説明

携帯端末装置及び制御方法

【課題】必要な場合に表示画像の設定を行うことができる携帯端末装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】受信メール内容に従って表示画像設定を行うことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)等の携帯端末装置及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯端末は著しく発展・進化を遂げている。携帯電話での電子メールの一般的な普及およびLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示素子)部が三百万画素もの高精細となることから、より美しい画像の設定を簡易に実施することが求められている。
【0003】
例えば、別の端末機から送られてきたメッセージを移動通信端末機の待機画面(待ち受け画面)に表示するもの(例えば、特許文献1参照。)や、重要な文書画面の登録に失敗した場合に、その通知を受け取る相手が重要な文書画像の登録失敗に素早く気づくことが可能な電子メールを送信するもの(例えば、特許文献2参照。)が挙げられる。
【特許文献1】特開2006−270962号公報
【特許文献2】特開2006−313489号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術は待機画面の表示を行うことができるものの、表示画面の設定を行った後、元の設定条件に戻す場合設定し直す必要があり、画像によっては必ずしも設定を変えなくても良い場合もある。
そこで、本発明の目的は、必要な場合に表示画像の設定を行うことができる携帯端末装置及び制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、受信メール内容に従って表示画像設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、受信メール内容に従って表示画像設定を行う制御手段を備えたことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、メールの受信時に該メールの文字情報及び該メールに添付されている画像情報に従って表示画像の設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、メールの受信時にメールの文字情報及びメールに添付されている画像情報に従って表示画像の設定を行う制御手段を備えたことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、メールの受信時に該メールの文字情報及び該メールに添付されている画像情報に従って表示画像のサイズ、配色数、文字サイズ、文字修飾、表示時間、表示期間、表示条件等の画像情報の表示に必要な設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、メールの受信時にメールの文字情報及びメールに添付されている画像情報に従って表示画像のサイズ、配色数、文字サイズ、文字修飾、表示時間、表示期間、表示条件等の画像情報の表示に必要な設定を行う制御手段を備えたことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、ユーザが登録した動作に対応した表示規則に基づいて表示画像を設定することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、ユーザが登録した動作に対応した表示規則に基づいて表示画像を設定することにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記表示画像の設定を行う旨のモードを有し、該モードがONの場合には前記表示画像の設定を行い、前記モードがOFFの場合には前記表示画像の設定を行わないことを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、制御手段は、表示画像の設定を行う旨のモードを有し、モードがONの場合には表示画像の設定を行い、モードがOFFの場合には表示画像の設定を行わないことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、前記メールに含まれる文字列が前記モードを設定するときに記憶した文字列と一致した場合には前記表示画像の設定を行い、前記メールに含まれる文字列が前記モードを設定するときに記憶した文字列と一致しない場合には前記表示画像の設定を行わないことを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、制御手段は、メールに含まれる文字列がモードを設定するときに記憶した文字列と一致した場合には表示画像の設定を行い、メールに含まれる文字列がモードを設定するときに記憶した文字列と一致しない場合には表示画像の設定を行わないことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記表示画像の設定を使用者の所望する期間内について行うことを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、制御手段は、表示画像の設定を使用者の所望する期間内について行うことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記メール受信後に画像設定が成功したか否かを返信するように制御することを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、制御手段は、メール受信後に画像設定が成功したか否かを返信するように制御することにより、画像設定が成功しなかった場合に再度画像設定を行うことで信頼性を向上させることができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記成功したか否かの返信の有無について記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明によれば、成功したか否かの返信の有無について記憶する記憶手段を備えたことにより、使用者が返信履歴を把握することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、受信メール内容に従って表示画像の設定を行うことを特徴とする。
【0024】
請求項10に記載の発明によれば、受信メール内容に従って表示画像設定を行う制御手段を備えたことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、受信メール内容に従って表示画像設定を行うことにより、携帯端末装置の使用者の都合に合わせて必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明に係る携帯端末装置としての携帯電話は、電子メールを受信する際、電子メールに記述されている内容および添付されている画像に従って、携帯電話内の各種画像設定を自動で実施することを特徴とする。また、その各種画像設定の際の表示規則をユーザが登録した動作に対応できることを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係る携帯端末装置としての携帯電話は、電子メールを受信してその内容を表示する際、携帯電話にて電子メールの題名及び本文を特定の文字列について検索し、その文字について設定されている動作に従い添付されている画像を、携帯電話内の各種画像設定条件に従って自動で設定することを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係る携帯端末装置としての携帯電話は、設定の成功/失敗についてはメールにて自動返信することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末装置としての携帯電話は、検索する文字列とその文字列に対する画像設定内容および設定成功/失敗の自動返信の実施有無についてはユーザが携帯電話内に設定登録し、携帯電話内に記憶することを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る携帯端末装置としての携帯電話は、電子メールを受信した際、電子メールの題名及び本文について記憶部に記憶された文字列を検索し、その文字列に対して設定されている動作に従い、添付されている画像を携帯電話内の各種画像設定に自動で設定することを特徴とする。
【実施例】
【0030】
次に本発明に係る携帯端末装置の制御方法を適用した携帯端末装置の実施例について説明する。
〔構成〕
図2は、本発明に係る携帯端末装置を用いたシステムの概念図である。
同図において、携帯端末装置2、3やパーソナルコンピュータ4がメールの送受信をできる事業者ネットワーク1が示されている。このシステムでは例えば、携帯端末装置2やパーソナルコンピュータ4から取り決められた内容を含むメールが携帯端末装置3に送信されると、携帯端末装置3では取り決められた内容によって画像設定動作が実施されるようになっている。
【0031】
図3は、図2に示した携帯端末装置としての携帯電話のブロック図である。
図3において、10は無線高周波部であり、外部からの無線高周波を受信して復調する受信部12と、音声信号や画像信号を変調して外部に送信する送信部13と、受信部12または送信部13とアンテナとを切り替える送受信切り替えスイッチ11とで構成されている。
【0032】
無線高周波部10の受信部12及び送信部13は、ベースバンド部17に接続されている。ベースバンド部17は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)18、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理部)19、モデム20、及びADC(Analog Digital Converter:アナログデジタル変換器)/DAC(Digital Analog Converter:デジタルアナログ変換器)21を有する。
【0033】
ベースバンド部17には画像処理部16、スピーカー22、マイクロフォン23、テンキー24、メモリ25が接続されている。画像処理部16はカメラ14及びLCD(液晶表示素子)15が接続されている。
メモリ25はフラッシュメモリ26及びSRAM(Static Random Access Memory:電源が印加されている限り記憶内容が保持される読み出し書き込みメモリ)27で構成されている。
【0034】
図4は、図3に示した携帯電話の機能を示すブロック図である。
図4において、所定処理実行部14に所定処理設定部31、文字列検索部33、所定処理記憶部32、画像保存部35、及び画像設定部36が接続されている。
所定処理実行部34は、図3に示したCPU18である。所定処理設定部31は、テンキー24(図3参照)であり所定の処理を設定する。文字列検索部33は受信したメール内に設定された文字列が存在するか否かを検索する。所定処理記憶部32は、所定処理実行部34の処理プログラムを格納する。画像保存部35は、受信した画像データを保存する。画像設定部36は、各種画像設定条件を設定する。
【0035】
〔動作〕
次に、本発明の実施例の動作について、図1、図5、及び図6を参照して詳細に説明する。
図5は、図3に示した携帯電話の電子メールを受信した際の画像設定および自動返信有無を登録するフローである。
すなわち、メール動作設定を行い(ステップS1)、検索文字列入力を行い(ステップS2)、画像設定箇所を選択し(ステップS3)、自動返信有無を選択することで終了する(ステップS4)。
【0036】
図6は、図3に示した携帯端末装置に表示される画面についての説明図である。
メール自動画像設定は、1.メール自動動作設定、2.検索文字列入力、3.画像設定箇所選択、4.自動返信有無選択の4つのメニューからなっている。
これらのうち「1.メール自動動作設定」の選択は、機能を有効にするか「ON/OFF」を設定することである。2.検索文字列入力は、検索する文字列を入力することである。3.画像設定箇所選択は、どの機能へ画像設定するか選択(待受画像、発着信画面等)することである。4.自動返信有無選択は、自動返信有無を選択することである。
【0037】
電子メールに記述されている内容に対して、検索する文字列及びその文字列に対して添付されている画像を携帯電話内の各種画像設定のどこに設定及び自動返信有無を記憶手段(例:SRAM)に登録する。
電子メールを受信した際に添付されている画像は、携帯端末装置内の各種画像設定およびメールの自動返信有無の動作の実行について図1のフローに従って実行する。
【0038】
図1は、本発明に係る携帯端末装置の制御方法の一実施の形態を示すフローである。
すなわち、CPU18(図3参照)は、受信したメールに文字列が有るか否かを判断し(ステップS11)、登録文字列が有ると判断した場合(ステップS11/YES)は画像添付有るか否かを判断する(ステップS12)。CPU18は、受信したメールに画像添付が有ると判断した場合(ステップS12/YES)は画像設定に成功したか否かを判断する(ステップS13)。
CPU18は画像設定に成功した場合(ステップS13/YES)は、自動返信設定が有るか否かを判断し(ステップS14)、自動返信設定が有る場合(ステップS14/YES)は設定成功メールを送信して終了する(ステップS15)。
【0039】
CPU18は、画像設定に失敗した場合(ステップS13/NO)は、自動返信設定が有るか否かを判断し(ステップS16)、自動返信設定が有る場合(ステップS16/YES)は設定失敗メールを送信して終了する(ステップS17)。
CPU18は、登録文字列が無いと判断した場合(ステップS11/NO)、画像添付が無い場合(ステップS12/NO)、及び自動返信設定が無い場合(ステップS14/NO、ステップS16/NO)には処理を終了する。
【0040】
〔効果〕
パーソナルコンピュータPCなどで画像を電子メールで送信することで設定動作を省力して、携帯電話へ画像を設定できる。また、コンテンツ作成元が契約者に対して自動配信することでコンテンツ作成元が意図した設定をすることが可能となる。
【0041】
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
一例として、電子メールに記述されている内容によって、添付画像による各種画像設定の期間を設定する場合が挙げられる。例えば、メール本文に「期間:一週間」等と記載することにより、期間限定で当該添付画像を各種画像設定に利用することができる。期間が切れると、変更前の画像設定に戻る。
【0042】
図7は、本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
携帯端末装置はメールを受信すると、CPU18(図3参照)は、登録文字列(この場合、「期間:一週間」)が有るか否かを判断し(ステップS21)、登録文字列(期間:一週間)が有ると判断した場合(ステップS21/YES)はステップS22に進み、登録文字列(期間:一週間)が無いと判断した場合(ステップS21/NO)にはステップS28に進む。
【0043】
CPU18は、ステップS22にて画像の添付が有るか否かを判断し、画像の添付が有ると判断した場合(ステップS22/YES)、ステップS23に進み、画像の添付が無いと判断した場合(ステップS22/NO)はステップS28に進む。
CPU18は、ステップS23にて画像の設定に成功したか否かを判断し、画像の設定に成功したと判断した場合(ステップS23/YES)、ステップS24に進み、画像の設定に成功しなかったと判断した場合(ステップS23/NO)、ステップS26に進む。
【0044】
CPU18は、ステップ24にて自動返信設定が有るか否かを判断し、自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS24/YES)、設定成功メールを送信し(ステップS25)てステップS28に進み、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS24/NO)、ステップS28に進む。
CPU18は、ステップS26で自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS26/YES)、設定失敗メール送信を送信し(ステップS27)、ステップS28に進み、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS26/NO)、ステップS28に進む。
【0045】
CPU18は、ステップS28にて画像設定期間が有るか否かを判断し、画像設定期間が有ると判断した場合(ステップS28/YES)、画像設定期間(この場合1週間)が経過したか否かを判断し(ステップS29)、画像設定期間が経過したと判断した場合(ステップS29/YES)、画像設定を元に戻して終了する(ステップS30)。
CPU18は、画像設定期間が無いと判断した場合(ステップS28/NO)、終了し、画像設定期間が経過していないと判断した場合(ステップS29/NO)、ステップS21に戻る。
以上において、本制御方法により必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0046】
また、予め、受信者が携帯端末装置に「自動的に、各種画像設定を受け付ける」モード、すなわち、表示画像の設定を行う旨のモードを有し、モードがONの場合には表示画像の設定を行い、モードがOFFの場合には表示画像の設定を行わない場合が挙げられる。
例えば、「待ち受け画面」に世界遺産の画像が配信されている場合、添付画像を例えば「世界遺産:屋久島」とし、メール本文に記載しておき、当該モードをONにすると、携帯端末装置は全て待ち受け画面が世界遺産の画像になるものである。
【0047】
図8は、本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
携帯端末装置はメールを受信すると、CPU18(図3参照)は、自動画像設定受け付けモードがONになっているか否かを判断する(ステップS41)。CPU18は、自動画像設定受け付けモードがONになっていると判断した場合(ステップS41/YES)、ステップS42に進み、自動受け付けモードがONになっていないと判断した場合(ステップS41/NO)は終了する。
【0048】
CPU18は、ステップS42でメール中に登録文字列が有るか否かを判断する。CPU18は、メール中に登録文字列が有ると判断した場合(ステップS42/YES)はステップS43に進み、メール中に登録文字列が無いと判断した場合(ステップS42/NO)は終了する。
CPU18は、ステップS43で画像の添付が有るか否かを判断し、画像の添付が有ると判断した場合(ステップS43/YES)、ステップS44に進み、画像の添付が無いと判断した場合(ステップS43/NO)は終了する。
【0049】
CPU18は、ステップS44にて画像の設定に成功したか否かを判断し、画像の設定に成功したと判断した場合(ステップS44/YES)、ステップS45に進み、画像の設定に失敗したと判断した場合(ステップS44/NO)、ステップS47に進む。
CPU18は、ステップS45にて自動返信設定が有るか否かを判断し、自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS45/YES)、設定成功メールを送信して終了し(ステップS46)、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS45/NO)は終了する。
【0050】
CPU18は、ステップS47にて自動返信設定が有るか否かを判断し、自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS48/YES)、設定失敗メールを送信して終了し(ステップS48)、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS47/NO)は終了する。
以上において、本制御方法により必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【0051】
また、図8に示したフローの発展系として、表示画像の設定を行う旨のモードをONにするときに、文字列を記憶する構成としておき、当該画像添付メールを受信したときに、そのメールに含まれる文字列と当該モードを設定するときに記憶した文字列とが一致したとき(待ち受け画面特定モードON)に、自動各種画像設定を行うものである。当該モードがONであっても、文字列が一致しない場合は自動各種画像設定は行わない場合が挙げられる。
【0052】
図9は、本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
携帯端末装置はメールを受信すると、CPU18(図3参照)は、自動画像設定受け付けモードがONであるか否かを判断する(ステップS51)。
CPU18は、自動画像設定受け付けモードがONであると判断した場合(ステップS51/YES)、ステップS52に進み、自動画像設定受け付けモードがONでないと判断した場合(ステップS51/NO)、ステップS56に進む。
CPU18は、ステップS52にて待ち受け画面特定モードがONであるか否かを判断し、待ち受け画面特定モードがONの場合(ステップS52/YES)、ステップS53に進み、待ち受け画面特定モードがONでない場合(ステップS52/NO)、ステップS56に進む。
【0053】
CPU18は、ステップS53にて待ち受け画面特定用文字列(この場合、「世界遺産」)が設定されているか否かを判断し、待ち受け画面特定用文字列が設定されている場合(ステップS53/YES)、ステップS54に進み、待ち受け画面特定用文字列が設定されていない場合(ステップS53/NO)は待ち受け画面特定用文字列を設定した後(ステップS55)、ステップS54に進む。
【0054】
CPU18は、ステップS54にて受信したメールに待ち受け画面特定用文字列(世界遺産)が有るか否かを判断し、待ち受け画面特定用文字列(世界遺産)が有ると判断した場合(ステップS54/YES)はステップS56に進み、待ち受け画面特定用文字列(世界遺産)が無いと判断した場合(ステップS54/NO)は終了する。
【0055】
CPU18は、ステップS56にて受信したメールに登録文字列(この場合「待ち受け画面」)が有るか否かを判断し、登録文字列(待ち受け画面)が有ると判断した場合(ステップS56/YES)、ステップS57に進み、登録文字列(待ち受け画面)が無いと判断した場合(ステップS56/NO)、終了する。
【0056】
CPU18は、ステップS57にて受信したメールに画像が添付されているか否かを判断し、画像が添付されていると判断した場合(ステップS57/YES)、ステップS58に進み、画像が添付されていないと判断した場合(ステップS57/NO)は終了する。
【0057】
CPU18は、ステップS58にて画像設定が成功したか否かを判断し、画像設定に成功したと判断した場合(ステップS58/YES)ステップS59に進み、画像設定に失敗したと判断した場合(ステップS58/NO)ステップS61に進む。
CPU18は、ステップS59にて自動返信設定が有るか否かを判断し、自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS59/YES)、設定成功メールを送信して終了し(ステップS60)、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS59/NO)終了する。
【0058】
CPU18は、ステップS61にて自動返信設定が有るか否かを判断し、自動返信設定が有ると判断した場合(ステップS61/YES)、設定失敗メールを送信して終了し(ステップS62)、自動返信設定が無いと判断した場合(ステップS61/NO)終了する。
以上において、本制御方法により必要な場合に表示画像の設定を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)等の携帯端末装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る携帯端末装置の制御方法の一実施の形態を示すフローである。
【図2】本発明に係る携帯端末装置を用いたシステムの概念図である。
【図3】図2に示した携帯端末装置としての携帯電話のブロック図である。
【図4】図3に示した携帯電話の機能を示すブロック図である。
【図5】図3に示した携帯電話の電子メールを受信した際の画像設定および自動返信有無を登録するフローである。
【図6】図3に示した携帯端末装置に表示される画面についての説明図である。
【図7】本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
【図8】本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
【図9】本発明に係る携帯端末装置の制御方法の他の実施の形態を示すフローである。
【符号の説明】
【0061】
1 事業者ネットワーク
2、3 携帯端末装置
4 パーソナルコンピュータ
10 無線高周波部
11 送受信切り替えスイッチ
12 受信部
13 送信部
14 カメラ
15 LCD
16 画像処理部
17 ベースバンド部
18 CPU
19 DSP
20 モデム
21 ADC/DAC
22 スピーカー
23 マイクロフォン
24 テンキー
25 メモリ
26 フラッシュメモリ
27 SRAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信メール内容に従って表示画像設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
メールの受信時に該メールの文字情報及び該メールに添付されている画像情報に従って表示画像の設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
メールの受信時に該メールの文字情報及び該メールに添付されている画像情報に従って表示画像のサイズ、配色数、文字サイズ、文字修飾、表示時間、表示期間、表示条件等の画像情報の表示に必要な設定を行う制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
前記制御手段は、ユーザが登録した動作に対応した表示規則に基づいて表示画像を設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記表示画像の設定を行う旨のモードを有し、該モードがONの場合には前記表示画像の設定を行い、前記モードがOFFの場合には前記表示画像の設定を行わないことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記メールに含まれる文字列が前記モードを設定するときに記憶した文字列と一致した場合には前記表示画像の設定を行い、前記メールに含まれる文字列が前記モードを設定するときに記憶した文字列と一致しない場合には前記表示画像の設定を行わないことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記表示画像の設定を使用者の所望する期間内について行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記メール受信後に画像設定が成功したか否かを返信するように制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記成功したか否かの返信の有無について記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
受信メール内容に従って表示画像の設定を行うことを特徴とする携帯端末装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−191756(P2008−191756A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22964(P2007−22964)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】