説明

操作装置および調光制御システム

【課題】
操作部の機能を切り替えることなく、負荷の多機能の動作を制御できる操作装置および調光制御システムを提供する。
【解決手段】
調光制御システム1は、光源5が配設された複数個の照明器具2と、制御信号を入力し、この制御信号に応じて光源5の調光レベルを含む照明器具2の動作を制御する制御器3と、ディスプレイ6、このディスプレイ6の画面6a上に照明器具2の動作機能に対する操作部15を選択的に表示させる操作表示手段13およびディスプレイ6の画面6a上での操作部15の操作に応じた制御信号を制御器3に出力する出力制御手段14を有する調光操作装置4とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、画面上の表示操作部を操作することにより負荷の各種動作が制御される操作装置および調光制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
舞台やスタジオ等の演出照明では、調光卓の操作面に設けられたフェーダ、ロータリーエンコーダおよびスイッチ等の操作子の操作によって調光制御が行われている。また、照明器具のフォーカシングや照射方向等を変化させることが行われており、操作子としてロータリーエンコーダが用いられている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
操作子としてロータリーエンコーダを用いた場合、ロータリーエンコーダは、調光卓の操作面に複数個例えば4個が配設され、用途毎にロータリーエンコーダの機能を切り替えている。例えば、照明器具の照射方向を変更する場合には、パン/チルト/フォーカスの機能となるように、照明器具の放射光の色光を変更する場合には、R(赤)/G(緑)/B(青)/W(白)の機能となるように、選択スイッチ等を用いてロータリーエンコーダの機能を切り替えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−269995号公報(第7頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、照明器具は、多機能化しており、1個当たりの制御チャンネル数が増加している。例えば色光の制御においては、7色の制御が可能な照明器具も出現している。ここで、例えば4個のロータリーエンコーダで7色の変更操作を行う場合には、ロータリーエンコーダの機能を、例えば4色および3色毎に変更する色光に切替え操作する必要があり、手間を要するという欠点を有する。
【0006】
また、照明器具の制御チャンネル数の増加に合わせて、調光卓の操作面にロータリーエンコーダを設けると、調光卓が大型化するという欠点を有する。
【0007】
本発明の実施形態は、操作部の機能を切り替えることなく、負荷の多機能の動作を制御できる操作装置および調光制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態の調光制御システムは、照明器具、制御器および操作装置を有して構成される。
【0009】
照明器具は、複数個からなり、それぞれ光源が配設される。
【0010】
制御器は、操作装置から制御信号を入力し、この制御信号に応じて照明器具の動作を制御するように形成される。ここで、制御信号は、調光信号を含み、照明器具の動作は、調光信号に応じて光源の調光レベルが変更されることを含んでいる。
【0011】
操作装置は、ディスプレイ、操作表示手段および出力制御手段を有して構成される。操作表示手段は、ディスプレイの画面上に照明器具の動作機能に対する操作部を選択的に表示させるように形成される。出力制御手段は、ディスプレイの画面上での操作部の操作に応じた制御信号を制御器に出力するように形成される。
【発明の効果】
【0012】
本実施形態の調光制御システムによれば、操作装置は、ディスプレイの画面上に照明器具の動作機能に対する操作部が選択的に表示され、この操作部の操作に応じて制御信号が制御器に出力されるので、照明器具の動作機能に対する操作部が増加しても、ディスプレイの画面上に増加した動作機能に対する操作部を表示することにより、操作部の機能を切り替えることなく、照明器具の多機能の動作を制御することができて、省力化を図ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態を示す調光制御システムの概略ブロック図である。
【図2】同じく、調光操作装置の概略ブロック図である。
【図3】同じく、調光操作装置の概略上面図である。
【図4】同じく、ディスプレイの画面上に表示された操作部の配置を示す調光操作装置の概略上面図である。
【図5】同じく、ディスプレイの画面上に表示された別の操作部の配置を示す調光操作装置の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の調光制御システム1は、図1に示すように、負荷としての照明器具2、制御器3および操作装置としての調光操作装置4を有して構成されている。制御器3は、照明器具2内に配設されている。
【0015】
照明器具2は、光源5が配設された既知の構成により形成されている。光源5は、図示しない発光ダイオードを有してなり、その多数個が図示しない基板に実装されている。また、光源2は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)および白色(W)の色光をそれぞれ放射する発光ダイオードが集合されて形成されている。照明器具2内には、発光ダイオードを点灯する図示しない点灯装置が配設されている。そして、照明器具2A〜2Cのうち、照明器具2B,2Cは、図示しない駆動装置により、パン駆動またはチルト駆動して照射方向が可変されるように形成されている。また、照明器具2B,2Cは、後述する他の動作機能を有している。
【0016】
照明器具2Aは、表1に示すように、調光操作装置4(制御器3A)の制御により、光源5が赤色光、緑色光、青色光および白色光を放射するように制御される。すなわち、照明器具2Aの制御チャンネル(CH)数は、4となっている。照明器具2Bは、調光操作装置4(制御器3B)の制御により、照明器具2Aの上記機能に加えて、ストロボ(閃光)、パン駆動およびチルト駆動の各動作をするように制御され、制御CH数が7となっている。
【0017】
また、照明器具2Cは、調光操作装置4(制御器3C)の制御により、照明器具2Aの機能に加えて、色温度の変化、ズーム、ディマー(調光点灯)、エフェクト、パン駆動およびチルト駆動の各動作をするように制御され、制御CH数が10となっている。色温度の変化は、赤色光、緑色光、青色光および白色光の混色割合を変化させることにより行える。また、エフェクトの機能は、光源5の点滅や立ち上り時間、立ち下りの時間を変化させることによって行える。
【0018】
照明器具2の動作機能と制御CHとの関係は、表1に示すように、照明器具2毎に割り当てられている。すなわち、照明器具2A,2B,2Cにおいて、制御CH1,制御CH2,制御CH3,制御CH4は、それぞれ光源5の赤色光,緑色光,青色光,白色光の光強度(光量)の制御に割り当てられている。また、照明器具2Bにおいて、制御CH5,制御CH6,制御CH7は、それぞれストロボ,パン駆動,チルト駆動の制御に割り当てられている。また、照明器具2Cにおいて、制御CH5,制御CH6,制御CH7,制御CH8,制御CH9,制御CH10は、それぞれ色温度の変化,ズーム,ディマー,エフェクト,パン駆動,チルト駆動の各制御に割り当てられている。
【0019】
【表1】

【0020】
なお、照明器具2A〜2Cは、それぞれ1個であってもよく、複数個であってもよい。
【0021】
調光操作装置4から送信された制御信号は、図1に示すように、調光盤DX内に配設されたスプリッタSXに入力され、このスプリッタSXから各照明器具2に分配され、各照明器具2内の制御器3に出力される。そして、調光盤DXには、図示しない電源が配設されており、この電源は、各照明器具2に供給されている。
【0022】
調光操作装置4から送信される制御信号は、例えばDMX信号(調光信号)であり、このDMX信号は、光源5の調光レベルを制御するとともに、駆動装置等を動作させる駆動信号や他の制御用信号が重畳されている。DMX信号は、米国劇場技術協会(USITT)が規格した演出分野などに用いられるデジタル信号であり、調光制御用の調光信号の規格として用いられているDMX512を指している。
【0023】
制御器3は、調光操作装置4から送信された制御信号に応じて前記照明器具2の動作を制御する既知の構成により形成されている。制御器3は、光源5の調光レベルを変化させるときには、DMX信号に応じたオンデューティを有するPWM信号を生成して、照明器具2の図示しない点灯装置に出力する。このとき、点灯装置は、PWM信号のオンデューティに応じた調光レベルで光源5を点灯するものである。
【0024】
調光操作装置4は、例えば調光卓であり、照明器具2の動作を制御する制御信号を出力するものである。図2に示すように、調光操作装置4は、ディスプレイ6、固定操作部としてのロータリーエンコーダ7、キーボード部8、記憶手段としての記憶部9、制御部10、出力部11および電源部12を有して構成されている。ディスプレイ6、キーボード部8、記憶部9および制御部10は、操作表示手段13を形成している。また、制御部10および出力部11は、出力制御手段14を形成している。電源部12は、制御部10等に動作電源を供給する。そして、ディスプレイ6、ロータリーエンコーダ7およびキーボード部8は、調光操作装置4の操作面4aに設けられている。
【0025】
ディスプレイ6は、例えば液晶パネル(タッチパネル)である画像を表示する画面6aを有し、図示しない入力装置と入力位置装置を組み合わせて形成されている。ディスプレイ6の画面6a上には、図4または図5に示すように、表1に示す照明器具2の動作機能に対する操作部としてのグラフィックロータリーエンコーダ15が表示される。
【0026】
ロータリーエンコーダ7は、図3ないし図5に示すように、調光操作装置4の操作面4aに4個が設けられている。ロータリーエンコーダ7a〜7dは、照明器具2A,2B,2Cにおける制御CH1〜制御CH4に対応しており、回転操作によって照明器具2の放射光の各色光の光強度を変化させるものである。すなわち、例えば、ロータリーエンコーダ7aが操作されると、光源5から放射される赤色光の光強度が変化される。同様に、ロータリーエンコーダ7b,7c,7dの操作に対して、それぞれ緑色光,青色光,白色光の光強度が変化される。
【0027】
キーボード部8は、テンキーやファンクションキーなどの既知の操作キーを備えている。そして、操作キーの入力によって、制御対象の照明器具2A,2B,2Cが選択される。選択された照明器具2は、制御部10により、ディスプレイ6の画面6aに表示される。
【0028】
記憶部9は、照明器具2毎に、表1に示す明照明器具2の動作機能と制御CHとの対応付け(関係)などを記憶している。
【0029】
制御部10は、マイコンを有して形成され、CPU(中央処理装置)16がROM17に記憶されているプログラムに基づいて各種演算や制御動作する。ここで、RAM18には、演算データ等が記憶される。すなわち、制御部10は、ロータリーエンコーダ7が操作されると、その操作量に応じた制御信号(調光信号)を生成して、出力部11から調光盤DX内のスプリッタSXに出力する。
【0030】
また、制御部10は、キーボード部8の操作キーの操作に応じて、ロータリーエンコーダ7を除く操作部としてのグラフィックロータリーエンコーダ15をディスプレイ6の画面6a上に表示させる。例えばキーボード部8において照明器具2Bが選択されると、図4に示すように、制御CH5,6,7に対応付けた3個のグラフィックロータリーエンコーダ15をディスプレイ6の画面6a上に表示させる。グラフィックロータリーエンコーダ15aは、制御CH5に対応し、照明器具2Bのストロボ機能を制御させ、グラフィックロータリーエンコーダ15bは、制御CH6に対応し、パン駆動の機能を制御させ、グラフィックロータリーエンコーダ15cは、制御CH5に対応し、チルト駆動の機能を制御させるものである。
【0031】
また、キーボード部8において照明器具2Cが選択されると、図5に示すように、制御CH5,6,7,8,9,10に対応付けた6個のグラフィックロータリーエンコーダ15をディスプレイ6の画面6a上に表示させる。グラフィックロータリーエンコーダ15d,15e,15f,15g,15h,15iは、それぞれ制御CH5,6,7,8,9,10に対応し、それぞれ照明器具2Cの色温度の変化,ズーム,ディマー,エフェクト,パン駆動,チルト駆動の各機能を制御させる。
【0032】
そして、制御部10は、ディスプレイ6の画面6aに表示されたグラフィックロータリーエンコーダ15が回転操作されると、記憶部9に記憶されている明照明器具2の動作機能と制御CHとの対応付け(関係)を読み出し、グラフィックロータリーエンコーダ15の操作量に応じた制御信号を生成して、当該制御信号を出力部11から調光盤DX内のスプリッタSXを介してグラフィックロータリーエンコーダ15に対応付けられた制御器3に出力する。
【0033】
例えば図4に示すグラフィックロータリーエンコーダ15bが回転操作されると、主制御部10は、その操作量に応じた制御信号をスプリッタSXを介して制御器3Bに出力する。制御器3Bは、制御信号に応じて照明器具2Bをパン駆動させる。同様に、グラフィックロータリーエンコーダ15cが回転操作されると、照明器具2Bがチルト駆動される。
【0034】
また、図5において、グラフィックロータリーエンコーダ15hが回転操作されると、主制御部10は、その操作量に応じた制御信号をスプリッタSXを介して制御器3Cに出力する。制御器3Cは、制御信号に応じて照明器具2Cをパン駆動させる。同様に、グラフィックロータリーエンコーダ15iが回転操作されると、照明器具2Cがチルト駆動される。
【0035】
グラフィックロータリーエンコーダ15の回転操作は、人の指またはマウスポインタによって行える。
【0036】
次に、本発明の実施形態の作用について述べる。
【0037】
舞台やスタジオ等の照明演出において、照明器具2から放射される放射光の色光を変化させるには、当該色光を変化させる照明器具2をキーボード部8の操作キーを操作して選択する。このとき、選択される照明器具2A、2B、2Cは、個別またはそれらの組み合わせとすることができる。
【0038】
放射光の色光の変化は、固定操作部としてのロータリーエンコーダ7を手動操作して行う。ロータリーエンコーダ7aを回転操作させると、その操作量に応じた制御信号(調光信号)が調光操作装置4の出力部11から選択された照明器具2に対応している制御器3に調光盤DX内のスプリッタSXを介して出力される。制御器3は、制御信号に応じて選択された照明器具2を制御し、当該照明器具2は、放射する赤色光の光強度(光量)が変化される。すなわち、照明器具2は、ロータリーエンコーダ7aを回転操作させるにしたがって、光源5から放射する赤色光の光強度が変化する。
【0039】
また、ロータリーエンコーダ7b,7c,7dをそれぞれ回転操作させると、それぞれ放射光の緑色光,青色光,白色光が変化される。
【0040】
そして、照明器具2Bに対して、ストロボさせたり、パン駆動またはチルト駆動させて照射方向を変化させるときには、キーボード部8の操作キーを操作して照明器具2Bを選択するとともに、グラフィックロータリーエンコーダ15の表示を選択する。調光操作装置4の制御部10は、図4に示すように、ディスプレイ6の画面6a上にグラフィックロータリーエンコーダ15a,15b,15cを表示させる。
【0041】
グラフィックロータリーエンコーダ15a,15b,15cは、それぞれの位置にマウスポインタが位置された後に、マウスを操作することにより、ディスプレイ6の画面6a上で回転する。制御部10は、その回転量に応じた制御信号を生成して出力部11からスプリッタSXを介して照明器具2の制御器3に出力する。照明器具2B内の制御器3Bは、制御信号の自己の先頭チャンネル(CH)に応じて当該制御信号を入力する。
【0042】
制御器3Bは、制御信号に応じて照明器具2Bを制御する。これにより、照明器具2Bは、グラフィックロータリーエンコーダ15a,15b,15cの回転操作に応じた制御動作をする。すなわち、グラフィックロータリーエンコーダ15aが回転操作されると、照明器具2Bからストロボ(閃光)が放射される。また、グラフィックロータリーエンコーダ15bが回転操作されると、照明器具2Bは、パン駆動して照射方向が変化される。グラフィックロータリーエンコーダ15cが回転操作されると、照明器具2Bは、チルト駆動して照射方向が変化される。
【0043】
そして、照明器具2Cに対して、表1に示す制御CH5〜制御CH10の機能を動作させるときには、キーボード部8の操作キーを操作して照明器具2Cを選択するとともに、グラフィックロータリーエンコーダ15の表示を選択する。
【0044】
制御部10は、図5に示すように、ディスプレイ6の画面6a上にグラフィックロータリーエンコーダ15d,15e,15f,15g,15h,15iを表示させる。
【0045】
グラフィックロータリーエンコーダ15d〜15iがディスプレイ6の画面6a上で回転操作されると、制御部10は、その回転量に応じた制御信号を生成して出力部11からスプリッタSXを介して照明器具2の制御器3に出力する。照明器具2C内の制御器3Cは、制御信号の自己の先頭チャンネル(CH)に応じて当該制御信号を入力する。制御器3Cは、制御信号に応じて照明器具2Cを制御する。照明器具2Cは、グラフィックロータリーエンコーダ15d〜15iの回転操作に応じた制御動作をする。
【0046】
グラフィックロータリーエンコーダ15dが回転操作されると、照明器具2Cから放射される放射光の色温度が変化される。グラフィックロータリーエンコーダ15eが回転操作されると、照明器具2Cは、ズーム動作し、照明器具2Cの照射領域が変化される。
【0047】
また、グラフィックロータリーエンコーダ15fが回転操作されると、照明器具2Cは、ディマー(調光点灯)し、照明器具2Cから放射される放射光の光強度(光量)が変化される。グラフィックロータリーエンコーダ15gが回転操作されると、照明器具2Cは、エフェクト(効果)の機能をする。そして、グラフィックロータリーエンコーダ15h,15iがそれぞれ回転操作されると、照明器具2Cは、それぞれパン駆動,チルト駆動して照射方向が変化される。
【0048】
本実施形態の調光制御システム1によれば、調光操作装置4は、ディスプレイ6の画面6a上に照明器具2の制御CH(動作機能)に対するグラフィックロータリーエンコーダ15が選択的に表示され、このグラフィックロータリーエンコーダ15の回転操作に応じて制御信号が制御器3に出力されるので、照明器具2の制御CH(動作機能)が増加しても、ディスプレイ6の画面6a上に増加した制御CH(動作機能)に対するグラフィックロータリーエンコーダ15を表示することにより、固定操作部としてのロータリーエンコーダ7の機能を切り替えることなく、照明器具2の多機能の動作を制御することができて、これにより、省力化を図ることができるという効果を有する。
【0049】
また、グラフィックロータリーエンコーダ15は、照明器具2の制御CHのうち、固定操作部としてのロータリーエンコーダ7の制御CHを除く制御CHがディスプレイ6の画面6a上に表示されるので、ディスプレイ6の画面6a上に表示されるグラフィックロータリーエンコーダ15の数量を少なくすることができて、グラフィックロータリーエンコーダ15の回転操作を行いやすいという効果を有する。
【0050】
なお、本実施形態では、操作部としてグラフィックロータリーエンコーダ15を、固定操作部としてロータリーエンコーダ7をそれぞれ用いたが、これに限らず、それらは、直線状または曲線状に操作されるフェーダ等であってもよい。
【0051】
また、負荷として照明器具2を用いたが、これは一例であって、負荷は、カメラ装置などの電力を消費する電気機器であってもよい。このとき、操作装置4は、上述したように、当該電気機器を制御するように形成される。
【符号の説明】
【0052】
1…調光制御システム、 2…負荷としての照明器具、 3…制御器、 4…操作装置としての調光操作装置、 5…光源、 6…ディスプレイ、 7…固定操作部としてのロータリーエンコーダ、 9…記憶手段としての記憶部、 13…操作表示手段、 14…出力制御手段、 15…操作部としてのグラフィックロータリーエンコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと;
このディスプレイの画面上に負荷の動作機能に対応する操作部を選択的に表示させる操作表示手段と;
前記ディスプレイの画面上での前記操作部の操作に応じた制御信号を負荷の動作を制御する制御器に出力する出力制御手段と;
を具備することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
負荷毎の動作機能とこの動作機能に対する前記操作部との関係を記憶している記憶手段を有し、
前記操作表示手段は、特定の負荷が選択されると、当該負荷に対して必要な操作部を前記記憶手段から読み出して表示させることを特徴とする請求項1記載の操作装置。
【請求項3】
光源が配設された複数個の照明器具と;
制御信号を入力し、この制御信号に応じて前記光源の調光レベルを含む前記照明器具の動作を制御する制御器と;
ディスプレイ、このディスプレイの画面上に前記照明器具の動作機能に対する操作部を選択的に表示させる操作表示手段および前記ディスプレイの画面上での前記操作部の操作に応じた制御信号を前記制御器に出力する出力制御手段を有する操作装置と;
を具備していることを特徴とする調光制御システム。
【請求項4】
操作装置は、前記照明器具の動作を制御する手動操作される固定操作部をさらに有し、前記操作表示手段は、前記固定操作部を除く前記操作部を前記ディスプレイの画面上に表示させることを特徴とする請求項3記載の調光制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−51139(P2013−51139A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188746(P2011−188746)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】