説明

携帯端末、その制御プログラム及び制御方法

【課題】環境に関する情報をより便利に表示する携帯端末、その制御プログラム及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる携帯端末1は、当該携帯端末1の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部11と、環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、環境情報取得部11に環境情報を取得させる環境情報取得制御部12と、取得された環境情報を表示する表示部13と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末、その制御プログラム及び制御方法に関し、詳しくは紫外線強度などの環境に関する情報をユーザに報知する機能を備えた携帯端末、その制御プログラム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人体が過度の紫外線を浴びると、健康に大きな影響があることが知られている。紫外線が健康に与える影響が大きく知られるようになるにつれて、紫外線センサを携帯し、外出先で紫外線を測定して、測定結果に基づいてより適切な紫外線対策を取ろうとするユーザも増えつつある。
【0003】
特許文献1には、常時紫外線の情報を把握し、紫外線の情報を効率よく利用するための情報端末機が記載されている。特許文献1に記載の情報端末機は、紫外線等を感知する感知手段と、感知手段が感知した結果を利用者が利用できる状態に変換する変換手段とを備える。感知手段は、紫外線センサ、又は紫外線に反応する樹脂材で形成された携帯電話機の本体である。変換手段は、感知手段で感知した紫外線等の量や強さに応じ、所定のコンテンツ、対応する音、対応する光、又はバックライトの光量等で紫外線量を表示できるように変換する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−23520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術によれば、ユーザは情報端末を用いて紫外線の強さや量を知ることができる。しかしながら、ユーザはしばしば、通話、メールの閲覧、メールの作成等の、情報端末の他の機能に熱中してしまう。このような場合、ユーザは紫外線の測定をすること自体を忘れてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、詳しくは紫外線強度などの環境に関する情報をユーザに報知する機能を備えた携帯端末、その制御プログラム及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる携帯端末は、当該携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、環境情報取得部に環境情報を取得させる環境情報取得制御部と、取得された環境情報を表示する表示部と、を備えるものである。
【0008】
本発明にかかる携帯端末の制御プログラムは、携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、取得された環境情報を表示する表示部と、を備えた携帯端末にコンピュータを組み込んで、このコンピュータを、環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、環境情報取得部に環境情報を取得させる環境情報取得制御部として機能させるものである。
【0009】
本発明にかかる携帯端末の制御方法は、携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションをユーザの操作によって動作しているあいだに、環境に関する情報である環境情報を取得させ、取得した環境情報を表示部に表示するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる携帯端末、その制御プログラム及び制御方法によれば、より便利に紫外線の強さ等の環境に関する情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態1にかかる携帯端末1を示す図である。
【図2】実施の形態1携帯端末2の構成を詳細に示す図である。
【図3】実施の形態1にかかるディスプレイ33の表示を示す図である。
【図4】実施の形態1にかかるディスプレイ33の表示を示す図である。
【図5】実施の形態1にかかるディスプレイ33の表示を示す図である。
【図6】実施の形態1にかかるディスプレイ33の表示を示す図である。
【図7】実施の形態1にかかるアプリケーションの起動待ちから、紫外線レベルを測定し、必要に応じて紫外線対策情報を表示するに至る処理の様子を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2にかかる携帯端末3を示す図である。
【図9】実施の形態2にかかる携帯端末3の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる携帯端末1を示す図である。本実施の形態にかかる携帯端末1は、例えば紫外線の強さ等の環境に関する情報(環境情報)を取得する環境情報取得部11と、環境情報取得部11を制御する環境情報取得制御部12と、環境情報取得部11が取得した環境情報を表示する表示部13とを備える。そして、ユーザが携帯端末1を操作するための入力部14と、ユーザの入力により起動を指定された所定のアプリケーションの処理を行うCPU15と、当該所定のアプリケーションのプログラムを記憶した記憶部16とを備える。
【0013】
携帯端末1は、複数の処理を並行して実行するものであり、入力部14を介したユーザの操作に応じて、例えば、音声通話、メール機能、ウェブサイトへのアクセス、ゲーム、音楽再生等のアプリケーション機能を実行させる。
【0014】
環境情報取得制御部12は、環境情報取得部11を起動させて環境情報を取得させる。環境情報取得部11とは例えば紫外線センサである。このとき、環境情報取得制御部12は、ユーザが直接環境情報取得部11を起動させない場合であっても、予め決められた所定のアプリケーションが起動されたことを検知した場合には、環境情報取得部11を起動させる。例えば、所定のアプリケーションとして、音声通話機能、メール機能、ウェブサイトへのアクセスが設定されているとする。この場合、ユーザが環境情報取得部11ではなく、音声通話、メール機能、ウェブサイトへのアクセスのいずれかの機能を起動させると、環境情報取得制御部12により、環境情報取得部11が自動的に起動される。
【0015】
環境情報取得部11は、例えば紫外線の強度の測定等を行い、環境情報を取得する。そして表示部13は、環境情報取得部11が取得した環境情報を表示する。
【0016】
本実施の形態にかかる携帯端末1は、環境情報を取得する操作を、ユーザが意図的に行わなくても自動的に環境情報を取得し、表示することができる。従って、例えばユーザが、携帯端末の他の機能である通話、メールの作成・閲覧といった機能に熱中してしまっても、これらの機能が終了すると、環境情報が自動的に表示される。これにより、ユーザが他の機能に熱中したとしても、携帯端末1による自動取得、自動表示の機能によって、環境情報に注意を向けることができる。
【0017】
さらに、本実施の形態にかかる携帯端末1では、メールの作成・閲覧等の他の機能が終了すると自動的に、環境情報を表示するようになっている。したがってユーザは、メール作成等を行いながら、同時に環境情報の取得及び表示という複雑で面倒な操作をする必要がない。これにより、ユーザの操作がより簡単になる。さらに、インターフェイスの利用設計もより容易になる。
【0018】
またさらに、昨今の携帯端末では高機能化が進み、複数の機能がある。そのため、例えば、ユーザの操作により環境情報を取得する携帯端末の場合には、環境情報を取得する機能を呼び出し、表示するといったステップが必要だった。さらに、ユーザの操作により環境情報の取得の処理を開始してから、結果が表示されるまで待つ必要があった。この点、本実施の形態にかかる携帯端末1によれば、例えばメール作成等の所定のアプリケーション起動を契機として自動的にバックグラウンドで紫外線レベルが測定等の環境情報の取得が行われている。これにより、待ち時間なしに最新のユーザに提供することができる。
【0019】
実施の形態2
実施の形態2にかかる携帯端末2について説明する。図2は、本実施の形態にかかる携帯端末2の構成を詳細に示す図である。携帯端末2は、環境情報として紫外線の強さを測定する。従って、環境情報取得部11としての紫外線センサ29を有している。また、環境情報取得制御部12は、タイマ35と、比較部36とを有している。
【0020】
さらに携帯端末2は、表示部13と、入力部14と、CPU(Central Processing Unit)21と、作業用メモリ22と、不揮発メモリ23と、ROM(Read Only Memory)24と、スピーカ25と、マイク26と、送受信部27と、レシーバ28とを有する。
【0021】
携帯端末2は、例えば携帯電話装置であるが、例えばPDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等であってもよい。携帯端末2は、外部の基地局(不図示)と無線通信することにより、他の携帯端末と音声通話やメールの送受信等を行う。また、携帯端末2は、音声通話、メールの送受信のみでなく、複数の機能を有する。携帯端末2の有する他の機能は、例えば他の電話機との音声通話、メールの作成や送受信、電話帳の登録、スケジュール管理、アラームによる各種情報の報知、電子マネー、音楽又は動画の再生やダウンロード、インターネットへの接続、ゲーム等である。
【0022】
作業用メモリ22は、RAM(Random Access Memory)によって構成されている。CPU21は、プログラムを実行する際、作業用メモリ22に、一時的に必要なデータを格納する。
【0023】
不揮発メモリ23は、データの消去、及び書き込みが可能で、電源を切っても内容が消えない半導体メモリである。例えば不揮発メモリ23には、電話帳データや各種の設定情報、送受信したメールの内容等のユーザデータを保持する。
【0024】
ROM24は、CPU21がアプリケーションを実行するための各種の制御用プログラムを格納している。スピーカ25は、着信音・音声・確認音等を外部に出力するための装置である。マイク26は、ユーザが音声通話をする際に、音声を電気信号に変換し、送話するための装置である。
【0025】
送受信部27は、無線により外部の基地局等と情報の送受信を行う遠距離通信部(不図示)と、電子マネー等の機能を実現するための近距離通信部(不図示)とを有する。遠距離通信部は、例えば無線通信により、外部の基地局や無線LANと通信を行い、情報を送受信する。これにより、音声通信やメールの送受信等の機能を実現する。近距離通信部は、IC(Integrated Circuit)チップ等で構成され、外部の専用の装置と近距離で通信を行うことにより、電子マネーでの決済を実現する。
【0026】
レシーバ28は、音声通話等で相手の音声を出力するための装置である。紫外線センサ29は、紫外線の強さを測定する装置である。紫外線センサ29は、携帯端末2をユーザが使用している際に、光が当たるように携帯端末2の前面、背面及び側面のいずれかに配置されている。
【0027】
表示部13は表示制御部32と、ディスプレイ33とを有する。表示制御部32は、ディスプレイ33の表示を制御する制御回路である。ディスプレイ33は、例えば携帯端末2の装置本体の前面に配置されており、白黒あるいはカラーの液晶パネル又は有機EL(Organic Electro-Luminescence)により構成されている。
【0028】
入力部14は、入力制御部30と、入力キー31とを有する。入力キー31は、ユーザが携帯端末2を操作するためのユーザインターフェイスである。入力制御部30は、入力キー31からの入力を検知し、バス34を介してCPU21に送信する回路である。
【0029】
CPU21は、携帯端末2の全体を制御する。携帯端末2の各部は、バス34により相互に接続されている。CPU21は、携帯端末2の各部からバス34を介して各種の情報を取得する。そして、取得した情報を処理して、各部に出力することにより、携帯端末2の各部を制御し、アプリケーション等を実現可能としている。
【0030】
ここで、本実施の形態にかかる携帯端末2の特徴について更に説明する。環境情報取得制御部12は、例えばメールの閲覧等、環境情報の取得処理とは直接関係のない所定のアプリケーションが、ユーザの入力により起動した際、又は動作中に、環境情報を取得させる。本実施の形態では、紫外線センサ29が測定した紫外線の強さを環境情報とし、所定のアプリケーションを音声通話の開始とする。
【0031】
環境情報取得制御部12は、タイマ35を有する。タイマ35は、所定のアプリケーションが起動すると、当該所定のアプリケーションが起動してからの時間を測定する。本実施の形態では、環境情報取得制御部12は、音声通話を開始してから、予め定められた一定時間が経過したら紫外線センサ29に紫外線の強さを測定させる。そして音声通話が終了すると、環境情報取得制御部12は、紫外線センサ29の測定した紫外線の強さを表示部13に表示させる。
【0032】
本実施の形態にかかる環境情報取得制御部12は、比較部36を有している。比較部36は第1の閾値を有し、第1の閾値と紫外線量の測定値とを比較する。第1の閾値は、環境情報をユーザに対して表示するか否かを判断するための値である。すなわち、比較部36は、紫外線センサ29による紫外線の測定値を、第1の閾値と比較する。環境情報取得制御部12は、測定値が第1の閾値以下ならば、音声通話が終了してもディスプレイ33に紫外線の測定値を表示させない。第1の閾値以上の場合は、音声通話終了後にディスプレイ33に表示させる。具体的には、紫外線強度すなわちUVインデックス(UVインデックスについては後述する)が4以上である場合は表示させ、それ以下の場合は表示させない。
【0033】
また比較部36は、表示させるか否か判断するための第1の閾値とは別に、更に第1の閾値より値の大きい第2の閾値を設けるようにしてもよい。第2の閾値とは、例えば紫外線の測定値が人体に与える影響が大きく、ユーザがすぐに対策をとった方がよいと判断される値である。紫外線の測定値が第2の閾値以上であった場合、音声通話が終了しているか否かに関わらず、ユーザに対して紫外線の強度を報知するようにしてもよい。具体的には、音声通話中に警告音を鳴らす等すればよい。これにより、紫外線の強度が高く(例えばUVインデックス8以上の場合等)、人体への影響が強い場合にユーザに早急に対策をとるように警告することができる。
【0034】
またさらに、紫外線の強さに関わらず、音声通話が終了したら、紫外線センサ29の測定値を表示するようにしてもよい。これにより、紫外線量のチェックをユーザが忘れることを防止することができる。また、音声通話が開始される毎に紫外線の測定値を取得するようにしてもよいが、紫外線の測定値を測定してから、所定の時間(例えば1時間)が経過するまでは、再度紫外線の測定を行わないようにしてもよい。これにより、音声通話等の、所定のアプリケーションを頻繁に使用する場合にも、紫外線の測定は頻繁に行わないようにし、無駄な消費電力を抑えることができる。
【0035】
ここで、UVインデックスについて説明する。気象庁では、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化している。これをUVインデックスという。オゾン層による吸収等の要因により、紫外線は、地上で波長毎に強度が大きく異なる。さらに、紫外線の波長毎に、人体に及ぼす影響の強さは異なる。よって、紫外線の波長毎の強度と、紫外線の波長毎の人体への影響の強さとの積を計算し、さらに、紫外線の波長で積分する。これにより、人体への総合的な影響度を求めることができる。この影響度を所定の値で割って、1から12程度の数字にしたものがUVインデックスである。
【0036】
ここでは、携帯端末2は、環境情報取得制御部12として紫外線センサ29を有し環境情報として紫外線の強さを測定して表示する。環境情報は、携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の測定値である。環境情報は紫外線の強さだけでなく、環境に関する情報ならばなんでもよい。例えば、温度センサや臭いセンサといった定量的に測定可能な他のセンサにしてもよい。この場合、例えば、有害物質の濃度(例えばNOx、メタンガス、光化学スモッグ、花粉の飛散量等)の測定をしてもよい。さらに、例えば温度及び湿度に基づいて求められる不快指数等、複数種類のセンサの測定値を組み合わせて表示するようにしてもよい。
【0037】
また表示方法としては、UVインデックスのみでなく、例えば温度センサの測定結果を、第1及び第2の閾値と比較して、比較結果の大小に基づいて熱中症の危険度等として表示するようにしてもよい。また、ディスプレイ33に表示するだけでなく、例えば測定値が第2の閾値を超えていた場合には、スピーカ25等から警告音を鳴らすようにするなどしてもよい。
【0038】
以上の説明では、周辺環境計測手段としての紫外線センサは端末装置内に備える構成としたが、周辺にあるセンサ装置からデータを得たり、周辺にあるセンサ装置から収集されたデータを、ネットワークを介した通信により取得したりしてもよい。例えば、送受信部27を介してネットワークに接続し、環境に関する情報を取得するようにしてもよい。この場合の環境情報は、例えば、現在の紫外線の強さ等を外部の機器が測定した値にしてもよい。更に、例えば日中の紫外線の予報(強くなる、弱くなる等)、晴天・雨天等の天候の予報等の予測のデータにしてもよい。また、過去のデータの履歴等を参照するようにしてもよい。また、有害物質の測定等のみに関わらず、インターネット上のホームページにアクセスして、洗濯ものが乾きやすいかどうか等、洗濯情報等を取得するようにしてもよい。
【0039】
また、以上の説明では、環境情報としてリアルタイムなデータとしたが、過去のデータの履歴や、予測に基づくデータであってもよい。例えばネットワーク上にある履歴データや予測データを取得し、判断してもよい。また定量的なデータを取得するだけでなく、定性的なデータを取得してもよい。このように、インターネット等を介して環境情報を取得する場合であっても、上記のような構成を適用できることはもちろんである。
【0040】
次に、本実施の形態にかかる携帯端末2が、例えば音声通話が始まって3分経過したら、紫外線の強さを測定するよう設定されていた場合について説明する。ここで紫外線の強さは第1の閾値以上であって、第2の閾値以下であるものとする。
【0041】
まず、送受信部27が外部からの音声着信を受信し、バス34に音声通話を着信した情報を送信する。CPU21は、送受信部27が音声着信を受信したことを受け取ると、スピーカ25等を用いてユーザに音声着信を報知する。
【0042】
ユーザが入力部14を操作して音声通話を開始する。入力部14は、入力キー31が操作されたキーを入力制御部30が検出して、電気信号に変換してバス34に送信する。CPU21は、バス34を介して音声通話開始の信号を受け取る。そして、CPU21は、バス34を介して音声通話開始のための通話開始信号をスピーカ25、送受信部27、及びレシーバ28に送信し、音声通話を開始させる。マイク26はユーザの音声信号を電気信号に変換してバス34に送信する。送受信部27は、マイク26が送信したユーザの音声の電気信号を外部に送信する。また、送受信部27は、外部から受信した相手の音声信号をバス34に送信する。レシーバ28は、相手の音声信号を音声信号に変換して出力する。このように、スピーカ25、送受信部27、及びレシーバ28は、バス34を用いて相互に信号を入出力することで、音声通話を実現する。
【0043】
環境情報取得制御部12は、CPU21がバス34に送信した通話開始信号を検出して、音声通話開始を検出する。タイマ35は、通話開始信号を検出してからの経過時間をカウントする。タイマ35のカウント時間が3分になると、環境情報取得制御部12はバス34を介して紫外線センサ29に紫外線を計測させる。紫外線センサ29は、紫外線の計測をする。紫外線センサ29は、紫外線の測定が終了すると、測定結果をバス34に送信する。環境情報取得制御部12は、バス34から受け取った紫外線の強さを、比較部36で第1及び第2の閾値と比較し、第1の閾値より測定値が大きいことを検出する。環境情報取得制御部12は、測定値をバス34に送信する。作業用メモリ22は、バス34を介して測定結果を受け取り、一時的に記憶する。
【0044】
音声通話が終了すると、ユーザは入力キー31を操作し、通話が終了する。入力制御部30は、ユーザの操作を検出し、通話終了信号をバス34に送信する。通話終了信号をいけ取ると、表示部13は音声通話の終了をディスプレイ33に表示する。
【0045】
境情報取得制御部12は、バス34を介して通話終了信号を受け取ると、作業用メモリ22から測定結果を取得し、バス34を介して表示部13に出力する。
【0046】
表示部13は、バス34に送信された紫外線の強さの測定値を受け取る。表示制御部32は、測定結果を例えばUVインデックスのような指標に変換し、ディスプレイ33に表示する。
【0047】
ディスプレイ33は、音声通話終了の表示画面を表示した後、測定値を表示する。本実施の形態にかかる携帯端末2は、このように、音声通話が開始されると、又は開始されて一定時間が経過してから、紫外線の測定値を取得し、表示する。これにより、音声通話の開始を契機として紫外線の測定を行い、表示することができる。また、音声通話の開始から一定時間の経過後に紫外線の測定値の取得を行うことにより、例えば、音声通話の開始と、紫外線の測定の処理の開始のタイミングをずらすことができる。これにより、メモリにかかる負荷のピークをずらし、音声通話の開始をスムーズに行うことができる。
【0048】
以上の説明では測定値が第2の閾値以下である場合について説明したが、測定値が第2の閾値以上である場合には、特定のアプリケーションの動作に関わらず、測定結果を表示する。また、環境情報取得の処理を開始するタイミングについて、アプリケーション起動を契機として、一定時間(ここでは3分間)経過後に測定を開始したが、アプリケーション起動を契機としてすぐに紫外線レベルの測定をしてもよい。
【0049】
ここで、所定のアプリケーションとは、例えば音声通話、メール作成、音楽の再生、動画の視聴、ゲーム等の、一定の時間以上使用する機能であることが望ましい。所定のアプリケーション起動を契機として、または所定のアプリケーションの実行中にバックグラウンドで紫外線レベルを測定することにより、最新の測定結果に基づく紫外線情報と紫外線対策情報について、ユーザを待たせることなく表示可能な携帯端末装置が提供できる。
【0050】
また、電子マネー等の機能の使用の際は、携帯電話のディスプレイ33を確認せずに携帯端末2を使用することがある。そういった場合に、環境情報を取得して表示してもユーザに対して環境情報を報知することができない。また、従って、紫外線センサ29を無駄に動作させることになり、電力の消費等につながる。そのため、使用する際にユーザがディスプレイ33を確認しないアプリケーションについては、ユーザがディスプレイ33を確認しない可能性も考えられるため、環境情報取得の契機としないことが望ましい。また、瞬時に処理が終了するアプリケーションについては、環境情報の取得に時間がかかる場合には、所定のアプリケーション終了後に、すぐに環境情報が表示できないため、環境情報取得の契機としないことが望ましい。
【0051】
本実施の形態にかかる携帯端末2は、アプリケーション起動を契機に周辺環境を取得し、報知することを特徴とする。こうすることで、例えば一定時間毎に環境情報を取得する場合に比べて、アプリケーションが起動した場合にしか環境情報を取得しないので、負荷を減らすことができる。
【0052】
さらに、本実施の形態によれば、アプリケーション実行中に他のことをしにくいアプリ、例えば携帯電話における通話、熱中して我を忘れやすいアプリ、例えばメールやインターネットの閲覧、作成、開始から終了まで比較的時間を要するアプリ、例えばゲームなどの、所定のアプリケーションでのみ環境情報を取得する。所定のアプリケーションにのみ限定することにより、全ての処理においてバックグラウンド処理による処理能力の低下や消費電力増加を防ぐことができる。どのアプリケーションにおいて環境情報を取得するかは、ユーザにより選択できるようにすることが望ましい。これにより、ユーザの使用状況にあった形態とすることができる。
【0053】
またさらに、アプリケーションが限定されることにより、効率的なI/O利用設計が容易になるという効果がある。また、環境情報の取得の処理を、ユーザが日常的に使用するアプリケーションに設定すれば、環境情報の取得について、ユーザがつい忘れてしまうことを防止できる。更に、例えば紫外線等の、人体に有害なものを測定した値を表示することで、ユーザの環境に対する意識を高め、また有害なものに有効な対策を取らせるという効果が期待できる。
【0054】
次に、ディスプレイ33の表示について説明する。図3乃至図5は、ディスプレイ33の表示を示す図である。図3は、音声通信を契機にして紫外線の測定をし、結果を表示する場合のディスプレイ33の表示を示す図である。図3(a)は、通話中であることが表示され、通話時間と、通話している相手の名前(「鈴木さん」)及び電話番号とが表示されている。この場合、携帯端末2は、音声通話の開始を契機として、経過時間の計測を開始し、所定の時間(例えば3分間)経過後に環境情報の取得を行う。すなわち、音声通話の動作中に、環境情報の取得を行う。そして、音声通話が終了すると、図3(b)のディスプレイ33が表示される。
【0055】
図3(b)は、通話が終了した後、通話終了のディスプレイ33を一定時間表示した後に測定値をわかりやすく表示したものである。図3(b)では通話終了画面となっているが、これは、通話中はユーザが画面を見ていないことが想定されるため、通話が終わるまでS204の処理を保留していることを示している。この際、紫外線の強さに応じて、星型のマークを増減させる。ここでは、星型のマークが3つ表示されており、紫外線が「やや強い」ことを示している。さらに、環境情報に対しての対策を表示するか否か、「はい」又は「いいえ」ボタンを選択するようになっている。
【0056】
図3(c)は、測定された紫外線の強さに応じた紫外線対策を表示している。やや強い紫外線レベル(例えばUVインデックス4以上)を測定した場合の表示例である。「戻る」ボタンを選択すると、図3(b)のディスプレイ33に戻り、他の処理を開始することができる。
【0057】
図4は、携帯端末2がインターネットにアクセスしたことを契機に環境情報を取得する場合の表示を示す図である。図4(a)はインターネットを閲覧している際のディスプレイ33の表示を示す図である。画面の上部には、ホームページのURL(Uniform Resource Locator)が表示されている。ディスプレイ33の中段以降には、「○×ニュース」と表示され、その下には社会、経済等のニュースのジャンルが表示されている。ユーザがインターネットの閲覧を終了すると、図4(b)の画面が表示される。
【0058】
図4(b)は、インターネットの表示が終了した後に表示される画面である。図4(b)は、図3(b)と同様に、紫外線の測定値を星型のマークの増減で表示している。この場合、図4(b)では、星型が4つ表示され、紫外線が「強い」ことを示し、対策を表示するか否か選択するようになっている。
【0059】
図4(c)は、図3(c)と同様、測定された紫外線の強さに応じた対策を表示する。(強い紫外線レベル(例えばUVインデックス6以上)を測定した場合の表示例)図3の場合より図4の場合の紫外線の測定値が高かったため、表示される内容が変化している。それ以外は図3と同様である。
【0060】
図5は、携帯端末2がメールの送信を契機に環境情報を取得する場合の表示を示す図である。紫外線の強さの表示方法は、図3、図4の場合と同様であるので、説明を省略する。図5(c)は、「非常に強い紫外線レベル(例えばUVインデックス8以上)を測定した場合の表示例」を示す図である。
【0061】
このように、本実施の形態にかかる携帯端末2では、音声通話、インターネットの閲覧、及びメールの作成等の特定の機能の使用後に、紫外線の測定結果を表示する。そして、ユーザの選択に基づいて、紫外線の対策を表示する。これにより、ユーザが何か特定のアプリケーションに夢中になっても、紫外線の測定値をチェックすることを忘れることがない。また、音声通話の後や、インターネットの閲覧、メールの作成等の機能を使用した後は、ユーザは機能が終了したことを確認するために、ディスプレイ33を確認する可能性が高い。従って、ごく自然な動作で、効率的に情報をユーザに報知することができる。
【0062】
環境情報を表示するか否かの判断基準である第1閾値は、ユーザが任意に設定できてもよい。例えばUVインデックスが4未満でも測定結果を表示してもよい。以上の説明では、紫外線対策情報を表示するかを問う画面を表示する場合について説明したが、紫外線対策情報を表示するかを問う画面を表示せず、測定結果と紫外線対策情報をすぐに表示してもよい。これにより、ユーザが操作することなく、環境情報に対する対策を表示することができる。
【0063】
また、本実施の形態においては、紫外線の測定値を表示した後、対策を表示するか否かをユーザの選択に基づいて表示するが、紫外線の測定値のみ表示するようにしてもよい。図6は、紫外線の測定値のみ表示する場合のディスプレイ33の表示を示す図である。図6(a)は、図5(b)と同様にメールの作成中のディスプレイ33の表示を示している。図6(b)は、図5(b)と同様にメール作成終了後に、紫外線の測定値を表示している。しかし、図6においては紫外線の測定値を表示するのみなので、図6(b)の表示には紫外線対策を表示するか否か選択するための、「はい」「いいえ」は表示されない。例えば忙しいユーザの場合、毎回紫外線対策を確認することが億劫である可能性があるため、このように紫外線の測定値のみを表示することにより、より無駄なく表示を行うことができる。
【0064】
次に、本実施の形態における携帯端末2の動作の流れについて説明する。図7は、アプリケーションの起動待ちから、紫外線レベルを測定し、必要に応じて紫外線対策情報を表示するに至る処理の様子を示すフローチャートである。ここでは、図2の携帯端末2は紫外線センサ29により紫外線の強さを特定のアプリケーション(音声通話)が開始されてから、一定時間の経過後に測定する。また、環境情報取得制御部12は第1の閾値を有し、紫外線の強さが第1の閾値以上である場合、ディスプレイ33に紫外線の強度の情報を表示するよう構成されている。
【0065】
まず、音声通話等、所定のアプリケーションが開始される(ステップS201)。次に、音声通話の開始からの経過時間を測定して、一定時間(ここでは3分間)が経過したか否か判定する(ステップS202)。一定時間が経過していない場合は、一定時間が経過するまで待機する(ステップS202:No)。一定時間が経過したら(ステップS202:Yes)、紫外線レベルの測定をバックグラウンドで行う(ステップS203)。この状態はそれぞれ図3(a)、図4(a)、図5(a)及び図6(a)の状態にあたる。
【0066】
次に、測定した紫外線の強度が第1の閾値以上であるか判定する(ステップS204)。第1の閾値以下であるである場合(ステップS204:No)、紫外線の測定値は表示されない。測定値が第1の閾値以上である場合(ステップS204:Yes)、特定のアプリケーションが終了したかどうか判定する(ステップS205)。所定のアプリケーション(音声通話)が終了していない場合(ステップS205:No)には、終了するまで待機する。所定のアプリケーションが終了した場合(ステップS205:Yes)、紫外線の強度の測定結果を表示する(ステップS206)。ステップS206で、紫外線の強度の測定結果を表示するのと同時に、紫外線対策情報を表示するか否かを問う画面の表示を行う(ステップS207)。この状態はそれぞれ図3(b)、図4(b)及び図5(b)の状態にあたる。
【0067】
ユーザが紫外線対策情報を表示することを選択した場合(ステップS207:YES)、紫外線対策画面の表示を行う(ステップS208)。この状態は、図3(c)、図4(c)、図5(c)にあたる。ユーザが紫外線対策情報を表示しないことを選択した場合(ステップS207:NO)、紫外線対策情報の画面は表示しない。
【0068】
次に、ユーザが紫外線対策情報を消去する操作を行うと、例えば図3(c)、図4(c)、及び図5(c)の「戻る」ボタンを押した場合、または一定時間(例えば1分間)経過後、紫外線対策情報を消去する(ステップS209)。
【0069】
以上の説明では、紫外線レベルの測定を一定間隔とするため、所定の時間経過するのを待つ場合(図2のS208)について説明したが、所定の時間経過するのを待たずに、すぐにアプリケーションの起動待ち状態へ遷移してもよい。
【0070】
紫外線測定機能がOFFに設定された場合(ステップS210:YES)には、処理を終了する。ここで、紫外線測定機能とは、音声通話やメール等の起動を契機として紫外線を測定する機能のことである。紫外線測定機能がONの場合(ステップS210:NO)、アプリケーションの起動待ちの状態へ戻る。
【0071】
本実施の形態では、アプリケーション起動を契機として、バックグラウンドで紫外線レベルを測定する。これにより、最新の測定結果に基づく紫外線情報と紫外線対策情報について、ユーザを待たせることなく表示可能となる。
また、本実施の形態では、紫外線レベルを測定したら、所定のアプリケーションが起動した場合であっても、一定時間が経過するまでは再び紫外線の測定を行わないようにしてもよい。これにより、所定のアプリケーションが頻繁に起動された場合であっても、紫外線の測定を行う回数を抑制することができ、無駄な電力の消費を抑えることができる。
【0072】
実施の形態3
実施の形態2にかかる携帯端末2は、紫外線センサ29の測定値が第1、又は第2の閾値以上であった場合に表示する。しかし、環境情報として取得した値が第1の閾値と比較して低い場合であっても、長時間にわたり同じ条件下にいることにより、人体に対して悪い影響を及ぼす場合がある。例えば紫外線の場合、弱い紫外線であっても長時間浴びることにより、強い紫外線を短時間浴びた場合と同じ影響を及ぼす。また、紫外線のみでなく、環境情報として取得する情報が、例えば大気中の有害物質の濃度である場合には、測定値が小さくても、同じ環境にいる時間が長いと人体に影響を及ぼす場合がある。
【0073】
このような場合、一時的に取得した環境情報の値のみでなく、環境情報と、ユーザが当該環境情報の取得された場所にいた時間とが問題となる。
【0074】
従って、実施の形態3では、測定値が小さい場合でも、長時間同じ環境下にいる場合には対策を表示する。図8は実施の形態3にかかる携帯端末3を示す図である。
【0075】
携帯端末3は、実施の形態2の携帯端末2と比較して、環境情報取得制御部12が、算出部37を有する点が異なる。算出部37は、環境情報取得部11が取得した環境情報と、タイマ35が計測した時間との積を、一定時間毎に計算する。環境情報取得制御部12は、当該環境情報と時間との積としての環境情報量を、第3の閾値と比較する。第3の閾値よりも、環境情報と時間との積の方が大きい場合には、所定のアプリケーションが終了した後にディスプレイ33に環境情報の測定結果を表示する。
【0076】
紫外線や、有害物質の測定値が小さい場合実施の形態1における携帯端末2では、ディスプレイ33は環境情報を表示しないため、ユーザが対策を怠る可能性がある。しかしながら、携帯端末3は、環境情報と時間との積を求めることにより、人体に対する影響をより正確に求めることができる。また、環境情報と時間とに基づいた値である環境情報量と第3の閾値とを比較することにより、より人体への影響が強い場合について判別できる。さらに、従来の紫外線測定装置等では、紫外線の測定のみしかできないが、本実施の形態にかかる携帯端末3は、所定のアプリケーションをしている間を、ユーザが同じ環境条件下にいるとみなして、時間と組み合わせて人体への影響を表示することができる。
【0077】
次に、携帯端末3の処理の動作について説明する。図9は、本実施の形態にかかる携帯端末3の動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、図7のフローチャートと比べて、図9のフローチャートでは、紫外線量の時間との積である環境情報量を求める処理と、求めた環境情報量を第3の閾値と比較する処理を行う点が異なる。
【0078】
ステップS203において、紫外線の測定を行う。次に、測定した紫外線量と、タイマ35が測定した、所定のアプリケーションの開始時間との積である環境情報量を計算する(ステップS301)。次に、計算した環境情報量と、第3の閾値とを比較する(ステップS302)。第3の閾値より環境情報量が大きい場合(ステップS302:Yes)には、アプリケーションの終了後(ステップS205:Yes)に紫外線レベルを表示する(ステップS204)。第3の閾値より環境情報量が小さい場合(ステップS302:No)には、紫外線レベルは表示しない。
【0079】
本実施の形態では、長時間にわたり紫外線にさらされているために、紫外線の人体への影響が強くなっていることをユーザに対して報知することがより望ましい。例えば、図3(b)の表示に、さらに「長時間紫外線を浴びています。注意しましょう」等の注意書きを追加して表示するようにする。このようにすることにより、よりユーザの注意を喚起することができる。ここで、環境情報の一例として紫外線の強さの測定値としたが、実施の形態1と同様に、環境情報は紫外線の強さだけでなく、環境に関する情報ならばなんでもよい。例えば、温度センサや臭いセンサといった定量的に測定可能な他のセンサにしてもよい。この場合、例えば、有害物質の濃度(例えばNOx、メタンガス、光化学スモッグ、花粉の飛散量等)の測定をしてもよい。さらに、例えば温度及び湿度に基づいて求められる不快指数等、複数種類のセンサの測定値を組み合わせて表示するようにしてもよい。
【0080】
また表示方法も実施の形態1と同様に、UVインデックスのみでなく、例えば温度センサの測定結果を、熱中症の危険度等として表示するようにしてもよい。この場合、暑い環境にいた経過時間と組み合わせることにより、より正確に熱中症の危険度を測定することができる。またさらに、インターネット等を介して環境情報を取得する場合であっても、実施の形態3のような構成を適用できることはもちろんである。
【0081】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0082】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0083】
(付記1)
携帯端末であって、
当該携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、前記環境情報取得部に前記環境情報を取得させる環境情報取得制御部と、
取得された前記環境情報を表示する表示部と、を備える携帯端末。
(付記2)
前記環境情報取得制御部は、
前記所定のアプリケーションが動作を終了した後に、前記表示部に環境情報を表示させる付記1記載の携帯端末。
(付記3)
前記環境情報取得制御部は、前記所定のアプリケーションが開始からの時間の経過を測定するタイマを備え、
前記環境情報制御部は、前記タイマが所定の時間の経過を検出すると、前記環境情報取得部に、前記環境情報を取得させる付記1又は2記載の携帯端末。
(付記4)
前記環境情報取得制御部は、取得した前記環境情報と予め定められた第1の閾値とを比較する比較部を有し、前記環境情報が前記第1の閾値より高かった場合に、前記環境情報を前記表示部に表示させる付記1乃至3記載の携帯端末。
(付記5)
前記比較部は、更に、取得した前記環境情報と、予め定められた第2の閾値とを比較し、
前記環境情報取得制御部は、前記環境情報が前記第2の閾値より高かった場合、前記環境情報を、前記所定のアプリケーションの動作に関わらず前記表示部に割り込み表示させる付記4記載の携帯端末。
(付記6)
前記環境情報取得制御部は、取得した前記環境情報と前記タイマの測定した時間との積である環境情報量を算出する算出部を有し、
前記比較部は、予め定められた第3の閾値と、前記環境情報量とを比較し、
前記環境情報取得制御部は、前記環境情報量が前記第3の閾値より高い場合、前記環境情報を、前記所定のアプリケーションの動作に関わらず前記表示部に割り込み表示させる付記4又は5記載の携帯端末。
(付記7)
前記環境情報取得部は、前記環境情報を測定する測定センサにより構成されている付記1乃至6のうちいずれか1記載の携帯端末。
(付記8)
前記携帯端末は、ネットワークを介して外部から前記環境情報を取得する通信部を更に有し、
前記環境情報取得部は、前記通信部を介して前記環境情報を外部から取得する付記1乃至7のいずれか1項記載の携帯端末。
(付記9)
前記環境情報は、紫外線の強さ、温度、湿度、空気中の有害物質の濃度、花粉の飛散値、不快指数、体感温度、臭気のうちいずれか1以上である付記1乃至8のいずれか1項記載の携帯端末。
(付記10)
携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記取得された環境情報を表示する表示部と、を備えた携帯端末にコンピュータを組み込んで、
このコンピュータを、前記環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、前記環境情報取得部に前記環境情報を取得させる環境情報取得制御部として機能させる携帯端末の制御プログラム。
(付記11)
前記所定のアプリケーションが動作を終了した後に、前記環境情報を表示させる処理を実行させるための付記10記載の携帯端末の制御プログラム。
(付記12)
携帯端末の制御方法であって、
当該携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションをユーザの操作によって動作しているあいだに、環境に関する情報である環境情報を取得させ、
前記取得した環境情報を表示部に表示する携帯端末の制御方法。
(付記13)
前記所定のアプリケーションが動作を終了した後に、前記環境情報を表示させる付記12記載の携帯端末の制御方法。
【符号の説明】
【0084】
1 携帯端末
2 携帯端末
3 携帯端末
11 環境情報取得部
12 環境情報取得制御部
13 表示部
14 入力部
15 CPU
16 記憶部
21 CPU
22 作業用メモリ
23 不揮発メモリ
24 ROM
25 スピーカ
26 マイク
27 送受信部
28 レシーバ
29 紫外線センサ
30 入力制御部
31 入力キー
32 表示制御部
33 ディスプレイ
34 バス
35 タイマ
36 比較部
37 算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末であって、
当該携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、前記環境情報取得部に前記環境情報を取得させる環境情報取得制御部と、
取得された前記環境情報を表示する表示部と、を備える携帯端末。
【請求項2】
前記環境情報取得制御部は、
前記所定のアプリケーションが動作を終了した後に、前記表示部に環境情報を表示させる請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記環境情報取得制御部は、前記所定のアプリケーションが開始してからの時間経過を測定するタイマを有し、
前記タイマによって所定時間の経過が検出された場合に、前記環境情報取得制御部は、前記環境情報取得部に前記環境情報を取得させる請求項1又は2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記環境情報取得制御部は、取得された前記環境情報と予め定められた第1の閾値とを比較する比較部を有し、
前記取得された環境情報が前記第1の閾値より高かった場合に、前記環境情報を前記表示部に表示させる請求項1乃至3のいずれか1項記載の携帯端末。
【請求項5】
前記比較部は、更に、前記取得したされた環境情報と予め定められた第2の閾値とを比較し、
前記環境情報取得制御部は、前記環境情報が前記第2の閾値より高かった場合、前記環境情報を、前記所定のアプリケーションの動作に関わらず前記表示部に割り込み表示させる請求項4記載の携帯端末。
【請求項6】
前記環境情報取得制御部は、取得した前記環境情報と前記タイマが測定した時間との積である環境情報量を算出する算出部を有し、
前記比較部は、予め定められた第3の閾値と前記環境情報量とを比較し、
前記環境情報取得制御部は、前記環境情報量が前記第3の閾値より高い場合、前記環境情報量を、前記所定のアプリケーションの動作に関わらず前記表示部に割り込み表示させる請求項4又は5記載の携帯端末。
【請求項7】
前記環境情報取得部は、前記環境情報を測定する測定センサにより構成されている請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の携帯端末。
【請求項8】
前記携帯端末は、ネットワークを介して外部から前記環境情報を取得する通信部を更に備え、
前記環境情報取得部は、前記通信部を介して前記環境情報を外部から取得する請求項1乃至7のいずれか1項記載の携帯端末。
【請求項9】
携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記取得された環境情報を表示する表示部と、を備えた携帯端末にコンピュータを組み込んで、
このコンピュータを、前記環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションがユーザの操作によって動作している間に、前記環境情報取得部に前記環境情報を取得させる環境情報取得制御部として機能させる携帯端末の制御プログラム。
【請求項10】
携帯端末の制御方法であって、
当該携帯端末の存在位置若しくはその周辺領域に関する所定の環境情報の取得以外の処理を行う所定のアプリケーションをユーザの操作によって動作しているあいだに、環境に関する情報である環境情報を取得させ、
前記取得した環境情報を表示部に表示する携帯端末の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−114771(P2012−114771A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263344(P2010−263344)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】