説明

撮像装置

【課題】 GPS受信部を搭載する撮像装置において、組立性を損なうことなく、撮影電源ON時に撮像装置内部から発生する電気ノイズを十分に遮蔽し、受信精度、受信速度に影響のないGPS受信部を搭載する撮像装置を提供する。
【解決手段】 GPSアンテナ部12aを表側に搭載し、裏側にGPSアンテナ12aから得た測位情報などを算出するための電気素子を、搭載した単独GPS基板14を有し、前記GPS基板14と、撮像装置自体を制御するための信号処理基板13とを、接続する専用フレキ15を有し、前記GPS基板14の裏面から側面までを略覆う金属部材16を有し、前記GPS基板14と金属部材15とを、撮像装置の鏡筒ユニット7、液晶表示部9、電池室ユニット21を保持するための金属保持部材17にねじで共締め固定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はGPSを搭載して、受信した測位情報から撮影者及び被写体の位置情報を算出して、利用するための撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラなどの撮像装置にGPS(Global Positioning System)受信部を搭載し、受信した測位情報を、撮影情報の一部として画像に付与し、記録媒体に記録して、利用できる技術がある。
【0003】
上記撮像装置において、GPS受信部は、受信精度と受信速度をより精度よく、より早く位置情報を確保するために、天空に向ける必要性がある。また、GPS信号を遮蔽しやすいものにGPS受信部を遮られえると、著しく受信性能が低下する。そのため、撮像装置の通常使用時に、上側にGPS受信部を配置することが望ましい。また、GPS受信部は人体が近接すると、人体も誘電体であるために、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下する場合がある。同様にGPSアンテナ付近に電波を遮蔽しやすいもの、例えば金属部材などを配置すると、同様に著しく受信性能が低下する。さらには、撮像装置の撮像部に電源が入ると、内部の信号処理基板等で発生する電気ノイズが、GPS基板に影響を及ぼし、同様にGPSの受信精度、受信速度が低下する場合もある。
【0004】
そこで、撮影部と把持部と操作部を持つ撮像装置において、使用頻度の高い操作部が撮像装置の上部に配置されていて、その操作部を中心として、把持部と反対側にGPS受信部を配置しているものがある。さらには、操作部は基板上に実装された素子を操作し、GPS受信部をその素子が実装された基板上に実装しているものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−71739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述の構成において、操作部を中心として把持部と反対側にGPS受信部を配置している点において、人体からのノイズに対しては考慮されているが、撮像装置内部の信号処理基板から発生する電気ノイズに対しては考慮されていない。さらには、GPS素子と操作用の素子を同一の基板に実装しているため、ひとつの基板にGPS信号以外に、操作用の素子の信号も含まれることになり、内部の電気ノイズが影響してGPSの受信精度、受信速度の低下につながる可能性が挙げられる。
【0007】
前述のような撮像装置内部から発生する電気ノイズを遮蔽するためには、GPS基板を別途専用に設け、GPS基板に電波ノイズ遮蔽シート等を複数枚貼り付ける対策を実施する場合もあるが、組立性は低下し、コストアップにつながってしまう。
【0008】
そこで、本発明では、GPS受信部を搭載する撮像装置において、組立性を損なうことなく、撮影電源ON時に撮像装置内部から発生する電気ノイズを十分に遮蔽し、受信精度、受信速度に影響のないGPS受信部を搭載する撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明においては、
請求項1に記載の撮像装置において、
GPSアンテナ部12aを表側に搭載し、裏側にGPSアンテナ部12aから得た測位情報などを算出するための電気素子を搭載した単独GPS基板14を有し、
前記GPS基板14と、撮像装置自体を制御するための信号処理基板13とを、接続する専用フレキ15を有し、
前記GPS基板14の裏面から側面までを略覆う金属部材16を有し、
前記GPS基板14と金属部材16とを、撮像装置の鏡筒ユニット7、液晶表示部9、電池室ユニット21などを保持するための金属保持部材17にねじで共締め固定することを特徴としている。
さらには、請求項2に記載の撮像装置において、
前記ねじの共締め方向は、GPSアンテナ部12aを搭載した表側から撮像装置内部に向う方向であることを特徴としている。
【0010】
さらには、請求項3に記載の撮像装置において、
前記GPS基板14の裏面から側面を覆う金属部材16において、金属部材16の側面の端16dの位置が前記GPS基板14の基板板厚内に収まっていることを特徴としている。
さらには、請求項4に記載の撮像装置において、
前記金属部材16は、撮像装置の電池室ユニット21、および鏡筒ユニット7に、それぞれ具備されたボス19、20と前記金属部材に形成したそれぞれの位置に対応する穴16a、16bと略嵌合状態で配置していることを特徴としている。
【0011】
さらに、請求項5に記載の撮像装置において
前記金属部材16の穴16a、16bは、前記金属部材16を上側からみた際に、略対角線上に配置している。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1によれば、
GPSアンテナ部12aを搭載した基板を他のGPS以外の用途に使用する電気素子を実装した基板と一体とせず、単体基板14とし、専用のフレキ15で信号処理基板13と接続することで、GPS信号のみが信号処理基板13と往来するため、他の電気信号に影響されることがない。
【0013】
さらには、電気素子を搭載しているGPS基板14の裏側から側面にかけて、金属部材16で覆うことで、撮像装置の電源ON時に信号処理基板などから発生する内部の電気ノイズを遮蔽することができる。
【0014】
そして、GPS基板14、及び前記金属部材16を固定するためのねじ止めを撮像装置の鏡筒ユニット7、液晶表示部9、電池室ユニット21などを保持する金属保持部材17に共締め固定することで、前記GPS基板14のグランドパターン14a、14bが前記金属部材16、さらには前記金属保持部材17にねじ18a、18bを介して、導通可能となり、電気的に安定した状態になる。
【0015】
つまり、前記金属部材16によって、内部信号処理基板等から発生する電気ノイズを遮蔽することができ、また、ねじで共締めすることにより、電気的により安定した状態になるため、GPSの受信精度、受信速度などの性能が低下することがなくなる。
【0016】
さらには、前述のとおり、GPS基板14、前記金属部品16は金属保持部材17に共締めするだけなので、組立性も向上する。
【0017】
また、GPS基板14に搭載したGPSアンテナ部12aの付近、特にGPSアンテナ部12aを実装したGPS基板14よりも上側にGPS信号に影響を及ぼす金属部材が配置されていると著しく、受信精度、受信速度が低下する。GPS基板14を固定するためのねじ18a、18bも金属部品のため影響が懸念される。
【0018】
しかし、GPSアンテナ部12aの搭載している方向から撮像装置の内部に向かって、ねじ18a、18bを締めるような構成にすることで、ねじ18a、18bのねじ部がGPSアンテナ部12a側ではなくなるため、受信精度、受信速度に影響しなくなる。
【0019】
GPS基板14の裏側から側面を覆う前記金属部材16についても、前記金属基板16の側面側の端16dがGPS基板14の板厚内に収まることで、前記金属部材16がGPS基板14よりもGPSアンテナ部12a側に凸らないため、GPSの受信精度、受信速度に影響はない。
【0020】
また、本発明の撮像装置において、撮像装置を駆動するための電池を収納する電池室ユニット21と鏡筒ユニット7は、前述の金属保持部材17に撮像装置背面からねじにより固定している。電池室ユニット21及び、鏡筒ユニット7がそれぞれ具備しているボス19、20に、前記金属部材16に開けたそれぞれに対応した穴部16a、16bを上側から嵌める。そして、前記金属保持部材17に上側からGPS基板14と共にねじ18a、18bで固定する。前記金属部材16はGPS基板14の裏側から側面を覆うために、箱型形状になっており、強度上、剛性が増すことになる。前記金属部材16に構成した前記穴部16a、16bをそれぞれ電池室ユニット21、鏡筒ユニット7が具備しているボス19、20にまたがって、嵌めこむことで、電池室ユニット21と鏡筒ユニット7の倒れを防ぐことができ、撮像装置自体の剛性をあげることができる。前記穴部16a、16bが金属部材16を上側から見たときに、略対角線上に配置していることで、例えば、平行に配置するよりも、位置ずれ量をより少なくすることができる。そのため、電池室ユニット21と鏡筒ユニット7の倒れ量が、より少なくなり、撮像装置全体の剛性感が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】(a)本発明の撮像装置(正面) (b)本発明の撮像装置(背面)
【図2】本発明の撮像装置の外装カバーを外した斜視図
【図3】(a)GPS受信部(表側) (b)GPS受信部(裏側)
【図4】GPS受信ユニット部分解図
【図5】GPS受信ユニット部正面拡大図
【図6】撮像装置主要ユニット分解斜視図
【図7】金属部材16付近の上面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
[実施例1]
以下、図面を参照して本発明の実施例1の形態を詳しく説明する。
【0023】
図1(a)、及び(b)は本発明の実施形態であるGPS受信部を搭載した撮像装置であるデジタルカメラ外観図であり、ともに電源ONの状態である。
【0024】
図1中の1は撮影準備、及び撮影開始を指示するためのレリーズボタン、2はズームレバーであり、光学式変倍機能或いはデジタル式変倍機能において、その倍率を調節操作するためのものである。前記ズームレバー2はレリーズボタン1の中心に対し所定の角度まで回動可能である。3はデジタルカメラの電源のON、OFF機能を持つ電源ボタン、4は様々な撮影モードを切り替えることが可能なモードダイヤルである。5はAF補助光用の窓、6は閃光発光装置、7は鏡筒レンズである。そして、8は撮影したデータを記録するためのメモリーカード挿入口を覆うメモリーカードカバーであるとともに、電池を覆う電池蓋である。電池蓋8はカメラ本体に対して、スライド及び回動動作を行い開閉する。
【0025】
9は撮影画像の確認・再生、撮影条件等の各種情報を表示するための液晶表示装置である。10はコネクタカバーであり、各種外部デバイスに接続するために、プリント基板上に実装された端子類を保護する。本実施の形態では、テレビ受信機等の外部映像デバイスに接続するためのアナログビデオ端子、外部直流電源に接続するための電源端子、PC等に接続するためのデジタル端子のうち少なくとも1つを備えるものとする。そして、11は回転操作ダイヤルであり、そのまわりに4つの操作ボタン群を備える。操作ボタン群は、中央のボタンと周囲のボタンから構成されており、撮影時や画像再生時に各種設定をする際に使用する。
【0026】
図1(a)、(b)ともに電源ON状態、つまり撮影可能状態であるため、鏡筒レンズ7は繰り出しており、さらに閃光発光装置6は外観に露出し、発光信号により即発光可能な状態に位置している。なお、閃光発光装置6は電源OFF時には垂直下降し、デジタルカメラ内部に収納される。
【0027】
図2は本発明の撮像装置のフロントカバー、リアカバー、トップカバーを外した状態の斜視図である。図2中の12はGPS受信部であり、12aがGPSアンテナ部である。
【0028】
前記GPS受信部12は、GPS衛星から位置と時間のデータを取得する。このデータは、GPS信号処理にて処理され、GPS受信部12の位置や、その位置における時間を算出する。この撮像装置では、算出された位置情報や時刻情報を撮影した画像データとともに、大容量メモリーカードに書き込む。再生時には、この位置情報や時刻情報を参照することができる。また、現在は画像データにGPS情報が付与されることで、Web上のコンテンツとリンクする等、その利便性はさらに拡大している。
【0029】
GPSアンテナ部12aは鏡筒レンズ7の上側、閃光発光装置6の左側、電池室や信号処理基板13の右側に配置している。鏡筒レンズ7の上側に配置することで、撮像するときには、右手はレリーズボタン1に人差し指をかけ、左手は撮像装置側面近傍に添えて撮像装置を保持するため、GPS受信部12を人体で覆うことはなく、人体による影響は少ない。
【0030】
図3はGPS受信部の斜視図である。図3(a)はGPS受信部の表側からの斜視図である。前述のとおり、12aはGPSアンテナ部であり、14がGPSアンテナ部12aとその周辺回路のみを実装する基板、15はGPS基板14と信号処理基板を接続するためのGPSフレキである。
【0031】
図3(b)はGPS 受信部をGPS基板14の裏側からみた斜視図である。GPS基板14の裏側にはGPS情報を取得するために必要な電気素子14d、14eが実装されている。そして、前記GPSフレキ15はGPS基板14の裏側に配置しているコネクタに差し込まれ、反対側が信号処理基板13のコネクタ13aに差し込まれて、接続される。また、14a及び14bはGPS基板14のグランドパターン(金属箇所)が露出している位置である。
【0032】
図4は本発明の実施例1のGPS受信部12付近の分解斜視図である。
【0033】
図4中の金属部材16はGPS基板14を覆うために、90度に四辺を曲げた箱型形状で構成し、GPS基板14の側面まで覆うような形状になっている。17は鏡筒レンズ7や電池室、閃光発光装置6などを保持するための金属保持部材である。そして、金属保持部材17の一部を曲げて構成したねじ止め部が17a、17bである。
【0034】
GPS受信部12の組立順は、まず、前記金属部材16を、電池室ユニットに具備されているボス20と鏡筒ユニット7に具備されているボス19に、それぞれ勘合する穴16a、16bを嵌めて前記金属部材16の位置を規制する。
【0035】
次に、GPSアンテナ部12が実装されたGPS基板14を上側から組み立て、ねじ18a、及び18bの2本でそれぞれ共締めする。ここで、14fがGPS基板14の位置決め穴、であり、14gが回転止め部である。位置決め穴14fは鏡筒ユニット7が具備しているボス19に勘合し、回転止め部14gは金属板金16の凸形状部16cに勘合することで、GPS基板14は位置が規制される。そして、専用GPSフレキ15は信号処理基板13上に実装されたコネクタ13aに差し込まれて接続される。
【0036】
このとき、GPS基板14のねじ穴部の周りは表面、裏面ともに、グランドパターン(金属部分)14a、14bが露出している。そのため、前記ねじ18a、18bのねじ頭の裏側とGPS基板14の表側のグランドパターン14aは接触し、結果導通する。さらに、GPS基板14の裏側のグランドパターン14bは前記金属部材16のねじ穴部の周りと面当りし、前記ねじ18a、18bを締めることにより、確実に当接することになり、導通する。
【0037】
同様に、前記金属部材16のねじ穴部周りの裏側の面と、金属保持部材17のねじ止め部17a、17bは、前記ねじ18a、18bを締めることにより、確実に当接することになり、導通する。以上のことから、前記ねじ18a、18bを共締めすることで、前記ねじ18a、18b、からGPS基板13、金属部材16、そして金属保持部材17とすべて、導通するため電気的に安定することになる。
【0038】
また、図4のとおり、組立後、前記金属部材16はGPS基板14の裏側から側面までを覆うことになり、撮像装置の撮影電源ON時に発生する信号処理基板13からの電気ノイズに対して、遮蔽することが可能となる。
【0039】
また、共締めのねじ18a、18bの組立て方向は、GPSアンテナ部12aを搭載している表側から撮像装置内部に向かう方向なので、前記ねじ18a、18bのねじ部は、GPSアンテナ部12a近くには存在しないことになり、GPS信号の受信精度、受信速度に影響しない。
【0040】
さらに、前記金属部材16とGPS基板14をねじで共締めするだけなので組立性も容易である。
【0041】
図5は外装カバーを外した状態の撮像装置のGPS受信部12の正面拡大図である。
【0042】
前記金属部材16はGPS基板14の裏側から側面までを覆う形状になっているが、図5のとおり、前記金属部材16の側面の端16dはGPS基板14の板厚内に収まる形状になっており、GPS基板14の上面よりもGPSアンテナ12側に突出しない構成としている。前述のとおり、GPS信号の受信精度、受信速度はGPSアンテナ側に信号を遮蔽する金属部材があると、影響を受け、低下する可能性がある。しかし、本発明の構成とすることで、前記金属部材16の側面端16dがGPS基板14の板厚内に収まることで、GPSアンテナ12a側に出ることがない。そのため、GPS信号の受信精度、受信速度に影響しない。
【0043】
図6は、本発明の実施例の撮像装置の主要ユニットの分解斜視図であり、図7は前記金属部材16を組立てた上面図である。
【0044】
電池室ユニット21は図6のとおり、前記金属保持部材17に撮像装置背面方向のねじ止めで固定される。鏡筒ユニット7、及び閃光発光装置6も同様である。
【0045】
その後、図7中の電池室ユニット21で具備しているボス20と鏡筒ユニット7で具備しているボス19のそれぞれに対応した勘合穴16a、16bを有する前記金属部材16を嵌めて、位置を規制する。前述のように、電池室ユニット21と鏡筒ユニット7を、固定方向とは別方向、特に垂直方向から前記金属部材16のように一部品で規制することで、電池室ユニット21、鏡筒ユニット7のそれぞれの倒れを防止することができる。特に前記金属部材16は箱型形状であるため、強度は平板状態よりも増している。
【0046】
さらに、図7のように前記金属部材16の勘合穴の位置関係を金属部材16の略対角線上に配置することで、それぞれの位置ずれ量をより少なくすることができる。よって電池室ユニット21と鏡筒ユニット7の倒れ量が、より少なくなり、撮像装置全体の剛性感が向上することになる。
【0047】
本発明の閃光発光装置6は閃光する場合においては、図1(a)のとおり、光学パネル13を外観に露出するなど移動可能な装置だが、移動しない閃光発光装置にも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
(12)GPS受信部
(12a)GPSアンテナ部
(13)信号処理基板
(13a)GPSフレキ接続コネクタ
(14)GPS基板
(14a)GNDパターン表側
(14b)GNDパターン裏側
(14c)GPS電気素子を覆う金属部材
(14d)GPS電気素子1
(14e)GPS電気素子2
(14f)位置決め穴部
(14g)回転止め形状部
(15)GPSフレキ
(16)金属部材
(16a)金属部材の位置決め穴部
(16b)金属部材の回転止め穴部
(16c)凸形状部
(16d)側面端部
(17)金属保持部材
(17a)保持部材のねじ止め部1
(17b)保持部材のねじ止め部2
(18)共締め用ねじ
(18a)ねじ1
(18b)ねじ2
(19)鏡筒ユニットのボス
(20)電池室ユニットのボス
(21)電池室ユニット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPSアンテナ部12aを表側に搭載し、裏側にGPSアンテナ部12aから得た測位情報を算出するための電気素子を、搭載した単独GPS基板14を有し、
前記GPS基板14と、撮像装置自体を制御するための信号処理基板13とを、接続する専用フレキ15を有し、
前記GPS基板14の裏面から側面までを覆う金属部材16を有し、
前記GPS基板14と金属部材16とを、撮像装置の鏡筒ユニット7、液晶表示部9、電池室ユニット21を保持するための金属保持部材17にねじで共締め固定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ねじの共締め方向は、GPSアンテナ部12aを搭載した側から撮像装置内部に向う方向である
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記GPS基板14の裏面から側面を覆う金属部材16において、金属部材16の側面の端16dの位置が前記GPS基板14の基板板厚内に収まっている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記金属部材16は、撮像装置の電池室ユニット21、および鏡筒ユニット7に、それぞれ具備されたボス19、20と前記金属部材に具備したそれぞれの位置に対応するの穴16a、16bと嵌合状態で配置している
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記金属部材16の穴16a、16bは、前記金属部材16を上側からみた際に、対角線上に配置している
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−21520(P2013−21520A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153443(P2011−153443)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】