説明

携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー

【課題】携帯機器のストラップ取付部に取り付けられるストラップの取付紐に、装飾性、美的効果、高デザイン性を付与することができる携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーの提供。
【解決手段】携帯機器Tに設けられたストラップ取付部Taに取り付けられるストラップSの取付紐に設けられる取付紐アクセサリーであって、取付紐92のストラップ取付部Ta側と、取付紐92の反ストラップ取付部側に設けられ、取付紐92の少なくとも一部を覆うとともに装飾性を有する一対の本体部と、一対の本体部に各々端部が連結可能に設けられ、中間部位が装飾性を有する装飾部材16とを有している。装飾部材は、紐状体、ビーズ、チェーン、ファー、スプリング等から選択される1種以上で形成されていることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器のストラップ取付部に取り付けられるストラップの取付紐に設けられ、ストラップの装飾性を向上させた携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話の普及に伴い、携帯電話にストラップを取り付けて使用することがよく行われている。ストラップの多くは、全体が紐状物等により形成されていて、携帯電話を携帯したり、使用する際に誤って落下させるのを防止するのが本来の目的である。しかしながらこの本来の目的の他に、装飾品、アクセサリーとしての機能、自分の好み、趣味などを強調して他人との差別化を図るための機能などが重要視されることも多い。
【0003】
ストラップには、流行があって、他人が持っていないストラップを好んで使用する傾向にあったりすることもある。また、仲間同士でお揃いのストラップを取付けたりすることもよく行われる。一般に、装飾性、デザイン性が高いストラップは人気も高い。
ストラップSは、図1、2に示すように、ストラップ本体91と、一端部がストラップ本体に連結され他端部が携帯電話Tのストラップ取付部Taに取り付けられる取付紐92、ストラップ本体91と取付紐92とを結合している結合部93とを備えたものが多い。そして、装飾性、デザイン性を有する装飾品、飾り、アクセサリー等が取り付けられるのは、ほとんど、ストラップ本体91の部位である。一方、取付紐92の部位には、携帯電話Tのストラップ取付部Taに取り付けるという機能上の制約により、特別な装飾が施されることがなく長い紐状に形成されているものが大半であり、ストラップ全体からいうと、装飾性、デザイン性を低下させているおそれがあるという問題点があった。
【0004】
ストラップの取付紐に取り付けるアクセサリーに関する先行技術をしては次のようなものがあった。ストラップの取付紐の一部を被覆して装飾性を向上させたストラップの取付紐用アクセサリーが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、球、立方、円筒形状で中心に取付紐を貫通させるための貫通部分を設けた軟質素材の装飾品に芳香を持たせた接続部につける装飾品も知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、可撓性パイプ内に摺動可能なコイルバネを挿入し、このコイルバネに取付紐の一端を係止させたストラップも知られている。(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特許第3671276号公報
【特許文献2】実用新案登録第3058653号公報
【特許文献3】実用新案登録第3082699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した特許文献1、2の技術は、取付紐の一部を覆っているすぎず取付紐全体を覆って装飾性を持たせるようにしたものでない。言い換えると、取付紐全体に装飾性を持たせるという課題にはまだまだ不十分なものであった。また、特許文献3の技術は、ストラップ本体と細紐(取付紐)が別体に構成されたものであり、構成が簡素でなく、ストラップ本体と細紐(取付紐)とが直接結合されていないためストラップ本来の目的を果たさないおそれがあるという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を改善し開発されたものであり、次の目的を達成する。
本発明の目的は、携帯機器のストラップ取付部に取り付けられるストラップの取付紐に、装飾性、美的効果、高デザイン性を持たせることで、ストラップ全体の装飾性、美的効果、デザイン性を向上させた携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、携帯機器に既に取り付けられている市販のストラップに、取付紐全体に装飾性を持たせる取付紐アクセサリーを後付可能にした携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、
携帯機器に設けられたストラップ取付部に取り付けられるストラップの取付紐に設けられる取付紐アクセサリーであって、前記取付紐のストラップ取付部側と、前記取付紐の反ストラップ取付部側に設けられ、前記取付紐の少なくとも一部を覆うとともに装飾性を有する一対の本体部と、前記一対の本体部に各々端部が連結可能に設けられ、かつ、中間部位が装飾性を有する装飾部材とを有していることを特徴とする。
【0009】
本発明2の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1において、
前記本体部は、一方の側に前記取付紐が挿通される挿通孔を、他方の側に嵌合孔が形成されたアクセサリー本体と、前記取付紐が挿入可能なU字状の孔が形成され、前記アクセサリー本体の前記嵌合孔に係脱可能に設けられ、前記アクセサリー本体と係合したとき、前記アクセサリー本体と協働して前記取付紐を固定可能な固定部材とからなっていることを特徴とする。
【0010】
本発明3の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1において、
前記本体部は、両端にフランジ部が形成された軸部と、前記取付紐が挿通されるU字状の挿通溝を有する第1本体と、前記取付紐が挿通可能な挿通溝が形成され、前記第1本体の前記軸部に回転可能に設けられる第2本体とからなり、前記第1本体の挿通溝と前記第2本体の前記挿通溝との位相を一致させることで前記取付紐を挿通可能とするとともに、前記第1本体の挿通溝と前記第2本体の挿通溝との位相をずらすことで前記取付紐を固定可能にしたことを特徴とする。
【0011】
本発明4の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1において、
前記本体部は、前記取付紐が挿通される挿通部位を有し、弾性体である板バネで形成されたアクセサリー本体であり、前記取付紐は、前記アクセサリー本体の弾性力に抗して外部側から前記挿通部位に挿入可能になっていることを特徴とする。
【0012】
本発明5の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1において、
前記本体部は、一方の端部を支軸にして開閉動作可能であるとともに、他方の端部に形脱可能な係止部が設けられ、前記取付紐が挿通される挿通部位を有しているアクセサリー本体であることを特徴とする。
【0013】
本発明6の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1において、
前記本体部の少なくとも一方が、キャラクターまたはマスコットの形状をした装飾本体になっていることを特徴とする。
【0014】
本発明7の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1から6において、
前記本体部は、合成樹脂、エラストマー、ゴムから選択される1種以上で形成されているものであることを特徴とする。
【0015】
本発明8の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明1から7において、
前記装飾部材は、紐状体、ビーズ、チェーン、ファー、スプリング、網状体、短冊状体、糸状体から選択される1種以上で形成され、装飾性を向上させているものであることを特徴とする。
【0016】
本発明9の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明8において、
前記装飾部材に取り付けられ、前記装飾部材と協働して装飾性を向上させる副装飾体を有していることを特徴とする。
【0017】
本発明10の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、本発明8において、
前記装飾部材は、合成樹脂、エラストマー、ゴム、布、糸、紙、木から選択される1種以上で形成されているものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以上のことから次のような効果を奏することとなった。
本発明の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーは、取付紐全体に装飾性、美的効果、高デザイン性を持たせることが可能となり、ストラップ全体が装飾性、美的効果、高デザイン性を備えるようにすることが可能になった。また、本体部に挿通溝、挿通部位等を有するものは、取付紐に取付紐アクセサリーを後付することが可能であり、取付動作を容易にすることができた。言い換えると、日替わり、週替わりなどでいろいろな取付紐アクセサリーを取り付けて楽しむことができるようになった。さらに、ストラップ本体側のアクセサリーと組み合わせることにより、ストラップに取り付けるアクセサリーの楽しみ方のバリエーションを大幅に増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーの実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
〔取付紐アクセサリーの実施の形態1〕
図1は、本発明の実施の形態1のストラップの取付紐アクセサリー(以下、アクセサリーと称す)を有するストラップを携帯機器としての携帯電話に取り付けた状態を示す斜視図である。図2は、実施の形態1のアクセサリーをストラップの取付紐に挿通した状態を示す正面図、図3は、実施の形態1のアクセサリーを分解した状態を示す説明図、図4は、図2をA−A線で切断した断面図、図5は、実施の形態1のアクセサリーが挿通されたストラップを、携帯電話のストラップ取付部に取り付ける作業の説明図である。
【0020】
ストラップSは、前述したように、ストラップ本体91と、一端部がストラップ本体に連結され他端部が携帯電話(携帯電話機)Tのストラップ取付部(以下、取付部と称す)Taに取り付けられる取付紐92、ストラップ本体91と取付紐92とを結合している結合部93で構成されているものが多い。なお、携帯機器を携帯電話として説明を行っているが、携帯式音楽プレーヤ、携帯用メモリ内蔵プレーヤ、携帯式ゲーム機、携帯式カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなど他の携帯機器であってもよい。言い換えると、携帯機器は、使用者が携帯して使用する機器であればよいことはいうまでもない。
【0021】
実施の形態1のアクセサリー1は、ストラップSの取付紐92に予め挿通しておいた状態で携帯電話Tの取付部Taに取り付けるタイプのものである。アクセサリー1は、略筒状の一方のアクセサリー本体10、一方のアクセサリー本体と同一または略同一形状の他方のアクセサリー本体13、一対のアクセサリー本体(以下、本体と称す)10,13間に設けられる装飾部材16等から構成されている。本体10は、半球状に形成された一方の側には挿通穴10aが形成され、他方の側の端部には内周部(嵌合孔)10dが形成されたものである。挿通穴10aは、取付紐92が挿通される穴である。なお、本体は、一方の側に挿通孔が、他方の側に内周部が形成されているものであれば、他の形状のものであってもよい。
【0022】
また、本体10の外周部には、係合穴10cが形成された被係合部10bが一体に設けられている。本体10には、内周部10dに嵌り込む固定部材18が設けられる。固定部材18には、内周部10dに嵌合される外周部18b、取付紐92が挿通可能なU字状の挿通溝18aが形成されている。挿通溝18aの幅寸法w(図4参照)は、取付紐92の直径と略同一、または、若干大きい寸法になっていることが好ましい。このようにすることで、取付紐92に対して固定部材18が回転するのが防止できる。
【0023】
本体10の内周部10dに、固定部材18の外周部18bが嵌合されることによりアクセサリー1の一方の本体部が構成される。すなわち、取付紐92は、本体10の挿通穴10a、固定部材18の挿通溝18aに挿通後、内周部10dに外周部18bが嵌め合わされることにより、取付紐92に対して、取付紐92の長手方向に移動可能に、取付紐92の回転方向に回転しないように組み付けが可能になっている。
【0024】
本体13は、挿通穴13a、内周部13d、係合穴13cが形成された被係合部13bなどが形成されたものである。固定部材19は、固定部材18と同一またはほぼ同一なものであり、挿通溝19a等が形成されている。すなわち、本体13の内周部13dに、固定部材19の外周部19bが嵌合されることによりアクセサリー1の他方の本体部が構成される。なお、この形態では、本体10と本体13を同じ形状のものとして説明を行っているが、異なる形状のものであってもよいことはいうまでもない。
【0025】
本体10、13と固定部材18、19とからなる一対の本体部は、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂等の合成樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、シリコーンゴム等のゴムなどの材料のものを使用することができる。また、本体部は、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有する色に着色されていたり、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有するデザインが施されていたり、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有する形状に成形されていることが好ましい。
【0026】
被係合部10bと、被係合部13bとの間には、装飾部材である紐状体16が設けられる。すなわち、紐状体16の両端には、係合穴10c、13cと係合可能な係合部が設けられている。この係合部は、係合穴10c、13cに対して形脱可能なことが好ましい。紐状体16も、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有する色に着色されていたり、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有するデザインが施されていたり、視覚的に美的効果、高デザイン性、高装飾性を有する形状に成形されていることが好ましい。例えば、いろいろな形状の凹凸を設けたり、穴を形成したり、ロゴ、キャラクター等の図形を設けたものであってもよい。さらに、本体部との関係で美的効果、装飾性、デザイン性等が相乗的に増加するようにすることが好ましい。紐状体には、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂等の合成樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、シリコーンゴム等のゴムなどの材料を使用することができる。また、紐状体は、断面が平たい紐形状のもの、円形状、楕円状、多角形状、星状等のものであればよい。言い換えると、紐状体は、断面がいろいろな形状で長手方向に延びたのものであればよい。さらに、断面が円形状、楕円状、多角形状、星状等のものは、中実のものだけでなく中空状になっている紐状体であってもよい。
【0027】
このアクセサリー1が挿通されたストラップSは、図5のようにすることで容易に携帯電話Tの取付部Taに取付けることができる。すなわち、アクセサリー1を取付紐92の長手方向に撓ませておけば、一般のストラップと同じ方法で取付部Taにとりつけることができる。
【0028】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態2〕
図6から8に従って、実施の形態2の取付紐アクセサリーの説明を行う。
このタイプは、既に、携帯電話に取り付けられている取付紐92に、取付紐を外すことなく取り付けることができる。すなわち、ストラップSに後付が可能である。
図6は、ストラップSに実施の形態2のアクセサリー2を取り付けた状態を示す説明図、図7は、実施の形態2のアクセサリー2のみを表示した斜視図、図8(a)は、本体部の断面図、図8(b)は、図8(a)をB−B線で切断した断面図である。
【0029】
実施の形態2のアクセサリー2は、両端にフランジ部21b、中央に軸部21cが形成された第1本体21と、この第1本体21の軸部21cに内周部20bが嵌り込んでいる第2本体20からなっている一方の本体部、第1本体24と、第1本体24の軸部に嵌り込んでいる第2本体23とからなっている他方の本体部、両方の本体部を繋ぐように設けられている装飾部材である紐状体16等から構成されている。第1本体21、24、第2本体20、23には、各々、取付紐92が挿通可能な挿通溝21a、20a、24a、23aが形成されている。第1本体21、24に対して、第2本体20、23は、軸線Cの周り方向に、相対的に回転可能になっている。第2本体20の外周部には、係合穴20cが形成された被係合部20dが一体に設けられている。第2本体23の外周部には、係合穴23cが形成された被係合部23dが一体に設けられている。
【0030】
図7に示したように、第2本体20の挿通溝20aと第1本体21の挿通溝21a(または、第2本体23の挿通溝23aと第1本体24の挿通溝24a)との位相を一致させた状態で、取付紐92を挿通させる。その後、挿通溝20aを挿通溝21aに対して(または、挿通溝23aを挿通溝24aに対して)、位相を所定の角度(例えば、180度)回転させることにより、本体部から取付紐92が抜け出ないようにしている(図8参照)。なお、この角度は、取付紐92が抜け出ない角度であれば、180度以外であってもよいことはいうまでもない。また、第1本体21、24の挿通溝21a、24aの幅寸法wなどは、取付紐92の外径と略同一、または、若干大きい寸法になっていることが好ましい。このようにすることで、取付紐92に対して本体部が回転するのが防止できる。一対の本体部の間には、紐状体16が設けられている。紐状体16は、実施の形態1の紐状体と同一のものであり、詳細な説明を省略する。
【0031】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態3〕
図9は、実施の形態3の取付紐アクセサリーを示す正面図である。
実施の形態3のアクセサリー3は、装飾部材が、球状、略球状、楕円状等の球体にあけた穴に紐を通し直列状に留めたいわゆるビーズ31になっている形態のものである。なお、実施の形態3から後述する実施の形態7の説明では、実施の形態1と同一の部位には、同一の符号を付与し詳細な説明は省略する。
ビーズ31は、一対の本体部の間に一列設けたものでも複数列設けたものであってもよい。ビーズ31の球体は、ガラス製、合成樹脂製、真鍮、アルミニウム合金など金属製、セラミック製、木製などのものであればよい。また、この球体には、所定の色例えば金、銀の色などに、塗装、メッキ、漆塗り等で着色、つや出し、光沢付与等がされていてもよい。さらに、高額となってしまうが、真珠など宝石であってもよい。
【0032】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態4〕
図10は、実施の形態4の取付紐アクセサリーを示す正面図、図11は実施の形態4の取付紐アクセサリーの変形例の正面図である。
実施の形態4のアクセサリー4は、装飾部材が、チェーン41になっている形態のものである。チェーン41は、美的効果が生じるように、金、銀色等にメッキなどが施されている真鍮、アルミニウム合金、ステンレスなど金属製のもの、着色された合成樹脂製のものなどであればよい。また、高額となるが、金、銀等の材料で製造されたものであってもよい。なお、チェーンは、いわゆる喜平タイプ、小豆タイプなどの各種形状のチェーンを使用することができる。さらに、チェーンは、モチーフ形状、キャラクター形状に形成された輪体(例えば、ハート形状、ダイヤ形状、クローバー形状などの輪体)を連結して鎖状にしたもの、いわゆるデザインチェーンなどと呼ばれているものであってもよい。また、輪体は、同一形状のものでなくてもよく、例えば、ハート形状とダイヤ形状の組み合わせなどであってもよい。言い換えると、チェーンは、いろいろな形状に形成された輪体が鎖状に連結されているものであればよい。
【0033】
図11は、実施の形態4の変形例であり、アクセサリー4Aは、チェーン41に、副装飾体42を取付け装飾性をさらに向上させたものである。この形態では、副装飾体42として、ハート形状に成形されたものを図示しているが、副装飾体42は、美的効果、高デザイン性などを有する形状、色等に形成されているものであればよいことはいうまでもない。副装飾体42には、取付部42aが設けられており、装飾部材であるチェーン41に着脱可能になっているものが好ましい。すなわち、副装飾体42を交換することにより、日替わり、週替わりなど、使用者が気軽に、そのときの気分、TPO(時、所、場合)に合わせた楽しみ方もできるようになっているとよい。副装飾体42は、美的効果が生じるように、メッキなどが施されている真鍮、アルミニウム合金など金属製のもの、着色された合成樹脂製のものなどであればよい。また、副装飾体は、高額となるが、金、銀等の材料で製造されたものであってもよい。さらに、副装飾体は木材などを加工したものであってもよい。
【0034】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態5〕
図12は、実施の形態5の取付紐アクセサリーを示す正面図、図13は実施の形態5の変形例を示す正面図である。
実施の形態5のアクセサリー5は、装飾部材として、螺旋状体51を設けた形態である。図13は、実施の形態5の変形例であり、アクセサリー5Aは、螺旋状体51に副装飾体52を設けた形態である。副装飾体52は、螺旋状体51に着脱可能に設けられていてもよい。
螺旋状体は、金属製、樹脂製などの弾性を有するものであればよく、あまり重くならないようにするのが好ましい。すなわち、美的効果、高デザイン性を有する色などになっているコイルバネ等であればよい。
【0035】
この形態では、副装飾体52として、花と葉に形成されたものを図示しているが、副装飾体42は、美的効果、高デザイン性などを有する形状、色等で形成されているものであればよいことはいうまでもない。副装飾体52は、美的効果が生じるように、メッキなどが施されている真鍮、アルミニウム合金など金属製のもの、着色された合成樹脂製のものなどであればよい。また、副装飾体は、高額となるが、金、銀等の材料で製造されたものであってもよい。さらに、副装飾体は木材などを加工したものであってもよい。
【0036】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態6〕
図14は、実施の形態6の取付紐アクセサリーを示す図である。
実施の形態6のアクセサリー6は、装飾部材として、ファー61を設けた形態のものである。ファー61は、フェイクファー(偽毛皮)、リアルファー(本物毛皮)等であればよい。このようにすることで暖かみやゴージャス感のある装飾感を得ることができる。また、服飾と合わせたおしゃれをすることも可能となる。
【0037】
〔取付紐アクセサリーの実施の形態7〕
図15は、実施の形態7の取付紐アクセサリーを示す図である。
実施の形態7のアクセサリー7は、一対の本体部の一方(この形態では先端側である取付部Ta側)に、マスコット、キャラクター(この形態では、動物キャラクター)などに形成された装飾本体71が配置されている。このようにすることで、携帯電話の使用者の好みに合わせたデザインの、マスコット、キャラクターなどを、取付紐92に取り付けることができる。なお、装飾本体71は、一対の本体部の他方(反取付部側)に取り付けてもよく、一対の本体部の両方に取り付けてもよい。また、装飾部材は、前述した紐状体、ビーズ、チェーン、ファー、スプリングなどを使用することができる。
【0038】
〔取付紐アクセサリーの本体部の他の実施の形態〕
図16は、取付紐に取付紐アクセサリーを取り付ける本体部の他の実施の形態を示す斜視図、図17は、この形態の取付紐アクセサリーをストラップに取り付けた状態を示す正面図である。
図16に示すように、この形態のアクセサリー101の取付部は、本体110、113がクリップのような板バネで形成されている。すなわち、本体110の空間111が、取付紐92が挿通する部位となる。同様に、本体113の空間114が、取付紐92が挿通する部位となる。すなわち、本体110、113が本体部を構成している。また、本体110、113の間には、装飾部材116が設けられている。装飾部材116は、前述した実施の形態1から6で説明したものを使用することができる。
【0039】
アクセサリー101を取付紐92に取り付けると図17に示すようになる。この形態のものは、取付紐の側方から取付紐アクセサリー101を差し込むだけで取り付けることが可能であり取付作業が容易である。また、ストラップSに後付が可能である。
【0040】
〔取付紐アクセサリーの本体部のさらに他の実施の形態〕
図18(a)、(b)は、取付紐に取付紐アクセサリーを取り付ける本体部のさらに他の実施の形態を示す図である。図18(a)は取付部を開状態にした説明図、図18(b)は、取付部を閉状態にした説明図である。図19は、この形態の取付紐アクセサリーを取付紐に取り付けた状態を示す正面図である。
この形態のアクセサリー102は、一側本体120a、他側本体120b、蝶番部121、係止部122、被係止部123等からなる第1本体部を有している。同様に、アクセサリー102は、一側本体125a、他側本体125b、蝶番部126、係止部127、被係止部128等からなる第2本体部を有している。
【0041】
一側本体121a、他側本体121bが、蝶番部122を支点に開閉動作する。同様に、一側本体125a、他側本体125bが、蝶番部126を支点に開閉動作する。取付紐92を挿通部位124内に挿入した後、一側本体121aと他側本体121bを閉め係止部122と被係止部123とを係止することにより、第1本体部を取付紐92に取付けることができる。同様に、取付紐92を挿通部位129内に挿入した後、一側本体125aと他側本体125bを閉め係止部127と被係止部128とを係止することにより、第2本体部を取付紐92に取付けることができる。このような簡単な取付作業をするだけで、図19に示すように、ストラップSの取付紐92にアクセサリー102を取付可能にしている。このアクセサリー102は、ストラップSに後付が可能である。また、一側本体120a、他側本体120b等で形成される第1本体部と、一側本体125a、他側本体125bで構成される第2本体部との間には、装飾部材116が設けられている。装飾部材116は、前述した実施の形態1から6で説明したものを使用することができることはいうまでもない。
【0042】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明を行ったが、本発明はこの実施の形態に限定されることはない。本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。例えば、装飾部材は、紐状体、ビーズ、チェーン、ファー、スプリングなどを組み合わせたものであってもよい。また、本体部、装飾部材に蓄光性を有するようにしてもい。さらに、装飾部材は、短冊状に形成されているもの、糸状のもの、網状に形成されているものなどに他の形状のものなどであってもよい。また、装飾部材は、布、生地、紙、薄く削いだ木材などで形成されたものであってもよい。そして、布、生地、紙、木材などは、所定の色に着色されていたり、模様が施されていたりすることが好ましい。さらに、副装飾体が、布、生地、紙、木材などで形成されたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1のストラップの取付紐アクセサリーを携帯電話(携帯機器)に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1の取付紐アクセサリーをストラップに挿通した状態を示す正面図である。
【図3】図3は、実施の形態1の取付紐アクセサリーを分解した状態で示す説明図である。
【図4】図4は、図2をA−A線で切断した断面図である。
【図5】図5は、実施の形態1の取付紐アクセサリーが挿通されたストラップを、携帯電話のストラップ取付部に取り付ける作業の説明図である。
【図6】図6は、実施の形態2の取付紐アクセサリーをストラップに挿通した状態を示す説明図である。
【図7】図7は、実施の形態2の取付紐アクセサリーを示す斜視図である。
【図8】図8(a)は、実施の形態2の取付紐アクセサリーの本体部の断面図、図8(b)は、図8(a)をB−B線で切断した断面図である。
【図9】図9は、実施の形態3の取付紐アクセサリーを示す図であり、装飾部材をビーズにした形態の正面図である。
【図10】図10は、実施の形態4の取付紐アクセサリーを示す図であり、装飾部材をチェーンにした形態の正面図である。
【図11】図11は、実施の形態4の変形例であり、装飾部材に副装飾体を取付けの形態5の正面図である。
【図12】図12は、実施の形態5の取付紐アクセサリーを示す図であり、装飾部材を螺旋状体にした形態の正面図である。
【図13】図13は、実施の形態5の変形例であり、装飾部材である螺旋状体に副装飾体を設けた形態の正面図である。
【図14】図14は、実施の形態6の取付紐アクセサリーを示す図であり、装飾部材をファーにした形態の正面図である。
【図15】図15は、実施の形態7の取付紐アクセサリーを示す図であり、装飾本体をキャラクターにした形態の正面図である。
【図16】図16は、取付紐に取付紐アクセサリーを取り付ける本体部の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図17】図17は、この形態の取付紐アクセサリーをストラップに取り付けた状態を示す図である。
【図18】図18(a)、(b)は、取付紐に取付紐アクセサリーを取り付ける本体部のさらに他の実施の形態を示す図であり、図18(a)は本体部を開状態にした図、図18(b)は、本体部を閉状態にした図である。
【図19】図17は、この形態の取付紐アクセサリーを取付紐に取り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1、2、3、4、5、6、7、101、102 … 取付紐アクセサリー
10、13 … アクセサリー本体
18、19 … 固定部材
21、24 … 第1本体
20、23 … 第2本体
16、31、41、51、61、116 … 装飾部材
42、52 … 副装飾体
71 … 装飾本体
T … 携帯機器(携帯電話)
Ta… ストラップ取付部
S … ストラップ
92… 取付紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯機器に設けられたストラップ取付部に取り付けられるストラップの取付紐に設けられる取付紐アクセサリーであって、
前記取付紐のストラップ取付部側と、前記取付紐の反ストラップ取付部側に設けられ、前記取付紐の少なくとも一部を覆うとともに装飾性を有する一対の本体部と、
前記一対の本体部に各々端部が連結可能に設けられ、かつ、中間部位が装飾性を有する装飾部材とを有している
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部は、一方の側に前記取付紐が挿通される挿通孔を、他方の側に嵌合孔が形成されたアクセサリー本体と、
前記取付紐が挿入可能なU字状の孔が形成され、前記アクセサリー本体の前記嵌合孔に係脱可能に設けられ、前記アクセサリー本体と係合したとき、前記アクセサリー本体と協働して前記取付紐を固定可能な固定部材とからなっている
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部は、両端にフランジ部が形成された軸部と、前記取付紐が挿通されるU字状の挿通溝を有する第1本体と、
前記取付紐が挿通可能な挿通溝が形成され、前記第1本体の前記軸部に回転可能に設けられる第2本体とからなり、
前記第1本体の挿通溝と前記第2本体の挿通溝との位相を一致させることで前記取付紐を挿通可能とするとともに、前記第1本体の挿通溝と前記第2本体の挿通溝との位相をずらすことで前記取付紐を固定可能にした
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項4】
請求項1に記載の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部は、前記取付紐が挿通される挿通部位を有し、弾性体である板バネで形成されたアクセサリー本体であり、
前記取付紐は、前記アクセサリー本体の弾性力に抗して外部側から前記挿通部位に挿入可能になっている
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項5】
請求項1に記載の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部は、一方の端部を支軸にして開閉動作可能であるとともに、他方の端部に係脱可能な係止部が設けられ、前記取付紐が挿通される挿通部位を有しているアクセサリー本体である
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項6】
請求項1に記載の携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部の少なくとも一方が、キャラクターまたはマスコットの形状をした装飾本体になっている
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1に記載された携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記本体部は、合成樹脂、エラストマー、ゴムから選択される1種以上で形成されているものである
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載された携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記装飾部材は、紐状体、ビーズ、チェーン、ファー、スプリング、網状体、短冊状体、糸状体から選択される1種以上で形成され、装飾性を向上させているものである
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項9】
請求項8に記載された携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記装飾部材に取り付けられ、前記装飾部材と協働して装飾性を向上させる副装飾体を有している
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。
【請求項10】
請求項8に記載された携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリーにおいて、
前記装飾部材は、合成樹脂、エラストマー、ゴム、布、糸、紙、木から選択される1種以上で形成されているものである
ことを特徴とする携帯機器用ストラップの取付紐アクセサリー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−252722(P2007−252722A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82529(P2006−82529)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(591115279)株式会社アイリス (16)