説明

携帯式筆談器具

【課題】 聴力が衰えた高齢者、話すのに不便を感じる人、および聴覚障害者等の人が、単独または、介助者とともに外出して、病院、利用施設、および公共施設等で関係者と面談する際は、大声で話すか、メモ紙で筆談していた。しかし必ずしも意思伝達が出来ていなかった。書き消し出来るホワイトボードも有るが、書いて、伝達、消すの一連作業のため、筆談が途切れるために確実に意思伝達ができていなかった。ホワイトボードは、単一平面で書面が大きく、外出時の持ち運びは、特に高齢者、障害を持つ人にとっては不便である、しかも相手方が持っているとは限らない。
【解決手段】 筆談する筆記面の大きさを手のひら大にしたホワイトボードシートを複数枚を綴じて、捲り、戻しが簡便に出来る構造の筆談ブックを複数冊と筆記具等を収納して携帯出来る構成としている。面談時にこれらを使用することで双方の意思を確認、承諾できるコミュケ―ションツールとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴力が衰えた高齢者、話すのに不便を感じる人、および聴覚障害者等の人と介助者、一般の人が、外出先の公共施設、公園等に於いて、相互の情報伝達確認の手段として必要な筆談器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の意思伝達は、大声で話す、耳のそばで話す、およびメモ用紙を利用していたが、相互の意思が必ずしも伝達していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−83406公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような従来の欠点を鑑み、外出先でも相互に意思確認できる手段として、書いて消せるホワイトボードシート等をコンパクトにブック方式にするとともに、筆談に必要な文具類を備えた筆談器具を提供することとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するために、本発明は連絡用などに使われるいる樹脂コーティングしたホワイトボードと同質のホワイトボードシートの複数枚とABS樹脂等の下敷きボードをリング1本で組み合せた筆談ブックを複数冊、筆記具のホワイトボードマーカーを複数個、および字を消去するイレイザーシート等を組合せて、収納バックに収納するようにしたこと、ネックストラップ等で持ち運びが楽に出来るようにしたものである。
【発明の効果】
【0006】
聴力低下した高齢者、聴覚障害者等の人が外出先に於いて、介助者、一般者等とお互いの考えが簡潔に理解出来る、最良のコミュニケーションツールである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明を実施するための携帯式筆談器具の構成を示す斜面図。
【図2】本発明による、両面方式の筆談ブックの形態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明の実施形態を図1に基づいて説明する。
【0009】
図1に示すように、ホワイトボードシート1aの複数枚と下敷きとするボード1bをブック用リング1c1本で組み合せた筆談ブック1は、紛失しないように結合リング6等で収納ケース4と結合している。ホワイトボードマーカー2、イレイザーシート3は、収納バック4の内ポケット4aに収納整理ができ、携帯できる構造を有している。また相手方用の筆談ブック7は、筆談時に手渡しするために収納バック4と結合していない。外出時に収納バック4に入れた筆談ブック1などが、落下、紛失しいように収納バック4の開口部をファスナー、ホック等で開閉出来る構造としている。 また、ネックトラップ等の吊り下げコード5で楽に持ち運びが出来る吊り下げる方式にも可能にしている。
【実施例】
【0010】
本発明の利用実施を具体的に説明する。聴力が衰えた高齢者、話すのに不便を感じる人、および聴覚障害者等の人が、外出先の病院、利用施設、公園、および公共施設等で関係者と面談する際に、この携帯式筆談器具の筆談ブックを使用して筆談が出来る。この筆談で使用するホワイトボードシートが複数枚重なっているため書き取った文書を消すことなく筆談が進み、前記した文面を戻し確認することも出来て、同席の介助者、関係者間の意思伝達が確実にできる。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は聴力低下者、聴覚難聴者等の人だけでなく、関係する病院、利用施設、および公共施設等で利用される。
【0012】
聴力困難者、聴覚障害者等が、参加する会議、競技会等で支援するスタッフ、およびその会議、競技会を運営する関係者が、相互のコミュニケ―ションのツールとして利用される。
【符号の説明】
【0013】
1. 筆談ブック
1a. ホワイトボードシート
1b. 下敷きボード
1c. ブック用リング
2. ホワイトボードマーカ
3. イレイザーシート
4. 収納バック
4a. 収納バック内ポケット
5. ネックトラップ等の吊り下げコード
6. 結合リング
7. 相手方用筆談ブック
8. 両面式筆談ブック
8a. ボード
8b. 正面用ホワイトボードシート
8c. 背面用ホワイトボードシート
8d. 結合リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納バックと結合している筆談ブック、相手方の筆談ブック複数個、筆記具のホワイトボードマーカーを複数個、および字を消去するイレイザーシート等を一括収納する携帯式筆談器具。および、楽に持ち運びするために体から吊り下げるコード類で構成する携帯式筆談器具。
【請求項2】
ABS樹脂硬質ブラスチック、厚紙等を下敷きとするボードと交換可能なホワイトボード筆談シートを複数枚重ねて、単穴リングで綴じて、面談時に筆談面を捲り、戻しながら筆談することを特徴とする筆談ブック。
【請求項3】
下敷きボードをなくして、ABS樹脂等の硬質ブラスチック、厚紙等の両面にホワイトボードシートを貼り合せた交換可能な筆談シートを複数枚重ねて、単穴リングで綴じて、面談時に筆談面を捲り、戻しながら筆談することを特徴とする筆談ブック。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−52587(P2013−52587A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192337(P2011−192337)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(711004849)