説明

携帯用歯磨き具

【課題】歯磨き動作が容易で、なお且つ安価に製造でき、携帯に嵩張らず、使い捨てできる新規な携帯用歯磨き具を提供する。
【解決手段】プラスチックにより弾性を有して形成され、手で保持する保持部11を基部として有する保持柄部材10と、保持柄部材の先端部13に固定させた、歯を摺擦して磨くためのスポンジ層20とを有し、先端部13およびスポンジ層20は、口中に納めて歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状に形成され、保持柄部材の先端部13から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部12をなし、保持部11の幅が、略人差し指1本分の幅と同程度もしくはそれより若干小さく、保持部11の長さが手中に収まる程度である携帯用歯磨き具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は携帯用歯磨き具に関する。
【背景技術】
【0002】
「歯磨き具」は極めて身近な日用品のひとつであり、家庭常備のもののみならず、旅行時や日常の使用に供するための「携帯用歯磨き具」も、従来から種々の形態のものが提案されている。
携帯用歯磨き具には、例えば「旅行セット」に組み込まれて「繰り返し使用可能」なものと「使い捨て」用のものとがある。日常の使用に供するには「使い捨て用のもの」が便利である。
【0003】
使い捨ての携帯用歯磨き具としては、例えば、特許文献1、2記載のものが知られている。特許文献1記載のものは、歯磨液を注入したラミネートチューブにより取手部を形成し、ラミネートチューブに手で直接に圧力を掛けて中の歯磨液を歯ブラシ部に絞り出すように構成したものであり、構造的にある程度複雑であるため低コストでの製造という点ではなお改善の余地がある。
特許文献2記載のものは厚紙製であって、保持部と歯ブラシとを折り畳み状態としたものである。この携帯用歯磨き具は、ブラシの穂立ちが厚紙の幅方向に向かうようにブラシを形成しているため、ブラシ部分を口中に含んで歯を磨くとき、ブラシ高さ方向とブラシ形成部の幅方向とが歯面に直交することになって歯を磨く動作が必ずしもスムーズに行かない。
【0004】
【特許文献1】第3052720号登録実用新案公報
【特許文献2】特開2005−110727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、歯磨き動作が容易で、なお且つ安価に製造でき、携帯に嵩張らず、使い捨てできる新規な携帯用歯磨き具の実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の携帯用歯磨き具は、保持柄部材と、スポンジ層とを有する。
保持柄部材は、プラスチックにより弾性を有して細長い板状に形成され、手により保持する保持部を基部として有する。
保持柄部材を構成するプラスチックは、一般に用いられるプラスチック材料でよい。
例えば、化粧用クリームを掬うのに用いられる「プラスチックのスプーン」、あるいは「プリンやアイスクリーム」を掬うためのプラスチックの使い捨てスプーン等に用いられるプラスチック材料を用いることができる。
【0007】
スポンジ層は、保持柄部材の先端部に、保持柄部材の厚み方向を層厚方向として固定され、歯を摺擦して磨くために用いられる。スポンジ層を構成するスポンジ剤としては、従来から「メイクアップ用のスポンジ」として使用されている「キメの細かいスポンジ」や、ポリウレタンフォームを好適に用いることができる。
スポンジ層を保持柄部材に一体化するのは接着によればよい。勿論、接着剤としては毒性の無いものを用いる。
保持柄部分の先端部およびこの先端部に固定されたスポンジ層は、これらを口中に含んだときに「歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状」に形成される。また、スポンジ層の厚さは「口中において歯磨き動作を容易にする程度」に薄い。
【0008】
保持柄部材をなす板状のプラスチックの厚みや弾力は、上記のプラスチックスプーンの厚み(1〜2mm程度)や弾力と同程度でよい。スポンジ層の厚みは1〜5mm程度でよく、好適には2〜3mm程度である。従って、保持柄部材とスポンジ層の厚みを合わせても2〜7mm程度である。
保持柄部材は、その先端部から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部をなす。このため、歯磨き動作を行う際に、この細幅部に応力集中が生じ、この部分で変形し易くなるので、スポンジ層を歯面に沿って移動させ易く、歯磨き動作が容易で隅々まで容易に磨くことができる。
【0009】
保持柄部材の保持部(基部)の幅は「略(大人の)人差し指1本分の幅と同程度(10mm〜15mm程度)」もしくはそれより若干小さい。
保持部の長さは「手中に収まる程度(8〜12cm程度)」である。
上記「細幅部」は小さくなりすぎると、細幅部で過剰に曲がったり捩れたりして、かえって歯が磨きにくくなる。細幅部の幅は、保持柄部材の弾性にもよるが、上記保持部の幅(人差し指の幅)を例えば10mmとすれば、3〜8mm程度、好ましくは4〜7mm程度が良い。
【0010】
携帯用歯磨き具は、上記のごとき構成であるので、保持柄部材の保持部を「人差し指に沿わせて」保持でき、携帯用歯磨き具本体を殆ど手中に収めた状態で歯磨き動作を行うことができ、例えば、食事後に爪楊枝を使用するのと同様の感覚で歯磨きを行うことができ、人前での歯磨きも他人に不快感を与えることなく実行できる。
【0011】
請求項1記載の携帯用歯磨き具は「スポンジ層に、予め歯磨き剤を保持させた」構成とすることができる(請求項2)。歯磨き剤は粉体のものを「塗すように保持」させてもよいし、あるいは「ペースト状の練り歯磨き」もしくは「液状歯磨き剤」をスポンジ層に含浸させて保持させてもよい。
特に、液状歯磨き剤を含浸させた場合は、携帯用歯磨き具をそのままの状態で口中に含んで歯磨きを行い、その後、必要に応じて水等で口を漱げばよい。また、粉体のものやペースト状のものを保持させた場合は、歯磨き前にスポンジ層の部分を水に浸して使用すればよい。
【0012】
勿論、この発明の携帯用歯磨き具は、携帯用であってその簡便性を特徴とするものであるから、特に歯磨き剤を予め保持させなくても、スポンジ層による摺擦のみでも簡単に歯磨きを行うことができる。また、身近に水が無い場合であっても、口中の唾液を液体成分として歯磨きを行うことができる。
【0013】
請求項1または2記載の携帯用歯磨き具は、スポンジ層の表面側に凹凸形状を形成することができる(請求項3)。凹凸形状は「歯列に倣うような形状」で形成でき、歯磨きを行うときに、凸部が「歯と歯の間の窪み」に入り込んで、歯磨きを一層良好に行うことができる。
請求項1〜3の任意の1に記載の携帯用歯磨き具は、保持柄部材の板面に略平行な面内において、保持柄部材が「保持部から先端部へ向かって、細幅部において所定角をなして曲がっている」構成とすることができる(請求項4)。
【0014】
即ち、保持柄部材は、保持部の端部から「スポンジ層を固定した先端部」へ向かって真っ直ぐな形態でもよいが、例えば、保持部を右手で握るようにして歯磨き動作を行う場合、左側の歯列を磨くときと、右側の歯列を磨くときとでは、保持部を握る右手の状態が異なる。
例えば、保持部を右手で保持したとき、左側の歯列を磨くのに、保持柄部材の長手方向を歯列の方向に合わせるのは比較的楽だが、右側の歯列を磨くときは、手首の返しに限界があるため、保持柄部材の長手方向を歯列の向きに対して良好な方向にするのが難しい場合もある。
【0015】
このような場合には、請求項4のように、保持柄部材が「保持部から先端部へ向かって、細幅部において所定角をなして曲がっている」形態とすることにより、保持柄部材を左右の手で持ち替えなくても、例えば右手で保持部を保持した状態で、右歯列も左歯列も容易に磨くことができる。
細幅部における曲がりを規定する「所定角」は、10度〜45度程度、好ましくは15〜30度程度である。
【発明の効果】
【0016】
以上に説明したように、この発明によれば新規な携帯用歯磨き具を実現できる。この携帯用歯磨き具は、上記の如き構成となっているので、外出時等においても歯磨きを簡便に且つ良好に行うことができ、しかも、安価に製造できるので使い捨てが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、具体的な実施の形態を説明する。
図1は、携帯用歯磨き具の実施の1形態を説明するための図である。
図1の(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は背面図である。
符号10は保持柄部材、符号20はスポンジ層を示している。
背面図を示す図1(c)に即して保持柄部材10を説明する。
保持柄部材10は、プラスチックにより弾性を有して細長い板状に形成され、手で保持する保持部11を基部として有する。また、保持柄部材10の先端部13は楕円形状をなす。
【0018】
保持柄部材10の先端部13から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部12をなしている。
スポンジ層20は、保持柄部材10の先端部13に、保持柄部材10の厚み方向を層厚方向として固定され(図1(b)参照)、歯を摺擦して磨くための部分である。
保持柄部分10の先端部13およびこの先端部13に固定されたスポンジ層20は、口中に納めて歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状に形成されている。
保持柄部材10の保持部11の幅は、略(大人の)人差し指1本分の幅と同程度もしくはそれより若干小さく、保持部10の長さは手中に収まる程度である。
【0019】
この実施の形態では、保持柄部材10の幅は、保持部11および先端部13とも12mm程度であり、細幅部12の幅は8mm程度である。また、保持柄部材10の長さは10cm程度、先端部の長さは1.5cm程度である。
保持柄部材10の厚みは1.2mm程度、スポンジ層20の層厚は2.5mm程度であって「口中において歯磨き動作が容易」である。
従って、先端部13とスポンジ層20を合わせた大きさは、縦:1.5cm、横:1.2mm、厚さ:3.7mm程度であるから、この部分を口中に含むのに違和感はまったく無く、保持部11を手で保持してスポンジ層20により歯面を摺擦して歯を磨くことができる。
【0020】
この実施の形態では、スポンジ層20に予め「液状歯磨き剤」を含浸させて保持させてあり、携帯用歯磨き具をそのままの状態で口中に含んで歯磨きを行い、その後、必要に応じて水等で口を漱げばよい。あるいは、スポンジ層20の部分を水に浸したのち口に含むようにしてもよい。
スポンジ層20は、この例において、ポリウレタンフォームで形成されている。
スポンジ層20はスポンジ構造で軟質であり、保持柄部材10は弾性を有し、細幅部12が応力集中により「しなやかに変形」するので、快適に歯磨きを行うことができる。
【0021】
図2は、図1の実施の形態の変形例を特徴部分のみ示している。
この例では、保持柄部材10の先端部に固定されたスポンジ層20Aの表面側を凹凸形状(波型形状)とした例である。波型形状は「歯列に倣うような形状」で形成されており、歯磨きを行うときに、凸部が「歯と歯の間の窪み」に入り込み、一層良好な歯磨きを可能とする。
【0022】
図3は、実施の別形態を説明するための図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は背面図である。
符号20は保持柄部材、符号40はスポンジ層を示している。
背面図を示す図3(c)に即して保持柄部材30を説明する。
保持柄部材30は、プラスチックにより弾性を有して細長い板状に形成され、手で保持する保持部31を基部として有する。また、保持柄部材30の先端部33は楕円形状をなす。
保持柄部材30の先端部33から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部32をなしている。
スポンジ層40は、保持柄部材30の先端部33に、保持柄部材30の厚み方向を層厚方向として固定され(図3(b)参照)、歯を摺擦して磨くための部分である。
【0023】
保持柄部分30の先端部13およびこの先端部13に固定されたスポンジ層40は、口中に納めて歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状に形成されている。
保持柄部材30の保持部31の幅は、略(大人の)人差し指1本分の幅と同程度もしくはそれより若干小さく、保持30の長さは手中に収まる程度である。
この実施の形態では、保持柄部材30の幅は、保持部31および先端部33とも12mm程度であり、細幅部32の幅は8mm程度である。また、保持柄部材30の長さは10cm程度、先端部の長さは1.5cm程度である。
保持柄部材30の厚みは1.2mm程度、スポンジ層40の層厚は2.5mm程度である。
従って、先端部33とスポンジ層40を合わせた大きさは、縦:1.5cm、横:1.2mm、厚さ:3.7mm程度であるから、この部分を口中に含んで歯磨き動作を行うのに違和感はまったく無く、保持部31を手で保持してスポンジ層40により歯面を摺擦して歯を磨くことができる。
【0024】
この実施の形態では、スポンジ層40に予め「液状歯磨き剤」を含浸させて保持させてあり、携帯用歯磨き具をそのままの状態で口中に含んで歯磨きを行い、その後、必要に応じて水等で口を漱げばよい。あるいは、スポンジ層40の部分を水に浸したのち口に含むようにしてもよい。
スポンジ層40は、この例において、ポリウレタンフォームで形成されている。
スポンジ層40はスポンジ構造で軟質であり、保持柄部材30は弾性を有し、細幅部32が応力集中により「しなやかに変形」するので、快適に歯磨きを行うことができる。
図3に実施の形態を示した携帯用歯磨き具は、保持柄部材30の「板面に略平行な面内(図3(a)、(c)において図面に平行な面)において、保持柄部材30が、保持部31から先端部33へ向かって、細幅部32において所定角:θをなして曲がっている」点に特徴がある。曲がりの角:θは、この形態において30度程度である。
【0025】
図4は、図3に示した携帯用歯磨き具による歯磨き動作を説明するための図である。
図4(a)は、携帯用歯磨き具の保持柄部材30の保持部を右手で保持して口中の左側に含んだ状態を示している。スポンジ層40は図の手前側を向き、左側歯列に当接する。
保持柄部材30が細幅部で曲がっているため、保持部を保持した右手を軽く左側に曲げるのみで、スポンジ層40は、その長手方向が略歯列に直交する向きを向き、矢印方向にスポンジ層40を動かして歯面を摺擦し、歯磨きを行うことができる。
また、図4(b)は、携帯用歯磨き具の保持柄部材30の保持部を右手で保持して口中の右側に含んだ状態を示している。スポンジ層40は図の手前側を向き、右側歯列に当接する。保持柄部材30が細幅部で曲がっているため、保持部を保持した右手を軽く右側に曲げるのみで、スポンジ層40は、その長手方向が略歯列に向き、矢印方向にスポンジ層40を動かして歯面を摺擦し、歯磨きを行うことができる。
【0026】
図5は、実施の別形態を説明するための図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は背面図である。
符号50は保持柄部材、符号61、62はスポンジ層を示している。
保持柄部材50の形状は、図3に示した実施の形態において用いられている保持柄部材30と同様であり、プラスチックにより弾性を有して細長い板状に形成され、手で保持する保持部51を基部として有し、先端部53は楕円形状をなす。
保持柄部材50の先端部53から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部52をなし、保持柄部材50の「板面に略平行な面内」において、保持部51から先端部53へ向かって、細幅部52において「30度程度の所定角」をなして曲がっている。
【0027】
スポンジ層61、62は、保持柄部材50の先端部53に、保持柄部材50の厚み方向を層厚方向として保持柄部材50の両面に固定された「歯を摺擦して磨くための部分」である。
保持柄部分50の先端部53およびこの先端部53に固定されたスポンジ層61、62は、口中に納めて歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状に形成されている。
保持柄部材50の保持部51の幅は、略(大人の)人差し指1本分の幅と同程度もしくはそれより若干小さく、保持柄部材50の長さは手中に収まる程度である。
【0028】
この実施の形態では、保持柄部材50の幅は、保持部51および先端部53とも12mm程度であり、細幅部52の幅は8mm程度である。また、保持柄部材50の長さは10cm程度、先端部の長さは1.5cm程度である。
保持柄部材50の厚みは1.2mm程度、スポンジ層61、62の層厚は2mm程度である。
従って、先端部53とスポンジ層61、62を合わせた大きさは、縦:1.5cm、横:1.2mm、厚さ:5.5mm程度であるから、この部分を口中に含んで歯磨き動作を行うのに違和感はまったく無く、保持部51を手で保持してスポンジ層61、62により歯面を摺擦して歯を磨くことができる。
【0029】
この実施の形態でも、スポンジ層61、62に予め「液状歯磨き剤」を含浸させて保持させてあり、携帯用歯磨き具をそのままの状態で口中に含んで歯磨きを行い、その後、必要に応じて水等で口を漱げばよい。あるいは、スポンジ層61、62の部分を水に浸したのち口に含むようにしてもよい。
スポンジ層61、62は、この例において、ポリウレタンフォームで形成されている。
スポンジ層61、62はスポンジ構造で軟質であり、保持柄部材50は弾性を有し、細幅部52が応力集中により「しなやかに変形」するので、快適に歯磨きを行うことができる。
【0030】
図6は、図5に示した携帯用歯磨き具による歯磨き動作を説明するための図である。
図6(a)は、携帯用歯磨き具の保持柄部材50の保持部を右手で保持して口中の左側に含んだ状態を示している。スポンジ層61は図の手前側を向き、左側歯列に当接する。
保持柄部材50が細幅部で曲がっているため、保持部を保持した右手を軽く左側に曲げるのみで、スポンジ層61は、その長手方向が略歯列の向きを向き、矢印方向にスポンジ層61を動かして歯面を摺擦し、歯磨きを行うことができる。
また、図6(b)は、携帯用歯磨き具の保持柄部材50の保持部を左手に持ち替えて保持して口中の右側に含んだ状態を示している。スポンジ層62は図の手前側を向き、右側歯列に当接する。保持柄部材50が細幅部で曲がっているため、保持部を保持した右手を軽く右側に曲げるのみで、スポンジ層62は、その長手方向が略歯列の向きなり、矢印方向にスポンジ層62を動かして歯面を摺擦し、歯磨きを行うことができる。
【0031】
図7は、図3あるいは図6に示したタイプの携帯用歯磨き具100を複数個、図の例では6個を、互いに分離可能な軟質プラスチックの包装パッケージ200に収めた状態を示す。この発明の携帯用歯磨き具は、例えば、図7のような形態にパックして販売することができる。
図8は、この発明の携帯用歯磨き具を右手に保持した状態を示している。
保持柄部材の保持部を右手に握りこみ、保持部に人差し指を沿わせるようにし、先端部とスポンジ層20を口中に含み、歯磨き動作を行う。このように保持したとき、保持柄部材の保持部が「人差し指に沿うような形状に湾曲」していても良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】携帯用歯磨き具の実施の1形態を示す図である。
【図2】変形例の特徴部分を示す図である。
【図3】携帯用歯磨き具の実施の1形態を示す図である。
【図4】図3の実施の形態による歯磨き動作を説明するための図である。
【図5】携帯用歯磨き具の実施の1形態を示す図である。
【図6】図5の実施の形態による歯磨き動作を説明するための図である。
【図7】携帯用歯磨き具を複数個パッケージした状態の1例を説明するための図である。
【図8】携帯用歯磨き具を右手で保持した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 保持柄部材
20 スポンジ層
11 保持部
12 細幅部
13 先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックにより弾性を有して細長い板状に形成され、手で保持する保持部を基部として有する保持柄部材と、
この保持柄部材の先端部に、上記保持柄部材の厚み方向を層厚方向として固定させた、歯を摺擦して磨くためのスポンジ層とを有し、
上記保持柄部分の先端部およびこの先端部に固定されたスポンジ層は、口中に納めて歯磨き動作に適した大きさの滑らかな楕円形状に形成され、上記スポンジ層は、口中において歯磨き動作を容易にする程度に薄く、
上記保持柄部材の先端部から長手方向中間部に繋がる部分において、保持柄部材の幅が括れて細幅部をなし、
保持柄部材の上記保持部の幅が、略人差し指1本分の幅と同程度もしくはそれより若干小さく、上記保持部の長さが手中に収まる程度であることを特徴とする携帯用歯磨き具。
【請求項2】
請求項1記載の携帯用歯磨き具において、
スポンジ層に歯磨き剤を保持させたことを特徴とする形態用歯磨き具。
【請求項3】
請求項1または2記載の携帯用歯磨き具において、
スポンジ層の表面側を凹凸形状としたことを特徴とする携帯用歯磨き具。
【請求項4】
請求項1〜3の任意の1に記載の携帯用歯磨き具において、
保持柄部材の板面に略平行な面内において、保持柄部材が、保持部から先端部へ向かって、細幅部において所定角をなして曲がっていることを特徴とする携帯用歯磨き具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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