携帯通信端末を用いた学習評価支援システム
【課題】携帯通信端末を利用して、コンピュータによる学習評価のための装置に、教師が常時かつ容易に、評価データ又は得点データを入力可能とする。
【解決手段】ネットワークサーバ1と、教師が携帯可能であって無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能な携帯通信端末3とを備え、ネットワークサーバ1が、各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、無線ユニット2を介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部11と、評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部14とを備え、携帯通信端末3が、ネットワークサーバ1から受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部を備える。
【解決手段】ネットワークサーバ1と、教師が携帯可能であって無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能な携帯通信端末3とを備え、ネットワークサーバ1が、各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、無線ユニット2を介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部11と、評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部14とを備え、携帯通信端末3が、ネットワークサーバ1から受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者に対する評価を、学校などで教師が携帯通信端末を用いて行う学習評価支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学校などで教師が学習者に対する評価を、コンピュータを利用して行うための支援システムが、下記の特許文献に開示されている。この種の学習評価支援システムでは、教師は、ペーパーテストの得点を記入する作業のほか、日常の授業における学習者の学習状況や活動状況、すなわち授業中の発言や学習態度、作品や実技等の評価を入力するのに、汎用パソコンを用いている。
【0003】
しかしながら、学習指導中の教師は、多くの場合、教室などにパソコンを設置していたり、あるいはパソコンはあっても常時入力可能な状態においていたりするわけではない。また、教職員室等でのペーパーテストの採点作業においても、多くの場合、パソコンを常時入力可能な状態においていたりするわけではない。
【0004】
したがって、教師は、上述のような評価や採点結果を一旦教務手帳などの補助簿に手書きで記録しているのが実態である。このため、特許文献に記載のような学習評価支援システムによって通知表または指導要録を作成するには、これらの補助簿に記入した情報を、評価データ又は得点データとして、教科別、単元別、学習者個人別に改めて入力しなければならず、この作業は、時間的にも大変な作業であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−295753号公報
【特許文献2】特開平11−296061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、携帯通信端末を利用して、コンピュータによる学習評価のための装置に、教師が常時かつ容易に、評価データ又は得点データを入力可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、ネットワークサーバ又は教師用パソコンと、教師が携帯可能であって無線ユニットを介して前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンとデータ通信可能な携帯通信端末とを備え、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンが、種々のデータを入力する第一入力部と、学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、前記第一入力部を介して入力され又は前記無線ユニットを介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部と、前記評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部とを備え、前記携帯通信端末が、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部とを備えるものである。
【0008】
請求項2の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、ネットワークサーバ又は教師用パソコンのデータ記憶部に、教科別、単元別の評価項目データが予め格納されたテンプレートによる評価データを備え、携帯通信端末への評価データの入力が、ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された前記テンプレートによる評価データを選択することにより行われるものである。
【0009】
請求項3の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末への評価データの入力が、携帯通信端末に設けられた入力キーの操作によりテキストデータとして入力されるものである。
【0010】
請求項4の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、学習者別の評価又は得点入力画面と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、携帯通信端末がバーコード又は2次元コードを読み取るコード読取手段を備え、このコード読取手段により読み取られた前記バーコード又は2次元コードのデータがネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信されることにより、このバーコード又は2次元コードと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されるものである。
【0011】
請求項5の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、教室における学習者の座席データが設定され、携帯通信端末の表示部に表示された前記座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することによって、この座席データと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されるものである。
【0012】
請求項6の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末が学習者の出欠データを入力可能としたものである。
【0013】
請求項7の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末がハンディターミナル又は携帯電話機からなるものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、学習評価を行うネットワークサーバ又は教師用パソコンに、教師が、携帯した携帯通信端末によって、教室や校庭などに居ながらにして、随時、評価データ又は得点データを容易に入力することができ、手書きの補助簿等を必要としないため、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【0015】
請求項2の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、評価データの入力を、予め記憶されたテンプレートによる評価データを選択するだけで行うことができるため、容易に入力することができる。
【0016】
請求項3の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、評価データを、教師独自のテキストデータとして入力することができる。
【0017】
請求項4の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末に設けられたコード読取手段でバーコード又は2次元コードを読み取ってそのデータをネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することにより、評価すべき学習者の評価又は得点入力画面が携帯通信端末の表示部に表示されるので、作業を容易・迅速に行うことができる。
【0018】
請求項5の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末の表示部に表示された座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することにより、評価すべき学習者の評価又は得点入力画面が携帯通信端末の表示部に表示されるので、作業を容易・迅速に行うことができる。
【0019】
請求項6の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末によって学習者の出欠データをネットワークサーバ又は教師用パソコンに入力することができるので、学習者別の出欠データを集計することができる。
【0020】
請求項7の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末としてハンディターミナル又は携帯電話機を使用することによって、使い勝手が良く、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態を示す全体構成説明図である。
【図2】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルの概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図5】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図6】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態による処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態を示す全体構成説明図である。
【図8】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機の概略構成を示す説明図である。
【図9】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図10】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図11】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図12】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図13】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態による処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい第一の形態を示す全体構成説明図である。
【0023】
すなわち図1に示される携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、ネットワークサーバ1と、教師が携帯可能であって無線ユニット2を介して前記ネットワークサーバ1とデータ通信可能なハンディターミナル3とを備える。また、ネットワークサーバ1は、校内LANなどの通信ネットワーク5を介して教師用パソコン6とも接続されている。
【0024】
ネットワークサーバ1は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)11と、このCPU11による演算処理過程での一時的な記憶手段であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)12と、OS(オペレーションシステム)や本システムを動作させるプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)13と、各種データが書き換え可能に記憶されるHDD(Hard Disc Drive)14が、バスライン15を介して接続されており、またこのバスライン15には、各種のデータを入力するためのキーボード16や不図示のマウスと、CPU11からの制御信号によって文字や図形などを表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)17が、インターフェイス19を介して接続されている。
【0025】
なお、CPU11は、請求項1に記載された演算処理部に相当し、HDD14は請求項1に記載されたデータ記憶部に相当し、キーボード16やマウスは請求項1に記載された第一入力部に相当するものである。また、OSや本システムを動作させるプログラムなどは、HDD14に記憶させることもできる。
【0026】
CPU11は、ROM13あるいはHDD14に格納されたOSや本システムのプログラムによって各種の演算処理動作を行うものであって、教師が担任する児童・生徒(学習者)の名前など学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、キーボード16を介して入力され又は無線ユニット2を介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別及び評価観点別に集計して学力到達度を算出し、通知表や指導要録の作成のためのデータを出力する機能を有する。なお、ここでいう評価データとは、ペーパーテストでは評価することができない日常の授業での学習者の発言や学習態度、作品や実技等を評価したデータのことであり、得点データとは、ペーパーテストで評価したデータのことである。
【0027】
HDD14には教科別、単元別の評価規準データ及び評価方法データなどが予め格納された指導データファイル141や、学習者名簿データファイル142や、学習者別、教科別、単元別の得点データ及び評価データファイル143が設けられている。
【0028】
無線ユニット2は、複数のハンディターミナル3との間で無線信号によるデータの送受信が可能であって、ネットワークサーバ1のインターフェイス19に接続されている。
【0029】
図2は、ハンディターミナル3の概略構成を示す説明図である。このハンディターミナル3は、片手で持ち、もう片方の手で操作することができる大きさで、かつ周知の構造を有するものであって、請求項1に記載された携帯通信端末に相当する。
【0030】
すなわちこのハンディターミナル3は、各部を制御するCPU31と、このCPU31による演算処理過程において各種データを書き換え可能に記憶するRAM32と、このハンディターミナル3を動作させるための制御プログラムなどが格納されたROM33と、CPU31からの制御信号によって文字や図形などを表示する第一及び第二LCD34,35と、各種のデータを入力するためのタッチ入力部36と、無線送受信部37が、バスライン38を介して接続されている。なお、第一及び第二LCD34,35は請求項1に記載された表示部に相当し、タッチ入力部36は請求項1に記載された第二入力部に相当する。
【0031】
そしてこのハンディターミナル3は、無線送受信部37により無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能に接続されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積されたデータからCPU11により生成される評価又は得点入力画面を、前記無線ユニット2及び無線送受信部37を介して読み出して第一及び第二LCD34,35に表示することができると共に、タッチ入力部36などにより入力した評価データ又は得点データを、前記無線送受信部37及び図1に示される無線ユニット2を介してネットワークサーバ1に送ることができる。
【0032】
図3〜図5は、ハンディターミナル3のLCDに表示された画面の具体例を示す平面図である。すなわちこのハンディターミナル3は、ヒンジを介して互いに二つ折り可能(開閉可能)に連結された第一ボディ301と第二ボディ302を備え、折り畳んだ状態において第二ボディ302と対向される第一ボディ301の面には第一LCD34が設けられ、折り畳んだ状態において第一ボディ301と対向される第二ボディ302の面には第二LCD35が設けられている。したがって、第一及び第二LCD34,35を図示のように見開き状態とすることができる。
【0033】
図中左側の第一ボディ301に設けられた第一LCD34は、その表示面に、図2に示されるタッチ入力部36を構成する不図示のタッチパネルが積層されたものであって、適切にレイアウトされた多数の表示領域34aからなる複数種類の入力画面(例えば図3に示される学年・組・評価メニューの入力画面341、図4に示される得点入力画面342、図5に示される評価入力画面343など)が選択表示されると共に、特定の表示領域34aと対応して、複数の選択キー303が前記タッチパネルにより構成されている。そしてこれらの選択キー303は、手指もしくは公知のペン型入力装置などで触れることによって、データの選択や画面の切り替えなどを行うことができるものである。
【0034】
第一LCD34の下部領域には、第一LCD34に積層されたタッチパネル等からなる入力キー304が設けられている。この入力キー304も、図2に示されるタッチ入力部36を構成するものであって、数字、アルファベット、漢字かな混じりの文章及び特定の記号を入力することの可能な文字キー(テンキー)304aと、切替キー304bと、取消キー304cと、送信キー304dと、矢印キー304eなどからなる。
【0035】
図中右側の第二ボディ302に設けられた第二LCD35も第一LCD34と同様、その表示面に、図2に示されるタッチ入力部36を構成する不図示のタッチパネルが積層されたものであって、縦横に並んだ多数の表示領域35aからなる複数種類の入力画面(例えば図3に示される評価メニュー一覧画面351、図4及び図5に示される座席選択画面352など)が選択表示されると共に、各表示領域35aと対応して、縦横に並んだ多数の選択キー305が前記タッチパネルにより構成されている。そしてこれらの選択キー305は、手指もしくは公知のペン型入力装置などで触れることによって、第一LCD34に表示されるデータの選択や画面の切り替えなどを行うことができるものである。
【0036】
なお、入力キー304はタッチパネルによるもののほか、例えば第一LCD34に表示されるソフトキーにより構成することも可能である。
【0037】
図1に示される教師用パソコン6は汎用のパーソナルコンピュータで、すなわち演算処理部、HDD等の記憶手段、通信によるデータ送受信手段等を有する本体61と、キーボードやマウス等の不図示の入力部と、LCD62と、プリンタ(不図示)等が接続された周知の構造を有するものであり、ネットワークサーバ1と校内LANなどの通信ネットワーク5を介して接続されている。このため、各教師用パソコン6は、通信ネットワーク5を介して、ネットワークサーバ1のHDD14などの各種データを共有することができ、これらのデータを読み出したり、書き換えたりすることができる。
【0038】
なお、教師用パソコン6はネットワークサーバ1とのクライアント−サーバシステムを構築せずに、本システムを動作させるプログラムを、各教師用パソコン6の記憶手段に記憶させ、ハンディターミナル3を、無線ユニット2を介してこの教師用パソコン6と直接交信可能としても良い。
【0039】
図6は、上述の構成を備える携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態による処理の流れを示すフローチャートである。以下、教師がペーパーテストの採点結果や、日常の授業における学習者の学習状況や活動状況を入力する場合について、図6のフローチャートと、図3〜図5の画面例を参照しながら説明する。
【0040】
まず、本システムを稼動させると、ハンディターミナル3の第一LCD34には不図示のメニュー選択画面が表示される(ステップS101)。そしてこのメニュー選択画面に表示された処理メニューの中から評価入力ボタンを選択しクリックすると、図3に示されるように、左側の第一LCD34には学年・組・評価メニューの入力画面341が表示され、右側の第二LCD35には評価メニュー一覧画面351が表示されるので、まず、第一LCD34に表示された学年・組・評価メニューの入力画面341において、入力キー304の文字キー304aによって学年・組の情報を数字で入力する(ステップS102=YES)。
【0041】
なお、図3に示される学年・組・評価メニューの入力画面341において「出欠」と表示された選択キー303(303a)を押した場合は、右側の第二LCD35には図4又は図5に示される座席選択画面352が表示される。このため、座席選択画面352上の任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒の出欠データを入力し、入力キー304における送信キー304dを押すことによって、この出欠データがハンディターミナル3からネットワークサーバ1へ送信され、学習者名簿データファイル142又は得点データ及び評価データファイル143に蓄積される。したがって、この出欠データも、学習評価に容易に反映することができる。
【0042】
また、評価メニュー一覧画面351における縦横の多数の選択キー305は、各教科の各学習単元に準拠して特定の学習図書出版社が発行しているペーパーテストの名称が「国語テ1」「算数テ1」のように略称表示されたグループと、前記各教科の各学習単元名が「国語単1」「算数単1」のように略称表示されたグループからなる。このため、これらの選択キー305から、評価すべき項目、例えば「国語テ1」と評価メニューが略称表示された選択キー305(305a)を押すと(ステップS103=YES)、出席番号1番の児童・生徒が自動選択されるように初期設定されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積された学習者名簿データファイル142や得点データ及び評価データファイル143から出席番号1番の児童・生徒のデータが抽出され、第一LCD34に、図4のような学習者別教科別単元別得点入力画面342又は図5のような学習者別評価入力画面343が表示(ステップS104)されると共に、第二LCD35に座席選択画面352が表示される。
【0043】
また、出席番号1番以外の児童・生徒に変更する場合は、第二LCD35に表示される座席選択画面352から、任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒を選択することができる(ステップS105=YES)。
【0044】
図4に示される学習者別教科別単元別得点入力画面342は、ステップS103において評価メニュー一覧画面351から「国語テ1」と評価メニューが略称表示された選択キー305(305a)を押すことによって第一LCD34に表示されたもので、ある出版社が発行する小学4年の国語科の教科書における「三つのおねがい」という学習単元に準拠して特定の学習図書出版社が発行しているペーパーテストに対応して、設問ごとの得点入力部342aを有する。すなわち図4の例では、出席番号1番の「阿部孝治」の「国語テスト1」の採点結果の得点データを、入力キー304の文字キー304aによって、設問ごとの得点入力部342aに数値として入力(又は修正)することができる。
【0045】
また、図5に示される学習者別教科別単元別評価入力画面343は、ステップS103において評価メニュー一覧画面351から「国語単1」と表示された選択キー305(305b)を押すことによって第一LCD34に表示されたものであって、ある出版社が発行する小学4年の国語科の教科書における「三つのおねがい」という学習単元1の授業に対応しており、ネットワークサーバ1のHDD14における指導データファイル141に格納された教科別、単元別の評価規準データ及び評価方法データが読み出されることにより生成された日常の授業における学習状況や活動状況の評価項目343aが短い言葉で表示されている。そして、入力キー304の文字キー304a、あるいは○◎などの特定の記号が表示された選択キー303を使用して、前記評価項目343aごとに、数値又は○◎などの特定の記号、又は漢字かな混じりの短い言葉による評価データ343bを入力することができる。
【0046】
そして従来、教師が通知表や指導要録を作成する際には、個々の児童・生徒についての学習の評価や活動状況等の所見文を作成するのに、大変な労力を要していたが、この実施の形態によれば、上述のように、数値又は予め割り振られている○◎などの特定の記号、または漢字かな混じりの短い言葉による評価データ343bを入力するだけで良く、教室などで補助簿に記入してそれを教職員室の教師用パソコン6に入力し直すといった煩雑な作業が不要であるため、労力を著しく軽減することができる。
【0047】
このようにして、図4に示される学習者別教科別単元別得点入力画面342又は図5に示される学習者別教科別単元別評価入力画面343へのデータの入力又は修正(ステップS106)を行い、入力又は修正が完了したら、入力キー304における送信キー304dを押すことによって入力・修正データがハンディターミナル3からネットワークサーバ1へ送信され(ステップS107=YES)、得点データは学習者別・教科別・テスト別に得点データ及び評価データファイル143に蓄積あるいは書き換えられ、評価データは学習者別・教科別・学習単元別・評価観点別に得点データ及び評価データファイル143に蓄積あるいは書き換えられる。
【0048】
このようにして、ある児童・生徒について、得点データ又は評価データの入力又は修正を行った後、作業を終了する場合は、不図示の終了キーを押すことによって(ステップS108=YES)、処理は終了する。
【0049】
また、引き続き他の児童・生徒について学習者別教科別単元別得点入力画面342又は学習者別教科別単元別評価入力画面343へのデータの入力又は修正作業を行う場合は(ステップS108=NO)、処理はステップS104に戻り、入力キー304における矢印キー304eの操作によって次の出席番号の児童・生徒を選択するか、又は第二LCD35に表示された座席選択画面352から任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒を選択すれば良い。
【0050】
すなわち、上述した第一の形態による学習評価支援システムによれば、学習評価の処理を行うネットワークサーバ1に、教師が、携帯しているハンディターミナル3によって、教室や校庭などに居ながらにして、随時、評価データ又は得点データを容易に入力することができ、手書きの補助簿等を必要としないため、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【0051】
また、先に説明したように、ネットワークサーバ1には校内LANなどの通信ネットワーク5を介して教師用パソコン6が接続されているため、ネットワークサーバ1のHDD14に保存された各種データを教師用パソコン6に読み出したり、教師用パソコン6のキーボードやマウスなどの操作により評価データ又は得点データを入力することも、当然可能である。
【0052】
次に図7は、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい第二の形態を示す全体構成説明図である。この第二の形態において、上述した第一の形態と異なるところは、無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能な携帯通信端末として、携帯電話機4を用い、幼稚園や保育園で園児の指導・評価を対象とした点にある。
【0053】
図8は、携帯電話機4の概略構成を示す説明図である。この携帯電話機4は、周知の構造を有するものであって、すなわち各部を制御するCPU41と、このCPU41による演算処理過程において各種データを書き換え可能に一時記憶するRAM42と、携帯電話機4を動作させるための制御プログラムなどが格納されたROM43と、CPU41からの制御信号によって文字や図形などを表示するLCD44と、各種のデータを入力するための入力キー45と、カメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46と、無線送受信部47が、バスライン48を介して接続されている。なお、LCD44は請求項1に記載された表示部に相当し、入力キー45は請求項1に記載された第二入力部に相当し、コード読取部46は請求項4に記載されたコード読取手段に相当する。
【0054】
すなわちこの携帯電話機4も、上述したハンディターミナル3と同様、無線送受信部47により無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能に接続されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積されたデータからCPU11により生成される種々の画面を、前記無線ユニット2を介して読み出してLCD44に表示することができると共に、入力キー45の操作により入力した指導内容・評価データを図7に示される無線ユニット2を介してネットワークサーバ1のHDD14に送ることができる。
【0055】
また、図7に示されるネットワークサーバ1には、予め園児(学習者)と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、HDD14に記憶されている。そしてこのバーコード又は2次元コードは、ネットワークサーバ1あるいは教師用パソコン6に接続されたプリンタ18によって一覧表形式でプリントアウトすることができる。
【0056】
したがって、プリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46によって、所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータがネットワークサーバ1に送信されることによって、このバーコード又は2次元コードと対応する園児の指導内容・評価入力画面(後述の指導内容編集画面)がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示されるようになっている。
【0057】
図9〜図12は、携帯電話機4のLCD44に表示される画面の例を示す平面図である。このうち図11は、携帯電話機4のLCD44に表示される特定の園児の指導内容編集画面400を示すもので、この指導内容編集画面400は、指導・評価項目選択部401、指導内容編集欄402、園児選択ボタン群403、指導履歴確認ボタン404、指導ガイド選択部405、キーワード入力欄406、検索ボタン407、及び指導文例表示欄408、終了ボタン409がレイアウトされている。
【0058】
すなわち、この指導内容編集画面400では、指導・評価項目選択部401から所望の項目を選んで、図7に示される入力キー45の操作によって指導内容編集欄402に特定の記号、数字、アルファベット、あるいは漢字かな混じり文で指導内容・評価データを入力することが可能であり、あるいはキーワード入力欄406に所定のキーワードを入力し、画面上の検索ボタン407をクリックすることによって、予め用意された指導ガイドデータの中から、当該キーワードを含む指導内容文例408aが指導文例表示欄408に表示されるので、それを選択することでも指導内容・評価データを入力することが可能となっている。
【0059】
詳しくは、ネットワークサーバ1のHDD14に格納された指導データファイル141には、テンプレートによる指導ガイドデータが保存されており、教諭又は保育士がネットワークサーバ1のキーボード16などにより独自に作成したオリジナルの指導ガイドデータも保存することができる。したがって、入力する指導ガイドデータはテンプレートによるものを用いるか、オリジナルの指導ガイドデータを用いるかを、指導ガイド選択部405により選択することができる。
【0060】
図12は、携帯電話機4のLCD44に表示される特定の園児の指導履歴確認画面410を示すものであり、この指導履歴確認画面410は、指導内容・評価項目選択部411と、指導ガイド引用ボタン412と、検索ボタン413と、指導履歴表示欄414と、該当項目全表示ボタン415と、園児選択ボタン群416と、終了ボタン417がレイアウトされている。
【0061】
そして、この指導履歴確認画面410上の指導内容・評価項目選択部411から所望の項目を選んで検索ボタン413をクリックすることによって、指導履歴表示欄414に、保存されている指導内容・評価データの履歴414aが一覧表示されるので、この指導内容・評価データの履歴414aから特定の指導・評価データを選択し、該当項目全表示ボタン415をクリックすることによって、選択された指導・評価内容が全文表示され、その内容を、図7に示される入力キー45の操作によって修正することができる。
【0062】
図13は、上述の構成を備える携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態による処理の流れを示すフローチャートである。以下、幼稚園教諭又は保育士が日常の保育における園児の学習状況や活動状況を入力する場合について、図13のフローチャートと、図9〜図12の画面例を参照しながら説明する。
【0063】
まず、携帯電話機4をネットワークサーバ1にアクセスすると、図9に示されるようなメニュー選択画面420が表示される(ステップS201)。そして、このメニュー選択画面420に表示された処理メニュー421a,421b,・・・の中から、例えば「個人記録」と表示されたメニュー421bをクリックすると、図10に示されるようなクラス選択画面430が表示されるので(ステップS202)、例えば「きみどり」「き」「むらさき」などと表示されたクラス名選択ボタン431a,431b,・・・の中から、該当するクラス名をクリックすることにより、初期設定において、携帯電話機4のLCD44には図11に示されるような出席番号1番の園児(図示の例では雨森紀子ちゃん)の「健康」という指導・評価項目についての指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される(ステップS203)。
【0064】
また、出席番号1番以外の園児に変更する場合は、この指導内容編集画面400上の園児選択ボタン群403を適宜クリックするか、あるいはプリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46で所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータをネットワークサーバ1に送信することによって(ステップS204=YES)、選択された園児の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される。
【0065】
「健康」以外の指導・評価項目についての指導内容編集画面に変更する場合は、この指導内容画面400上の指導・評価項目選択部401を適宜クリックすると(ステップS205=YES)、選択された指導・評価項目の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される。
【0066】
そして指導内容編集画面400で園児の指導内容を編集(指導内容・評価データを入力)する場合は(ステップS206=YES)、図7に示される入力キー45の操作によって指導内容編集欄402に特定の記号、数字、アルファベット、あるいは漢字かな混じり文で指導内容・評価データを入力するか、あるいはキーワード入力欄406に所定のキーワードを入力し、画面上の検索ボタン407をクリックすることによって、予めネットワークサーバ1のHDD14に保存された指導内容文例408aを指導文例表示欄408に表示し、これを選択することによって指導内容・評価データを入力する(ステップS207)。
【0067】
また、上述の処理ステップS206において、ネットワークサーバ1のHDD14に、選択した園児の指導内容・評価データが既に保存されていた場合には、指導内容編集画面400上の指導履歴確認ボタン404をクリックすることによって(ステップS206=NO)、LCD44の表示が図12に示されるような指導履歴確認画面410に切り換わる(ステップS209)。したがって先に説明したように、この指導履歴確認画面410上の指導内容・評価項目選択部411から所望の項目を選んで検索ボタン413をクリックすることによって、指導履歴表示欄414に指導内容・評価データの履歴414aが一覧表示されるので、この指導内容・評価データの履歴414aから特定の指導内容・評価データを選択し、該当項目全表示ボタン415をクリックすることによって全文表示された指導内容・評価内容を確認し、修正の必要があれば入力キー45の操作によって修正することができる(ステップS210)。
【0068】
指導内容編集画面400での指導内容・評価データの入力が終わり(ステップS208=YES)、あるいは指導履歴確認画面410での指導内容・評価データの確認又は修正が終わったら(ステップS211=YES)、入力キー45に配置された不図示の終了キーを押すか、あるいは指導内容編集画面400上に表示された終了ボタン409又は指導履歴確認画面410上に表示された終了ボタン417をクリックすることによって(ステップS212=YES)、処理を終了することができる。
【0069】
また、引き続き他の園児の指導内容・評価データの入力又は修正を行う場合は(ステップS212=NO)、処理はステップS203へ戻り、指導内容編集画面400上の園児選択ボタン群403又は指導履歴確認画面410上の園児選択ボタン群416を操作することによって、ネットワークサーバ1のHDD14に保存された学習者名簿データファイル142における次の園児又は前の園児を選択し、あるいはプリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46によって、所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータをネットワークサーバ1に送信することによって、選択された園児の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示されるので、指導内容・評価データの入力作業を継続して行うことができる。
【0070】
なお、この第二の形態においても、教師用パソコン6はネットワークサーバ1とのクライアント−サーバシステムを構築せず、本システムを動作させるプログラムを、各教師用パソコン6の記憶手段に記憶させ、携帯電話機4を、無線ユニット2を介してこの教師用パソコン6と直接交信可能としても良い。
【0071】
また、この第二の形態では、携帯電話機4を用いて幼稚園や保育園で園児の指導内容・評価データを入力するものとしたが、第一の形態のように小学校あるいは中学校などでのペーパーテストの得点や、日常の授業における児童・生徒の評価を入力するのにも用いることができ、ハンディターミナルと携帯電話機の双方を用いることもできる。
【符号の説明】
【0072】
1 ネットワークサーバ
11 CPU(演算処理部)
14 HDD(データ記憶部)
16 キーボード(第一入力部)
2 無線ユニット
3 ハンディターミナル(携帯通信端末)
34 第一LCD(表示部)
35 第二LCD(表示部)
36 タッチ入力部(第二入力部)
4 携帯電話機(携帯通信端末)
44 LCD(表示部)
45 入力キー(第二入力部)
46 コード読取部(コード読取手段)
5 通信ネットワーク
6 教師用パソコン
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者に対する評価を、学校などで教師が携帯通信端末を用いて行う学習評価支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学校などで教師が学習者に対する評価を、コンピュータを利用して行うための支援システムが、下記の特許文献に開示されている。この種の学習評価支援システムでは、教師は、ペーパーテストの得点を記入する作業のほか、日常の授業における学習者の学習状況や活動状況、すなわち授業中の発言や学習態度、作品や実技等の評価を入力するのに、汎用パソコンを用いている。
【0003】
しかしながら、学習指導中の教師は、多くの場合、教室などにパソコンを設置していたり、あるいはパソコンはあっても常時入力可能な状態においていたりするわけではない。また、教職員室等でのペーパーテストの採点作業においても、多くの場合、パソコンを常時入力可能な状態においていたりするわけではない。
【0004】
したがって、教師は、上述のような評価や採点結果を一旦教務手帳などの補助簿に手書きで記録しているのが実態である。このため、特許文献に記載のような学習評価支援システムによって通知表または指導要録を作成するには、これらの補助簿に記入した情報を、評価データ又は得点データとして、教科別、単元別、学習者個人別に改めて入力しなければならず、この作業は、時間的にも大変な作業であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−295753号公報
【特許文献2】特開平11−296061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、携帯通信端末を利用して、コンピュータによる学習評価のための装置に、教師が常時かつ容易に、評価データ又は得点データを入力可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、ネットワークサーバ又は教師用パソコンと、教師が携帯可能であって無線ユニットを介して前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンとデータ通信可能な携帯通信端末とを備え、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンが、種々のデータを入力する第一入力部と、学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、前記第一入力部を介して入力され又は前記無線ユニットを介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部と、前記評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部とを備え、前記携帯通信端末が、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部とを備えるものである。
【0008】
請求項2の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、ネットワークサーバ又は教師用パソコンのデータ記憶部に、教科別、単元別の評価項目データが予め格納されたテンプレートによる評価データを備え、携帯通信端末への評価データの入力が、ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された前記テンプレートによる評価データを選択することにより行われるものである。
【0009】
請求項3の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末への評価データの入力が、携帯通信端末に設けられた入力キーの操作によりテキストデータとして入力されるものである。
【0010】
請求項4の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、学習者別の評価又は得点入力画面と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、携帯通信端末がバーコード又は2次元コードを読み取るコード読取手段を備え、このコード読取手段により読み取られた前記バーコード又は2次元コードのデータがネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信されることにより、このバーコード又は2次元コードと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されるものである。
【0011】
請求項5の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、教室における学習者の座席データが設定され、携帯通信端末の表示部に表示された前記座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することによって、この座席データと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されるものである。
【0012】
請求項6の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末が学習者の出欠データを入力可能としたものである。
【0013】
請求項7の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、請求項1に記載された構成において、携帯通信端末がハンディターミナル又は携帯電話機からなるものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、学習評価を行うネットワークサーバ又は教師用パソコンに、教師が、携帯した携帯通信端末によって、教室や校庭などに居ながらにして、随時、評価データ又は得点データを容易に入力することができ、手書きの補助簿等を必要としないため、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【0015】
請求項2の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、評価データの入力を、予め記憶されたテンプレートによる評価データを選択するだけで行うことができるため、容易に入力することができる。
【0016】
請求項3の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、評価データを、教師独自のテキストデータとして入力することができる。
【0017】
請求項4の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末に設けられたコード読取手段でバーコード又は2次元コードを読み取ってそのデータをネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することにより、評価すべき学習者の評価又は得点入力画面が携帯通信端末の表示部に表示されるので、作業を容易・迅速に行うことができる。
【0018】
請求項5の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末の表示部に表示された座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することにより、評価すべき学習者の評価又は得点入力画面が携帯通信端末の表示部に表示されるので、作業を容易・迅速に行うことができる。
【0019】
請求項6の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末によって学習者の出欠データをネットワークサーバ又は教師用パソコンに入力することができるので、学習者別の出欠データを集計することができる。
【0020】
請求項7の発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムによれば、請求項1による効果に加え、携帯通信端末としてハンディターミナル又は携帯電話機を使用することによって、使い勝手が良く、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態を示す全体構成説明図である。
【図2】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルの概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図5】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態におけるハンディターミナルのLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図6】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態による処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態を示す全体構成説明図である。
【図8】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機の概略構成を示す説明図である。
【図9】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図10】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図11】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図12】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態における携帯電話機のLCDに表示された画面の例を示す平面図である。
【図13】本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態による処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい第一の形態を示す全体構成説明図である。
【0023】
すなわち図1に示される携帯通信端末を用いた学習評価支援システムは、ネットワークサーバ1と、教師が携帯可能であって無線ユニット2を介して前記ネットワークサーバ1とデータ通信可能なハンディターミナル3とを備える。また、ネットワークサーバ1は、校内LANなどの通信ネットワーク5を介して教師用パソコン6とも接続されている。
【0024】
ネットワークサーバ1は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)11と、このCPU11による演算処理過程での一時的な記憶手段であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)12と、OS(オペレーションシステム)や本システムを動作させるプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)13と、各種データが書き換え可能に記憶されるHDD(Hard Disc Drive)14が、バスライン15を介して接続されており、またこのバスライン15には、各種のデータを入力するためのキーボード16や不図示のマウスと、CPU11からの制御信号によって文字や図形などを表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)17が、インターフェイス19を介して接続されている。
【0025】
なお、CPU11は、請求項1に記載された演算処理部に相当し、HDD14は請求項1に記載されたデータ記憶部に相当し、キーボード16やマウスは請求項1に記載された第一入力部に相当するものである。また、OSや本システムを動作させるプログラムなどは、HDD14に記憶させることもできる。
【0026】
CPU11は、ROM13あるいはHDD14に格納されたOSや本システムのプログラムによって各種の演算処理動作を行うものであって、教師が担任する児童・生徒(学習者)の名前など学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、キーボード16を介して入力され又は無線ユニット2を介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別及び評価観点別に集計して学力到達度を算出し、通知表や指導要録の作成のためのデータを出力する機能を有する。なお、ここでいう評価データとは、ペーパーテストでは評価することができない日常の授業での学習者の発言や学習態度、作品や実技等を評価したデータのことであり、得点データとは、ペーパーテストで評価したデータのことである。
【0027】
HDD14には教科別、単元別の評価規準データ及び評価方法データなどが予め格納された指導データファイル141や、学習者名簿データファイル142や、学習者別、教科別、単元別の得点データ及び評価データファイル143が設けられている。
【0028】
無線ユニット2は、複数のハンディターミナル3との間で無線信号によるデータの送受信が可能であって、ネットワークサーバ1のインターフェイス19に接続されている。
【0029】
図2は、ハンディターミナル3の概略構成を示す説明図である。このハンディターミナル3は、片手で持ち、もう片方の手で操作することができる大きさで、かつ周知の構造を有するものであって、請求項1に記載された携帯通信端末に相当する。
【0030】
すなわちこのハンディターミナル3は、各部を制御するCPU31と、このCPU31による演算処理過程において各種データを書き換え可能に記憶するRAM32と、このハンディターミナル3を動作させるための制御プログラムなどが格納されたROM33と、CPU31からの制御信号によって文字や図形などを表示する第一及び第二LCD34,35と、各種のデータを入力するためのタッチ入力部36と、無線送受信部37が、バスライン38を介して接続されている。なお、第一及び第二LCD34,35は請求項1に記載された表示部に相当し、タッチ入力部36は請求項1に記載された第二入力部に相当する。
【0031】
そしてこのハンディターミナル3は、無線送受信部37により無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能に接続されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積されたデータからCPU11により生成される評価又は得点入力画面を、前記無線ユニット2及び無線送受信部37を介して読み出して第一及び第二LCD34,35に表示することができると共に、タッチ入力部36などにより入力した評価データ又は得点データを、前記無線送受信部37及び図1に示される無線ユニット2を介してネットワークサーバ1に送ることができる。
【0032】
図3〜図5は、ハンディターミナル3のLCDに表示された画面の具体例を示す平面図である。すなわちこのハンディターミナル3は、ヒンジを介して互いに二つ折り可能(開閉可能)に連結された第一ボディ301と第二ボディ302を備え、折り畳んだ状態において第二ボディ302と対向される第一ボディ301の面には第一LCD34が設けられ、折り畳んだ状態において第一ボディ301と対向される第二ボディ302の面には第二LCD35が設けられている。したがって、第一及び第二LCD34,35を図示のように見開き状態とすることができる。
【0033】
図中左側の第一ボディ301に設けられた第一LCD34は、その表示面に、図2に示されるタッチ入力部36を構成する不図示のタッチパネルが積層されたものであって、適切にレイアウトされた多数の表示領域34aからなる複数種類の入力画面(例えば図3に示される学年・組・評価メニューの入力画面341、図4に示される得点入力画面342、図5に示される評価入力画面343など)が選択表示されると共に、特定の表示領域34aと対応して、複数の選択キー303が前記タッチパネルにより構成されている。そしてこれらの選択キー303は、手指もしくは公知のペン型入力装置などで触れることによって、データの選択や画面の切り替えなどを行うことができるものである。
【0034】
第一LCD34の下部領域には、第一LCD34に積層されたタッチパネル等からなる入力キー304が設けられている。この入力キー304も、図2に示されるタッチ入力部36を構成するものであって、数字、アルファベット、漢字かな混じりの文章及び特定の記号を入力することの可能な文字キー(テンキー)304aと、切替キー304bと、取消キー304cと、送信キー304dと、矢印キー304eなどからなる。
【0035】
図中右側の第二ボディ302に設けられた第二LCD35も第一LCD34と同様、その表示面に、図2に示されるタッチ入力部36を構成する不図示のタッチパネルが積層されたものであって、縦横に並んだ多数の表示領域35aからなる複数種類の入力画面(例えば図3に示される評価メニュー一覧画面351、図4及び図5に示される座席選択画面352など)が選択表示されると共に、各表示領域35aと対応して、縦横に並んだ多数の選択キー305が前記タッチパネルにより構成されている。そしてこれらの選択キー305は、手指もしくは公知のペン型入力装置などで触れることによって、第一LCD34に表示されるデータの選択や画面の切り替えなどを行うことができるものである。
【0036】
なお、入力キー304はタッチパネルによるもののほか、例えば第一LCD34に表示されるソフトキーにより構成することも可能である。
【0037】
図1に示される教師用パソコン6は汎用のパーソナルコンピュータで、すなわち演算処理部、HDD等の記憶手段、通信によるデータ送受信手段等を有する本体61と、キーボードやマウス等の不図示の入力部と、LCD62と、プリンタ(不図示)等が接続された周知の構造を有するものであり、ネットワークサーバ1と校内LANなどの通信ネットワーク5を介して接続されている。このため、各教師用パソコン6は、通信ネットワーク5を介して、ネットワークサーバ1のHDD14などの各種データを共有することができ、これらのデータを読み出したり、書き換えたりすることができる。
【0038】
なお、教師用パソコン6はネットワークサーバ1とのクライアント−サーバシステムを構築せずに、本システムを動作させるプログラムを、各教師用パソコン6の記憶手段に記憶させ、ハンディターミナル3を、無線ユニット2を介してこの教師用パソコン6と直接交信可能としても良い。
【0039】
図6は、上述の構成を備える携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第一の形態による処理の流れを示すフローチャートである。以下、教師がペーパーテストの採点結果や、日常の授業における学習者の学習状況や活動状況を入力する場合について、図6のフローチャートと、図3〜図5の画面例を参照しながら説明する。
【0040】
まず、本システムを稼動させると、ハンディターミナル3の第一LCD34には不図示のメニュー選択画面が表示される(ステップS101)。そしてこのメニュー選択画面に表示された処理メニューの中から評価入力ボタンを選択しクリックすると、図3に示されるように、左側の第一LCD34には学年・組・評価メニューの入力画面341が表示され、右側の第二LCD35には評価メニュー一覧画面351が表示されるので、まず、第一LCD34に表示された学年・組・評価メニューの入力画面341において、入力キー304の文字キー304aによって学年・組の情報を数字で入力する(ステップS102=YES)。
【0041】
なお、図3に示される学年・組・評価メニューの入力画面341において「出欠」と表示された選択キー303(303a)を押した場合は、右側の第二LCD35には図4又は図5に示される座席選択画面352が表示される。このため、座席選択画面352上の任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒の出欠データを入力し、入力キー304における送信キー304dを押すことによって、この出欠データがハンディターミナル3からネットワークサーバ1へ送信され、学習者名簿データファイル142又は得点データ及び評価データファイル143に蓄積される。したがって、この出欠データも、学習評価に容易に反映することができる。
【0042】
また、評価メニュー一覧画面351における縦横の多数の選択キー305は、各教科の各学習単元に準拠して特定の学習図書出版社が発行しているペーパーテストの名称が「国語テ1」「算数テ1」のように略称表示されたグループと、前記各教科の各学習単元名が「国語単1」「算数単1」のように略称表示されたグループからなる。このため、これらの選択キー305から、評価すべき項目、例えば「国語テ1」と評価メニューが略称表示された選択キー305(305a)を押すと(ステップS103=YES)、出席番号1番の児童・生徒が自動選択されるように初期設定されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積された学習者名簿データファイル142や得点データ及び評価データファイル143から出席番号1番の児童・生徒のデータが抽出され、第一LCD34に、図4のような学習者別教科別単元別得点入力画面342又は図5のような学習者別評価入力画面343が表示(ステップS104)されると共に、第二LCD35に座席選択画面352が表示される。
【0043】
また、出席番号1番以外の児童・生徒に変更する場合は、第二LCD35に表示される座席選択画面352から、任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒を選択することができる(ステップS105=YES)。
【0044】
図4に示される学習者別教科別単元別得点入力画面342は、ステップS103において評価メニュー一覧画面351から「国語テ1」と評価メニューが略称表示された選択キー305(305a)を押すことによって第一LCD34に表示されたもので、ある出版社が発行する小学4年の国語科の教科書における「三つのおねがい」という学習単元に準拠して特定の学習図書出版社が発行しているペーパーテストに対応して、設問ごとの得点入力部342aを有する。すなわち図4の例では、出席番号1番の「阿部孝治」の「国語テスト1」の採点結果の得点データを、入力キー304の文字キー304aによって、設問ごとの得点入力部342aに数値として入力(又は修正)することができる。
【0045】
また、図5に示される学習者別教科別単元別評価入力画面343は、ステップS103において評価メニュー一覧画面351から「国語単1」と表示された選択キー305(305b)を押すことによって第一LCD34に表示されたものであって、ある出版社が発行する小学4年の国語科の教科書における「三つのおねがい」という学習単元1の授業に対応しており、ネットワークサーバ1のHDD14における指導データファイル141に格納された教科別、単元別の評価規準データ及び評価方法データが読み出されることにより生成された日常の授業における学習状況や活動状況の評価項目343aが短い言葉で表示されている。そして、入力キー304の文字キー304a、あるいは○◎などの特定の記号が表示された選択キー303を使用して、前記評価項目343aごとに、数値又は○◎などの特定の記号、又は漢字かな混じりの短い言葉による評価データ343bを入力することができる。
【0046】
そして従来、教師が通知表や指導要録を作成する際には、個々の児童・生徒についての学習の評価や活動状況等の所見文を作成するのに、大変な労力を要していたが、この実施の形態によれば、上述のように、数値又は予め割り振られている○◎などの特定の記号、または漢字かな混じりの短い言葉による評価データ343bを入力するだけで良く、教室などで補助簿に記入してそれを教職員室の教師用パソコン6に入力し直すといった煩雑な作業が不要であるため、労力を著しく軽減することができる。
【0047】
このようにして、図4に示される学習者別教科別単元別得点入力画面342又は図5に示される学習者別教科別単元別評価入力画面343へのデータの入力又は修正(ステップS106)を行い、入力又は修正が完了したら、入力キー304における送信キー304dを押すことによって入力・修正データがハンディターミナル3からネットワークサーバ1へ送信され(ステップS107=YES)、得点データは学習者別・教科別・テスト別に得点データ及び評価データファイル143に蓄積あるいは書き換えられ、評価データは学習者別・教科別・学習単元別・評価観点別に得点データ及び評価データファイル143に蓄積あるいは書き換えられる。
【0048】
このようにして、ある児童・生徒について、得点データ又は評価データの入力又は修正を行った後、作業を終了する場合は、不図示の終了キーを押すことによって(ステップS108=YES)、処理は終了する。
【0049】
また、引き続き他の児童・生徒について学習者別教科別単元別得点入力画面342又は学習者別教科別単元別評価入力画面343へのデータの入力又は修正作業を行う場合は(ステップS108=NO)、処理はステップS104に戻り、入力キー304における矢印キー304eの操作によって次の出席番号の児童・生徒を選択するか、又は第二LCD35に表示された座席選択画面352から任意の座席(選択キー305)を押すことによって、その座席と対応する児童・生徒を選択すれば良い。
【0050】
すなわち、上述した第一の形態による学習評価支援システムによれば、学習評価の処理を行うネットワークサーバ1に、教師が、携帯しているハンディターミナル3によって、教室や校庭などに居ながらにして、随時、評価データ又は得点データを容易に入力することができ、手書きの補助簿等を必要としないため、学習評価のための労力を著しく軽減することができる。
【0051】
また、先に説明したように、ネットワークサーバ1には校内LANなどの通信ネットワーク5を介して教師用パソコン6が接続されているため、ネットワークサーバ1のHDD14に保存された各種データを教師用パソコン6に読み出したり、教師用パソコン6のキーボードやマウスなどの操作により評価データ又は得点データを入力することも、当然可能である。
【0052】
次に図7は、本発明に係る携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの好ましい第二の形態を示す全体構成説明図である。この第二の形態において、上述した第一の形態と異なるところは、無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能な携帯通信端末として、携帯電話機4を用い、幼稚園や保育園で園児の指導・評価を対象とした点にある。
【0053】
図8は、携帯電話機4の概略構成を示す説明図である。この携帯電話機4は、周知の構造を有するものであって、すなわち各部を制御するCPU41と、このCPU41による演算処理過程において各種データを書き換え可能に一時記憶するRAM42と、携帯電話機4を動作させるための制御プログラムなどが格納されたROM43と、CPU41からの制御信号によって文字や図形などを表示するLCD44と、各種のデータを入力するための入力キー45と、カメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46と、無線送受信部47が、バスライン48を介して接続されている。なお、LCD44は請求項1に記載された表示部に相当し、入力キー45は請求項1に記載された第二入力部に相当し、コード読取部46は請求項4に記載されたコード読取手段に相当する。
【0054】
すなわちこの携帯電話機4も、上述したハンディターミナル3と同様、無線送受信部47により無線ユニット2を介してネットワークサーバ1とデータ通信可能に接続されているので、ネットワークサーバ1のHDD14に蓄積されたデータからCPU11により生成される種々の画面を、前記無線ユニット2を介して読み出してLCD44に表示することができると共に、入力キー45の操作により入力した指導内容・評価データを図7に示される無線ユニット2を介してネットワークサーバ1のHDD14に送ることができる。
【0055】
また、図7に示されるネットワークサーバ1には、予め園児(学習者)と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、HDD14に記憶されている。そしてこのバーコード又は2次元コードは、ネットワークサーバ1あるいは教師用パソコン6に接続されたプリンタ18によって一覧表形式でプリントアウトすることができる。
【0056】
したがって、プリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46によって、所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータがネットワークサーバ1に送信されることによって、このバーコード又は2次元コードと対応する園児の指導内容・評価入力画面(後述の指導内容編集画面)がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示されるようになっている。
【0057】
図9〜図12は、携帯電話機4のLCD44に表示される画面の例を示す平面図である。このうち図11は、携帯電話機4のLCD44に表示される特定の園児の指導内容編集画面400を示すもので、この指導内容編集画面400は、指導・評価項目選択部401、指導内容編集欄402、園児選択ボタン群403、指導履歴確認ボタン404、指導ガイド選択部405、キーワード入力欄406、検索ボタン407、及び指導文例表示欄408、終了ボタン409がレイアウトされている。
【0058】
すなわち、この指導内容編集画面400では、指導・評価項目選択部401から所望の項目を選んで、図7に示される入力キー45の操作によって指導内容編集欄402に特定の記号、数字、アルファベット、あるいは漢字かな混じり文で指導内容・評価データを入力することが可能であり、あるいはキーワード入力欄406に所定のキーワードを入力し、画面上の検索ボタン407をクリックすることによって、予め用意された指導ガイドデータの中から、当該キーワードを含む指導内容文例408aが指導文例表示欄408に表示されるので、それを選択することでも指導内容・評価データを入力することが可能となっている。
【0059】
詳しくは、ネットワークサーバ1のHDD14に格納された指導データファイル141には、テンプレートによる指導ガイドデータが保存されており、教諭又は保育士がネットワークサーバ1のキーボード16などにより独自に作成したオリジナルの指導ガイドデータも保存することができる。したがって、入力する指導ガイドデータはテンプレートによるものを用いるか、オリジナルの指導ガイドデータを用いるかを、指導ガイド選択部405により選択することができる。
【0060】
図12は、携帯電話機4のLCD44に表示される特定の園児の指導履歴確認画面410を示すものであり、この指導履歴確認画面410は、指導内容・評価項目選択部411と、指導ガイド引用ボタン412と、検索ボタン413と、指導履歴表示欄414と、該当項目全表示ボタン415と、園児選択ボタン群416と、終了ボタン417がレイアウトされている。
【0061】
そして、この指導履歴確認画面410上の指導内容・評価項目選択部411から所望の項目を選んで検索ボタン413をクリックすることによって、指導履歴表示欄414に、保存されている指導内容・評価データの履歴414aが一覧表示されるので、この指導内容・評価データの履歴414aから特定の指導・評価データを選択し、該当項目全表示ボタン415をクリックすることによって、選択された指導・評価内容が全文表示され、その内容を、図7に示される入力キー45の操作によって修正することができる。
【0062】
図13は、上述の構成を備える携帯通信端末を用いた学習評価支援システムの第二の形態による処理の流れを示すフローチャートである。以下、幼稚園教諭又は保育士が日常の保育における園児の学習状況や活動状況を入力する場合について、図13のフローチャートと、図9〜図12の画面例を参照しながら説明する。
【0063】
まず、携帯電話機4をネットワークサーバ1にアクセスすると、図9に示されるようなメニュー選択画面420が表示される(ステップS201)。そして、このメニュー選択画面420に表示された処理メニュー421a,421b,・・・の中から、例えば「個人記録」と表示されたメニュー421bをクリックすると、図10に示されるようなクラス選択画面430が表示されるので(ステップS202)、例えば「きみどり」「き」「むらさき」などと表示されたクラス名選択ボタン431a,431b,・・・の中から、該当するクラス名をクリックすることにより、初期設定において、携帯電話機4のLCD44には図11に示されるような出席番号1番の園児(図示の例では雨森紀子ちゃん)の「健康」という指導・評価項目についての指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される(ステップS203)。
【0064】
また、出席番号1番以外の園児に変更する場合は、この指導内容編集画面400上の園児選択ボタン群403を適宜クリックするか、あるいはプリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46で所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータをネットワークサーバ1に送信することによって(ステップS204=YES)、選択された園児の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される。
【0065】
「健康」以外の指導・評価項目についての指導内容編集画面に変更する場合は、この指導内容画面400上の指導・評価項目選択部401を適宜クリックすると(ステップS205=YES)、選択された指導・評価項目の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示される。
【0066】
そして指導内容編集画面400で園児の指導内容を編集(指導内容・評価データを入力)する場合は(ステップS206=YES)、図7に示される入力キー45の操作によって指導内容編集欄402に特定の記号、数字、アルファベット、あるいは漢字かな混じり文で指導内容・評価データを入力するか、あるいはキーワード入力欄406に所定のキーワードを入力し、画面上の検索ボタン407をクリックすることによって、予めネットワークサーバ1のHDD14に保存された指導内容文例408aを指導文例表示欄408に表示し、これを選択することによって指導内容・評価データを入力する(ステップS207)。
【0067】
また、上述の処理ステップS206において、ネットワークサーバ1のHDD14に、選択した園児の指導内容・評価データが既に保存されていた場合には、指導内容編集画面400上の指導履歴確認ボタン404をクリックすることによって(ステップS206=NO)、LCD44の表示が図12に示されるような指導履歴確認画面410に切り換わる(ステップS209)。したがって先に説明したように、この指導履歴確認画面410上の指導内容・評価項目選択部411から所望の項目を選んで検索ボタン413をクリックすることによって、指導履歴表示欄414に指導内容・評価データの履歴414aが一覧表示されるので、この指導内容・評価データの履歴414aから特定の指導内容・評価データを選択し、該当項目全表示ボタン415をクリックすることによって全文表示された指導内容・評価内容を確認し、修正の必要があれば入力キー45の操作によって修正することができる(ステップS210)。
【0068】
指導内容編集画面400での指導内容・評価データの入力が終わり(ステップS208=YES)、あるいは指導履歴確認画面410での指導内容・評価データの確認又は修正が終わったら(ステップS211=YES)、入力キー45に配置された不図示の終了キーを押すか、あるいは指導内容編集画面400上に表示された終了ボタン409又は指導履歴確認画面410上に表示された終了ボタン417をクリックすることによって(ステップS212=YES)、処理を終了することができる。
【0069】
また、引き続き他の園児の指導内容・評価データの入力又は修正を行う場合は(ステップS212=NO)、処理はステップS203へ戻り、指導内容編集画面400上の園児選択ボタン群403又は指導履歴確認画面410上の園児選択ボタン群416を操作することによって、ネットワークサーバ1のHDD14に保存された学習者名簿データファイル142における次の園児又は前の園児を選択し、あるいはプリントアウトされたバーコード又は2次元コードと園児名の対照表から、携帯電話機4のカメラ又はバーコードリーダによるコード読取部46によって、所望のバーコード又は2次元コードを読み取り、そのコードのデータをネットワークサーバ1に送信することによって、選択された園児の指導内容編集画面400がHDD14から読み出され、携帯電話機4のLCD44に表示されるので、指導内容・評価データの入力作業を継続して行うことができる。
【0070】
なお、この第二の形態においても、教師用パソコン6はネットワークサーバ1とのクライアント−サーバシステムを構築せず、本システムを動作させるプログラムを、各教師用パソコン6の記憶手段に記憶させ、携帯電話機4を、無線ユニット2を介してこの教師用パソコン6と直接交信可能としても良い。
【0071】
また、この第二の形態では、携帯電話機4を用いて幼稚園や保育園で園児の指導内容・評価データを入力するものとしたが、第一の形態のように小学校あるいは中学校などでのペーパーテストの得点や、日常の授業における児童・生徒の評価を入力するのにも用いることができ、ハンディターミナルと携帯電話機の双方を用いることもできる。
【符号の説明】
【0072】
1 ネットワークサーバ
11 CPU(演算処理部)
14 HDD(データ記憶部)
16 キーボード(第一入力部)
2 無線ユニット
3 ハンディターミナル(携帯通信端末)
34 第一LCD(表示部)
35 第二LCD(表示部)
36 タッチ入力部(第二入力部)
4 携帯電話機(携帯通信端末)
44 LCD(表示部)
45 入力キー(第二入力部)
46 コード読取部(コード読取手段)
5 通信ネットワーク
6 教師用パソコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークサーバ又は教師用パソコンと、教師が携帯可能であって無線ユニットを介して前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンとデータ通信可能な携帯通信端末とを備え、
前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンが、種々のデータを入力する第一入力部と、学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、前記第一入力部を介して入力され又は前記無線ユニットを介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部と、前記評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部とを備え、
前記携帯通信端末が、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部とを備えることを特徴とする携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項2】
ネットワークサーバ又は教師用パソコンのデータ記憶部に、教科別、単元別の評価項目データが予め格納されたテンプレートによる評価データを備え、携帯通信端末への評価データの入力が、ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された前記テンプレートによる評価データを選択することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項3】
携帯通信端末への評価データの入力が、携帯通信端末に設けられた入力キーの操作によりテキストデータとして入力されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項4】
学習者別の評価又は得点入力画面と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、携帯通信端末がバーコード又は2次元コードを読み取るコード読取手段を備え、このコード読取手段により読み取られた前記バーコード又は2次元コードのデータがネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信されることにより、このバーコード又は2次元コードと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項5】
教室における学習者の座席データが設定され、携帯通信端末の表示部に表示された前記座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することによって、この座席データと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項6】
携帯通信端末が学習者の出欠データを入力可能としたことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項7】
携帯通信端末がハンディターミナル又は携帯電話機からなることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項1】
ネットワークサーバ又は教師用パソコンと、教師が携帯可能であって無線ユニットを介して前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンとデータ通信可能な携帯通信端末とを備え、
前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンが、種々のデータを入力する第一入力部と、学習者データの入力により学習者名簿を生成し、この学習者名簿における各学習者と対応して教科別、単元別の評価又は得点入力画面を生成し、前記第一入力部を介して入力され又は前記無線ユニットを介して入力された評価データ又は得点データを学習者ごとに、教科別、単元別に集計する演算処理部と、前記評価データ又は得点データ又はその集計データを前記学習者ごとに教科別、単元別に記憶するデータ記憶部とを備え、
前記携帯通信端末が、前記ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された評価又は得点入力画面を表示する表示部と、前記評価又は得点入力画面に評価データ又は得点データを入力するための第二入力部とを備えることを特徴とする携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項2】
ネットワークサーバ又は教師用パソコンのデータ記憶部に、教科別、単元別の評価項目データが予め格納されたテンプレートによる評価データを備え、携帯通信端末への評価データの入力が、ネットワークサーバ又は教師用パソコンから受信された前記テンプレートによる評価データを選択することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項3】
携帯通信端末への評価データの入力が、携帯通信端末に設けられた入力キーの操作によりテキストデータとして入力されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項4】
学習者別の評価又は得点入力画面と対応したバーコード又は2次元コードが設定され、携帯通信端末がバーコード又は2次元コードを読み取るコード読取手段を備え、このコード読取手段により読み取られた前記バーコード又は2次元コードのデータがネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信されることにより、このバーコード又は2次元コードと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項5】
教室における学習者の座席データが設定され、携帯通信端末の表示部に表示された前記座席データを選択してネットワークサーバ又は教師用パソコンに送信することによって、この座席データと対応する学習者の評価又は得点入力画面が選択され、携帯通信端末の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項6】
携帯通信端末が学習者の出欠データを入力可能としたことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【請求項7】
携帯通信端末がハンディターミナル又は携帯電話機からなることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末を用いた学習評価支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−76190(P2011−76190A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224324(P2009−224324)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(391011939)株式会社日本標準 (5)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(391011939)株式会社日本標準 (5)
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