説明

携帯電話用充電装置

【課題】現在携帯電話の普及は、すでに一人一台の時代を迎えている。自動車用の携帯電話充電装置は、既に提案されているが、オートバイ用の充電装置はない。そこで、オートバイに乗車中にこのオートバイのバッテリーを用いて携帯電話に充電することができるようした携帯電話用充電装置を提供すること。
【解決手段】オートバイ本体の前部にあるバックミラーに備え、このバックミラーは、ミラー部分とミラー支柱から構成され、ミラー部分の内部は第一、第二、第三収納部が形成されており、そのうち第一収納部には、回路基板が配設され、そこから、2本のコードが延出し、そのうち一方のコードは、ミラー支柱を通って、バッテリーに接続され、他方のコードは充電装置の電話ラック底部の接続部分に対応した、穴につながっており、第二収納部分上方には、開口部が形成され、この開口部に使用している電話に合ったラックを収納して使用するものであり、携帯電話がラックに収納されると、自動的に充電が開始される。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、携帯電話用充電装置に係り、特にオートバイのバックミラーに取り付けることを可能とした携帯電話用充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話用充電装置は、全て室内等にある商用電源のコンセントを用いている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この商用電源を用いる方法では携帯に不便であり、使用する際にも外出先で携帯電話のバッテリーが切れるというようなこともあり、けっして実用的だとは言えない。
【0004】
一般的な携帯電話充電装置は、携帯には適していない。ほとんどの充電装置は形も大きく、重いため、常に携帯するのは不便である。その上、商用電源のコンセントを探さなければならないので、これも問題である。自動車用の携帯電話充電装置は、既に提案されているが、オートバイ用の携帯電話充電装置はなく、オートバイに乗っているとき、携帯電話のバッテリーがなくなると、携帯電話をかけることも、受けることもできず、非常に不便である。仮に、出先で商用電源と従来の充電装置を用いて充電することができても、時間がかかって不便であることには変わりがない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような従来の欠点に鑑み、本考案は現在市販されている携帯電話用の充電装置の構造を改良し、オートバイでも使用可能な携帯電話充電装置を提案するに至った。
【0006】
本考案の充電装置は、オートバイ本体のバックバックミラーに設けたものであり、このバックミラーは、ミラー部分とミラー支柱から構成されている。このミラー部分の内部は第一、第二、第三収納部が形成されており、そのうち、第一収納部には、回路基板があり、そこから、2本のコードが延出している。一方のコードは、ミラー支柱を通って、バッテリーに接続され、他方のコードは充電装置の電話ラック底部の接続部分に対応した、穴につながっている。前記第二収納部分上方には、開口部があり、そこに、使用している電話に合ったラックを収納して使用する。携帯電話がラックに収納されると、自動的に充電される。
【0007】
【考案の実施の携帯】
図1及び図2に示す如く、本考案の一実施の形態に係る携帯電話用充電装置は、オートバイ本体(1)(この構造は本考案の範囲内ではないため、ここでは説明を加えない)の先端部分に設けられたバックミラー(10)に備えられている。このバックミラー(10)は、ミラー部分(11)とミラー支柱(20)とから構成されている。前記ミラー部分(11)にはミラー(30)がはめこまれていて、ミラー支柱部分(20)には穴(201)が開けられている。
【0008】
前記ミラー部分(11)は、第一、第二、第三収納部分(12、13、14)
が形成され、そのうち第一収納部分(12)の両側には大小の穴(121、122)が設けられている。前記のうち大きい方の穴(121)は、ミラー支柱(20)内の穴(201)に対応している。そして、小さい方の穴(122)は、第二収納部分(13)の中に連通している。
【0009】
前記第二収納部分(13)には、上部開口部(131)及び、穴(132)が設けられている。前記上部開口部(131)には、蓋(31)が設けられている。前記穴(132)の内側の内部トンネル(133)と第一収納部分(12)の小さい穴(122)は、つながっている。
【0010】
前記第二収納部分(13)の内部は、異なった規格の携帯電話ラック(40)
が収納できるようになっている。その携帯電話ラック(40)の内部には、二つの突起(41)が設けられていて、携帯電話(60)を収納する際に用いられるようになっている。前記携帯電話ラック(40)の外側の下方には接続部分(42)があり、この接続部分(42)は、前記第二収納部分(13)の穴(132)の中に収まるようになっている。
【0011】
前記第一収納部分(12)内には、回路基板(50)が配設されており、この回路基板(50)の上には、2本のコード(51、52)が延出している。そのうちコード(51)は、前記大きい方の穴(121)を通り、さらに、穴(201)から、オートバイ(1)内のバッテリー(2)に通じている。そして、もう1本のコード(52)は、前記小さい方の穴(122)の、内部トンネル(133)の中を通るようになっている。
【0012】
図3、図4、図5、図6に示すように、本考案実施の形態の充電装置を使用する際には、前記第二収納部分(13)の上部開口部(131)の蓋(31)を開け、使用する携帯電話の規格に合ったラック(40)を上部開口部(131)に収納する。ラック(40)の下方にある、接続部分(42)は、第二収納部分(13)の下の穴(132)に対応していて、携帯電話機(60)の底部がラック(40)内の突起(41)を押さえると、自動的に充電することができるようになっている。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように宇本考案によれば、オートバイのバックミラー部分を利用しているので、収納に便利で、どこへでも携帯でき、またオートバイのバッテリーを利用して、オートバイを運転している時間に充電を行うことができるので、時間の節約ができる。さらに、構造が簡単で材料の節約ができ、環境保護の観点からも優れている。さらにまた、使用にも便利で、時間が節約でき、経済性、実用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施の形態に係る携帯電話充電装置の分解斜視図である。
【図2】本考案一実施の形態の携帯電話充電装置の全体を示す斜視図である。
【図3】本考案実施の形態の携帯電話充電装置の断面図である。
【図4】本考案実施の形態の携帯電話充電装置の、もう一つの断面図である。
【図5】本考案実施の形態の携帯電話充電装置の、使用時の断面図である。
【図6】本考案実施の形態の携帯電話用充電装置の斜視図である。
【符号の説明】
1:オートバイ本体
2:バッテリー
10:バックミラー
11:ミラー部分
12:第一収納部分
121:大きい穴
122:小さい穴
13:第二収納部分
131:上部開口部
132:穴
133:内部トンネル
14:第三収納部分
20:ミラー支柱
201:穴
30:ミラー
31:蓋
40:携帯電話ラック
41:突起
42:接続部分
50:回路板
51:コード
52:コード
60:携帯電話

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 オートバイ本体に設けるバックミラーを、ミラー部分とミラ−支柱とから構成し、このミラー部分にはミラーがはめ込まれ、前記支柱部分の内部には穴が設けられ、前記ミラー部分の内部は第一、第二、第三収納部分を有し、そのうち第一収納部分の両側には、大小の穴が設けられ、このうち大きい方の穴と前記支柱内の穴とは対応し、前記小さい方の穴は第二収納部分に連通し、前記第二収納部分の上方には開口部が形成され、下には穴を有し、前記開口部には、蓋があって、前記下の穴は、内部のトンネルに連通して、前記第一収納部分の小さい穴に対応し、前記第二収納部分の内部には、使用している携帯電話に合わせたラックを収納することができるようになっていて、このラックの内側には、二つの突起を有し、携帯電話機を収納する際に用いられ、前記ラックの外側の底部には接続部分があって、前記第二収納部分の穴に対応し、前記第一収納部分の内部には、回路基板が配設され、この回路基板からは2本のコードが延出し、そのうち、一方のコードは前記大きい穴を通り、さらに、前記支柱内の穴からオートバイ本体のバッテリーに接続され、他方のコードは、前記小さい穴から内部のトンネルを通って、前記ラックの接続部分につながるとことを特徴とする携帯電話用充電装置。

【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【登録番号】実用新案登録第3072295号(U3072295)
【登録日】平成12年7月19日(2000.7.19)
【発行日】平成12年10月6日(2000.10.6)
【考案の名称】携帯電話用充電装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−2059(U2000−2059)
【出願日】平成12年4月5日(2000.4.5)
【出願人】(500158812)