説明

携帯機

【課題】キープレートのねじり強度を十分に高くしつつケースの薄型化も阻害しない携帯機を提供する。
【解決手段】キープレート2は、ケース体1に保持される保持体30と、ケース体1から突出するキー部2aとを有し、基板13にはキー部2aが伸びる方向と直交するケース体1の幅方向における側部にトランスポンダ21が配置され、保持体30はケース体1の幅方向に向かって伸びる補強部33を有し、補強部33はケース体1の厚み方向に対する段部32を有してキー部2aと連続すると共に、少なくともケース体1の幅方向においてトランスポンダ21と重なり合う位置まで伸びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キープレートを固定するケース体内に車両との間で通信をなすトランスポンダを備えた携帯機に関し、特にキープレートにケース体に対し固定する保持部が設けられてなる携帯機に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のキーレスエントリー装置は、車両側に設けられる通信や制御等を行う装置と、利用者が携帯する携帯機とからなっている。携帯機はスイッチを備えたケース体と、ケース体から突出するキー部及び該キー部をケース体に保持する保持部を有した金属製のキープレートとを有している。ケース体に設けられるスイッチを切替える操作体を押圧操作することで、車両側の装置との間で通信が行われ、ドアのロック・アンロック等の制御が行われる。また、キープレートを車両の鍵穴に差込み回転させて、ドアのロック・アンロックを手動で行うこともできる。
【0003】
また、運転席にも鍵穴が設けられ、ここにキープレートを差込み回転させることで、エンジンを始動させることもできる。このとき、ケース体に設けられるトランスポンダと鍵穴近傍に設けられるコイルとの間で、非接触での認証通信が行われ、認証が成立した場合にのみ鍵穴のロックを解除し回転を許可する。この際の通信は、車両側からの送信信号の電力により行われ、携帯機側からは電源は供給されない。このようなイモビライザーのシステムは、車両の盗難防止のために設けられる。
【0004】
運転席の鍵穴にキープレートを差込んだ状態で、トランスポンダとコイルとで通信を行うためには、両者の間に磁束の遮蔽物となる金属が存在しないようにする必要がある。一方で、キープレートは、ねじり強度を大きくするため、保持部はキー部を延長した形状の基部と、基部から側方に伸びる補強部を備える。この補強部が、キー部が伸びる方向においてトランスポンダと重なり合うと、コイルとの通信を阻害することとなる。
【0005】
これを防ぐため、例えば特許文献1では、キープレートの補強部を片方側にのみ伸びるようにして、トランスポンダとコイルの間に補強部が配置されないような構成としている。また、特許文献2では、キープレートの基部とケース体の厚み方向において重なり合わない位置にトランスポンダを配置する構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−140900号公報
【特許文献2】特開平8−144589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のような構成では、キープレートの補強部が片方側にのみ伸びているので、キープレートのねじり強度を十分に高くすることができない。また、特許文献2のような構成では、ケース体の薄型化を阻害する。具体的には以下の通りである。まず、ケース体内に設けられる基板は、一方側にケース体の表面に露出するスイッチが配置され、他方側に電池などが配置される。トランスポンダは、スイッチよりも高さ寸法が大きいので、電池などと同じ側である基板の他方側に配置される。これにより、基板はケース体の厚み方向において前記の一方側に偏った位置に配置されることとなる。
【0008】
キープレートは、ケース体の厚み方向において中央位置に配置されるから、そのままではトランスポンダの厚み方向位置と重なり合うこととなる。この場合において、特許文献2のようにキープレートの保持部とトランスポンダとが、ケース体の厚み方向において重なり合わないようにするためには、キープレートの保持部を基板位置の延長線上となるように位置させ、ケース体の前記一方側の厚さをキープレートの保持部を保持するのに十分な厚さとする必要がある。その結果、ケース体の厚みを大きくする必要がある。あるいは、トランスポンダを基板のスイッチと同じ側に配置することも考えられるが、前述のようにトランスポンダはスイッチよりも高さ寸法が大きいから、スイッチの高さ寸法も大きくして結果的にケース体も厚くする必要がある。
【0009】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、キープレートのねじり強度を十分に高くしつつケース体の薄型化も阻害しない携帯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明に係る携帯機は、厚み方向に薄いケース体と、該ケース体内に納められ電子部品を配置した基板と、前記ケース体に保持されて突出する金属製のキープレートとを有する携帯機において、
前記キープレートは、前記ケース体に保持される保持部と、前記ケース体から突出するキー部とを有し、前記基板には前記キー部が伸びる方向と直交するケース体の幅方向における側部にトランスポンダが配置され、
前記保持部は前記ケース体の幅方向に向かって伸びる補強部を有し、該補強部は前記ケース体の厚み方向に対する段部を有して前記キー部と連続すると共に、少なくとも前記ケース体の幅方向において前記トランスポンダと重なり合う位置まで伸びていることを特徴として構成されている。
【0011】
また、本発明に係る携帯機は、前記保持部は前記キー部と別体の保持体で形成され、該保持体に前記キー部を保持するキー保持部と補強部が一体形成されることを特徴として構成されている。
【0012】
さらに、本発明に係る携帯機は、前記補強部は前記トランスポンダを前記キー部が伸びる方向に投影した領域と重なり合わないことを特徴として構成されている。
【0013】
さらにまた、本発明に係る携帯機は、前記基板は前記ケース体の厚み方向において一方側に偏った位置に配置され、前記保持部は前記ケース体の厚み方向において中央位置に配置され、前記補強部が有する段部は前記ケース体の厚み方向において他方側に向かって前記キー部に対し段差をなすことを特徴として構成されている。
【0014】
そして、本発明に係る携帯機は、前記基板には、ケース体の厚み方向一方側の面にスイッチが配置され、ケース体の厚み方向他方側の面に前記トランスポンダ及び電池が配置されることを特徴として構成されている。
【0015】
また、本発明に係る携帯機は、前記補強部は前記キー部から前記ケース体の幅方向両側に向かって伸びることを特徴として構成されている。
【0016】
さらに、本発明に係る携帯機は、前記補強部は前記トランスポンダが配置された位置より前記ケース体の側面寄りの位置まで伸びることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る携帯機によれば、キープレートはケース体に保持される保持部とキー部を有し、保持部はケース体の幅方向に向かって伸びる補強部を有し、補強部はケース体の厚み方向に対する段部を有してキー部と連続すると共に、少なくともケース体の幅方向においてトランスポンダと重なり合う位置まで伸びていることにより、補強部によるキープレートのねじり強度向上を十分に確保することができると共に、補強部がトランスポンダと車両側との通信を阻害するのを抑えることができる。
【0018】
また、本発明に係る携帯機によれば、保持部はキー部と別体の保持体で形成され、保持体にキー保持部と補強部が一体形成されることにより、予め保持体をケース体に埋め込んでおき、キー部を保持体に挿入固定して組立てることができるので、製造を容易にすることができる。
【0019】
さらに、本発明に係る携帯機によれば、補強部はトランスポンダをキー部が伸びる方向に投影した領域と重なり合わないことにより、確実に補強部がトランスポンダの通信を阻害しないようにすることができる。
【0020】
さらにまた、本発明に係る携帯機によれば、基板はケース体の厚み方向において一方側に偏った位置に配置され、保持部はケース体の厚み方向において中央位置に配置され、補強部が有する段部はケース体の厚み方向において他方側に向かってキー部に対し段差をなすことにより、ケース体を厚く形成しなくても補強部に段部を形成でき、ケース体の薄型化を阻害することのないようにすることができる。
【0021】
そして、本発明に係る携帯機によれば、基板には、ケース体の厚み方向一方側の面にスイッチが配置され、ケース体の厚み方向他方側の面にトランスポンダ及び電池が配置されることにより、ケース体内において部品を効率的に配置することができる。
【0022】
また、本発明に係る携帯機によれば、補強部はキー部からケース体の幅方向両側に向かって伸びることにより、補強部によるキープレートのねじり強度向上を十分に確保することができる。
【0023】
さらに、本発明に係る携帯機によれば、補強部はトランスポンダが配置された位置よりケース体の側面寄りの位置まで伸びることにより、補強部による強度向上をより大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態における携帯機の斜視図である。
【図2】ケース体の分解斜視図である。
【図3】携帯機の断面図である。
【図4】上ケースと保持体の分解斜視図である。
【図5】図3に示したA−Aにおける携帯機の断面図である。
【図6】他の形態の段部を有する保持体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における携帯機の斜視図を示している。この携帯機は、車両のキーレスエントリー装置を構成するものであり、キーレスエントリー装置は、携帯機の操作により車両側と通信をなし、車両のドアをロック・アンロックする等の機能を有する。
【0026】
図1に示すように、携帯機は、厚み方向に薄い箱状のケース体1と、ケース体1の一側面から突出状に伸びるキープレート2とを有して構成されている。ケース体1は樹脂製であり、ケース体1の表面には、3つの操作体14が押圧自在に設けられている。これら操作体14の押圧操作により、車両側との通信を行う等の動作がなされる。キープレート2は金属製であり、車両に設けられる鍵穴に挿入自在なキー部2aを有している。キーレスエントリー装置においては、キー部2aが車両の鍵穴に挿入された際、携帯機は車両側の装置との間で認証のための無線通信を自動的に行い、認証が成立した場合にのみ、エンジンスタートが可能となるように、鍵穴の回転ロックが解除されるなどの動作がなされる。
【0027】
図2には、ケース体1の分解斜視図を示している。ケース体1は、厚み方向に上ケース10と下ケース11及び中ケース12を重ね合わせ一体化して形成される。また、ケース体1内部には、スイッチ20やトランスポンダ21を実装した基板13や電池16が納められる。なお、基板13にはその他にも各種部品が配置されるが、図2では単純化のためスイッチ20とトランスポンダ21のみを表している。スイッチ20は、操作体14の押圧操作によって切替えられる押釦スイッチとして構成され、トランスポンダ21は、キー部2aを車両の鍵穴に挿入した際の自動的な通信を行うために設けられる。
【0028】
上ケース10は、操作体14を押圧操作自在となるように納める凹状の操作体収容部10aを3つ備え、それぞれに操作体14が納められる。下ケース11は、扁平円盤状からなる電池16を載置させる電池載置部11aを上ケース10と対向する内面に備えている。
【0029】
中ケース12は、電池16の側面を保持する電池保持部12aを下ケース11及び上ケース10と対向する面に貫通状に備えると共に、キープレート2が設けられる側には、後述する保持体(保持部)30の外形状に沿う表面を有する保持体載置部12bが形成される。保持体載置部12bには、キープレート2を固定するためのネジ孔12cも形成されている。また、中ケース12の上ケース10と対向する側の、保持体載置部12bを除く領域は、縁部12dが立ち上がり状に形成されている。基板13は、電池保持部12aに載置されて保持される。なお、下ケース11は中ケース12の保持体載置部12bを除く位置に対応して配置され上ケース10、保持体載置部12bと共にケース体1の外殻を形成する。
【0030】
基板13には、上ケース10と対向する側の面に、3つのスイッチ20が並設配置されている。スイッチ20は、いずれも押釦スイッチとして構成されている。一方、トランスポンダ21は、基板13の下ケース11と対向する側の面の、ケース体1のキー部2aが伸びる方向と直交する方向である幅方向における側部に配置される。
【0031】
基板13を覆うように、ゴム製の押圧シート15が設けられる。押圧シート15には、スイッチ20の位置に対応してそれぞれ上ケース10側に突出する押圧凸部15aが形成されており、この押圧凸部15aを操作体14が押圧するように構成されている。これにより、操作体14の押圧操作に対し適度な操作感触を付与することができる。
【0032】
図3には携帯機の断面図を示している。この図に示すように、各操作体14は、押圧シート15の押圧凸部15aを介してスイッチ20と対向しており、操作体14の押圧操作により、スイッチ20を押圧操作することができる。基板13の一面側に配置されるスイッチ20は、比較的薄型に形成されており、基板13の他面側に配置されるトランスポンダ21や電池16は、比較的高さがあるので、基板13はケース体1の厚み方向において操作体14が配置される面側に偏って配置される。
【0033】
キープレート2は、ケース体1から突出するキー部2aとケース体1に保持される保持体30とで構成されている。キー部2aを保持する保持体30は、金属材により形成されて上ケース10に保持されており、キー部2aの端部を保持するキー保持部31を備えている。中ケース12には、ネジ孔12cが形成されており、ここにネジ17が挿通されて、キー部2a及び保持体30をケース体1に固定するようになっている。このように保持されたキー部2aは、ケース体1の厚み方向において中央位置に配置される。
【0034】
図4には、上ケース10と保持体30の分解斜視図を示している。この図では、図2と上下を逆に表している。すなわち、図4における上ケース10の上面側は、下ケース11と突き合わされる側の面である。上ケース10のキープレート2を保持する側の辺には、保持体30を収容可能な保持体収容部10bが形成されている。
【0035】
保持体30は、キー部2aを保持するための箱状のキー保持部31と、キー保持部31から両側に伸びる補強部33とを有している。補強部33は、キー保持部31との間に傾斜面状の段部32を有して形成されている。段部32は、ケース体1の厚み方向に対して段差をなすように形成されている。
【0036】
図5には、図3に示したA−Aにおける携帯機の断面図を示している。前述のように、ケース体1の厚み方向において、基板13は一方側に偏って配置されるから、トランスポンダ21はケース体1の厚み方向略中央位置に配置されることとなる。トランスポンダ21は、この位置でキー部2aの伸びる方向において車両側に設けられるコイルと対向し、両者の間で通信が行われる。また、キー部2aをケース体1の厚み方向中央位置に配置するには、保持体30のキー保持部31もケース体1の厚み方向において中央位置に配置する必要がある。
【0037】
ここで、保持体30の補強部33は、段部32がケース体1において基板13が偏る側と反対の他方側に向かって段差をなし、下ケース11側に偏った位置で両側に伸びているから、キープレート2が伸びる方向(図5において紙面と垂直方向)にトランスポンダ21を投影した領域と補強部33は重なり合わない。これにより、トランスポンダ21と車両側のコイルとの通信において、補強部33により磁束が遮蔽されず、両者の間で確実な通信を行うことができる。一方で補強部33が両側に伸びているので、キープレート2のねじり強度を高くすることができる。
【0038】
補強部33は、少なくともケース体1の幅方向においてトランスポンダ21と重なり合う位置まで伸びていればよいが、本実施形態ではトランスポンダ21のケース体1側面と対向する面より、さらに先となるケース体1の側面寄りの位置まで伸びているから、強度をより高くすることができる。また、補強部33は、キー保持部31から少なくともトランスポンダ21側に伸びるように形成されていればよいが、本実施形態のように両側に伸びていることで、強度を十分に確保することができる。さらには、補強部33とトランスポンダ21は、キープレート2が伸びる方向で一部が重なっていてもよいが、本実施形態のように完全に離隔していることにより、より確実な通信を実現することができる。
【0039】
また、補強部33における段部32の形状は、図5に示すような傾斜面状には限られない。図6には、他の形態の段部32を有する保持体30の図5に対応する断面図を示している。なお、図6において補強部33の片側だけを示し他は省略している。図6(a)のように、段部32はキー保持部31を構成する側面と連続状であってもよい。また、図6(b)のように、段部32はキー保持部31を構成する底面から下方に延びるような形態であってもよい。さらには、図6(c)ように、段部32はキー保持部31を構成する側面から側方及び下方に延びるような形態であってもよい。
【0040】
このように、キープレート2を構成するキー保持部31から段部32を有して伸びる補強部33を形成し、補強部33は少なくともトランスポンダ21の位置まで伸びていることで、補強部33によるキープレート2のねじり強度向上を十分に確保することができると共に、トランスポンダ21と車両側との通信方向であるキープレート2が伸びる方向において、補強部33とトランスポンダ21を投影した領域とが重なり合わないようにすることができるので、補強部33が通信を阻害することがないようにすることができる。なお、キー部2aがキー保持部31に挿入されることで両者は一体となるから、キー部2aから段部32を有して伸びる補強部33を形成したということもできる。また、ケース体1内で基板13が厚み方向の一方側に偏って配置されている構成において、段部32がケース体1の厚み方向他方側に対して段差をなすように形成され、補強部33が両側に伸びるように構成されているから、段部32を有する補強部33を埋め込むためにケース体1を厚くする必要がなく、ケース体1の薄型化を阻害することもない。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、ケース体1の形状や操作体14の数や形状等の態様は、必要に応じて様々に変更されうる。その他の構成も、携帯機に求められる機能や大きさなどによって変更することができる。また、本実施形態ではキープレート2はキー部2aと保持体30との二部材によって構成されているが、キー部2aと保持体30が一体成形されてなるキープレート2であってもよい。また、補強部33は上ケース10と中ケース12で挟みこみキープレート2をケース体1に保持したが、ケース体1を1つの部材で形成し、キープレート2をインサート成形などで埋め込み保持するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 ケース体
2 キープレート
10 上ケース
11 下ケース
12 中ケース
13 基板
14 操作体
15 押圧シート
16 電池
20 スイッチ
21 トランスポンダ
30 保持体(保持部)
31 キー保持部
32 段部
33 補強部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚み方向に薄いケース体と、該ケース体内に納められ電子部品を配置した基板と、前記ケース体に保持されて突出する金属製のキープレートとを有する携帯機において、
前記キープレートは、前記ケース体に保持される保持部と、前記ケース体から突出するキー部とを有し、前記基板には前記キー部が伸びる方向と直交するケース体の幅方向における側部にトランスポンダが配置され、
前記保持部は前記ケース体の幅方向に向かって伸びる補強部を有し、該補強部は前記ケース体の厚み方向に対する段部を有して前記キー部と連続すると共に、少なくとも前記ケース体の幅方向において前記トランスポンダと重なり合う位置まで伸びていることを特徴とする携帯機。
【請求項2】
前記保持部は前記キー部と別体の保持体で形成され、該保持体に前記キー部を保持するキー保持部と補強部が一体形成されることを特徴とする請求項1記載の携帯機。
【請求項3】
前記補強部は前記トランスポンダを前記キー部が伸びる方向に投影した領域と重なり合わないことを特徴とする請求項1または2記載の携帯機。
【請求項4】
前記基板は前記ケース体の厚み方向において一方側に偏った位置に配置され、前記保持部は前記ケース体の厚み方向において中央位置に配置され、前記補強部が有する段部は前記ケース体の厚み方向において他方側に向かって前記キー部に対し段差をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯機。
【請求項5】
前記基板には、ケース体の厚み方向一方側の面にスイッチが配置され、ケース体の厚み方向他方側の面に前記トランスポンダ及び電池が配置されることを特徴とする請求項4記載の携帯機。
【請求項6】
前記補強部は前記キー部から前記ケース体の幅方向両側に向かって伸びることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯機。
【請求項7】
前記補強部は前記トランスポンダが配置された位置より前記ケース体の側面寄りの位置まで伸びることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−144879(P2012−144879A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2845(P2011−2845)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)