説明

携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用

【課題】 携帯型フィットネスモニタリングデバイスにおいて、身体鍛錬運動中の個人に様々な選択肢を提供する。
【解決手段】 携帯型フィットネスモニタリングシステム20は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100、ユーザが行う身体アクティビティ中にパフォーマンスパラメータを検知し、パフォーマンスパラメータデータを専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に送るための、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と無線通信するセンサ、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に直接に接続された携帯型音楽デバイス、及び携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に直接に接続されたオーディオ出力デバイス300を備え、携帯型音楽デバイスから携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を介してオーディオ出力デバイス300に音楽が送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全般的にはフィットネスモニタリングシステムに関する。さらに詳しくは、本発明は、パフォーマンスフィードバックをユーザに提供できるフィットネスモニタリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
身体鍛錬運動は健康なライフスタイル及び個人の福利の維持に重要である。したがって、多くの人が身体鍛錬運動プログラムへの参加を望んでいる。最も成功した身体鍛錬運動プログラムは、個人のフィットネスレベルに合わせられ、1つないしさらに多くの特定のフィットネス目標または身体鍛錬運動目標を達成するように個人を補助することを目的としたプログラムである。個人の目標達成に向かう進捗に関する情報は、個人の身体アクティビティに関係付けられる様々な物理的パラメータ及び/または生理学的パラメータを測定するためのセンサを用いて収集することができる。
【0003】
個人のフィットネスレベル及びその人の特定のフィットネス目標または身体鍛錬運動目標に適切な身体鍛錬運動プログラムの作成/遂行において個人を補助するために、スポーツトレーナーを、またその他の身体鍛錬運動及びフィットネスの専門家も、利用できる。しかし、そのような専門家を雇うには高い費用がかかり得る。さらに、多くの人は多忙なスケジュールのため、個人的に日常ベースで身体鍛錬運動及びフィットネスの専門家と会うための時間をとっておくことは困難である。したがって、多くの人は身体鍛錬運動及びフィットネスの専門家のサービスの利用を控え、例えばその人のフィットネスレベルに合わせられた、身体鍛錬運動プログラムから得ることができる恩恵を決して達成できない。
【0004】
テクノロジーにより、身体アクティビティ中に個人にパフォーマンスフィートバックを提供できる携帯型フィットネスモニタリングデバイスが開発された。そのようなデバイスの中には、身体アクティビティ中に個人に音楽を提供できるデバイスもある。
【0005】
パフォーマンスデータログ作成、パフォーマンスフィードバック及び/または音楽提供の能力をもち、したがって身体鍛錬運動中の個人に様々な選択肢を提供する、携帯型フィットネスモニタリングデバイスを利用する能力のような、改善された機能を有する新規な携帯型フィットネスモニタリングシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、身体鍛錬運動中の個人に様々な選択肢を提供する携帯型フィットネスモニタリングデバイスを利用する能力のような、改善された機能を有する新規な携帯型フィットネスモニタリングシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス、ユーザが身体アクティビティを行っている間のパフォーマンスパラメータを検知し、パフォーマンスパラメータデータを専用携帯型フィットネスモニタリングデバイスに送るための、携帯型フィットネスモニタリングデバイスと通信するセンサ、携帯型フィットネスモニタリングデバイスに直接に接続された音楽デバイス、及び携帯型フィットネスモニタリングデバイスに直接に接続されたオーディオ出力デバイスを備え、携帯型音楽デバイスから携帯型フィットネスモニタリングデバイスを介してオーディオ出力デバイスに音楽が送られる、携帯型フィットネスモニタリングシステムに関する。
【0008】
本発明の実施形態は、オーディオパフォーマンスフィードバックをユーザに送るためのオーディオ出力を有する携帯型フィットネスモニタリングデバイス、及び携帯型フィットネスモニタリングデバイスを介して携帯型オーディオ出力に音楽データを送るための携帯型フィットネスモニタリングデバイスと通信する音楽デバイスを備え、携帯型オーディオ出力によって再生される音楽がオーディオパフォーマンスフィードバックによって変更される場合、オーディオパフォーマンスフィードバックの音量が変更直前の音楽の音量に基づいて設定される、携帯型フィットネスモニタリングシステムにも関する。
【0009】
本発明のさらなる実施形態、特徴及び利点は、また本発明の様々な実施形態の構造及び動作も、添付図面を参照して、以下で詳細に説明される。
【0010】
本明細書に組み入れられて本明細書の一部をなす添付図面は、さらに、限定としてではなく例として、記述とともに本発明の原理の説明に役立ち、当業者による本発明の利用を可能にするに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングシステムを使用しているアスリートの説明図である。
【図2】図2は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスのコンポーネントのブロック図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態にしたがう、コンピュータ及び/またはサーバと対話している携帯型フィットネスモニタリングデバイスの説明図である。
【図4】図4は本発明の一実施形態にしたがうユーザインターフェースの説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングシステムを使用しているアスリートの説明図である。
【図6】図6は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスのコンポーネントのブロック図である。
【図7】図7は本発明の一実施形態にしたがう心拍数ゾーン範囲を示す表である。
【図8】図8は本発明の一実施形態にしたがうトレーニンググルーチンの説明図である。
【図9−1】図9−1は本発明の一実施形態にしたがう例示的オーディオパフォーマンスフィードバックを示す表である。
【図9−2】図9−2は図9−1の続きである。
【図10】図10は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングシステムを使用しているアスリートの説明図である。
【図11】図11は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスのコンポーネントのブロック図を示す。
【図12】図12は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスの前面図である。
【図13】図13は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスの背面図である。
【図14】図14は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスの側面図である。
【図15】図15は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスの上面図である。
【図16】図16は本発明の一実施形態にしたがう言語ファイルパッケージの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面に示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明をここで詳細に説明する。「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」、等への言及は、説明される実施形態は特定の特徴、構造または特性を有し得るが、全ての実施形態がその特定の特徴、構造またはその特性を有する必要はないであろうことを示す。さらに、そのような語句が同じ実施形態を指す必要はない。さらに、特定の特徴、構造または特性がある実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態との関連においてそのような特徴、構造または特性が認められるか否かは当業者の知識の範囲にゆだねられる。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態にしたがう、アスリート10にパフォーマンスフィードバックを提供するための携帯型フィットネスモニタリングシステム20を使用しているアスリートの説明図である。図1に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングシステム20は1つないしさらに多くの携帯型センサ200と通じる携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を備える。携帯型フィットネスモニタリングシステム20はパフォーマンスデータログ作成及び/またはエンターテイメント(例:音楽)をアスリート10に提供することもできる。
【0014】
アスリート10は、例えば、ランニング、ウォーキング、自転車走、スケート、水泳、スキー、エアロビクス、ウエイトリフティング及び/またはその他の適する個人スポーツまたはチームスポーツのような、様々な身体アクティビティにともなって携帯型フィットネスモニタリングシステム20を使用することができる。したがって、例えば、「アスリート」、「ランナー」、「身体鍛錬運動者」及び「ユーザ」のような語句は、本明細書において互換で用いられ得る。
【0015】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、身体アクティビティ中のアスリート10によって、着用されるか、携行されるか、または別の形で支持され得る。図1の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はアスリート10の腰のところでアスリート10のウエストバンドにクリップ留めされている。別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、例えば、アスリート10の前腕、胸、腰または脚のような、アスリート10の身体のどこか他に、あるいは、例えば、シャツ、ショートパンツ、靴、サングラスまたは帽子のような、アスリート10が着用する衣服に、確実に留め付けることができる。
【0016】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100及びセンサ200は相互に有線通信または無線通信することができる。モニタリングデバイス100及びセンサ200は、以下のプロトコル:Dynastream InnovationsによるANT及びANT+,ブルートゥース低エネルギー技術またはBlueRobin、の内の1つないしさらに多くを用いて、ネットワークを介して通信することができる。フィットネスモニタリングシステム100に適する他の既知の通信プロトコルを用いることができる。さらに、いくつかの実施形態において、モニタリングシステム100は、フィットネス用途の他に(例えば医療デバイス用途に)用いられるように適合させることができる。したがって、医療デバイス用途に適する既知の通信プロトコルも用いることができる。
【0017】
センサ200は、アスリート10の身体アクティビティに関連付けられる1つないしさらに多くのパフォーマンスパラメータを測定することができ、パフォーマンスパラメータデータを携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に送ることができる。語句「パフォーマンスパラメータ」はアスリート10の身体アクティビティに関連付けられる物理的パラメータ及び/または生理学的パラメータを含むことができる。測定される物理的パラメータには、時間、距離、速度、ペース、ペダルを踏む回数、車輪回転数、歩数、歩幅、滞空時間、歩度、標高、歪及び衝撃力を含めることができるが、これらには限定されない。測定される生理学的パラメータには、心拍数、呼吸数、血中酸素レベル、血流量、水分補給レベル、消費カロリー、筋肉疲労または体温を含めることができるが、これらには限定されない。本発明の一実施形態においては、図1に示されるように、心拍数センサ202がアスリート10の胸に取り付けられ、加速度計204がアスリート10の靴に取り付けられる。歩数計、脈拍計、温度計、高度計、圧力センサ、歪ゲージ、自転車パワーメータ、自転車のクランクまたは車輪の位置センサ、磁気センサ、ジャイロスコープ、抵抗センサ、力センサ、またはユーザのパフォーマンスパラメータを検出するためのその他のセンサ200を含むがこれらには限定されない、その他のセンサ200は、本発明の範囲及び精神の内にあると見なされる。
【0018】
本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とすることができる。語句「専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス」は、デバイス100が本発明の携帯型フィットネスモニタリングシステム20とは別の目的に役立つことはできないことを示す。例えば、携帯電話、電子手帳またはデジタル音楽ファイルプレイヤー(例:MP3プレイヤー)は、本明細書で用いられるような「専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス」と見なすことはできない。この態様ではいくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、より単純で、及び/またはより効率的なデバイスを提供することができる。
【0019】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、本明細書で定義されるような、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100ではないかもしれないが、それでもいくつかの機能は実施できないであろう。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100自体は、例えば、デジタル音楽ファイル(例:MP3)を格納できず、電話をかけることまたは受けることができず、eメール及び/またはテキストメッセージの送受を行えず、現在時刻をビジュアル表示できず、あるいは一体型ディスプレイによるパフォーマンスパラメータ情報のビジュアル表示を行えない。そのような機能の1つないしさらに多くを欠いているデバイス100は、大きさ、重量、複雑さ及びコストが低減されるから、望ましいであろう。
【0020】
あるいは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は上記機能のいくつかまたは全てを実施できるであろう。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、本明細書で定義されるような、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100ではないかもしれず、上述したように、いくつかの機能を実施できないかもしれないが、他のことはともかく、例えば、いくつかのタイプのMP3またはその他のオーディオファイルを格納できるであろう。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、以下でさらに詳細に説明されるように、オーディオパフォーマンスフィードバックファイル304を格納できるが、同じく以下でさらに詳細に説明されるように、音楽ファイル508を格納することはできない。オーディオパフォーマンスフィードバックファイル304だけは格納できるが音楽ファイル508は格納できないことは、メモリ容量が小さいデバイス100は、大きさ、重量、複雑さ及び/またはコストが低減されるから、望ましいであろう。
【0021】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はオーディオパフォーマンスフィードバックファイル304及び音楽ファイル508のいずれも格納できる。
【0022】
図2を参照すれば、一実施形態において携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、プロセッサ102,メモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108及び、デバイスの機能を実施するために動作可能な態様で接続された、コンピュータ入力/出力110を備えることができる。
【0023】
プロセッサ102はメモリ104に格納されたアプリケーションプログラムを実施するように適合される。プロセッサ102は、例えば、名称を「スポーツエレクトロニクストレーニングシステム及びその応用(Sports electronics training system, and Application thereof)」とする、米国特許出願公開第2009/0047645号明細書に開示されるような、アナログ信号またはデジタル信号の処理アルゴリズムを実施することもできる。上記明細書の開示はその全体が本明細書に参照として含まれる。プロセッサ102はメモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108及びコンピュータ入力/出力110に動作可能な態様で接続される。一実施形態において、プロセッサ102は、米国ワシントン州リンウッド(Lynwood)のサイプレスマイクロシステムズ(Cypress Microsystems)社でつくられた、モデル番号CY8C20666とすることができる。
【0024】
メモリ104は、アプリケーションプログラム命令を格納するように、また記録されたパフォーマンスパラメータデータをセーブするように、適合される。一実施形態においてメモリ104は本明細書に説明される携帯型フィットネスモニタリングシステム20の機能態様を実施するために用いられるアプリケーションプログラムを格納できる。メモリ104はリードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリのいずれをも含むことができる。
【0025】
ユーザ入力コントロール106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と対話するためアスリート10によって用いられ得る。一実施形態において、ユーザ入力コントロール106は1つないしさらに多くの、入力ボタン、スイッチまたはキーを含むことができる。これらのボタン、スイッチまたはキーのそれぞれの機能は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の動作モードに基づいて定めることができる。一実施形態において、ユーザ入力コントロール106はタッチパッドまたはスクロールパッド及び/またはタッチスクリーンボタンを含むことができる。別の実施形態において、ユーザ入力コントロール106は音声操作コントロールとすることができる。
【0026】
センサ受信器108は携帯型フィットネスモニタリングシステム20のセンサ200との有線通信または無線通信が可能ないずれかのデバイスとすることができる。一実施形態において、センサ受信器は携帯型センサ200と無線通信するために用いられる低電力受信器である。センサ受信器108はアンテナを有することができ、2.4GHz帯のような免許不要周波数帯で動作することができる。一実施形態において、センサ受信器108はセンサ200との双方向通信が可能なトランシーバとすることができる。
【0027】
コンピュータ入力/出力110は、以下でさらに詳細に説明されるように、パーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602との有線通信または無線通信が可能な、いずれかの入力/出力デバイスまたはトランシーバとすることができる。
【0028】
図1及び2の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、パフォーマンスフィードバックを提供するための、一体形成ビジュアルディスプレイデバイスまたは一体形成オーディオ出力デバイスを有することができない。この実施形態は、アスリート10の身体で支持される携帯型ビジュアルディスプレイデバイスまたは携帯型オーディオ出力デバイスへのビジュアルデータまたはオーディオデータの有線送信または無線送信のための送信器またはトランシーバも有することができない。したがって、図1及び2の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は主に受動データロガーとして機能できる。本明細書で用いられるような語句「受動データロガー」は、デバイス100がパフォーマンスパラメータデータを受け取って記録することはでき、以下でさらに詳細に説明されるように、パーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602にパフォーマンスパラメータデータを送信することはできるが、デバイス100が身体アクティビティ中にリアルタイムでアスリート10にパフォーマンスパラメータフィードバックを提供できないことを示す。
【0029】
一実施形態において、図3に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は有線通信または無線通信を用いてパーソナルコンピュータ600と通信することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とパーソナルコンピュータ600の間の有線通信は、例えば、パーソナルコンピュータ600の通信ポートに差し込まれた通信線を用いてパーソナルコンピュータ600に取り付けられたドッキングユニット601に携帯型フィットネスモニタリングデバイス100をおくことによって、達成することができる。別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とパーソナルコンピュータ600の間の有線通信は、例えば、デバイス100とコンピュータ600の間をケーブルで接続することによって、達成することができる。デバイス100のコンピュータ入力/出力110及びコンピュータ600の通信ポートは、USBポートを有することができる。デバイス100とコンピュータ600を接続するケーブルは、USB-AまたはUSB-Bのレギュラープラグ、ミニプラグまたはマイクロプラグを含むがこれらには限定されない、適するUSBプラグをもつUSBケーブルとすることができる。
【0030】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とパーソナルコンピュータ600の間の無線通信は、例えば、(例えばインターネットのような)無線広域ネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)または無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)(総称して、無線エリアネットワークまたはWAN)を用いて、達成することができる。当業者には周知であるように、WANの実施に適する多くの既知の標準プロトコルまたは独自プロトコルがある(例:TCP/IP,IEEE802.16及びブルートゥース)。したがって、本発明は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と本発明のフィットネスモニタリングシステム20サービスの様々な要素の間の通信のためのいずれか特定のプロトコルの使用に限定されない。
【0031】
一実施形態において、デバイス100は携帯電話に用いられるようなWWAN通信システムと通信することができる。例えば、WWAN通信システムは複数の地理的に分散配置された通信塔及び基地局システムを備えることができる。通信塔は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のような、長距離双方向電波通信無線デバイスをサポートする1基ないしさらに多くのアンテナを備えることができる。アンテナとデバイス100の間の電波通信は、既知のまたは将来開発されるいずれかの無線プロトコル、例えば、CDMA,GSM,EDGE,3G,IEEE802.x(例:IEEE802.16(WiMAX)),等に準拠する電波信号を利用することができる。基地局システム及びセル式通信塔によって携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に空中送信される情報はさらに、例えばインターネットを含む、1つないしさらに多くの別の回線交換通信ネットワークまたはパケット交換通信ネットワークに送信されるかまたはそのような通信ネットワークから受信することができる。
【0032】
図3に示されるように、パーソナルコンピュータ600とサーバ602の間でネットワーク604を介して通信を行うこともできる。一実施形態において、ネットワーク604はインターネットである。インターネットは、データを通信するためにインターネットプロトコル(TCP/IP)を用いる、サーバ、ルータ、交換機及び通信回線の全世界的集合体である。ネットワーク604は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,サーバ602及びドッキングユニット601の内のいずれか2つないしさらに多くの間の通信のために用いることもできる。本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とサーバ602の間でネットワーク604を介して直接に、すなわちパーソナルコンピュータ600及びドッキングユニット601を介さずに、情報を通信することができる。
【0033】
図1及び2に示される本発明の実施形態に関しては、パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604,サーバ602及びドッキングユニット601のいずれの間でも様々な情報を通信することができる。そのような情報には、例えば、パフォーマンスパラメータデータ、(携帯型フィットネスモニタリングデバイス100及びセンサ200の設定を含む)デバイス設定、ソフトウエア及びファームウエアを含めることができる。
【0034】
本発明の様々な要素間の通信は、身体アクティビティが完了した後に、あるいは身体アクティビティ中にリアルタイムで、行うことができる。さらに、例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とパーソナルコンピュータ600の間の対話と、パーソナルコンピュータ600とサーバ602の間の対話は、別の時点に行うことができる。
【0035】
本発明のシステム20の一実施形態において、アスリート10は図1及び2のモニタリングデバイス100を以下のように用いることができる。アスリート10が身体アクティビティを開始する前に、アスリート10は、履物の足首に加速度計204を、また胸に心拍数センサ202を、確実に留め付けることができる。アスリート10は1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いることで携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を起動させることができる。この時点で、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、センサ200から携帯型フィットネスモニタリングデバイス100への心拍数データ及び加速度データの送信を開始するために、WPANを介してセンサ200を認識し、センサ200との通信を開始する。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はアスリート10によって着用されるか、携行されるか、または別の形で支持され得る。
【0036】
アスリート10が身体アクティビティを遂行している間、センサ受信器108は心拍数センサ202及び加速度計204からパフォーマンスパラメータデータを受け取る。
【0037】
心拍数センサ202及び加速度計204は検出されるイベント(例:一拍動または一歩)毎に1つの電波パルスを無線送信できる。あるいは、センサ200は、ユーザ10の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100によるユーザ10に付帯していない近在の別のデバイス100からのデータ信号の受信を防止する、一意的にコード化されたデータ信号を無線送信できる。センサ200と携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の間の送信は、リアルタイムで、あらかじめ定められた定期的間隔で、指定されたイベントの発生時に、ユーザ10が身体アクティビティを完了した後に、またはその他いずれかの適当な時点に、行うことができる。
【0038】
心拍数センサ202及び加速度計204は当業者には周知の原理及び手法にしたがって動作する。心拍数センサは、例えば、米国カンザス州オレイサ(Olathe)のGarmin Ltd.から提供されるようなセンサ200とすることができる。加速度計204は、例えば、時計/ストップウオッチが内蔵されているかまたはいない、米国カンザス州オレイサのGarmin Ltd.から提供されるForerunner305のような加速度計ベース速度センサとすることができる。例えば、米国マサチューセッツ州ノーウッド(Norwood)のアナログデバイシーズ社または米国ニューヨーク州イサカ(Ithaca)のKionix, Inc.から提供されるような、他のセンサ200を用いることができる。一実施形態において、加速度計は、例えば、歩数計、モーションセンサ、位置センサまたはGPS利用速度センサで置き換えることができる。
【0039】
ここでの説明は主として、センサ200が心拍数202または加速度計204である実施形態に向けられているが、当業者には、様々なパフォーマンスパラメータセンサ200が利用され得ることが容易に認められるであろう。
【0040】
パフォーマンスパラメータデータが携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に送信されると、パフォーマンスパラメータデータはメモリ104に格納され得るか、またはサーバ602に転送され得る。パフォーマンスパラメータデータが携帯型フィットネスモニタリングデバイス100にリアルタイムで連続的に送信される場合、パフォーマンスパラメータデータはサーバ602にもリアルタイムで連続的に送信され得る。パフォーマンスパラメータデータは格納または送信に先立ってプロセッサ102で処理され得る。一実施形態において、パフォーマンスパラメータデータはセンサ202自体によって前処理される。
【0041】
アスリート10が身体アクティビティを終えた後、アスリート10はユーザ入力コントロール106を用いることで携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を停止させることができる。あるいは、本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はセンサ200からパフォーマンスパラメータデータを受け取らなくなると自動的に停止することができる。デバイス200は、1つまたはさらに多くのコンポーネントへの電力が減じられるかまたは切られる、低電力のスタンドバイモードまたは「スリープ」モードに入ることができる。この態様において、フィットネスモニタリングデバイス100は、デバイスがその後に再起動されるときに、より迅速に及び/またはより効率的に起動できる、「ソフト」オフを提供できる。停止手順の開始時に、デバイス100はさらに、停止に先立って、データファイルまたはその他の記録が完全にセーブされ、閉じるのが早すぎないことを確実にする。これは記録されたパフォーマンスパラメータデータの喪失を避けるために望ましいであろう。身体アクティビティが完了すると、アスリート10は、以下で説明されるように、いずれの格納されたパフォーマンスパラメータデータのパーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602への有線または無線での転送も開始することができる。あるいは、デバイス100またはコンピュータ600及び/またはサーバ602がデータの転送を開始することができる。一実施形態において、デバイス100からコンピュータ600及び/またはサーバ602へのパフォーマンスパラメータデータまたはその他のデータの転送は、デバイスがソフトオフの低電力状態にあっても、行うことができる。
【0042】
パーソナルコンピュータ600またはサーバ602に転送され、格納される情報は、後刻にアスリート10がアクセスすることができる。サーバ602に格納される場合、アスリート10は、後刻に、パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100からサーバ602に送られたアクティビティ後パフォーマンス情報にアスリート10のパーソナルコンピュータ600からネットワーク604を介してアクセスすることができるであろう。本発明の別の実施形態において、パーソナルコンピュータ600の側の第三者(例:トレーナー、コーチ、友人または家族)がネットワーク604を通じサーバ602を介してアスリート10のパフォーマンスに関するリアルタイムパフォーマンス情報または履歴パフォーマンス情報にアクセスすることができるであろう。
【0043】
パーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602は、アスリート10に様々なフィットネスモニタリングサービスを提供できる多くの様々なモジュールを含むように構成されたソフトウエアを有することができる。それぞれのモジュールはパーソナルコンピュータ600においてユーザ10に提示することができる1つないしさらに多くのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)(例えば、インターネットを介してアスリートがアクセスできるウエブサイトのウエブページ)をサポートできる。図4は、身体アクティビティ中に記録され、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100からパーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602に転送されたパフォーマンスパラメータデータから得られた心拍数グラフ及びその他の情報を示す、履歴モジュール606によって提示されるGUIウインドウの例示的な説明図である。その他のグラフィカルユーザインターフェースは、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Fitness Monitoring Services)」とする、本明細書と同日に出願され、共通に所有される米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0860000号))の明細書にさらに詳細に開示されている。上記明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0044】
同様の参照数字が同様の要素を指す、図5を参照して、本発明の別の実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングシステム20が次に説明される。携帯型フィットネスモニタリングシステム20は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,携帯型センサ200,オーディオ出力デバイス300及びビジュアルディスプレイデバイス400を備える。図5の実施形態の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100及びセンサ200は図1に関して説明したデバイス及びセンサと同様の構造及び機能を有することができる。
【0045】
一実施形態において、オーディオ出力デバイス300及びビジュアルディスプレイデバイス400は図5に示されるモニタリングシステム20に備えずにおくことができる。一実施形態において、複数の身体アクティビティ中に携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を利用しているアスリート10は、いくつかの身体アクティビティをオーディオ出力デバイス300またはビジュアルディスプレイデバイス400を用いずに、いくつかの身体アクティビティをビジュアルディスプレイデバイスは用いるがオーディオ出力デバイス300は用いずに、いくつかの身体アクティビティをオーディオ出力デバイス300は用いるがビジュアルディスプレイデバイスは用いずに、及び/またはいくつかの身体アクティビティをデバイス300及び400のいずれも用いて、実施することを選択できる。このようにすれば、本発明の実施形態は、アスリート10の様々な必要に適するようないくつかの異なる機能構成が可能な、フレキシブル携帯型フィットネスモニタリングシステム20を提供することができる。したがって、システム20の様々なコンポーネントは、個別に、または多くの可能な組合せのいずれかで、販売することができるであろう。
【0046】
オーディオ出力デバイス300を備えるシステム20において、デバイス300は、オーディオコンテンツを提供するように適合された、アスリート10の身体に留め付けられた携帯型オーディオ出力デバイス300とすることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、オーディオ出力送信器112を介して、1つないしさらに多くのオーディオ出力デバイス300にオーディオデータを有線または無線で送信できるであろう。一実施形態において、オーディオ出力デバイス300は一対のヘッドフォン302であり、オーディオ出力送信器112はヘッドフォン302のジャックプラグを受けることができるオーディオ出力ジャックである。スピーカーを含むがこれには限定されない、その他のオーディオ出力デバイス300を用いることができる。
【0047】
ビジュアルディスプレイデバイス400を備えるシステムにおいて、デバイス400はアスリート10の身体に留め付けられた携帯型ビジュアルディスプレイデバイス400とすることができ、ビジュアルコンテンツを提供することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、ビジュアルディスプレイ送信器114を介して、1つないしさらに多くのビジュアルディスプレイデバイス400にビジュアルデータを有線または無線で送信できるであろう。一実施形態において、ビジュアルディスプレイデバイス400は1つないしさらに多くのディスプレイを有するリストバンド402であり、ビジュアルディスプレイ送信器114はビジュアルデータをリストバンド402に送信できるアンテナを有する無線送信器である。一実施形態において、ビジュアルディスプレイデバイス400は、名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用(Portable Fitness Monitoring Systems with Displays, and Applications Thereof)」とする、米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0850000号))の明細書に開示されているようなデバイスを含むことができる。
【0048】
図6を参照すれば、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、デバイス100の機能を提供するために動作可能な態様で接続された、プロセッサ102,メモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108,コンピュータ入力/出力110,オーディオ出力送信器112及びビジュアルディスプレイ送信器114を有することができる。
【0049】
図5の実施形態の、プロセッサ102,メモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108(またはトランシーバ)及びコンピュータ入力/出力110は、図2に関して説明したそれぞれと同様の構造及び機能を有することができる。
【0050】
図5の実施形態において、メモリ104は、アプリケーションプログラム命令の格納及び記録されたパフォーマンスパラメータデータのセーブに加えて、例えば、以下でさらに詳細に説明されるようにトレーニングルーチン608を格納するために用いることができる。プロセッサ102はトレーニングルーチン608を実行することもできるであろう。
【0051】
図5及び6の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、パフォーマンスフィードバックを提供するための一体型ビジュアルディスプレイまたは一体型オーディオ出力デバイスを有することはできない。しかし、この実施形態は、アスリート10の身体で指示された携帯型ビジュアルディスプレイデバイス400またはオーディオ出力デバイス300へのビジュアルデータまたはオーディオデータの有線送信または無線送信のための送信器112及び114を有することができる。したがって、図5及び6の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は身体アクティビティ中にオーディオ情報及びビジュアル情報をアスリート10に提供することができるであろう。一実施形態において、送信器112及び/または114は、1つないしさらに多くのオーディオ出力デバイス300及び/またはビジュアルディスプレイデバイス400との双方向通信が可能なトランシーバとすることができる。
【0052】
図3に関して上述した態様とほとんど同じ態様で、パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604及びサーバのいずれの間でも、情報を通信することができる。パフォーマンスパラメータデータ、(携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,センサ200,オーディオ出力デバイス300及びビジュアルディスプレイデバイス400の設定を含む)デバイス設定、ソフトウエア及びファームウエアの通信に加えて、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604及びサーバ602は、以下でさらに詳細に説明されるように、トレーニングルーチン608及びオーディオパフォーマンスフィードバックファイル304も通信することができる。
【0053】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス300の設定、オーディオ出力デバイス300の設定、ビジュアルディスプレイデバイス400の設定、トレーニングルーチン608及びオーディオパフォーマンスフィードバックファイルファイル304はゾーンベースシステムに関係付けることができる。本発明のゾーンベースシステムにおいて、ゾーンは、例えばアスリート10の最高心拍数または最高速度のパーセンテージの範囲として、定義することができる。それぞれのゾーンには特定の色を割り当てることができる。アスリート10の最高心拍数または最高速度は、初めに、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600またはサーバ602に、名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用(Portable Fitness Monitoring Systems with Displays, and Applications Thereof)」とする、共通に所有され、本出願と同日に出願された、米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0850000号))の明細書に開示されているような、多くの方法で与えることができる。上記出願明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0054】
図7は本発明の一実施形態のための最高心拍数に基づくゾーン定義の例示的説明である。アスリート10の最高心拍数の65%〜75%の範囲の賦活ゾーンには青色を割り当てることができる。アスリート10の最高心拍数の75%〜85%の範囲の耐久ゾーンには緑色を割り当てることができる。アスリート10の最高心拍数の85%〜90%の範囲の強度ゾーンには黄色を割り当てることができる。最後に、アスリート10の最高心拍数の90%〜95%の範囲のパワーゾーンには赤色を割り当てることができる。これらの範囲と色の組合せは例示に過ぎず、数多くのその他の範囲及び/または色を用いることができる。
【0055】
ゾーンは前もって定められたフィットネス目標に基づいて割り当てられる。例えば、賦活ゾーン(青)はアスリート10の有酸素運動ベースの構築を可能にする心拍数範囲に割り当てることができる。耐久ゾーン(緑)はアスリート10の心血管強度及び消費カロリーの構築を可能にする心拍数範囲に割り当てることができる。強度ゾーン(黄)はアスリート10の有酸素運動閾及び耐久性の向上を可能にする心拍数範囲に割り当てることができる。パワーゾーン(赤)はアスリート100のエアロビクス閾及び代謝の向上を可能にする心拍数範囲に関係付けることができる。
【0056】
次ぎに、ゾーンベースシステムを有する、図5及び6に示されるフィットネスモニタリングシステム100の動作が、本発明の一実施形態にしたがって、説明される。アスリート10が身体アクティビティを始める前に、アスリート10は身体にセンサ200を確実に留め付け、上述したように、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いて携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を起動させることができる。アスリート10は、以下でさらに詳細に説明されるように、デバイス100のメモリ104にセーブされている1つないしさらに多くのトレーニングルーチン608から特定のトレーニングルーチン608を、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106により、選択することもできる。この時点で、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はセンサ200を認識し、センサ200と通信を開始することができる。アスリート10は身体アクティビティを遂行し、センサ受信器108がパフォーマンスパラメータデータを受信する。
【0057】
パフォーマンスパラメータデータが携帯型フィットネスモニタリングデバイス100にリアルタイムで連続的に送信される場合、プロセッサ102は、ゾーンベースシステムを具現化している、メモリ104に格納されたプログラムにしたがってデータを処理することができる。例えば、心拍数ゾーンベースシステムが用いられ、ユーザ10の最高心拍数がメモリ104に入力されていれば、オーディオ出力デバイス300またはビジュアルディスプレイデバイス400を介してアスリート10にリアルタイムでパフォーマンスフィードバックを提供することができる。例えば、プロセッサ102がアスリート10の最高心拍数の80%であると判定した心拍数でアスリート10が身体鍛錬運動をしていれば、オーディオ出力デバイス300は「耐久ゾーン内にいる」または「緑ゾーンにいる」と告げることができる。ビジュアルディスプレイデバイスは緑色LEDを点けることができる。
【0058】
一実施形態において、特定の心拍数ゾーンに対応する、ビジュアルディスプレイデバイス400によって発光される色は、ゾーン内で発生する心拍数の測定値に応答して、特性が変わることができる。例えば、緑色発光は緑ゾーンの下限近くの心拍数レベルから緑ゾーンの上限近くの心拍数レベルへの心拍数測定値の高まりに応答して特性が変わることができる。特性変化は、例えば、明るさまたは強度の変化とすることができる。一実施形態において、緑色光は、ユーザ10の心拍数測定値が緑ゾーン内で高まるにつれて、比較的明るいかまたは弱い光から比較的暗いかまたは強い光に変化することができる。
【0059】
ゾーンベースシステムに結び付けられていない、オーディオ出力デバイス300及び/またはビジュアルディスプレイ400を介してリアルタイムでパフォーマンスフィードバックをアスリート10に与え得ることは当然であろう。例えば、プロセッサ102がアスリート10の最高心拍数の80%であると判定した心拍数でアスリート10が身体鍛錬運動をしていれば、オーディオ出力デバイス300は「現在の心拍数は最高値の80%」または「現在の心拍数は150」と告げることができる。一実施形態において、ビジュアルディスプレイデバイス400はユーザ10の心拍数に比例するレートでLEDを点滅させることができる。
【0060】
一実施形態において、トレーニングルーチン608に結び付けられた、さらに進んだパフォーマンスフィードバックまたはコーチ指導/助言をアスリート10に与えることができる。パーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602はアスリート10に様々なフィットネスモニタリングサービスを提供できる多くの様々なモジュールを含むように構成されたソフトウエアを有することができる。それぞれのモジュールはパーソナルコンピュータ600においてユーザ10に提示され得る1つないしさらに多くのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)をサポートできる。図8は、アスリート10の計画されたトレーニングルーチン608のグラフィック表示を示す、プランモジュール610によって提示されるGUIウインドウの例示的説明図である。
【0061】
アスリート10は、デフォルトのトレーニングルーチン608を選択するために、カスタムトレーニングルーチン608を作成するために、または個別のトレーニングルーチン608からなる全体トレーニングプランを選択またはカスタム化するためさえにも、プランモジュール610を利用することができるであろう。トレーニングルーチン608はバーチャルカレンダー上でスケジュールを立てることができ、あるいは特定の日付に割り当てずにセーブすることができる。トレーニングルーチン608及びプランの作成は、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Fitness Monitoring Services)」とする、本明細書と同日に出願され、共通に所有される、米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0860000号))の明細書にさらに詳細に開示されている。上記明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0062】
図8に示されるように、ユーザ10は、上述したゾーンベースシステムにしたがう、6つの異なる強度を異なる時間長で含むトレーニングルーチン608を選択または作成している。トレーニングルーチン608は、例えば、青ゾーンにおける5分間のウオームアップ、次いで緑ゾーンにおける10分間のジョギング、続いて黄ゾーンにおける5分間のランニングを含むことができる。図示される例において、アスリート10は次いで、一連の青ゾーン、緑ゾーン及び黄ゾーンのアクティビティを反復するであろう。
【0063】
トレーニングルーチン608が選択または作成された後、トレーニングルーチン608は、有線通信または無線通信により、コンピュータ600またはサーバ602から携帯型フィットネスモニタリングデバイス100にコンピュータ入力/出力110を介して送ることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は1つないしさらに多くのトレーニングルーチン608を受取り、メモリ104に格納することができる。プロセッサ102はトレーニングルーチン608を実行することができるであろう。
【0064】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100には、多くのデフォルトであるかまたは前もってローディングされたトレーニングルーチン608を与えておくことができる。このようにすれば、アスリート10は、初めにコンピュータ600またはサーバ602からトレーニングルーチン608を受け取っていなくとも、トレーニングルーチン608に参加しながら身体アクティビティを遂行できるであろう。
【0065】
アスリート10が身体アクティビティを始める前に、アスリート10はセンサ200を身体に確実に留め付け、上述したように、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いることで携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を起動させることができる。この時点で、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100をセンサ200を認識し、センサ200と通信を開始することができる。アスリート10は1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いてメモリ104に格納されている1つないしさらに多くのトレーニングルーチン608から選択することもできる。アスリート10は次いで、トレーニングルーチン608にしたがって指導されながら身体アクティビティを遂行することができ、この間、センサ受信器108がフォーマンスパラメータデートを受け取る。
【0066】
図8のトレーニングルーチン608に対して、トレーニングルーチン608を処理している携帯型フィットネスモニタリングデバイス608は、例えば、「さあ始めよう」または「青ゾーンに入るまで強度を上げろ」のような、予備的な音声コーチ指導/助言を与えることができる。パフォーマンスパラメータデータが携帯型フィットネスモニタリングデバイス100にリアルタイムで連続的に送信される場合、プロセッサ102はトレーニングルーチン608及び、ゾーンベースシステムを具現化している、メモリ104に格納されているプログラムにしたがってデータを処理することができる。
【0067】
例えば、ユーザ10が初めの5分間の青ゾーンインターバルの中間にいて、青ゾーン強度を維持しているとすれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイスは「現在の心拍数は125。目標の青ゾーン強度は達成した。あと2分30秒間青ゾーン強度を維持しろ」と告げることができる。ユーザ10があるゾーンに与えられた時間いるべきであるが、そうではない場合、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は適切な指導を与えることができる。例えば、ユーザ10が初めの10分間の緑ゾーンインターバルの中間にいるべきであるが青ゾーン強度しか維持していなければ、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は「現在の心拍数は125。緑ゾーンに入るまで強度を上げろ」と告げることができる。ユーザ10が黄ゾーン強度にあれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は「現在の心拍数は145。緑ゾーンに戻るまで強度を落とせ」と告げることができる。ユーザ10があるインターバルを終了して次のインターバルを始めるときに、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、例えば「緑ゾーンインターバルは終わった。5分間黄ゾーンに入るように強度を上げろ」という、指示及び告知を与えることができる。
【0068】
一実施形態において、ビジュアルディスプレイデバイス400もLEDを点けることによってフィードバックを与えることができる。例えば、一実施形態において、LEDによって表示される色は、その時点で検知されるパフォーマンスパラメータデータに基づいて、その時点でアスリート10がいるゾーンに対応することができる。上述したように、ゾーン内で生じる心拍数測定値の変化に応じて、色の特性は変わることができる。
【0069】
別の実施形態において、LEDで表示される色はトレーニングルーチン608にしたがってアスリートを指導するために用いることができる。一実施形態において、ディスプレイデバイス400は2つの独立した色表示領域を有することができる。例えば、一方の色表示領域はLEDを有することができ、このLEDの色は、上述したようにアスリートの心拍数測定値に基づいて、その時点でアスリートがいるゾーンに応じて変化する。他方の色表示領域は別のLEDを有することができ、このLEDの色は、アスリートのトレーニングルーチン608に基づき、どのゾーンにアスリートがいるべきかにしたがって変化する。したがって、一方のLEDはどのゾーンにアスリート10がいるかについてアスリート10に表示することができ、他方のLEDはどのゾーンにアスリート10がいるべきかについての指示をアスリート10に与えることができるであろう。
【0070】
LEDによるカラー表示がトレーニングルーチン608にしたがってアスリートを指導するために用いられる別の実施形態においては、ただ1つの色表示領域が存在することができる。この実施形態において、LEDの色はその時点でアスリート10がいるゾーンに対応することができるが、アスリート10が所望のゾーンに入るためには速度を速めるべきか緩めるべきかをLEDの点滅速度で表示することができる。アスリート10がペースを速めて上位のゾーンに入るべきであることを、速い点滅速度でアスリート10に合図することができる。アスリート10がペースを緩めて下位のゾーンに入るべきであることを、緩やかな点滅速度でアスリート10に合図することができる。アスリート10が適切なゾーンにいることを一様な連続点灯LEDで示すことができる。
【0071】
一実施形態において、ビジュアルディスプレイデバイス400は、例えば7セグメントLCDディスプレイ上に、例えば心拍数値のような、数値パフォーマンスパラメータ情報を表示することができるであろう。一実施形態において、トレーニングルーチン608にしたがってアスリートを指導するために、7セグメントLCDディスプレイまたはその他の適するディスプレイを用いることができる。例えば、トレーニングルーチン608によって規定された適切なゾーンを達成するためにアスリート10が速度を上げるかまたは緩めるべきであることをアスリート10に示すために、「up」または「down」のような語を表示することができるであろう。一実施形態において、表示スペースが比較的限られている場合は特に、語「down」、すなわち速度を緩めさせるための指令、を表す略語「dwn」のような、コマンドに対する略語を表示できる。
【0072】
トレーニングルーチン608が、カラーコード化ゾーンシステムの代わりに、またはこれに加えて、別の限界または目標を提供できることは当然であろう。例えば、「目標達成まで残り1マイル」、「ここまでで300カロリー消費した」または「目標に合わせて時速8マイルまでスピードを上げろ」のような、別のフィードバックまたはコーチ指導/助言をオーディオ出力デバイス300によって与えることができる。
【0073】
オーディオ出力デバイス300を介してアスリート10に送られるオーディオパフォーマンスフィードバックはメモリ104に格納されたオーディオパフォーマンスファイルまたはファイルパッケージ304から合成されるかまたは再生される音声によって生成することができる。ファイルまたはファイルパッケージ304はコンピュータ600及び/またはサーバ602からダウンロードすることができる。一実施形態において、アスリート10が実施したい特定の身体アクティビティに基づいて様々なファイルまたはファイルパッケージ304を利用することができる。例えば、男性または女性の声、アクセントが異なる音、言語が異なる声、有名人または虚構のキャラクターの声及び口調の異なる(例えば、応援する、落ち着かせる、激励する、または厳めしい)声のような、声のタイプまたはスタイルが異なるファイルまたはファイルパッケージ304を提供することもできる。
【0074】
一実施形態において、フィードバックファイルパッケージ304は言語構築ソフトウエアによって処理することができる。このソフトウエアを用いれば、単一のインデックスソースにより複数のフィードバックファイル304を連結して様々な言語またはスタイルでいかなるフィードバックも生成するように、プロセッサ102を適合させることができる。例えば、どの言語でデバイスが発声するように設定されているかにかかわらず、言語構築ソフトウエアは必ず、所望のフィードバックに対して言語パッケージ304内の同じ参照場所を読み出し、デバイスがどの言語に設定されていようともその場所に割り当てられたフィードバックをその言語に翻訳することができる。
【0075】
フィードバックパッケージ304は言語構築プログラムを正しいインデックスファイルに導くであろう配列を有することができる。このインデックスファイルは正しいポインタファイルのアドレスを有するであろう。ポインタファイルは、適切な言語でのオーディオファイルをコールし、そのファイルを適切な順序で出力するように適合される。
【0076】
この態様で言語構築ソフトウエア及びフィードバックファイルパッケージを用いることでいくつかの顕著な利点を得ることができる。第1に、一層人工的に聞こえるデバイスで生成された合成音声ではない、オーディオファイルのデバイスによる使用が可能になり得る。第2に、ユーザ10に与えられるフィードバックを優れて再構成可能とすることが可能になり得る。フィードバックパッケージ304はメモリに格納することができ、ダウンロードによって容易に変更または更新することができる。第3に、プロセッサは言語にかかわらず基本的に同じ出力データを探索しているという点でシステムは簡略化することができる。第4に、文章構造、語順及び/またはその他の特性は言語に応じて改変することができるから、言語出力がより正確になり得る。
【0077】
例えば、図16に示されるように、上述したカラーコード化ゾーン方式にしたがえば、「青ゾーン」というフレーズ901をデバイスが出力する必要があれば、英語フィードバックファイルパッケージ304はフレーズインデックス902の一ポイントにおいて「blue zone」というフレーズ901をコード化することができるか、あるいはワードインデックス903の異なるポイントにおいてワード「blue」及び「zone」を別々にコード化することができて、ソフトウエアはワード「blue」及び「zone」を正しい順序で「blue zone」というフレーズ901として出力することができるであろう。代わりに仏語ファイルパッケージ304が用いられていれば、フィードバックファイルパッケージ304はフレーズインデックス902の一ポイントにおいて「zone bleue」というフレーズ901をコード化することができるか、あるいはワードインデックス903の異なるポイントにおいてワード「zone」及び「bleue」を別々にコード化することができて、ソフトウエアはワード「zone」及び「bleue」を正しい順序で「zone bleue」というフレーズ901として出力することができるであろう。
【0078】
さらに詳しくは、特定の告知をデバイスが生成する必要があれば、プロセッサ102はインデックスファイルをコールする。このファイルは与えられた告知に対する正しいフレーズ/ポインタファイルに割り当てられたアドレスを有する。次いでフレーズ/ポインタは、データ配列に基づいて、適切なオーディオファイル及びそれらの適切なシーケンスをコールするであろう。配列は、デバイス100上でまたはリモートコンピュータ600から行うことができる、好みの言語の設定をユーザ10が行うときに、ユーザ10によって設定され得る。この配列は、性別、アクセントまたは口調のような音声特性またはその他の上述した特性を決定することもできる。
【0079】
図9は、本発明の一実施形態にしたがうトレーニング中にユーザ10にオーディオフィードバックを与えるための、オーディオパフォーマンスフィードバックファイルパッケージ304の例示的内容を示す表である。この表は、例えば強度インターバルが黄レベルの20分間身体アクティビティに適切な、ファイルパッケージ304の例示的内容を示す。
【0080】
図9の表に示されるように、一定のトリガーポイントがデバイス100に一定のフィードバックを与えさせることができる。ユーザ10がトレーニングを始める時点では、例えば、デバイス100に「さあ始めよう」と告げさせることができる。次いで、ユーザ10がトレーニングの25%を終えた時点では、例えば、デバイス100に「1/4過ぎた。残り15分」と告げさせることができる。最後に、ユーザ10がトレーニングを終了した時点では、例えば、デバイス100に「良くやった。クールダウンの時間だ」と告げさせることができる。
【0081】
アスリート10が身体アクティビティを終えた後に、アスリート10はユーザ入力コントロール106を用いることで携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を停止させることができる。あるいは、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、上述したように、「ソフト」オフを提供できる。停止に先立ち、デバイス100は、例えばスピーカー及び/またはヘッドフォンのような、オーディオ出力デバイス300を介してアスリート10にトレーニング統計の終止を音響態様で与えることができる。デバイスはさらに、データがセーブされたことをアスリート10に音響態様で伝えることができる。身体アクティビティが完了すると、以下で説明されるように、アスリート10−またはデバイス100,コンピュータ600またはサーバ602−はデバイス100からパーソナルコンピュータ600及び/またはサーバ602への格納されたパフォーマンスパラメータデータのいずれの有線または無線での転送を開始することができる。
【0082】
図5及び6の実施形態において、パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604及びサーバ602のいずれの間でも情報を通信することができる。パフォーマンスパラメータデータ、(携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,センサ200,オーディオ出力デバイス300及びビジュアルディスプレイデバイス400の設定を含む)デバイス設定、ソフトウエア及びファームウエアの通信に加えて、パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604及びサーバ602はトレーニングルーチン608及びオーディオパフォーマンスフィードバックファイル304も通信することができる。パフォーマンスパラメータデータはアクティビティに用いられたトレーニングルーチン608に関するアスリート10のパフォーマンス(例えば、アスリート10がどれだけ多く所望のゾーンにいたか)に関する情報も含むことができる。コンピュータ600を介して見るときに、アップロードされたパフォーマンス情報は図4に示される画面と同様に表示され得る。
【0083】
同様の参照数字は同様の要素を指す、図10を参照して、携帯型フィットネスモニタリングシステム20の別の実施形態が次に説明される。図10に示されるように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングシステム20は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,携帯型センサ200,オーディオ出力デバイス300,ビジュアルディスプレイデバイス400及び音楽デバイス500を備える。
【0084】
図10の実施形態の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100,携帯型センサ200,オーディオ出力デバイス300及びビジュアルディスプレイデバイス400は図5に関して説明したそれぞれと同様の構造及び機能を有することができる。音楽デバイス500はアスリート10の身体に留め付けられた携帯型音楽デバイス500とすることができ、音楽データを提供できるであろう。
【0085】
図11は図10の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のコンポーネントのいくつかの例示的な説明図である。この例示的実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、プロセッサ102,メモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108(またはトランシーバ),コンピュータ入力/出力110,オーディオ出力送信器112(またはトランシーバ),ビジュアルディスプレイ送信器114(またはトランシーバ)及び音楽デバイス受信器116(またはトランシーバ)を備えることができる。
【0086】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は音楽デバイス受信器116を介して音楽デバイス500から音楽データを有線または無線で受け取ることができるであろう。音楽デバイス受信器116は音楽デバイス500と双方向通信できるトランシーバとすることができる。
【0087】
一実施形態において、音楽デバイス500は、デジタル音楽ファイルプレイヤー502(例:MP3プレイヤー)とすることができ、音楽デバイス受信器116はオーディオ入力ジャックである。デジタル音楽ファイルプレイヤー502はオーディオ出力ジャックを有することができる。適するジャックプラグを両端に有するケーブルを、ジャックプラグ端をデジタル音楽ファイルプレイヤー502のオーディオ出力ジャック及び携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のオーディオ入力ジャック116に差し込んだときに、デジタル音楽ファイルプレイヤー502から携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に音楽データを転送するために用いることができる。一実施形態において、上述したような、USBケーブルを用いることができる。別の実施形態において、音楽データはデジタル音楽ファイルプレイヤー502から携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に無線送信することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、音楽デバイスが動作可能な態様でオーディオ出力ジャック504を介して接続されている間は音楽デバイスから電力を引き出すように適合させることができる。
【0088】
音楽デバイス500はデータポート506も有することができる。音楽デバイス500がデジタル音楽ファイルプレイヤーである実施形態においては、データポートにより、トレーニング前またはリアルタイムでの(例えば無線データストリームによる)デジタル音楽ファイル508またはその他の音楽データをダウンロードするための、デジタル音楽ファイルプレイヤー502のコンピュータ600,サーバ602または別のネットワークソースへの接続が可能になり得る。
【0089】
デジタル音楽ファイルプレイヤー502は、MP3プレイヤーまたは音楽再生可能な電話のような、デジタル音楽ファイル508を再生できるいずれかのデバイスとすることができる。
【0090】
例えば、テーププレイヤー、CDプレイヤー、ミニディスクプレイヤー、携帯電話、PDA(電子手帳)または(地上ラジオ局、衛星ラジオ局及びインターネットラジオ局を含む)ラジオ放送コンテンツを再生できるデバイスを含むがこれらには限定されないその他の音楽デバイス500も本発明の範囲内にある。これらのデバイスのデータポート506は、例えばジャックまたはアンテナのような、音楽を受け取ることができるいずれかのコンポーネントとすることができる。本明細書で用いられるように、語句「音楽」は、標準的な意味に加えて、ラジオのトークショー、ポッドキャスト、講義、セミナー、演説、ニュースまたはオーディオブックによって一般に提供されるコンテンツを含むがこれらには限定されない、音楽以外の口語を含むこともできる。
【0091】
図11の実施形態のプロセッサ102,メモリ104,ユーザ入力コントロール106,センサ受信器108(またはトランシーバ),コンピュータ入力/出力110,オーディオ出力送信器112(またはトランシーバ)及びビジュアルディスプレイ送信器114のような携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のコンポーネントは、図6に関して説明したそれぞれと同様の構造及び機能を有することができる。
【0092】
図10及び11の実施形態において、アプリケーションプログラム命令の格納及び記録されたパフォーマンスパラメータデータのセーブに加えて、またトレーニングルーチン608の格納に加えて、メモリ104は、例えば、以下でさらに詳細に説明されるように、音楽デバイス500とのインターフェースをとるためのソフトウエアを格納するために用いることもできる。プロセッサ102はそのようなソフトウエアを処理することもできるであろう。
【0093】
パーソナルフィットネスモニタリングデバイス100,パーソナルコンピュータ600,ネットワーク604及びサーバ602またはその他のネットワークソースのいずれの間でも、図3に関して上述した態様とほぼ同じ態様で、情報を通信することができる。音楽デバイス500が、おそらくはネットワーク604を介して、コンピュータ600及び/またはサーバ602と独立に通信できる実施形態においては、そのような通信も図3に関して上述した態様とほぼ同じ態様で達成することができる。
【0094】
図10及び11の実施形態に用いられる、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のソフトウエア、オーディオ出力デバイス300の設定、ビジュアルディスプレイデバイス400の設定、トレーニングルーチン608及びオーディオパフォーマンスフィードバックファイル304の内のいくつかは、図7〜9に関して上述したゾーンベースシステムに関係付けることができる。
【0095】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、図1及び2に関して上述したように、主に受動データロガーとして用いることができる。しかし、受動的にデータをログしているユーザ10が身体アクティビティ中に音楽を出力するためにオーディオ出力デバイス300を利用したいと思うかもしれない。
【0096】
アスリート10が身体アクティビティを始める前に、アスリート10はセンサ200を身体に確実に留め付け、上述したように、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いて携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を起動させることができる。この時点で、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はセンサ200を認識し、センサ200と通信を開始することができる。アスリート100は、アスリート100が選んだ音楽デバイス500を起動させ、音楽デバイス500と携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の間の有線または無線の接続を確立することができる。アスリートは、図10に示されるように、音楽デバイス500を身体に確実に留め付けることができ、あるいはアスリートは音楽デバイス500をバックパック、ポケットまたはその他の比較的目に見えない場所にしまっておくことを選ぶことができる。
【0097】
上述したように、アスリート10が身体アクティビティを遂行し、センサ受信器108がパフォーマンスパラメータデータを受信しながら、音楽デバイスから送られる音楽をアスリートに提供することができる。詳しくは、一実施形態において、音楽デバイスからオーディオ出力504を通し、音楽デバイス入力116を通して携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に音楽データを転送することができる。次いで、図5及び6に関して上述したような、オーディオパフォーマンスフィードバックをユーザ10に出力した態様と同様に、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100から、ヘッドフォン302のような、オーディオ出力デバイス300に音楽データをさらに転送することができる。
【0098】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、図5及び6に関して上述したように、オーディオパフォーマンスフィードバック情報及び/またはビジュアルパフォーマンスフィードバック情報をアスリート10に提供するために用いることができる。しかし、オーディオ出力デバイス300を介してオーディオパフォーマンスフィードバック情報及び/またはビジュアルパフォーマンスフィードバック情報を受け取っているユーザ10が身体アクティビティ中にオーディオ出力デバイス300を介して音楽も聴きたいと思うかもしれない。
【0099】
ユーザ10がオーディオパフォーマンスフィードバックではなくビジュアルパフォーマンスフィードバックを受け取ることを選んでいれば、上述したような、主に音楽再生受動データロガーとして携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を用いてユーザ10に音楽を出力できた態様と同様に、オーディオ出力デバイス300からユーザ10に音楽が出力されるように、音楽デバイス500から携帯型フィットネスデバイス100を介して音楽データを転送することができる。
【0100】
しかし、ユーザ10がオーディオパフォーマンスフィードバックを(ビジュアルフィードバックをともなうかまたはともなわずに)受け取ることを選んでいれば、携帯型フィードバックモニタリングデバイス100はいつ特定のオーディオ出力を生じさせるべきかを決定するためのコントローラとしてはたらくことができる。
【0101】
この実施形態において、上述したように、アスリート10が身体アクティビティを始める前に、アスリート10は身体にセンサ200を確実に留め付け、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いて携帯型フィットネスモニタリングデバイスを起動させることができる。この時点で、携帯型フィットネスモニタリングデバイスはセンサ200を認識し、センサ200との通信を開始することができる。アスリート10は、上述したように、1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を用いて、メモリ104に格納されている1つないしさらに多くのトレーニングルーチン608から選択することもできる。アスリート10はアスリートが選んだ音楽デバイス500を起動させ、音楽デバイス500と携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の間の有線または無線の接続を確立することもできる。アスリートは、図10に示されるように、音楽デバイス500を身体に確実に留め付けることができ、あるいはアスリートは音楽デバイス500をバックパック、ポケットまたはその他の場所にしまっておくことを選ぶことができる。
【0102】
アスリート10は次いで、センサ受信器108がパフォーマンスパラメータデータを受け取っている間、音楽を聴き、トレーニングルーチン608にしたがって指導されながら、身体アクティビティを遂行できる。
【0103】
一実施形態において、身体アクティビティ全体を通して音楽を再生することができ、いずれのオーディオパフォーマンスフィードバックも音楽に重ねて−すなわち音楽と同時に−流すことができる。別の実施形態において、オーディオパフォーマンスフィードバックが与えられている間、音楽は変更され得る−例えば、音楽は停止させるかまたは消音することができ、あるいは音量を下げることができる。この場合、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のコントローラ102はオーディオコントローラとしてはたらくことができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のこのコントローラ機能はメモリ104に格納された適切なソフトウエアによって達成することができる。一実施形態において、ユーザによるデータログ機能、パフォーマンスフィードバック機能及び/または音楽機能の内の1つないしさらに多くの選択的な作動を可能にする、スイッチの形態のユーザ入力コントロール106を携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の表面に設けることができる。
【0104】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、オーディオ出力の音量を制御するためのボリュームコントロールの形態の入力コントロール106を有することができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のボリュームコントロールはオーディオパフォーマンスフィードバックの音量だけしか制御できず、音楽デバイス500から得られる音楽の音量は音楽デバイス500に設けられたボリュームコントロールで制御することができる。
【0105】
音楽がオーディオパフォーマンスフィードバックによって変更される実施形態において、オーディオパフォーマンスフィードバックの音量は、オーディオパフォーマンスフィードバックによる音楽の変更が直前の音楽の音量に基づいて設定され得る。例えば、オーディオパフォーマンスフィードバックの音量は変更直前の音楽の音量に等しく設定され得る。一実施形態において、オーディオパフォーマンスフィードバックの音量は、最近再生された音楽データのサンプルオーディオ波形またはその他の音量示度の解析によって設定され得る。別の実施形態において、音量は、最近再生された音楽データのサンプルオーディオ波形またはその他の音量示度を1つないしさらに多くの格納されたオーディオパフォーマンスフィードバックファイルと比較することで設定され得る。
【0106】
同様の参照数字が同様の要素を指す、図12〜15を参照して、本発明の別の実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイス100が次に説明される。図12〜15の携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は上述した携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と同様の構造及び機能を有することができる。
【0107】
図12は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイスの前面図である。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、上述したように、センサ200,オーディオ出力デバイス300,ビジュアルディスプレイデバイス400,音楽デバイス500及び/またはパーソナルコンピュータ600及びサーバ602と有線または無線で通信することができるであろう。
【0108】
図12に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はディスプレイが一体形成された筐体900を有することができる。筐体は、例えばTPU(熱可塑性ウレタン)のような、プラスチックまたはその他の適する耐久性材料でつくることができる。一実施形態において、一体形成ディスプレイは非パフォーマンスパラメータベース情報を提示できるであろう。例えば、図12に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、心拍数センサインジケータ902,加速度計インジケータ904及び汎用インジケータ906を有することができる。
【0109】
心拍数センサインジケータ902及び加速度計インジケータ904は、LEDまたは心拍数センサ202及び加速度計204に関する情報をユーザ10に提供できるその他の適する光源を有することができる。一実施形態において、LED及び筐体900は、心拍数センサインジケータ902が心臓形に見えるように、また加速度計インジケータ904が履物の形に見えるように、構成することができる。インジケータ902及び904のLEDは異なる色及び/または異なるLED点滅速度を与えることができるであろう。
【0110】
一実施形態において、LEDのようなインジケータ905及び904は、それぞれに対応するセンサ200が認識されており、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と通信していれば、定常的に緑色光を発することができる。インジケータ902及び904は、それぞれに対応するセンサが認識されていないか、または携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と通信することができなければ、定常的に赤色光を発することができる。一実施形態において、インジケータ902及び904は、それぞれがそれぞれに対応するセンサ200を探している間、赤色光で点滅することができ、デバイス100が一時停止されると緑色光で点滅することができる。
【0111】
汎用インジケータ906は1つないしさらに多くのLED、あるいはデバイス100に関する様々な情報を提供できるその他の適する光源を有することができる。一実施形態において、汎用インジケータ906は、デバイスがコンピュータ602またはサーバ302に接続されているときには青色光を発し、デバイス100の電池の残電力レベルが比較的高いときには緑色光を発し、デバイス100の電池の残電力レベルが比較的低いときには赤色光を発することができる。当業者には当然であろうように、その他の適する色及び表現形式をインジケータに用いることができる。
【0112】
図12から15を参照すると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の筐体900は様々な機能を実施するためのユーザ入力コントロール106を有することができる。一実施形態において、デバイス100のユーザ入力コントロール106には、セレクタボタン908,モードスイッチ910,情報ボタン912,一時停止ボタン914及び音量ボタン915を含めることができる。簡潔に上述したように、いくつかの実施形態において、入力コントロール106のいずれもキャパシタンススイッチとすることができるであろう。
【0113】
セレクタボタン908により、デバイス100からの特定のクエリーに対する特定の入力または応答のユーザによる選択が可能になり得る。一実施形態において、セレクタボタン908はデバイス100のメモリ104に格納されている1つないしさらに多くのトレーニングルーチン608からトレーニングルーチン608を1つ選択するために用いることができる。例えば、ユーザ10はユーザ10のデバイスのメモリ104に10種のトレーニングルーチン608を有することができる。ユーザ10がユーザ10のデバイスを起動させて特定のトレーニングを選択する用意ができると、デバイスは第1の格納されたトレーニングルーチン608の表示をユーザに提供することができる。表示は、例えば、オーディオ出力デバイス300を介するオーディオ出力とすることができる。オーディオ出力は、例えば、「長距離走」、「トレーニング47番」、「2009年3月7日のトレーニング」、等と告げることができる。
【0114】
一実施形態において、ユーザ10が第1の格納されたトレーニングルーチン608を実行したければ、ユーザはセレクタボタン908を、例えば3秒間、押し続けることができる。次いでデバイス10が第1の格納されたトレーニングルーチン608を実行するであろう。ユーザ10がメモリ104に格納された別の格納されたトレーニングルーチン608を縦覧したければ、ユーザ10は3秒より短い間セレクタボタン908を押して、次のメモリ104に格納されているトレーニングルーチン608の表示を提供するようにデバイス100を促すことができる。すなわち、ユーザ10は、好みのトレーニングルーチン608が選択されるまで、格納されたルーチン608の全てにわたって同様の態様で進めることができる。
【0115】
セレクタボタンを操作して格納されたトレーニングルーチンを選択するために別の適する手段を用いることができる。例えば、ユーザ10はセレクタボタン908を押すことで格納されたトレーニングルーチン608を縦覧することができ、セレクタボタン908によって特定のトレーニングルーチン608に行き着いたらば、情報ボタン912のような、別のボタンを押してそのトレーニングルーチン608を選択することができる。この態様では、ボタン「押し続け」機能は必要ないであろう。
【0116】
別の実施形態において、トレーニングルーチンは音声操作コントロールを用いて選択することができ、よってセレクタボタン908が必要とされなくなる。
【0117】
モードスイッチ910により、デバイス100の1つないしさらに多くの動作モードからのユーザ10による選択が可能になり得る。一実施形態において、様々な実施形態に関して上述した機能に対応するモードを含めることができる、いくつかの動作モードを実施することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス10の背面図である図13に示されるように、モードスイッチは様々なモードに対応するインディシアの内の1つに設定することができる。
【0118】
一実施形態において、モードスイッチは、オフモード、フリーモード及びコーチングモードの間でのユーザ10によるトグル切換えを可能にし得る。オフモードはデバイスの電源が切られているモードに対応し得る。フリーモードは、格納されたルーチン608とともに提供されるパフォーマンスフィードバックを含む、上述したような、オーディオパフォーマンスフードバックがユーザ10に自動的に提供されないモードに対応する。
【0119】
デバイスがフリーモード、コーチングモードまたはその他いずれかのモードのどれで動作しているかにかかわらず、一実施形態において、ユーザ10は情報ボタン912を作動させることにより、オンデマンドで、フィードバックを受け取ることができるであろう。図12に示されるように、情報ボタン912はデバイス100の筐体900の前面内の中央に配された大形の平ボタンとすることができる。身体アクティビティ中にいつでも、ユーザは情報ボタン912を押して即時パフォーマンスフィードバックを受け取ることができる。一実施形態において、経過時間、現心拍数、現ペース及び経過距離のような特定のフィードバックは情報ボタン912の作動に応答して常時提供される。別の実施形態において、ユーザに提供される特定のパフォーマンスパラメータ及びその他のフィードバックは、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Fitness Monitoring Services)」とする、本明細書と同日に出願され、共通に所有される米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0860000号))の明細書にさらに詳細に説明されるように、コンピュータ600を用いて指定することができる。上記明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0120】
別の実施形態において、ユーザ10は音声操作コントロールを用いてそのようなフィードバックを要求することにより、オンデマンドで、フィードバックを受け取ることができるであろう。
【0121】
本発明の別の実施形態において、情報ボタン912はユーザに出力されているいずれのオーディオも消音するための消音ボタンとして機能することができる。
【0122】
携帯型フィットネスモニタリングデバイスは一時停止ボタン915及び音量ボタン916も有することができる。一実施形態において、一時停止ボタン914はランナーの形とすることができ、音量ボタン916は連続音波の形で表すことができる。
【0123】
ユーザ10は一時停止ボタン914を作動させてデータログ作成及び/またはトレーニングルーチン608の実行を一時停止させることができる。これは、ユーザ10が身体運動を一時的に停めざるを得ないかまたはかなりペースを緩めざるを得ないとき、例えばユーザ10が交通信号で止まらなければならないときに、望ましいことであり得る。一時停止ボタン918を作動させると、しばらくしてから、データログ作成及び/またはトレーニングルーチン608の実行を再開することができる。
【0124】
ユーザ10は、音量ボタン916を作動させて、デバイス100によって提供されるパフォーマンスフィードバック情報の音量レベルを手動で加減することができる。一実施形態において、5つの異なる音量レベルを設定することができる。ユーザ10が音量ボタン916を作動させる毎に、音量レベルはあるレベルから次のレベルに増大することができる。音量レベルが最高レベルに達してからは、以降の音量ボタン916の作動により音量レベルは最低レベルに向かうであろう。ユーザ10は所望の音量レベルが達成されるまで音量ボタン916を反復して作動させることができる。
【0125】
図13は、本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の背面図である。図13に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス00は、入力ポート918,出力ポート920及び取付手段922を有することができる。
【0126】
一実施形態において、入力ポート918はケーブルのジャックプラグを受け入れることができるジャックとすることができる。ケーブルは、上述したように、音楽データを送信するために音楽デバイス500に接続することができるであろう。ケーブルは、上述したように、様々な情報を送信するためにパーソナルコンピュータ600に接続することもできるであろう。したがって、入力ポート918は、上述したように、コンピュータ入力/出力110及び音楽デバイス入力116のいずれとしても機能することができる。一実施形態において、ケーブルは、一端でデバイス100の入力ポート918に、他端で適するジャックをもつデバイスに、接続できるジャックプラグ−ジャックプラグケーブルとすることができる。別の実施形態において、ケーブルは、一端でデバイス100の入力ポート918に、他端でUSBポートをもつデバイスに、接続できるジャックプラグ−USBケーブルとすることができる。その他の適するケーブルも用いることができる。
【0127】
一実施形態において、出力ポート920は、上述したように、オーディオ出力送信器112として機能することができる。したがって、ヘッドフォン302のケーブルからのジャックを出力ポート920のジャックプラグに差し込んで、オーディオ出力を可能にすることができる。
【0128】
図14を参照すると、デバイス100は取付手段922も有することができる。本発明の一実施形態において、取付手段922はデバイス100の背面に固定されたクリップとすることができる。クリップ922は、例えばユーザ10のリストバンド、ベルトまたはシャツにクリップ留めすることができるであろう。ベルクロ(登録商標)、ボタン、スナップ、等を含むがこれらには限定されないその他の取付手段922を用いることができる。
【0129】
本発明の一実施形態において、フィットネスモニタリングデバイス100は記録手段を有することができる。当業者には当然であろうように、プロセッサ102及びメモリ104は、デバイスがボイスレコーダとして動作できるように適合させることができる。さらに、フィットネスモニタリングデバイス100は、例えばマイクロフォンのような、オーディオ入力手段を有することができる。アスリート10はトレーニング中にトレーニングノートをリアルタイムで記録するために記録手段を利用することができる。トレーニング後、アスリートのフィットネスレベル、トレーニングルーチン608またはデバイスの動作に関する追加フィードバックを提供するためにこのノートを用いることができる。例えば、トレーニング中にアスリートは特定の心拍数ゾーンが不正確であることを認識し、記録することができる。この情報は次いで心拍数ゾーンの範囲を動的に調節するために用いることができる。
【0130】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は携帯電話ネットワークを通じて通信するために用いることができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に接続された音楽デバイス500は音楽再生可能携帯電話とすることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のプロセッサ102は携帯電話とともに携帯電話ネットワークを通じて電話をかけ、電話を受けることができるであろう。オーディオ出力デバイス300は、上述したように、音声入力を受け取ることができるマイクロフォンを有する、一対のヘッドフォン302とすることができる。
【0131】
したがって、本発明の実施形態は、パフォーマンスデータログ作成、パフォーマンスフィードバック及び/または音楽再生能力をもつ携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を利用できる能力のような、改善された機能を有し、よって身体鍛錬運動の間様々な選択肢をユーザ10に提供する携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を提供することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の実施形態は、既存のモニタリングデバイスほど複雑ではなく、既存のモニタリングデバイスよりも携帯し易く、フレキシブルであろう。携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は、ほとんど全てのオーディオ音楽デバイス500からの入力を受け入れることができ、よってユーザが既に扱い慣れている音楽デバイス500をユーザが携行することが可能になるであろう。さらに、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は本発明のフィットネスモニタリング態様の実施に必要なソフトウエア及びハードウエアを全て備えているから、ユーザが専用のフィットネスモニタリングソフトウエアまたはハードウエアをもつ音楽デバイス500を購入する必要はなく、ユーザが既に使用している音楽デバイス500に専用のソフトウエアをダウンロードする必要はない。
【0132】
上述したカラーコード化ゾーンベースシステムを用いる実施形態において、初めにゾーンが定義された後に、携帯型フィットネスモニタリングシステム20はアスリート10のパフォーマンス及び/またはアスリートから受け取られるフィードバックに応じてゾーンの限界の調節を、そのような調節が保証されていれば、選択的に行えるように適合させることができる。この態様において、携帯型フィットネスモニタリングシステム20はトレーニングフィードバックループを提供することができる。上述したように、ゾーンはユーザ入力に基づいて定義することができる。上述したように、パフォーマンスパラメータデータは身体アクティビティ中にセンサ200によって検出される。パフォーマンスパラメータデータは処理のためにコンピュータ600及び/またはサーバ602に送信される。ゾーンを調節する必要があるか否かについて判定がなされる。調節が保証されていれば、このデータが携帯型フィットネスモニタリングデバイス100に送り返される。
【0133】
ゾーンを調節する必要があるか否かについて判定はパフォーマンスデータ(例:心拍数データ)及び/またはアスリートから受け取られるフィードバックに基づくことができる。パフォーマンスデータに関して、要因には、例えば、特定の身体アクティビティ中のアスリート10の一貫性、身体アクティビティ後のアスリート10の回復速度、あるいは、トレーニングルーチン608で指定されるような、特定のインターバルトレーニングセッション中のアスリート10のパフォーマンスを含めることができる。例えば、アスリート10は、インターバルがインターバル中に心拍数を特定の心拍数ゾーン内に維持することに基づいているトレーニングルーチン608中にフィットネスモニタリングシステム20を用いることができる。アスリートのパフォーマンスがインターバル全体にわたり、またはインターバルの一部で、指定された心拍数ゾーンを外れれば、心拍数ゾーンを調節することができる。例えば、アスリート10が一貫して指定ゾーンの上にいれば、ゾーン範囲を高めることができる。アスリート10が一貫して指定ゾーンの下にいれば、ゾーン範囲を低めることができる。
【0134】
判定はさらにアスリート10によって与えられるフィードバックに影響され得る。例えば、アスリート10は携帯型フィットネスモニタリングシステム20によって課せられる質問への回答を与えることができる。例えば、最近記録されたパフォーマンスパラメータデータをアップロードする際に、あるいはコンピュータ600及び/またはサーバ602にログインする際に、ユーザ10に、例えば、トレーニングルーチン608がハード過ぎたと感じたか、それとも易し過ぎたと感じたかを尋ねる、GUIポップアップウインドウが現れることができる。トレーニングルーチン608はハード過ぎたとユーザが答えれば、ゾーン範囲を漸進的に低めることができる。トレーニングルーチン608は易し過ぎたとユーザが答えれば、ゾーン範囲を漸進的に高めることができる。
【0135】
本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はGPS利用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100とすることができる。アスリートの身体アクティビティにあるルートの走行(例えば、屋外のランニングまたは自転車走)が含まれていれば、GPS利用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は走行するルートに沿うアスリート10の経過地点を記録することができる。ルート走行中またはルート走行完了後、次いでGPSデータをコンピュータ600またはサーバ602にアップロードし、ルート走行中に収集されたその他のパフォーマンスモニタリング情報と関連付けることができるであろう。
【0136】
一実施形態において、GPS利用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100は計画されたルートに沿ってアスリート10を案内することができるであろう。アスリートが走行する特定のルートを指定する、トレーニングルーチン608に関係付けられることもあり、関係付けられないこともある、ルートプランを作成または選択できる。一実施形態において、ルートプランはパーソナルコンピュータ600上で作成され、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100にダウンロードされる。アスリート10は、アスリート10自身が作成し、コンピュータ600またはサーバ602に格納したルートプランを用いることができる。一実施形態において、アスリート10は、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Fitness Monitoring Services)」とする、本明細書と同日に出願され、共通に所有される米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件第2483.0860000号))の明細書にさらに詳細に開示されるような、オンラインフィットネスモニタリングサービスを介して、ルートプランを掲示し、他のユーザと共有することができる。上記明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。オンラインフィットネスモニタリングサービスは、複数のユーザがルートプランを作成し、格納し、共有し、関心のあるルートプランを探索する、インターフェースを提供できる。
【0137】
アスリート10が身体アクティビティを行い始めると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のオーディオ出力デバイス300は、ルートプラン及びGPS読み値に基づくアスリート10の現在地点に基づいて、曲り角毎に方向をアスリート10に告げることができる。例えば、デバイス100は、「あと10メートルで左に曲がれ」、「大通りで左に曲がれ」、または「自転車路の三叉路で左に行け」と告げることができる。
【0138】
ルート案内の提供に加え、一実施形態において、GPS利用携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はオーディオによる他の合図またはナレーションを提供することができるであろう。そのようなナレーションは、特定の競技会、開催地またはコースに結び付けることができる。告げられる特定のナレーションは、GPS読み値に基づくアスリート10の現在地及び/またはアスリート10がダウンロードしたナレーションパッケージによって起発させることができる。一実施形態において、ボストンマラソンで走っているアスリート10は前もってボストンマラソンナレーションパッケージをアスリート10のデバイス100にダウンロードしておくことができる。アスリート10が、GPS読み値に基づき、レースコースに沿うある地点に到達すると、デバイス100は、レースまたはコースに固有のナレーション、歴史情報またはその他の一般的なポイントオブインタレスト情報を告げることができる。
【0139】
別の実施形態において、アスリート10のGPSベース地点には基づかず、既知のコース上をアスリート10が走行した距離に基づいて、ナレーションを告げることができる。GPSベース距離センサまたは非GPSベースの距離センサ(例:歩数計)を、走行距離を決定するために用いることができる。ボストンマラソンで走っているアスリート10の例において、アスリート10は、レースに先立ってボストンマラソン固有ナレーションパッケージをアスリート10のデバイス100にダウンロードできるであろう。既知のコース上をアスリート10が走行した距離に基づいて、デバイス10はレースまたはコースに固有のナレーション、歴史情報またはその他の一般的なポイントオブインタレスト情報を告げることができる。
【0140】
別の実施形態において、デバイスはナレーションパッケージの情報をパフォーマンス関連フィードバック情報と組み合わせることができる。例えば、ボストンマラソンコースを走っているアスリート10は、「あと10メートルで心臓破りの丘になる−緑ゾーンにとどまるように」と告げるオーディオ出力を受け取ることができるであろう。
【0141】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100が一体形成ビジュアルディスプレイ及び/または一体形成オーディオ出力デバイスを有する実施形態が本発明の範囲内にあることは当然である。
【0142】
上で詳述したように、本発明の実施形態は1つないしさらに多くのユーザ入力コントロール106を有することができる。そのようなユーザ入力コントロール106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス100と対話するためにアスリート10によって用いられ得る。これまでに論じられた例示的実施形態は入力コントロール106がボタン、スイッチまたはキーである実施形態にほとんど集中していたが、音声操作ユーザ入力を受け取るための手段(すなわち、音声操作コントロール)を有する1つないしさらに多くの入力コントロールを利用できる実施形態もある。
【0143】
音声操作ユーザ入力を受け取るための手段は、アスリート10の音声に反応することができるいずれかのコントロールとすることができる。音声操作コントロールしか有していない実施形態もあり得る。したがって、いくつかの実施形態において、デバイス100は手動入力手段なしのユーザによるコントロールに適合させることができる。音声操作コントロールは、アスリート100が手を使わず、運動フォームを崩さず、あるいは身体アクティビティから視覚的な注意をそらさずに、アスリートによるデバイス100の容易な操作を可能にするという利点を提供できる。当業者であれば、例えば、米国ワシントン州レドモンド(Redmond)のマイクロソフト社からのボイスコマンド(Voice Command)のような、様々な市販の音声操作コマンドソフトウエアに慣れているであろう。
【0144】
マイクロフォンまたはその他のオーディオ入力手段及び適切なソフトウエアが含まれていれば、アスリート10は、これがなければ上述したボタン及びスイッチ908,910,912,914及び916のような、入力ボタン、スイッチまたはキーを用いて入力されていたであろう、いかなる入力もデバイス100に与えることができるであろう。例えば、これがなければユーザ10は情報ボタン912を作動させなければならなかったであろう場合に、ユーザ10はフィードバックをデバイスに音声態様で求めることによって、オンデマンドで、フィードバックを受け取ることができるであろう。ユーザが「心拍数」といえば、デバイスがユーザの現心拍数を告げるであろう。あるいは、ユーザが「ゾーン」といえば、デバイスがユーザの現時点及び/または目標のゾーンを告げるであろう。あるいは、ユーザが「情報」といえば、デバイスが、例えば、経過時間、現心拍数、現ペース及び経過距離のような、いくつかのデフォルトフィードバックを与えるであろう。
【0145】
ユーザ10は、デバイス100からの質問に答えることもでき、及び/または、ユーザの氏名、性別、年齢または最高心拍数のような個人情報をデバイス100に与えることもできる。
【0146】
本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100はオーディオ出力デバイスを通じてコントロールプロンプトを提供することができるであろう。そのようなコントロールプロンプトはマイクロフォン及び上述した音声操作コントロールとともに提供され得ることもあり、提供されないこともある。例えば、一実施形態においてユーザ10はオーディオコントロールプロンプトに応じて手動ユーザ入力コントロール106を作動させることができ、別の実施形態においてユーザ10はオーディオコントロールプロンプトに応じてマイクロフォンに話しかけることができる。
【0147】
一実施形態において、オーディオコントロールプロンプトは、ボイスメールシステムに多く用いられるような、ネストメニューシステムによって送られる。デバイス100が起動された後、プロセッサは一連の前もって定められた質問をさらうことができる。ユーザ10の回答に基づいて、デバイスは追加のコントロールプロンプトを提供するか、またはアクティビティを開始することができる。例えば、デバイス100は「長距離走トレーニングルーチンを行いたくないか?」、「どのトレーニングルーチンを行いたいか?」、「今日はデータの記録及びログをとりたいか?」、またはいかなる数のその他の適するプロンプトも求めることができる。
【0148】
一実施形態において、オーディオ出力デバイスを通じて与えられるオーディオコントロールプロンプトには、デバイス100が一体形成ディスプレイを有していない場合のように、対応するビジュアル出力をともなわないことがある。
【0149】
本発明の実施形態は、例えばデバイス100に電力を供給するための携帯型フィットネスモニタリングデバイス100内蔵電池のような、電源を有することができる。いくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100が音楽デバイス500に接続されていれば、モニタリングデバイス100は音楽デバイス500から電力を引き出すことができるであろう。したがって、強力な電池を用いるデバイス100に比較して、弱い電池を内蔵することによって、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100の重量、大きさ及び複雑さを軽減できるであろう。
【0150】
さらに、いくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイスの筐体900は心拍数センサ202と一体形成することができ、及び/または心拍数センサと物理的に嵌合させることができる。したがって、アスリート10には、心拍数データログ作成能力及びパフォーマンスフィードバック能力を組み込むことができる単一のデバイス100を購入して使用することだけが必要であろう。上で詳述したように、そのようなデバイスは音楽を提供するために音楽デバイス500と結合させることができるであろう。
【0151】
さらに、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100自体が音楽データを格納し、出力する実施形態が本発明の範囲内にあることは当然である。
【0152】
さらに、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100が電子ゲームと対話する実施形態が本発明の範囲内にあることは当然である。
【0153】
センサ200及び、センサ受信器108を有する、携帯型フィットネスモニタリングデバイス100を含むとしていくつかの実施形態を説明したが、本発明の一実施形態においては、これらの要素が存在しないであろう。別の実施形態において、これらの要素は存在するかもしれないが、ユーザ10によって利用されないかもしれない。例えば、一実施形態において、デバイス100は、トレーニングルーチン608に結び付けられていることもあり、結び付けられていないこともある、コーチ指導/助言をオーディオ出力デバイス300を介して提供できる。コーチ指導/助言は、感覚的フィードバックに関する指導にしたがってユーザ10が身体鍛錬運動しているべきであるアクティビティのタイプ、強度及び/または時間間隔に関してユーザ10を指導することができるが、一実施形態においては、センサ200が利用されていないかもしれないから、そのような指導に基づかないでいることもあり得る。
【0154】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス100のコンポーネントを含む、本発明のシステム20の様々な通信コンポーネントを、「受信器」、「送信器」、「出力」またはその他いずれかの一方向通信コンポーネントとして説明したかもしれないが、トランシーバまたはその他の双方向通信コンポーネントでそのような一方向通信コンポーネントを置き換え得ることは当然である。同様に、多くの場合、一方向通信コンポーネントで双方向通信コンポーネントを置き換えることができるであろう。
【0155】
本発明を例示的実施形態を、例に用いて、上で説明した。したがって本発明は上述した例示的実施形態のいずれにも限定されるべきではなく、添付される特許請求項及びそれらの等価物によってのみ、定められるべきである。
【符号の説明】
【0156】
10 アスリート
20 携帯型フィットネスモニタリングシステム
100 携帯型フィットネスモニタリングデバイス
102 プロセッサ
104 メモリ
106 ユーザ入力コントロール
108 センサ受信器
110 コンピュータ入力/出力
112 オーディオ出力送信器
114 ビジュアルディスプレイ送信器
116 音楽デバイス受信器
200 携帯型センサ
202 心拍数センサ
204 加速度計
300 オーディオ出力デバイス
400 ビジュアルディスプレイデバイス
500 音楽デバイス
600 パーソナルコンピュータ
601 ドッキングユニット
602 サーバ
604 ネットワーク
900 筐体
902 心拍数センサインジケータ
904 加速度計インジケータ
906 汎用インジケータ
908 セレクタボタン
910 モードスイッチ
912 情報ボタン
914 一時停止ボタン
916 音量ボタン
918 入力ポート
920 出力ポート
922 取付手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型フィットネスモニタリングシステムにおいて、
オーディオパフォーマンスフィードバックをユーザに送るためのオーディオ出力を有する携帯型フィットネスモニタリングデバイス、及び
前記携帯型フィットネスモニタリングデバイスを介して前記オーディオ出力に音楽データを送るために前記携帯型フィットネスモニタリングデバイスと通信する音楽デバイス、
を備え、
前記オーディオ出力によって再生される音楽が前記オーディオパフォーマンスフィードバックによって変更されるときに、前記オーディオパフォーマンスフィードバックの音量が前記変更直前の前記音楽の音量に基づいて設定されることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記オーディオパフォーマンスフィードバックの音量が前記変更直前の前記音楽の音量に等しくなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−9969(P2013−9969A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−182226(P2012−182226)
【出願日】平成24年8月21日(2012.8.21)
【分割の表示】特願2010−113217(P2010−113217)の分割
【原出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510204998)アディダス アーゲー (30)