3に示す如く、搬送側ダブルスプロケット3を形成する、その外側スプロケット31とアイドラースプロケット6との間において、これらの間いっぱいに渡ってチェーン駒5が配設されるようになっているものである。そして、これらの間には、後に述べるワーク9が搭載されるようになっているものである(図8,図9参照)。
【0016】
そして、このように配設された搬送用チェーン51の内側のところには、例えば図1及び図2に示す如く、搬送用補助チェーン52が配設されるようになっている。具体的には、駆動側ダブルスプロケット2の内側スプロケット22、及び上記搬送側ダブルスプロケット3の内側スプロケット32、更には上記アイドラスプロケット6の下方部に設けられる補助アイドラースプロケット72にて形成される三角形のところに上記搬送用補助チェーン52が配設されるようになっているものである。そして、このように配設される本搬送用補助チェーン52にも、所定の範囲内において搬送用チェーン駒5が設けられるようになっている。なお、この搬送用補助チェーン52のところに設けられるチェーン駒5の、その配置状態は、上記搬送用チェーン51上に設けられるものとの間において、位相差が形成されるようになっているものである。具体的には、例えば図4に示す如く、搬送用チェーン51上に形成されたチェーン駒5がワーク9の最後端部を支持するようになった、そのときに、本搬送用補助チェーン52を形成するチェーン駒5の最初のものが上記ワーク9の最後端部を下方から支えるように繰り出されるようになっているものである。すなわち、ワーク9は、上記各チェーン51、52によって、例えば図4に示す如く、常に水平状態が保たれた状態で、本搬送方向変換装置内に保持されるようになっているものである。
【0017】
次に、このような構成からなる上記搬送用チェーン51及び搬送用補助チェーン52を形成する、そのチェーン駒5について説明する。このものは、例えば図6に示す如く、凸字状の形態からなる部材(以下凸字状部材58と言う)と、これら凸字状部材58が2枚平行に設けられた、その間に設けられる転動ローラ55と、からなることを基本とするものである。具体的には、上記凸字状部材58は、両端部に、隣の搬送用チェーン駒5との連結に寄与する連結点Rを有する水平部56と、当該水平部56の略中央部のところから垂直状に設けられる支柱部57と、からなるものである。そして、このような支柱部57の、その先端部のところには、転動ローラ55が回転自在なよう設けられるようになっているものである。このようなチェーン駒5が上記連結点Rのところに、連結ピン59を介して、隣のチェーン駒5と回転自在なように連結されるようになっているものである。このようなチェーン駒5の連結によって上記搬送用チェーン51及び搬送用補助チェーン52が形成されるようになっているものである。
【0018】
次に、上記各チェーン51、52の係合するダブルスプロケット、具体的には、駆動側ダブルスプロケット2及び搬送側ダブルスプロケット3について、図5を基に説明する。なお、これら各ダブルスプロケットは、いずれも同じディメンションを有するものからなるものであり、本実施の形態においては、その代表例として搬送側ダブルスプロケット3を挙げて以下説明をすることとする。これらのものは、例えば図5に示す如く、同じ仕様及び形態を有する二つのスプロケット、すなわち、外側スプロケット31と内側スプロケット32とが、並列に、かつ、同軸上に、一体的に形成されるようになっているものである。そして、このような構成からなる本ダブルスプロケットは、ボールベアリング等からなるベアリング33、34を介して、シャフト35のところに回転自在なように取付けられるようになっているものである。そして更に、上記シャフト35はフレーム8のところに取付けられるようになっているものである。このようなダブルスプロケットが、例えば図1に示す如く、駆動軸12の両端部のところに、更には、左右のフレーム8、8の上端部のところに、左右対称形を成すように設けられるようになっているものである。このようなダブルスプロケット2、3、及びアイドラースプロケット6、更には補助アイドラースプロケット72のところに、搬送用チェーン51あるいは搬送用補助チェーン52が配設されるようになっているものである。
【0019】
次に、上記構成からなる本搬送方向変換装置におけるワーク9の搬送方向変換作動を図7ないし図9を基に説明する。まず、図7に示す如く、ワーク9が搬送ライン91上を移送されて来て、本搬送方向変換装置のところに来ると、ワーク9の前端部の下面側のところに搬送用チェーン51を形成する搬送用チェーン駒5が繰り出されて来る。そして、当該搬送用チェーン駒5の先端部に形成された転動ローラ55が、上記ワーク9の下端面のところを下方から支えるようになる。このような搬送用チェーン駒5が、次々と上記ワーク9の下端面のところに繰り出されて来ることによって、ワーク9は、例えば図8に示す如く、その大部分が上記搬送用チェーン51を形成する搬送用チェーン駒5上に乗移った(搭載された)状態となり、ワーク9は搬送ローラ88の上面の高さまで持上げられた状態となる。すなわち、ワーク9の搭載される転動ローラ55の上面部(図6におけるP点)の位置は図1における搬送ローラ88の上面部であるL点の位置より高い状態となる。
【0020】
なお、このような乗移り行程において、その最終段階においては、上記搬送用チェーン51の繰り出しに遅れた状態で上記搬送用補助チェーン52の繰り出し作動が行われることとなる(図8,図9参照)。これによって、ワーク9は、例えば図9に示す如く、所定の高さを保った嵩上げ状態で搬送ローラ88上へと移送されることとなる。このようにして、ワーク9の搬送方向変換作業が進められることとなる。そして、このようにワーク9の搬送方向変換のための移送作業が完了した状態においては、搬送用チェーン51及び搬送用補助チェーン52は、共にその搬送用チェーン駒5の在る部分が下方へと移動し、各搬送用チェーンの上端面は搬送ローラ88の上面よりも下側へと退いた状態となる。すなわち、図6におけるP点の位置は図1におけるL点の位置よりも低い状態となる。
【符号の説明】
【0021】
1 電動モータ
11 駆動チェーン
12 駆動軸
2 駆動側ダブルスプロケット
21 外側スプロケット
22 内側スプロケット
3 搬送側ダブルスプロケット
31 外側スプロケット
32 内側スプロケット
33 ベアリング
34 ベアリング
35 シャフト
39 搬送ドライブライン
5 搬送用チェーン駒
51 搬送用チェーン
52 搬送用補助チェーン
55 転動ローラ
56 水平部
58 凸字状部材
59 連結ピン
6 アイドラースプロケット
72 補助アイドラースプロケット
8 フレーム
88 搬送ローラ
9 ワーク
91 搬送ライン
























【特許請求の範囲】
【請求項1】
正転及び逆転の可能な電動モータと、当該電動モータからの回転駆動力を伝達する駆動チェーンと、当該駆動チェーンを介して上記電動モータからの回転駆動力が伝達されるものであって後に述べる搬送チェーン等の作動を担う駆動軸と、当該駆動軸のところに当該駆動軸と一体的に設けられるものであって二つのスプロケットが並列に設けられた形態からなる駆動側ダブルスプロケットと、当該駆動側ダブルスプロケットと同じディメンションを有するものであって当該駆動側ダブルスプロケットの上方側に設けられ、かつ、別途設けられたアイドラースプロケットとともにワークを水平な状態に保持するように設けられる搬送側ダブルスプロケットと、これら搬送側ダブルスプロケット、上記アイドラースプロケット、及び上記駆動側ダブルスプロケット間に配設されるものであって、上記各ダブルスプロケットを形成する外側スプロケットのところに係合するとともに、その一部に所定の長さに渡って搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用チェーンと、上記各ダブルスプロケットを形成する内側スプロケットのところに配設されるものであって、一部に搬送用チェーン駒を有する形態からなる搬送用補助チェーンと、からなるようにした構成からなることを特徴とする搬送方向変換装置。
【請求項2】
請求項1記載の搬送方向変換装置において、上記搬送用チェーンの一部に設けられる搬送用チェーン駒を、その側面視の形態が凸字状の形態からなるようにするとともに、当該凸字状形態を形成する水平部の両端部のところには隣りの搬送用チェーン駒と回転自在なように連結される連結点を有し、更には、このような凸字状形態を形成する水平部の中央部のところには当該水平部と一体的に形成されるものであって当該水平部に対して垂直状に形成される支柱部を有し、そして更に、このような支柱部の先端部のところには、回転自在なように形成された転動ローラを有するようにした構成からなることを特徴とする搬送方向変換装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の搬送方向変換装置において、上記搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケットの、その上下方向位置を、当該搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケット間に上記搬送用チェーンが係合した状態において、各チェーン駒のうちの標準駒の部分が係合しているときには当該チェーン駒の上面側が本搬送方向変換装置のところに設けられた搬送ローラの上面よりも下側に来るように設定するとともに、一方、上記チェーン駒のうちの搬送用チェーン駒の部分が上記搬送側ダブルスプロケット及び上記アイドラースプロケットの間に係合するようになったときには、上記搬送用チェーン駒のところに設けられた上記転動ローラの上面が上記搬送ローラの上面よりも上側に来るように設定することとした構成からなることを特徴とする搬送方向変換装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3記載の搬送方向変換装置において、上記アイドラースプロケットの下方部のところに、当該アイドラースプロケットと同じディメンションを有する補助アイドラースプロケットを設けるとともに、これら補助アイドラースプロケット、上記搬送側ダブルスプロケットの内側スプロケット、及び上記駆動側ダブルスプロケットの内側スプロケットの間に、上記搬送用補助チェーンを配設するようにした構成からなることを特徴とする搬送方向変換装置。















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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