説明

携帯電子機器、表示切替方法及び表示切替プログラム

【課題】タッチパネルに対応する表示が非表示である場合に、簡便な操作にてタッチパネルを確認することが可能な携帯電子機器、表示切替方法及び表示切替プログラムを提供すること。
【解決手段】携帯電話機1は、音声を検出するマイク13と、表示部11と、表示部11に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部12と、表示部11を、当該表示部11の全部又は一部が表示状態である第1状態と、表示部11が非表示状態である第2状態とに切り替える制御部17と、を備える。制御部17は、表示部11が第2状態である場合にマイク13により所定の音声を検出したことに応じて、表示部11を第2状態から第1状態に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器、表示切替方法及び表示切替プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、操作性を向上させるために、携帯電子機器に対してタッチパネルを設けることが行われている(例えば、特許文献1参照)。このようなタッチパネルが設けられた携帯電子機器は、一定時間経過すると、タッチパネルに対応する表示領域の全部を非表示にして、電力の消費を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−193355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タッチパネルに対応する表示領域の全部が非表示である場合、携帯電子機器のユーザは、タッチパネルに対してどのような操作を行えばよいか分からなくなるという問題がある。このような場合、ユーザは、何かしらの操作を携帯電子機器に対して行うことにより、表示領域を非表示状態から表示状態に切り替えて表示領域を確認しなければならず、操作が煩雑になるという問題があった。
【0005】
本発明は、タッチパネルに対応する表示が非表示である場合に、簡便な操作にてタッチパネルを確認することが可能な携帯電子機器、表示切替方法及び表示切替プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る携帯電子機器は、音声を検出するマイクと、表示部と、前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、前記表示部を、当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態と、前記表示部が非表示状態である第2状態とに切り替える制御部と、を備える携帯電子機器であって、前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替える。
【0007】
また、本発明に係る携帯電子機器では、前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合に前記マイクにより前記所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替えられた場合、更に前記タッチセンサ部によって物体の接触を検出すると、所定の処理を実行することが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る携帯電子機器は、前記制御部は、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替えた場合、前記表示部に前記所定の音声に対応する所定の画像を表示させ、更に前記タッチセンサ部によって前記所定の画像に対応する位置に物体の接触を検出すると、前記所定の処理を実行することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る携帯電子機器は、通信部を更に備え、前記制御部は、前記通信部により通話に係る通信が実行されている場合に、前記表示部が前記第2状態である場合において、前記マイクにより前記所定の音声として終話を示す音声を検出すると、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替え、当該第1状態である場合に前記タッチセンサ部が接触を検出すると、前記所定の処理として通話の切断を実行することが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る携帯電子機器では、前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合において前記タッチセンサ部によって物体の接触を検出すると、前記表示部を前記第1状態に切り替えることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る携帯電子機器では、前記制御部は、前記タッチセンサ部が前記第2状態である場合に接触を検出したとき、当該接触の検出を無効とすることが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る携帯電子機器では、前記制御部は、前記表示部が前記第2状態から前記第1状態に切り替えられてから、所定時間にわたって接触を検出しなかった場合、前記表示部を前記第1状態から前記第2状態に切り替えることが好ましい。
【0013】
本発明に係る表示状態切替方法は、音声を検出するマイクと、表示部と、前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、備えた携帯電子機器において、前記表示部の表示状態を切り替える表示状態切替方法であって、前記表示部が非表示状態である第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態に切り替えるステップを含む。
【0014】
本発明に係る表示状態切替プログラムは、音声を検出するマイクと、表示部と、前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、備えた携帯電子機器に、当該表示部の表示状態を切り替えさせるための処理を実行させるための表示切替プログラムであって、前記表示部が非表示状態である第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態に切り替える処理を前記携帯電子機器に実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、タッチパネルに対応する表示が非表示である場合に、簡便な操作にてタッチパネルを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る携帯電話機の外観斜視図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話機の機能を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る表示部の表示状態を示す図である。
【図4】本実施形態に係る表示部に終話を示す音声に対応する終話を受け付ける画像が表示された一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る制御部による表示部の表示状態を切り替える処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の携帯電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【0018】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面部に、タッチパネル10と、マイク13と、スピーカ14とが配置される。
【0019】
タッチパネル10は、表示部11と、タッチセンサ部12とを備える(図2参照)。表示部11は、液晶表示パネル又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示パネル等である。タッチセンサ部12は、表示部11に対応して配置され、携帯電話機1のユーザの指やタッチペン等の物体の接触を検出する。タッチセンサ部12には、例えば、静電容量方式や抵抗膜方式等のセンサが利用可能である。
【0020】
マイク13は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。
スピーカ14は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0021】
続いて、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【0022】
携帯電話機1は、上述した、タッチパネル10(表示部11及びタッチセンサ部12)と、マイク13と、スピーカ14とを備える。また、携帯電話機1は、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0023】
通信部15は、メインアンテナ(図示省略)とRF回路部(図示省略)とを備え、所定の使用周波数帯で基地局等の外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、上記のメインアンテナによって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理し、上記のメインアンテナを介して外部装置に送信する。
【0024】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションを1又は複数記憶している。具体的には、記憶部16は、所定の音声としての終話を示す音声(例えば、「バイバイ」等)に対応するアプリケーションであって、通信部15による通話に係る通信を切断する通話切断プログラムを記憶する。また、記憶部16は、終話を示す音声に一致又は類似する音声を示す音声パターン情報を記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていてもよい。
【0025】
制御部17は、携帯電話機1の全体を制御する。例えば、制御部17は、表示部11、スピーカ14、及び通信部15に対して所定の制御を行う。また、制御部17は、タッチセンサ部12によって物体の接触を検出したことに応じて、各種処理を実行する。制御部17は、処理実行の際には、記憶部16を制御し、各種プログラム及びデータの読み出し、並びにデータの書き込みを行う。
【0026】
また、制御部17は、表示部11を、当該表示部11の全部又は一部が表示状態である第1状態と、表示部11の全部が非表示状態である第2状態とに切り替える。
なお、表示状態とは、表示部11に特定の画像を表示させずに、表示部11を単に発光させる発光状態も含むものとする。
【0027】
図3は、本実施形態に係る表示部11の表示状態を示す図である。
図3(a)は、第1状態の一例を示す図である。第1状態では、制御部17によって、表示部11のそれぞれの位置に対して、表示されている画像に対応する処理が割り当てられる。
【0028】
図3(b)は、第2状態の一例を示す図である。制御部17は、タッチセンサ部12によって物体の接触を検出すると、第2状態から、第1状態に切り替える。具体的には、制御部17は、第2状態においてタッチセンサ部12によって物体の接触を検出すると、第2状態から、第1状態(例えば、図3(a)に示す表示状態)に切り替える。
【0029】
また、制御部17は、表示部11が第2状態である場合に、マイク13により所定の音声を検出したことに応じて、表示部11を第2状態から第1状態に切り替える。
【0030】
具体的には、制御部17は、通信部15により通話に係る通信が実行され、表示部11が第2状態である場合に、マイク13に入力された音声が所定の音声としての終話を示す音声であるか否かを判定する。ここで、所定の音声であるか否かの判定は、記憶部16に記憶されている所定の音声を示す音声パターン情報と照合することによって行われる。
【0031】
制御部17は、マイク13に入力された音声が終話を示す音声であると判定したことに応じて、表示部11を第2状態から第1状態に切り替える。この際に、制御部18は、例えば図4に示すように、表示部11に終話を示す音声に対応する終話を受け付ける画像のみを表示させてもよい。また、制御部17は、当該終話を受け付ける画像が表示される位置に対して物体の接触を検出すると、当該画像に対応する処理(所定の処理)として、記憶部16に記憶されている通話切断プログラムを実行する。
【0032】
前述したように、図4は、本実施形態に係る表示部11に終話を示す音声に対応する終話を受け付ける画像が表示された一例を示す図である。図4では、終話を示す音声に対応する終話を受け付ける画像として、終話ボタン111のみを表示する。
【0033】
図4に示される状態において、タッチセンサ部12によって終話ボタン111に対応する位置への物体の接触を検出すると、制御部17は、当該位置に対して割り当てられた処理である通話切断プログラムを実行する。すると、通話切断プログラムによって、通信部15により通話に係る通信が切断される。なお、本実施形態では、図4に示すように、終話を受け付ける画像を表示させることとしたが、これに限らず、画像の大きさを大きくする等、調整するようにしてもよい。
【0034】
また、制御部17は、表示部11が第2状態から第1状態に切り替えられた時間、又はタッチセンサ部12により表示部11に対応する位置の接触が検出された時間のうち遅い時間から、所定時間にわたってタッチセンサ部12による物体の接触が検出されなかった場合、表示部11を第1状態から第2状態に切り替える。
【0035】
続いて、図5を参照して、制御部17による表示部11の表示状態を切り替える処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態に係る制御部17による表示部11の表示状態を切り替える処理の流れを示すフローチャートである。
【0036】
ステップS1において、制御部17は、タッチセンサ部12を介して発呼又は着呼に対応する所定の操作が行われたことに応じて、通話に係る通信を開始する。
ステップS2において、制御部17は、表示部11の表示状態が第1状態であるか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS3に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS8に処理を移す。
【0037】
ステップS3において、制御部17は、タッチセンサ部12により、表示部11に対応する位置の接触が検出されたか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS6に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS4に処理を移す。
【0038】
ステップS4において、制御部17は、表示部11の表示状態が第1状態に切り替えられた時間、又はタッチセンサ部12により表示部11に対応する位置の接触が検出された時間のうち、遅い時間から所定時間経過したか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS5に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS8に処理を移す。
【0039】
ステップS5において、制御部17は、表示部11の表示状態を第1状態から、図3(b)に示される第2状態に切り替える。この処理が終了すると、制御部17は、ステップS8に処理を移す。
【0040】
ステップS6において、制御部17は、接触された位置に対応する処理を実行する。
ステップS7において、制御部17は、ステップS6において処理が実行された結果、通話に係る通信が切断されたか否か、すなわち、記憶部16に記憶されている通話切断プログラムが実行されたか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、本フローチャートに係る処理を終了し、この判定がNOの場合、ステップS2に処理を移す。
【0041】
ステップS8において、制御部17は、表示部11の表示状態が第2状態であるか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS9に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS2に処理を移す。
【0042】
ステップS9において、制御部17は、マイク13において検出された音声が終話を示す音声であるか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS10に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS11に処理を移す。
【0043】
ステップS10において、制御部17は、図4に示すように、表示部11に終話を受け付ける画像として終話ボタン111を表示させて、表示部11の表示状態を第2状態から、第1状態に切り替える。また、制御部17は、終話ボタン111が表示される位置に対して、終話ボタン111に対応する処理として、記憶部16に記憶されている通話切断プログラムを実行する処理を割り当てる。この処理が終了すると、制御部17は、処理をステップS2に移す。
【0044】
ステップS11において、制御部17は、タッチセンサ部12により、表示部11に対応する位置の接触が検出されたか否かを判定する。制御部17は、この判定がYESの場合、ステップS12に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS2に処理を移す。
【0045】
ステップS12において、制御部17は、表示部11の表示状態を第2状態から図3(a)に示す第1状態に切り替える。
【0046】
以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機1は、制御部17により、表示部11が第2状態である場合にマイク13により所定の音声を検出したことに応じて、表示部11を第2状態から第1状態に切り替える。よって、携帯電話機1は、タッチパネル10に対応する表示が非表示である第2状態である場合に、簡便な操作にて第1状態に切り替えることで、ユーザに対してタッチパネルに表示されている内容を確認させることができる。
【0047】
また、携帯電話機1は、制御部17により、表示部11が第2状態である場合にマイク13により所定の音声を検出したことに応じて、表示部11を第2状態から第1状態に切り替えた場合、更にタッチセンサ部12によって物体の接触を検出すると、所定の処理を実行する。
【0048】
よって、携帯電話機1は、ユーザが発した音声に対応して、ユーザが行う可能性の高い操作に対応する所定の処理を実行することができる。
【0049】
また、携帯電話機1は、通信部15により通話に係る通信が実行され、表示部11が第2状態である場合において、マイク13により所定の音声として終話を示す音声を検出すると、表示部11を第2状態から第1状態に切り替えると共に表示部11に通話に係る通信の切断に対応する画像を表示させる。そして、タッチセンサ部12によって当該画像に対応する位置への物体の接触を検出すると、記憶部16に記憶されている第1アプリケーションとしての通話に係る通信を切断する通話切断プログラムを実行する。よって、携帯電話機1のユーザは、通話時に、終話に係る音声を発することによって、簡易的な操作で通話に係る通信を切断させることができる。
【0050】
また、携帯電話機1は、制御部17により、表示部11が第2状態である場合においてタッチセンサ部12によって物体の接触を検出すると、表示部11を第1状態に切り替える。よって、携帯電話機1は、タッチセンサ部12によって物体の接触を検出したことに応じて、第2状態から第1状態に切り替えることができる。
【0051】
また、携帯電話機1は、制御部17により、表示部11が第2状態から第1状態に切り替えられてから、所定時間にわたってタッチセンサ部12による物体の接触が検出されなかった場合、表示部11を第1状態から第2状態に切り替える。よって、携帯電話機1は、所定時間にわたってタッチセンサ部12による物体の接触が検出されなかった場合に、操作が行われないものとして第2状態に切り替え、誤操作を防止することができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0053】
本実施形態では、携帯電話機1のマイク13に入力された音声が所定の音声である場合に、表示部11の表示状態を切り替えることとしたが、これに限らない。例えば、携帯電話機1にヘッドセットを接続して、当該ヘッドセットに入力された音声に基づいて表示部11の表示状態を切り替えることとしてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、所定の音声は、終話を示す音声であることとしたが、これに限らない。例えば、所定の音声は、メールの起動を示す音声であったり、アドレス帳の起動を示す音声であったりしてもよい。そして、制御部17は、これらの音声を検出したことに応じて、メールに係るアプリケーションを起動するためのボタンを表示したり、アドレス帳に係るアプリケーションを起動するためのボタンを表示したりしてもよい。そして、制御部17は、これらのボタンに対応する処理を受け付けたりしてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、所定の音声に対応する画像が表示される位置に対して、当該画像に対応する処理として、記憶部16に記憶されている第1アプリケーションを実行する処理を割り当てることとしたが、これに限らない。例えば、当該画像に対応する処理として、記憶部16に記憶されているアドレス帳検索やメール作成やショートメッセージ作成といったアプリケーションの一機能を実行する処理を割り当てることとしてもよい。
【0056】
また、本実施形態では、第2状態であるタッチパネル10が接触を検出すると、当該タッチパネル10を第1状態にする態様が示されているが、これに限らない。例えば、制御部17は、第2状態であるタッチパネル10に対して接触が行われた場合、当該接触を無効としてタッチパネル10を第1状態とさせない態様としてもよい。このようにすることで、ユーザによる誤操作を防止することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 携帯電話機
10 タッチパネル
11 表示部
12 タッチセンサ部
13 マイク
14 スピーカ
15 通信部
16 記憶部
17 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を検出するマイクと、
表示部と、
前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、
前記表示部を、当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態と、前記表示部が非表示状態である第2状態とに切り替える制御部と、を備える携帯電子機器であって、
前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替える、
携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合に前記マイクにより前記所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替えられた場合、更に前記タッチセンサ部によって物体の接触を検出すると、所定の処理を実行する、
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替えた場合、前記表示部に前記所定の音声に対応する所定の画像を表示させ、更に前記タッチセンサ部によって前記所定の画像に対応する位置に物体の接触を検出すると、前記所定の処理を実行する、
請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
通信部を更に備え、
前記制御部は、前記通信部により通話に係る通信が実行されている場合に、前記表示部が前記第2状態である場合において、前記マイクにより前記所定の音声として終話を示す音声を検出すると、前記表示部を前記第2状態から前記第1状態に切り替え、当該第1状態である場合に前記タッチセンサ部が接触を検出すると、前記所定の処理として通話の切断を実行する、
請求項2又は3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記表示部が前記第2状態である場合において前記タッチセンサ部によって物体の接触を検出すると、前記表示部を前記第1状態に切り替える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記タッチセンサ部が前記第2状態である場合に接触を検出したとき、当該接触の検出を無効とする、
請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部が前記第2状態から前記第1状態に切り替えられてから、所定時間にわたって接触を検出しなかった場合、前記表示部を前記第1状態から前記第2状態に切り替える、
請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
音声を検出するマイクと、表示部と、前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、備えた携帯電子機器において、前記表示部の表示状態を切り替える表示状態切替方法であって、
前記表示部が非表示状態である第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態に切り替えるステップ、
を含む表示状態切替方法。
【請求項9】
音声を検出するマイクと、表示部と、前記表示部に対応して配置され、物体の接触を検出するタッチセンサ部と、備えた携帯電子機器に、当該表示部の表示状態を切り替えさせるための処理を実行させるための表示切替プログラムであって、
前記表示部が非表示状態である第2状態である場合に前記マイクにより所定の音声を検出したことに応じて、前記表示部を前記第2状態から当該表示部の全部又は一部が表示状態である第1状態に切り替える処理、
を前記携帯電子機器に実行させる表示切替プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−205170(P2012−205170A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69317(P2011−69317)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】